JPH10163551A - 固体レーザ装置 - Google Patents

固体レーザ装置

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JPH10163551A
JPH10163551A JP33750696A JP33750696A JPH10163551A JP H10163551 A JPH10163551 A JP H10163551A JP 33750696 A JP33750696 A JP 33750696A JP 33750696 A JP33750696 A JP 33750696A JP H10163551 A JPH10163551 A JP H10163551A
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JP
Japan
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solid
laser beam
laser
excitation
medium
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Application number
JP33750696A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakayama
伸一 中山
Takahiro Ukaji
孝浩 宇梶
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
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    • H01S3/0941Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light of a laser diode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/08Construction or shape of optical resonators or components thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集光光学系や補助光学系を不要とし、かつ励
起用レーザビームの利用効率ひいてはレーザ発振効率を
向上させる。 【解決手段】 この固体レーザ装置の励起機構14にお
いて、励起レーザ発振ユニット58は、固体レーザ媒体
10の長手方向と平行に一列に配置された励起光源用の
半導体レーザたとえばレーザダイオードLDを有してお
り、このレーザダイオード・アレイLDAのレーザ出射
口を固体レーザ媒体10の励起面10c,10dに向け
ている。上部および下部励起用レーザビーム閉じ込め部
60,62は、上部および下部保持部16,18の凸部
16a,18aの側面にたとえばボルト(図示せず)に
よって固着され、固体レーザ媒体10の励起面10c,
10dを取り囲むように側方に延在し、励起レーザ発振
ユニット58のレーザビーム出射口を固体レーザ媒体1
0の励起面10c,10dに向かい合わせるための隙間
または開口66を形成するとともに、該レーザビーム出
射口より出射された励起用レーザビームEBを閉じ込め
るための内壁60a,62aを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラブ型の固体レ
ーザ媒体を用いる固体レーザ装置に関する。
【0020】
【従来の技術】スラブ型の固体レーザ媒体は、断面四角
形の板状固体レーザ素子であって、一般的には素子内で
レーザ光に互いに平行な一対の全反射面間で反射を繰り
返しながらジグザグの光路をとらせることにより、媒体
内の熱レンズ効果や複屈折率効果等を打ち消して、良好
なモードで高出力化を達成できるという特長がある。
【0030】この種の固体レーザ媒体を用いてレーザ発
振を行う固体レーザ装置では、固体レーザ媒体を励起す
るために、媒体の側面に励起光を照射する。励起光源に
は、従来よりランプが多く用いられている。しかし、ラ
ンプより放射される光は指向性がないので(四方へ拡散
するので)、ランプ光をレーザ媒体の側面に有効に集光
照射させようとすれば、内面が光反射性を有する特殊な
形状の光反射室内にランプおよび媒体の両者を収容しな
ければならず、しかも、かかる光反射室内で固体レーザ
媒体を冷却するには、封止機構を設けて媒体の周囲に純
水等の冷却水や窒素ガス等の冷却ガスを流通させなけれ
ばならず、装置が繁雑で大型化するという問題がある。
【0040】そこで、励起光源として、ランプよりも発
振効率が格段に高いうえサイズの小さい半導体レーザが
最近注目されてきている。半導体レーザは指向性を有す
る励起用のレーザビームを放射するので、固体レーザ媒
体の側方に半導体レーザを配置すればよく、媒体および
光源の両者を収容する特別な光反射室は不要である。ま
た、この励起方式によれば、固体レーザ媒体に熱伝導性
の部材を接触させ、該熱伝導性部材の中に設けた通路に
冷却媒体を供給することで、該熱伝導性部材を介した伝
熱方式の冷却が可能であり、封止不要の簡易な冷却機構
を採用できる。
【0050】もっとも、励起用レーザビームの指向性が
強すぎると媒体側面に万遍に照射できなくなるため、こ
の種の半導体レーザは相当の拡がり角でレーザビームを
出射するように構成されており、この放射状に出射され
たレーザビームをシリンドリカルレンズで平行光にして
から媒体側面に照射したり、あるいは導光板(ガラス
板)を介して媒体側面まで導くようにしている。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それでも、従
来の半導体レーザ側面励起方式では、シリンドリカルレ
ンズや導光板等の集光光学系または補助光学系を必要と
するため、そのぶん組立てが面倒で装置構造が大型化・
高コスト化するだけでなく、励起用レーザビームがその
ような光学系に通される際に光エネルギーの損失を受け
るという不具合があった。さらに、媒体の一方の側面に
入射して反対側の側面から抜け出た励起光がそのまま外
部空間へ逃げてしまい、この点でも励起用レーザビーム
の利用効率が低くなっていた。
【0070】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、半導体レーザにより固体レーザ媒体を媒体側面
より励起する方式において集光光学系や補助光学系を不
要とし、かつ励起用レーザビームの利用効率ひいてはレ
ーザ発振効率を向上させるようにした固体レーザ装置を
提供することを目的とする。
【0080】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載の発明は、スラブ型
の固体レーザ媒体を用いてレーザ発振を行う固体レーザ
装置において、前記固体レーザ媒体の冷却面に接触した
状態で前記固体レーザ媒体を保持する熱伝導率の高い保
持部材と、前記固体レーザ媒体の励起面にレーザビーム
出射口を向けて前記固体レーザ媒体の側方の所定位置に
配置された励起用レーザビーム発生手段と、前記固体レ
ーザ媒体の励起面を取り囲むように前記保持部材から前
記固体レーザ媒体の側方に延在し、前記励起用レーザビ
ーム発生手段の前記レーザビーム出射口を前記固体レー
ザ媒体の励起面に向かい合わせるための開口と前記レー
ザビーム出射口より出射された励起用レーザビームを閉
じ込めるための内壁とを有する励起用レーザビーム閉じ
込め部とを具備することを特徴とする。
【0090】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明の構成において、前記励起用レーザビ
ーム閉じ込め部の内壁が、前記固体レーザ媒体の長手方
向と直交する方向において前記レーザビーム出射口より
所定の拡がり角で出射される前記励起用レーザビームを
遮らずに放射させるためのテーパ状の壁面を有すること
を特徴とする。
【0100】また、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1または2に記載の発明の構成において、前記励起用
レーザビーム閉じ込め部の内壁が高い光反射率を有する
ことを特徴とする。
【0110】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項1ないし3のいずれかに記載の発明の構成において、
前記励起用レーザビーム発生手段と対向する前記励起用
レーザビーム閉じ込め部の外壁が電気的に絶縁性である
ことを特徴とする。
【0120】また、請求項5に記載の発明は、上記請求
項3または4に記載の発明の構成において、前記励起用
レーザビーム閉じ込め部が前記励起用レーザビームに対
して高い光反射率を有する物質で形成されるとともに、
前記励起用レーザビーム閉じ込め部の外壁が絶縁シート
で被覆されていることを特徴とする。
【0130】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項3または4に記載の発明の構成において、前記励起用
レーザビーム閉じ込め部がアルミナ系セラミックからな
ることを特徴とする。
【0140】また、請求項7に記載の発明は、上記請求
項1ないし6のいずれかに記載の発明の構成において、
前記保持部材に冷却媒体を流すための通路が設けられて
いることを特徴とする。
【0150】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施例を説明する。
【0160】図1〜図5に、本発明の一実施例による固
体レーザ装置の要部の構成を示す。図1は装置要部の正
面図、図2は装置要部の部分拡大正面断面図である。図
3は装置要部の平面図、図4は装置要部の部分拡大平面
図である。図5は装置要部の側面図である。
【0170】この固体レーザ装置は、スラブ形の固体レ
ーザ媒体10と、この固体レーザ媒体10を保持しなが
ら冷却する伝熱式の冷却機構12と、固体レーザ媒体1
0に励起用のレーザビームを供給する励起機構14とを
有する。
【0180】固体レーザ媒体10は、たとえばNd:G
GGまたはNd:YAG等の媒体材料からなり、図2に
示すように断面形状が矩形の平行六面体で、サイズはた
とえば2mm×2mm×40mmであり、図4に示すよ
うに両端面10a,10bが光軸方向(長手方向)に対
して斜めの所定角度に切られている。
【0190】固体レーザ媒体10の4つの側面のうち、
両端面10a,10bに対して斜めの角度をなす互いに
平行な一対の側面10c,10dは、内側が媒体内でレ
ーザ光LBを反射させる全反射面で、外側が励起光の照
射(供給)を受ける励起面であり、全反射面または励起
面10c,10dに対して直角または垂直で互いに平行
な一対の側面10e,10fは伝熱方式で冷却を受ける
冷却面である。
【0200】冷却機構12は、固体レーザ媒体10の上
部および下部冷却面10e,10fに直接接触した状態
で固体レーザ媒体10を垂直方向で保持する熱伝導率の
高い材質たとえば銅またはアルミニウムからなる上部お
よび下部保持部16,18を有する。
【0210】図1および図2に示すように、下部保持部
18は正面から見て断面凸形の熱伝導性ブロックであ
り、その凸部18aの平坦な上面に凸部18aの長手方
向と平行に固体レーザ媒体10が載置される。下部保持
部18の内部には、凸部18aの中を長手方向に縦断
し、両端部でいったん垂直下方に降りてから下部保持部
の下部中心部で水平方向に向きを変えて、下部保持部1
8の一側面(右側面)の冷却媒体入口20および出口2
2まで延びる冷却媒体通路24が設けられている。冷却
媒体入口20および出口22には配管(図示せず)接続
用のコネクタ26,28が取付されている。下部保持部
18の下面には一対の脚状支持部材29が結合されてい
る。
【0220】冷却媒体供給源(図示せず)より配管およ
びコネクタ26,28を介して循環供給される冷却媒体
(たとえば冷却水)が冷却媒体通路24を流れ、これに
よって下部保持台18(特に凸部18a)が冷却され、
ひいてはこの下部保持部18(凸部18a)を介して伝
熱式で固体レーザ媒体10(特に下部冷却面10f)が
冷却媒体によって冷却されるようになっている。
【0230】図1および図2に示すように、上部保持部
16は正面から見て断面凸形の熱伝導性ブロックであ
り、その凸部16aの平坦な下面が固体レーザ媒体10
の冷却面10eに上から被さる。上部保持部16の内部
には、凸部16aの中を長手方向に縦断し、両端部で垂
直上方に向きを変えて、上部保持部16の上面の冷却媒
体入口30および出口32まで延びる冷却媒体通路34
が設けられている。冷却媒体入口30および出口32に
は、後述する押さえ板40を貫通して配管(図示せず)
接続用のコネクタ36,38が取付されている。
【0240】冷却媒体供給源(図示せず)より配管およ
びコネクタ36,38を介して循環供給される冷却媒体
(たとえば冷却水)が冷却媒体通路34を流れ、これに
よって上部保持部16(特に凸部16a付近)が冷却さ
れ、ひいてはこの上部保持部16を介して伝熱式で固体
レーザ媒体10(特に上部冷却面10e)が冷却媒体に
よって冷却されるようになっている。
【0250】図1および図5に示すように、上部保持部
16の上面には、四隅に脚部40aを有する押さえ板4
0が複数個たとえば2個のゴム状弾性部材42を介して
重ねられている。ゴム状弾性部材42は、天然ゴムまた
は合成ゴム等からなり、この例ではシリコーンゴム製の
Oリングを用いている。
【0260】上部保持部16の各脚部40aの下面は、
下部保持部18の相対向する一対の縁部(図1では前後
の縁部、図5では左右の縁部)の上に絶縁支持板44を
介して載置された一対の支持部材46,48のいずれか
の上面に重なっている。これらの支持部材46,48の
外側下端部46a,48aは下方に延びて下部保持部1
8の側面に掛かり、それぞれの下端部46a,48aを
介してボルト50,52が下部保持部18に螺着するこ
とで、支持部材46,48は固定されている。
【0270】上部保持部16の各脚部40aには垂直方
向にボルト通し穴(貫通孔)が穿孔され、このボルト通
し穴と対向して支持部材46,48にはねじ穴が設けら
れている。そして、ボルト54が、押さえ板40の各脚
部40aのボルト通し穴を介して支持部材46,48の
各ねじ穴に螺合し、ゴム状弾性部材42の弾性力に抗し
て締め付けられる。これにより、ゴム状弾性部材42の
弾性率および物理的な加工精度で決まる所定の加圧力が
垂直方向に上部保持板16に加えられ、ひいては上部保
持部16の下面16aより垂直方向に均一な所定の加圧
力が下部保持部18上の固体レーザ媒体10の冷却面1
0e,10fに加えられる。
【0280】これにより、上部保持板16の下面16a
および下部保持部18の上面18bは、固体レーザ媒体
10の冷却面10e,10fに対して結晶面に均一な圧
力で(したがって結晶内に不均一な歪みを起こすことな
く)密着して、良好な熱的結合を得ることができる。
【0290】また、この冷却機構12は、上部および下
部保持部16,18を介して伝熱式で固体レーザ媒体1
0を冷却する方式であるため、冷却媒体を固体レーザ媒
体10の周囲で封止する手段が不要であり、堅牢にして
簡易かつ小型の構成となっている。これにより、装置全
体も小型化されている。しかも、ボルト56を緩めて押
さえ板40および上部保持部16を持ち上げることで、
固体レーザ媒体10を容易に出し入れすることが可能で
あり、取り扱いも簡単である。
【0300】なお、固体レーザ媒体10の冷却面10
e,10fと対向する上部および下部保持部16,18
の凸部16a,18aの表面には光反射率の高い被覆層
たとえば金、銀等がめっき、蒸着、スパッタ等の方法で
形成されている。
【0310】この固体レーザ装置における励起機構14
は、図1,図2および図3に示すように、下部保持部1
8の凸部18aの左右両側の載置台上に絶縁板44を介
して配設された複数個(たとえば4個)の励起レーザ発
振ユニット58と、上部および下部保持部16,18の
凸部16a,18aの両側面に一体に結合された上部お
よび下部励起用レーザビーム閉じ込め部60,62とか
ら構成されている。
【0320】各励起レーザ発振ユニット58は、熱伝導
率および導電率の高い金属たとえば銅からなる上部およ
び下部ホルダ58a,58bを絶縁層64を介して一体
に重ね合わせ、このホルダ組立体の一端部(前面部)の
隙間に励起光源用の半導体レーザたとえばレーザダイオ
ードLDを一列に設けており、このレーザダイオード・
アレイLDAのレーザ出射口を固体レーザ媒体10の励
起面10c,10dに向け、固体レーザ媒体10に接近
して(たとえば固体レーザ媒体10の励起面10c,1
0dから1.5〜3.0mm程度の距離を置いて)配置
される。
【0330】上部および下部励起用レーザビーム閉じ込
め部60,62は、加工性の高い金属たとえば銅または
アルミニウム板からなり、上部および下部保持部16,
18の凸部16a,18aの側面にたとえばボルト(図
示せず)によって固着され、固体レーザ媒体10の励起
面10c,10dを取り囲むように側方に延在し、励起
レーザ発振ユニット58のレーザビーム出射口を固体レ
ーザ媒体10の励起面10c,10dに向かい合わせる
ためのたとえば0.5mm程度の隙間または開口66を
形成するとともに、該レーザビーム出射口より出射され
た励起用レーザビームEBを閉じ込めるための内壁60
a,62aを有している。
【0340】つまり、固体レーザ媒体10の長手方向と
直交する面内において、上部および下部保持部16,1
8の内壁(下面、上面)と、上部および下部励起用レー
ザビーム閉じ込め部60,62の内壁60a,62a
と、励起レーザ発振ユニット58のレーザビーム出射口
とによって固体レーザ媒体10および励起用レーザビー
ムEBを光学的に閉じ込める室65が形成されている。
上部および下部励起用レーザビーム閉じ込め部60,6
2の内壁60a,62aには、光反射率の高い被覆層た
とえば金、銀等がめっき、蒸着、スパッタ等の方法で形
成されている。
【0350】図2に示すように、各励起レーザ発振ユニ
ット58は、そのレーザダイオードLDのレーザビーム
出射口を励起用レーザビーム閉じ込め部60,62の開
口66にぴったり付けるようにして、したがってその上
部および下部ホルダ58a,58bの前面を上部および
下部励起用レーザビーム閉じ込め部60,62の外壁に
接触させるようにして配置される。励起用レーザビーム
閉じ込め部60,62の外壁には、たとえば0.2mm
程度の絶縁シート66が被覆または貼付されており、励
起レーザ発振ユニット58において上部および下部保持
部16,18が電気的に短絡するおそれはない。
【0360】励起用レーザビーム閉じ込め部60,62
の内壁60a,62aは、固体レーザ媒体10の長手方
向と直交する方向において励起レーザ発振ユニット52
のレーザダイオード・アレイLDAより所定の拡がり角
(たとえば60゜)で出射される励起用レーザビームE
Bを遮らずに放射させるようにテーパ状の壁面に形成さ
れている。
【0370】図2および図4に示すように、励起レーザ
発振ユニット52のレーザダイオード・アレイLDAよ
り励起用レーザビームEBが、水平方向では平行光とし
て、垂直方向では放射状に出射され、固体レーザ媒体1
0の励起面10c,10dに直接入射し、固体レーザ媒
体10を励起する。
【0380】固体レーザ媒体10の一方の励起面たとえ
ば10cに入射した励起用レーザビームEBの一部は、
媒体10を横断して反対側の励起面10dより抜ける。
この固体レーザ媒体10の励起面10dより抜け出た励
起用レーザビームEBは、光閉じ込め室65の光反射性
の内壁つまり励起用レーザビーム閉じ込め部60,62
の内壁60a,62aや上部および下部保持部16,1
8の内壁(下面、上面)で反射して固体レーザ媒体10
の励起面10dに入射する。固体レーザ媒体10の励起
面10cより抜け出た励起用レーザビームEBも同様で
あり、光閉じ込め室65の光反射性の内壁(励起用レー
ザビーム閉じ込め部60,62の内壁60a,62aや
上部および下部保持部16,18の内壁)で反射して固
体レーザ媒体10の励起面10cに入射する。
【0390】このように、本実施例の固体レーザ装置で
は、励起レーザ発振ユニット52のレーザダイオード・
アレイLDAより出射された励起用レーザビームEB
が、シリンドリカルレンズや導光板等の集光光学系また
は補助光学系を通ることなく(つまり減衰や損失を受け
ることなく)固体レーザ媒体10の励起面10c,10
dに直接入射する。しかも、固体レーザ媒体10を通り
抜けた励起用レーザビームEBは、主として励起用レー
ザビーム閉じ込め部60,62によって形成される光閉
じ込め室65の内壁で反射して再び固体レーザ媒体10
に入射する。したがって、励起レーザ発振ユニット52
より発生される励起用レーザビームEBの光エネルギー
が有効に固体レーザ媒体10の励起に利用され、レーザ
発振効率が大きく向上する。
【0400】また、光閉じ込め室65は固体レーザ媒体
10を収容するだけの必要最小限の空間であり、励起機
構14の大幅な小型化も実現されている。そして、集光
光学系や補助光学系が不要なので、組立ても容易で、装
置コストも低くなっている。
【0410】図4において、主レーザ光LBは、固体レ
ーザ媒体10内では励起面10c,10dの裏側(内
側)に相当する一対の全反射面間で反射を繰り返しなが
らジグザグの光路をとり、両端面10a,10bとそれ
ぞれ対向する出力ミラー70,全反射ミラー72間で反
射を繰り返すことで共振増幅され、出力ミラー70より
出射される。なお、光共振器を構成する出力ミラー70
および全反射ミラー72は、図1〜図3および図5に示
す組立体の外部に配置されている。
【0420】各励起レーザ発振ユニット58において、
上部および下部ホルダ58a,58bは、レーザダイオ
ード・アレイLDAにレーザ発振用の駆動電流を供給す
るための導電体として機能するだけでなく、レーザダイ
オード・アレイLDAより発生する熱を取り除くための
ヒートシンクとしても機能する。下部ホルダ58bの前
部付近には、レーザダイオード・アレイLDAの基板と
して熱膨張率の低い導電材(図示せず)が埋め込まれて
いる。上部ホルダ58aの背面には電極棒(カソード端
子)74が設けられている。下部ホルダ58bの背面に
は、冷却媒体供給源(図示せず)からの冷却媒体(たと
えば冷却水)を下部ホルダ58b内の冷却水通路に供給
するための冷却水入口(コネクタ)76および出口(コ
ネクタ)78が設けられている。
【0430】なお、レーザダイオード・アレイLDAに
レーザ発振用の駆動電流を供給するための電気ケーブル
等の電気配線系統は、本実施例の固体レーザ装置におけ
る特徴部分ではないので、図示していない。
【0440】上記したように、本実施例の固体レーザ装
置は、簡易かつ小型の装置構成でありながらも、発振効
率が高く、良好なモードで高エネルギーの主レーザ光L
Bを発振出力することができる。
【0450】上記した実施例では、上部および下部励起
用レーザビーム閉じ込め部60,62を個別的な板体で
形成して、上部および下部保持部16,18の両側面に
固定取付した。しかし、上部および下部励起用レーザビ
ーム閉じ込め部60,62と上部および下部保持部1
6,18とをそれぞれ熱伝導率の高い金属ブロックで一
体に形成することも可能である。また、励起用レーザビ
ーム閉じ込め部60,62を光反射率が高く電気的に絶
縁性のアルミナ系セラミック(たとえば三井鉱山株式会
社製の商品名「マセライトS」)で形成してもよく、そ
の場合には外壁の絶縁シート68を省くことができる。
【0460】また、励起用レーザビーム閉じ込め部6
0,62の構造、形状または材質は上記実施例のものに
限らず種々の変形が可能であり、開口66の形状または
寸法も半導体レーザの構造(特にレーザビーム出射口付
近の構造)に応じて種々の変形・選択が可能である。ま
た、半導体レーザのレーザビーム出射口が開口66の内
側つまり光閉じ込め室65内に入っていてもよい。
【0470】上記実施例では、固体レーザ媒体10の励
起面10e,10fに上部および下部保持部16,18
を均一に加圧接触させるためのゴム状弾性部材42をO
リングで構成したが、このゴム状弾性部材42は任意の
形状か可能であり、たとえばボール状のものでもよい。
【0480】また、上記実施例では、スラブ型の固体レ
ーザ媒体10内でレーザ光LBに互いに平行な一対の励
起面の内側に相当する全反射面で反射を繰り返しながら
ジグザクの光路をとらせ、媒体の外でレーザ光LBを媒
体の長手方向と平行に直進させるようにした。しかし、
このようなレーザ光路は一例であり、固体レーザ媒体1
0の内外でレーザ光LBの光路を任意に設定することが
可能である。
【0490】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体レー
ザ装置によれば、半導体レーザからの励起用レーザビー
ムを集光光学系や補助光学系に通すことなく固体レーザ
媒体の側面に照射し、しかも必要最小限の小さな光閉じ
込め室内に励起用レーザビームを閉じ込めて無駄なく固
体レーザ媒体の励起に利用するようにしたので、簡易か
つ小型の装置構成でありながらも、発振効率の高く、高
エネルギーのレーザ光を発振出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による固体レーザ装置の要部
の構成を示す正面図である。
【図2】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す部分拡大正面断面図である。
【図3】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す平面図である。
【図4】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す部分拡大平面図である。
【図5】実施例による固体レーザ装置の要部の構成を示
す側面断面図である。
【符号の説明】
10 スラブ型固体レーザ媒体 12 冷却機構 14 励起機構 16 上部保持部 18 保持板 24,34 冷却媒体通路 40 押さえ板 42 ゴム状弾性部材 44 水平押さえ板 54 ボルト 58 励起レーザ発振ユニット 60 上部励起用レーザビーム閉じ込め部 62 下部励起用レーザビーム閉じ込め部 65 光閉じ込め室 66 開口 68 絶縁シート 70,72 光共振器ミラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブ型の固体レーザ媒体を用いてレー
    ザ発振を行う固体レーザ装置において、 前記固体レーザ媒体の冷却面に接触した状態で前記固体
    レーザ媒体を保持する熱伝導率の高い保持部と、 前記固体レーザ媒体の励起面にレーザビーム出射口を向
    けて前記固体レーザ媒体の側方の所定位置に配置された
    励起用レーザビーム発生手段と、 前記固体レーザ媒体の励起面を取り囲むように前記保持
    部から前記固体レーザ媒体の側方に延在し、前記励起用
    レーザビーム発生手段の前記レーザビーム出射口を前記
    固体レーザ媒体の励起面に向かい合わせるための開口と
    前記レーザビーム出射口より出射された励起用レーザビ
    ームを閉じ込めるための内壁とを有する励起用レーザビ
    ーム閉じ込め部とを具備することを特徴とする固体レー
    ザ装置。
  2. 【請求項2】 前記励起用レーザビーム閉じ込め部の内
    壁が、前記固体レーザ媒体の長手方向と直交する方向に
    おいて前記レーザビーム出射口より所定の拡がり角で出
    射される前記励起用レーザビームを遮らずに放射させる
    ためのテーパ状の壁面を有することを特徴とする請求項
    1に記載の固体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記励起用レーザビーム閉じ込め部の内
    壁が高い光反射率を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の固体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記励起用レーザビーム発生手段と対向
    する前記励起用レーザビーム閉じ込め部の外壁が電気的
    に絶縁性であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の固体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記励起用レーザビーム閉じ込め部が前
    記励起用レーザビームに対して高い光反射率を有する物
    質で形成されるとともに、前記励起用レーザビーム閉じ
    込め部の外壁が絶縁シートで被覆されていることを特徴
    とする請求項3または4に記載の固体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記励起用レーザビーム閉じ込め部がア
    ルミナ系セラミックからなることを特徴とする請求項3
    または4に記載の固体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部材に冷却媒体を流すための通
    路が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の固体レーザ装置。
JP33750696A 1996-12-03 1996-12-03 固体レーザ装置 Pending JPH10163551A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2783364A1 (fr) * 1998-09-16 2000-03-17 Commissariat Energie Atomique Assemblage compact de diodes lasers pour pompage axial d'un barreau laser
JP2000101169A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Japan Atom Energy Res Inst 固体レーザーの半導体レーザー(ld)励起法

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