JPH10163548A - 固体レーザ装置 - Google Patents

固体レーザ装置

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Publication number
JPH10163548A
JPH10163548A JP33750596A JP33750596A JPH10163548A JP H10163548 A JPH10163548 A JP H10163548A JP 33750596 A JP33750596 A JP 33750596A JP 33750596 A JP33750596 A JP 33750596A JP H10163548 A JPH10163548 A JP H10163548A
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JP
Japan
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solid
state laser
medium
cooling
laser medium
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Application number
JP33750596A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakayama
伸一 中山
Takahiro Ukaji
孝浩 宇梶
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スラブ型の固体レーザ媒体に対して伝熱式の
冷却を安定かつ良好に行い、良好なモードと発振効率を
保証しつつ、冷却機構および装置全体の簡素化と小型化
を実現する。 【解決手段】 この固定レーザ装置の冷却機構12にお
いては、垂直方向に移動可能な水平押さえ板44が保持
板18の上面に一定間隔で配置した複数個(たとえば3
個)のゴム状弾性体42を介して重ねられ、ボルト49
が水平押さえ板44のボルト通し穴44aを遊貫して各
垂直支持棒48の上面ねじ穴48aに螺合して締め付け
られることで、ゴム状弾性体42の弾性率および物理的
な加工精度で決まる所定の加圧力が垂直方向に保持板1
8に加えられ、ひいては保持板18の下面18aより垂
直方向に均一な所定の加圧力を載置台16上の固体レー
ザ媒体10の冷却面10e,10fに加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラブ型の固体レ
ーザ媒体を用いる固体レーザ装置に関する。
【0020】
【従来の技術】スラブ型の固体レーザ媒体は、断面四角
形の板状固体レーザ素子であって、一般的には素子内で
レーザ光に互いに平行な一対の全反射面間で反射を繰り
返しながらジグザグの光路をとらせることにより、媒体
内の熱レンズ効果や複屈折率効果等を打ち消して、良好
なモードで高出力化を達成できるという特長がある。
【0030】従来より、この種の固体レーザ媒体を用い
てレーザ発振を行う固体レーザ装置では、固体レーザ媒
体を冷却するために、媒体の周囲に純水等の冷却水や窒
素ガス等の冷却ガスを流通させる方法が多く採用されて
いる。このように冷却媒体を固体レーザ媒体の表面に直
接供給する方式は、冷却効率では優れているが、媒体周
囲で冷却媒体に対する封止を必要とするために、レーザ
媒体冷却機構が複雑化・大型化するという問題がある。
特に、最近は、固体レーザ媒体に励起光を供給する励起
光源として、励起ランプよりも発振効率が格段に高いう
えサイズの小さい半導体レーザが注目されてきており、
装置全体の小型化をはかるうえでレーザ媒体冷却機構の
方も簡素化および小型化が求められている。
【0040】そこで、固体レーザ媒体に熱伝導率の高い
銅またはアルミニウム等の熱伝導部材を熱的に結合さ
せ、該熱伝導部材の中に設けた通路に冷却媒体を供給す
ることで、該熱伝導部材を介して伝熱方式で固体レーザ
媒体を冷却する方法が考えられる。このような伝熱冷却
方式は、特別の封止は不要であり、レーザ媒体冷却機構
の簡素化および小型化に有利である。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】この種の固体レーザ装
置における従来の伝熱冷却方式は、固体レーザ媒体に対
して熱伝導部材を接着材を介して接続したり、あるいは
単に両側から熱伝導部材を当てて挟着固定するものであ
る。しかし、接着方式は、製作が繁雑なうえコストが高
くつくという問題がある。また、従来の挟着固定式は、
固体レーザ媒体の表面(結晶面)に熱伝導部材を均一に
加圧接触させることが難しく、結晶内の不均一な歪みに
よってモードが崩れたり発振効率が低下するという不具
合がある。
【0060】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、スラブ型の固体レーザ媒体に対して
伝熱式の冷却を安定かつ良好に行う冷却機構を備えた固
体レーザ装置を提供することを目的とする。
【0070】また、本発明は、良好なモードと発振効率
を保証しつつ、冷却機構および装置全体の簡素化と小型
化を実現した固体レーザ装置を提供することを目的とす
る。
【0080】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載の発明は、スラブ型
の固体レーザ媒体を用いてレーザ発振を行う固体レーザ
装置において、前記固体レーザ媒体の互いに対向する一
対の冷却面のうちの一方の冷却面に接触した状態で前記
固体レーザ媒体を支持する熱伝導率の高い第1の熱伝導
部材と、前記固体レーザ媒体の他方の冷却面に接触する
熱伝導率の高い第2の熱伝導部材と、前記固体レーザ媒
体に対して前記第2の熱伝導部材を押圧する押圧部材
と、前記押圧部材と前記第2の熱伝導部材との間に設け
られ、前記押圧部材からの加圧力を弾性変形により弾性
的に前記第2の熱伝導部材に伝える1個または複数個の
ゴム状弾性体と、前記固体レーザ媒体の前記冷却面に対
して側面の媒体表面に励起用の光を照射する励起光照射
手段とを具備することを特徴とする。
【0090】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の構成において、前記ゴム状弾性体の形状
がOリング状であることを特徴とする。
【0100】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の構成において、前記ゴム状弾性体の形状
がボール状であることを特徴とする。
【0110】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれかに記載の発明の構成において、前記励起
光照射手段が、励起用のレーザビームを発光する半導体
レーザと、前記半導体レーザからのレーザビームを平行
光にして前記固体レーザ媒体の表面に照射するシリンド
リカルレンズとから構成されることを特徴とする。
【0120】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の構成において、前記押圧
部材が、前記第2の熱伝導部材に前記ゴム状弾性体を介
して重ねられた押圧板と、前記押圧板を前記第1の熱伝
導部材の支持面に対して垂直な方向に案内する案内部材
と、前記押圧板を介して前記第2の熱伝導部材に螺合す
るねじ部材とから構成されることを特徴とする。
【0130】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
〜5のいずれかに記載の発明の構成において、前記第1
の熱伝導部材に冷却媒体を流すための通路が設けられて
いることを特徴とする。
【0140】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
〜6のいずれかに記載の発明の構成において、前記第2
の熱伝導部材に冷却媒体を流すための通路が設けられて
いることを特徴とする。
【0150】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施例を説明する。
【0160】図1〜図6に、本発明の一実施例による固
体レーザ装置の構成を示す。図1は装置要部の正面図、
図2は要部の部分拡大正面断面図である。図3は装置要
部の平面図、図4は要部の部分拡大平面図、図5は装置
要部の一部断面側面図、図6は装置要部の側面断面図で
ある。
【0170】この固体レーザ装置は、スラブ形の固体レ
ーザ媒体10と、この固体レーザ媒体10を支持または
保持しながら冷却する伝熱式の冷却機構12と、固体レ
ーザ媒体10に励起光を供給する励起光供給部14とか
ら構成されている。
【0180】固体レーザ媒体10はたとえばNd:GG
GまたはNd:YAG等の媒体材料からなり、図1およ
び図2に示すように断面形状が矩形の平行六面体で、サ
イズはたとえば2mm×2mm×40mmであり、図4
に示すように両端面10a,10bが光軸方向(長手方
向)に対して斜めに所定角度で切られている。
【0190】固体レーザ媒体10の4つの側面のうち、
両端面10a,10bに対して斜めの角度をなす互いに
平行な一対の側面10c,10dは内側が媒体内でレー
ザ光LBを全反射させる全反射面で外側が励起光の照射
(供給)を受ける励起面であり、全反射面または励起面
10c,10dに対して互いに対向する一対の側面10
e,10fは伝熱方式で冷却を受ける冷却面である。
【0200】冷却機構12は、固体レーザ媒体10の下
部冷却面10fに直接接触した状態で固体レーザ媒体1
0を載置する熱伝導率の高い材質たとえば銅またはアル
ミニウムからなる載置台16と、固体レーザ媒体10の
上部冷却面10eに上から被さるようにして直接接触す
る熱伝導率の高い材質たとえば銅またはアルミニウムか
らなる保持板18とを有する。
【0210】図1および図2に示すように、載置台16
は断面凸形の熱伝導性ブロックであり、その凸部16a
の平坦な上面(冷却作用面)16bの中心部に凸部16
aの長手方向と平行に固体レーザ媒体10が載置され
る。載置台16の内部には、凸部16の中を長手方向に
縦断し、下面の冷却媒体入口20および出口22と連通
する冷却媒体通路24が設けられている。図5に示すよ
うに、冷却媒体入口20および出口22には配管(図示
せず)接続用のコネクタ26,28が取付されている。
なお、載置台16の下面には一対の脚部または支持部材
29が結合されている。
【0220】冷却媒体供給源(図示せず)より配管およ
びコネクタ26,28を介して循環供給される冷却媒体
(たとえば冷却水)が冷却媒体通路24を流れ、これに
よって載置台16(特に凸部16a)が冷却され、ひい
てはこの載置台16(凸部16a)を介して伝熱式で固
体レーザ媒体10(特に下部冷却面10f)が冷却媒体
によって冷却されるようになっている。
【0230】図1、図2、図3、図5および図6に示す
ように、保持板18は断面矩形の熱伝導性ブロックであ
り、固体レーザ媒体10の冷却面10eをカバーする平
坦な下面(冷却作用面)18aを有している。保持板1
8の内部には、下面18aの内側を長手方向に縦断し、
上面両端付近の冷却媒体入口30および出口32と連通
する冷却媒体通路34が設けられている。図3および図
5に示すように、冷却媒体入口30および出口32には
配管(図示せず)接続用のコネクタ36,38が取付さ
れている。
【0240】冷却媒体供給源(図示せず)より配管およ
びコネクタ36,38を介して循環供給される冷却媒体
(たとえば冷却水)が冷却媒体通路34を流れ、これに
よって保持板18(特に下面18a付近)が冷却され、
ひいてはこの保持板18を介して伝熱式で固体レーザ媒
体10(特に上部冷却面10e)が冷却媒体によって冷
却されるようになっている。
【0250】図3、図5および図6に示すように、保持
板18の上面には、冷却媒体入口30および出口32と
の間に複数個たとえば3個のねじ穴18bが一定間隔で
形成されている。そして、保持板18の上面に複数個た
とえば3個のゴム状弾性体42を介して水平押さえ板4
4が重ねられ、水平押さえ板44に形成された開口また
は通し穴44aおよびゴム状弾性体42の開口を通して
上方よりボルト46が保持板18の各ねじ穴18bに螺
合している。ゴム状弾性体42には、たとえばシリコー
ンゴム製で、内径7mm、太さ2mmのOリングが用い
られている。
【0260】水平押さえ板44は、長方形の板体であ
り、載置台16に垂直に立設された複数本たとえば4本
の垂直ガイド棒48を板体の四隅に形成された通し穴
(図示せず)にそれぞれ遊貫させており、これによって
水平姿勢を維持したまま垂直方向にのみ移動可能となっ
ている。
【0270】このように、本実施例の冷却機構12にお
いては、垂直方向に移動可能な水平押さえ板44が保持
板18の上面に一定間隔で配置した複数個(3個)のゴ
ム状弾性体42を介して重ねられ、水平押さえ板44の
上からボルト46が保持板18の上面ねじ穴18bに螺
合して締め付けられることで、ゴム状弾性体42の弾性
率および物理的な加工精度で決まる所定の加圧力が垂直
方向に保持板18に加えられ、ひいては保持板18の下
面18aより垂直方向に均一な所定の加圧力を載置台1
6上の固体レーザ媒体10の冷却面10e,10fに加
えられる。
【0280】これにより、保持板18の下面18aおよ
び載置台16の上面16bは、固体レーザ媒体10の冷
却面10e,10fに対して結晶面に均一な圧力で(し
たがって結晶内に不均一な歪みを起こすことなく)密着
して、良好な熱的結合を得ることができる。
【0290】また、この冷却機構12は、載置台16お
よび保持板18を介して伝熱式で固体レーザ媒体10を
冷却する方式であるため、冷却媒体を固体レーザ媒体1
0の周囲でシーリングする手段が不要であり、堅牢にし
て簡易かつ小型の構成となっている。これにより、装置
全体も小型化されている。しかも、ボルト46を緩めて
保持板18を持ち上げることで、固体レーザ媒体10を
容易に交換することが可能であり、取り扱いも簡単であ
る。
【0300】この固体レーザ装置における励起光供給部
14は、図1,図2および図3に示すように、載置台1
6の凸部16aの左右両側に絶縁板50を介して配設さ
れた複数個(たとえば4個)の励起レーザ発振ユニット
52と、載置台16の凸部上面16b上で固体レーザ媒
体10の両側に平行に配置された一対のシリンドリカル
レンズ54とを有している。
【0310】各励起レーザ発振ユニット52は、熱伝導
率および導電率の高い金属たとえば銅からなる上部およ
び下部ホルダ52a,52bを一体に重ね合わせ、この
ホルダ組立体の一端部(前面部)の隙間に励起光源用の
半導体レーザたとえばレーザダイオードLDを一列に設
けており、このレーザダイオード・アレイLDAを固体
レーザ媒体10の励起面10c,10dに向けている。
【0320】図2および図4に示すように、励起レーザ
発振ユニット52のレーザダイオード・アレイLDAよ
り励起用レーザビームEBが、水平方向では平行光であ
るものの垂直方向では放射状に出射される。この励起用
レーザビームEBは、シリンドリカルレンズ54に入射
し、そこで垂直方向においても平行光に変換されてから
固体レーザ媒体10の励起面10c,10dにほぼ均一
に垂直入射する。
【0330】各励起レーザ発振ユニット52において、
上部および下部ホルダ52a,52bは、レーザダイオ
ード・アレイLDAにレーザ発振用の駆動電流を供給す
るための導電体として機能するだけでなく、レーザダイ
オード・アレイLDAより発生する熱を取り除くための
ヒートシンクとしても機能する。下部ホルダ52bの前
部付近には、レーザダイオード・アレイLDAの基板と
して熱膨張率の低い導電材(図示せず)が埋め込まれて
いる。上部ホルダ52aの背面には電極棒(カソード端
子)56が設けられている。下部ホルダ52bの背面に
は、冷却媒体供給源(図示せず)からの冷却媒体(たと
えば冷却水)を下部ホルダ52b内の冷却水通路に供給
するための冷却水入口(コネクタ)58および出口(コ
ネクタ)60が設けられている。
【0340】なお、レーザダイオード・アレイLDAに
レーザ発振用の駆動電流を供給するための電気ケーブル
等の電気配線系統は、本実施例の固体レーザ装置におけ
る特徴部分ではないので、図示していない。
【0350】レーザダイオード・アレイLDAより固体
レーザ媒体10の励起面10c,10dに照射(供給)
される励起用レーザビームEBは、励起ランプ光と比較
してエネルギー密度が格段に高いうえ消費電力が低く、
固体レーザ媒体10における主レーザ光LBの発振効率
を大きく向上させるものである。しかも、この固体レー
ザ装置では、上記のような冷却機構12により固体レー
ザ媒体10の励起面10c,10dと直角な冷却面10
e,10fに載置台16および保持板18の平坦な作用
面16a,18aが均一な圧力で良好に密着し、固体レ
ーザ媒体10が効率良くかつ安定に冷却される。
【0360】これにより、簡易かつ小型の装置構成であ
りながらも、発振効率が高く、良好なモードで高エネル
ギーのレーザ光LBを発振出力することができる。
【0370】図4において、レーザ光LBは、固体レー
ザ媒体10内では互いに平行な一対の表面10c,10
dの裏側(内側)の全反射面間で反射を繰り返しながら
ジグザグの光路をとり、両端面10a,10bとそれぞ
れ対向する出力ミラー62,全反射ミラー64間で反射
を繰り返すことで共振増幅され、出力ミラー62より出
射される。なお、光共振器を構成する出力ミラー62お
よび全反射ミラー64は、他の図(図1〜図3、図5、
図6)では組立体の外部に配置されており、図示してい
ない。
【0380】上記した実施例において、Oリング状のゴ
ム状弾性体42を他の形状たとえばボール状のゴム状弾
性体で置き換えることは可能である。組立の容易性の点
ではOリング状のものが便利であるが、水平押さえ板4
4からの垂直加圧力を正確に(垂直方向に)保持板18
に伝達する機能に関してはむしろボール状の方が有利で
ある。
【0390】また、上記実施例では、励起光供給部14
において励起レーザ発振ユニット52からの励起用レー
ザビームEBをシリンドリカルレンズ54に通して平行
光にしてから固体レーザ媒体10の励起面10c,10
dに照射したが、シリンドリカルレンズを省いて励起レ
ーザ発振ユニット52からの励起用レーザビームEBを
固体レーザ媒体10の励起面10c,10dに直接照射
するように構成してもよい。また、装置が幾らか大型化
してしまうが、励起光源として励起ランプを使用するこ
とも可能である。
【0400】また、上記実施例では保持板18および載
置台16を固体レーザ媒体10の冷却面10e,10f
に直接接触させたが、熱伝導率の高い任意の部材を介し
て間接的に接触させる構成とすることも可能である。
【0410】また、上記実施例では、スラブ型の固体レ
ーザ媒体10内でレーザ光LBに互いに平行な一対の励
起面の内側に相当する全反射面で反射を繰り返しながら
ジグザクの光路をとらせ、媒体の外でレーザ光LBを媒
体の長手方向と平行に直進させるようにした。しかし、
このようなレーザ光路は一例であり、固体レーザ媒体1
0の内外でレーザ光LBの光路を任意に設定することが
可能である。
【0420】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体レー
ザ装置によれば、スラブ型固体レーザ媒体の互いに対向
する一対の冷却面に両側から熱伝導率の高い第1および
第2の熱伝導部材を接触させて支持ないし保持し、押圧
部材からの加圧力をゴム状弾性体を介して弾性的に第2
の熱伝導部材に伝え、ひいては固体レーザ媒体に加える
ようにしたので、固体レーザ媒体に対して伝熱式の冷却
を安定かつ良好に行うことが可能であり、良好なモード
と発振効率を保証しつつ冷却機構および装置全体の簡素
化と小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による固体レーザ装置の全体
の構成を示す正面図である。
【図2】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す正面断面図である。
【図3】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す平面図である。
【図4】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す部分拡大平面図である。
【図5】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す一部断面側面図である。
【図6】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す側面断面図である。
【符号の説明】
10 スラブ型固体レーザ媒体 12 冷却機構 14 励起光供給部 16 載置台 18 保持板 24,34 冷却媒体通路 42 ゴム状弾性体 44 水平押さえ板 46 ボルト 48 垂直ガイド棒 52 励起レーザ発振ユニット 54 シリンドリカルレンズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の構成において、前記押圧
部材が、前記第2の熱伝導部材に前記ゴム状弾性体を介
して重ねられた押圧板と、前記押圧板を前記第1の熱伝
導部材の支持面に対して垂直な方向に支持する支持部材
と、前記押圧板を介して前記第2の熱伝導部材に螺合す
るねじ部材とから構成されることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0260
【補正方法】変更
【補正内容】
【0260】水平押さえ板44は、長方形の板体であ
り、載置台16に垂直に立設された複数本たとえば4本
の垂直支持棒48の上面に乗るように配置される。これ
ら垂直支持棒48の上面には、垂直方向にねじ穴48a
が形成されている。一方、水平押さえ板44の四隅に
は、これら垂直支持棒48のねじ穴48aと対向する箇
所にボルト通し孔(貫通孔)44aが穿孔されている。
そして、ボルト49が、水平押さえ板44の各ボルト通
し孔44aを遊貫して各垂直支持棒48のねじ穴48a
に螺合し、ゴム状弾性体42の弾性力に抗して締め付け
られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0270
【補正方法】変更
【補正内容】
【0270】この場合、水平押さえ板44の下面がゴム
状弾性体42の弾性力に抗して各垂直支持棒48の上面
に密着した位置で、ボルト49の締め付けを止めてよ
い。これによって、ゴム状弾性体42の弾性率および物
理的な加工精度で決まる所定の加圧力が垂直方向に保持
板18に加えられ、ひいては保持板18の下面18aよ
り垂直方向に均一な所定の加圧力を載置台16上の固体
レーザ媒体10の冷却面10e,10fに加えられる
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブ型の固体レーザ媒体を用いてレー
    ザ発振を行う固体レーザ装置において、 前記固体レーザ媒体の互いに対向する一対の冷却面のう
    ちの一方の冷却面に接触した状態で前記固体レーザ媒体
    を支持する熱伝導率の高い第1の熱伝導部材と前記固体
    レーザ媒体の他方の冷却面に接触する熱伝導率の高い第
    2の熱伝導部材と、 前記固体レーザ媒体に対して前記第2の熱伝導部材を押
    圧する押圧部材と、 前記押圧部材と前記第2の熱伝導部材との間に設けら
    れ、前記押圧部材からの加圧力を弾性変形により弾性的
    に前記第2の熱伝導部材に伝える1個または複数個のゴ
    ム状弾性体と、 前記固体レーザ媒体の前記冷却面に対して側面の媒体表
    面に励起用の光を照射する励起光照射手段とを具備する
    ことを特徴とする固体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴム状弾性体の形状がOリング状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の固体レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ゴム状弾性体の形状がボール状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の固体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記励起光照射手段が、励起用のレーザ
    ビームを発光する半導体レーザと、前記半導体レーザか
    らのレーザビームを平行光にして前記固体レーザ媒体の
    表面に照射するシリンドリカルレンズとから構成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固体
    レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧部材が、前記第2の熱伝導部材
    に前記ゴム状弾性体を介して重ねられた押圧板と、前記
    押圧板を前記第1の熱伝導部材の支持面に対して垂直な
    方向に案内する案内部材と、前記押圧板を介して前記第
    2の熱伝導部材に螺合するねじ部材とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固体レ
    ーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の熱伝導部材に冷却媒体を流す
    ための通路が設けられていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の熱伝導部材に冷却媒体を流す
    ための通路が設けられていることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の固体レーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227406A (ja) * 2005-11-24 2007-09-06 Okamoto Kogaku Kakosho:Kk 太陽光励起レーザー装置

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