JPH10166091A - 外周フィン付管の曲げ装置 - Google Patents

外周フィン付管の曲げ装置

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JPH10166091A
JPH10166091A JP32375696A JP32375696A JPH10166091A JP H10166091 A JPH10166091 A JP H10166091A JP 32375696 A JP32375696 A JP 32375696A JP 32375696 A JP32375696 A JP 32375696A JP H10166091 A JPH10166091 A JP H10166091A
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bending
guide
link
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finned tube
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JP32375696A
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English (en)
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Hitoshi Nasu
均 那須
Takashi Okamoto
多郁士 岡本
Masayuki Miyatou
正行 宮東
Sadafumi Tamaoki
貞文 玉置
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周フィン付き管の曲げ加工に関し、高速か
つ同時複数個所曲げと180度曲げを図る。 【解決手段】 シリンダ115の戻り動作により初期曲
げガイド113が移動し、主リンク100と補リンク1
01とはリンクピン102を中心として旋回させられ
る。リンクピン102に設けられた歯車103により主
リンク100は補リンク101に対して同一角度となる
ため、全主リンク100は均一な角度で交互に折曲げら
れると同時に駆動モータ110り運転によりチェーン1
09は内側に移動させられ、チェーン109と連結した
最外側スライドベアリング108aが内側に移動させら
れることによって主リンク100の折り畳みが進行し、
外周フィン付き管の高速かつ同時複数個所曲げが得られ
た後、プッシャ123で揺動軸を押し上げて押し付けシ
リンダ125でガイドを押すことにより180度曲げ形
状が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外周に円環状または
螺旋状フィンを有する長尺の熱交換用外周フィン付管に
適用し、所定部分を曲げて複雑な形状の熱交換器を製造
するための曲げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の長尺の外周フィン付管を折曲げ
て熱交換器を製造するための曲げ装置としては図5に示
すように、フィン付管を保持する固定リンク1と、曲げ
部分の内半径を外半径とし、曲げ中心にその中心を一致
させた芯金2と、曲げ中心を回転中心として芯金2の外
周を旋回できる旋回リンク3を備え、固定リンク1には
フィン付管のフィン外周の一端を把持するクランプ付き
ガイド4を備え、芯金2は曲げ半径を半径とした半円筒
状2aとこの円筒の外径と巾を同一とした直線部2bと
を組み合わせたU字形状で直線部2bの一面と固定リン
ク1に設けたクランプ付きガイド4とでフィン付管を保
持可能とし、旋回リンク3にはフィン外周と接触して曲
げモーメントを加え、かつ、曲げ加工の間にフィン端面
をフィン付管の軸方向に摺動する摺動ガイド5を備えた
曲げ装置が一般的である。
【0003】尚、曲げ加工の変形を減少させる方法とし
て図6に示すような曲げ中心軸と直交する方向にフィン
付管の断面形状と一致した溝2cを形成したものもよく
知られている。この曲げ装置での曲げ加工は芯金2の直
線部2bと固定リンク1のクランプ付きガイド4とでフ
ィン付管の外周を把持して軸方向に移動しないように保
持し、芯金2とフィンの接触部を支点とし可動リンク3
の摺動ガイド5とフィンの接触部を作用点とした曲げモ
ーメントを加えることにより芯金2の円筒部2aと接触
している部分に最大応力を生じさせて塑性変形を起こし
て芯金2に沿って曲げ加工を行っている。
【0004】この時、固定リンク1のクランプ付きガイ
ド4と可動リンク3の摺動ガイド5との距離の曲げ加工
前h0と加工後h1で比較すると加工後h1は曲げ部長
さ分だけ増加しているため、曲げ加工中にこの距離を変
化させていく必要があるために固定リンク1のクランプ
付きガイド4で保持しているため可動リンク3の摺動ガ
イド5とフィンの接触部は距離の変化分だけ外側に摺動
することになる。
【0005】一方、曲げ部の長さとしては管の軸芯で曲
げ前後での長さ変化がないような加工となるため、曲げ
の内周では直線状の時より長さが減少することになる。
内周端はフィン端であるため、長さが減少するためには
フィンのピッチが狭くなることであり、この部分では曲
げ加工の間に芯金の表面をフィン端が摺動していること
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような曲げ装置に
よる曲げ加工では可動リンク3の摺動ガイド5がフィン
端を摺動するために摺動ガイド5の表面のキズ等により
フィン端に変形を来すことが多く、ゆっくりとした加工
しかできなかった。
【0007】また、曲げ加工時には摺動ガイド5を摺動
させるためフィンと摺動ガイド5の位置関係が変化し、
複数の曲げを行う場合には曲げ位置が複雑になり、複数
の曲げ装置を同時にセットして同時曲げを行うことは不
可能であり、曲げ箇所が多くなると1台の製品を完成さ
せるのに膨大な時間を要していた。
【0008】さらに、この種の外周フィン付管の曲げ加
工においては図7に示すようにフィン端が連続していな
いため芯金2との接触部が所定の曲げ端と完全に一致せ
ず、曲げ開始位置Yが直線部に入り込んでしまい、曲げ
完了後の製品巾が所定寸法より小さくなる傾向にあっ
た。特に、フィンピッチが大きく、曲げ半径の小さな場
合ほどこの変形がひどくなるため、フィンピッチにより
最小半径が規制され任意な形状とすることができなかっ
た。
【0009】本発明は従来の課題を解決するもので、簡
単な構成でフィンの傷付きを防止し、高速かつ同時複数
箇所曲げを可能とするものである。同時に、フィンピッ
チに制約されず任意の形状の熱交換器を製造することを
目的としている。
【0010】また、曲げ加工ではスプリングバックが必
ず発生するため、通常は所定の曲げ角度以上の曲げを行
ってスプリングバックでの戻りが起こった状態で正規形
状となるように加工するが、180度曲げの形状の場合
は180度以上の曲げを行おうとしても直線部分の干渉
が起こり、実際は160度程度しか曲げ装置では加工で
きず、他の手段による矯正工程を必要としていた。
【0011】本発明はこの課題の解決も目的としてお
り、曲げ装置と別体の矯正装置を必要とせずに所定の曲
げ角度に加工できる曲げ装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ガイドとフィンの位置関係の変化を生じさせ
ずに曲げ加工を行うことにより高速かつ同時複数箇所曲
げを可能とするものである。同時に、芯金を使用せずに
曲げ加工を行うことにより、フィンピッチに制約されず
に正規寸法での曲げ加工を可能とし、任意の形状の熱交
換器を製造することを可能とするものである。さらに、
芯金を要せずに曲げ加工を行っても正規な円形の加工を
可能とするものである。
【0013】また、曲げ装置のガイド部分に係止可能な
揺動機構を持たせ、曲げ加工終了後に押付機構によりガ
イドを様相させることにより所定の曲げ角度に補正する
ことを可能とし、曲げ装置のみで所定の曲げ角度に加工
できるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は外周フィン付管の所定曲
げ部分の曲げ中心を通り管の軸線に対して45度に傾斜
した線と、所定曲げ部分の曲げ加工端部分の曲げ前の位
置と曲げ終了後の位置との垂直2等分線との交点を軸芯
とし、曲げ加工を行わない部分に対応する主リンクと曲
げ部分に対応する補リンクを交互に連結して構成され、
主リンクに外周フィン付管のフィン外側を把持するガイ
ドを設けてなるものである。
【0015】これにより主リンクのガイドとフィンの相
対位置をほぼ一定としたリンク回転中心を確保すること
ができ、ガイドとフィンの摺動を発生させずに曲げ加工
を行うことができ、ガイドとフィンの相対位置が曲げ加
工の前後で同一なため、最初に全曲げ箇所に対応する部
分にリンクを一致させることが容易となり、同時複数箇
所の曲げも可能となるものである。
【0016】また本発明の外周フィン付管の曲げ装置
は、主リンクと補リンクとの各連結軸芯に各々歯車を備
え、この歯車と主リンクとを回動不能に固定し、補リン
クの両端の連結軸芯に備えた同一歯形で同一歯数の歯車
同志を噛み合せて構成したものである。
【0017】これにより曲げ部分の両端の直線部分が双
方共に動いつ角度で変位するため、曲げ対象部分全体に
均一な荷重が付加され、局部的な荷重集中を防止でき正
規な円形の曲げ加工が行えるものである。
【0018】また、フィン外周を把持するガイドの下面
に矯正ギヤを備えた揺動軸と係合ピンを設け、主リンク
の略中心にガイドの揺動軸と嵌合する揺動ブッシュと係
合ピンに嵌合する係合ブッシュとを設け、揺動軸を揺動
ブッシュから下方に延在させ、揺動軸先端を押し上げる
プッシャーとを備え、このガイドが主リンクに対して上
下に摺動自在に保持すると共に、ガイドを下方に付勢す
る圧縮バネとを有し、各リンクが折り畳まれた状態で矯
正ギヤ同志が噛合う位置でガイドと矯正ギヤを固定し、
ガイドの両端からガイドの揺動軸の補リンク側を付勢す
る上下昇降機構を有する押付機構とを備え、各リンクが
折り畳まれた状態でプッシャーと押付機構を上昇させ、
押付機構でガイドを揺動させるものである。
【0019】これにより、曲げ加工中はガイドと主リン
クが一体となった上記の曲げ加工を可能とし、曲げ加工
が完了したリンクが折り畳まれた状態でプッシャーで揺
動軸を押し上げることでガイドとリンクの係合を解除
し、押付機構でガイドを付勢することにより揺動軸を中
心として曲げ部分を更に曲げる方向に荷重を加えること
でスプリングバック分の矯正を可能とするものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明による外周フィン付管の曲げ装
置の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1から図4は本発明の実施例による外周
フィン付管の曲げ装置である。100は主リンク、10
1は補リンクでありリンクピン102で旋回可能に軸支
されている。補リンク101両端のリンクピン102を
中心として同一歯数の歯車が噛み合っているこの歯車1
03は当接する主リンク100に固定され、補リンク1
01に対して両側の主リンク100は同一角度となるよ
うに回転するよう構成している。
【0022】主リンク100にはフィン104a外周に
当接して主リンク100の軸芯からフィン付管104の
軸芯がずれないように保持するガイド105を設けてい
る。
【0023】106は本体ベース107に設けたスライ
ドレールで補リンク101の1ケ置きに設けたスライド
リンク101aがスライドベアリング108に取り付け
られている。
【0024】最外側に配置されたスライドベアリング1
08aはチェーン109に連結され、チェーン109は
駆動モータ110のスプロケット111に係合してい
る。
【0025】スライドベアリング108に取り付けられ
ていない補リンク101の内のフリーリンク101bに
はローラー112が設けられ、初期曲げガイド113の
溝内に配置されている。初期曲げガイド113はガイド
ブッシュ114で摺動自在に保持され、シリンダ115
によりガイドブッシュ114上を往復摺動できる。
【0026】図2にリンクピン102の位置と補リンク
101を基準とした主リンク100の回転時の軌跡Lと
曲げ加工での曲げ端P位置の軌跡を示す。
【0027】Oは曲げ中心点であり、Aは曲げ前の管の
中心線、Bは曲げ加工での仮想中心線である。線分C1
は曲げ中心点Oを通り管の中心線Aと45度の角度を有
しており、線分D1は曲げ端P1の曲げ前後の点P1
1,P12の垂直2等分線である。点Q1は線分C1と
線分D1の交点であり、リンクピン102の中心であ
る。
【0028】線分M1は点Q1を中心とした曲げ端P1
の軌跡であり、点Oを中心とした軌跡L1とは若干にず
れを生じているが、後述する理由により何等問題のない
ことである。
【0029】同様に線分C2、線分D2、点P21、点
P22、点Q2及び線分M2は仮想中心線Bに対して対
象な位置にあり、同一曲げ部分のもう一方に該当する。
この曲げ装置での曲げ加工部分は曲げ端P1から他の曲
げ端P2に至る線分Tに該当する。
【0030】主リンク100をリンクピン102を中心
に角度θ旋回させた場合の線分T1の形状は、中心を主
リンクの軸芯と直角で点P1を通る線F1と線分Bの交
点S1とした円弧であり、中心S1は主リンク100の
旋回角度θを大きくする程曲げ中心Oに近づいてくる。
【0031】この時点P1とP2は歯車103で噛み合
っているため、仮想中心線Bに対して対称な挙動を示す
ため、他の曲げ部分T2の形状も中心をS2とした円弧
となり、主リンク100の旋回角度θは歯車103で噛
み合っているため同一となり、円弧の中心点S1とS2
は同一点になる。つまり、曲げ対称部分の線分T1とT
2は連続した円弧形状となり、点P1からP2まで常に
全体が円弧となるよう加工され、端点が線分M1、M2
上を移動すると円弧の半径は次第に減少し、最終的には
所定の半径で角度180度半円形状の曲げが行われるこ
とになる。
【0032】また、この曲げ加工に於いては曲げ部分T
が当初の直線状から曲げ途中の円弧状に変化し、更に円
弧の半径が次第に減少していくが、円弧長さとしては当
初の直線状の場合と殆ど変化しない。従って、管に対し
ての軸方向の荷重は発生せず曲げ部分に変形を来すよう
なことは起こらない。
【0033】また、従来の曲げのように一部が所定の半
径で曲げられ、曲げ角度が次第に増加して最終に至る曲
げ加工とは異なり、前述した曲げ端Pの軌跡の違いは曲
げ加工中の挙動の違いによるもので曲げ形状には何等影
響しないものである。
【0034】主リンク100には略中心に揺動ブッシュ
116とその外方に係合ブッシュ117を有し、ガイド
105の下面に形成した揺動軸118及び係合ピン11
9をそれぞれに臨ませている。
【0035】揺動軸118は揺動ブッシュ116に対し
て揺動及び揺動可能に軸支され、揺動軸118のガイド
105他端は主リンク100の下方に延在している。
【0036】主リンク100の下方に延在した揺動軸1
18は大径の段付部118aを形成して、この段付部1
18aと主リンク100下面との間には揺動軸118を
下方に付勢する圧縮バネ120を設けている。
【0037】ガイド105には揺動軸118を中心とし
て矯正ギヤ121が取り付けられ、矯正ギヤ121はリ
ンクピン102を旋回中心として主リンク100が折り
畳まれて並行状態になったときに隣合う主リンク100
に固定された矯正ギヤ121の歯が噛み合う位置となR
ように調整されてガイド105に固定されている。
【0038】揺動軸118先端の下方にはガイドシャフ
ト122で摺動自在に保持されたプッシャー123が配
置され、昇降シリンダ124により上下に駆動される。
【0039】係合ブッシュ116はストレート孔形状の
ブッシュであるが、係合ピン119はストレート部分1
19aとテーパ部分119bとで構成され、ガイド10
5が圧縮バネ120で主リンク100に付勢された状態
で係合ピン119のストレート部分119aが係合ブッ
シュ116に挿入され、プッシャー123で揺動軸11
8が上方に押上げられた状態で係合ピン119のテーパ
部分119bの中央付近が係合ブッシュ116の上端に
位置するよう構成されている。この時、ガイド105は
揺動軸118は中心として係合ピン119と係合ブッシ
ュ116との隙間だけ主リンク100に対して揺動可能
な状態で保持されることになる。
【0040】プッシャー123の両端にはガイド105
を両端から内側に付勢する押付シリンダ125を備えて
おり、押付シリンダ125を先端は揺動軸118とリン
クピン102との間のガイド105に臨むよう位置させ
ている。
【0041】次に上記構成による外周フィン付管の曲げ
装置の動作について説明する。シリンダ115で初期曲
げガイド113はスライドレール106側に付勢され、
初期曲げガイド113の溝内に配置されたローラー11
2によりフリーリンク101bは複数の主リンク100
とそれに連結されている補リンク101が直線になるよ
うに付勢される。これと同時に駆動モータ110により
チェーン109で最外側スライドベアリング108aも
外方に引き出され、全リンク100,101は直線状に
なる。
【0042】これにより主リンク100に設けられた大
度105も直線状になり、ここに直線状の外周フィン付
管104を載置する。
【0043】シリンダ115の戻り動作により初期曲げ
ガイド113がスライドレール106と離れる方向に移
動し、溝内のローラー112と一体となったフリーリン
ク101bも移動させられ、主リンク100と補リンク
101とはリンクピン102を中心にして旋回させられ
る。リンクピン102に設けた歯車103により主リン
ク100は補リンク101に対して同一角度になるた
め、全主リンク100は均一な角度で交互に折曲げられ
る。
【0044】主リンク100に取付られたガイド105
は圧縮バネ120により主リンク100に押し付けら
れ、係合ピン119と係合ブッシュ117も嵌合も、係
合ピン119のストレート部分119aが係合ブッシュ
117に臨んでいるため、ガイド105は主リンク10
0に対して揺動不能に固定され、主リンク100と同一
の動作をせしめられる。これにより、外周フィン付件の
曲げ部分には前述した曲げ挙動が発生し、曲げ加工が行
われる。
【0045】同時に駆動モータ110の運転によりチェ
ーン109は内側に移動させられ、チェーン109と連
結した最外側スライドベアリング108aが内側に移動
させられることにより主リンク100の折り畳みが進行
し、初期曲げに引き続いて曲げが進行する。この時、ガ
イド105に取付られた矯正ギヤは隣同志で噛み合いの
状態となっている。
【0046】各主リンク100が平行状態まで曲げが進
行した時点では外周フィン付管104は曲げの残留応力
によるスプリングバックを残している。
【0047】次に、昇降シリンダ124によりプッシャ
ー123が上昇し、揺動軸118を押し上げる。揺動軸
118は主リンク100に設けた揺動ブッシュ116に
対して摺動も可能に保持されているため、ガイド105
と主リンク100は引き離される。これにより係合ピン
119と係合ブッシュ117の嵌合状態は係合ピン11
9のテーパ部分119bでの噛み合いとなり、径の差に
応じた揺動軸118を中心とした揺動が可能となる。
【0048】プッシャー123の両端に設けた押付シリ
ンダ125の先端は最外のガイド105aの揺動軸11
8とリンクピン102との間に位置しており、押付シリ
ンダ125を前進させることによりガイド105aは揺
動軸118を中心として外周フィン付管104の曲げ加
工部分に曲げ半径をを若干減少させる方向に揺動する。
押付シリンダで揺動される最外のガイド105aと隣合
うガイド105bとは矯正ギヤ121で連結されている
ため、隣合うガイド105bは最外ガイド105aの揺
動する角度と同一角度で反対方向に揺動され、このガイ
ドの揺動は曲げ部分に対して曲げ半径を減少させる方向
に両側から締め付ける荷重を発生させる。ガイド105
の矯正ギヤ121は隣合うガイド105総てに対して噛
み合いを起こしているため、この動作が全ガイド105
に対して同様に行われ、全曲げ部分に対してこの荷重が
発生し、これによりスプリングバックが打ち消され、曲
げ部分としては180度の平行曲げが確保できるもので
ある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の外周フィ
ン付管の曲げ装置は、外周フィン付管の所定曲げ部分の
曲げ中心を通り管の軸線に対して45度に傾斜した線
と、所定曲げ部分の曲げ加工端部分の曲げ前の位置と曲
げ終了後の位置との垂直2等分線との交点を軸芯とし、
曲げ加工を行わない部分に対応する主リンクと曲げ部分
に対応する補リンクを交互に連結して構成され、主リン
クに外周フィン付管のフィン外側を把持するガイドを設
けてなるものであるから、主リンクのガイドとフィンの
相対位置をほぼ一定としたリンク回転中心を確保するこ
とができ、ガイドとフィンの摺動を発生させずに曲げ加
工を行うことができ、ガイドとフィンの相対位置が曲げ
加工の前後で同一なため、最初に全曲げ箇所に対応する
部分にリンクを一致させることが容易となり、同時複数
箇所の曲げも可能となる。
【0050】また本発明の外周フィン付管の曲げ装置
は、主リンクと補リンクとの各連結軸芯に各々歯車を備
え、この歯車と主リンクとを回動不能に固定し、補リン
クの両端の連結軸芯に備えた同一歯形で同一歯数の歯車
同志を噛み合わせて構成したものであるから、曲げ部分
の両端の直線部分が双方共に同一角度で変位するため、
曲げ対象部分全体に均一な荷重が付加され、局部的な荷
重集中を防止でき正規な円形の曲げ加工を可能としてい
る。
【0051】また、フィン外周を把持するガイドの下面
に矯正ギヤを備えた揺動軸と係合ピンを設け、主リンク
の略中心にガイドの揺動軸と嵌合する揺動ブッシュと係
合ピンに嵌合する係合ブッシュとを設け、揺動軸を揺動
ブッシュから下方に延在させ、揺動軸先端を押し上げる
プッシャーとを備え、このガイドが主リンクに対して上
下に摺動自在に保持すると共に、ガイドを下方に付勢す
る圧縮バネとを有し、各リンクが折り畳まれた状態で矯
正ギヤ同志が噛合う位置でガイドと矯正ギヤを固定し、
ガイドの両端からガイドの揺動軸の補リンク側を付勢す
る上下昇降機構を有する押付機構とを備え、各リンクが
折り畳まれた状態でプッシャーと押付機構を上昇させ、
押付機構でガイドを揺動させるものであるから、曲げ加
工中心はガイドと主リンクが一体となった上記の曲げ加
工を可能とし、曲げ加工が完了したリンクが折り畳まれ
た状態でプッシャーで揺動軸を押し上げることでガイド
とリンクの係合を解除し、押付機構でガイドを付勢する
ことにより揺動軸を中心として曲げ部分を更に曲げる方
向に荷重を加えることでスプリングバック分の矯正を可
能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外周フィン付管の曲げ装置の実施
例の平面図
【図2】同実施例での曲げ加工の挙動線図
【図3】同実施例の断面図
【図4】同実施例の曲げ矯正機構の斜視図
【図5】従来の曲げ装置の平面図
【図6】従来の曲げ装置の芯金形状斜視図
【図7】従来の曲げ装置による曲げ部詳細図
【符号の説明】
100 主リンク 101 補リンク 103 歯車 104 外周フィン付管 105 ガイド 116 揺動ブッシュ 117 係合ブッシュ 119 係合ピン 120 圧縮バネ 121 矯正ギヤ 123 プッシャー 124 上下昇降機構(昇降シリンダ) 125 押付機構(押付シリンダ)
フロントページの続き (72)発明者 玉置 貞文 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の外面に放熱用のフィンを設けた外周
    フィン付管の所定曲げ部分の曲げ中心を通り管の軸線に
    対して45度に傾斜した線と、所定曲げ部分の曲げ加工
    端部分の曲げ前の位置と曲げ終了後の位置との垂直2等
    分線との交点を軸芯とし、曲げ加工を行わない部分に対
    応する主リンクと曲げ部分に対応する補リンクを交互に
    連結して構成され、主リンクに外周フィン付管のフィン
    外側を把持するガイドを設けてなる外周フィン付管の曲
    げ装置。
  2. 【請求項2】 主リンクと補リンクとの各連結軸芯に各
    々歯車を備え、この歯車と主リンクとを回動不能に固定
    し、補リンクの両端の連結軸芯に備えた同一歯形で同一
    歯数の歯車同志を噛み合わせて構成した請求項1記載の
    外周フィン付管の曲げ装置。
  3. 【請求項3】 フィン外周を把持するガイドの下面に矯
    正ギヤを備えた揺動軸と係合ピンを設け、主リンクの略
    中心にガイドの揺動軸と嵌合する揺動ブッシュと係合ピ
    ンに嵌合する係合ブッシュとを設け、揺動軸を揺動ブッ
    シュから下方に延在させ、揺動軸先端を押し上げるプッ
    シャーとを備え、このガイドが主リンクに対して上下に
    摺動自在に保持すると共に、ガイドを下方に付勢する圧
    縮バネとを有し、各リンクが折り畳まれた状態で矯正ギ
    ヤ同志が噛合う位置でガイドと矯正ギヤを固定し、ガイ
    ドの両端からガイドの揺動軸の補リンク側を付勢する上
    下昇降機構を有する押付機構とを備え、各リンクが折り
    畳まれた状態でプッシャーと押付機構を上昇させ、押付
    機構でガイドを揺動させる請求項1または請求項2記載
    の外周フィン付管の曲げ装置。
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