JPH10106493A - 高圧放電ランプ,ランプ装置,点灯装置,照明装置および液晶プロジェクター - Google Patents

高圧放電ランプ,ランプ装置,点灯装置,照明装置および液晶プロジェクター

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JPH10106493A
JPH10106493A JP8259891A JP25989196A JPH10106493A JP H10106493 A JPH10106493 A JP H10106493A JP 8259891 A JP8259891 A JP 8259891A JP 25989196 A JP25989196 A JP 25989196A JP H10106493 A JPH10106493 A JP H10106493A
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JP
Japan
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lamp
cathode
sealing portion
anode
light
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Pending
Application number
JP8259891A
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English (en)
Inventor
Atsushi Saida
淳 斉田
Toshihiko Ishigami
敏彦 石神
Mikio Matsuda
幹男 松田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプに反射体を装着したときのランプの影を
縮小して投光の明るさと配光の均一性とを向上させる。 【解決手段】対向配置されるアノード14bおよびカソ
ード14aと;アノード14bとカソード14aとを収
容する放電空間部13aと、この放電空間部13aの両
端部を気密に封止すると共に、アノード14bとカソー
ド14aの各一端部を支持する一対の封止部13b,1
3cと、を一体に連成する一方、このカソード側封止部
13bをアノード側封止部13cよりも小さく形成した
バルブ13と;放電空間部13a内に封入される放電媒
体と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショートアーク型等
小型のメタルハライドランプ等の高圧放電ランプと、こ
のランプを光源とするランプ装置,点灯装置,照明装置
および液晶プロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の高圧放電ランプの一
種であるメタルハライドランプは、その高演色性と高効
率等の特長により、スポーツ照明等を中心として広く利
用されている。特に、近年では、アーク長の短いショー
トアーク型メタルハライドランプが点光源に近く、しか
も、電力の割りには大光量が得られる、すなわち発光効
率が高いので、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)や投光照明の光源として多用されている。
【0003】図4はこの種の従来のメタルハライドラン
プ1を具備したランプ装置の一部を縦断面で示す図であ
る。このランプ1は直流点灯式であって、石英ガラス製
の気密容器であるバルブ2の中空楕円球状の放電空間部
2a内に、アノード3aとカソード3bと共に、適量の
金属ハロゲン化物、水銀、希ガスを封入している。
【0004】アノード3aとカソード3bはその外端部
を導電体箔であるモリブデン箔4a,4bの各内端部に
溶接等により固着している。モリブデン箔4a,4b
は、バルブ2の長径方向両端部を圧潰(ピンチ)してな
る一対の封止部2b,2c内に埋設されており、各モリ
ブデン箔4a,4bの外端部には一対のアウターリード
線6a,6bを電気的に接続している。
【0005】なお、図4中、符号7は排気チップであ
り、これは放電空間2aの外面に一体に連成された図示
しない排気管を根元から溶断した後の痕跡である。つま
り、この排気管に図示しない排気装置のノズルを接続し
て放電空間部2aを真空に排気した後、放電媒体である
金属ハロゲン化物,水銀,希ガスを封入した後、この排
気管の根元部に酸水素バーナー等の火炎を当てて加熱
し、根元から溶断して気密に閉じた跡が排気チップ7で
ある。また、符号8はカソード側封止部2cに外嵌固着
された口金である。
【0006】そして、このように構成されたメタルハラ
イドランプ1を反射体である椀状のリフレクタ9内に同
心状に収容し、そのカソード側封止端部2cと口金8と
をリフレクタ9の支持筒10内に挿入して、接着剤によ
り固着し、メタルハライドランプ1のランプ軸がリフレ
クタ9の投光用の前面開口9a側にアノード側封止端部
2bが位置するように固定している。
【0007】また、他の従来例としては特開平5−31
4953号公報に記載されたメタルハライドランプがあ
る。このランプはバルブの一方の電極側の封止部を長く
することにより、この封止部を通って外部へリークする
発光物質のリーク経路を長くして、そのリークの低減を
図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
メタルハライドランプ1ではリフレクタ9の前面開口9
a側に位置しているアノード側封止部2bが大きいの
で、前面開口9aから前方へ投光される光がアノード側
封止部2bにより遮光され、その遮光により形成される
影が大きい。
【0009】それに加えて、排気チップ7も影となるの
で、全体の影が大きくなって明るさが低下するうえに、
リフレクタ9の投光用開口9aの前方に投光される光の
配光分布が不均一であるという課題がある。
【0010】また、排気管根元の溶断時の酸水素バーナ
ーの火炎による加熱によりバルブ2に熱歪みが発生する
ので、バルブ耐圧が低下する。
【0011】一方、後者の従来例は交流点灯であるうえ
に、バルブがセラミックス製であって、圧潰封止部を形
成することができない。さらに、このメタルハライドラ
ンプを記載している公報にはリフレクタ9の開口前方に
投光される光の影を小さくすると共に、配光分布の均一
化を図る目的も、その目的達成手段も全く開示されてい
ない。
【0012】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的はランプに反射体を装着した
ときのランプの影を縮小して投光の明るさと配光の均一
性とを向上させることができる高圧放電ランプ,ランプ
装置,点灯装置および液晶プロジェクターを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
対向配置されるアノードおよびカソードと;アノードお
よびカソードを収容する放電空間部と、この放電空間部
の両端部を気密に封止すると共に、アノードとカソード
の各一端部を支持する一対の封止部と、を一体に連成す
る一方、このカソード側封止部をアノード側封止部より
も小さく形成した気密容器と;放電空間部内に封入され
る放電媒体と;を具備することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、高圧放電ランプのカソ
ード側封止部をアノード側封止部よりも小さく形成して
いるので、この高圧放電ランプを反射体に装着する際
に、この高圧放電ランプの小さいカソード側封止部を反
射体の投光用開口側に配置することにより、投光用開口
から投光される光が小さいカソード側封止部により遮光
されて形成される影を小さくして明るさと配光の均一性
とを向上させることができる。
【0015】そして、カソード自体がアノードよりも熱
的負荷が小さく小形であるので、そのカソード側封止部
も容易に小形に形成することができる。
【0016】請求項2の発明は、カソード側封止部は、
少なくともその軸方向長さと幅とがアノード側封止部の
軸方向長さと幅よりも小さく形成されていることを特徴
とする。
【0017】この発明によれば、カソード側封止部の少
なくとも軸方向長さと幅とをアノード側封止部のものよ
りも小さく形成しているので、請求項1の発明とほぼ同
様の作用効果を奏することができる。
【0018】請求項3の発明は、放電媒体は、一方の封
止部の封止後、他方の封止部の封止前に、この封止部内
を通して放電空間部内を排気した後導入され、この後他
方の封止部の封止により封入されることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、気密容器の一方の封止
部を通して放電空間部内を真空排気する一方、放電媒体
を導入するので、放電空間部に排気管を設ける必要がな
い。
【0020】このために、排気管を根元から溶断した跡
の排気チップを形成する必要がないので、排気チップの
影が発生するのを未然に防止することができる。
【0021】また、排気管を設ける必要がないので、こ
の排気管を根元から溶断するために、バーナーの火炎等
により放電空間部の排気管根元部を加熱する必要がな
い。したがって、その加熱により放電空間部に熱歪みが
発生して放電空間部の耐圧が低下するのを未然に防止す
ることができる。
【0022】請求項4の発明は、放電媒体が金属ハロゲ
ン化物であることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、放電媒体が金属ハロゲ
ン化物であるので、この発明の高圧放電ランプはメタル
ハライドランプとして高効率と高演色性とを図ることが
できる。
【0024】請求項5の発明は、気密容器は石英ガラス
よりなり、各封止部は、圧潰されてなり、アノードまた
はカソードの一端部と、この一端部に接続された導電体
箔と、この導電体箔の一端部に接続されたアウターリー
ド線の一端部とを埋設してなることを特徴とする。
【0025】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれか一記載の高圧放電ランプと;このランプを、その
カソード側封止部が投光用開口側に位置し、かつランプ
軸が光軸と一致する状態でアノード側封止部を保持し、
このランプから放射される光を反射して投光用開口から
投光する反射体と;を具備していることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、高圧放電ランプの小さ
いカソード側封止部を反射体の投光用開口側に配置して
いるので、その小さいカソード側封止部が遮光すること
により形成される影を小さくすることができる。
【0027】また、排気チップがない場合には、この排
気チップにより遮光されて形成される影の発生を未然に
防止することができるので、一段と影を小さくして明る
さと配光の均一性とを共に向上させることができる。
【0028】さらに、熱負荷の大きいアノード側封止部
を反射体に装着して保持させるので、このアノード側封
止部の発熱を反射体を通して外気に放熱することができ
る。つまり、放熱性を向上させることができる。
【0029】請求項7の発明は、請求項6記載のランプ
装置と;ランプ装置の高圧放電ランプのアノードとカソ
ードとにランプ電力を給電して安定的に点灯させる点灯
回路と;を具備することを特徴とする。
【0030】この発明によれば、請求項1ないし6のい
ずれか一記載の高圧放電ランプを具備しているので、こ
の高圧放電ランプと同様の作用効果を奏することができ
る。
【0031】請求項8の発明は、請求項7記載の点灯装
置と;点灯装置を収容する器具本体と;を具備している
ことを特徴とする。
【0032】請求項9の発明は、請求項7記載の点灯装
置と;液晶駆動装置により駆動される液晶表示パネル
と;点灯装置の高圧放電ランプからの光を制御して液晶
表示パネルを通してスクリーンに投光する光学系と;点
灯装置、液晶駆動装置,液晶表示パネルおよび光学系を
収容すると共に、液晶表示パネルを透過した投光をスク
リーンに投光させる開口を形成した筐体と;を具備して
いることを特徴とする。
【0033】これら請求項8に係る照明装置と、請求項
9の発明に係る液晶プロジェクターは、いずれも請求項
7記載の点灯装置を有するので、この点灯装置と同様の
作用効果を奏することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3に基づいて説明する。なお、図1〜図3中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0035】図1は本発明の第1の実施形態に係るラン
プ装置およびその点灯装置の要部を縦断面で示す全体構
成図であり、この図において、ランプ装置11は直流点
灯式の小型メタルハライドランプ12を反射体である椀
状のリフレクタ21内に同心状に収容して装着してい
る。
【0036】メタルハライドランプ12は例えば石英ガ
ラス製の気密容器である排気チップレス型のバルブ13
の中空楕円球状の放電空間部13aと、その長径方向両
端部を直径方向で気密にピンチしてなる一対の封止部1
3b,13cとを一体に連成してなる。
【0037】放電空間部13aは、その内部に、図中左
右一対のカソード14aとアノード14bとを所定の電
極間距離を置いて対向させて内蔵している。カソード1
4aはタングステン等からなり、アノード14bはトリ
ウム入りタングステン等からなる。放電空間部13a内
には適量の水銀(Hg)と、アルゴン(Ar)等の希ガ
スと、臭化ディスプシウムや沃化セシウム等の金属ハロ
ゲン化物が適量封入されている。
【0038】そして、カソード14aとアノード14b
はその各外端部を、一対の封止部13b,13c内に気
密に埋設された一対のモリブデン箔15a,15bの内
端部に溶接等により固着している。各モリブデン箔15
a,15bの外端部には例えばモリブデンよりなるアウ
ターリード線16a,16bをそれぞれ接続している。
各アウターリード線16a,16bの外端部は各封止部
13b,13cから外部へ気密に延出し、アノード14
b側のアウターリード線16bは、アノード側封止部1
3cに外嵌固着された口金17内を軸方向に貫通して外
部端子18に電気的に接続されている。外部端子18は
口金17の外端面に突設されている。
【0039】そして、カソード14a側の封止部13b
はアノード側封止部13cよりも小さく形成されてい
る。つまり、カソード側封止部13bの軸方向長さと厚
さと、幅とがアノード側封止部13cの長さ,厚さ,幅
よりも小さく形成されている。また、カソード側封止部
13bに埋設されたモリブデン箔15aの長さと幅とが
アノード側封止部13cのモリブデン箔15bよりも小
さく形成されている。
【0040】そして、このメタルハライドランプ12
は、圧潰封止前のカソード側封止部13bを通して放電
空間部13a内を排気する一方、その排気後、再びカソ
ード側封止部13bを通して適量の放電媒体を放電空間
部13a内へ導入し、その後、このカソード側封止部1
3bを圧潰封止することにより、図4で示す従来の排気
チップ7を削除したチップレスタイプに構成されてい
る。
【0041】このように構成されたメタルハライドラン
プ12は椀状のリフレクタ21内に同心状に収容されて
水平に保持されている。つまり、メタルハライドランプ
12のアノード側封止部13cの外端部とこれに外嵌さ
れた口金17とを、リフレクタ21の底部中間部に穿設
された取付孔22を囲む支持筒23内に水平方向内方か
ら同心状に挿入し、電気絶縁セメント24により固着し
ている。
【0042】リフレクタ21はガラスまたは金属により
椀状に形成され、その焦点位置を有する回転曲面の内面
に、反射特性に優れたTiO2 −SiO2 などの蒸着膜
からなる反射面25を形成している。このリフレクタ2
1は前面投光開口部26を開口径が例えば90〜130
mm程度に形成しており、椀状外底部には支持筒部23を
外方へ同心状に突出するように突設している。そして、
ランプ12は、このランプ軸がリフレクタ21の中心
軸、つまり光軸と略一致するようにしてリフレクタ21
に取着されている。
【0043】また、ランプ12は一対の電極14a,1
4b間の中間点がリフレクタ21の焦点とほぼ一致する
ようにして配置されている。リフレクタ21には導入孔
27が形成されており、この導入孔27には前記ランプ
12のカソード14a側のアウターリード16に接続さ
れたリード線28aが貫通して背面側に導かれている。
このリード線28aの先端は点灯回路29の一端に接続
され、この点灯回路29の他端には他のリード線28b
を介してランプ12の口金17の外部端子18に接続さ
れて点灯装置に構成される。
【0044】したがって、点灯回路29から所要の電力
が一対のリード線28a,28bと、アウターリード1
6a,16b、モリブデン15a,15bを介してカソ
ード14aとアノード14bに安定的に供給され、点灯
される。また、このように構成された点灯装置を照明器
具本体に設けることにより、照明装置に構成することが
できる。
【0045】したがって、この実施形態によれば、メタ
ルハライドランプ12の小さいカソード側封止部13b
をリフレクタ21の前面開口26側に配置しているの
で、このリフレクタ21の反射光を、小さいカソード側
封止部13bにより遮光するに過ぎないので、その影を
小さくすることができる。
【0046】また、排気チップがないので、リフレクタ
21からの反射光がこの排気チップにより遮光されて形
成される影の発生を未然に防止することができる。この
ために、一段と影を小さくして明るさと配光の均一性と
を共に向上させることができる。
【0047】さらにまた、メタルハライドランプ12が
排気チップレス型であるので、排気管を根元から溶断す
るために、この根元部をバーナー火炎等により加熱する
必要がないので、その加熱によるバルブ13の耐圧低下
を未然に防止することができる。
【0048】さらに、熱負荷の大きいアノード側封止部
13cをリフレクタ21に装着して保持させるので、こ
のアノード側封止部13cの発熱をリフレクタ21を通
して外気に放熱することができる。つまり、放熱性を向
上させることができる。
【0049】また、カソード14a自体がアノード14
bよりも熱的負荷が小さく小形であるので、このカソー
ド側封止部13bも容易に小形に形成することができ
る。
【0050】そして、このランプ装置について、定格出
力が250Wでカソード側封止部13bの管径を3.0
mmと3.5mmとしたメタルハライドランプ12を各10
本、同じく管径を4.0mmと4.5mmとしたメタルハラ
イドランプ12を各5本ずつ、合計30本を試作し、こ
れらについてカソード側封止部13bの封止時における
バルブ13の変形と、カソード14aおよびアノード1
4bの偏心と、傾きの有無について目視チェックすると
共に、投影機を使用して極間試験を実施した。
【0051】また、カソード側封止部13bを封止する
チップレスタイプの各5本のランプ12について定格出
力250Wで点灯したときのリフレクタ21の前面に照
射される光の影の大きさについて図4で示す従来のラン
プ1との比較を行なうと共に、始動およびランプ電圧の
電気特性と明るさ、並びに演色性および色温度の発光特
性について測定した。
【0052】その結果、カソード側封止部13bの管径
を4.0mmおよび4.5mmに形成したメタルハライドラ
ンプ12においては、カソード側封止部13bの封止
時、前者(4.0mm)においては、5本中4本が、また
後者(4.5mm)においては、5本中2本が著しいバル
ブ変形を来したのみならず、カソード14aとアノード
14bの偏心および傾きにおいても前者は5本中5本
が、また後者は5本中2本が発生した。
【0053】また、リフレクタ21の前面の影において
は従来例1に比べカソード側封止部13bの形状に従っ
て順次小さくなる効果が見られたものの、極間のバラツ
キにおいては最大1.7mm、平均1.2mmと著しく大き
くかつ電気特性および発生特性においても、その再現性
は従来例1と大差が見られなかった。
【0054】一方、カソード側封止部13bの径を3.
5mm以下に縮小したメタルハライドランプ12において
は、カソード側封止部13bの封止時におけるバルブ1
3の変形は1本も見られなかったのみならず、電極の偏
心および傾きの発生は皆無であった。
【0055】また、リフレクタ21の前面に照射される
光の影も従来例1に比べ、縮小されているのみならず、
極間バラツキにおいても20本中最大で0.5mm、平均
で0.12mmと著しく良好であった。
【0056】またさらに、この極間バラツキに起因する
始動およびランプ電圧の電気特性の再現性においても前
者においては大差ないものの、後者は最大で10%程度
と良好であったのみならず、明るさ、演色性および色温
度においても、そのバラツキは平均で順次7%,4%,
10.5%程度と著しく小さく良好であった。
【0057】なお、この結果、バルブ13の形状は勿論
のこと、バルブ13内に封入する始動ガス種および封入
薬品の組成および封入量を変えた場合も同様であった
し、電極の材質および形状を変えた場合も同様であっ
た。
【0058】また、リフレクタ21の形状および反射膜
25の材質を変えた場合や、カソード側封止部13bの
封止等の冷媒を変えた場合、さらに封止部13b,13
cの封じ方法を変えた場合も上記効果に大差はなかっ
た。
【0059】因みに上記実施例とは逆にカソード側封止
部13bをアノード側封止部13cよりも大形とした場
合はアノード側封止部13cに剥れや破れが多発した。
【0060】また、小形のカソード側封止部13bをリ
フレクタ21の支持筒23内に挿入して固着した場合は
このランプ装置11の取扱い時等の衝撃でバルブ13を
小形のカソード側封止部13bとの接合部より破断が多
発し、良好なものは得られなかった。
【0061】図2は本発明の第2の実施形態に係るプロ
ジェクター31の一例の構成を示しており、これは上記
メタルハライドランプ12のカソード14aとアノード
14bに、所定の交流電力を給電して安定的に点灯させ
る点灯回路29と、このメタルハライドランプ12とそ
のリフレクタ21からの光をスクリーン33に投光する
光学系34と、これらランプ12、リフレクタ21、点
灯回路29、光学系34とをそれぞれ内蔵する筐体35
とを有する。筐体35には光学系34からの投光をスク
リーン33に投光させるための開口35aを開口させて
いる。
【0062】光学系34はランプ12とリフレクタ21
からの光を集光するコンデンサレンズ36、第1の平面
ミラー37、フレネルレンズ38、第2の平面ミラー3
9等を有し、ランプ12とリフレクタ21からの光を制
御して筐体35の開口35aからスクリーン33上に投
光するようになっている。
【0063】図3は本発明の第3の実施形態に係る液晶
プロジェクター41の一例の構成を示しており、これは
例えば図1で示すランプ装置11の投光前方に例えばカ
ラー等の液晶表示パネル42と投光レンズ43を設置
し、液晶表示パネル42に表示される影像をスクリーン
44上に投光するものである。また、点灯装置に含まれ
るランプ装置11,液晶表示パネル42,この液晶表示
パネル42を駆動する液晶駆動装置45は筺体46内に
収容される。
【0064】したがって、この液晶プロジェクター41
も上記メタルハライドランプ12を具備しているので、
このランプ12と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1記載
の発明は、高圧放電ランプのカソード側封止部をアノー
ド側封止部よりも小さく形成しているので、この高圧放
電ランプを反射体に装着する際に、この高圧放電ランプ
の小さいカソード側封止部を反射体の投光用開口側に配
置することにより、投光用開口から投光される光が小さ
いカソード側封止部により遮光されて形成される影を小
さくして明るさと配光の均一性とを向上させることがで
きる。
【0066】そして、カソード自体がアノードよりも熱
的負荷が小さく小形であるので、そのカソード側封止部
も容易に小形に形成することができる。
【0067】請求項2の発明によれば、カソード側封止
部の少なくとも軸方向長さと幅とをアノード側封止部の
ものよりも小さく形成しているので、請求項1の発明と
ほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0068】請求項3の発明によれば、気密容器の一方
の封止部を通して放電空間部内を真空排気する一方、放
電媒体を導入するので、放電空間部に排気管を設ける必
要がない。
【0069】このために、排気管を根元から溶断した跡
の排気チップを形成する必要がないので、排気チップの
影が発生するのを未然に防止することができる。
【0070】また、排気管を設ける必要がないので、こ
の排気管を根元から溶断するために、バーナー火炎等に
より放電空間部の排気管根元部を加熱する必要がない。
したがって、その加熱により放電空間部に熱歪みが発生
して放電空間部の耐圧が低下するのを未然に防止するこ
とができる。
【0071】請求項4の発明によれば、放電媒体が金属
ハロゲン化物であるので、この発明の高圧放電ランプは
メタルハライドランプとして高効率と高演色性とを図る
ことができる。
【0072】請求項6の発明によれば、高圧放電ランプ
の小さいカソード側封止部を反射体の投光用開口側に配
置しているので、その小さいカソード側封止部が遮光す
ることにより形成される影を小さくすることができる。
【0073】また、排気チップがない場合には、この排
気チップにより遮光されて形成される影の発生を未然に
防止することができるので、一段と影を小さくして明る
さと配光の均一性とを共に向上させることができる。
【0074】さらに、熱負荷の大きいアノード側封止部
を反射体に装着して保持させるので、このアノード側封
止部の発熱を反射体を通して外気に放熱することができ
る。つまり、放熱性を向上させることができる。
【0075】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
6のいずれか一記載の高圧放電ランプを具備しているの
で、この高圧放電ランプと同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0076】請求項8に係る照明装置と、請求項9の発
明に係る液晶プロジェクターは、いずれも請求項7記載
の点灯装置を有するので、この点灯装置と同様の作用効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るメタルハライド
ランプの全体構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るプロジェクター
の全体構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る液晶プロジェク
ターの全体構成図。
【図4】従来のメタルハライドランプを有するランプ装
置の構成図。
【符号の説明】
11 ランプ装置 12 メタルハライドランプ 13 バルブ(気密容器) 13a 放電空間部 13b カソード側封止部 13d アノード側封止部 14a カソード 14b アノード 15a,15b 一対のモリブデン箔 21 リフレクタ(反射体) 26 前面開口(投光用開口) 29 点灯回路 31 プロジェクター 33,44 スクリーン 34 光学系 41 液晶プロジェクター 42 液晶表示パネル 45 液晶駆動装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置されるアノードおよびカソード
    と;アノードおよびカソードを収容する放電空間部と、
    この放電空間部の両端部を気密に封止すると共に、アノ
    ードとカソードの各一端部を支持する一対の封止部と、
    を一体に連成する一方、このカソード側封止部をアノー
    ド側封止部よりも小さく形成した気密容器と;放電空間
    部内に封入される放電媒体と;を具備することを特徴と
    する高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】 カソード側封止部は、少なくともその軸
    方向長さと幅とがアノード側封止部の軸方向長さと幅よ
    りも小さく形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 放電媒体は、一方の封止部の封止後、他
    方の封止部の封止前に、この封止部内を通して放電空間
    部内を排気した後導入され、この後他方の封止部の封止
    により封入されることを特徴とする請求項1または2記
    載の高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】 放電媒体が金属ハロゲン化物であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の高圧
    放電ランプ。
  5. 【請求項5】 気密容器は石英ガラスよりなり、各封止
    部は、圧潰されてなり、アノードまたはカソードの一端
    部と、この一端部に接続された導電体箔と、この導電体
    箔の一端部に接続されたアウターリード線の一端部とを
    埋設してなることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか一記載の高圧放電ランプ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の高
    圧放電ランプと;このランプを、そのカソード側封止部
    が投光用開口側に位置し、かつランプ軸が光軸と一致す
    る状態でアノード側封止部を保持し、このランプから放
    射される光を反射して投光用開口から投光する反射体
    と;を具備していることを特徴とするランプ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のランプ装置と;ランプ装
    置の高圧放電ランプのアノードとカソードとにランプ電
    力を給電して安定的に点灯させる点灯回路と;を具備す
    ることを特徴とする点灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の点灯装置と;点灯装置を
    収容する器具本体と;を具備していることを特徴とする
    照明装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の点灯装置と;液晶駆動装
    置により駆動される液晶表示パネルと;点灯装置の高圧
    放電ランプからの光を制御して液晶表示パネルを通して
    スクリーンに投光する光学系と;点灯装置、液晶駆動装
    置,液晶表示パネルおよび光学系を収容すると共に、液
    晶表示パネルを透過した投光をスクリーンに投光させる
    開口を形成した筐体と;を具備していることを特徴とす
    る液晶プロジェクター。
JP8259891A 1996-09-30 1996-09-30 高圧放電ランプ,ランプ装置,点灯装置,照明装置および液晶プロジェクター Pending JPH10106493A (ja)

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