JPH10165020A - 植物保持装置 - Google Patents

植物保持装置

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Publication number
JPH10165020A
JPH10165020A JP8324179A JP32417996A JPH10165020A JP H10165020 A JPH10165020 A JP H10165020A JP 8324179 A JP8324179 A JP 8324179A JP 32417996 A JP32417996 A JP 32417996A JP H10165020 A JPH10165020 A JP H10165020A
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JP
Japan
Prior art keywords
plant
plant holding
holding device
hole
pieces
Prior art date
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Pending
Application number
JP8324179A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yasunaka
敏男 安中
Yoshiko Chikamasa
淑子 近政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Priority to JP8324179A priority Critical patent/JPH10165020A/ja
Publication of JPH10165020A publication Critical patent/JPH10165020A/ja
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    • Y02P60/216

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の保持固定作業、または撤去作業を簡単
に行うことができる植物保持装置を提供する。 【解決手段】 植物保持装置10は、貫通孔の部分で分
割された複数の植物保持片12、12、・・・から構成
される。各植物保持片12は、平面視で略四角形状をな
しており、各辺の中央部には半円状の切欠部12aが形
成されており、切欠部12aに隣接した部分には、四角
形の辺から外方へ突出する一対の凸部14が各辺に上下
に対向して一体的に設けられている。一方の植物保持片
12の上下に対向する一対の凸部14の間に他方の植物
保持片12を挟持すると、凸部14の付勢された部分が
植物保持片12を確実に挟み、2つの植物保持片12が
接合され、互いの切欠部12aが結合されて円形の貫通
孔を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、固体培地
を用いない水耕栽培などにおいて使用され、植物を保持
する植物保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロックウール、れき、砂などの土壌の代
わりの固体培地を用いずに行う水耕栽培としては、例え
ば液面上下方式、浮き根方式、通気方式に分類される狭
義の水耕や、噴霧耕などがある。液面上下方式は、液面
を上げて植物の根を培養液の中に浸し、その液面を下げ
て根に呼吸させることを交互に行う方式であり、浮き根
方式は、液面上で根を水中に入れず湿気中で根圏を形成
させることにより、根毛を良く繁らせて根の表面積を広
くして酸素との接触を多くとる方式であり、通気方式と
は、培養液そのものに溶在する酸素量を飽和状態近くに
保つために曝気する方式を言い、噴霧耕は、培養液を霧
状にして根へ養分が十分送られるようにしつつ、酸素に
も十分触れられるようにする方式である。
【0003】いずれにしてもこれらの栽培では、固体培
地を用いないため、植物を保持する植物保持装置が必要
であり、従来の植物保持装置としては、図5に示したよ
うに、植物の茎の直径よりも少し大きめの貫通孔40a
を開けた発泡スチロール板40で構成されており、植物
の茎にウレタンを巻き付けて植物保持装置の貫通孔40
aに差し込んで植物を保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
植物保持装置には、以下に述べるような課題があった。
即ち、 1)植物は通常、別の苗床に播種されて育てられた苗を当
該植物保持装置に定植するため、その際に苗の根を該植
物保持装置の貫通孔に通す必要があるが、この作業は根
を傷めないように注意をする必要があり、ある程度の熟
練を要する、 2)植物は栽培しているうちに成長するので、茎が太くな
るだけでなく、地上部(葉)が繁茂する。そのため、十
分に光を取り入れられるようにするために、移植が行わ
れ、この時も根を別の少し大きめの貫通孔を持つ植物保
持装置の貫通孔に通す作業が発生し、根の損傷が起こり
得る、 3)収穫後には植物の根を取り除く必要があり、根が張っ
ていると根の撤去作業中に発泡スチロール板を破壊して
しまうことがある、などの課題があった。
【0005】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
で、本発明の請求項1ないし請求項4記載の発明は、植
物の保持固定作業、または撤去作業を簡単に行うことが
できる植物保持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、植物が貫通す
る貫通孔を有し、植物を保持する植物保持装置であっ
て、前記植物保持装置は、前記貫通孔の部分で分割され
た複数の植物保持片からなり、各植物保持片は、該植物
保持片同士を互いに着脱可能に接合する接合手段を有す
る、ことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記接合手段は、植物保持片に設け
られ別の植物保持片を挟持する一対の凸部であることを
特徴とする。また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記複数の植物保持片は、すべて比
重が1より小さい材料で構成されることを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明は、植物が貫通
する貫通孔を有し、植物を保持する植物保持装置であっ
て、前記植物保持装置は、内部に中空部を形成すると共
に前記貫通孔を形成する可撓性シートと、前記中空部に
気体または液体を注入可能な流入口と、該流入口を開閉
する栓とからなり、該中空部の気体または液体の封入量
によって、前記貫通孔の形状が変化することを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の植物保持装置の第1
の実施の形態を表す分解斜視図、図2はその植物保持装
置の平面図である。図において、植物保持装置10は、
複数の貫通孔10aを有する板状部材であり、該複数の
貫通孔10aの部分で分割された複数の植物保持片1
2、12、・・・から構成されている。
【0010】即ち、各植物保持片12は、平面視で略四
角形状をなしており、各辺の中央部には半円状の切欠部
12aが形成されている。また、切欠部12aに隣接し
た部分には、四角形の辺から外方へ突出する一対の凸部
(接合手段)14が各辺に上下に対向して一体的に設け
られており、各上下の凸部14、14の互いの対向面
は、互いに接近する方向へやや付勢されている。
【0011】この複数の植物保持片12同士を、互いの
切欠部12aが相対するようにして、一方の植物保持片
12の上下に対向する一対の凸部14の間に他方の植物
保持片12を挟持すると、凸部14の付勢された部分が
植物保持片12を確実に挟み、2つの植物保持片12が
接合されると共に、互いの切欠部12aが結合されて円
形の貫通孔10aを形成することになる。植物保持片1
2の4辺にそれぞれ一対の凸部14が設けられているの
で、各辺毎に別々の植物保持片12を接合していくと、
任意の数の貫通孔10aを持ち且つ任意の大きさを持つ
植物保持装置10が形成される。
【0012】このように構成された植物保持装置10に
おいて、植物を保持固定する作業は次のようにして行わ
れる。植物Pを用意し、植物保持片12に形成された切
欠部12aに植物の茎を置く。このとき、植物保持装置
10に植物Pの茎が直接には接触しないように植物Pの
茎にウレタン15などを巻いても良い。そして、別の植
物保持片12を用意して、切欠部12a同士を合わせ
て、互いに、一方の凸部14が他方の植物保持片12を
挟持するようにして、接合する。これによって、2つの
切欠部12aが完全な円形の貫通孔10aとなり、植物
Pが2枚の植物保持片12によって保持固定される。
【0013】以上の作業を繰り返すことによって、複数
の植物を1枚の植物保持装置10に保持固定させること
ができる。植物を貫通孔10aに通す必要がないので、
植物を傷めることがなく、植物保持装置10への取付作
業を簡単に行うことができる。また、植物が成長して茎
が太くなった場合には、2つの植物保持片12同士の接
合程度を調整することにより、対応することも可能であ
る。即ち、2つの植物保持片12の接触する辺の間に隙
間が形成されるように、凸部14の接合位置をずらすこ
とにより、貫通孔10aは完全な円形の孔ではなくなる
が、植物の茎の大きさに対応して、貫通孔10aの大き
さを拡大することができる。
【0014】また、収穫後、または移植の際に、植物を
撤去する場合には、凸部14と植物保持片12との接合
を外せば、植物保持装置10が分解されるので、簡単に
植物のみを取り出すことができる。従って、植物保持装
置10を損傷させることもない。図3は、本発明の植物
保持装置の第2の実施の形態を表す分解斜視図である。
本実施の形態では、第1の実施の形態のような接合手段
を一対の凸部14で挟持する構成とする代わりに、各植
物保持片12に、可撓性部材16を固着し、各可撓性部
材16の片面に面ファスナ17(接合手段)を固着し、
さらに、他の植物保持片12の面ファスナ17に対応す
る位置に、面ファスナ17と着脱可能に接合される面フ
ァスナ18(接合手段)が固着されている。
【0015】このような構成においても、面ファスナ1
7と面ファスナ18を接合することにより、植物保持片
12同士が接合される。また、面ファスナ17と面ファ
スナ18との張り合わせる位置を微調整することによっ
て、貫通孔10aの大きさを調整することができる。例
えば、茎の細い植物を保持する場合は、面ファスナ17
と面ファスナ18とを2つの植物保持片12が最接近す
るように張り合わせ、茎の太い植物を保持する場合は、
面ファスナ17と面ファスナ18とを2つの植物保持片
12の間に隙間が形成されるように張り合わせればよ
い。
【0016】上記第1及び第2の実施の形態において、
植物保持片12は、例えば発泡スチロールよりなる比重
1より小さい材料で構成するとよい。これにより、水耕
栽培におけるトレー内で植物保持装置10を水に浮かば
せることができ、該植物保持装置10自体を特別に支持
する必要もない。図4は、本発明の植物保持装置の第3
の実施の形態を表す斜視図である。本実施の形態では、
植物保持装置を剛性のある材料で構成せずに、同じ位置
にそれぞれ複数の孔が形成された2枚の可撓性の合成樹
脂シート31、32の縁同士を溶着することで、複数の
貫通孔30aを有し且つ内部が袋状の中空構造となった
植物保持装置30とすることができる。植物保持装置3
0には、さらに、2枚の合成樹脂シート31、32との
間に非溶着部分を設け、そこに内部と外部とを連通する
流入口30b及び該流入口30bを開閉する栓30cを
設ける。
【0017】流入口30bから空気等の気体または液体
(比重1未満のものが好ましい)を封入して、形を整え
ることができるので、気体または液体の封入量に応じて
貫通孔30aの形状を変化させることができる。即ち気
体または液体の封入量が最大の場合には、貫通孔30a
は真円形状になるが、気体または液体の封入量がそれ未
満であれば、図4(b)に示すように、可撓性の合成樹
脂シート31、32を変形させて、貫通孔30aの形状
を真円形状以外の楕円等の形にすることができる。
【0018】こうすることにより、根元から枝分かれし
ているために茎の断面が円形でない植物に対しても確実
に固定できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、分割された状態にある貫通孔の部分に植物
を設置した後に植物保持片を接合することにより、植物
が貫通孔を貫通した状態になり、この植物保持装置で該
植物を保持することができるようになる。従って、植物
を貫通孔に差し込む作業をする必要がないので、植物の
保持固定作業、撤去作業が簡単に行え、この際に根の損
傷や植物保持装置の損傷を招くことがない。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、1つ
の植物保持片に設けられた一対の凸部に別の植物保持片
を挟持することで、複数の植物保持片を簡単に接合する
ことができる。また、請求項3記載の発明によれば、複
数の植物保持片は、すべて比重が1より小さい材料で構
成されることから、植物保持装置自体を水に浮かべるこ
とができるので、水耕栽培におけるトレー内で植物保持
装置自体を特別に支持する必要もない。
【0021】また、請求項4記載の発明によれば、貫通
孔の形状を変化させることができるので、茎の断面が円
形でない植物に対しても確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植物保持装置の第1の実施の形態を表
す分解斜視図である。
【図2】図1の植物保持装置の平面図である。
【図3】本発明の植物保持装置の第2の実施の形態を表
す分解斜視図である。
【図4】(a)(b)は、本発明の植物保持装置の第3
の実施の形態を表す斜視図であり、(a)は気体の封入
量が最大の状態、(b)は気体の封入量が最大未満であ
る状態を示す。
【図5】従来の植物保持装置の斜視図である。
【符号の説明】
10、30 植物保持装置 10a、30a 貫通孔 12 植物保持片 14 凸部(接合手段) 17 面ファスナ(接合手段) 18 面ファスナ(接合手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物が貫通する貫通孔を有し、植物を保
    持する植物保持装置であって、 前記植物保持装置は、前記貫通孔の部分で分割された複
    数の植物保持片からなり、各植物保持片は、該植物保持
    片同士を互いに着脱可能に接合する接合手段を有する、
    ことを特徴とする植物保持装置。
  2. 【請求項2】 前記接合手段は、植物保持片に設けられ
    別の植物保持片を挟持する一対の凸部であることを特徴
    とする請求項1記載の植物保持装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の植物保持片は、すべて比重が
    1より小さい材料で構成されることを特徴とする請求項
    1記載の植物保持装置。
  4. 【請求項4】 植物が貫通する貫通孔を有し、植物を保
    持する植物保持装置であって、 前記植物保持装置は、内部に中空部を形成すると共に前
    記貫通孔を形成する可撓性シートと、前記中空部に気体
    または液体を注入可能な流入口と、該流入口を開閉する
    栓とからなり、該中空部の気体または液体の封入量によ
    って、前記貫通孔の形状が変化することを特徴とする植
    物保持装置。
JP8324179A 1996-12-04 1996-12-04 植物保持装置 Pending JPH10165020A (ja)

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JP8324179A JPH10165020A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 植物保持装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013230087A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Ryoko Chemical Co Ltd 栽培床、栽培床を組み合わせた複数の栽培床、複数の栽培床の作製方法、及び複数の栽培床を使用した植物工場
JP2017525392A (ja) * 2014-08-21 2017-09-07 サンクレスト ユーエスエイ インコーポレイテッド ディープ・ウォーター・カルチャー水耕法用連結いかだ
WO2018143409A1 (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 積水化学工業株式会社 水耕栽培用容器、水耕栽培用カバー、水耕栽培装置および水耕栽培方法

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