JPH1016345A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH1016345A
JPH1016345A JP8170070A JP17007096A JPH1016345A JP H1016345 A JPH1016345 A JP H1016345A JP 8170070 A JP8170070 A JP 8170070A JP 17007096 A JP17007096 A JP 17007096A JP H1016345 A JPH1016345 A JP H1016345A
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JP
Japan
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paper
printing
printing paper
sensor
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JP8170070A
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Toshio Tamura
歳雄 田村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出された用紙サイズに基づき文書の書式を
自動的に設定できる文書処理装置を提供する。 【解決手段】 印刷用紙をプリンタ装置にセットした
後、用紙幅検出を中央制御部1に指示すれば、印刷ヘッ
ドと共に移動する用紙センサはプリンタ装置の、例えば
最左端の位置を基準位置として、その位置からプリンタ
装置の最右端まで移動しながら用紙の有無をチェックす
る。中央制御部1は、最初に見つかった用紙位置の情報
をRAM3に格納すると共にその位置が印刷用紙の左端
であると認識し、続いて印刷用紙が検出されなくなった
位置を印刷用紙の右端と認識して位置情報を記憶手段に
記憶する。中央制御部1はこの2つの情報から用紙幅を
算出し、算出された用紙幅の情報に基づいて最適な文書
書式を自動的に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書処理装置に関
し、より詳しくは摩擦力によって印刷用紙を送るように
したプリンタ装置を有するワードプロセッサ等の文書処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の文書処理装置の従来例として、
例えば特開平5−345453号公報、特開昭56−7
1182号公報、特開昭61−211073号公報、特
開平7−179001号公報、特開昭59−45183
号公報、特開平4−59274号公報、特開平2−26
9078号公報及び特開平5−330206号公報等に
記載されたものがある。
【0003】このうち、特開平5−345453号公報
に記載されたものでは、キャリッジと共に移動可能な反
射型フォトセンサを用いて、プリンタ装置にセットされ
た印刷用紙の左端と右端の位置を検出し、この検出結果
に基づき、セットされている用紙の中央部の位置を算出
し、印刷ヘッドを算出された中央位置に移動させる構成
をとっている。また、改行動作の前に印刷ヘッドを前記
中央位置に移動させてから改行動作を開始する構成をと
っている。
【0004】また、特開昭56−71182号公報に記
載されたものでは、複数種類の用紙サイズを検知する複
数の検知手段を備え、これらの検知手段は特定された定
位置を基準にして、特定の用紙サイズに対応した用紙の
右端位置を検出する構成をとっている。
【0005】また、特開昭61−211073号公報に
記載されたものでは、用紙端を検出し、予め設定されて
いる用紙位置との位置ずれを算出し、この算出結果に基
づき予め設定されているマージン位置の補正を行う構成
をとっている。より具体的には、予め設定されている文
書書式と用紙位置に対して、実際にセットされた用紙位
置を検出し、設定位置との位置ずれ分だけ印刷位置を移
動させることで補正を行う構成をとっている。
【0006】また、特開平7−179001号公報に記
載されたものでは、キャリッジと共に移動可能な用紙セ
ンサを用いて用紙のセット位置と用紙幅を検出し、検出
された用紙サイズに合わせて自動的に書式設定を行う構
成をとっている。
【0007】また、特開平4−59274号公報に記載
されたものでは、用紙サイズを検出すると共に、印刷時
の左マージン、右マージン、文字ピッチ等を指定入力手
段から指定することによって、検出された用紙サイズに
対する1行の印字文字数が自動決定される構成をとって
いる。
【0008】また、特開平2−269078号公報に記
載されたものでは、記録紙の形状、即ちその幅と長さを
検出し、記録紙に適応した記録可能範囲を表示する構成
をとっている。
【0009】また、特開平5−330206号公報に記
載されたものでは、横方向に一定の間隔で2つの用紙セ
ンサを設けて用紙の斜行を検出し、検出された斜行量に
よって印刷出力するデータを傾けて印刷する構成をとっ
ている。
【0010】また、特開昭59−45183号公報に記
載されたものでは、活字ベルトをたたく多数のハンマー
を有する印刷装置のハンマー位置に合わせてハンマーの
数と同数の位置が固定された用紙センサを置き、用紙の
幅と同数のセンサー出力がオフすることを利用して用紙
位置と用紙幅を検出する構成をとっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のこの
種の文書処理装置においては、以下の機能を有すること
が要請されている。
【0012】(1)印刷用紙の用紙サイズに応じて最適
な文書の書式を自動的に設定できる機能。なお、この機
能を具備するためには、用紙サイズを正確に検出するこ
とが前提となる。
【0013】(2)印刷用紙のセット位置にかかわらず
正確に印刷できる機能。なお、この機能を具備するため
には、セット位置を検出できる機能を具備することが前
提となる。
【0014】(3)セットされた用紙の傾きを自動的に
補正して正確に印刷できる機能。なお、この機能を具備
するためには、用紙の傾きを検出し、かつこの傾きを機
械的に補正できる機能を首することが前提となる。
【0015】(4)これら機能を簡潔な装置構成で実現
できる機能。
【0016】このような機能について、上記各従来技術
を検討してみると、まず、特開平5−345453号公
報に記載されたものでは、印刷用紙の左端と右端の位置
を検出しているが、この検出データはセットされている
用紙の中央部の位置を算出するために供されるものであ
り、用紙幅を検出するために供されるものではない。
【0017】従って、特開平5−345453号公報に
記載されたものでは、用紙サイズを検出するものではな
いため、明らかに上記(1)の機能を有していない。
【0018】また、特開昭56−71182号公報に記
載されたものでは、特定された定位置を基準にして、特
定の用紙サイズに対応した用紙の右端位置を検出する構
成をとっているため、印刷用紙の左端が特定の位置にな
い場合は、印刷用紙の用紙サイズを正確に検出すること
ができない。従って、この点で、上記(1)の機能を有
していない。また、用紙幅のみを検出し、長さは検出し
ないため、例えばB5サイズの印刷用紙が横長にセット
された場合は、B4サイズと誤検出するおそれがある。
このため、この点においても上記(1)の機能を有しな
い。更には、セット位置を検出できないため、上記
(2)の機能も有しない。
【0019】また、特開昭61−211073号公報に
記載されたものも、用紙サイズ(幅、長さ)を検出して
いないため、上記(1)の機能を明らかに有していな
い。
【0020】また、特開平7−179001号公報に記
載されたものでは、用紙の長さを検出していないため、
例えばB5サイズの印刷用紙が横長にセットされた場合
は、B4サイズと誤検出するおそれがある。このため、
上記同様の理由により、上記(1)の機能を有していな
い。
【0021】また、特開平4−59274号公報に記載
されたものでは、用紙サイズを検出しているものの、オ
ペレータの指定入力処理により、文書書式が決定される
構成をとっているため、用紙サイズに応じて自動的に最
適の文書書式を選択することができない。このため、上
記(1)の機能を有しない。
【0022】また、特開平2−269078号公報に記
載されたものでは、記録紙の幅と長さは検出しているも
のの、記録紙のセット位置(左位置)は検出しないた
め、セット位置が不適切な場合は、正確に印刷を行うこ
とができない。従って、上記(2)の機能を明らかに有
しない。
【0023】また、特開平5−330206号公報に記
載されたものでは、用紙の傾きを自動的に補正すること
ができないため、上記(3)の機能を有しない。更に
は、2つの用紙センサによって、プリンタ装置にとって
不適格な幅の狭い用紙がセットされているか否かの判断
が行われていないので、2つある用紙センサのいずれか
一方が用紙を検出できない場合には用紙1枚が完全に排
出されるまで印刷の可否がわからず時間の無駄を生じる
という新たな課題もある。
【0024】また、特開昭59−45183号公報に記
載されたものでは、必ずハンマーの数と同じだけのセン
サ、例えば136桁のプリンター装置であれば136個
あるハンマーと同じく136個のセンサを必要とするた
め、上記(4)の機能を有していない。
【0025】このように、上記の各従来例では、上記
(1)〜(4)の機能を満足することができず、更には
解決すべき新たな課題もあるため、このような機能を有
する文書処理装置の登場が切に要請されているのが現状
である。
【0026】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、検出された用紙サイズに基づき文書の書式
を自動的に設定でき、煩わしい入力処理を必要としない
使い勝手のよい文書処理装置を提供することを目的とす
る。
【0027】本発明の他の目的は、印刷用紙のセット位
置にかかわらず正確な印刷が行える文書処理装置を提供
することにある。
【0028】また、本発明の他の目的は、B5用紙が横
長にセットされた場合であってもB5用紙であると正確
に検出でき、結果的にかかる場合も最適の文書書式を自
動的に設定でき、正確な印刷が行える文書処理装置を提
供することにある。
【0029】また、本発明の他の目的は、印刷用紙の傾
きを自動的に補正でき、印刷ミスを発生することがない
文書処理装置を提供することにある。
【0030】また、本発明の他の目的は、簡潔な装置構
成でこのような目的が達成できる文書処理装置を提供す
ることにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の文書処理装置
は、一定サイズに裁断された印刷用紙に文書を印刷する
プリンタ装置と、該プリンタ装置の印刷ヘッドを左右に
移動させるキャリッジに設けられた用紙位置検出手段
と、該用紙位置検出手段からの検出情報によって、該プ
リンタ装置にセットされた該印刷用紙のセット位置及び
該印刷用紙の幅を検出し、検出結果に応じて該印刷用紙
に最適な文書の書式を自動的に設定する制御手段とを備
えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0032】好ましくは、文書の印刷時に前記印刷用紙
の前記セット位置に応じて印刷開始位置を自動的に算出
する手段を更に備え、該自動的に算出された位置から前
記最適な文書の書式に従って印刷を実行する構成とす
る。
【0033】また、好ましくは、前記用紙位置検出手段
が用紙センサを備え、かつ前記プリンタ装置が印刷ヘッ
ドに縦方向に配置してなる印刷用作用素子を備え、該用
紙センサのセンス中心位置を通る直線と、該作用素子の
中心線を通る直線が略同一直線上にあり、又は該用紙セ
ンサのセンス中心位置を通る直線が該作用素子の中心線
を通る直線よりも略同一平面で右側に偏位するように構
成する。
【0034】また、好ましくは、前記用紙位置検出手段
が用紙位置検出用センサ及び用紙有無検出用センサを備
え、該用紙有無検出用センサが用紙挿入口近辺に設けら
れ、該プリンタ装置の紙送りモータにより前後方向に紙
送りされる前記印刷用紙の長さを該用紙位置検出センサ
及び該用紙有無検出センサの検出結果により検出する構
成とする。
【0035】また、好ましくは、前記印刷用紙の挿入口
の近辺に少なくとも2つの用紙有無検出センサを備え、
これらの用紙有無検出センサのセンス中心線が同一平面
上にあるように一定の間隔を置いて配設し、これらの用
紙有無検出センサが同時に用紙を検出しない場合に、印
刷用紙のセット位置不良を報じる手段を備える構成とす
る。
【0036】また、好ましくは、用紙押さえ自動解除自
動復帰機構と、ステッピングモータ,該ステッピングモ
ータの出力軸に取り付けた第1のローラ,該出力軸に取
り付けた回転方向逆転機構及び該回転方向逆転機構の出
力軸に取り付けた第2のローラを有する斜め補正送り部
と、該用紙押さえ自動解除自動復帰機構と連動して該斜
め補正送り部の該第1及び第2のローラを前記プリンタ
装置の紙送りローラに圧接・解除する機構と、前記印刷
用紙の挿入口の近辺に少なくとも2つ配設された用紙有
無センサとを更に備え、該プリンタ装置の紙送りモータ
により前後方向に紙送りされる前記印刷用紙の長さを該
少なくとも2つ配設された用紙有無センサにより検出す
る際に、これらの用紙有無センサが該印刷用紙の下端を
同時に検出できなかった場合には、該用紙押さえ自動解
除自動復帰機構を作動させて一時的に用紙押さえを解除
すると共に該斜め補正送り部の第1のローラ及び第2の
ローラを該紙送りローラに圧接し、かつ該斜め送り補正
部の該ステッピングモータを駆動し、斜めになっている
印刷用紙の傾きを補正するように構成する。
【0037】以下に、作用を説明する。
【0038】上記構成によれば、印刷用紙をプリンタ装
置にセットした後、用紙幅検出を制御手段に指示すれ
ば、印刷ヘッドと共に移動する用紙センサはプリンタ装
置の、例えば最左端の位置を基準位置として、その位置
からプリンタ装置の最右端まで移動しながら用紙の有無
をチェックする。そして、制御手段は、最初に見つかっ
た用紙位置の情報を記憶手段に格納すると共にその位置
が印刷用紙の左端であると認識し、引き続いて印刷用紙
が検出されなくなった位置を印刷用紙の右端と認識して
位置情報を記憶手段に記憶する。そして、制御手段はこ
の2つの情報から用紙幅を算出し、算出された用紙幅の
情報に基づいて最適な文書書式を自動的に設定する。
【0039】このように、文書書式が検出された用紙サ
イズに応じて自動的に設定されるので、文書書式の設定
においてオペレータが煩わしい入力処理を行う必要がな
い。このため、例えばサーマルプリンタ等のプリンタ装
置を備えた文書処理装置の使い勝手、即ち操作性を格段
に向上できる。
【0040】しかも、用紙センサはキャリッジと共に印
刷用紙の幅方向に移動されるので、1個の用紙センサで
対応できる。このため、装置構成が複雑になることがな
い。
【0041】また、文書の印刷時に印刷用紙のセット位
置に応じて印刷開始位置を自動的に算出する手段を備え
る構成によれば、セット位置にかかわらず正確な印刷が
可能になる。
【0042】また、用紙センサのセンス中心位置を通る
直線と、作用素子の中心線を通る直線が略同一直線上に
あるように構成すると、印刷用紙の左端検出と同時に印
刷ヘッドを印刷用紙の上に位置させることができるの
で、その後の印刷動作に移行する迄の時間を短縮できる
と同時に、印刷用紙の左マージンを最小にできる。
【0043】また、用紙センサのセンス中心位置を通る
直線が作用素子の中心線を通る直線よりも略同一平面で
右側に偏位するように構成すれば、用紙左端が検出され
てから短時間で印刷ヘッドを印刷用紙の上に位置させる
ことができるので、例えば、両直線が反対方向に偏位し
ている場合に比べて、その後の印刷動作に移行する迄の
時間を短縮できると同時に、印刷用紙の左マージンを最
小にできる。
【0044】また、用紙位置検出手段が用紙位置検出用
センサ及び用紙有無検出用センサを備え、用紙有無検出
用センサが用紙挿入口近辺に設けられ、プリンタ装置の
紙送りモータにより前後方向に紙送りされる印刷用紙の
長さを用紙位置検出センサ及び用紙有無検出センサの検
出結果により検出する構成によると、印刷用紙をプリン
タ装置にセットした後、用紙幅と用紙長検出を制御手段
に指示すれば、印刷ヘッドと共に移動することができる
用紙センサはセットされている印刷用紙の左端の位置と
右端の位置を検出する。制御手段は、有効用紙幅の範囲
のなかの適当な位置においてプリンタ装置の紙送りモー
ターを印刷用紙が逆送りされる方向に回転させ、用紙セ
ンサで用紙の検出を行わせ、用紙センサからの出力がO
FFになった位置を用紙の上端と認識する。
【0045】次いで、制御手段は、紙送りモータを印刷
用紙を順送りする方向に回転させ、用紙挿入口付近に設
けた用紙有無センサを用いて用紙センサの出力がOF
F、即ち用紙無しを検出した位置を印刷用紙の下端であ
ると認識する。
【0046】ここで、印刷ヘッドと共に移動する用紙セ
ンサの位置から用紙挿入口付近に設けた用紙有無センサ
の位置までの距離は常に一定である。このため、印刷用
紙の順送り開始時から用紙無しが検出されたとき迄の用
紙移動距離を紙送りモータに与えたパルスの数から算出
し、両センサ間の距離を加算すれば用紙長を求めること
ができる。
【0047】用紙長がわかれば、例えばB5用紙が横長
にセットされた場合であっても、B4用紙と誤検出する
ことがなく、B5用紙であると正確に検出できるので、
かかる場合も最適の文書書式を自動的に設定でき、かつ
正確な印刷が行える。
【0048】また、印刷用紙の挿入口の近辺に少なくと
も2つの用紙有無検出センサを備え、これらの用紙有無
検出センサのセンス中心線が同一平面上にあるように一
定の間隔を置いて配設し、これらの用紙有無検出センサ
が同時に用紙を検出しない場合に、印刷用紙のセット位
置不良を報じる手段を設ける構成によれば、オペレータ
によってセット不良が解消されるので、印刷不良を発生
せず、また印刷用紙を無駄にすることもない。
【0049】ここで、印刷用紙のセット位置不良を報じ
る手段としては、例えば表示部にその旨のメッセージを
表示することによって実現できる。或いは警報ブザーを
鳴動させることによっても達成できる。
【0050】また、上記のような斜め補正送り部を設け
る構成によれば、印刷用紙の傾き不良を自動的に補正で
きるので、この点においても、印刷不良を発生せず、ま
た印刷用紙を無駄にすることもない。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に本発明文書処理装置の実施
の形態を図面に基づき具体的に説明する。
【0052】図1は本発明文書処理装置の全体構成を示
す。この文書処理装置は、一例として、プリンタ装置を
備えたワードプロセッサであり、中央制御部1、入力部
2、RAM3、ROM4、表示部5、文書処理部6、印
刷部7、印刷制御部8、用紙センサ部9及びシステムバ
ス10で構成されている。
【0053】ここで、中央制御部1は文書処理装置全体
の動作を制御する制御中枢となるものであり、例えばワ
ンチップCPUで構成されている。入力部2はキーボー
ド等の一般的な入力装置を備えてなり、文字や機能指示
の入力操作を実行するために使用される。RAM3は読
み書き可能な記憶装置であり、各種の処理を行う際に一
時的にワーキングエリアとして使用されたり、文書情報
を保存したりする用途に使用される。
【0054】ROM4は読み出し専用の記憶装置であ
り、各種の制御処理や文書処理を行うためのプログラム
が格納されている。表示部5はCRTやLCD等の一般
的な表示装置からなり、オペレータに対するメッセージ
(例えば、入力処理を促すメッセージや印刷用紙のセッ
ト不良を報じるメッセージ)を表示したり、入力部2か
ら入力された文字等を表示するために使用される。
【0055】なお、印刷用紙のセット不良を報じる手段
としては、他に警報ブザーを鳴動させる等の手段を用い
ることができる。
【0056】文書処理部6は各種文書の作成や編集に用
いられる。印刷部7はプリンタ装置(図示例ではサーマ
ルプリンタ)からなり、文書処理部6で作成した文書を
印刷用紙31(図4参照)に印刷するときに使用され
る。印刷制御部8は文書処理部6で作成した文書を印刷
部7で印刷する際にプリンタ装置を制御するために使用
される。用紙センサ部9は複数のセンサで構成されてお
り、印刷部7のプリンタ装置にセットされている印刷用
紙31に関する情報を印刷制御部8に入力する。文書処
理装置を構成するこれらの部材は、システムバス10に
よって互いに有機的に接続されている。
【0057】図2は上記RAM3のメモリ構造を示して
おり、このRAM3のメモリ領域には、一例として、用
紙位置カウンタ11、用紙左位置メモリ12、用紙幅メ
モリ13、用紙長カウンタ14及び斜め誤差カウンタ1
5が割り付けられている。
【0058】ここで、用紙位置カウンタ11はプリンタ
装置にセットされている印刷用紙31の位置情報を取り
出す際に使用される。用紙左位置メモリ12はプリンタ
装置にセットされている印刷用紙31の左端の位置情報
を記憶するために使用される。用紙幅メモリ13は用紙
位置カウンタ11に記憶されている用紙右端位置の情報
と用紙左位置メモリ12に記憶されている用紙左端位置
情報から算出される用紙幅の情報を記憶する。用紙長カ
ウンタ14はプリンタ装置にセットされている印刷用紙
31の天地の長さ(上下長)を検出した情報が記憶され
る。また、斜め誤差カウンタ15にはプリンタ装置にセ
ットされている印刷用紙31の傾き量を検出した情報が
記憶される。この傾き量情報は印刷用紙31の傾きを補
正する際に使用される。但し、その詳細について後述す
る。
【0059】次に、図3及び図4に基づきプリンタ装置
の用紙センサ部9の構成について説明する。平板状をな
し、底面に凸部を有するキャリッジ21は、凸部に連結
されたキャリッジ移動軸28により図上左右方向に移動
可能になっている。キャリッジ21の上面にはインクリ
ボン(図示せず)を収納してなる直方体状のリボンカセ
ット29が搭載されている。リボンカセット29の前面
側には、印刷ヘッド20が配設され、その下方に用紙セ
ンサ22が配設されている。具体的には、用紙センサ2
2はキャリッジ21に取り付けられており、キャリッジ
21と共に移動可能になっている。なお、用紙センサ2
2としては、例えば反射型のフォトセンサが用いられ
る。
【0060】図4に示すように、キャリッジ21の前方
下方には、紙送りローラ軸27に支持された左右一対の
紙送りローラ25,25が設けられている。各紙送りロ
ーラ25,25には、ピンチローラ26,26が対設さ
れており、両者間の隙間に所定サイズに裁断された印刷
用紙(カットシート)31が通紙されるようになってい
る。この隙間を通った印刷用紙31は移動方向を上向き
に変換され、印刷ヘッド20とプラテン30との間に通
紙される。そして、このとき、図示しない熱ヘッドによ
りインクリボンを介して印刷用紙31に所定の印刷(印
字)が行われる。加えて、各紙送りローラ25,25の
下方には印刷用紙31の有無を検出する用紙有無センサ
23,24が紙送りローラ25,25に近接して配設さ
れている。この用紙有無センサ23,24としては、例
えば反射型のフォトセンサが用いられる。
【0061】図5に示すように、用紙有無センサ23,
24は紙送りローラ27の軸長方向に相当する左右方向
に間隔Mだけ離して配設されている。即ち、左側の用紙
有無センサ23はプリンタ装置の左端から右方向に距離
Lだけ離れた位置に配設され、右側の用紙有無センサ2
4は用紙有無センサ23の位置から右方向に距離Mだけ
離れた位置に配設されている。
【0062】ここで、右側の用紙有無センサ24からプ
リンタ装置の右端までの距離をNとすれば、L+M+N
がプリンタ装置の扱い得る最大用紙幅となる。一例とし
て、L+M+N=257mmとすれば、取り扱い可能な
最大用紙はB4用紙となる。また、紙送りローラ25が
紙送りローラ軸27の上の全体に配設されず、図3及び
図5に示すように、部分的に配されている場合には、安
定に紙送りを行うために取り扱い得る用紙の幅には限界
がある。
【0063】例えば、取り扱い可能な用紙幅の最小を1
0cmとした場合、L+M+Nが257mmであれば、
L、Mをそれぞれ8cm程度の距離とし、それに対応す
る位置に紙送りローラ25が位置するようにして、取り
扱い可能最小幅の用紙のセット位置を定めておくこと
で、安定な紙送りを行うことができる。このため、本発
明では、取り扱い可能最小幅の用紙が所定の位置にセッ
トされているか否か、更に取り扱い可能最小幅より幅の
狭い用紙を用紙有無センサ23,24を用いて検出する
構成をとっている。また、用紙有無センサ23,24は
同一平面上に設置されているので、印刷用紙31の上端
或いは下端を前記2つのセンサ23,24で検出するこ
とによって、用紙の傾きを検出することができる。な
お、これらの詳細については後述する。
【0064】図6は用紙センサ22の印刷ヘッド20、
より具体的には印刷作用素子(本実施形態では、プリン
タ装置がサーマルプリンタであるため、熱ヘッドが該当
し、その他のプリンタ装置にあっては、ハンマー等が該
当する。)の中心線32に対する位置関係を示してい
る。上記のように、用紙センサ22はキャリッジ21と
共に移動可能であり、これによってプリンタ装置にセッ
トされている印刷用紙31の左端と右端を検出すること
ができる。そして、この検出結果により印刷用紙31の
幅を検出することができる。
【0065】ここで、図6(a)は印刷ヘッド20上の
印刷作用素子32の位置と用紙センサ22のセンス中止
位置Cとを略同一直線上に配置した例を示し、同図
(b)は用紙センサ22のセンス中心位置Cを印刷ヘッ
ド20上の印刷作用素子32の位置より距離pだけ右側
に配置した例を示す。但し、図6(a),(b)はいず
れも印刷へッド20の印刷作用素子32の配置されてい
る面から見た図であるため、左右位置が図3等とは反転
した図となっている。
【0066】加えて、本発明の文書処理装置は、斜めに
傾いた印刷用紙31を直立状態に補正するための補正機
構を備えている。図7及び図8はこの補正機構を示して
いる。図7に示すように、この補正機構は、左右一対の
ゴムローラ35,37と、逆回転機構36と、駆動軸3
8,40,41と、ステッピングモータからなる駆動モ
ータ39とを備えて構成されている。
【0067】図8(a),(b)は逆回転機構36の構
成例を示す。即ち、図8(a)に示す例では、駆動軸4
1が右回転すると、これに連結されたギヤ48も右回転
し、ギヤ48に噛合するギヤ47へ回転が伝達され、ギ
ヤ47は左回転する。ギヤ47を支持する軸には、ギヤ
46が同軸支持されており、このギヤ46にはギヤ44
が噛合している。このため、ギヤ47の回転はギヤ44
に伝達され、その回転方向は駆動軸41と同じ右回転に
戻っている。
【0068】ギヤ44を支持する軸には、ギヤ43が同
軸支持されており、このギヤ43には駆動軸41に連結
されたギヤ42が噛合している。従って、ギヤ42は駆
動軸40を回転させるが、その回転方向はギヤ44の回
転方向とは逆の左回転となっている。このようにして駆
動軸41と駆動軸40の回転方向を逆にすることがで
き、且つ可逆的である。このような逆回転機構36の駆
動軸40で回転するゴムローラ35と駆動軸41で回転
するゴムローラ37を用いて印刷用紙31を回転させれ
ば、印刷用紙31の傾きを補正できる。
【0069】一方、同図(b)に示す逆回転機構46
は、駆動軸41が右回転すると、これに連結されたギヤ
48に噛合するギヤ50はギヤ48と同じ方向に回転す
る。そして、ギヤ50と同軸支持されたギヤ49で駆動
軸40に連結されたギヤ42を回転させるが、このとき
回転方向が変わり、ギヤ42は駆動軸40を駆動軸41
の回転方向と逆の方向に回転させる。
【0070】この補正機構によっても、駆動軸40と駆
動軸41の回転方向は逆になるため、駆動軸40で回転
するゴムローラ35と駆動軸41で回転するゴムローラ
37を用いて印刷用紙31を回転させれば、上記同様に
印刷用紙31の傾きを補正できる。
【0071】図9は用紙有無センサ23,24の位置と
印刷用紙31の位置関係を示す。用紙セット位置のケー
ス1、ケース2及びケース3は、同じ用紙幅wの印刷用
紙31を異なる位置にセットした場合を示している。
【0072】ここで、ケース1の場合には、用紙有無セ
ンサ23,24の両方が用紙を検出している。即ち、用
紙有無センサ23,24は共にONしている。ケース1
の場合は、幅の狭い印刷用紙31であっても、用紙有無
センサ23,24の両方が印刷用紙31の有無を検出で
きるので、印刷用紙31が適切な幅寸法を有し、かつ適
切なセット位置にあると判断される。なお、この判断は
中央制御部1が行う。
【0073】ケース2の場合には、左側の用紙有無セン
サ23は印刷用紙31を検出しているが、右側の用紙有
無センサ24は用印刷紙31を検出していない。即ち、
このケース2は、検出できない位置に印刷用紙31がセ
ットされている場合を示している。換言すれば、用紙幅
wが最小用紙幅に適合していても、セットする位置が不
適切である場合の例を示している。
【0074】ケース3はケース2とは逆の場合を例示し
ている。即ち、右側の用紙有無センサ24は印刷用紙3
1を検出できるが、左側の用紙センサ23が印刷用紙3
1を検出できない位置に印刷用紙31がセットされてい
る場合を例示している。ケース3の場合も用紙幅wが適
切であり、用紙セット位置が不適切な場合を示してい
る。
【0075】ケース4とケース5は、用紙幅wが用紙有
無センサ23,24の配設間隔Mに略等しい場合を例示
しており、ケース5のような位置に印刷用紙31がセッ
トされた場合は、用紙有無センサ23,24はいずれも
印刷用紙31を検出することができるので、一応用紙
幅、用紙セット位置ともに適切と判断される例である。
一方、ケース4は印刷用紙31が用紙有無センサ23,
24のいずれにも検出されない位置にセットされた例を
示しており、用紙セット位置が不適切と判断される。
【0076】図10は印刷用紙31が斜めにセットされ
た場合を例示しており、用紙長を検出する際に印刷用紙
31の下端で用紙有無センサ23,24のON/OFF
の状態を見ることによって、印刷用紙31の傾きの有
無、傾き量、傾き方向を知ることができる。即ち、ケー
ス6の場合には、印刷用紙31を順方向に紙送りして行
くと用紙下端で、まず用紙有無センサ23の出力がON
からOFFに変わるが、その時点では用紙有無センサ2
4の出力は依然としてONのままである。この場合には
印刷用紙31が左に傾いてセットされていることを示し
ている。そして、用紙有無センサ23の出力がONから
OFFに変わった時点から用紙有無センサ24がONか
らOFFになるまでの用紙送り量δを知ることによっ
て、用紙幅wに対する傾き量△の大小が判る。
【0077】ケース7はケース6とは逆の場合示し、印
刷用紙31が右に傾いてセットされている状態を示して
いる。ケース7の場合には、印刷用紙31を順方向に送
って行くと、用紙下端において用紙有無センサ24が先
にONからOFFになり、用紙有無センサ23がそれよ
り遅れてONからOFFに変わる。
【0078】このように印刷用紙31が傾いてセットさ
れている場合には、図7に示す斜め補正機構を駆動して
印刷用紙31の傾きを補正することができる。即ち、印
刷用紙31が左方向に傾いてセットされている場合は、
駆動モーター9でゴムローラ37を印刷用紙31を送る
方向に駆動する。
【0079】その回転は、駆動軸41を通じて逆回転機
構36により駆動軸40はゴムローラ37の回転方向と
逆の方向にゴムローラ35を駆動するので、印刷用紙3
1の右側は印刷用紙31が順方向に送られると同時に、
印刷用紙31の左側は印刷用紙31が用紙挿入口の方向
に送られる結果、ゴムローラ35,37の間の軸上の中
央を中心点として印刷用紙31に右方向への回転力が生
じ、これによって印刷用紙31の傾きを補正(解消)す
るとができる。
【0080】印刷用紙31の傾き方向が逆の場合には、
傾斜を補正するときの駆動モータ39の回転方向が前記
の方向と逆になり、印刷用紙31に生ずる回転力の方向
が逆になって傾きが補正される。
【0081】次に、上記の各処理を図11〜図15に示
すフローチャートに従って具体的に説明する。まず、図
11は、プリンタ装置にセットされている印刷用紙31
のセットされている位置と印刷用紙の幅wを検出して、
最適な文書書式を設定する処理を示している。この処理
のためのプログラムはROM4に格納されている。
【0082】このプログラムがスタートすると、まずス
テップS101で、印刷用紙31がプリンタ装置にセッ
トされ、セットされたことが用紙センサ22からの出力
によって中央制御部1に報じられる。この時の印刷用紙
31のセット位置及び印刷用紙の幅wは、用紙有無セン
サ23,24の両方ともがONになるようなセット位置
及び幅wであるものとする。印刷用紙31をセットされ
ると、次にステップS102で入力部2から用紙位置及
び用紙幅wの検出が指示される。
【0083】そうすると、中央制御部1はステップS1
03に示すサブルーチンで印刷用紙31の位置及び幅w
を検出する処理を実行し、ステップS104ではステッ
プS103の処理で得られた用紙幅wに基づいて、その
用紙幅wに最適な、例えばA4縦入れ等の文書書式が自
動的に設定される。
【0084】図12は上記サブルーチンの詳細を示す。
このサブルーチンがコールされると、中央制御部1は、
まずステップS201で、図示しないキャリッジ駆動モ
ータを起動してキャリッジ21をプリンタ装置の最左端
のホームポジションへ移動させる。キャリッジ21がホ
ームポジションへ移動したことが報じられると、中央制
御部1は、まずステップS202で用紙位置カウンタ1
1をゼロリセットし、ステップS203〜ステップS2
05のループでキャリッジ21を右方向に移動させなが
ら印刷用紙31の左端を検出する。
【0085】より具体的には、キャリッジ21を移動さ
せるため、ステッピングモータからなるキャリッジ駆動
モータに1ステップ毎のパルス電流を加えると同時に用
紙位置カウンタも1カウントアップする。ここで、印刷
用紙31の左端の検出はキャリッジ21と共に移動する
用紙センサ22で行う。印刷用紙31が検出できない間
は用紙センサ22の出力はOFF状態のままであるが、
印刷用紙31が検出されると用紙センサ22の出力がO
FFからONに変わる。そして、ステップS205で用
紙センサ22の出力がONになり、印刷用紙31の左端
を検出したことが報じられると、ステップS203〜ス
テップS205のループを抜けてステップS206へ進
む。
【0086】そして、ステップS206で、中央制御部
1は、キャリッジ21のホームポジションから印刷用紙
31の左端が検出されるまでにキャリッジ駆動モータに
加えたパルス電流の回数を用紙位置カウンタ11から用
紙左位置メモリ12に転送して格納する。次に、中央制
御部1は、ステップS207〜ステップS209のルー
プで印刷用紙31の右端を検出する処理を実行する。こ
の処理は先に印刷用紙31の左端を検出したときの処理
と殆ど同じであるが、印刷用紙の右端を検出する場合は
用紙センサ22の出力がONからOFFに変わる位置を
検出することになる。
【0087】即ち、キャリッジ21を左から右方向に移
動させている間の、用紙センサ22の出力がONになっ
ている区間が印刷用紙31の存在している幅である。印
刷用紙31の右端が検出されるまでの間、キャリッジ移
動用モータを駆動するパルス電流を加える(ステップS
208)毎に用紙位置カウンタ11もカウントアップさ
れるので(ステップS207)、ステップS209で条
件が満足されてステップS210に移行すれば、先に保
存しておいた用紙左位置メモリ12の値を用紙位置カウ
ンタ11の内容から減算することによって印刷用紙31
の幅wを算出することができる(ステップS210)。
続いて、ステップS210で算出された用紙幅wの情報
を用紙幅メモリ13に転送して格納し(S211)、図
11に示すメインフローにリターンする。
【0088】次に、図13に基づきプリンタ装置の任意
位置に印刷用紙31がセットされている場合の文書印刷
処理について説明する。
【0089】まず、ステップS301でオペレータのキ
ー入力により、文書の印刷処理が指示されると、中央制
御部1はキャリッジ駆動モータを起動して印刷ヘッド2
0のキャリッジ21をプリンタ装置左側のホームポジシ
ョンまで移動させる(ステップS302)。
【0090】次に、中央制御部1は用紙左位置メモリ1
2の内容を参照して、印刷用紙31の左位置がプリンタ
装置によって指定されている標準的な左位置であるか否
かを判断する(ステップS303)。用紙左位置が標準
的な左位置の値であると判定すると、そのままステップ
S307へジャンプして通常の文書印刷処理を行う。
【0091】一方、ステップS303で用紙の左位置が
標準的な左位置の値と異なると判定すると、ステップS
304で用紙左位置メモリ12に格納されている位置デ
ータをもとに標準的な左位置に相当する位置のデータを
算出する。そして、キャリッジ駆動モータを駆動してキ
ャリッジ21を算出された標準位置に相当する位置まで
移動させる。続いて、標準位置相当の位置をステップS
301で指示された印刷処理だけに使用する仮のホーム
ポジションとし(ステップS306)、ステップS30
7へ進んで文書の印刷処理を行う。
【0092】次に、図14に基づき印刷用紙31の長さ
を検出し、検出情報により文書の書式設定を自動的に行
う処理について説明する。なお、ここでは印刷用紙31
は左右の傾きが無い状態でプリンタ装置にセットされて
いるものとして説明する。
【0093】オペレータのキー入力によりステップS4
01で用紙長検出の指示が行われると、中央制御部1
は、まずステップS402でキャリッジ駆動モータを起
動してキャリッジ21を移動させる。そして、キャリッ
ジ21の移動が開始されると、キャリッジ21と共に移
動される用紙センサ22の出力を監視し(ステップS4
03)、用紙センサ22が印刷用紙31を検出すると
(ステップS404)、その時点でキャリッジ駆動モー
タを停止してキャリッジ21をその位置に停止させる。
【0094】次に、ステップS403〜ステップS40
4のループで紙送りモータを逆方向に回転させて用紙セ
ンサ22で印刷用紙31の上端を検出する。用紙センサ
22の出力がONからOFFに変わることによって印刷
用紙の上端が用紙センサ22で検出されたことがわか
る。用紙上端が検出されると、ステップS405に進
み、ここで用紙長カウンタ14をリセットする。
【0095】次に、ステップS406〜ステップS40
8のループで用紙挿入口付近に設けてある用紙有無セン
サ23,24の出力を監視しながら紙送りモータを1ス
テップ毎にパルスを加えて回転させて印刷用紙31を順
方向に送ると共に、用紙長カウンタ14を1カウント毎
にカウントアップする。そして、ステップS408で用
紙有無センサ23,24の出力がONからOFFに変化
したことを確認すると、ステップS409へ進み、ここ
で用紙長さを算出する。
【0096】この算出は、用紙長カウンタ14の値と、
用紙センサ22から用紙有無センサ23,24を通る直
線までの最短距離から算出することができる。ステップ
S409で算出された用紙長の情報は、用紙長カウンタ
14に置換情報として用紙長カウント数の代わりに格納
し、用紙幅メモリ13に格納されている用紙幅情報と共
に、自動的に文書の書式を設定するのに使用される。
【0097】次に、図15に基づき印刷用紙が斜めにセ
ットされている場合の補正処理について説明する。
【0098】この斜め補正のプログラムがスタートする
と、中央制御部1は、まずステップS501で用紙有無
センサ23,24が共にONになっているか否かをチェ
ックする。そして、用紙有無センサ23,24がいずれ
もOFFであったり、いずれか一方がOFFであるよう
な場合は、印刷用紙31がセットされていないか、或い
は印刷用紙31のセット位置が不適当と判断してこの処
理を中断する(ステップS502)。
【0099】一方、ステップS501で用紙有無センサ
23,24が共にONしていることを確認した場合は、
ステップS503で斜め誤差カウンタ15をリセットす
る。そして、ステップS504〜ステップS505で用
紙有無センサ23又は用紙有無センサ24のいずれかが
印刷用紙31の下端を検出するまで印刷用紙31を順方
向に送る。用紙有無センサ23が先に用紙下端を検出し
た場合はステップS507に進む。一方、用紙有無セン
サ24が先に用紙下端を検出した場合にはステップS5
10に進む。
【0100】ステップS507〜ステップS509のル
ープでは、用紙有無センサ24が用紙下端を検出するま
で紙送りモータを1パルスステップ毎に回転させる(ス
テップS508)と共に、斜め誤差カウンタ15を1カ
ウント毎にカウントアップする(ステップS509)。
そして、用紙有無センサ24がOFF、即ち用紙下端を
検出したことを確認すると、その時点でS513に進
む。
【0101】一方、ステップS510〜ステップS51
2のループでは、同様に用紙有無センサ23が用紙下端
を検出するまで紙送りモーターを1パルスステップ毎に
回転させる(ステップS511)と共に、斜め誤差カウ
ンタ15を1カウント毎にカウントダウンする(ステッ
プS512)。そして、用紙有無センサ23がOFF、
即ち用紙下端を検出したことを確認すると、その時点で
S513に進む。
【0102】以上の処理ステップによって印刷用紙31
の斜め量が計測できるので、次に、ステップS513で
斜め補正機構のゴムローラ35,37を紙送りローラ2
5に圧接すると共に、プリンタ装置の紙押さえ圧力を解
除する。続いて、ステップS514で斜め誤差カウンタ
15のカウント値に対応した量だけ斜め補正機構の駆動
モータ39を回転させる。このとき駆動モータ39の回
転方向は、斜め誤差カウンタ15の値が正の場合には印
刷用紙31を右方向に回転させる方向である。一方、斜
め誤差カウンタ15の値が負の場合には印刷用紙31を
左方向に回転させる方向である。このようにして印刷用
紙の傾斜補正が行われると、次に、ステップS515で
斜め補正機構の圧接を解除すると共にプリンタ装置の紙
押さえ圧力を復旧させて、この処理を終了する。
【0103】
【発明の効果】以上の本発明によれば、文書書式が検出
された用紙サイズに応じて自動的に設定されるので、文
書書式の設定においてオペレータが煩わしい入力処理を
行う必要がない。このため、例えばサーマルプリンタ等
のプリンタ装置を備えた文書処理装置の使い勝手、即ち
操作性を格段に向上できる。
【0104】しかも、用紙センサはキャリッジと共に印
刷用紙の幅方向に移動されるので、1個の用紙センサで
対応できる。このため、装置構成が複雑になることがな
い。
【0105】また、特に請求項2記載の文書処理装置に
よれば、文書の印刷時に印刷用紙のセット位置に応じて
印刷開始位置を自動的に算出できるので、セット位置に
かかわらず正確な印刷が可能になる。
【0106】また、特に請求項3記載の文書処理装置に
よれば、印刷用紙の左端検出と同時に印刷ヘッドを印刷
用紙の上に位置させることができ、或いは用紙左端が検
出されてから短時間で印刷ヘッドを印刷用紙の上に位置
させることができるので、その後の印刷動作に移行する
迄の時間を短縮できると同時に印刷用紙の左マージンを
最小にできる利点がある。
【0107】また、特に請求項4記載の文書処理装置に
よれば、用紙長を検出できるので、例えばB5用紙が横
長にセットされた場合であっても、B4用紙と誤検出す
ることがなく、B5用紙であると正確に検出できるの
で、かかる場合も最適の文書書式を自動的に設定でき、
かつ正確な印刷が行える利点がある。
【0108】また、特に請求項5記載の文書処理装置に
よれば、オペレータによってセット不良が直ちに解消さ
れるので、印刷不良を発生せず、また印刷用紙を無駄に
することもない。
【0109】また、特に請求項6記載の文書処理装置に
よれば、印刷用紙の傾き不良を自動的に補正できるの
で、印刷不良を発生せず、また印刷用紙を無駄にするこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明文書処理装置の構成例を示すブロック
図。
【図2】RAMのメモリ構造を示す図。
【図3】用紙センサ部の構造を示す斜視図。
【図4】用紙センサ部を示す概略側面図。
【図5】2つの用紙有無センサの配設位置を示す図。
【図6】(a),(b)は共に用紙センサの中心位置と
印刷作用素子の中心線との関係を示す図。
【図7】印刷用紙を直立状態に補正するための補正機構
を示す概略正面図。
【図8】(a),(b)は駆動軸逆回転機構のそれぞれ
別の例を示す概略図。
【図9】印刷用紙幅及び用紙位置の不適を検出するため
の原理を示す説明図。
【図10】用紙の斜め挿入を検出するための原理を示す
説明図。
【図11】用紙位置及び用紙幅を検出して文書書式を自
動的に設定する処理のメインフローを示すフローチャー
ト。
【図12】用紙位置及び用紙幅の検出のサブルーチンを
示すフローチャート。
【図13】印刷用紙が任意位置にセットされている場合
の印刷処理を示すフローチャート。
【図14】印刷用紙長を検出する処理を示すフローチャ
ート。
【図15】用紙の斜め検出とその補正処理を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1 中央制御部 2 入力部 3 RAM 4 ROM 5 表示部 6 文書処理部 7 印刷部 8 印刷制御部 9 用紙センサ部 10 システムバス 11 用紙位置カウンタ 12 用紙左位置メモリ 13 用紙幅メモリ 14 用紙長カウンタ 15 斜め誤差カウンタ 20 印刷ヘッド 21 キャリッジ 22 用紙センサ 23,24 用紙有無センサ 25 紙送りローラ 27 紙送りローラ軸 28 キャリッジ移動軸 30 プラテン 31 印刷用紙 32 印刷作用素子の中心線 35,37 ゴムローラ 36 逆回転機構 38,40,41 駆動軸 39 駆動モーター 42,43,44,46,47,48,49,50 ギ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定サイズに裁断された印刷用紙に文書
    を印刷するプリンタ装置と、 該プリンタ装置の印刷ヘッドを左右に移動させるキャリ
    ッジに設けられた用紙位置検出手段と、 該用紙位置検出手段からの検出情報によって、該プリン
    タ装置にセットされた該印刷用紙のセット位置及び該印
    刷用紙の幅を検出し、検出結果に応じて該印刷用紙に最
    適な文書の書式を自動的に設定する制御手段とを備えた
    文書処理装置。
  2. 【請求項2】 文書の印刷時に前記印刷用紙の前記セッ
    ト位置に応じて印刷開始位置を自動的に算出する手段を
    更に備え、該自動的に算出された位置から前記最適な文
    書の書式に従って印刷を実行する請求項1記載の文書処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙位置検出手段が用紙センサを備
    え、かつ前記プリンタ装置が印刷ヘッドに縦方向に配置
    してなる印刷用作用素子を備え、該用紙センサのセンス
    中心位置を通る直線と、該作用素子の中心線を通る直線
    が略同一直線上にあり、又は該用紙センサのセンス中心
    位置を通る直線が該作用素子の中心線を通る直線よりも
    略同一平面で右側に偏位している請求項1又は請求項2
    記載の文書処理装置。
  4. 【請求項4】 前記用紙位置検出手段が用紙位置検出用
    センサ及び用紙有無検出用センサを備え、該用紙有無検
    出用センサが用紙挿入口近辺に設けられ、該プリンタ装
    置の紙送りモータにより前後方向に紙送りされる前記印
    刷用紙の長さを該用紙位置検出センサ及び該用紙有無検
    出センサの検出結果により検出するようにした請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の文書処理装置。
  5. 【請求項5】 前記印刷用紙の挿入口の近辺に少なくと
    も2つの用紙有無検出センサを備え、これらの用紙有無
    検出センサのセンス中心線が同一平面上にあるように一
    定の間隔を置いて配設し、これらの用紙有無検出センサ
    が同時に用紙を検出しない場合に、印刷用紙のセット位
    置不良を報じる手段を備えている請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の文書処理装置。
  6. 【請求項6】 用紙押さえ自動解除自動復帰機構と、ス
    テッピングモータ,該ステッピングモータの出力軸に取
    り付けた第1のローラ,該出力軸に取り付けた回転方向
    逆転機構及び該回転方向逆転機構の出力軸に取り付けた
    第2のローラを有する斜め補正送り部と、該用紙押さえ
    自動解除自動復帰機構と連動して該斜め補正送り部の該
    第1及び第2のローラを前記プリンタ装置の紙送りロー
    ラに圧接・解除する機構と、前記印刷用紙の挿入口の近
    辺に少なくとも2つ配設された用紙有無センサとを更に
    備え、該プリンタ装置の紙送りモータにより前後方向に
    紙送りされる前記印刷用紙の長さを該少なくとも2つ配
    設された用紙有無センサにより検出する際に、これらの
    用紙有無センサが該印刷用紙の下端を同時に検出できな
    かった場合には、該用紙押さえ自動解除自動復帰機構を
    作動させて一時的に用紙押さえを解除すると共に該斜め
    補正送り部の第1のローラ及び第2のローラを該紙送り
    ローラに圧接し、かつ該斜め送り補正部の該ステッピン
    グモータを駆動し、斜めになっている印刷用紙の傾きを
    補正するようにした請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の文書処理装置。
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