JPH11288697A - 蛍光ランプ - Google Patents
蛍光ランプInfo
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- JPH11288697A JPH11288697A JP12658298A JP12658298A JPH11288697A JP H11288697 A JPH11288697 A JP H11288697A JP 12658298 A JP12658298 A JP 12658298A JP 12658298 A JP12658298 A JP 12658298A JP H11288697 A JPH11288697 A JP H11288697A
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Landscapes
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[課題] 蛍光体被膜の膜厚を薄くし、品質の信頼性が
高く、しかも高輝度な蛍光ランプを提供することを目的
とする。 [解決手段] 管状ガラスバルブ1の内面に管軸方向に
沿った開口部3を有する蛍光体被膜2を形成し、外面に
は1対の帯状の電極4、5を形成し、内部にはキセノン
を主成分とする希ガスを封入した蛍光ランプの前記蛍光
体被膜2の蛍光体の平均粒径が1μm以上3μm以下で
あることを特徴とする。
高く、しかも高輝度な蛍光ランプを提供することを目的
とする。 [解決手段] 管状ガラスバルブ1の内面に管軸方向に
沿った開口部3を有する蛍光体被膜2を形成し、外面に
は1対の帯状の電極4、5を形成し、内部にはキセノン
を主成分とする希ガスを封入した蛍光ランプの前記蛍光
体被膜2の蛍光体の平均粒径が1μm以上3μm以下で
あることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定方向へ可視光
線を放射するアパーチャ形の蛍光ランプに関する。
線を放射するアパーチャ形の蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナ、複写機、ファクシミ
リ等のOA機器の原稿読取用光源として、従来は細径の
ガラスバルブの内面の全周に亘り蛍光体被膜を形成し、
ガラスバルブの両端には外部電源から給電可能なリード
線を夫々電気的に接続した任意形状の一対の内部電極を
封装すると共に、このガラスバルブの内部には微量の水
銀及び放電用の例えばアルゴンガス、キセノンガス等の
希ガスを封入して構成される蛍光ランプが用いられてい
た。
リ等のOA機器の原稿読取用光源として、従来は細径の
ガラスバルブの内面の全周に亘り蛍光体被膜を形成し、
ガラスバルブの両端には外部電源から給電可能なリード
線を夫々電気的に接続した任意形状の一対の内部電極を
封装すると共に、このガラスバルブの内部には微量の水
銀及び放電用の例えばアルゴンガス、キセノンガス等の
希ガスを封入して構成される蛍光ランプが用いられてい
た。
【0003】ところで、このような構成の蛍光ランプ
は、電極部を封着するために特別な構造を必要とし、部
品点数が多く製造工程が複雑で製造コストが高くなると
いう問題点を有していた。又、電極が位置するガラスバ
ルブの両端部からの発光量が低く、光束の立ち上がりが
悪く、周囲の温度環境に明るさが影響を受けやすい。
又、ガラスバルブのクラック等の経時的変化が大きく、
内部電極は蛍光ランプを短寿命化させる主因となってい
た。
は、電極部を封着するために特別な構造を必要とし、部
品点数が多く製造工程が複雑で製造コストが高くなると
いう問題点を有していた。又、電極が位置するガラスバ
ルブの両端部からの発光量が低く、光束の立ち上がりが
悪く、周囲の温度環境に明るさが影響を受けやすい。
又、ガラスバルブのクラック等の経時的変化が大きく、
内部電極は蛍光ランプを短寿命化させる主因となってい
た。
【0004】そこで、上記問題点を解消するために近年
は、例えば特開平3−225745号公報、特開平6−
188087号公報、特開平9−92226号公報、特
開平9−92227号公報等に開示されているように、
ガラスバルブの内部に電極を設けないで、両端を封止し
た細長い管状ガラスバルブの外面にバルブ軸に沿って一
対の帯状の外部電極を形成し、ガラスバルブの内面には
バルブ軸に沿って光投射窓である開口部(アパーチャ)
を残して蛍光体被膜を形成し、内部にはキセノンガスを
主成分とする希ガスを200Torr以下の封入圧で封
入されてなるアパーチャ形の蛍光ランプが提案されてい
る。このアパーチャ形の蛍光ランプは、前記外部電極間
に高周波電力を供給してガラスバルブ内に高周波放電を
発生させ、ガラスバルブ内に封入されているキセノンガ
ス等の希ガスを電離、励起させて蛍光体を発光させる。
発光した蛍光体被膜の可視光と、この可視光が反射膜を
兼用する帯状の外部電極により反射した光とが、ガラス
バルブの透明な光投射窓である開口部(アパーチャ)か
ら外部に放射される。
は、例えば特開平3−225745号公報、特開平6−
188087号公報、特開平9−92226号公報、特
開平9−92227号公報等に開示されているように、
ガラスバルブの内部に電極を設けないで、両端を封止し
た細長い管状ガラスバルブの外面にバルブ軸に沿って一
対の帯状の外部電極を形成し、ガラスバルブの内面には
バルブ軸に沿って光投射窓である開口部(アパーチャ)
を残して蛍光体被膜を形成し、内部にはキセノンガスを
主成分とする希ガスを200Torr以下の封入圧で封
入されてなるアパーチャ形の蛍光ランプが提案されてい
る。このアパーチャ形の蛍光ランプは、前記外部電極間
に高周波電力を供給してガラスバルブ内に高周波放電を
発生させ、ガラスバルブ内に封入されているキセノンガ
ス等の希ガスを電離、励起させて蛍光体を発光させる。
発光した蛍光体被膜の可視光と、この可視光が反射膜を
兼用する帯状の外部電極により反射した光とが、ガラス
バルブの透明な光投射窓である開口部(アパーチャ)か
ら外部に放射される。
【0005】又、上記公報中特開平9−92227号公
報開示の発明は、発光特性の向上のために外部電極を透
光性を有する部材により形成し、この外部電極及び光投
射窓である開口部(アパーチャ)の両者から可視光を外
部に放射させるように構成している。
報開示の発明は、発光特性の向上のために外部電極を透
光性を有する部材により形成し、この外部電極及び光投
射窓である開口部(アパーチャ)の両者から可視光を外
部に放射させるように構成している。
【0006】これらのようなアパーチャ形の蛍光ランプ
は、バルブ温度が異常上昇することなく光束の立ち上が
り特性に優れ、光投射窓である開口部(アパーチャ)が
バルブ軸方向に沿って形成されているためバルブ端部ま
で照度分布が均一化し、高輝度化し、しかも一層の細径
化を可能にする。
は、バルブ温度が異常上昇することなく光束の立ち上が
り特性に優れ、光投射窓である開口部(アパーチャ)が
バルブ軸方向に沿って形成されているためバルブ端部ま
で照度分布が均一化し、高輝度化し、しかも一層の細径
化を可能にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蛍光ランプ
の輝度と蛍光体被膜の膜厚との間には相対関係があるこ
とが既知であり、この関係は図3のグラフ図中に点線で
明示されている。即ち、蛍光体被膜の膜厚が厚いと輝度
もアップするが、従来品では、蛍光体の膜厚が100μ
mを超えると輝度が飽和する傾向にあり、著しい変化が
見られない。そのため、蛍光体被膜により変換された可
視光を直接利用するのみではなく、この可視光を反射し
た光をも利用するアパーチャ形の蛍光ランプにおいて
は、高輝度を得て発光量を増大させるために蛍光体被膜
の膜厚を100μm以上にする必要性があった。
の輝度と蛍光体被膜の膜厚との間には相対関係があるこ
とが既知であり、この関係は図3のグラフ図中に点線で
明示されている。即ち、蛍光体被膜の膜厚が厚いと輝度
もアップするが、従来品では、蛍光体の膜厚が100μ
mを超えると輝度が飽和する傾向にあり、著しい変化が
見られない。そのため、蛍光体被膜により変換された可
視光を直接利用するのみではなく、この可視光を反射し
た光をも利用するアパーチャ形の蛍光ランプにおいて
は、高輝度を得て発光量を増大させるために蛍光体被膜
の膜厚を100μm以上にする必要性があった。
【0008】しかしながら、蛍光体被膜の膜厚を100
μm以上にすると、蛍光体の使用量が多くなり製造コス
ト高を招来し、かつ、蛍光体被膜がガラスバルブの内面
から剥離する等の不具合が発生することがあった。
μm以上にすると、蛍光体の使用量が多くなり製造コス
ト高を招来し、かつ、蛍光体被膜がガラスバルブの内面
から剥離する等の不具合が発生することがあった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、低コストで、しかも蛍光体被膜の剥離が生じること
のない信頼性の高い高輝度の蛍光ランプを提供すること
を目的とする。
で、低コストで、しかも蛍光体被膜の剥離が生じること
のない信頼性の高い高輝度の蛍光ランプを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の蛍光ランプは、管状ガラ
スバルブの管軸方向に沿った開口部を有してガラスバル
ブの内面に蛍光体被膜を形成し、このガラスバルブの外
面に管軸方向に沿って1対の電極が形成され、前記ガラ
スバルブ内には希ガスを封入されてなる蛍光ランプにお
いて、前記蛍光体被膜を構成する蛍光体の平均粒径が1
μm以上で3μm以下であることを特徴とする。
に本発明のうち請求項1記載の蛍光ランプは、管状ガラ
スバルブの管軸方向に沿った開口部を有してガラスバル
ブの内面に蛍光体被膜を形成し、このガラスバルブの外
面に管軸方向に沿って1対の電極が形成され、前記ガラ
スバルブ内には希ガスを封入されてなる蛍光ランプにお
いて、前記蛍光体被膜を構成する蛍光体の平均粒径が1
μm以上で3μm以下であることを特徴とする。
【0011】本発明のうち請求項2記載の蛍光ランプ
は、蛍光体のうち青色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
2μm以下であることを特徴とする。
は、蛍光体のうち青色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
2μm以下であることを特徴とする。
【0012】本発明のうち請求項3記載の蛍光ランプ
は、蛍光体のうち緑色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
3μm以下であることを特徴とする。
は、蛍光体のうち緑色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
3μm以下であることを特徴とする。
【0013】本発明のうち請求項4記載の蛍光ランプ
は、蛍光体のうち赤色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
2μm以下であることを特徴とする。
は、蛍光体のうち赤色蛍光体の平均粒径が1μm以上で
2μm以下であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照にして本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0015】図1は蛍光ランプの一部切欠正面図、図2
は図1のA−A線断面図である。これらの図において、
符号1は直管状の透明なガラスバルブで、両端は気密に
閉塞されている。2は、ガラスバルブ1の内面に形成さ
れている蛍光体被膜で、管軸に沿って蛍光体被膜のない
光投射用の開口部(アパーチャ)3が設けられている。
蛍光体被膜2は、平均粒径が1μm以上3μm以下の蛍
光体からなる。蛍光体のうち青色蛍光体として例えばユ
ーロビウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光
体を用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上2μm以
下に形成されている。蛍光体のうち緑色蛍光体として例
えばセリウム・テレビウム付活リン酸ランタン蛍光体を
用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上3μm以下に
形成されている。また、蛍光体のうち赤色蛍光体として
ユーロピウム付活硼酸イットリウム・ガドリニウム蛍光
体を用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上2μm以
下に形成されている。本発明においては、青色蛍光体、
緑色蛍光体、赤色蛍光体を上記例示の物質に限定するも
のではないが、平均粒径が青色蛍光体は1μm以上2μ
m以下であり、緑色蛍光体は1μm以上3μm以下であ
り、赤色蛍光体は1μm以上2μm以下であることを必
要とする。また、複数種類の物質よりなる蛍光体の混合
粉末の平均粒径は1μm以上で3μm以下であることを
必要とする。蛍光体被膜2の膜厚を従来の半分程度の5
0μm程度にするためである。ガラスバルブ1の内部に
はキセノン(Xe)ガスを主成分とする希ガスガ60T
orr以下の封入圧で封入されている。希ガスの封入圧
は、200Torr以下であれば不問である。
は図1のA−A線断面図である。これらの図において、
符号1は直管状の透明なガラスバルブで、両端は気密に
閉塞されている。2は、ガラスバルブ1の内面に形成さ
れている蛍光体被膜で、管軸に沿って蛍光体被膜のない
光投射用の開口部(アパーチャ)3が設けられている。
蛍光体被膜2は、平均粒径が1μm以上3μm以下の蛍
光体からなる。蛍光体のうち青色蛍光体として例えばユ
ーロビウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光
体を用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上2μm以
下に形成されている。蛍光体のうち緑色蛍光体として例
えばセリウム・テレビウム付活リン酸ランタン蛍光体を
用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上3μm以下に
形成されている。また、蛍光体のうち赤色蛍光体として
ユーロピウム付活硼酸イットリウム・ガドリニウム蛍光
体を用い、この蛍光体の平均粒径は1μm以上2μm以
下に形成されている。本発明においては、青色蛍光体、
緑色蛍光体、赤色蛍光体を上記例示の物質に限定するも
のではないが、平均粒径が青色蛍光体は1μm以上2μ
m以下であり、緑色蛍光体は1μm以上3μm以下であ
り、赤色蛍光体は1μm以上2μm以下であることを必
要とする。また、複数種類の物質よりなる蛍光体の混合
粉末の平均粒径は1μm以上で3μm以下であることを
必要とする。蛍光体被膜2の膜厚を従来の半分程度の5
0μm程度にするためである。ガラスバルブ1の内部に
はキセノン(Xe)ガスを主成分とする希ガスガ60T
orr以下の封入圧で封入されている。希ガスの封入圧
は、200Torr以下であれば不問である。
【0016】ガラスバルブ1の外面には、1対の帯状の
電極4、5がガラスバルブ1の管軸に沿って平行に形成
されている。電極4、5は、導電性、光反射特性を有す
る例えばアルミニウム(Al)等よりなり、詳しくはガ
ラスバルブ1の略全長に亘る長さのアルミニウムテープ
等を貼着等の手段によりガラスバルブ1の外面に取り付
けて反射膜を兼用している。また、電極4、5は図2に
示すように、ガラスバルブ1の上面側と下面側に開口部
(アパーチャ)3と略同一間隔を隔てて略平行に対向し
て形成されている。電極4、5には、点灯装置(図示せ
ず)と電気的に接続するためのリード線6、7が夫々接
続されている。
電極4、5がガラスバルブ1の管軸に沿って平行に形成
されている。電極4、5は、導電性、光反射特性を有す
る例えばアルミニウム(Al)等よりなり、詳しくはガ
ラスバルブ1の略全長に亘る長さのアルミニウムテープ
等を貼着等の手段によりガラスバルブ1の外面に取り付
けて反射膜を兼用している。また、電極4、5は図2に
示すように、ガラスバルブ1の上面側と下面側に開口部
(アパーチャ)3と略同一間隔を隔てて略平行に対向し
て形成されている。電極4、5には、点灯装置(図示せ
ず)と電気的に接続するためのリード線6、7が夫々接
続されている。
【0017】上記帯状の電極4、5を含むガラスバルブ
1の全外周面には、湿気の付着し易いガラスバルブ1の
表面の絶縁低下を防ぎ、両電極4、5間の短絡自己を防
止するために透明な絶縁被膜8が被覆形成されている。
この絶縁被膜8は例えばシリコン樹脂等からなる。
1の全外周面には、湿気の付着し易いガラスバルブ1の
表面の絶縁低下を防ぎ、両電極4、5間の短絡自己を防
止するために透明な絶縁被膜8が被覆形成されている。
この絶縁被膜8は例えばシリコン樹脂等からなる。
【0018】このような構成の蛍光ランプは、リード線
6、7を介して点灯装置(図示せず)と電極4、5を接
続し、これら電極4、5に高周波電力を供給すると、ガ
ラスバルブ1の内部(放電空間)で高周波電界による放
電が発生し、この放電によりキセノンガスが電離及び励
起されて紫外線を放射し、この紫外線が蛍光体被膜2に
より可視光に変換される。この可視光は、直接に開口部
(アパーチャ)3のガラスバルブ1の透明部分を通過し
て外部に放射され、また前記可視光がガラスバルブ1内
に於て、光反射特性を有する電極4、5の内面により反
射した光も開口部(アパーチャ)3を通過して外部に放
射される。このアパーチャ形の蛍光ランプからの光放射
は、ガラスバルブ1に蛍光体被膜の形成されていない光
投射用の開口部(アパーチャ)3が形成されているた
め、光の大部分は透明な開口部(アパーチャ)3より放
射される。尚、開口部(アパーチャ)3以外の部分、例
えば開口部(アパーチャ)3の対向位置で電極4、5が
形成されていない部分からも微量ではあるが、光の放射
がある。
6、7を介して点灯装置(図示せず)と電極4、5を接
続し、これら電極4、5に高周波電力を供給すると、ガ
ラスバルブ1の内部(放電空間)で高周波電界による放
電が発生し、この放電によりキセノンガスが電離及び励
起されて紫外線を放射し、この紫外線が蛍光体被膜2に
より可視光に変換される。この可視光は、直接に開口部
(アパーチャ)3のガラスバルブ1の透明部分を通過し
て外部に放射され、また前記可視光がガラスバルブ1内
に於て、光反射特性を有する電極4、5の内面により反
射した光も開口部(アパーチャ)3を通過して外部に放
射される。このアパーチャ形の蛍光ランプからの光放射
は、ガラスバルブ1に蛍光体被膜の形成されていない光
投射用の開口部(アパーチャ)3が形成されているた
め、光の大部分は透明な開口部(アパーチャ)3より放
射される。尚、開口部(アパーチャ)3以外の部分、例
えば開口部(アパーチャ)3の対向位置で電極4、5が
形成されていない部分からも微量ではあるが、光の放射
がある。
【0019】全長約270mm、外径約8mm、内径約
7mmのガラスバルブ1の外面に幅約8mmの電極4と
幅約8mmの電極5を設け、開口部(アパーチャ)3の
幅が約6mm、開口角度約80度で、内面には平均粒径
約2.8μmのセリウム・テルビウム付活リン酸ランタ
ン蛍光体による蛍光体被膜2を形成し、内部には約60
Torrの封入圧でキセノンガスを封入し、ランプ電流
約30mAの条件下で、アパーチャ形の蛍光ランプにつ
いて輝度を測定した。輝度は開口部(アパーチャ)3か
らガラスバルブ1内を見る位置で測定した。比較のため
に、同一緑色蛍光体で平均粒径が従来品と同様の約4.
8μm、他の条件は同一のアパーチャ形の蛍光ランプに
ついても輝度を測定した。その結果は図3のグラフ図に
示す通りである。このグラフ図においては、本実施の形
態によるアパーチャ形の蛍光ランプについては実線で、
平均粒形が約4.8μmの従来のアパーチャ形の蛍光ラ
ンプについては点線で示されている。この図3より、本
実施の形態によるアパーチャ形の蛍光ランプは、蛍光体
被膜の膜厚が50μmで相対輝度が105%と高輝度を
得ることが実験的に裏付けられた。この数値は、従来の
平均粒径の大きい蛍光体被膜を膜厚50μmに形成した
ものが相対輝度91%と低く、また膜厚100μmに形
成したものが相対輝度が100%であることに比較する
と、従来品の半分の膜厚で高輝度化が可能になることが
判明した。平均粒径以外については同一条件で、平均粒
径1.5μmのユーロピウム付活硼酸イットリウム・ガ
ドリニウム蛍光体を蛍光体被膜2とするアパーチャ形の
蛍光ランプについても前記と同一方法で輝度を測定し
た。比較のために、平均粒径2.9μmのものについて
も測定した。前記結果と同様の結果を得た。更に、平均
粒径以外については同一条件で、平均粒径1.4μmの
ユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍
光体を蛍光体被膜2とするアパーチャ形の蛍光ランプに
ついても前記と同一方法で輝度を測定した。比較のため
に、平均粒径2.9μmのものについても測定した。前
記結果と同様の結果を得た。
7mmのガラスバルブ1の外面に幅約8mmの電極4と
幅約8mmの電極5を設け、開口部(アパーチャ)3の
幅が約6mm、開口角度約80度で、内面には平均粒径
約2.8μmのセリウム・テルビウム付活リン酸ランタ
ン蛍光体による蛍光体被膜2を形成し、内部には約60
Torrの封入圧でキセノンガスを封入し、ランプ電流
約30mAの条件下で、アパーチャ形の蛍光ランプにつ
いて輝度を測定した。輝度は開口部(アパーチャ)3か
らガラスバルブ1内を見る位置で測定した。比較のため
に、同一緑色蛍光体で平均粒径が従来品と同様の約4.
8μm、他の条件は同一のアパーチャ形の蛍光ランプに
ついても輝度を測定した。その結果は図3のグラフ図に
示す通りである。このグラフ図においては、本実施の形
態によるアパーチャ形の蛍光ランプについては実線で、
平均粒形が約4.8μmの従来のアパーチャ形の蛍光ラ
ンプについては点線で示されている。この図3より、本
実施の形態によるアパーチャ形の蛍光ランプは、蛍光体
被膜の膜厚が50μmで相対輝度が105%と高輝度を
得ることが実験的に裏付けられた。この数値は、従来の
平均粒径の大きい蛍光体被膜を膜厚50μmに形成した
ものが相対輝度91%と低く、また膜厚100μmに形
成したものが相対輝度が100%であることに比較する
と、従来品の半分の膜厚で高輝度化が可能になることが
判明した。平均粒径以外については同一条件で、平均粒
径1.5μmのユーロピウム付活硼酸イットリウム・ガ
ドリニウム蛍光体を蛍光体被膜2とするアパーチャ形の
蛍光ランプについても前記と同一方法で輝度を測定し
た。比較のために、平均粒径2.9μmのものについて
も測定した。前記結果と同様の結果を得た。更に、平均
粒径以外については同一条件で、平均粒径1.4μmの
ユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍
光体を蛍光体被膜2とするアパーチャ形の蛍光ランプに
ついても前記と同一方法で輝度を測定した。比較のため
に、平均粒径2.9μmのものについても測定した。前
記結果と同様の結果を得た。
【0020】前記結果より、蛍光体の平均粒径を小径化
することにより蛍光体被膜2の膜厚を従来品の半分の膜
厚である50μm程度で従来品を上回る高輝度化が可能
になった。
することにより蛍光体被膜2の膜厚を従来品の半分の膜
厚である50μm程度で従来品を上回る高輝度化が可能
になった。
【0021】
【発明の効果】本発明は蛍光体の粒径を小径にすること
により、膜厚を薄くして蛍光ランプの高輝度化を図り得
るという効果がある。
により、膜厚を薄くして蛍光ランプの高輝度化を図り得
るという効果がある。
【0022】膜厚が薄いので、使用する蛍光体の量が少
量化し結果的に低コスト化する。又、蛍光体被膜が剥離
することがなく高品質化するという効果がある。
量化し結果的に低コスト化する。又、蛍光体被膜が剥離
することがなく高品質化するという効果がある。
【0023】膜厚が薄くなるため、蛍光ランプの一層の
細径化が可能になるという効果がある。
細径化が可能になるという効果がある。
【図1】本発明の実施の形態における蛍光ランプの一部
切欠正面図である。
切欠正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】蛍光体の平均粒子別に測定した蛍光体被膜の膜
厚と輝度の関係を示す図である。
厚と輝度の関係を示す図である。
1 ガラスバルブ 2 蛍光体被膜 3 開口部 4、5 電極 6、7 リード線 8 絶縁被膜
Claims (4)
- 【請求項1】 管状ガラスバルブの管軸方向に沿った開
口部を有してガラスバルブの内面に蛍光体被膜を形成
し、このガラスバルブの外面に管軸方向に沿って1対の
電極が形成され、前記ガラスバルブ内には希ガスを封入
されてなる蛍光ランプにおいて、前記蛍光体被膜を構成
する蛍光体の平均粒径が1μm以上で3μm以下である
ことを特徴とする蛍光ランプ。 - 【請求項2】 上記蛍光体のうち青色蛍光体の平均粒径
が1μm以上で2μm以下であることを特徴とする請求
項1記載の蛍光ランプ。 - 【請求項3】 上記蛍光体のうち緑色蛍光体の平均粒径
が1μm以上で3μm以下であることを特徴とする請求
項1記載の蛍光ランプ。 - 【請求項4】 上記蛍光体のうち赤色蛍光体の平均粒径
が1μm以上で2μm以下であることを特徴とする請求
項1記載の蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12658298A JPH11288697A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12658298A JPH11288697A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 蛍光ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11288697A true JPH11288697A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14938751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12658298A Pending JPH11288697A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 蛍光ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11288697A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110882489A (zh) * | 2019-10-21 | 2020-03-17 | 三维医疗科技江苏股份有限公司 | 一种台式紫外线治疗仪灯架 |
CN115093852A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-23 | 浙江理工大学 | 一种掺铈、铽和铕的硼酸钇白光发光荧光粉及其制备方法 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP12658298A patent/JPH11288697A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110882489A (zh) * | 2019-10-21 | 2020-03-17 | 三维医疗科技江苏股份有限公司 | 一种台式紫外线治疗仪灯架 |
CN115093852A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-23 | 浙江理工大学 | 一种掺铈、铽和铕的硼酸钇白光发光荧光粉及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060331 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060331 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060412 |