JPH10341051A - 固体レーザ装置 - Google Patents

固体レーザ装置

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JPH10341051A
JPH10341051A JP14916297A JP14916297A JPH10341051A JP H10341051 A JPH10341051 A JP H10341051A JP 14916297 A JP14916297 A JP 14916297A JP 14916297 A JP14916297 A JP 14916297A JP H10341051 A JPH10341051 A JP H10341051A
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JP
Japan
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solid
state laser
laser medium
light
laser
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JP14916297A
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Michio Nakayama
通雄 中山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、固体レーザ媒質内の温度分布による
熱誘起複屈折の現象による損失を低減し、高効率でビー
ム品質の高いレーザ光を出力する。 【解決手段】レーザ共振器内にYAGロッド5及び偏光
板4を配置し、YAGロッド5を励起して偏光したレー
ザ光を出力する場合、YAGロッド5を励起するLD6
−1〜6−4とYAGロッド5に接触してYAGロッド
5を冷却するヒートシンク7−1〜7−4とをそれぞれ
YAGロッド5の側面上に等間隔で交互に配置し、レー
ザ光の偏光方向に対してYAGロッド5内部の温度勾配
が平行又は垂直となるように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体レーザ媒質内
部に生じる温度勾配に起因する熱誘起複屈折の影響を改
善した固体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロッド形状の固体レーザ媒質を用いたレ
ーザダイオード(以下、LDと称する)励起固体レーザ
装置は、LDから出力される光(以下、LD光と称す
る)を固体レーザ媒質して励起し、その誘導光をレーザ
共振器で共振させてレーザ光として出力するが、このと
きに固体レーザ媒質に発生する熱を冷却するために、固
体レーザ媒質を側面全体から冷却水等を流している。
【0003】このように固体レーザ媒質を冷却すること
により、固体レーザ媒質内部には、図8に示すように同
心円状の温度分布が形成される。この温度分布は、例え
ば直径6mmのYAGロッドの側面4方向からLD光で
励起した場合のYAGロッド内部の温度分布であり、各
LDのピーク出力180W、パルス幅200μs、LD
光の幅を10mmとし、YAGロッド側面の水との境界
面での熱伝達率を5W/s・℃・cm2 として温度計算し
た結果である。
【0004】このようにYAGロッド内部の温度分布
は、同心円状に形成され、YAGロッドの側面から内部
に向かって温度が低下するものとなっている。このよう
な固体レーザ媒質内部の温度分布であるために、固体レ
ーザ媒質内部に生じる応力(歪み)は、固体レーザ媒質
の中心から放射状に、すなわち温度分布と垂直方向にベ
クトル方向を示す。
【0005】一方、このような温度分布の生じる固体レ
ーザ媒質をレーザ共振器内に配置するとともに、直線偏
光を得るための偏光板等を同レーザ共振器内に配置する
構成の固体レーザ装置では、固体レーザ媒質内を直線偏
光のレーザ光が透過し、この後、偏光板を透過するが、
このときに固体レーザ媒質内の温度分布による熱誘起複
屈折の現象で偏光方向が回転し損失Lが生じる。この損
失Lは、 L={ sin(2a)・ sin(b/2)}2 …(1) により表される。ここで、aは偏光方向と応力のベクト
ル方向のなす角度、bは複屈折で生じる位相差である。
【0006】このような損失Lが生じることから、固体
レーザ媒質内において、 sin(2a)=1となる偏光方
向と45°をなす角度方向に最大の損失を受け、効率が
低下する。又、固体レーザ媒質内の励起分布と異なるレ
ーザ光の出射パターンとなり、パターン形状の制御性の
低下を引き起こす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように固体レー
ザ媒質内部に同心円状の温度分布が形成されるために、
偏光方向と45°をなす角度方向に最大の損失を受けて
効率が低下し、又、励起分布と異なるレーザ光の出射パ
ターンとなり、パターン形状の制御性の低下の引き起こ
していた。これらの対策として補償光学系を用いる手法
があるが、装置全体が大きくなってしまう。
【0008】そこで本発明は、固体レーザ媒質内の温度
分布による熱誘起複屈折の現象による損失を低減し、高
効率でビーム品質の高いレーザ光を出力できる固体レー
ザ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、レー
ザ共振器内に固体レーザ媒質及び偏光素子を配置し、固
体レーザ媒質を励起して偏光となったレーザ光を出力す
る固体レーザ装置において、固体レーザ媒質を励起する
励起光を出力する励起光源と固体レーザ媒質に接触して
固体レーザ媒質を冷却する冷却機構とをそれぞれ固体レ
ーザ媒質の側面上にそれぞれ等間隔で交互に配置し、レ
ーザ光の偏光方向に対して固体レーザ媒質内部の温度分
布の傾き方向が平行又は垂直となるように形成した固体
レーザ装置である。
【0010】請求項2によれば、レーザ共振器内に複数
の固体レーザ媒質及び偏光素子を配置し、複数の固体レ
ーザ媒質を励起して偏光したレーザ光を出力する固体レ
ーザ装置において、複数の固体レーザ媒質ごとに設けら
れ、固体レーザ媒質を励起する励起光を出力する励起光
源と固体レーザ媒質に接触して固体レーザ媒質を冷却す
る冷却機構とをそれぞれ固体レーザ媒質の側面上に等間
隔で交互に配置して構成される複数の励起モジュール
と、これら励起モジュール間を透過するレーザ光の偏光
方向を励起光の光軸と一致させる旋光子と、を備えた固
体レーザ装置である。
【0011】請求項3によれば、請求項1又は2記載の
固体レーザ装置において、固体レーザ媒質の側面上に励
起光源として2個又は4個のレーザダイオードと冷却機
構として2個又は4個のヒートシンクとを略等間隔で交
互に配置した。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。図1はLD励起固体レーザ装置の構成
図である。レーザ共振器を構成する高反射ミラー1と出
力ミラー2との間には、そのレーザ光軸上に励起モジュ
ール3及び偏光板4が配置されている。
【0013】励起モジュール3は、YAGロッド等の固
体レーザ媒質(以下、YAGロッドとして説明する)5
と、このYAGロッド5を励起するためのLD光を出力
する4つのLD6−1〜6−4と、図2の励起モジュー
ル側面図に示すようにYAGロッド5を冷却する4つの
ヒートシンク7−1〜7−4とから構成されている。な
お、図1には図示する関係上4つのヒートシンク7−1
〜7−4は省略してある。
【0014】このうち4つのLD6−1〜6−4は、全
て直列接続されてLDドライバ8に配線され、このLD
ドライバ8によりオン・オフ動作する構成となってい
る。4つのヒートシンク7−1〜7−4には、熱交換機
9が接続され、この熱交換機9からの冷却水が循環し、
励起モジュール3に発生する熱を外部環境に放熱する構
成となっている。
【0015】これらLD6−1〜6−4及びヒートシン
ク7−1〜7−4の具体的な配置を図2を参照して説明
すると、これらLD6−1〜6−4とヒートシンク7−
1〜7−4とは、YAGロッド5の長手方向から見てそ
れぞれYAGロッド5の側面上に等間隔で交互に配置さ
れている。
【0016】すなわち、4つのLD6−1〜6−4は、
それぞれ各ヒートシンク7−1〜7−4に対してマウン
トされ、図3に示すように各LD光軸がYAGロッド5
の中心を通るように互いに角度90°の間隔をおいて配
置されている。
【0017】4つのヒートシンク7−1〜7−4は、そ
れぞれLD6−1〜6−4をマウントした状態で、その
一部をYAGロッド5の側面に熱的に接触している。こ
れらヒートシンク7−1〜7−4のYAGロッド5に対
する接触部分は、各LD6−1〜6−4から出力される
LD光の各LD光照射部であり、互いに角度90°の間
隔をおいた4カ所である。
【0018】これらヒートシンク7−1〜7−4は、例
えば金、銀、銅、アルミニウム、酸化ベリリウム(ベリ
リア)、窒化アルミナウムなどの熱伝導率の大きい材料
で形成されている。
【0019】なお、ヒートシンク7−1〜7−4が導体
である銅やアルミニウムで形成される場合、各LD6−
1〜6−4とヒートシンク7−1〜7−4との間には、
電気的絶縁を図るために、酸化ベリリウム、窒化アルミ
ニウムなどの絶縁スペーサが挿入されている。又、LD
6−1〜6−4とヒートシンク7−1〜7−4との間に
は、熱伝達率を低減するためにインジウムのシートを挟
む場合もある。
【0020】又、YAGロッド5とヒートシンク7−1
〜7−4との間も、これらのYAGロッド5とヒートシ
ンク7−1〜7−4との間の熱伝達率を低減するために
シンジウムのシートを挟んだり、YAGロッド5の側面
に金や銀、銅、アルミニウム等の熱伝導のよい材料がコ
ーティングされている。
【0021】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。LDドライバ8から各LD6−1〜6−
4に電流が流れると、これらLD6−1〜6−4は、そ
の流れた電流値に対応してそれぞれLD光を出力する。
【0022】これらLD光10は、YAGロッド5の側
面から入射し、YAGロッド5の内部で吸収されながら
透過していく。このYAGロッド5に吸収されたLD光
10のエネルギーは、レーザ遷移での上準位にエネルギ
ーレベルが励起され、レーサ発振に寄与し、熱としても
エネルギーを放出する。
【0023】すなわち、LD光10の照射によりYAG
ロッド5が励起されると、その誘導光が高反射ミラー1
と出力ミラー2との間で共振し、かつ偏光板4で直線偏
光とされて出力ミラー2からレーザ光として出力され
る。
【0024】又、YAGロッド5の励起によりその内部
には熱が発生するが、この熱は、各ヒートシンク7−1
〜7−4に伝導され、冷却される。ここで、YAGロッ
ド5の径を直径6mm、YAGロッド5の側面の合計5
0%が各ヒートシンク7−1〜7−4に接触して冷却さ
れ、かつ各LD6−1〜6−4から出力される各LD光
10のピーク出力を180W、パルス幅200μs、L
D光10の幅を10mmとすると、YAGロッド5内部
の吸収(励起)分布は、図4(a)(b)に通りとなり、発熱
も同じ分布となる。なお、同図(a) はYAGロッド5の
断面全体における吸収分布、同図(b) は同YAGロッド
5の断面方向の吸収の強さを示す。
【0025】この発熱分布を基にYAGロッド5のヒー
トシンク7−1〜7−4との接触部の熱伝達率を0.5
W/s・℃・cm2 とした場合のYAGロッド5内部の温
度分布は、図5に示すように四角形状の如くとなる。同
図から分かるようにYAGロッド5の各LD光10の照
射部分の温度が高く、各ヒートシンク7−1〜7−4と
の接触部分の温度がLD光照射部分の温度よりも低下し
ている。
【0026】すなわち、各ヒートシンク7−1〜7−4
による冷却方向に水平、垂直に温度分布が形成されるの
で、レーザ共振器内の偏光板4の偏光方向を冷却方向に
一致させることで、YAGロッド5内の温度分布による
熱誘起複屈折の現象で偏光方向が回転し損失L{上記式
(1) }の sin(2a)をYAGロッド5の内部全体で
「0」とすることができ、損失Lを低減できる。
【0027】このように上記第1の実施の形態において
は、レーザ共振器内にYAGロッド5及び偏光板4を配
置した固体レーザ装置に、YAGロッド5に対して4つ
のLD6−1〜6−4と4つのヒートシンク7−1〜7
−4とをそれぞれYAGロッド5の側面上に等間隔で交
互に配置したので、レーザ共振器内の偏光板4による偏
光方向を冷却方向に一致することができ、レーザ光の偏
光方向に対してYAGロッド5内部の温度勾配を平行又
は垂直となるように形成できる。
【0028】これにより、YAGロッド5内の温度分布
による熱誘起複屈折の現象で生じる損失Lを低減でき、
励起分布を反映したレーザ光の出射パターンを得ること
ができ、高効率でビーム品質の高いレーザ光を出力でき
る。 (2) 以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0029】図6はLD励起固体レーザ装置の構成図で
ある。レーザ共振器を構成する高反射ミラー1と出力ミ
ラー2との間には、そのレーザ光軸上に複数の励起モジ
ュール、例えば2つの励起モジュール20、21が配置
され、かつ励起モジュール20と高反射ミラー1との間
に偏光板4が配置されるとともに、2つの励起モジュー
ル20、21の間に偏光ロテータ(旋光子)22が配置
されている。
【0030】2つの励起モジュール20、21は、それ
ぞれ上記励起モジュール3と同様な構成で、このうち励
起モジュール20は、YAGロッド23を励起するため
のLD光を出力する8つのLD24−1〜24−8と、
YAGロッド23を冷却する8つのヒートシンクとから
構成されている。なお、ヒートシンクは図示の関係上省
略してある。
【0031】このうち各LD24−1〜24−8は、全
て直列接続されてLDドライバに配線され、かつ8つの
ヒートシンクには、熱交換機が接続されている。8つの
LD24−1〜24−8は、それぞれ各ヒートシンクに
対してマウントされ、図3に示すと同様に、各LD光軸
がYAGロッド23の中心を通るように互いに角度90
°の間隔をおいて配置されている。
【0032】8つのヒートシンクは、それぞれLD24
−1〜24−8をマウントした状態で、その一部をYA
Gロッド23の側面に熱的に接触している。これらヒー
トシンクのYAGロッド23に対する接触部分は、各L
D24−1〜24−8から出力されるLD光の各LD光
照射部であり、互いに角度90°の間隔をおいた4カ所
である。
【0033】なお、これらヒートシンクは、例えば金、
銀、銅、アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化アルミナ
ウムなどの熱伝導率の大きい材料で形成されている。こ
れらヒートシンクが導体である銅やアルミニウムで形成
される場合、各LD24−1〜24−8とヒートシンク
との間には、電気的絶縁を図るために、酸化ベリリウ
ム、窒化アルミニウムなどの絶縁スペーサが挿入されて
いる。又、LD24−1〜24−8とヒートシンクとの
間には、熱伝達率を低減するためにインジウムのシート
を挟む場合もある。
【0034】又、YAGロッド23とヒートシンクとの
間も、これらのYAGロッド23とヒートシンクとの間
の熱伝達率を低減するためにシンジウムのシートを挟ん
だり、YAGロッド23の側面に金や銀、銅、アルミニ
ウム等の熱伝導のよい材料がコーティングされている。
【0035】一方、励起モジュール21は、上記励起モ
ジュール20と同様に、YAGロッド25を励起するた
めのLD光を出力する8つのLD26−1〜26−8
と、YAGロッド25を冷却する8つのヒートシンクと
から構成されている。なお、LD26−7〜26−8及
びヒートシンクは図示の関係上省略してある。
【0036】このうち各LD26−1〜26−8は、全
て直列接続されてLDドライバに配線され、かつ8つの
ヒートシンクには、熱交換機が接続されている。8つの
LD26−1〜26−8は、それぞれ各ヒートシンクに
対してマウントされ、上記図3に示すと同様に、各LD
光軸がYAGロッド25の中心を通るように互いに角度
90°の間隔をおいて配置されている。
【0037】8つのヒートシンクは、それぞれLD26
−1〜26−8をマウントした状態で、その一部をYA
Gロッド25の側面に熱的に接触している。これらヒー
トシンクのYAGロッド25に対する接触部分は、各L
D26−1〜26−8から出力されるLD光の各LD光
照射部であり、互いに角度90°の間隔をおいた4カ所
である。
【0038】なお、これらヒートシンクは、上記同様
に、例えば金、銀、銅、アルミニウム、酸化ベリリウ
ム、窒化アルミナウムなどの熱伝導率の大きい材料で形
成されている。これらヒートシンクが導体である銅やア
ルミニウムで形成される場合、各LD26−1〜26−
8とヒートシンクとの間には、電気的絶縁を図るため
に、酸化ベリリウム、窒化アルミニウムなどの絶縁スペ
ーサが挿入されている。又、LD26−1〜26−8と
ヒートシンクとの間には、熱伝達率を低減するためにイ
ンジウムのシートを挟む場合もある。
【0039】又、YAGロッド25とヒートシンクとの
間も、これらのYAGロッド25とヒートシンクとの間
の熱伝達率を低減するためにシンジウムのシートを挟ん
だり、YAGロッド25の側面に金や銀、銅、アルミニ
ウム等の熱伝導のよい材料がコーティングされている。
【0040】上記2つの励起モジュール20、21は、
各ヒートシンクによる各YAGロッド23、25に対す
る冷却方向、言い換えれば各YAGロッド23、25に
対するLD照射光軸の方向を互いに45°回転して配置
されている。
【0041】このうち励起モジュール20は、偏光板4
の偏光方向とヒートシンクによる冷却方向とが一致して
いる。上記偏光ロテータ22は、レーザ光の偏光方向を
45°回転する作用を持っている。
【0042】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。LDドライバから各励起モジュール2
0、21の各LD24−1〜24−8、26−1〜26
−8にタイミングを一致させて電流が流れると、これら
LD24−1〜24−8、26−1〜26−8は、その
流れた電流値に対応してそれぞれLD光を出力する。
【0043】これらLD光は、各YAGロッド23、2
5の側面から入射し、YAGロッド23、25の内部で
吸収されながら透過していく。これらYAGロッド2
3、25に吸収されたLD光のエネルギーは、レーザ遷
移上準位にエネルギーレベルが励起される。
【0044】このように各YAGロッド23、25が励
起されると、その誘導光が高反射ミラー1と出力ミラー
2との間で共振するが、このとき偏光板4を透過したレ
ーザ光は、励起モジュール20で損失なく増幅され、こ
の後、偏光ロテータ22で45°偏光方向が回転され、
もう一方の励起モジュール21に入射する。
【0045】この励起モジュール21においても、レー
ザ光の偏光方向と冷却方向とが一致しているので、レー
ザ光は損失なく増幅される。このようにして高反射ミラ
ー1と出力ミラー2との間で共振が発生し、出力ミラー
2からレーザ光として出力されるが、2つの励起モジュ
ール20、21は互いに45°角度がずれているので、
各YAGロッド23、25はトータルで8方向から励起
した場合と同様な励起分布となり、この励起分布のYA
Gロッド23、25にレーザ光が透過するので、損失な
く、より円形に近いビームプロファイルのレーザ光が出
力される。
【0046】このように上記第2の実施の形態において
は、レーザ共振器内に2つの励起モジュール20、21
を配置するとともに、偏光板4、偏光ロテータ22を配
置したので、上記第1の実施の形態と同様に、レーザ共
振器内の偏光板4の偏光方向及び偏光ロテータ22の偏
光方向を冷却方向に一致でき、YAGロッド23、25
内の温度分布による熱誘起複屈折の現象で生じる損失L
を低減でき、励起分布を反映したより円形に近いビーム
プロファイルで、高効率でビーム品質の高いレーザ光を
出力できる。
【0047】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよ
い。例えば、固体レーザ媒質としては、YAGロッドに
限らず、レーザ媒質の吸収スペクトルとLDの発振波長
とが合えば、そのレーザ媒質を適用してもよい。
【0048】又、固体レーザ媒質を励起する全てのLD
を直列配線するに限らず、複数個の一部又は全てのLD
が並列接続されていても、LDが正常に動作する配線で
あれば適用できる。
【0049】又、LDの冷却方法、冷却媒体に影響され
るものでなく、LD動作上、熱的な問題がなければ各手
法の冷却方法、冷却媒体を適用できる。又、YAGロッ
ドを冷却するヒートシンクの材質や密着性を高めるため
に用いるインタフェースの有無や材質、接触方向に影響
されるものでなく、熱誘起複屈折以外の熱的影響が問題
にならないように熱伝達率が大きくできれば適用でき
る。
【0050】又、LDとYAGロッドとの間隔に影響さ
れるものでなく、LD光がYAGロッドを励起(照射)
できるように配置してもよい。又、励起モジュール内の
LD数に影響されるものでなく、レーザ光の偏光方向に
対して固体レーザ媒質内部の温度勾配が平行又は垂直と
なるように形成できれば、LD数に限定されない。又、
ミラーの個数に影響されるものでなく、レーザ発振がで
きる数、レーザ共振器構成であれば適用できる。
【0051】又、図7に示すように固体レーザ媒質5の
側面に、各LD30、31を例えば角度90°おいて配
置し、その各LD光軸上の固体レーザ媒質5の反対面側
にそれぞれ反射コーティング32、33を形成し、LD
光を反射して固体レーザ媒質5の内部に戻す構成とした
場合、これらLD光の照射部分と反射コーティング3
2、33との各間にヒートシンク34−1〜34−4を
配置すれば、レーザ光の偏光方向に対して固体レーザ媒
質5内部の温度勾配が平行又は垂直となるように形成で
き、固体レーザ媒質5内の温度分布による熱誘起複屈折
の現象による損失を低減し、高効率でビーム品質の高い
レーザ光を出力できる。
【0052】この場合、反射コーティング32、33に
使用する材質に影響されるものでなく、又反射コーティ
ング32、33を施した部分以外には反射防止膜を施す
ことがあるが、反射防止膜に使用する材質にも影響され
るものでない。
【0053】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、固体レーザ媒質内の温度分布による熱誘起
複屈折の現象による損失を低減し、高効率でビーム品質
の高いレーザ光を出力できる固体レーザ装置を提供でき
る。本発明の請求項2によれば、より円形に近いビーム
プロファイルで、ビーム品質の高いレーザ光を出力でき
る固体レーザ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるLD励起固体レーザ装置の第1
の実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置における励起モジュールの側面図。
【図3】LDの配置を示す外観図。
【図4】YAGロッド内部の吸収(励起)分布を示す
図。
【図5】YAGロッド内部の温度分布を示す図。
【図6】本発明に係わるLD励起固体レーザ装置の第2
の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明に係わるLD励起固体レーザ装置の変形
例を示す図。
【図8】従来装置におけるYAGロッド内部の温度分布
を示す図。
【符号の説明】
1…高反射ミラー、 2…出力ミラー、 3…励起モジュール、 4…偏光板、 5…固体レーザ媒質、 6−1〜6−4…LD、 7−1〜7−4…ヒートシンク、 8…LDドライバ、 9…熱交換機、 20,21…励起モジュール、 22…偏光ロテータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器内に固体レーザ媒質及び偏
    光素子を配置し、前記固体レーザ媒質を励起して偏光と
    なったレーザ光を出力する固体レーザ装置において、 前記固体レーザ媒質を励起する励起光を出力する励起光
    源と前記固体レーザ媒質に接触して前記固体レーザ媒質
    を冷却する冷却機構とをそれぞれ前記固体レーザ媒質の
    側面上にそれぞれ等間隔で交互に配置し、前記レーザ光
    の偏光方向に対して前記固体レーザ媒質内部の温度分布
    の傾き方向が平行又は垂直となるように形成したことを
    特徴とする固体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ共振器内に複数の固体レーザ媒質
    及び偏光素子を配置し、前記複数の固体レーザ媒質を励
    起して偏光したレーザ光を出力する固体レーザ装置にお
    いて、 前記複数の固体レーザ媒質ごとに設けられ、前記固体レ
    ーザ媒質を励起する励起光を出力する励起光源と前記固
    体レーザ媒質に接触して前記固体レーザ媒質を冷却する
    冷却機構とをそれぞれ前記固体レーザ媒質の側面上に等
    間隔で交互に配置して構成される複数の励起モジュール
    と、 これら励起モジュール間を透過するレーザ光の偏光方向
    を前記励起光の光軸と一致させる旋光子と、を具備した
    ことを特徴とする固体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記固体レーザ媒質の側面上に前記励起
    光源として2個又は4個のレーザダイオードと前記冷却
    機構として2個又は4個のヒートシンクとを略等間隔で
    交互に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    固体レーザ装置。
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