JPH10163290A - 搬送容器および自動昇降機構ならびにそれを用いた立体保管庫 - Google Patents

搬送容器および自動昇降機構ならびにそれを用いた立体保管庫

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JPH10163290A
JPH10163290A JP32060996A JP32060996A JPH10163290A JP H10163290 A JPH10163290 A JP H10163290A JP 32060996 A JP32060996 A JP 32060996A JP 32060996 A JP32060996 A JP 32060996A JP H10163290 A JPH10163290 A JP H10163290A
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JP
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transport
storage
container
transfer
transport container
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Application number
JP32060996A
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English (en)
Inventor
Junichi Kumano
順一 熊野
Kazuhiro Seiki
和裕 清木
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体保管庫などに用いる搬送容器の自己調芯
を可能にする。 【解決手段】 ワーク35を支持する支持台である第1
入れ子2aと、第1入れ子2aを支持する第2入れ子2
bと、第1入れ子2aの外周部2cに所定量の隙間を介
して係合しかつ可動自在に設けられた搬送容器本体2d
とからなり、搬送容器2が自己調芯機能を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送物を搭載し
た搬送容器の保管および搬送技術に関し、特に、上下方
向に複数個積むことができ、かつ自己調芯を可能にする
搬送容器およびこれを収容する立体保管庫の技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体ウェハや半導体集積回路装置を始め
種々のワーク(被搬送物)を加工(処理)する製造ライ
ンにあっては、多数の処理工程を有しているため、それ
ぞれの処理工程では処理時間が相違することが多い。
【0004】そのため、1つの処理工程での処理が完了
したワークをある程度貯留しておき、次の処理工程の進
行に伴って所定のタイミングでワークを供給することが
必要となる。
【0005】そこで、工場の生産ラインの近傍に立体保
管庫を設置して、所定の処理が終了した後のワークを貯
留しておき、工場の建屋の天井などに走行自在に設けら
れた搬送台車によりワークを立体保管庫に対して搬入出
するようにしている。
【0006】なお、ワークや部品などを一時的に保管し
ておき、必要に応じてそれを取り出すようにした立体保
管庫としては、上下方向および横方向に多数の収容部を
区画形成した棚を配置し、この棚の前面に沿って出し入
れ装置を走行させるようにしたものがある(例えば、特
開平6-1404号公報)。
【0007】このタイプの立体保管庫は、比較的長期間
に渡ってワークなどを保管しておくことが必要となる場
合に適用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において、半導体集積回路装置の製造ラインのよう
に、所定の処理や加工が終了した後のワークもしくは製
品を保管しておくとともに、後の工程での処理などが終
了した順に、次の処理や加工工程にワークなどを搬送す
る場合、つまり先入れ先出し搬送が必要となる場合に
は、ワークを保管ないし収容しておくための棚の部分自
体にワークを搬送する機能を持たせることが好ましい。
【0009】そこで、それぞれワークを収容する棚を上
下方向に移動させるようにし、しかもそれぞれの棚をル
ープ状に連結することにより、棚自体を上下動させるよ
うにしたタイプの保管庫が開発されているが、このタイ
プの保管庫では、被搬送物の流量の変動に対応させてワ
ークを保管したり、外部の自動搬送装置とのインターフ
ェースができないという問題点がある。
【0010】さらに、保管庫にワークを搬入出する際の
ワークの位置決めが困難であり、その際のワークのハン
ドリング(受け渡し)をスムーズに行えないことが問題
とされている。
【0011】本発明の目的は、自己調芯を行うことが可
能な搬送容器および自動昇降機構ならびにそれを用いた
立体保管庫を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明による搬送容器は、被搬
送物を支持する支持台と、前記支持台の外周部に所定量
の隙間を介して係合し、かつ可動自在に設けられた搬送
容器本体とを有するものである。
【0015】これにより、搬送容器を積載もしくは受け
渡しする際に、搬送容器本体が所定の範囲で自在に可動
することができる。
【0016】その結果、支持台に対して搬送容器本体が
動くことができるため、搬送容器が自己調芯を行うこと
が可能になる。
【0017】また、本発明による自動昇降機構は、被搬
送物を支持する支持台とこれの外周部に所定量の隙間を
介して係合しかつ可動自在に設けられた搬送容器本体と
を備えた搬送容器を収容する保管庫の外枠部材に回転可
能に取り付けられ、前記保管庫の垂直方向を回転軸とす
る第1ねじと、前記第1ねじを回転させる第1駆動手段
と、前記第1ねじに結合する第1ナットに取り付けら
れ、前記第1ねじの回転により前記第1ねじと平行に設
置された垂直ガイドレールに案内されながら前記保管庫
の垂直方向に上下動する昇降ユニットと、前記保管庫の
垂直搬入出面に平行でかつ前記垂直方向と直角を成す方
向を回転軸とし、前記昇降ユニットに回転可能に取り付
けられた第2ねじと、前記第2ねじを回転させる第2駆
動手段と、前記第2ねじに結合する第2ナットに取り付
けられ、前記第2ねじの回転により前記第2ねじと平行
に設置された水平ガイドレールに案内されながら相互に
接近離反移動し、前記搬送容器を搭載する一対の支持ア
ームとを有し、前記昇降ユニットの上下動により1個も
しくは複数個の搬送容器を前記支持アームに搭載して昇
降搬送するものである。
【0018】さらに、本発明による立体保管庫は、前記
自動昇降機構を用いたものであり、基盤の上方に敷設さ
れかつ前記搬送容器を搬送する第1搬送台車を移動自在
に保持する搬送レールと、1個もしくは複数個の前記搬
送容器を一対の支持アームに搭載して保管または昇降搬
送する保管庫と、前記搬送容器の搬出時には前記保管庫
まで搬送した搬送容器を前記支持アームに受け渡しかつ
前記搬送容器の搬入時には前記支持アームから前記搬送
容器を受け取って外部の所定位置まで搬送する第2搬送
台車とを有し、前記搬送容器を昇降搬送する際には一対
の支持アームが相互に接近状態となって前記搬送容器を
搭載し、前記第2搬送台車から前記搬送容器を受け取る
際の下降時または前記第2搬送台車に前記搬送容器を受
け渡した後の上昇時には、一対の支持アームが相互に離
反状態となって前記第2搬送台車上の搬送容器との干渉
を避けて昇降するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は本発明による搬送容器の構造の実施
の形態の一例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)
は断面図、図2は本発明の立体保管庫における保管庫の
構造の実施の形態の一例を一部破断して示す斜視図、図
3は本発明の搬送容器を積み重ねて立体保管庫の支持ア
ームに搭載した状態の構造の実施の形態の一例を示す断
面図、図4は本発明による立体保管庫の構造および搬送
容器の昇降動作の実施の形態の一例を示す部分斜視図、
図5は図2に示す保管庫の構造の実施の形態の一例を示
す正面図、図6は図2に示す保管庫の構造の実施の形態
の一例を示す側面図、図7は本発明による自動昇降機構
の概略構造の実施の形態の一例を示す平面図、図8は図
7に示す自動昇降機構の詳細構造の実施の形態の一例を
示す図であり、(a)はその部分正面図、(b)は
(a)のA方向から眺めた部分A矢視図、図9は本発明
による自動昇降機構の支持アームの開閉機構の構造の実
施の形態の一例を示す部分正面図、図10は本発明の立
体保管庫に用いられる台車位置決め手段の構造の実施の
形態の一例を示す図であり、(a)はその部分断面図で
あり、(b)は(a)のB方向から眺めた部分B矢視図
である。
【0021】本実施の形態による搬送容器2は、半導体
ウェハ(図示せず)もしくは半導体集積回路を備えた半
導体集積回路装置36などのワーク35(被搬送物)を
収容(搭載)し、このワーク35を搬送する際に用いら
れるものである。
【0022】図1〜図4を用いて、図1に示す本実施の
形態による搬送容器2の構成について説明すると、ワー
ク35を支持する支持台である第1入れ子2aと、第1
入れ子2aを支持する第2入れ子2bと、第1入れ子2
aの外周部2cに所定量の隙間を介して係合しかつ可動
自在に設けられた搬送容器本体2dとからなる。
【0023】なお、第1入れ子2aと第2入れ子2bと
は、締結部品2eによって結合されている。
【0024】すなわち、第1入れ子2aと第2入れ子2
bとが締結部品2eによって締結され、これにより、一
体構造の入れ子2fを形成している。
【0025】ただし、入れ子2fは、予め一体構造で一
つの部材として形成されていてもよい。この場合は、搬
送容器本体2dが縦方向に分割された2つの部材によっ
て構成されることになる。
【0026】また、入れ子2fと搬送容器本体2dと
は、所定量の隙間を介して係合しているため、入れ子2
fに対して搬送容器本体2dは、所定範囲で可動自在と
なっている。
【0027】ここで、前記所定量の隙間は、図1(b)
に示すように、第1入れ子2aの外周部2cと搬送容器
本体2dの内壁2hとの間で形成される水平方向の隙間
である調芯代2i、第2入れ子2bと搬送容器本体2d
の係合開口部2gとの間で形成される水平方向の隙間で
ある調芯代2j、および、搬送容器本体2dの係合部2
lと第1入れ子2aとの間で形成される垂直方向の隙間
である浮揚量2kとして表されるものである。
【0028】なお、入れ子2fと搬送容器本体2dとの
形状により、調芯代2iは調芯代2jより多少大きく形
成されることが好ましいが、調芯代2iが調芯代2jよ
り小さく形成されていてもよく、また、両者がほぼ同じ
大きさに形成されていてもよい。何れの場合であって
も、調芯代2iと調芯代2iとにおいては、その値の小
さい方が搬送容器2の調芯に対しての機能を果たすこと
は言うまでもない。
【0029】さらに、調芯代2iと調芯代2jは、図1
(a)に示すように、搬送容器2のX方向2mとY方向
2nとの両方向にそれぞれ形成されている。
【0030】ここで、調芯代2i、調芯代2jおよび浮
揚量2kは、例えば、1mm〜数mm程度のものであ
る。
【0031】また、第2入れ子2bの底部2pの厚みで
ある積み重ね代2qは、図3に示すように、搬送容器2
を複数段に積み重ねる場合に、搬送容器本体2dとの間
で重複する箇所であり、その大きさは、例えば、数mm
〜数十mm程度のものである。
【0032】すなわち、搬送容器2を複数段に積み重ね
る場合、1段目の搬送容器本体2dの上方開口部2rに
2段目の第2入れ子2bの底部2pを嵌め込む。さら
に、3段以上に積み上げる場合は、これを繰り返してい
く。
【0033】この際、1段目の搬送容器本体2dの上方
開口部2rに2段目の第2入れ子2bの底部2pを嵌め
込むことにより、1段目の搬送容器2と2段目の搬送容
器2との間においても位置決めが行われる。
【0034】これにより、搬送容器2同士、つまり、搬
送容器2を複数段積み上げても、それぞれの搬送容器2
間における中心のズレは、最大で調芯代2iまたは調芯
代2jの累積加算による範囲であり、前記ズレが大幅に
生じることはない。
【0035】すなわち、本実施の形態の搬送容器2は、
搬送容器2自体が各々に調芯機能を有するものである。
【0036】なお、搬送容器本体2dは、一端がワーク
35を出し入れする上方開口部2rを有し、かつ他端が
入れ子2fと隙間を介して係合する係合開口部2gを有
した中空の容器であり、搬送容器本体2dの係合開口部
2g側の係合部2lが、入れ子2fにおける第1入れ子
2aと第2入れ子2bの底部2pとの間の隙間に配置さ
れている。
【0037】その際、搬送容器本体2dの係合開口部2
gの面積は、第1入れ子2aの面積より小さいため、搬
送容器本体2dと入れ子2fとが分離することはない。
【0038】つまり、支持台である第1入れ子2aは、
常に搬送容器本体2dの内部に配置されている。
【0039】さらに、搬送容器本体2dは、入れ子2f
に対して調芯代2i(または調芯代2j)および浮揚量
2kの範囲で自在に動くことができる。
【0040】また、本実施の形態の搬送容器本体2d、
第1入れ子2aおよび第2入れ子2bは、例えば、金属
やプラスチックなどの樹脂によって形成されている。
【0041】なお、本実施の形態による搬送容器2は、
図2に示す保管庫6などにおいて搬送容器2を搬入出す
る際に、図4に示す第1搬送台車3のチャック爪部3b
によって把持される被把持部である把手部2sが搬送容
器本体2dの上方外周部2tに設けられている。
【0042】すなわち、搬送容器2の搬送容器本体2d
の4辺の上方外周部2に把手部2sが設けられている。
【0043】次に、図1〜図6を用いて、本実施の形態
による立体保管庫の構成について説明する。
【0044】ここで、前記立体保管庫は、ワーク35を
収容した搬送容器2(空の搬送容器2も含む)を保管す
るとともに搬送容器2の先入れ・先出しを可能にするも
のであり、基盤1の上方に敷設されかつワーク35を収
容(搭載)した搬送容器2を搬送する第1搬送台車3を
移動自在に保持する搬送レール4と、1個もしくは複数
個の搬送容器2を一対の支持アーム5に搭載して一時的
に保管または昇降搬送する保管庫6と、搬送容器2の搬
出時には保管庫6まで搬送した搬送容器2を支持アーム
5に受け渡しかつ搬送容器2の搬入時には支持アーム5
から搬送容器2を受け取って外部の所定位置(例えば、
他の工程の製造現場など)まで搬送する第2搬送台車7
とから構成されている。
【0045】すなわち、本実施の形態の立体保管庫は、
搬入系ユニット40と搬出系ユニット41との2つのユ
ニットから構成されており、保管庫6内において、搬送
容器2を昇降搬送する際には一対の支持アーム5が相互
に接近状態となって搬送容器2を搭載し、第2搬送台車
7から搬送容器2を受け取る際の下降時または第2搬送
台車7に搬送容器2を受け渡した後の上昇時には、一対
の支持アーム5が相互に離反状態となって第2搬送台車
7上の搬送容器2との干渉を避けて昇降するものであ
る。
【0046】なお、本実施の形態による立体保管庫の説
明は、複数個の搬送容器2、その一例として5個の搬送
容器2毎に搬入出を行う場合であるが、搬送容器2の数
は、1つであっても5個以外の複数個であってもよい。
【0047】また、第1搬送台車3は、倉庫などの天井
に配置された搬送レール4上において、搬送容器2を保
持して他の工程や製造現場などに搬送する天井搬送車で
ある。
【0048】さらに、第2搬送台車7は、搬入した搬送
容器2を他の工程や製造現場などに搬送する手押しもし
くは自動の地上搬送台車である。
【0049】また、本実施の形態の立体保管庫において
は、搬送容器2の搬入出を行う際に、保管庫6の搬出口
6aおよび搬入口6i付近で、搬送容器2の位置の確認
を行うことができる。
【0050】つまり、保管庫6の搬出口6aおよび搬入
口6i付近に複数個のビームセンサなどの非接触式セン
サ15が設置されていることにより、この非接触式セン
サ15によって搬送容器2の位置と数量との確認を行う
ものである。
【0051】なお、保管庫6には、搬送容器2の搬入出
を行う際に、空もしくは搬送容器2を載置した第2搬送
台車7を保管庫6内の所定位置、すなわち、正面扉10
を閉めた時に正面扉10が第2搬送台車7に接触しない
位置まで第2搬送台車7を引き込む台車位置決め手段9
(図10参照)が設置されている。
【0052】また、保管庫6内に引き込まれた第2搬送
台車7の位置決めの確認に関しては、保管庫6の下部付
近に、前記同様の複数個のビームセンサなどの非接触式
センサ15が設置され、第2搬送台車7が前記台車位置
決め手段9によって引き込まれて位置決めされた後、非
接触式センサ15によってその位置の確認が行われ、さ
らに、正面扉10が閉められる。
【0053】ここで、図10(a),(b)に示す台車
位置決め手段9は、保管庫6(図2参照)の下方の背面
内壁6eに取り付けられたシリンダ37と、シリンダ3
7によって開閉を行うロックレバー38と、シリンダ3
7を保持するシリンダガイドプレート39とからなり、
シリンダ37の駆動によって、ロックレバー38を回動
させ、第2搬送台車7の下部に設けられた突起部7aに
ロックレバー38を係合させて第2搬送台車7を前記保
管庫6内に引込むものであり、これによって、第2搬送
台車7の前記保管庫6内での位置決めを行うものであ
る。
【0054】また、図2に示すように、保管庫6の垂直
搬入出面である正面6cには、作業開始の指示などを出
すスタートボタンなどが設けられた操作パネル11が設
置され、また、その側面には、保管庫6の種々の機構部
分を制御する制御部12と、非常時に前記機構部分の動
作を停止する非常停止スイッチ13と、作業者に所定動
作の終了などを視覚的に知らせる連絡灯14とが設置さ
れている。
【0055】次に、図1および図4〜図9を用いて、本
実施の形態の自動昇降機構の構成について説明すると、
ワーク35を支持する第1入れ子2aと第1入れ子2a
の外周部2cに所定量の隙間を介して係合しかつ可動自
在に設けられた搬送容器本体2dとを備えた搬送容器2
を収容する保管庫6のフレーム16(外枠部材)に回転
可能に取り付けられ、保管庫6の垂直方向6bを回転軸
とするボールねじ17(第1ねじ)と、ボールねじ17
を回転させる第1駆動手段であるステッピングモータ1
8と、ボールねじ17に結合する第1ナット19に取り
付けられかつボールねじ17の回転によりボールねじ1
7と平行に設置された垂直ガイドレール20に案内され
ながら保管庫6の垂直方向6bに上下動する昇降ユニッ
ト21と、保管庫6の正面6cに平行でかつ垂直方向6
bと直角を成す方向(以降、単に横方向という)6dを
回転軸としかつ昇降ユニット21に回転可能に取り付け
られた第2ねじである台形ねじ22と、台形ねじ22を
回転させる第2駆動手段であるACモータ23と、台形
ねじ22に結合する第2ナット24に取り付けられかつ
台形ねじ22の回転により台形ねじ22と平行に設置さ
れた水平ガイドレール25に案内されながら相互に接近
離反移動し、搬送容器2を搭載する一対の支持アーム5
とから構成され、さらに昇降ユニット21の上下動によ
り1個もしくは複数個の搬送容器2を支持アーム5に搭
載して昇降搬送するものである。
【0056】ここで、昇降ユニット21は、プレート状
の部材であり、これに、一対の支持アーム5を相互に接
近離反移動、すなわち開閉させる支持アーム開閉手段2
6が取り付けられている。
【0057】また、図7および図8(a)に示すよう
に、ステッピングモータ18による動力は、複数個のか
さ歯車27、プーリー28およびタイミングベルト29
をそれぞれ介してステッピングモータ18の左右両側に
設けられた2つのボールねじ17に伝達される。
【0058】さらに、図8(b)に示すように、ボール
ねじ17はボールねじサポートユニット30によってフ
レーム16に固定され、プレート状の昇降ユニット21
はボールねじ17に結合する第1ナット19にナット押
さえ31を介して取り付けられている。
【0059】なお、昇降ユニット21は、ボールねじ1
7にそれぞれ平行に設けられた2つの垂直ガイドレール
20(本実施の形態では前記ステッピングモータ18の
左右両側で合計4個設けられている)によっても支持さ
れている。
【0060】また、図9に示すように、ACモータ23
による動力は、2つの歯車32を介し、カップリング3
3によって結合された2つの台形ねじ22に伝達され
る。すなわち、カップリング33によって2つの台形ね
じ22が1つの軸とされているため、片方の台形ねじ2
2は右ねじであり、他方の台形ねじ22は左ねじであ
る。
【0061】ここで、一対の支持アーム5は、台形ねじ
22と結合する第2ナット24に接合したナットホルダ
34に固定されている。また、ナットホルダ34は、台
形ねじ22と平行に昇降ユニット21に設けられた水平
ガイドレール25とも接合されている。
【0062】さらに、昇降ユニット21には支持アーム
5の開閉動作の切替えもしくは停止を検知するリミッタ
26aが水平ガイドレール25に接合した状態で設けら
れている。
【0063】なお、ACモータ23から左右一対の支持
アーム5への動力の伝達経路は、左右両者とも同様であ
る。
【0064】続いて、図4、図7および図8を用いて、
前記自動昇降機構の昇降動作について説明すると、第1
駆動手段であるステッピングモータ18の駆動により、
複数個のかさ歯車27、プーリー28およびタイミング
ベルト29をそれぞれ介してステッピングモータ18の
左右両側に設けられた2つのボールねじ17が回転す
る。
【0065】これにより、ボールねじ17に結合、すな
わち、ねじ結合された第1ナット19がボールねじ17
上でその回転の方向によって上もしくは下へ移動する。
その結果、支持アーム開閉手段26を備えかつナット押
さえ31を介して第1ナット19に取り付けられたプレ
ート状の昇降ユニット21が、ボールねじ17にそれぞ
れ平行に設けられた2つの垂直ガイドレール20によっ
て案内されながら上昇もしくは下降する。
【0066】さらに、図4、図7および図9を用いて、
前記自動昇降機構の支持アーム5の開閉動作について説
明すると、第2駆動手段であるACモータ23の駆動に
より、2つの歯車32を介して1つの軸に結合された2
つの台形ねじ22が同期して回転する。
【0067】ここで、2つの台形ねじ22は、片方が右
ねじであり、他方が左ねじであることにより、それぞれ
の台形ねじ22に結合する2つの第2ナット24が台形
ねじ22上を相互に反対方向に移動する。
【0068】これにより、ナットホルダ34を介して第
2ナット24に接合された一対の支持アーム5が、昇降
ユニット21に設けられた水平ガイドレール25に案内
されながら、昇降ユニット21上で、相互に接近離反移
動する。すなわち、一対の支持アーム5が開閉動作を行
う。
【0069】なお、支持アーム5の開閉の切替えもしく
は動作の停止は、昇降ユニット21上に設けられたリミ
ッタ26aによって検知される。
【0070】次に、図1〜図10を用いて、本実施の形
態の自動昇降機構を用いた立体保管庫による搬送容器2
の搬送および保管方法について説明する。
【0071】なお、本実施の形態の立体保管庫は、搬出
系ユニット41と搬入系ユニット40との2つのユニッ
トから構成されているため、搬送容器2の搬送について
は搬出系と搬入系とに分けて説明する。
【0072】さらに、搬送容器2はそれぞれにワーク3
5を収容している。
【0073】まず、搬送容器2を搬出する際には、搬出
系ユニット41において、5個の搬送容器2を搭載した
地上搬送車である第2搬送台車7を、保管庫6の搬出系
ユニット41における正面6cの手前の所定位置に配置
する。
【0074】ここで、第2搬送台車7上に、搬送容器2
を5段に積み重ねる場合、まず、第2搬送台車7上に1
段目の搬送容器2を搭載する。
【0075】その後、1段目の搬送容器本体2dの上方
開口部2rに2段目の第2入れ子2bの底部2pを嵌め
込む。同様に、これを繰り返し、第2搬送台車7上に搬
送容器2を5段積みする。
【0076】その際、1段目の搬送容器本体2dの上方
開口部2rに2段目の第2入れ子2bの底部2pを嵌め
込むことにより、1段目の搬送容器2と2段目の搬送容
器2との間においても位置決めが行われる。この位置決
めに関しては、2段目以降についても同じである。
【0077】さらに、保管庫6の搬出系ユニット41に
おける正面6cの手前の所定位置に、搬送容器2を5段
積みした第2搬送台車7を配置した後、台車位置決め手
段9を作動させる。
【0078】すなわち、保管庫6の下方の背面内壁6e
に取り付けられたシリンダ37の駆動により、ロックレ
バー38が回動し、第2搬送台車7の下部に設けられた
突起部7aをロックレバー38が係合して第2搬送台車
7を保管庫6内に引き込み、正面扉10を閉める。その
結果、第2搬送台車7を保管庫6内で位置決めして固定
することができる。
【0079】この時、保管庫6内の下方に設置された複
数個の非接触式センサ15により、第2搬送台車7が所
定位置に固定されていることを確認する。これにより、
第2搬送台車7の位置決めを高精度に行うことが出来
る。
【0080】続いて、作業者が操作パネル11のスター
トボタンを押し、搬送容器2の行き先を表示(指示)す
る。
【0081】その後、保管庫6内で搬送容器2の受け入
れ準備状態(開状態)となっていた一対の支持アーム5
が相互に接近移動、すなわち閉動作を行い、5段積みの
搬送容器2を第2搬送台車7から受け取る。
【0082】この際、支持アーム5に設けられた図示せ
ぬピン部材と最下段の搬送容器2における第2入れ子2
bの所定箇所との位置を合わせて支持アーム5に搬送容
器2を載せる。
【0083】これにより、支持アーム5に設けられた前
記ピン部材によって、支持アーム5に対しての最下段の
搬送容器2の位置決めが行われ、その結果、支持アーム
5と5段積みした搬送容器2との間でも位置決めが行わ
れる。
【0084】続いて、支持アーム5はボールねじ17の
回転により、昇降ユニット21とともに上昇し、最上段
の搬送容器2が空間搬送車である第1搬送台車3にハン
ドリングされる待機箇所である受け渡し待機位置42ま
で上昇する。
【0085】ここで、5段積みされた搬送容器2におい
ては、各搬送容器本体2dの上方開口部2rと、その上
に積まれた各第2入れ子2bの底部2pとによって位置
決めが行われており、かつそれぞれの搬送容器2自体が
各々に調芯機能を有しているため、保管庫6の搬出口6
aにおいても搬送容器2の位置決めは、高精度に行われ
ている。
【0086】続いて、保管庫6の上部ステージ6g、中
間ステージ6hもしくは下部ステージ6f付近に設置さ
れた複数個の非接触式センサ15によって、保管庫6内
の搬出直前の全ての搬送容器2の位置を検知するととも
に、その数量を認識する。
【0087】その後、第1搬送台車3のハンドリング機
構3aにおけるチャック爪部3bが開いて、受け渡し可
能な状態になると、支持アーム5は、さらに受け渡し位
置43付近まで上昇し、ハンドリング機構3aのチャッ
ク爪部3bを閉じる。
【0088】この時、支持アーム5を一度下降させ、次
段の搬送容器2を受け渡し待機位置42まで下げる。こ
の動作により、最上段の搬送容器2と次段の搬送容器2
とが完全に分離する。
【0089】この状態で、最上段の搬送容器2をハンド
リングした第1搬送台車3は、搬送レール4上を走行し
て所定の目的地(例えば、他の工程や製造現場など)ま
で搬送容器2を搬送する。
【0090】なお、5個の搬送容器2を搭載した支持ア
ーム5が保管庫6の下部ステージ6fから上部ステージ
6gへと上昇移動する際に、支持アーム5が下部ステー
ジ6fを完全に通過した時点で、下部ステージ6fは空
の状態、すなわち待機ポジションに設定される。
【0091】これにより、下部ステージ6fにおける第
2搬送台車7の入れ換えが可能になり、第2搬送台車7
毎の先入れ先出しを行うことができる。
【0092】また、保管庫6の上部ステージ6gにおい
て、支持アーム5と第1搬送台車3との搬送容器2の受
け渡しについては、搬送容器2を1個ずつ受け渡す。
【0093】これは、一対の支持アーム5を備えた昇降
ユニット21の上昇(もしくは下降)をステッピングモ
ータ18によって駆動し、かつボールねじ17を用いて
いるため、搬送容器2の1個単位に支持アーム5を受け
渡し位置43から最終受け渡し位置43aまで順送りで
かつ高精度に上昇させるものである。
【0094】これにより、保管庫6の上部ステージ6g
における搬送容器2の1個ずつの受け渡し動作が全て終
了するまで、前記受け渡し動作を繰り返して行う。
【0095】なお、支持アーム5の全ての搬送容器2が
第1搬送台車3へ受け渡された後、一対の支持アーム5
は相互に接近状態(閉状態)のまま、上部ステージ6g
から中間ステージ6hまで下降し、そこで、支持アーム
5を相互に離反状態(開状態)にし、下部ステージ6f
へ下降する。
【0096】ただし、支持アーム5上の搬送容器2の搬
出が全て終了したら、その時点(最終受け渡し位置43
a)で一対の支持アーム5を相互に離反状態(閉状態)
にし、下部ステージ6fに向けて下降移動を開始しても
よい(図4に示す動作)。
【0097】ここで、下部ステージ6fで既にセット状
態(5個の搬送容器2を載置した状態)の第2搬送台車
上7の搬送容器2との干渉を回避しながら下死点(下部
ステージ6fで一対の支持アーム5が5個の搬送容器2
を第2搬送台車7から受け取る位置)まで下降する。
【0098】その後、搬送要求に従い、次の搬送容器2
を複数個のロット単位で前記と同様に搬出処理する。
【0099】次に、搬送容器2を搬入する際には、搬入
系ユニット40において、保管庫6の上部ステージ6g
において、第1搬送台車3からの搬送容器2の受け取り
のため、無負荷状態(空)で搬送容器受入れ準備状態
(閉状態)となって受け取り位置44に待機している一
対の支持アーム5が、第1搬送台車3から搬入口6iを
介して搬送容器2を1個ずつ受け取る。
【0100】この際、支持アーム5に設けられた図示せ
ぬピン部材と搬送容器2の第2入れ子2bの所定箇所と
の位置を合わせて支持アーム5上に搬送容器2を載せ
る。
【0101】これにより、支持アーム5と最初に積まれ
た搬送容器2との位置決めが行われる。
【0102】さらに、第1搬送台車3から1個めの搬送
容器2を受け取ると、支持アーム5は搬送容器1個分だ
け下降し、第1搬送台車3からの次の搬送容器2の段積
み受取りに備える。
【0103】なお、搬送容器2の搬入の際にも、搬出時
と同様に、各搬送容器本体2dの上方開口部2rに、各
第2入れ子2bの底部2pを嵌め込んで順次搬送容器2
を積んでいく。
【0104】その後、上部ステージ6gにおいて、所定
数量(本実施の形態では5個の搬送容器2)の段積み受
け取りが終了するまで前記動作を搬送容器2の1個分ず
つ繰り返して行う。
【0105】ここで、搬送容器2の搬入については、そ
の段積み受け取りが所定数量に達しない場合でも、所定
時間(例えば、10分程度)が経過した場合、支持アー
ム5が下降するように設定することもできる。
【0106】続いて、所定数量の搬送容器2の段積み受
け取りの終了後、支持アーム5は下死点(下部ステージ
6fにおいて、支持アーム5が第2搬送台車7に搬送容
器2を受け渡す位置)まで下降する。
【0107】そこで、支持アーム5上の段積みされた搬
送容器2を第2搬送台車7に受け渡す。
【0108】その後、一対の支持アーム5は相互に離反
状態(開状態)になり、第2搬送台車7上に受け渡され
た搬送容器2との干渉を回避しながら中間ステージ6h
付近まで上昇する。さらに、中間ステージ6h付近で一
対の支持アーム5は、搬送容器2の受け取り準備のため
相互に接近(閉状態)になった後、受け取り位置44と
同じ高さの位置まで上昇する。
【0109】なお、一対の支持アーム5が相互に離反状
態(開状態)になって上昇する際に、上部ステージ6g
の受け取り位置44まで開状態のまま上昇し、受け取り
位置44で支持アーム5を閉状態としてもよい(図4に
示す動作)。
【0110】また、搬送容器2を搭載した支持アーム5
が前記下死点まで下降した際に、搬送容器2の取り出し
を作業者へ要求するアラームが発っせられる機能が保管
庫6に備えられていてもよく、前記アラームの代わりに
連絡灯14によって作業者に知らせてもよい。
【0111】以降、下部ステージ6fにおいて5個の搬
送容器2を第2搬送台車7上に収容した状態で、上部ス
テージ6gでの搬送容器2の搬入処理を繰り返して行
う。
【0112】本実施の形態の搬送容器および自動昇降機
構ならびに立体保管庫によれば、以下のような作用効果
が得られる。
【0113】すなわち、搬送容器2が、ワーク35を支
持する第1入れ子2aと、第1入れ子2aの外周部2c
に所定量の隙間(本実施の形態では、調芯代2i、調芯
代2jおよび浮揚量2k)を介して係合しかつ可動自在
に設けられた搬送容器本体2dとを有することにより、
搬送容器2を積載もしくは受け渡しする際に、搬送容器
本体2dが所定の範囲で自在に可動することができる。
【0114】これにより、第1入れ子2aに対して搬送
容器本体2dが動くことができるため、搬送容器2が自
己調芯を行うことが可能になる。
【0115】さらに、搬送容器2が自己調芯を行うこと
ができるため、搬送容器2を各々に調芯させて複数段に
積み重ねることができる。
【0116】また、本実施の形態の自動昇降機構におい
ては、第1駆動手段であるステッピングモータ18によ
って第1ねじであるボールねじ17が回転することによ
り、第1ナット19を介して昇降ユニット21がボール
ねじ17上を上下動する。
【0117】これによって、昇降ユニット21上に台形
ねじ22および第2ナット24を介して取り付けられた
一対の支持アーム5が上下動(昇降)する。
【0118】さらに、第2駆動手段であるACモータ2
3によって第2ねじである台形ねじ22が回転すること
により、一対の支持アーム5が相互に接近離反移動(開
閉)する。
【0119】これらによって、支持アーム5に搬送容器
2を載置して順送りの上昇または下降搬送を行うことが
できる。
【0120】なお、ワーク35を上昇または下降搬送す
る際に、搬送容器2にワーク35を搭載して行うことに
より、搬送容器2が自己調芯すなわち搬送容器本体2d
が第1入れ子2aに対して動くことができるため、ワー
ク35に対しての緩衝機能を有することが可能になる。
【0121】その結果、半導体集積回路装置36などの
ワーク35に与える衝撃を低減することができる。
【0122】また、本実施の形態の立体保管庫にあって
は、搬送容器2にワーク35を搭載して搬送することに
より、搬送容器2が自己調芯を行えるため、保管庫6の
搬出口6aおよび搬入口6i付近で搬送容器2を受け渡
しする際に、搬送容器2の位置決めを行わずに容易に搬
送容器2をハンドリングすることができる。
【0123】これにより、第1搬送台車3との間で搬送
容器2を容易に受け渡しすることができる。
【0124】さらに、前記立体保管庫において、搬送容
器2を上昇または下降搬送、もしくは積載、あるいは受
け渡しする際に、搬送容器本体2dが第1入れ子2aに
対して動くことができるため、ワーク35に対しての緩
衝機能を有することが可能になる。
【0125】その結果、半導体集積回路装置36などの
ワーク35に与える衝撃を低減することができる。
【0126】また、前記立体保管庫にあっては、搬送容
器2を昇降搬送する際に、一対の支持アーム5が相互に
接近状態となって搬送容器2を搭載することができる。
【0127】さらに、第2搬送台車7から搬送容器2を
受け取る際の下降時または第2搬送台車7に搬送容器2
を受け渡した後の上昇時には、一対の支持アーム5が相
互に離反状態となって第2搬送台車7上の搬送容器2と
の干渉を避けて昇降することができる。
【0128】これにより、所定量毎の複数個の搬送容器
2を搬送することができる。また、その際に、先入れ先
出しの優先順位を付けた搬送が可能になり、その保管も
可能になる。
【0129】そして、搬送容器2の受け渡し位置に高低
差がある場合でも、製造ラインに合わせた所望の高さで
の搬送容器2の搬入と搬出とを行うことができる。
【0130】これによって、保管庫6と外部の自動搬送
装置(本実施の形態では第1搬送台車3および第2搬送
台車7)とのインターフェイスを可能にし、かつ空間ス
ペースの有効活用を可能にした立体保管庫を実現でき
る。
【0131】その結果、納期が優先される製造ラインの
隔たった工程間、特に、階層間における搬送容器2の搬
送の自動化を容易に実現することができる。
【0132】また、一対の支持アーム5が相互に離反状
態となって第2搬送台車7上の搬送容器2との干渉を避
けて昇降することができるため、一度に支持アーム5に
搭載する搬送容器2の数量の2倍の数量の搬送容器2
(本実施の形態の立体保管庫では10個の搬送容器2)
を保管庫6内に保管することができる。
【0133】さらに、空もしくは搬送容器2を載置した
第2搬送台車7を保管庫6内の所定位置に引き込む台車
位置決め手段9が保管庫6に設置されていることによっ
て、搬送容器2の搬入出を行う際に、保管庫6内におけ
る第2搬送台車7の位置決めを自動的に、かつ高精度に
行うことができる。
【0134】これにより、支持アーム5と第2搬送台車
7とにおける搬送容器2の受け渡しを確実に行うことが
できる。
【0135】また、まとまった所定量(本実施の形態で
は5個)の搬送容器2毎に搬入出が行われることによ
り、保管庫6の中から所定量の数量の搬送容器2が随時
搬出されるため、搬送容器2の搬送流量の変動にも対応
することができる。
【0136】なお、本実施の形態の搬送容器2において
は、第1搬送台車3によって把持される把手部2sが搬
送容器2に設けられていることにより、搬送容器2の搬
入出の際に、第1搬送台車3が容易に搬送容器2を把持
することができる。
【0137】これにより、搬送容器2の搬入出をスムー
ズに行うことができる。
【0138】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0139】例えば、前記実施の形態の搬送容器におい
ては、被把持部である把手部が搬送容器本体の4辺の上
方外周部に設けられている場合を説明したが、前記把手
部は、必ずしも前記搬送容器本体の4辺に設けられてい
なくてもよく、前記搬送容器本体の対向する2辺だけに
設けられていてもよい。
【0140】さらに、前記被把持部の形状は、前記実施
の形態で説明した把手部のように突出していなくてもよ
く、第1搬送台車のチャック爪部が把持可能なように搬
送容器本体の上方外周部の所定箇所に孔や溝が形成され
ていてもよい。
【0141】すなわち、前記被把持部は、前記第1搬送
台車のチャック爪部が把持できる形状に形成されていれ
ばよい。
【0142】また、前記実施の形態の搬送容器は、先入
れ・先出しが可能な立体保管庫だけでなく、先入れ・先
出しができない保管庫においても、ワーク(被搬送物)
を搬送するためにこれを収容する容器として使用するこ
とができる。
【0143】なお、前記実施の形態においては、被搬送
物であるワークが半導体集積回路装置や半導体ウェハの
場合を説明したが、前記被搬送物は、半導体部品以外の
電子部品や機械部品などであってもよい。
【0144】つまり、前記実施の形態では、半導体部品
の製造ラインに本発明を適用した場合を説明したが、こ
れに限られず、種々のワークないし製品を保管しつつ搬
送する場合に適用することができる。
【0145】また、前記実施の形態で説明した地上搬送
車である第2搬送台車は、手動のものであっても、自動
のものであってもよい。
【0146】さらに、保管庫における前記被搬送物の搬
入出は、保管庫の正面からだけではなく、保管庫の側面
から行うようにしてもよい。
【0147】なお、前記実施の形態の立体保管庫におけ
る保管庫は、その搬入出口付近に搬送容器の位置決め手
段が設けられていてもよく、搬送容器自体が有する調芯
機能と合わせて前記位置決め手段によって搬送容器の搬
入出時の位置決めを行ってもよい。
【0148】これにより、保管庫において、さらに高精
度に搬送容器の位置決めを行うことができる。
【0149】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0150】(1).搬送容器が被搬送物を支持する支
持台とこれの外周部に所定量の隙間を介して係合しかつ
可動自在に設けられた搬送容器本体とを有することによ
り、搬送容器を積載もしくは受け渡しする際に、搬送容
器本体が所定の範囲で自在に可動することができる。こ
れにより、搬送容器が自己調芯を行うことができる。
【0151】(2).自動昇降機構において、被搬送物
を上昇または下降搬送する際に、搬送容器に被搬送物を
搭載して行うことにより、搬送容器が自己調芯機能を有
しているため、被搬送物に対しての緩衝機能を有するこ
とが可能になる。その結果、被搬送物に与える衝撃を低
減することができる。
【0152】(3).立体保管庫において、搬送容器に
被搬送物を搭載して搬送することにより、搬送容器が自
己調芯を行うことができるため、保管庫の搬入出口で搬
送容器を受け渡しする際に、搬送容器の位置決めを行わ
ずに容易に搬送容器をハンドリングすることができる。
これにより、第1搬送台車との間で搬送容器を容易に受
け渡しすることができる。
【0153】(4).立体保管庫において、搬送容器を
上昇または下降搬送、もしくは積載、あるいは受け渡し
する際に、搬送容器本体が支持台に対して動くことがで
きるため、被搬送物に対しての緩衝機能を有することが
可能になる。その結果、被搬送物に与える衝撃を低減す
ることができる。
【0154】(5).立体保管庫において、所定量毎の
複数個の搬送容器を搬送することができ、その際に、先
入れ先出しの優先順位を付けた搬送が可能になり、その
保管も可能になる。さらに、搬送容器の受け渡し位置に
高低差がある場合でも、製造ラインに合わせた所望の高
さでの搬送容器の搬入と搬出とを行うことができる。
【0155】(6).一対の支持アームが相互に離反状
態となって第2搬送台車上の搬送容器との干渉を避けて
昇降することができるため、一度に支持アームに搭載す
る搬送容器の数量の2倍の数量の搬送容器を保管庫内に
保管することができる。
【0156】(7).空もしくは搬送容器を載置した第
2搬送台車を保管庫内の所定位置に引き込む台車位置決
め手段が保管庫に設置されていることによって、搬送容
器の搬入出を行う際に、保管庫内における第2搬送台車
の位置決めを自動的に、かつ高精度に行うことができ
る。
【0157】(8).第1搬送台車によって把持される
被把持部が搬送容器に設けられていることにより、搬送
容器の搬入出の際に、第1搬送台車が容易に搬送容器を
把持できる。これにより、搬送容器の搬入出をスムーズ
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明による搬送容器の構造の
実施の形態の一例を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。
【図2】本発明の立体保管庫における保管庫の構造の実
施の形態の一例を一部破断して示す斜視図である。
【図3】本発明の搬送容器を積み重ねて立体保管庫の支
持アームに搭載した状態の構造の実施の形態の一例を示
す断面図である。
【図4】本発明による立体保管庫の構造および搬送容器
の昇降動作の実施の形態の一例を示す部分斜視図であ
る。
【図5】図2に示す保管庫の構造の実施の形態の一例を
示す正面図である。
【図6】図2に示す保管庫の構造の実施の形態の一例を
示す側面図である。
【図7】本発明による自動昇降機構の概略構造の実施の
形態の一例を示す平面図である。
【図8】(a),(b)は図7に示す自動昇降機構の詳細
構造の実施の形態の一例を示す図であり、(a)はその
部分正面図、(b)は(a)のA方向から眺めた部分A
矢視図である。
【図9】本発明による自動昇降機構の支持アームの開閉
機構の構造の実施の形態の一例を示す部分正面図であ
る。
【図10】(a),(b)は本発明の立体保管庫に用いら
れる台車位置決め手段の構造の実施の形態の一例を示す
図であり、(a)はその部分断面図であり、(b)は
(a)のB方向から眺めた部分B矢視図である。
【符号の説明】
1 基盤 2 搬送容器 2a 第1入れ子(支持台) 2b 第2入れ子 2c 外周部 2d 搬送容器本体 2e 締結部品 2f 入れ子 2g 係合開口部 2h 内壁 2i 調芯代 2j 調芯代 2k 浮揚量 2l 係合部 2m X方向 2n Y方向 2p 底部 2q 積み重ね代 2r 上方開口部 2s 把手部(被把持部) 2t 上方外周部 3 第1搬送台車 3a ハンドリング機構 3b チャック爪部 4 搬送レール 5 支持アーム 6 保管庫 6a 搬出口 6b 垂直方向 6c 正面(垂直搬入出面) 6d 横方向 6e 背面内壁 6f 下部ステージ 6g 上部ステージ 6h 中間ステージ 6i 搬入口 7 第2搬送台車 7a 突起部 9 台車位置決め手段 10 正面扉 11 操作パネル 12 制御部 13 非常停止スイッチ 14 連絡灯 15 非接触式センサ 16 フレーム(外枠部材) 17 ボールねじ(第1ねじ) 18 ステッピングモータ(第1駆動手段) 19 第1ナット 20 垂直ガイドレール 21 昇降ユニット 22 台形ねじ(第2ねじ) 23 ACモータ(第2駆動手段) 24 第2ナット 25 水平ガイドレール 26 支持アーム開閉手段 26a リミッタ 27 かさ歯車 28 プーリー 29 タイミングベルト 30 ボールねじサポートユニット 31 ナット押さえ 32 歯車 33 カップリング 34 ナットホルダ 35 ワーク(被搬送物) 36 半導体集積回路装置 37 シリンダ 38 ロックレバー 39 シリンダガイドプレート 40 搬入系ユニット 41 搬出系ユニット 42 受け渡し待機位置 43 受け渡し位置 43a 最終受け渡し位置 44 受け取り位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物を支持する支持台と、 前記支持台の外周部に所定量の隙間を介して係合し、か
    つ可動自在に設けられた搬送容器本体とを有することを
    特徴とする搬送容器。
  2. 【請求項2】 被搬送物を支持する支持台とこれの外周
    部に所定量の隙間を介して係合しかつ可動自在に設けら
    れた搬送容器本体とを備えた搬送容器を収容する保管庫
    の外枠部材に回転可能に取り付けられ、前記保管庫の垂
    直方向を回転軸とする第1ねじと、 前記第1ねじを回転させる第1駆動手段と、 前記第1ねじに結合する第1ナットに取り付けられ、前
    記第1ねじの回転により前記第1ねじと平行に設置され
    た垂直ガイドレールに案内されながら前記保管庫の垂直
    方向に上下動する昇降ユニットと、 前記保管庫の垂直搬入出面に平行でかつ前記垂直方向と
    直角を成す方向を回転軸とし、前記昇降ユニットに回転
    可能に取り付けられた第2ねじと、 前記第2ねじを回転させる第2駆動手段と、 前記第2ねじに結合する第2ナットに取り付けられ、前
    記第2ねじの回転により前記第2ねじと平行に設置され
    た水平ガイドレールに案内されながら相互に接近離反移
    動し、前記搬送容器を搭載する一対の支持アームとを有
    し、 前記昇降ユニットの上下動により1個もしくは複数個の
    搬送容器を前記支持アームに搭載して昇降搬送すること
    を特徴とする自動昇降機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動昇降機構を用いた立
    体保管庫であって、 基盤の上方に敷設され、かつ前記搬送容器を搬送する第
    1搬送台車を移動自在に保持する搬送レールと、 1個もしくは複数個の前記搬送容器を一対の支持アーム
    に搭載して保管または昇降搬送する保管庫と、 前記搬送容器の搬出時には前記保管庫まで搬送した搬送
    容器を前記支持アームに受け渡し、かつ前記搬送容器の
    搬入時には前記支持アームから前記搬送容器を受け取っ
    て外部の所定位置まで搬送する第2搬送台車とを有し、 前記搬送容器を昇降搬送する際には一対の支持アームが
    相互に接近状態となって前記搬送容器を搭載し、前記第
    2搬送台車から前記搬送容器を受け取る際の下降時また
    は前記第2搬送台車に前記搬送容器を受け渡した後の上
    昇時には、一対の支持アームが相互に離反状態となって
    前記第2搬送台車上の搬送容器との干渉を避けて昇降す
    ることを特徴とする立体保管庫。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の立体保管庫であって、前
    記搬送容器の搬入出を行う際、前記支持アームおよび前
    記第1搬送台車の両者間において、1個ずつ搬送容器の
    受け渡しが行われることを特徴とする立体保管庫。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の立体保管庫であ
    って、前記搬送容器の搬入出を行う際に、空もしくは前
    記搬送容器を載置した第2搬送台車を前記保管庫内の所
    定位置に引き込む台車位置決め手段が前記保管庫に設置
    されていることを特徴とする立体保管庫。
  6. 【請求項6】 請求項3,4または5記載の立体保管庫
    であって、前記搬送容器に、前記搬送容器の搬入出の際
    に前記第1搬送台車によって把持される被把持部が設け
    られていることを特徴とする立体保管庫。
JP32060996A 1996-11-29 1996-11-29 搬送容器および自動昇降機構ならびにそれを用いた立体保管庫 Pending JPH10163290A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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