JPH10162779A - セラミックス放電ランプ、ランプ装置、点灯装置および液晶プロジェクタ - Google Patents

セラミックス放電ランプ、ランプ装置、点灯装置および液晶プロジェクタ

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JPH10162779A
JPH10162779A JP8319653A JP31965396A JPH10162779A JP H10162779 A JPH10162779 A JP H10162779A JP 8319653 A JP8319653 A JP 8319653A JP 31965396 A JP31965396 A JP 31965396A JP H10162779 A JPH10162779 A JP H10162779A
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discharge lamp
ceramic
liquid crystal
lamp
airtight container
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JP8319653A
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Hisashi Honda
久司 本田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極間ギャップの管理を容易にする。 【解決手段】 気密容器2の開口部を封止する栓体3が
貫通して先端部に電極5が固定された電気導入体6に気
密容器2の両端開口部に係止されるクロスワイヤ(突
条)9を設け、これによって電極5を位置決めする。気
密容器2に対する栓体3および電気導入体6の固定はフ
リットガラス(接着剤)7による。これにより、電極5
が正確に位置決めされ、電極5間ギャップGの管理が容
易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス放電
ランプ、これを用いたランプ装置、点灯装置および液晶
プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スカンジウム(Sc)やジスプロ
シウム(Dy)等の金属ハロゲン化物を放電媒体として
気密封入する放電ランプにおいては、気密容器であるバ
ルブに透光性セラミックス(Al23等)が用いられる
ようになってきている。これは、バルブ材料として従来
から広く用いられている石英ガラスに比べ、耐熱性が高
く、かつ、結晶構造を有するために封入物との反応が少
ないという透光性セラミックスの特性が評価され、高効
率で高寿命という性能が期待できるからである。
【0003】一方、透光性セラミックスという材料自体
も年々研究開発が進められており、10%程度だった光
透過率も近年では80%程度まで向上している。このた
め、電極間のギャップについても、バルブの透過率が低
かった時代には電極間ギャップが広いロングアークが不
可欠であったのに対し、近年では電極間ギャップが5m
m以下というようなショートアーク型の放電ランプが実
用化されるに至っている。このようなショートアーク型
の放電ランプは、高輝度、高演色という優れた特性を有
し、なおかつ点光源としての用途も期待できるため、そ
の性能の益々の向上が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】気密容器としてのバル
ブに透光性セラミックスを用いる場合、バルブの内部に
放電媒体を封入した状態でバルブの両端の開口部を栓体
で気密に封止する必要がある。一般的には、バルブの両
端を円筒状に形成し、この円筒状となったバルブの両端
を栓体で気密に封止してバルブ内に放電空間を形成する
ようなことが行われている。この場合、栓体とバルブと
の間をガラスソルダで塞ぐことで、バルブに気密性をも
たらしている。また、電極は、栓体を貫通して固定され
る電気導入体の先端部に取り付けられ、放電空間内で対
向配置される。
【0005】ところが、セラミックス放電ランプの製造
に際し、栓体に固定された電気導入体の先端部に取り付
けられた電極間のギャップ管理が困難であるという問題
がある。つまり、電極は電気導入体の先端部に取り付け
られ、電気導入体は栓体に貫通固定されているので、電
極間ギャップの精度はバルブに対する栓体の位置決め精
度に依存している。これに対し、バルブに対して栓体を
正確に位置決めすることは困難であり、したがって、正
確な電極間ギャップが得られにくいという問題がある。
このような問題は、電極間ギャップが5mm以下と狭い
ショートアーク型の放電ランプではより深刻であり、こ
のようなショートアーク型の放電ランプでは著しい歩留
まりの低下が生ずる。
【0006】本発明の目的は、電極間ギャップの管理を
容易にすることができる構造を持ったセラミックス放電
ランプ、これを用いたランプ装置、点灯装置および液晶
プロジェクタを得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセラミッ
クス放電ランプは、透光性セラミックスにより形成さ
れ、少なくとも長手方向の一端に開口部を有する気密容
器と;気密容器内に封入された放電媒体と;導電材料に
よって形成された電気導入体本体とこの電気導入体本体
の中間部より略垂直に突出する2個の突条とを有し、こ
れらの突条が気密容器の開口部に係止される一対の電気
導入体と;電気導入体の先端部近傍とクロスワイヤとの
間を包囲して電気導入体に抜け止め支持され、気密容器
の両端の円筒状部分に挿入された一対の栓体と;気密容
器の両端の円筒状部分と栓体との間および栓体と電気導
入体との間の隙間に流し込まれ、気密容器の両端部を気
密に封止して気密容器の内部に放電空間を形成する接着
剤と;電気導入体の先端に設けられて放電空間内で対向
配置された一対の電極と;を具備する。このようなセラ
ミックス放電ランプでは、電極へ始動電圧を印加すると
放電空間内に放電破壊が生じ、これによって放電媒体が
発光する。
【0008】ここで、「透光性セラミックス」として
は、透光性のアルミナ、YAG、サファイア等が用いら
れ、透過率が高いことが望ましい。このような「気密容
器」は、例えば、長さ40mm前後、直径5.5mm前
後、内径2.5mm前後および肉厚1.5mm前後とい
うような寸法に形成される。「放電媒体」として気密容
器内に封入されているのは、例えば、適量のHgおよび
バッファガスとしてのアルゴン、キセノン等の希ガスで
ある。この場合、希ガスの封入量は、数百torr程度
である。放電媒体中には、用途に応じ、Li等の金属や
Dy2I等のメタルハライドが封入されていても良い。
「電気導入体」は、例えば、ニオブやプラチナによって
形成されている。「栓体」は、例えば、アルミナによっ
て形成されたチューブ状部材である。このような栓体
は、「接着剤」によって気密容器の両端部に固定されて
おり、この接着剤としては、例えばフリットガラスが用
いられている。この場合、接着剤が放電空間から遠い位
置に位置するため、接着剤は放電空間に封入された放電
媒体と反応しにくく、したがって、気密性が損なわれに
くい。「電極」および「電気導入体」の材料としては、
例えば、タングステンが用いられる。そして、二つの電
極間のギャップを5mm以下、望ましくは1.2〜1.
5mmというようなショートアーク型にすれば、高い発
光輝度が得られ、演色性も高い。
【0009】請求項1記載のセラミックス放電ランプを
製造するには、気密容器の両端開口部に栓体と共に電気
導入体を挿入する。すると、電気導入体の突条が気密容
器の両端開口部に引っ掛かって係止され、電気導入体の
先端部に取り付けられた電極が正確に位置決めされる。
この状態で、電気導入体の突条近傍に位置させた接着
剤、例えばフリットガラスを過熱して溶かすと、フリッ
トガラスが気密容器の両端の円筒状部分と栓体との隙間
および栓体と電気導入体との隙間に流れ込み、気密容器
の両端部を気密に封止する。これにより、気密容器と栓
体と電気導入体とが固定されると共に、気密容器の内部
に放電空間が形成される。この場合、気密容器の両端開
口部に電気導入体の突条が係止されるため、電極が正確
に位置決めされ、電極間ギャップの管理が容易になる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のセ
ラミックス放電ランプにおいて、電気導入体の外部に延
出する部分にはセラミックス部材が差し込まれ、このセ
ラミックス部材と電気導入体との隙間には接着剤、例え
ばフリットガラスが流し込まれている。したがって、セ
ラミックス部材によって電気導入体がより強固に固定さ
れる。この場合、セラミックス部材の直径が電気導入体
の突条の長さよりも僅かに長ければ(請求項3)、表面
張力が作用して例えばフリットガラスである接着剤が電
気導入体の突条を覆うようになる(請求項4)。このよ
うに突条が接着剤に覆われれば突条が外部に露出せず、
突条の酸化により生ずるリークの心配がなくなる。
【0011】請求項5記載のランプ装置は、請求項1な
いし4のいずれか一記載のセラミックス放電ランプと;
セラミックス放電ランプからの光を所定の方向に反射す
る反射鏡と;を具備する。したがって、セラミックス放
電ランプからの光が反射鏡を反射し、所定の方向に導か
れる。この場合、反射鏡にセラミックス放電ランプの一
端が保持されているような構造であれば、セラミックス
放電ランプの熱が反射鏡を通して外部に効率的に放熱さ
れる。
【0012】請求項6記載の点灯装置は、請求項1ない
し4のいずれか一記載のセラミックス放電ランプと;セ
ラミックス放電ランプの一対の電極にランプ電力を給電
して安定的に点灯させる点灯回路と;を具備する。
【0013】請求項7記載の液晶プロジェクタは、請求
項6記載の点灯装置と;液晶駆動装置により駆動される
液晶表示パネルと;点灯装置が備えるセラミックス放電
ランプからの光を制御して液晶表示パネルを通してスク
リーンに投光する光学系と;点灯装置、液晶駆動装置、
液晶表示パネルおよび光学系を収容すると共に、液晶表
示パネルを透過した光をスクリーンに投光させる開口が
形成された筐体と;を具備する。
【0014】したがって、請求項6記載の点灯装置およ
び請求項7記載の液晶プロジェクタは、請求項1ないし
3のいずれか一記載のセラミックス放電ランプを具備し
ているので、これらの各請求項と同様の作用効果を奏す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。図1はセラミックス放
電ランプの縦断側面図、図2は拡大してその構造をより
詳細に示す縦断側面図、図3はセラミックス放電ランプ
の製造の一工程を示す縦断側面図、図4は気密容器の端
部開口部に電気導入体のクロスワイヤが引っ掛かってい
る状態を示す平面図、図5は図3に示す製造の一工程に
続くセラミックス放電ランプの製造の一工程を示す縦断
側面図、図6は電気導入体のクロスワイヤをフリットガ
ラスが覆っている状態を示す縦断側面図である。
【0016】まず、セラミックス放電ランプ1の構造お
よび作用を図1および図2に基づいて説明する。セラミ
ックス放電ランプ1は、概略的には、円筒状の気密容器
2の両端が一対の栓体3で封止されて気密容器2の内部
に図示しない放電媒体を封入する放電空間4が形成さ
れ、この放電空間4内に一対の電極5が位置するように
各電極5と連なり導通する電気導入体6が栓体3に支持
されて形成されている。
【0017】気密容器2は、アルミナやYAG等の透光
性セラミックスによって一体に形成されている。気密容
器2の材料である透光性セラミックスとしては、結晶粒
径が大きな80%程度の光透過率を持ったものが用いら
れている。そして、気密容器2は円筒状に形成されてい
る。この場合、「円筒状」というのは、文字通りの円筒
状であり、したがって、外周面および内周面に段差等が
存在しない直管形状となっている。このような内容の
「気密容器」は、長さ40mm、直径5.5mm、内径
2.5mmおよび肉厚1.5mmというような寸法で形
成されている。
【0018】放電媒体として気密容器2の内部に封入さ
れているのは、例えば、適用のHgおよびバッファガス
としてのアルゴン、キセノン等の希ガスである。この場
合、希ガスの封入量は、数百torr程度である。放電
媒体中には、用途に応じ、Li等の金属やDy2I等の
メタルハライドが封入されていても良い。
【0019】栓体3は、例えば、気密容器2の内径より
も僅かに小径のアルミナチューブによって形成され、接
着剤としてのフリットガラス7aによって気密容器2の
両端部に固定されている。気密容器2と栓体3との間に
流入しているフリットガラス7aは、気密容器2の端部
近傍だけである。したがって、気密容器2と栓体3との
間のそれ以外の部分には、約50μm程度の微小空間8
が形成されている。
【0020】電気導入体6は、第一の部材6aを中央部
にしてその両端に第二の部材6bと第三の部材6cとが
連結結合されて形成された電気導入体本体6a〜6c
と、この電気導入体本体6a〜6cの中央部(第一の部
材6a)に固定された突条としてのクロスワイヤ9とに
よって構成されている。第二の部材6bは気密容器2の
内部に延出し、第三の部材6cは気密容器2の外部に延
出している。ここで、第一の部材6aはニオブ(Nb)
により形成され、第二および第三の部材6b,6cはプ
ラチナ(Pt)によって形成されている。そして、第三
の部材3cの先端部にはタングステンからなる電極5が
固定されている。このような電気導入体6は、第一およ
び第二の部材6a,6bの一部がアルミナチューブから
なる栓体3を貫通し、第二の部材6bに巻回されたワイ
ヤ10とクロスワイヤ9との間に栓体3を挾んだ状態で
クロスワイヤ9が気密容器2の両端面に接合するように
位置付けられ、栓体3と電気導入体6との間に流入して
いるフリットガラス7aによって固定されている。これ
により、二つの電極5の間のギャップGが所定値に正確
に管理されている。二つの電極5の間のギャップGは、
例えば、1.5mmに設定されている。
【0021】さらに、電気導入体6には、第一および第
三の部材6cを貫通させてチューブ状のセラミックス部
材11が取り付けられ、このセラミックス部材11と電
気導入体6との間には接着剤としてのフリットガラス7
bが流入し、これによってセラミックス部材11が電気
導入体6に固定されている。
【0022】このような構成において、電気導入体6を
通じて一対の電極5に図示しない始動回路からランプ電
力を給電すると、放電空間4の内部に放電破壊が生じ、
これによって放電媒体が発光する。この際、一対の電極
5の間のギャップGが1.2〜1.5mmと極めて狭い
ため、高輝度で高演色というショートアーク型放電ラン
プの特性が発揮され、また、点光源としての使用可能性
も広がる。
【0023】つぎに、セラミックス放電ランプ1の製造
方法を図3ないし図6も参照しながら説明する。まず、
気密容器2を立てた状態にし、電気導入体6にワイヤ1
0で抜け止めされた栓体3を気密容器2の開口部に挿入
する。この時の栓体3と気密容器2との間の隙間は、約
50μm程度である。すると、電気導入体6のクロスワ
イヤ9が気密容器2の開口部に引っ掛かり、栓体3およ
び電気導入体6が位置決めされる(図4参照)。この状
態で、外部に延出する電気導入体6に対し、リング状を
した固形のフリットガラス7a、チューブ状のセラミッ
クス部材11、およびリング状をした固形のフリットガ
ラス7bを順に差し込む(図3参照)。ここで、フリッ
トガラス7aは融点が1550℃程度であるAl23
SiO2−Dy23 により形成され、フリットガラス7
bは融点が1300℃程度であるAl23−SiO2
Nd23 により形成されている。また、セラミックス
部材11の直径は電気導入部体6のクロスワイヤ9の長
さよりも僅かに長く設定されている。そして、このよう
な状態のまま、フリットガラス7a,7bをレーザや赤
外線等を用い過熱して溶かす。図5は、フリットガラス
7aのみが溶けた状態を示す。これにより、フリットガ
ラス7a,7bが溶けて各部の隙間に毛管現象によって
侵入し、図1および図2に示すようなセラミックス放電
ランプ1が完成する。
【0024】このような製造工程を経て完成するセラミ
ックス放電ランプ1では、電気導入体6のクロスワイヤ
9が気密容器2の端部に引っ掛かることによって電極5
が位置決めされるため、電極5の間のギャップGが正確
に設定され、その管理が容易になって歩留まりが向上す
る。また、セラミックス部材11の直径が電気導入部体
6のクロスワイヤ9の長さよりも僅かに長く設定されて
いるため、フリットガラス7aが溶けている最中に表面
張力が作用し、クロスワイヤ9がそのエッジ部までフリ
ットガラス7aに完全に覆われる。これにより、クロス
ワイヤ9が外部に露出せず、クロスワイヤ9の酸化によ
り生ずるリークの心配がなくなる。
【0025】本発明の第2の実施の形態を図7に基づい
て説明する。図7は、図1ないし図6に示すセラミック
ス放電ランプを具備するランプ装置をその点灯装置と共
に示す縦断側面図である。したがって、第1の実施の形
態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0026】本実施の形態のランプ装置21は、セラミ
ックス放電ランプ1を椀状をした反射鏡22の縮径内底
部上において同心上に取り付けたランプ装置21であ
る。
【0027】反射鏡22は、ガラスまたは金属により碗
状に形成された部材であり、その焦点位置を有する回転
曲面の内面に多層干渉膜のダイクロックミラー膜22a
を備える。これにより、赤外線を反射鏡22の背面側へ
透過させる一方、可視光を透光口22b側へ反射させる
ように構成されている。
【0028】反射鏡22の椀状底部のほぼ中心軸部に
は、その厚さ方向に貫通するように取付孔22cが形成
されている。この取付孔22cには、セラミックス放電
ランプ1の一端に外嵌固定したキャップ23の縮径端部
23aが嵌入固定されている。ここで、キャップ23
は、熱伝導効率が良好な素材を筒状に形成した部材であ
り、セラミックス放電ランプ1の一端に外嵌された状態
で、電極5に連なる電気導入体6に電気的に接続された
外部電極端子24aの回りの空間に充填された接着剤2
5によって固着されている。そして、キャップ23の先
端部は、反射鏡22の取付孔22cを挿通する直径に縮
径され、さらに、その取付孔22cより突出する外端部
にはねじ山が連設されたねじ部23bが形成されてい
る。そして、キャップ23の端部からは、外部電極端子
24aに電気的に接続された球状の電気端子26が突出
している。
【0029】ここで、セラミックス放電ランプ1は、反
射鏡22の背面側で、キャップ23のねじ部23bに止
めナット27が強く締め付けられることにより反射鏡2
2に強固に固定されている。
【0030】そして、セラミックス放電ランプ1のもう
一方の電極5に連なる電気導入体6に電気的に接続され
た外部電極端子24bに電気的に接続されたアウタリー
ド線18bが設けられ、このアウタリード線28bは、
反射鏡22の一部に形成された導入孔29を貫通して背
面側に導かれ、点灯回路30の一方の出力端に接続され
ている。点灯回路30の他方の出力端には、アウタリー
ド線28aを介してセラミックス放電ランプ1の一方の
電極5に導通する電気端子26が接続されている。
【0031】したがって、点灯回路30から所定のラン
プ電力が一対のアウタリード線28a,bを介して電極
5に安定的に供給されることで、セラミックス放電ラン
プ1が点灯する。この際、セラミックス放電ランプ1の
気密容器2は優れた耐熱性を有するため、ランプ装置2
1の耐久性が向上する。
【0032】本発明の第3の実施の形態を図8に基づい
て説明する。図8は、図7に示すランプ装置を具備する
液晶プロジェクタの縦断側面図である。したがって、第
1および第2の実施の形態と同一部分は同一符号で示し
説明も省略する。
【0033】液晶プロジェクタ41は、ランプ装置21
の投光前方に、例えばカラー等の液晶パネル42と光学
系としての投光レンズ43とを設置し、液晶表示パネル
42の表示される映像をスクリーン44上に投影するも
のである。また、点灯回路30を含むランプ装置21、
液晶表示パネル42、この液晶表示パネル42を駆動す
る液晶駆動装置45は、筐体46内に収容されている。
この筐体46は、投光レンズ43を通して投影される映
像を通過させるための開口47を備える。
【0034】したがって、液晶プロジェクタ41に用い
られているランプ装置21は、優れた耐熱性を有する気
密容器2を備えたセラミックス放電ランプ1を使用する
ので、ランプ装置21のライフサイクルが長くなり、そ
の交換頻度が少なくなる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載のセラミックス放電ランプ
は、気密容器の開口部を封止する栓体が貫通して先端部
に電極が固定された電気導入体に気密容器の両端開口部
に係止される突条を設け、これによって電極を位置決め
するようにしたので、電極を正確に位置決めすることが
でき、したがって、電極間ギャップの管理を容易にして
製造の容易化および歩留まりの向上を図ることができ
る。
【0036】請求項2記載のセラミックス放電ランプ
は、電気導入体の外部に延出する部分に差し込まれて接
着剤で固定されたセラミックス部材によって電気導入体
をより強固に固定することができる。この場合、請求項
3または4記載の発明のようにすれば、突条が例えばフ
リットガラスからなる接着剤に覆われ、これによって、
突条の酸化により生ずるリークを防止することができ
る。
【0037】請求項5記載のランプ装置、請求項6記載
の点灯装置および請求項7記載の液晶プロジェクタは、
請求項1ないし4のいずれか一記載のセラミックス放電
ランプを具備しているので、これらの各請求項と同様の
作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すセラミックス
放電ランプの縦断側面図である。
【図2】拡大してその構造をより詳細に示すセラミック
ス放電ランプの縦断側面図である。
【図3】セラミックス放電ランプの製造の一工程を示す
縦断側面図である。
【図4】気密容器の端部開口部に電気導入体のクロスワ
イヤが係止している状態を示す平面図である。
【図5】図3に示す製造の一工程に続くセラミックス放
電ランプの製造の一工程を示す縦断側面図である。
【図6】電気導入体のクロスワイヤをフリットガラスが
覆っている状態を示す縦断側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態として、図1ないし
図6に示すセラミックス放電ランプを具備するランプ装
置をその点灯装置と共に示す縦断側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態として、図7示すラ
ンプ装置を具備する液晶プロジェクタの縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 セラミックス放電ランプ 2 気密容器 3 栓体 4 放電空間 5 電極 6 電気導入体 6a,6b,6c 電気導入体本体 7 接着剤(フリットガラス) 9 突条(クロスワイヤ) 11 セラミックス部材 21 ランプ装置 22 反射鏡 30 点灯回路 41 液晶プロジェクタ 42 液晶表示パネル 43 光学系 44 スクリーン 45 液晶駆動装置 46 筐体 47 開口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性セラミックスにより形成され、少
    なくとも長手方向の一端に開口部を有する気密容器と;
    気密容器内に封入された放電媒体と;導電材料によって
    形成された電気導入体本体とこの電気導入体本体の中間
    部より略垂直に突出する2個の突条とを有し、これらの
    突条が気密容器の開口部に係止される一対の電気導入体
    と;電気導入体の先端部近傍とクロスワイヤとの間を包
    囲して電気導入体に抜け止め支持され、気密容器の両端
    の円筒状部分に挿入された一対の栓体と;気密容器の両
    端の円筒状部分と栓体との間および栓体と電気導入体と
    の間の隙間に流し込まれ、気密容器の両端部を気密に封
    止して気密容器の内部に放電空間を形成する接着剤と;
    電気導入体の先端に設けられて放電空間内で対向配置さ
    れた一対の電極と;を具備することを特徴とするセラミ
    ックス放電ランプ。
  2. 【請求項2】 電気導入体の外部に延出する部分にはセ
    ラミックス部材が差し込まれ、このセラミックス部材と
    電気導入体との隙間には接着剤が流し込まれていること
    を特徴とする請求項1記載のセラミックス放電ランプ。
  3. 【請求項3】 セラミックス部材の直径は電気導入体の
    突条の長さよりも僅かに長いことを特徴とする請求項2
    記載のセラミックス放電ランプ。
  4. 【請求項4】 接着剤は、電気導入体の突条を覆ってい
    ることを特徴とする請求項3記載のセラミックス放電ラ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一記載のセ
    ラミックス放電ランプと;セラミックス放電ランプから
    の光を所定の方向に反射する反射鏡と;を具備すること
    を特徴とするランプ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか一記載のセ
    ラミックス放電ランプと;セラミックス放電ランプの一
    対の電極にランプ電力を給電して安定的に点灯させる点
    灯回路と;を具備することを特徴とする点灯装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の点灯装置と;液晶駆動装
    置により駆動される液晶表示パネルと;点灯装置が備え
    るセラミックス放電ランプからの光を制御して液晶表示
    パネルを通してスクリーンに投光する光学系と;点灯装
    置、液晶駆動装置、液晶表示パネルおよび光学系を収容
    すると共に、液晶表示パネルを透過した光をスクリーン
    に投光させる開口が形成された筐体と;を具備すること
    を特徴とする液晶プロジェクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6433927B1 (en) * 1999-12-02 2002-08-13 Jds Uniphase Inc. Low cost amplifier using bulk optics
JP2003100254A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Iwasaki Electric Co Ltd 金属蒸気放電灯及びその製造方法

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