JP2697257B2 - 限流ヒューズ - Google Patents

限流ヒューズ

Info

Publication number
JP2697257B2
JP2697257B2 JP2156133A JP15613390A JP2697257B2 JP 2697257 B2 JP2697257 B2 JP 2697257B2 JP 2156133 A JP2156133 A JP 2156133A JP 15613390 A JP15613390 A JP 15613390A JP 2697257 B2 JP2697257 B2 JP 2697257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
fuse
cap
outer cap
extinguishing sand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2156133A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0448529A (ja
Inventor
武 矢沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2156133A priority Critical patent/JP2697257B2/ja
Publication of JPH0448529A publication Critical patent/JPH0448529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2697257B2 publication Critical patent/JP2697257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、可溶体が溶断することにより電流を遮断
し回路を開放して負荷機器や電線などを保護する限流ヒ
ューズに関する。
〔従来の技術〕
第3図は従来の限流ヒューズにおける構成例を示す断
面図であり、内部に消弧砂1を充填した磁器などよりな
る絶縁性のヒューズ筒2と、このヒューズ筒2の両端部
にそれぞれ外側から被せるようにして取り付けた金属製
の内キャップ3と、両端が内キャップ3のそれぞれに導
電接続され全長がヒューズ筒2の消弧砂1中を貫通する
可溶体4と、内キャップ3のそれぞれに外側から被せる
ようにして接合された金属製の外キャップ5より構成さ
れている。
さらに、第4図は第3図の外キャップ5を外した状態
におけるP矢視図であり、消弧砂1内に配されている可
溶体4の端部が内キャップ3に明いた中央穴3Aから外側
に引き出され内キャップ3とX点において点溶接されて
いる。
可溶体4は銅または銀よりなる薄い板状のものであ
り、溶断開始点を積極的に定めるために断面積の小さい
狭隘部(図示されていない)を長手方向(すなわち、ヒ
ューズ筒2の軸方向)に直列に複数個所設けられてい
る。電流遮断時には、この狭隘部が先ず溶断発弧し、次
に被狭隘部にアークが伸展する。可溶体4の周囲には石
英粒などの消弧砂1が配されてあるので、可溶体4がア
ークの形成によって気化し消弧砂1内に可溶体4の断面
形状に相当するアークトンネルが形成され、アークがこ
のアークトンネル内部に閉じ込められる。このアークは
消弧砂1によって冷却されながら細分されるのでアーク
電圧を高め、限流作用を呈しながら消滅する。このよう
に電流遮断時に短絡電流を抑制しながら動作するので、
このような構造のヒューズを限流ヒューズと称し、一般
の限流作用のないヒューズとは区別されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述したような従来の限流ヒューズは
定格遮断容量以上の短絡電流が流れた場合、アーク熱に
より外キャップに孔が明き、最悪の場合は遮断不能とな
る遮断失敗や爆発に至る可能性があった。
すなわち、従来の装置は電流遮断時にアーク時間の経
過と共にアークが可溶体と内キャップとの接合部まで伸
展し、そのアーク熱により外キャップに孔が明き、ヒュ
ーズ筒の内圧が低下してアークが膨脹し遮断失敗や爆発
につながっていた。通常、ヒューズの使い方としては、
その回路に流れる可能性のある最大の短絡電流を考慮
し、これに十分に耐えることのできる遮断容量を有する
ものが選定されるが、考慮不足があれば短絡電流による
ヒューズの遮断失敗や爆発事故などが起こり得る。
この発明の目的は、アーク熱の影響が外キャップの損
傷にまで及ばないような構成とすることにより、遮断失
敗や爆発を防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明によれば、内部
に消弧砂を充填した絶縁性のヒューズ筒と、このヒュー
ズ筒の軸方向両端部にそれぞれ外側から被せるようにし
て固着された金属製の内キャップと、両端がこの内キャ
ップのそれぞれに導電接続され全長がヒューズ筒内部の
消弧砂中を貫通する可溶体と、前記内キャップのそれぞ
れに外側から被せるようにして接合された金属製の外キ
ャップより構成されたものにおいて、前記内キャップと
外キャップとの間に軸方向に空く間隙を設け、この間隙
に消弧砂を充填してなるものとする。
また、上記の手段において、内キャップと外キャップ
との間の軸方向に空く間隙に消弧砂を充填する代りに耐
アーク性を有する保護板を介装してなるものとする。
〔作用〕
この発明の第1の構成によれば、内キャップと外キャ
ップとの間に軸方向に空く間隙を設け、この間隙に消弧
砂を充填したことにより、この消弧砂がアーク熱の緩衝
層となって外キャップが損傷させられる程の熱の影響を
受けなくなり遮断失敗や爆発がなくなる。
また、この発明の第2の構成によれば、内キャップと
外キャップとの間に軸方向に空く間隙を設け、この間隙
に熱に強い耐アーク性を有する保護板を介装したことに
より、この保護板がアーク熱の緩衝層となって外キャッ
プが損傷させられる程の熱の影響を受けなくなり遮断失
敗や爆発がなくなる。
〔実施例〕
以下この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の実施例にかかる限流ヒューズの構
成を示す断面図であり、内キャップ3と外キャップ5と
の間に軸方向に空く間隙をヒューズ筒2の両側に設け、
この間隙に消弧砂6を充填した構成となっている。その
他の構成は第3図の従来の装置と同一であるので同じ部
分には同一参照符号を用いることにより詳細な説明は省
略する。
消弧砂6としては、ヒューズ筒2内の消弧砂1と同一
材質のものが用いられ、内キャップ3の中央穴3Aを介し
て共通となっている。可溶体4がアークとなってその熱
が内キャップ3に達しても消弧砂6が介在するので外キ
ャップ5まではアークによる高熱が到達せず、外キャッ
プ5に孔が明くという損傷は生じない。
第2図はこの発明の異なる実施例にかかる限流ヒュー
ズの構成を示す断面図であり、内キャップ3を外キャッ
プ5との間に軸方向に空く間隙をヒューズ筒2の両側に
設け、この間隙に熱に強い保護板7を介装した構成とな
っており、この場合も従来の装置と同じ部分には同一参
照符号を用いることにより詳細な説明は省略する。
保護板7の材質としては、熱に強い磁器板、アスベス
トシート、金属板などが用いられ、可溶体4がアークと
なってその熱が内キャップ3に達しても保護板7が介在
するので外キャップ5まではアークによる高熱は到達せ
ず、外キャップ5に孔が明くという損傷は生じない。保
護板7が無くとも、外キャップ5の材質を厚い材料で構
成することによっても外キャップ5に孔が明くまでには
至らないようにすることができるが、外キャップ5は薄
い金属板から押圧加工で製作されるために、mmオーダと
いうあまり厚い材料では成形することができない。
第2図の保護板7は第1図の消弧砂6の代わりになる
ものであるが、内キャップ3と外キャップ5との間隙寸
法を消弧砂6を充填する場合よりも正確に確保すること
ができ組み立てが容易である。なお、第2図において、
保護板7と内キャップ3との間に部分的に隙間が見られ
るが、厚さが0.1mmオーダと薄い可溶体4を図では厚く
誇張して画かれたためであり、実際にはこのような隙間
はない。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように、内キャップと外キャップと
の間に消弧砂を充填するか、或いは内キャップと外キャ
ップとの間に消弧砂の代わりに保護板を介装したので、
アーク熱による外キャップの損傷が防止され、遮断失敗
や爆発の生じない装置を提供することができる。さら
に、消弧砂を充填する代わりに保護板を介装した場合に
は内キャップと外キャップとの間隙寸法をより正確に確
保することができ、組み立てが容易であるという利点も
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の互いに異なる実施例に
かかる限流ヒューズの構成を示す断面図、第3図は従来
の限流ヒューズにおける構成例を示す断面図、第4図は
第3図の外キャップを外した状態におけるP矢視図であ
る。 1,6:消弧砂、2:ヒューズ筒、3:内キャップ、3A:中央
穴、4:可溶体、5:外キャップ、7:保護板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に消弧砂を充填した絶縁性のヒューズ
    筒と、このヒューズ筒の軸方向両端部にそれぞれ外側か
    ら被せるようにして固着された金属製の内キャップと、
    両端がこの内キャップのそれぞれに導電接続され全長が
    ヒューズ筒内部の消弧砂中を貫通する可溶体と、前記内
    キャップのそれぞれに外側から被せるようにして接合さ
    れた金属製の外キャップより構成されたものにおいて、
    前記内キャップと外キャップとの間に軸方向に空く間隙
    を設け、この間隙に消弧砂を充填してなることを特徴と
    する限流ヒューズ。
  2. 【請求項2】内部に消弧砂を充填した絶縁性のヒューズ
    筒と、このヒューズ筒の軸方向両端部にそれぞれ外側か
    ら被せるようにして固着された金属製の内キャップと、
    両端がこの内キャップのそれぞれに導電接続され全長が
    ヒューズ筒内部の消弧砂中を貫通する可溶体と、前記内
    キャップのそれぞれに外側から被せるようにして接合さ
    れた金属製の外キャップより構成されたものにおいて、
    内キャップと外キャップとの間の軸方向に空く間隙に耐
    アーク性を有する保護板を介装してなることを特徴とす
    る限流ヒューズ。
JP2156133A 1990-06-14 1990-06-14 限流ヒューズ Expired - Lifetime JP2697257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2156133A JP2697257B2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 限流ヒューズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2156133A JP2697257B2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 限流ヒューズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0448529A JPH0448529A (ja) 1992-02-18
JP2697257B2 true JP2697257B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=15621047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2156133A Expired - Lifetime JP2697257B2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 限流ヒューズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2697257B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014130684A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Koa Corp 小型電流ヒューズの製造方法
KR101447490B1 (ko) * 2013-05-15 2014-10-07 전태화 고용량 휴즈
KR102088386B1 (ko) * 2018-10-18 2020-03-12 전태화 솔더링부 대체 수단이 구비된 퓨즈

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8471671B2 (en) * 2010-09-17 2013-06-25 Cooper Technologies Company Fuse and arc resistant end cap assembly therefor
CN105448618B (zh) * 2015-12-31 2018-06-29 南京萨特科技发展有限公司 一种石墨烯灭弧的高压熔断器及其制作方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5247822B2 (ja) * 1972-09-29 1977-12-05
JPS6267444U (ja) * 1985-10-17 1987-04-27

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014130684A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Koa Corp 小型電流ヒューズの製造方法
KR101447490B1 (ko) * 2013-05-15 2014-10-07 전태화 고용량 휴즈
KR102088386B1 (ko) * 2018-10-18 2020-03-12 전태화 솔더링부 대체 수단이 구비된 퓨즈

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0448529A (ja) 1992-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9449778B2 (en) Combined surge protection device with integrated spark gap
US5714923A (en) High voltage current limiting fuse with improved low overcurrent interruption performance
CA2454556A1 (en) Surge arrester
US5604474A (en) Full range current limiting fuse to clear high and low fault currents
JPS6035439A (ja) 高圧ヒユーズ
US4374371A (en) Cadmium electric fuse
CA2255424C (en) Current limiting high voltage fuse
CZ305440B6 (cs) Celorozsahová vysokonapěťová pojistka omezující proud
US4388603A (en) Current limiting fuse
US4320374A (en) Electric fuses employing composite aluminum and cadmium fuse elements
US4123738A (en) High voltage current limiting fuse
JP2697257B2 (ja) 限流ヒューズ
US4870386A (en) Fuse for use in high-voltage circuit
US4523172A (en) High voltage quick-break fuse
US3341674A (en) Electric quartz-sand-filled fuse adapted to interrupt effectively protracted small overload currents
US4626817A (en) Current limiting fuse with less inverse time-current characteristic
JPS5842131A (ja) ヒユ−ズ用の可融素子およびヒユ−ズ
GB2166915A (en) Small electric fuse for high-voltage circuit
GB2126808A (en) Fusible element assembly and a high voltage current limiting fuselink incorporating same
US3733572A (en) Current limiting fuse
JPS608573B2 (ja) 電線用ヒユ−ズ
GB1564224A (en) Excess voltage arresters
JPS5840512Y2 (ja) 限流ヒユ−ズ
CZ382097A3 (cs) Bleskojistka
JPS5933733A (ja) 眼流ヒユ−ズのヒユ−ズエレメント