JPH10164003A - フレーム同期装置 - Google Patents

フレーム同期装置

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JPH10164003A
JPH10164003A JP8321385A JP32138596A JPH10164003A JP H10164003 A JPH10164003 A JP H10164003A JP 8321385 A JP8321385 A JP 8321385A JP 32138596 A JP32138596 A JP 32138596A JP H10164003 A JPH10164003 A JP H10164003A
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correlation
time
transmission rate
calculation
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JP8321385A
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English (en)
Inventor
Norio Yamaguchi
法夫 山口
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージングや雑音の影響による相関の劣化
が予測される使用環境下では伝送レートの誤判定が起こ
り易い。 【解決手段】 少なくとも1回の算出期間として、複数
種類の伝送レートにおける最長フレーム周期より長い期
間を使用し、当該算出期間の間、受信信号についてのサ
ンプル値系列と自機に割り当てられた同期系列との相関
値を順次算出して出力する相関器と、相関器により1回
目及び2回目の相関値算出処理が順次実行される度、各
回において閾値を越える高い相関が得られた相関値の位
置を記憶しておき、2回の相関値算出処理が終了した時
点で、各回ごとに得られた位置情報より通信に使用され
る伝送レートを予測し、その後、当該予測結果より伝送
レートを最終的に決定する判定手段とによってフレーム
同期装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレーム同期装置に
関し、特に、時分割多重接続(Time Division Multiple
Access、以下、TDMAという)方式を用いるディジ
タル無線通信装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル方式によって無線通信を行う
利点の一つに、周波数資源の有効利用を挙げることがで
きる。通常、この方式を採用する無線通信装置において
は、TDMA方式が採用されており当該目的の実現が図
られている。すなわち、TDMA方式においては、図2
に示すように、フレームを構成する複数スロットの各々
を異なる加入者に割り当て、一つの回線を複数人の加入
者により時分割的な共有とすることにより、周波数資源
の有効利用を図っている。
【0003】なお、各スロットの先頭位置には、良好な
自己相関特性と相互相関特性とを持つスロット識別用の
既知パターン(同期系列と呼ばれている)が設けられて
いるので、当該無線通信装置においては、受信信号のサ
ンプル値系列と同期系列との相関を計算することによ
り、受信信号中に含まれる割当スロットの先頭位置(以
下、これをフレームの先頭と呼ぶ)を容易に検出できる
ようになっている。
【0004】しかし、かかる無線通信装置を移動体通信
端末として使用する場合には、ドップラーシフトやマル
チパスフェージングの存在が予測され、本来現れるべき
位置に同期系列との相関が現れなかったり、本来現れる
べき位置とは異なる位置に現れたりすることが生じ得る
ため、一回の検出だけではなく複数回の検出処理が行わ
れている。
【0005】そこで実際の処理手順においては、フレー
ムの先頭位置を見つける手法として、(1) 同期系列と受
信信号のサンプル値系列との相関を連続して計算するこ
とによりフレームの先頭位置と推測されるタイミングの
検出を行う第1段階の処理と、(2) その検出タイミング
から、既知の伝送レートで1フレーム時間後の時刻を中
心に、その前後の受信信号について再度相関を計算し、
その計算結果より、検出されたフレームの先頭位置を補
正する第2段階の処理とを順に実行する2段階処理方式
が採用されている。
【0006】以下、この2段階処理方式によるフレーム
同期処理の具体的な動作例を、図3に示す無線通信装置
を用いて説明する。
【0007】まず、制御部5からモード切替器4に対し
てフレーム同期の開始を指示する信号が出力され、モー
ド切替器4のモードが第1段階にセットされる。第1段
階にセットされたモード切替器4は受信バッファ2を初
期化し、相関の計算に必要な長さの受信信号が受信バッ
ファ2に蓄積されるのを待つ。この蓄積の完了は、受信
バッファ2よりモード切替器4に通知される。モード切
替器4は、この通知を受けると、相関器3に対して、割
当スロットの同期系列と受信信号のサンプル値系列との
相関の計算を開始するよう指示を出す。相関器3は当該
指示を受けると、新しい受信データが受信バッファに入
る度に、相関の計算区間をづらして、割当スロットの同
期系列と受信信号のサンプル値系列との相関を計算し、
その値をモード切替器4に報告する。モード切替器4
は、相関器3が計算した相関値が、予め設定した閾値を
超えたならば、そのモードを第2段階にセットする。
【0008】第2段階にセットされたモード切替器4
は、相関器3の動作を止め、第1段階で相関が閾値を超
えたタイミングから、既知の伝送レートで1フレーム周
期後の時刻から、予め設定してある探索窓幅の1/2だ
け前の時刻まで、相関器3と自身(すなわち、モード切
替器4)の動作を停止する。設定された時間になると、
モード切替器4は、受信バッファ2を初期化し、相関を
計算する必要な長さの受信信号が受信バッファ2に蓄積
されるのを待つ。やがて、受信バッファ2に所定のデー
タが蓄積され、これがモード切替器4に通知されると、
モード切替器4は、相関器3に対して割当スロットの同
期系列と受信信号のサンプル値系列との相関を計算する
よう指示を出す。指示を受けた相関器3は、探索窓の区
間について、相関の計算区間をづらしながら、割当スロ
ットの同期系列と受信信号のサンプル値系列との相関を
計算し、各計算結果をモード切替器4に報告する。モー
ド切替器4は、このように相関器3による探索窓の区間
についての相関の計算が終了したのを検出すると、それ
まで報告されていた相関値の探索窓中の最大値と予め設
定されていた閾値との比較を実行し、最大相関値が閾値
を越えているか否か判断する。このとき、最大相関値が
閾値を越えていれば、次のフレーム先頭位置を計算し、
フレーム同期を確立したいう報告を制御部5に送る。な
お、最大相関値が閾値を越えない場合には、そのまま第
1段階に戻り処理を操り返す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TDMA方
式における1チャンネル当たりの伝送レートは、送信ビ
ットレートと、1チャンネルに割り当てるフレーム毎の
スロット数とによって定義される。従って、複数の伝送
レートを使い分ける場合には、図2に示すように、送信
ビットレートとスロット構成を変えずに、1チャンネル
に割り当てるスロット数を増減させ、フレーム周期のみ
を変更する方が都合が良い。
【0010】しかしながら、従来技術の装置では、伝送
レート(すなわち、フレーム周期)が既知の値であるこ
とを前提としているため、伝送レートが複数存在し、か
つ、現在の伝送レートが不明の場合には、誤ったタイミ
ングによってフレーム同期を確立する可能性がある。
【0011】これを防ぐには、ドップラーシフトやマル
チパスフェーシング、雑音等によって、同期系列との相
関が現れるべき場所において相関が現れ得ないような場
合にも、誤らずにフレーム周期を判断してフレーム同期
を確立する機構の出現が望まれる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(A)かかる課題を解決するため第1の発明において
は、複数種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多
重方式による通信に、上記複数種類の伝送レートのうち
のいずれかを使用する受信機におけるフレーム同期装置
において、次の手段を設けたことを特徴とする。
【0013】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と自機に割り当てられた同期
系列との相関値を順次算出して出力する相関器と、(2)
相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が順次
実行される度、各回において閾値を越える高い相関が得
られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値算出
処理が終了した時点で、各回ごとに得られた位置情報よ
り通信に使用される伝送レートを予測し、その後、当該
予測結果より伝送レートを最終的に決定する判定手段と
を設けたことを特徴とする。
【0014】このように第1の発明においては、同一内
容の判定処理を2回実行し、各回の検出結果に基づく伝
送レートの予測を2回の相関値算出処理終了後にまとめ
て行う。その後、各回ごとの予測結果を基に伝送レート
を決定することにより、伝送レートの判定が誤る可能性
を一段と低減させることができる。
【0015】(B)また、第2の発明においては、複数
種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多重方式に
よる通信に、上記複数種類の伝送レートのうちのいずれ
かを使用する受信機におけるフレーム同期装置におい
て、次の手段を設けたことを特徴とする。
【0016】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と自機に割り当てられた同期
系列との相関値を順次算出して出力する相関器と、(2)
相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が順次
実行される度、各回において閾値を越える高い相関が得
られた相関値の位置を記憶すると共に、当該位置情報よ
り通信に使用される伝送レートを予測し、2回の相関値
算出処理が終了した時点において、先に求めておいた2
つの予測結果より伝送レートを最終的に決定する判定手
段とを設けたことを特徴とする。
【0017】このように第2の発明においては、同一内
容の判定処理を2回実行し、各回の検出結果に基づく伝
送レートの予測を各回ごとに実行する。そして、2回の
相関値算出処理が終了した後は、先に求めておいた2つ
の予測結果を基に伝送レートを決定することにより、伝
送レートの判定が誤る可能性を一段と低減させることが
できる。
【0018】(C)さらに、第3の発明においては、複
数種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多重方式
による通信に、複数種類の伝送レートのうちのいずれか
を使用する受信機におけるフレーム同期装置において、
次の手段を設けたことを特徴とする。
【0019】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と自機に割り当てられた同期
系列との相関値を順次算出して出力する相関器と、(2)
相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が順次
実行される度、各回において閾値を越える高い相関が得
られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値算出
処理が終了した時点で、各回ごとに得られた全位置情報
を基に通信に使用される伝送レートを決定する判定手段
とを設けたことを特徴とする。
【0020】このように第3の発明においては、同一内
容の判定処理を2回実行する。そして、2回の相関値算
出処理が終了した後は、各回ごとに得られた全位置情報
を基に伝送レートを決定することにより、伝送レートの
判定が誤る可能性を一段と低減させることができる。
【0021】(D) さらに、第4の発明においては、
複数種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多重方
式による通信に、複数種類の伝送レートのうちのいずれ
かを使用する受信機におけるフレーム同期装置におい
て、次の手段を設けたことを特徴とする。
【0022】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と割り当てられた同期系列と
の相関値を順次算出して出力する複数の相関器と、(2)
複数の相関器それぞれに異なる同期系列を割り当て、当
該複数の相関器により1回目及び2回目の相関値算出処
理が順次実行される度、各回において閾値を越える高い
相関が得られた相関値の位置を各相関器それぞれについ
て記憶しておき、2回の相関値算出処理が終了した時点
で、各回ごとに複数の相関器において得られた位置情報
より通信に使用される伝送レートを予測し、その後、当
該予測結果より伝送レートを最終的に決定する判定手段
とを設けたことを特徴とする。
【0023】このように第4の発明においては、同一内
容の判定処理を複数の相関器について2回実行し、各回
の検出結果に基づく伝送レートの予測を2回の相関値算
出処理終了後にまとめて行う。その後、各回ごとの予測
結果を基に伝送レートを決定することにより、伝送レー
トの判定が誤る可能性を一段と低減させることができ
る。
【0024】(E) さらに、第5の発明においては、
複数種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多重方
式による通信に、上記複数種類の伝送レートのうちのい
ずれかを使用する受信機におけるフレーム同期装置にお
いて、次の手段を設けたことを特徴とする。
【0025】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と割り当てられた同期系列と
の相関値を順次算出して出力する複数の相関器と、(2)
複数の相関器それぞれに異なる同期系列を割り当て、当
該複数の相関器により1回目及び2回目の相関値算出処
理が順次実行される度、各回において閾値を越える高い
相関が得られた相関値の位置を各相関器それぞれについ
て記憶すると共に、当該位置情報より通信に使用される
伝送レートを予測し、2回の相関値算出処理が終了した
時点において、先に求めておいた2つの予測結果より伝
送レートを最終的に決定する判定手段とを設けたことを
特徴とする。
【0026】このように第5の発明においては、同一内
容の判定処理を複数の相関器について2回実行し、各回
の検出結果に基づく伝送レートの予測を各回ごとに実行
する。そして、2回の相関値算出処理が終了した後は、
先に求めておいた2つの予測結果を基に伝送レートを決
定することにより、伝送レートの判定が誤る可能性を一
段と低減させることができる。
【0027】(F) さらに、第6の発明においては、
複数種類の伝送レートに対応し、他局との時分割多重方
式による通信に、複数種類の伝送レートのうちのいずれ
かを使用する受信機におけるフレーム同期装置におい
て、次の手段を設けたことを特徴とする。
【0028】すなわち、(1) 少なくとも1回の算出期間
として、複数種類の伝送レートにおける最長フレーム周
期より長い期間を使用し、当該算出期間の間、受信信号
についてのサンプル値系列と割り当てられた同期系列と
の相関値を順次算出して出力する複数の相関器と、(2)
相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が順次
実行される度、各回において閾値を越える高い相関が得
られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値算出
処理が終了した時点で、各回ごとに複数の相関器におい
て得られた全位置情報を基に通信に使用される伝送レー
トを決定する判定手段とを設けたことを特徴とする。
【0029】このように第6の発明においては、同一内
容の判定処理を複数の相関器について2回実行する。そ
して、2回の相関値算出処理が終了した後は、各回ごと
に得られた全位置情報を基に伝送レートを決定すること
により、伝送レートの判定が誤る可能性を一段と低減さ
せることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明を、移動体通信端末におけるフレーム同期
装置に適用した第1の実施形態を図面を参照しながら詳
述する。
【0031】(A−1)第1の実施形態の構成 図1に、第1の実施形態に係るフレーム同期装置の構成
例を示す。なお、図1には、同期系列以外に必要となる
復調系や復号系等の構成は表されていないが、移動体通
信端末装置には、これらの機能部が設けられているもの
とする。また、この移動体通信端末は、2通りの伝送レ
ート(フルレートとハーフレート)にて他局とTDMA
通信を行うものとする。なおここで、フルレートは図2
(A)に対応し、ハーフレートは図2(B)に対応する
ものとする。
【0032】まず、第1の実施形態に係るフレーム同期
装置の基本的な構成を説明する。このフレーム同期装置
は、制御部15、モード切替器14、タイマー16、同
期系列テーブル17、A/D変換器11、受信バッファ
12及び相関器13によって構成されるものである。
【0033】ここで、A/D変換器11は、受信信号を
順次サンプリングし、サンプル値系列に変換する手段で
あり、サンプル値系列を受信バッファ12に出力するよ
うになっている。受信バッファ12は、順次入力される
サンプル値系列を蓄積する手段であり、相関値を計算す
るのに必要な長さ以上のサンプル値系列が蓄積されたと
き、これをモード切替器14に報知するようになってい
る。相関器13は、受信バッファ12から読み出したサ
ンプル値系列と、モード切替器14によって設定された
同期系列と相関値を順次計算し、計算結果をモード切替
器14に報告する手段である。
【0034】モード切替器14は、受信バッファ12、
相関器13、制御部15、タイマー16、同期系列テー
ブル17のそれぞれに接続されている手段であり、モー
ドに応じた指示を各手段に与えると共に、その応答結果
に応じて各種の処理を実行するようになされている。例
えば、モード切替器14は、サンプル値系列と割り当て
スロットの同期系列との相関値の計算開始を相関器13
に指示すると共に、その計算結果(すなわち、相関値)
に応じてモードを切替えるようになされている。なお、
このようにフレーム同期が確認された場合、モード切替
器14は、制御部15に対してフレーム同期が確立した
との報告を返すようになっている。
【0035】制御部15は、フレーム同期装置全体の動
作を制御する手段であり、モード切替器14との間で必
要なデータを送受するようになっている。タイマー16
は、モード切替器14が相関器13の動作を制御する際
の時間管理に使用する手段である。同期系列テーブル1
7は、予め定められた同期系列のパターン(複数パター
ン)を収納する手段であり、通信開始時に割り当てられ
たスロットの同期に使用する同期系列をモード切替器1
4に設定するようになっている。
【0036】(A−2)第1の実施形態の動作 (A−2−1)動作の概要 まず、第1の実施形態に係るフレーム同期装置による詳
細なフレーム同期確立動作の説明に先だってその処理動
作の概要を説明しておく。なお、この処理動作は、主
に、図1に示す複数の構成要素のうち相関器13及びモ
ード切替器14(特許請求の範囲における判定手段)に
より実現されるものである。
【0037】この第1の実施形態に係るフレーム同期装
置における判定動作の特徴は、第1段目の処理において
高い相関が得られた位置から推定した周期性と、第2段
目の処理において高い相関が得られた位置から推定した
周期性の両方を利用して伝送レートを特定する点であ
る。すなわち、本実施形態は、周期性の判定を2重と
し、判定される伝送レートの信頼性を向上させたもので
ある。
【0038】具体的な処理手順を、図4のフローチャー
トにて、また、相関検出の様子を図5のタイムチャート
にて説明する。
【0039】図4に示すように、本フレーム同期装置
は、フレーム同期処理を開始すると、まず、1段目の処
理として、ステップSP1の処理を実行する。このステ
ップSP1の処理においては、最長フレーム期間につい
て相関値の計算が行われ、そのピーク位置が検出されて
記憶される。例えば、図5(A)の場合には時点t11、
図5(B)の場合には時点t12がピーク位置として記憶
される。
【0040】次に、2段目の処理として、ステップSP
2の処理を実行する。このステップSP2の処理におい
ても、続く最長フレーム期間について相関値の計算が行
われ、そのピーク位置が検出されて記憶される。例え
ば、図5(A)の場合には時点t21、図5(B)の場合
には時点t22がピーク位置として記憶される。
【0041】このように1段目及び2段目の処理が終了
すると、ステップSP3の処理に進み、各段のそれぞれ
について、高い相関が得られた位置の間に周期T1の周
期性があるか(すなわち、フルレートの周期性がある
か)、周期T2の周期性があるか(すなわち、ハーフレ
ートの周期性があるか)の判定を実行し、両判定結果か
ら伝送レートを確定する。なおこのとき、いずれか一方
でもフルレートと判定された場合には、現在の伝送レー
トがフルレートであると判定する。これは、フルレート
であるにも関わらずハーフレートと判定される確率に比
して、ハーフレートでありながらフルレートと判定され
る確率が非常に小さいためである。
【0042】(A−2−2)具体例 続いて、実際に実行される処理手順を表したフローチャ
ートに従いながら、本実施形態に係るフレーム同期装置
のフレーム同期確立動作を説明する。その前に、必要と
なる用語の定義を行っておく。
【0043】図6に示すように、各スロットの時間をT
s、2通りの伝送レートのフレーム周期をT1及びT2
とする。図6では、フレーム周期T1の側がフルレート
を、フレーム周期T2の側がハーフレートを表してい
る。このとき、フレーム周期T1は、T1=Ts×N1
で表され、フレーム周期T2は、T2=Ts×N2(T
1≦T2)で表される。なお、図6では、N1を3、N
2を6として表している。
【0044】また、フレーム同期装置を内蔵する移動体
通信端末に割り当てられたスロットの同期系列がφであ
るものとする。そして、他局から移動端末通信端末へ送
られてくる同期系列の送信順を、フレーム周期T1のと
き、φ1={φ1(0),φ1(1),...,φ1
(N1−1)}と、フレーム周期T2のとき、φ2=
{φ2(0),φ2(1),...,φ2(N2−
1)}とする。但し、各φi(j)は、それぞれ、同期
系列を表している。勿論、これらこれら同期系列の集合
には、通信開始時に移動体通信端末に割り当てられる同
期系列φが含まれている。
【0045】図7及び図8に、本実施形態に係るフレー
ム同期装置のフレーム同期処理動作を示す。まず、フレ
ーム同期処理の開始を指示する信号が制御部15からモ
ード切替器14に出力され、モード切替器14のモード
が第1段階にセットされる。
【0046】第1段階にセットされたモード切替器14
は、ステップSP11に示すように受信バッファ12の
初期化を実行し、受信バッファ12に相関を計算する必
要な長さの受信信号が蓄積されるのを待つ(ステップS
P12)。
【0047】受信バッファ12に十分な長さのデータが
蓄積されると、モード切替器14は、相関器13に割当
スロットの同期系列φを設定し、同期系列と受信信号の
サンプル値系列との相関を計算するよう指示を出す。こ
のとき、ステップSP13に示すように、相関計算区間
の初期設定が行われる。
【0048】指示を受けた相関器13は、新しい受信デ
ータが、A/D変換器11から受信バッファ12に入る
度に、相関の計算区間をづらして、割当スロットの同期
系列と、該計算区間の受信信号のサンプル値系列との相
関を計算し、その値をモード切替器14に報告する(ス
テップSP14)。
【0049】次に、モード切替器14は、相関器13が
計算した相関値が予め設定した閾値を超えたか否か調べ
(ステップSP15)、超えた場合には、その検出位置
を記録しておく(ステップSP16)。
【0050】このように、1の区間について相関値の計
算が終了すると、ステップSP17の判定処理に移り、
最長フレーム周期(図6の場合には、ハーフレートに対
応するフレーム周期T2)以上の期間についての相関値
の計算が実行されたか否かを判定する。そして、否定結
果が得られている間は、ステップSP18に示す相関計
算区間のシフト処理を経てステップSP14に戻り、次
の区間について同様の処理を繰り返す。やがて、当該ス
テップSP17の判定処理にて肯定結果が得られると、
モード切替器14は、そのモードを第2段階にセットす
る。
【0051】第2段階にセットされたモード切替器14
は、続く最長フレーム期間以上の期間について第1段階
と同じ動作を実行する。すなわち、ステップSP19で
相関計算区間の初期設定を行った後、ステップSP20
で同期系列φと受信信号のサンプル値系列との相関値を
計算し、相関値が閾値を越えたか否か判定する(ステッ
プSP21)。そして、閾値を越えている場合には、そ
の検出位置を記憶し(ステップSP22)、そうでない
場合には直接ステップSP23に移り、最長フレーム周
期期間分の計算が終了したとのと判定がなされるまで、
1区間づつ相関計算区間をシフトし、計算を続行する。
【0052】なお、かかる第2段階の処理が終了したこ
とが確認された後は、ステップSP25において、第2
段階の全期間について相関値が閾値を越えなかったか否
かの判定を行う。このとき、閾値を越えた相関値がない
と判定された場合には、モード切替器14は、再びステ
ップSP13に戻り、第1段階の処理から再度すべての
処理をやり直す。
【0053】そして、このステップSP25において否
定結果が得られ、当該ループを抜けると、モード切替器
14は、相関器13の動作を止め、相関器13が計算し
た相関値のうち閾値を超えた相関値の検出間隔を把握す
る処理に移る(ステップSP26)。
【0054】ここで、モード切替器14は、第1段階及
び第2段階のそれぞれについて、個別に各段階に得られ
た検出結果から推測されるフレーム周期がT1であるか
それともT2であるかを判別する。すなわち、モード切
替器14は、第1段階において検出された相関値の検出
位置のみからフレーム周期がT1か否か判定すると共
に、第2段階において検出された相関値の検出位置のみ
からフレーム周期T1か否か判定し、これら2つの判定
結果から総合的なフレーム周期の確定処理を実行する。
またこのとき、モード切替器14は、第1段階と第2段
階のそれぞれにおいて閾値を超えた相関値の検出位置の
間に、周期T2の周期性があるか否かについても確認を
行う。ここで、モード切替器14は、いずれか一方の処
理段階においてでもフレーム周期がT1と判定された場
合には、フレーム周期がT1であると判定する。
【0055】このように第1段階の検出結果だけでは伝
送レートが確定していない場合にも、この第2段階の検
出結果によって伝送レートの確定を行うことができる。
しかも、2重判定となるので、その信頼性は高い。この
後、モード切替器14は、制御部14に対して、フレー
ム同期が確定したという報告と共に、判明した伝送レー
トと次のフレームの先頭位置とを計算して送り出し(ス
テップSP27)、一連の処理を終了する。
【0056】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、自機に割り当
てられた同期系列と受信サンプル系列との間の相関を少
なくとも1最長フレーム周期ずつ2回算出し、その各回
ごとの算出結果から判定された伝送レートを基準に伝送
レートを確定するようにしたことにより、TDMA方式
の通信に使用される伝送レートが複数存在し(図2にお
いては2通り)、かつその伝送レートが移動体通信端末
側において未知である場合にも、従来に比して高い精度
で伝送レートを確定し、フレーム同期が可能なフレーム
同期装置を実現することができる。
【0057】因みに、従来型の装置では、前段階の処理
において、自機に割り当てられたスロットの同期系列
(例えば、図2のSYNC1)とサンプル値系列との間で高
い相関が得られた時点を基準に次フレーム周期において
相関を算出する区間を決定し(図2(A)の場合、受信
が正常であれば2区間を決定し)、次の判定処理の段階
では、それら区間について得られる相関値のうち閾値を
越えた個数により伝送レート判断する手法を用いていた
ため、フェージングや雑音の影響のため相関が劣化する
と、実際の伝送レートは伝送レートAであるにも係わら
ず、閾値を超える相関値が1回しか現れず、伝送レート
を伝送レートBと誤って判断してしまう問題があった。
【0058】しかし、前述したように、本第1の実施形
態に係るフレーム同期装置においては、第1段階と第2
段階の各々について独立に伝送レートを判定し、その判
定結果を基にフレーム同期装置としての最終的な判定を
実行するようにしたことにより、誤ったフレーム周期を
判定する確率は、従来技術の場合の確率をxとすると、
x^2 と小さくすることができる。
【0059】(A−4)他の実施形態 (1) なお、この実施形態においては、第1段階目の処理
(ステップSP1)及び第2段階目の処理(ステップS
P2)のそれぞれにおいては、相関値の計算とそのピー
ク位置の記憶のみを行い、これら第1及び第2段階の処
理終了後の第3段階目の処理(ステップSP3)で各段
階についての伝送レートの判定と2つの判定結果を前提
とした総合判断とを行う場合について述べたが、処理手
順はこれに限られるものではなく、他の処理手順にも適
用し得る。
【0060】例えば、図9に示すように、第1及び第2
段階目の処理(ステップSP1A及び2A)のそれぞれ
において伝送レートの判定を行うようにし、3段目の処
理(ステップSP3A)では各段階における判定処理に
ついての総合判定のみを実行するようにしても良い。
【0061】(2) また、この実施形態においては、第1
及び第2段階のそれぞれにおいて閾値を超えた相関値の
位置を、各段階において伝送レートを判定するのにのみ
使用したが、これら位置情報の使用方法はこれに限られ
るものではなく、第1及び第2段階についての位置情報
が全て揃った段階で、全ての位置情報相互間の位置関係
を基に伝送レートを判定するようにしても良い。
【0062】例えば、図11に示すように、第1段階目
の処理(ステップSP1B)及び第2段階目の処理(ス
テップSP2B)のそれぞれにおいては、相関値の計算
とそのピーク位置の記憶のみを行い、これら第1及び第
2段階の処理終了後の第3段階目の処理(ステップSP
3B)において各段階について得られた全ての相関位置
情報に基づいて伝送レートを判別するようにしても良
い。このようにすれば、伝送レートの判定自体は1回で
あるが、判定に使用する情報量が従来に比して多いので
その分正確な判定が可能となる。
【0063】(B)第2の実施形態 以下、本発明を、移動体通信端末におけるフレーム同期
装置に適用した第2の実施形態を図面を参照しながら詳
述する。
【0064】(B−1)第2の実施形態の構成 図11に、第2の実施形態に係るフレーム同期装置の構
成例を示す。ここで、図11は、図1との同一、対応部
分に同一、対応符号が付して示されているものであり、
第1の実施形態に係るフレーム同期装置の構成に相関器
が1つ追加されている点を除いて同様の構成を有してい
る。すなわち、この第2の実施形態に係るフレーム同期
装置は、受信信号のサンプル値系列を第1の相関器13
A及び第2の相関器13Bに入力し、それぞれ固有の同
期系列との相関を計算することを除いて同様の構成を有
している。
【0065】以下、相違点を中心に第2の実施形態に係
るフレーム同期装置に特有の動作内容を説明する。
【0066】(B−2)第2の実施形態の動作 (B−2−1)動作の概要 まず、第2の実施形態に係るフレーム同期装置による詳
細なフレーム同期確立動作の説明に先だってその処理動
作の概要を説明しておく。なお、この処理動作は、主
に、図1に示す複数の構成要素のうち相関器13及びモ
ード切替器14(特許請求の範囲における判定手段)に
より実現されるものである。
【0067】この第2の実施形態に係るフレーム同期装
置における判定動作の特徴は、第1の実施形態で説明し
た第1及び第2段階のそれぞれにおいて、同期系列φと
サンプル値系列との相関情報と、同期系列φ’(≠φ)
とサンプル値系列との相関情報とから伝送レートを推定
するようにした点である。すなわち、本実施形態は、周
期性の判定を2重とするのに加え、各判定の信頼性を高
めることにより、全体としての判定結果である伝送レー
トの信頼性を向上させたものである。
【0068】具体的な処理点順を、図12のフローチャ
ートにて、また、相関検出の様子を図13のタイムチャ
ートにて説明する。
【0069】図12に示すように、本フレーム同期装置
は、フレーム同期処理を開始すると、まず、1段目の処
理として、ステップSP11の処理を実行する。このス
テップSP11の処理においては、最長フレーム期間に
ついて同期系列φについての相関値の計算が第1の相関
器13Aで行われると共に、同期系列φ’について同期
系列φ’についての相関値の計算が第2の相関器13B
で行われ、各相関器13A及び13Bで得られた相関値
のピーク位置がおのおの個別に記憶される。例えば、図
13(A)の場合、相関器13Aについて時点tA11 、
相関器13Bについて時点tB11 がピーク位置として記
憶される。また、図13(B)の場合、相関器13Aに
ついて時点tA11 とtA12 、相関器13Bについて時点
tB11 とtB12 がピーク位置として記憶される。
【0070】次に、2段目の処理として、ステップSP
12の処理を実行する。このステップSP12の処理に
おいても、続く最長フレーム期間について2つの同期系
列それぞれについての相関値の計算が行われ、そのピー
ク位置が検出されて記憶される。例えば、図13(A)
の場合、相関器13Aについて時点tA21 、相関器13
Bについて時点tB21 がピーク位置として記憶される。
また、図13(B)の場合、相関器13Aについて時点
tA21 とtA22 が、相関器13Bについて時点tB21 と
tB22 がピーク位置として記憶される。
【0071】このように1段目及び2段目の処理が終了
すると、ステップSP13の処理に進み、各段のそれぞ
れについて、高い相関が得られた位置の間に周期T1に
特有の規則性があるか(すなわち、フルレートの周期性
があるか)、周期T2に特有の規則性があるか(すなわ
ち、ハーフレートの周期性があるか)の判定を実行し、
両判定結果から伝送レートを確定する。なおこのとき、
いずれか一方でもフルレートと判定された場合には、現
在の伝送レートがフルレートであると判定する。これ
は、フルレートであるにも関わらずハーフレートと判定
される確率に比して、ハーフレートでありながらフルレ
ートと判定される確率が非常に小さいためである。
【0072】(B−2−2)具体例 続いて、実際に実行される処理手順を表したフローチャ
ートに従いながら、本実施形態に係るフレーム同期装置
のフレーム同期確立動作を説明する。その前に、必要と
なる用語の定義を行っておく。
【0073】図14に示すように、各スロットの時間を
Ts、2通りの伝送レートのフレーム周期をT1及びT
2とする。図14では、フレーム周期T1の側がフルレ
ートを、フレーム周期T2の側がハーフレートを表して
いる。このとき、フレーム周期T1は、T1=Ts×N
1で表され、フレーム周期T2は、T2=Ts×N2
(T1≦T2)で表される。なお、図6では、N1を
3、N2を6として表している。
【0074】また、フレーム同期装置を内蔵する移動体
通信端末に割り当てられたスロットの同期系列がφであ
るものとする。そして、他局から移動端末通信端末へ送
られてくる同期系列の送信順を、フレーム周期T1のと
き、φ1={φ1(0),φ1(1),...,φ1
(N1−1)}と、フレーム周期T2のとき、φ2=
{φ2(0),φ2(1),...,φ2(N2−
1)}とする。但し、各φi(j)は、それぞれ、同期
系列を表している。勿論、これらこれら同期系列の集合
には、通信開始時に移動体通信端末に割り当てられる同
期系列φが含まれている。
【0075】さらに、この実施形態では、当該同期系列
φと対をなす別の同期系列としてφ’(=φ2((s2
+N1)mod N2):但し、φ=φ2(s2))を
用いるものとする。この同期系列φ’は、ハーフレート
による通信時に同期系列φが割り当てられるスロットの
番号をs2としたとき、これにフルレート周期相当の数
値N1を足した位置のスロットに割り当てられている同
期系列である。
【0076】図15及び図16に、本実施形態に係るフ
レーム同期装置のフレーム同期処理動作を示す。まず、
フレーム同期処理の開始を指示する信号が制御部15か
らモード切替器14に出力され、モード切替器14のモ
ードが第1段階にセットされる。
【0077】第1段階にセットされたモード切替器14
は、ステップSP31に示すように受信バッファ12の
初期化を実行し、受信バッファ12に相関を計算する必
要な長さの受信信号が蓄積されるのを待つ(ステップS
P32)。
【0078】受信バッファ12に十分な長さのデータが
蓄積されると、モード切替器14は、第1の相関器13
Aに割当スロットの同期系列φを設定すると共に、第2
の相関器13Bに割当スロットの同期系列φ’を設定
し、各同期系列とサンプル値系列との相関を計算するよ
う指示を出す。この後、ステップSP33に示すよう
に、各相関器13A及び13Bの初期設定が行われる。
【0079】この初期設定の後、第1及び第2の相関器
13A及び13Bによる相関値の計算が開始される。な
お、図15においては、第1の相関器13Aの処理(ス
テップSP34〜SP36)終了後、第2の相関器13
Bの処理(ステップSP37〜SP39)を実行するよ
うに表しているが、実際には並列的に実行される。勿
論、図の通り処理することも可能ではある。
【0080】ここで、相関器13Aは、新しい受信デー
タが、A/D変換器11から受信バッファ12に入る度
に、相関の計算区間をづらして、割当スロットの同期系
列φとサンプル値系列との相関を計算し、その値をモー
ド切替器14に報告する(ステップSP34)。同じ
く、相関器13Bは、同期系列φ’とサンプル値系列と
の相関を計算し、その値をモード切替器14に報告する
(ステップSP37)。
【0081】次に、モード切替器14は、第1の相関器
13Aと第2の相関器13Bが計算した相関値が予め設
定しておいた閾値を超えているのか否か調べ(ステップ
SP35、ステップSP38)、超えた場合には、相関
器別に、その検出位置を記録しておく(ステップSP3
6、ステップSP39)。
【0082】このように、1の区間について相関値の計
算が終了すると、ステップSP40の判定処理に移り、
最長フレーム周期(図14の場合には、ハーフレートに
対応するフレーム周期T2)以上の期間についての相関
値の計算が実行されたか否かを判定する。そして、否定
結果が得られている間は、ステップSP41に示す相関
計算区間のシフト処理を経てステップSP34、ステッ
プSP37に戻り、次の区間について同様の処理を繰り
返す。やがて、当該ステップSP40の判定処理にて肯
定結果が得られると、モード切替器14は、そのモード
を第2段階にセットする。
【0083】第2段階にセットされたモード切替器14
は、続く最長フレーム期間以上の期間について第1段階
の処理と同じ動作を実行する。すなわち、ステップSP
42で相関計算区間の初期設定を行った後、ステップS
P43及びステップSP46のそれぞれにおいて同期系
列φ及びφ’とサンプル値系列との相関値を計算し、相
関値が閾値を越えたか否か判定する(ステップSP4
4、ステップSP47)。そして、閾値を越えている場
合には、その検出位置を記憶し(ステップSP45、ス
テップSP48)、そうでない場合には直接ステップS
P49に移り、最長フレーム周期期間分の計算が終了し
たとの判定がなされるまで、1区間づつ相関計算区間を
シフトし、計算を続行する。
【0084】なお、かかる第2段階の処理が終了したこ
とが確認された後は、ステップSP51において、第2
段階の全期間について相関値が閾値を越えなかったか否
かの判定を行う。このとき、閾値を越えた相関値がない
と判定された場合には、モード切替器14は、再びステ
ップSP33及びステップSP37に戻り、第1段階の
処理から再度すべての処理をやり直す。
【0085】そして、このステップSP51において否
定結果が得られ、当該ループを抜けると、モード切替器
14は、相関器13A及び13Bの動作を止め、各相関
器13A及び13Bが計算した相関値のうち閾値を超え
た相関値の検出パターン及び検出間隔を把握する処理に
移る(ステップSP52)。
【0086】ここで、モード切替器14は、第1段階及
び第2段階のそれぞれについて、個別に各段階に得られ
た検出結果から推測されるフレーム周期がT1であるか
それともT2であるかを判別する。すなわち、モード切
替器14は、第1段階において検出された相関値の検出
位置のみからフレーム周期がT1か否か判定すると共
に、第2段階において検出された相関値の検出位置のみ
からフレーム周期T1か否か判定し、これら2つの判定
結果から総合的なフレーム周期の確定処理を実行する。
ここで、モード切替器14は、いずれか一方の処理段階
においてでもフレーム周期がT1と判定された場合に
は、フレーム周期がT1であると判定する。この理由
は、前述してあるが、確率的にハーフレートであるにも
係わらずフルレートと判定される確率は非常に小さいか
らである。
【0087】なお、この第2の実施形態においては、各
段階においてのフレーム周期の判定に特徴がある。すな
わち、図13(A)に示すように、相関器13A及び1
3Bのそれぞれにおいて閾値を超えた相関値の個数が1
個であり、かつ、その位相関係についてハーフレート周
期T1相当のずれが見られる場合には、フレーム周期が
T2であると判定する。また、第1の相関器13Aにお
いてハーフレート周期T1相当離れた位置に閾値を超え
た相関値が2個あることが検出され、かつ、第2の相関
器13Bでは第1の相関器13Aとは異なる位置に2個
の高い相関値があること又は高い相関が1つも現れない
ことが検出される場合は、フレーム周期がT1であると
判定する。因みに、フルレートの場合に高い相関が現れ
ないことが起こるのは、フルレートでは3種類の同期系
列の繰り返しとなるため、上述のように定義した同期系
列φ’がこれら以外になる場合には受信データ列中にか
かる同期系列が現れることがないからである。
【0088】いずれにしても、以上のように2重の判定
処理により、フレーム周期が確定されるので、その信頼
性は非常に高くなる。この後、モード切替器14は、制
御部14に対して、フレーム同期が確定したという報告
と共に、判明した伝送レートと次のフレームの先頭位置
とを計算して送り出し(ステップSP27)、一連の処
理を終了する。
【0089】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形
態の場合と同様、自機に割り当てられた同期系列と受信
サンプル系列との間の相関を少なくとも1最長フレーム
周期ずつ2回算出し、その各回(段階)ごとの算出結果
から判定された伝送レートを基準に伝送レートを確定す
るようにしたことにより、TDMA方式の通信に使用さ
れる伝送レートが複数存在し(図2においては2通
り)、かつその伝送レートが移動体通信端末側において
未知である場合にも、従来に比して高い精度で伝送レー
トを確定し、フレーム同期が可能なフレーム同期装置を
実現することができる。
【0090】さらに、本実施形態においては、各段階で
の判定処理に2種類の同期系列φ及びφ’を用いてその
判定を行うようにしたことにより、その分、各段階での
判定精度を高めることができる。
【0091】(B−4)他の実施形態 (1) なお、この実施形態においては、第1段階目の処理
(ステップSP11)及び第2段階目の処理(ステップ
SP12)のそれぞれにおいては、相関値の計算とその
ピーク位置の記憶のみを行い、これら第1及び第2段階
の処理終了後の第3段階目の処理(ステップSP13)
で各段階についての伝送レートの判定と2つの判定結果
を前提とした総合判断とを行う場合について述べたが、
処理手順はこれに限られるものではなく、他の処理手順
にも適用し得る。
【0092】例えば、図17に示すように、第1及び第
2段階目の処理(ステップSP11A及び12A)のそ
れぞれにおいて伝送レートの判定を行うようにし、3段
目の処理(ステップSP13A)では各段階における判
定処理についての総合判定のみを実行するようにしても
良い。
【0093】(2) また、この実施形態においては、第1
及び第2段階のそれぞれにおいて閾値を超えた相関値の
位置を、各段階において伝送レートを判定するのにのみ
使用したが、これら位置情報の使用方法はこれに限られ
るものではなく、第1及び第2段階についての位置情報
が全て揃った段階で、全ての位置情報相互間の位置関係
を基に伝送レートを判定するようにしても良い。
【0094】例えば、図18に示すように、第1段階目
の処理(ステップSP11B)及び第2段階目の処理
(ステップSP12B)のそれぞれにおいては、相関値
の計算とそのピーク位置の記憶のみを行い、これら第1
及び第2段階の処理終了後の第3段階目の処理(ステッ
プSP13B)において各段階について得られた全ての
相関位置情報に基づいて伝送レートを判別するようにし
ても良い。このようにすれば、伝送レートの判定自体は
1回であるが、判定に使用する情報量が従来に比して多
いのでその分正確な判定が可能となる。
【0095】(C)他の実施形態 (1) なお、本実施形態で示した受信バッファ、タイマ
ー、モード切替器等の構成要素は、フレーム同期を制御
するための一般的な構成要素を示したものであり、他の
構成要素を用いて制御を行うフレーム同期装置にも本発
明は適用される。
【0096】(2) また、上述の第1及び第2の実施形態
においては、第1段階目の処理及び第2段階目の処理と
もに同じ処理を繰り返し実行する場合について述べた
が、これに限るものではなく、第2段階目の処理につい
ては、第1段階目の処理において閾値を超える高い相関
が得られた時点から最長フレーム周期分(すなわち、T
2)経過した後のタイミングの前後についてのみ相関値
の算出処理を実行するようにしても良い。このようにし
ても、本来、高い相関が得られる確率の高い場所での相
関演算となるため算出結果にあまり変化はなく、同様の
効果を得ることができる。また、このように間欠的に相
関値を計算させることにより、消費電力を抑えることが
でき、携帯性が要求される移動体通信端末の使用可能時
間を一段とのばすことができる。
【0097】(3) さらに、上述の第1及び第2の実施
形態においては、複数種類の伝送レートの例としてフル
レートとハーフレートの2種類を例示し、さらに、かか
るフルレートとハーフレートの周期T1及びT2の比が
1:2であるとして説明したが、伝送レートの種類はフ
ルレートとハーフレートに限るものではなく、また、そ
の周期比は必ずしも1:2の関係に限られるものではな
い。
【0098】(4) さらに、上述の第1及び第2の実施形
態においては、本発明に係るフレーム同期装置を移動体
通信端末に適用した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、TDMA方式によって他局との間で通信を
行う装置に適用し得る。
【0099】
【発明の効果】上述のように、第1の発明によれば、同
一内容の判定処理を2回実行し、各回の検出結果に基づ
く伝送レートの予測を2回の相関値算出処理終了後にま
とめて行った後、各回ごとの予測結果を基に伝送レート
を決定する手法を採用したことにより、伝送レートの判
定を誤る可能性が一段と低いフレーム同期装置を実現す
ることができた。
【0100】上述のように、第2の発明によれば、同一
内容の判定処理を2回実行し、その際、各回の検出結果
に基づく伝送レートの予測を各回ごと行っておき、当該
2回の相関値算出処理が終了した後は、先に求めておい
た2つの予測結果を基に伝送レートを決定する手法を採
用したことにより、伝送レートの判定を誤る可能性が一
段と低いフレーム同期装置を実現することができた。
【0101】上述のように、第3の発明によれば、同一
内容の判定処理を2回実行し、2回の相関値算出処理が
終了した後は、各回ごとに得られた全位置情報を基に伝
送レートを決定する手法を採用したことにより、伝送レ
ートの判定を誤る可能性が一段と低いフレーム同期装置
を実現することができた。
【0102】上述のように、第4の発明によれば、同一
内容の判定処理を複数の相関器について2回実行し、各
回の検出結果に基づく伝送レートの予測を2回の相関値
算出処理終了後にまとめて行った後、各回ごとの予測結
果を基に伝送レートを決定する手法を採用したことによ
り、伝送レートの判定を誤る可能性が一段と低いフレー
ム同期装置を実現することができた。
【0103】上述のように、第5の発明によれば、同一
内容の判定処理を複数の相関器について2回実行し、そ
の際、各回の検出結果に基づく伝送レートの予測を各回
ごと行っておき、当該2回の相関値算出処理が終了した
後は、先に求めておいた2つの予測結果を基に伝送レー
トを決定する手法を採用したことにより、伝送レートの
判定を誤る可能性が一段と低いフレーム同期装置を実現
することができた。
【0104】上述のように、第6の発明によれば、同一
内容の判定処理を複数の相関器について2回実行し、2
回の相関値算出処理が終了した後は、各回ごとに得られ
た全位置情報を基に伝送レートを決定する手法を採用し
たことにより、伝送レートの判定を誤る可能性が一段と
低いフレーム同期装置を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るフレーム同期装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】TDMA方式のフレーム構成と伝送レートとの
関係を示す説明図である。
【図3】従来装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係るフレーム同期装置による
フレーム同期処理手順の概略を示すフローチャートであ
る。
【図5】第1の実施形態に係るフレーム同期処理手順の
説明に供するタイミングチャートである。
【図6】伝送レートに応じた同期系列の配列関係を示す
説明図である。
【図7】第1の実施形態に係るフレーム同期処理手順の
詳細を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態に係るフレーム同期処理手順の
詳細を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態に係るフレーム同期処理手順の
他の実施形態を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態に係るフレーム同期装置の構
成を示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態に係るフレーム同期装置によ
るフレーム同期処理手順の概略を示すフローチャートで
ある。
【図13】第2の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の説明に供するタイミングチャートである。
【図14】伝送レートに応じた同期系列の配列関係を示
す説明図である。
【図15】第2の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の詳細を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の詳細を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施形態に係るフレーム同期処理手順
の他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】 11…A/D変換器、12…受信バッファ、13、13
A、13B…相関器、14…モード切替器、15…制御
部、16…タイマー、17…同期系列テーブル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と自機に割り当てられた同期系列との相関値を順次
    算出して出力する相関器と、 上記相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が
    順次実行される度、各回において閾値を越える高い相関
    が得られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値
    算出処理が終了した時点で、各回ごとに得られた位置情
    報より通信に使用される伝送レートを予測し、その後、
    当該予測結果より伝送レートを最終的に決定する判定手
    段とを備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と自機に割り当てられた同期系列との相関値を順次
    算出して出力する相関器と、 上記相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が
    順次実行される度、各回において閾値を越える高い相関
    が得られた相関値の位置を記憶すると共に、当該位置情
    報より通信に使用される伝送レートを予測し、2回の相
    関値算出処理が終了した時点において、先に求めておい
    た2つの予測結果より伝送レートを最終的に決定する判
    定手段とを備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と自機に割り当てられた同期系列との相関値を順次
    算出して出力する相関器と、 上記相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が
    順次実行される度、各回において閾値を越える高い相関
    が得られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値
    算出処理が終了した時点で、各回ごとに得られた全位置
    情報を基に通信に使用される伝送レートを決定する判定
    手段とを備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  4. 【請求項4】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と割り当てられた同期系列との相関値を順次算出し
    て出力する複数の相関器と、 上記複数の相関器それぞれに異なる同期系列を割り当
    て、当該複数の相関器により1回目及び2回目の相関値
    算出処理が順次実行される度、各回において閾値を越え
    る高い相関が得られた相関値の位置を各相関器それぞれ
    について記憶しておき、2回の相関値算出処理が終了し
    た時点で、各回ごとに上記複数の相関器において得られ
    た位置情報より通信に使用される伝送レートを予測し、
    その後、当該予測結果より伝送レートを最終的に決定す
    る判定手段とを備えることを特徴とするフレーム同期装
    置。
  5. 【請求項5】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と割り当てられた同期系列との相関値を順次算出し
    て出力する複数の相関器と、 上記複数の相関器それぞれに異なる同期系列を割り当
    て、当該複数の相関器により1回目及び2回目の相関値
    算出処理が順次実行される度、各回において閾値を越え
    る高い相関が得られた相関値の位置を各相関器それぞれ
    について記憶すると共に、当該位置情報より通信に使用
    される伝送レートを予測し、2回の相関値算出処理が終
    了した時点において、先に求めておいた2つの予測結果
    より伝送レートを最終的に決定する判定手段とを備える
    ことを特徴とするフレーム同期装置。
  6. 【請求項6】 複数種類の伝送レートに対応し、他局と
    の時分割多重方式による通信に、上記複数種類の伝送レ
    ートのうちのいずれかを使用する受信機におけるフレー
    ム同期装置において、 少なくとも1回の算出期間として、上記複数種類の伝送
    レートにおける最長フレーム周期より長い期間を使用
    し、当該算出期間の間、受信信号についてのサンプル値
    系列と割り当てられた同期系列との相関値を順次算出し
    て出力する複数の相関器と、 上記相関器により1回目及び2回目の相関値算出処理が
    順次実行される度、各回において閾値を越える高い相関
    が得られた相関値の位置を記憶しておき、2回の相関値
    算出処理が終了した時点で、各回ごとに上記複数の相関
    器において得られた全位置情報を基に通信に使用される
    伝送レートを決定する判定手段とを備えることを特徴と
    するフレーム同期装置。
  7. 【請求項7】 上記2回目の相関値算出処理は、上記1
    回目の相関値算出処理において閾値を越える高い相関が
    得られた相関値の検出位置に対応するタイミングの前後
    の小区間についてのみ実行されることを特徴とする請求
    項1〜請求項6のいずれかに記載のフレーム同期装置。
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