JPH10162927A - 限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置 - Google Patents

限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置

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JPH10162927A
JPH10162927A JP31740696A JP31740696A JPH10162927A JP H10162927 A JPH10162927 A JP H10162927A JP 31740696 A JP31740696 A JP 31740696A JP 31740696 A JP31740696 A JP 31740696A JP H10162927 A JPH10162927 A JP H10162927A
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JP
Japan
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current limiting
folds
element unit
limiting element
insulating coating
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Pending
Application number
JP31740696A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Noda
佳伸 野田
Tetsuya Asukai
哲也 飛鳥井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過大な雷サージを受けた場合に発生する高温高
圧のアークガスを瞬時に外部に放出でき、塵埃の堆積に
よる汚損耐電圧特性の低下がなく、通常の雷サージ放電
によっては円筒状絶縁被覆が離断するおそれのない限流
要素ユニット及びそれを備えた碍子装置を提供する。 【解決手段】非直線抵抗素子1の外周に施された円筒状
絶縁被覆5のひだ間の一部の外周面に、滑らかな曲面に
より構成された薄肉部7を設ける。この薄肉部7は曲率
半径の大きい円弧面または楕円面等により構成する。こ
の限流要素ユニットを、電線支持碍子の近傍に取り付け
て碍子装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線支持碍子や電
線を雷撃により発生するアークから保護するために用い
られる限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の目的の限流要素ユニットとして、
酸化亜鉛等の非直線抵抗素子と端子金具とを直列に接合
固着し、その外周にゴム等よりなる円筒状絶縁被覆を施
したものが従来から用いられている。ところが、非直線
抵抗素子の容量を越える過大な雷サージを受けた場合に
は、続流により非直線抵抗素子から高温高圧のアークガ
スが発生し、その圧力によって円筒状絶縁被覆が破壊さ
れて非直線抵抗素子の破片とともに端子金具が設置場所
から離断して落下するおそれがある。
【0003】このような問題を解決するために、実公昭
60−21909号公報では、図8に示すように円筒状
絶縁被覆21の一部に環状のスリット22を設けるとと
もに、その内側の電線23にも薄肉部24を設けてい
る。これにより過大な雷サージを受けた場合には、まず
薄肉部24が発熱して円筒状絶縁被覆21及び電線23
が溶断されるので、限流要素ユニットが離断して切り離
され、続流による二次障害を防止する。
【0004】ところがこの構造では円筒状絶縁被覆21
の外面に設けられたスリット22がシャープなくぼみを
形成しているため、スリット22内に塵埃が堆積して円
筒状絶縁被覆21の汚損耐電圧特性が低下し易いという
問題がある。またスリット22が非直線抵抗素子25の
収納部から離れた位置に設けられているため、アークガ
スを直接放出する効果はなく、アークガスの圧力により
円筒状絶縁被覆21が破砕してしまうおそれがある。一
方、アークガスの放出効果を高めるためにこの構造を非
直線抵抗素子25の収納部に適用すると、非直線抵抗素
子25の容量以下の通常の雷サージ放電による非直線抵
抗素子25の熱膨張によっても、環状のスリット22の
部分から円筒状絶縁被覆21が離断し、絶縁破壊を招い
てしまうおそれがある。
【0005】なお、塵埃の堆積を防止するためにスリッ
ト22を円筒状絶縁被覆21の内側に形成することも考
えられる。しかし、前記したように通常の雷サージ放電
によって円筒状絶縁被覆21が離断してしまうおそれが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、過大な雷サージを受けた場合に発
生する高温高圧のアークガスを瞬時に外部に放出して円
筒状絶縁被覆の離断を阻止することにより、端子金具や
非直線抵抗素子の破片の落下を防止でき、また塵埃の堆
積による汚損耐電圧特性の低下がなく、通常の雷サージ
放電によっては円筒状絶縁被覆が離断するおそれのない
限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置を提供する
ためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の限流要素ユニットは、非直線抵抗
素子と端子金具とを直列に接合固着し、その外周に周囲
に突設された複数のひだを有する弾力質の円筒状絶縁被
覆を施してなる限流要素ユニットであって、前記円筒状
絶縁被覆のひだ間の一部の外周面に、滑らかな曲面によ
り構成された薄肉部を設けたことを特徴とするものであ
る。また本発明の碍子装置は、上記の限流要素ユニット
を電線支持碍子の近傍に薄肉部を碍子に向けないように
取り付けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。図1は本発明の限流要素ユニットの第1の実
施形態を示す断面図であり、1は非直線抵抗素子、2と
3は端子金具である。非直線抵抗素子1と端子金具2、
3とは、銀粉末にガラス粉末等のバインダを混合した導
電性ペースト4を介して直列に接合固着されている。5
はそれらの外周を覆う円筒状絶縁被覆である。この円筒
状絶縁被覆5はゴム等の弾力質のもので、周囲に突設さ
れた複数のひだ6、6を備えている。
【0009】図2は図1のA−A断面図、図3はB−B
断面図である。図3に示されたように、円筒状絶縁被覆
5のひだ6、6間の一部の外周面には、滑らかな曲面に
より構成された薄肉部7、7が設けられている。この第
1の実施形態では、円筒状絶縁被覆5の外周面を曲率半
径の大きい楕円面とすることにより、楕円の短軸側の2
辺に薄肉部7、7を形成している。
【0010】薄肉部7の肉厚T1 は高温高圧のアークガ
スが発生したときに速やかに開口できるよう、円筒状絶
縁被覆5の肉厚T0 の1/2以下とすることが好まし
い。この薄肉部7は過大な雷サージを受けて高温高圧の
アークガスが円筒状絶縁被覆5の内部で発生した場合、
ひだ6、6間で軸線方向に裂けて瞬時にアークガスを放
出する。このため、従来のようにアークガスの圧力によ
って円筒状絶縁被覆5が破壊され、端子金具2、3や非
直線抵抗素子1の破片が設置場所から離断して落下する
ことはない。しかも従来の環状のスリットとは異なり、
通常の雷サージ放電による非直線抵抗素子1の熱膨張に
よっては円筒状絶縁被覆5が離断してしまうことはな
い。
【0011】図4は本発明を高電圧用の限流要素ユニッ
トに適用した第2の実施形態を示す断面図であり、図5
はそのC−C断面図である。この第2の実施形態ではひ
だ6、6間の一部の外周面に、曲率中心を円筒状絶縁被
覆5の外側に持つ円弧面により薄肉部7、7が形成され
ている。円弧面の曲率半径は円筒状絶縁被覆5の曲率半
径の2倍以上とすることが好ましい。その理由は、曲率
半径が小さいと薄肉部7のくぼみがシャープになって塵
埃が付着し易くなるからである。
【0012】また図6に示すように、円筒状絶縁被覆5
の片側だけに滑らかな曲面により構成された薄肉部7を
形成してもよい。しかし、円筒状絶縁被覆5の片側だけ
に薄肉部7を設けると噴出したアークガスの反動を受け
易いので、図4、図5のように両側に薄肉部7を設ける
ことがより好ましい。
【0013】薄肉部7の数は、同一ひだ間の周方向に3
以上とすることもできるが、あまり数を増やすと従来の
環状のスリットのように円筒状絶縁被覆5が切断され易
くなるので、3個以上とすることは余り好ましいことで
はない。また第2の実施形態のように非直線抵抗素子1
の個数が多く全長が大きい場合には、薄肉部7は円筒状
絶縁被覆5の比較的上部に設けることが好ましい。これ
は限流要素ユニットがアーク放出時に下部で崩れないよ
うにするためである。
【0014】図7は本発明の碍子装置の実施形態を示す
図である。この実施形態では、図1に示した本発明の限
流要素ユニットを、電線支持碍子8の近傍に垂直に取り
付けてある。図7に示される9は取付け金具であり、そ
の基部は電線支持碍子8に固定されており、その先端に
限流要素ユニットの端子金具3が支持されている。限流
要素ユニットの端子金具2にはアーキングホーン10が
取り付けられており、電線支持碍子8の頭部にバインド
線11によって固定された電線12との間に所定の放電
ギャップGを形成している。
【0015】このように構成された本発明の碍子装置
は、電線12に侵入した雷サージを放電ギャップGでフ
ラッシオーバさせ、アーキングホーン10で捕捉して非
直線抵抗素子1を通過させ、アース側に放電することが
できる。そして雷サージが消滅すると、非直線抵抗素子
1により電線路の続流が遮断され、アークによる断線や
電線支持碍子8の破損を防止するものである。
【0016】また、雷サージが非直線抵抗素子1の容量
を越える過大なものである場合には、前記したように非
直線抵抗素子1から高温高圧のアークガスが発生する。
しかし本発明では、円筒状絶縁被覆5のひだ間の一部の
外周面に薄肉部7が設けられているため、アークガスは
薄肉部7を破って瞬時に外部に放出される。その結果、
従来のように円筒状絶縁被覆5の全体がアークガスの圧
力により破れ、周囲に非直線抵抗素子1の破片や端子金
具2等が設置場所から離断して落下することが防止され
る。
【0017】このとき、噴出したアークガスによる電線
支持碍子8の損傷を避けるため、薄肉部7を碍子に向け
ないように電線支持碍子8に対して直角方向としておく
ことが好ましいのであるが、本発明では薄肉部7が円筒
状絶縁被覆5の外周面に設けられているため、取付け工
事の際に取付け方向を誤ることがない。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した本発明の作用効果を要約
すると、下記の通りである。 非直線抵抗素子1が過大な雷サージにより破壊され
た場合には薄肉部7からアークガスを速やかに放出し、
従来のように円筒状絶縁被覆5の全体が破れて周囲に非
直線抵抗素子1の破片や端子金具2等が設置場所から離
断して落下することがない。 薄肉部7は滑らかな曲面により構成されているので
塵埃が付着して雨により洗われ堆積しにくい。従って表
面の汚損耐電圧特性が安定する。 滑らかな曲面により構成された薄肉部7をひだ間の
一部に設けたので円筒状絶縁被覆5の強度低下は少な
く、通常の雷サージ放電によって非直線抵抗素子1が熱
膨張しても円筒状絶縁被覆5が離断することはない。こ
のため通常の雷サージ放電によって円筒状絶縁被覆5の
絶縁破壊を招くことはない。 薄肉部7を外周面に設けたので、取付け工事の際に
アークガスが電線支持碍子8に向かわない方向に正しく
取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の限流要素ユニットの第1の実施形態を
示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】本発明の限流要素ユニットの第2の実施形態を
示す断面図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】他の実施形態の断面図である。
【図7】本発明の碍子装置の実施形態を示す正面図であ
る。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】 1 非直線抵抗素子、2 端子金具、3 端子金具、4
導電性ペースト、5円筒状絶縁被覆、6 ひだ、7
薄肉部、8 電線支持碍子、9 取付け金具、10 ア
ーキングホーン、11 バインド線、12 電線、21
従来の円筒状絶縁被覆、22 環状のスリット、23
電線、24 薄肉部、25 非直線抵抗素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非直線抵抗素子と端子金具とを直列に接
    合固着し、その外周に周囲に突設された複数のひだを有
    する弾力質の円筒状絶縁被覆を施してなる限流要素ユニ
    ットであって、前記円筒状絶縁被覆のひだ間の一部の外
    周面に、滑らかな曲面により構成された薄肉部を設けた
    ことを特徴とする限流要素ユニット。
  2. 【請求項2】 薄肉部が、曲率半径の大きい円弧面また
    は楕円面により構成されたものである請求項1に記載の
    限流要素ユニット。
  3. 【請求項3】 薄肉部を、円筒状絶縁被覆の同一ひだ間
    に複数個設けた請求項1または2に記載の限流要素ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の限流要素
    ユニットを、電線支持碍子の近傍に薄肉部を碍子に向け
    ないように取り付けたことを特徴とする碍子装置。
JP31740696A 1996-11-28 1996-11-28 限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置 Pending JPH10162927A (ja)

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JP31740696A JPH10162927A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置

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JP31740696A JPH10162927A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置

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JPH10162927A true JPH10162927A (ja) 1998-06-19

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ID=18087893

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JP31740696A Pending JPH10162927A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 限流要素ユニット及びそれを備えた碍子装置

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JP (1) JPH10162927A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8059379B2 (en) 2009-03-02 2011-11-15 Mitsubishi Electric Corporation Lightning arrestor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20060127

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Effective date: 20060620

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