JPH1016139A - 化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH1016139A JPH1016139A JP17674596A JP17674596A JPH1016139A JP H1016139 A JPH1016139 A JP H1016139A JP 17674596 A JP17674596 A JP 17674596A JP 17674596 A JP17674596 A JP 17674596A JP H1016139 A JPH1016139 A JP H1016139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- resin layer
- layer
- ultraviolet
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐擦傷性に優れ、かつ加工性の良好な化粧板
を与える化粧板表面形成用シート、及びこのものを用い
て上記化粧板を効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 (A)ポリエステルフィルム上に、
(B)耐熱性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層、
(D)熱可塑性樹脂シート層及び場合により、(E)印
刷模様担持樹脂シート層を順次積層して成り、かつ
(B)層と(C)層とは(C)層の硬化後相互が剥離可
能に形成された化粧板表面形成用シート、並びに、木質
系基材に対し、上記表面形成用シートを(D)層表面又
は(E)層表面又は(E)層表面によって接着し、次い
で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエステルフィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離
することにより、化粧板を製造する方法である。
を与える化粧板表面形成用シート、及びこのものを用い
て上記化粧板を効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 (A)ポリエステルフィルム上に、
(B)耐熱性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層、
(D)熱可塑性樹脂シート層及び場合により、(E)印
刷模様担持樹脂シート層を順次積層して成り、かつ
(B)層と(C)層とは(C)層の硬化後相互が剥離可
能に形成された化粧板表面形成用シート、並びに、木質
系基材に対し、上記表面形成用シートを(D)層表面又
は(E)層表面又は(E)層表面によって接着し、次い
で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエステルフィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離
することにより、化粧板を製造する方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な化粧板表面形
成用シート、その製造方法及び該表面形成用シートを用
いた化粧板の製造方法に関するものである。さらに詳し
くいえば、本発明は、耐擦傷性に優れた表面層を有し、
かつ加工性の良好な化粧板を与える化粧板表面形成用シ
ート、このものを効率よく製造する方法、及び上記化粧
板表面形成用シートを使用して、家具、家電製品や台所
製品のキャビネット、自動車部品などに用いられる耐擦
傷性に優れ、かつ加工性の良好な化粧板を効率よく製造
する方法に関するものである。
成用シート、その製造方法及び該表面形成用シートを用
いた化粧板の製造方法に関するものである。さらに詳し
くいえば、本発明は、耐擦傷性に優れた表面層を有し、
かつ加工性の良好な化粧板を与える化粧板表面形成用シ
ート、このものを効率よく製造する方法、及び上記化粧
板表面形成用シートを使用して、家具、家電製品や台所
製品のキャビネット、自動車部品などに用いられる耐擦
傷性に優れ、かつ加工性の良好な化粧板を効率よく製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家具、家電製品や台所製品のキャ
ビネット、自動車部品などに用いられる化粧板として
は、例えば木質系基材の表面に、木目模様などを印刷し
た表面形成用シート(化粧用シート)を接着剤を用いて
貼合わせた構造のものが知られている。
ビネット、自動車部品などに用いられる化粧板として
は、例えば木質系基材の表面に、木目模様などを印刷し
た表面形成用シート(化粧用シート)を接着剤を用いて
貼合わせた構造のものが知られている。
【0003】このような化粧板に使用される化粧用シー
トには、一般に、木質系基材が凹凸部などの複雑な形状
を有していても、その形状に合わせて貼合せが可能な加
工適性、貼合せ後の化粧板に種々の加工を施す際に対応
できる加工適性、及び耐擦傷性などが要求される。
トには、一般に、木質系基材が凹凸部などの複雑な形状
を有していても、その形状に合わせて貼合せが可能な加
工適性、貼合せ後の化粧板に種々の加工を施す際に対応
できる加工適性、及び耐擦傷性などが要求される。
【0004】これまで、化粧用シートとしては、上記加
工適性の点から、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、
オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリ
エステル系樹脂などの熱可塑性樹脂から成るシートが用
いられている。そして、耐擦傷性を付与するために、例
えば木質系基材に化粧用シートを貼合わせて所望形状に
成形したのち、化粧用シート表面に、スプレーなどで紫
外線硬化性樹脂層を設け、紫外線照射して硬化させ、耐
擦傷性被膜を形成させる方法などが用いられている。し
かしながら、このような方法においては、新たな工程を
必要とし、作業に手間がかかる上、スプレー作業による
作業環境への悪影響を招くなどの欠点がある。このほ
か、あらかじめ、紫外線硬化樹脂から成る耐擦傷性被膜
を設けた化粧用シートを用いることも考えられるが、こ
の場合、該化粧用シートを木質系基材に貼合わせ、所望
形状に成形する際、クラックが入りやすく、成形が困難
になるという欠点を生じるし、クラックが入らず、成形
が可能なものとすれば、耐擦傷性が不十分になる。
工適性の点から、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、
オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリ
エステル系樹脂などの熱可塑性樹脂から成るシートが用
いられている。そして、耐擦傷性を付与するために、例
えば木質系基材に化粧用シートを貼合わせて所望形状に
成形したのち、化粧用シート表面に、スプレーなどで紫
外線硬化性樹脂層を設け、紫外線照射して硬化させ、耐
擦傷性被膜を形成させる方法などが用いられている。し
かしながら、このような方法においては、新たな工程を
必要とし、作業に手間がかかる上、スプレー作業による
作業環境への悪影響を招くなどの欠点がある。このほ
か、あらかじめ、紫外線硬化樹脂から成る耐擦傷性被膜
を設けた化粧用シートを用いることも考えられるが、こ
の場合、該化粧用シートを木質系基材に貼合わせ、所望
形状に成形する際、クラックが入りやすく、成形が困難
になるという欠点を生じるし、クラックが入らず、成形
が可能なものとすれば、耐擦傷性が不十分になる。
【0005】さらに、ウレタン系樹脂やアクリル系樹
脂、これらにワックス、シリコーンオイルなどを添加し
たもの、あるいはこれらのシリコーン変性樹脂などから
成る被膜を表面に設けた化粧用シートが知られている
が、このシートも、木質系基材に貼合せ後成形が可能な
ものは、耐擦傷性が十分ではないという欠点を有してい
る。
脂、これらにワックス、シリコーンオイルなどを添加し
たもの、あるいはこれらのシリコーン変性樹脂などから
成る被膜を表面に設けた化粧用シートが知られている
が、このシートも、木質系基材に貼合せ後成形が可能な
ものは、耐擦傷性が十分ではないという欠点を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、耐擦傷性に優れた表面層を有し、かつ加
工性の良好な化粧板を与える化粧板表面形成用シート、
及びこのものを使用して、上記化粧板を効率よく製造す
る方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
事情のもとで、耐擦傷性に優れた表面層を有し、かつ加
工性の良好な化粧板を与える化粧板表面形成用シート、
及びこのものを使用して、上記化粧板を効率よく製造す
る方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題が解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル
フィルム上に、耐熱性樹脂層、紫外線硬化性樹脂層、熱
可塑性樹脂シート層及び場合により印刷模様担持樹脂シ
ート層を順次積層させ、かつ耐熱性樹脂層と紫外線硬化
性樹脂層を、後者の硬化後相互が剥離しうるように形成
させた積層シートが化粧板表面形成用シートとして、そ
の目的に適合しうること、そして、木質系基材に対し、
上記積層シートを、その熱可塑性樹脂シート層表面また
は印刷模様担持樹脂シート層表面によって接着し、次い
で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエステルフィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離
することにより、所望の化粧板が効率よく得られること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル
フィルム上に、耐熱性樹脂層、紫外線硬化性樹脂層、熱
可塑性樹脂シート層及び場合により印刷模様担持樹脂シ
ート層を順次積層させ、かつ耐熱性樹脂層と紫外線硬化
性樹脂層を、後者の硬化後相互が剥離しうるように形成
させた積層シートが化粧板表面形成用シートとして、そ
の目的に適合しうること、そして、木質系基材に対し、
上記積層シートを、その熱可塑性樹脂シート層表面また
は印刷模様担持樹脂シート層表面によって接着し、次い
で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエステルフィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離
することにより、所望の化粧板が効率よく得られること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、第一に、(A)ポリ
エステルフィルム上に、(B)耐熱性樹脂層、(C)紫
外線硬化性樹脂層、(D)熱可塑性樹脂シート層及び場
合により(E)印刷模様担持樹脂シート層を順次積層し
て成り、かつ上記(B)耐熱性樹脂層と(C)紫外線硬
化性樹脂層とは、後者の硬化後相互が剥離可能に形成さ
れていることを特徴とする化粧板表面形成用シートを、
第二に表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基材に対
し、上記化粧板表面形成用シートを、その熱可塑性樹脂
シート層表面又は印刷模様担持樹脂シート層表面によっ
て接着し、次いで紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を
硬化させたのち、(A)ポリエステルフィルムと(B)
耐熱性樹脂層とを同時に剥離することを特徴とする化粧
板の製造方法を提供するものである。
エステルフィルム上に、(B)耐熱性樹脂層、(C)紫
外線硬化性樹脂層、(D)熱可塑性樹脂シート層及び場
合により(E)印刷模様担持樹脂シート層を順次積層し
て成り、かつ上記(B)耐熱性樹脂層と(C)紫外線硬
化性樹脂層とは、後者の硬化後相互が剥離可能に形成さ
れていることを特徴とする化粧板表面形成用シートを、
第二に表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基材に対
し、上記化粧板表面形成用シートを、その熱可塑性樹脂
シート層表面又は印刷模様担持樹脂シート層表面によっ
て接着し、次いで紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を
硬化させたのち、(A)ポリエステルフィルムと(B)
耐熱性樹脂層とを同時に剥離することを特徴とする化粧
板の製造方法を提供するものである。
【0009】また、本発明に従えば、前記化粧板表面形
成用シートは、ポリエステルフィルムの片面に耐熱性樹
脂層及び紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエス
テルフィルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とか
ら成る積層シートを製造する工程、この積層シートの紫
外線硬化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆する工程、
押出成形により形成された熱可塑性樹脂シートの一方の
表面と前記積層シートの紫外線硬化性樹脂層表面とを、
その上に被覆された保護フィルムを取り除きながら接触
させるとともに、場合により、上記熱可塑性樹脂シート
の他方の表面に印刷模様担持樹脂シートを接触させてそ
れぞれ圧着させる工程を順次施すことにより、製造する
ことができる。
成用シートは、ポリエステルフィルムの片面に耐熱性樹
脂層及び紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエス
テルフィルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とか
ら成る積層シートを製造する工程、この積層シートの紫
外線硬化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆する工程、
押出成形により形成された熱可塑性樹脂シートの一方の
表面と前記積層シートの紫外線硬化性樹脂層表面とを、
その上に被覆された保護フィルムを取り除きながら接触
させるとともに、場合により、上記熱可塑性樹脂シート
の他方の表面に印刷模様担持樹脂シートを接触させてそ
れぞれ圧着させる工程を順次施すことにより、製造する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の化粧板表面形成用シート
(以下、化粧用シートと称する)において、(A)層と
して用いられるポリエステルフィルムは、低結晶性で、
80℃において100%以上の伸びを有するポリエチレ
ンテレフタレート系共重合体フィルムが好適である。
(以下、化粧用シートと称する)において、(A)層と
して用いられるポリエステルフィルムは、低結晶性で、
80℃において100%以上の伸びを有するポリエチレ
ンテレフタレート系共重合体フィルムが好適である。
【0011】このポリエチレンテレフタレート系共重合
体は、テレフタル酸単位を主体とするジカルボン酸単位
とエチレングリコール単位を主体とするジオール単位を
含有するものであって、テレフタル酸単位以外に導入し
うるジカルボン酸単位としては、例えばイソフタル酸、
ビフェニルジカルボン酸、5‐第三ブチルイソフタル
酸、2,2′,6,6′‐テトラメチルビフェニルジカ
ルボン酸、2,6‐ナフタレンジカルボン酸、1,1,
3‐トリメチル‐3‐フェニルインデン‐4,5‐ジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸の単位、シュウ酸、
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
1,10‐デカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸の単位
が挙げられる。また、所望により、トリメリット酸、
1,2,4,5‐ベンゼンテトラカルボン酸などのポリ
カルボン酸の単位などを導入することもできる。
体は、テレフタル酸単位を主体とするジカルボン酸単位
とエチレングリコール単位を主体とするジオール単位を
含有するものであって、テレフタル酸単位以外に導入し
うるジカルボン酸単位としては、例えばイソフタル酸、
ビフェニルジカルボン酸、5‐第三ブチルイソフタル
酸、2,2′,6,6′‐テトラメチルビフェニルジカ
ルボン酸、2,6‐ナフタレンジカルボン酸、1,1,
3‐トリメチル‐3‐フェニルインデン‐4,5‐ジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸の単位、シュウ酸、
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
1,10‐デカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸の単位
が挙げられる。また、所望により、トリメリット酸、
1,2,4,5‐ベンゼンテトラカルボン酸などのポリ
カルボン酸の単位などを導入することもできる。
【0012】一方、エチレングリコール単位以外に導入
しうるジオール単位としては、例えばジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6‐ヘキサンジオー
ル、1,4‐シクロヘキサンジメタノール、キシリレン
グリコールなどの単位が挙げられる。また、所望によ
り、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパンなどのポリオールの単位などを導入すること
もできる。
しうるジオール単位としては、例えばジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6‐ヘキサンジオー
ル、1,4‐シクロヘキサンジメタノール、キシリレン
グリコールなどの単位が挙げられる。また、所望によ
り、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパンなどのポリオールの単位などを導入すること
もできる。
【0013】さらに、所望により、p‐ヒドロキシ安息
香酸、p‐ヒドロキシエトキシ安息香酸、2‐ヒドロキ
シ‐6‐ナフトエ酸などのヒドロキシカルボン酸の単位
も導入することができる。この(A)層に用いられるポ
リエステルフィルムの厚さについては特に制限はない
が、通常10〜100μmの範囲で選ばれる。
香酸、p‐ヒドロキシエトキシ安息香酸、2‐ヒドロキ
シ‐6‐ナフトエ酸などのヒドロキシカルボン酸の単位
も導入することができる。この(A)層に用いられるポ
リエステルフィルムの厚さについては特に制限はない
が、通常10〜100μmの範囲で選ばれる。
【0014】本発明の化粧用シートにおける(B)層の
耐熱性樹脂層は、この上に設けられる紫外線硬化性樹脂
層を硬化後、その硬化樹脂層から剥離しうることが必要
である。このような耐熱性樹脂層を形成する耐熱性樹脂
としては、例えば熱硬化型アクリル系樹脂が好適であ
る。この熱硬化型アクリル系樹脂の好ましい例として
は、アクリル/メラミン系樹脂又はアクリル/メラミン
系樹脂を含有するアクリル系樹脂に酸性触媒を配合した
ものを挙げることができる。このような熱硬化型アクリ
ル系樹脂から成る層を100〜200℃程度に加熱する
ことにより硬化させ、所望の耐熱性樹脂層を形成させる
ことができる。上記アクリル/メラミン系樹脂は市販
品、例えばEX114D[大日精化(株)製、商品名]
などとして入手することができる。
耐熱性樹脂層は、この上に設けられる紫外線硬化性樹脂
層を硬化後、その硬化樹脂層から剥離しうることが必要
である。このような耐熱性樹脂層を形成する耐熱性樹脂
としては、例えば熱硬化型アクリル系樹脂が好適であ
る。この熱硬化型アクリル系樹脂の好ましい例として
は、アクリル/メラミン系樹脂又はアクリル/メラミン
系樹脂を含有するアクリル系樹脂に酸性触媒を配合した
ものを挙げることができる。このような熱硬化型アクリ
ル系樹脂から成る層を100〜200℃程度に加熱する
ことにより硬化させ、所望の耐熱性樹脂層を形成させる
ことができる。上記アクリル/メラミン系樹脂は市販
品、例えばEX114D[大日精化(株)製、商品名]
などとして入手することができる。
【0015】この耐熱性樹脂層の厚さは0.1〜1μm
の範囲にあるのが好ましい。この厚さが0.1μm未満
では木質系基材に化粧用シートを貼合わせ、所望形状に
成形し、紫外線を照射後ポリエステルフィルムを剥離す
る際に、成形により伸ばされた部分が剥がれにくくなる
おそれがあるし、1μmを超えると紫外線照射後の硬化
樹脂層に密着しやすくなり、好ましくない。
の範囲にあるのが好ましい。この厚さが0.1μm未満
では木質系基材に化粧用シートを貼合わせ、所望形状に
成形し、紫外線を照射後ポリエステルフィルムを剥離す
る際に、成形により伸ばされた部分が剥がれにくくなる
おそれがあるし、1μmを超えると紫外線照射後の硬化
樹脂層に密着しやすくなり、好ましくない。
【0016】このような耐熱性樹脂層を設けることによ
り、紫外線照射前では、ポリエステルフィルムと紫外線
硬化性樹脂層との十分な密着性が得られ、また、紫外線
照射後では、ポリエステルフィルムが耐熱性樹脂層とと
もに、紫外線硬化樹脂層から容易に剥離する。
り、紫外線照射前では、ポリエステルフィルムと紫外線
硬化性樹脂層との十分な密着性が得られ、また、紫外線
照射後では、ポリエステルフィルムが耐熱性樹脂層とと
もに、紫外線硬化樹脂層から容易に剥離する。
【0017】本発明の化粧用シートにおける(C)層の
紫外線硬化性樹脂層は、紫外線照射により硬化して、耐
擦傷性に優れる樹脂層を形成するものであって、この層
に使用される紫外線硬化性樹脂については特に制限はな
く、従来ハードコート層の形成に慣用されているものを
用いることができるが、特にアクリル系紫外線硬化性樹
脂が好適である。
紫外線硬化性樹脂層は、紫外線照射により硬化して、耐
擦傷性に優れる樹脂層を形成するものであって、この層
に使用される紫外線硬化性樹脂については特に制限はな
く、従来ハードコート層の形成に慣用されているものを
用いることができるが、特にアクリル系紫外線硬化性樹
脂が好適である。
【0018】このアクリル系紫外線硬化性樹脂の代表的
なものとしては、アクリル系光重合性プレポリマー、光
重合開始剤及び必要に応じて用いられるアクリル系光重
合性モノマーを基本組成とするものを挙げることができ
る。ここで、アクリル系光重合性プレポリマーとして
は、特に制限はなく、従来公知のもの、例えばポリエス
テルアクリレート、ポリエステルウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ポリオールアクリレートな
どを挙げることができる。ポリエステルアクリレートの
例としては、アジピン酸と1,6‐ヘキサンジオールと
アクリル酸から得られたもの、無水フタル酸とプロピレ
ンオキシドとアクリル酸から得られたもの、トリメリッ
ト酸とジエチレングリコールとアクリル酸から得られた
ものなどが、エポキシアクリレートの例としては、ビス
フェノールA−エピクロロヒドリン付加物とアクリル酸
から得られたもの、フェノールノボラック樹脂−エピク
ロロヒドリン付加物とアクリル酸から得られたものなど
が、ポリエステルウレタンアクリレートの例としては、
トリレンジイソシアネートとポリエステルと2‐ヒドロ
キシエチルアクリレートから得られたものなどが挙げら
れる。これらは1種で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。また、光重合開始剤としては、
特に制限はなく、光照射により分解してラジカルを発生
する従来公知のもの、例えばベンゾイン類、ベンゾフェ
ノン類、アセトフェノン類、アントラキノン類、チオキ
サントン類、ケタール類など、具体的にはベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン‐n
‐ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ア
セトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2
‐ジメトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2,2‐
ジエトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2‐ヒドロ
キシ‐2‐メチル‐1‐フェニルプロパン‐1‐オン、
1‐ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2‐メ
チル‐1‐[4‐(メチルチオ)フェニル]‐2‐モル
ホリノ‐プロパン‐1‐オン、4‐(2‐ヒドロキシエ
トキシ)フェニル‐2‐(ヒドロキシ‐2‐プロピル)
ケトン、ベンゾフェノン、p‐フェニルベンゾフェノ
ン、4,4′‐ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロ
ロベンゾフェノン、2‐メチルアントラキノン、2‐エ
チルアントラキノン、2‐tert‐ブチルアントラキ
ノン、2‐アミノアントラキノン、2‐メチルチオキサ
ントン、2‐エチルチオキサントン、2‐クロロチオキ
サントン、2,4‐ジメチルチオキサントン、2,4‐
ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、
アセトフェノンジメチルケタール、p‐ジメチルアミン
安息香酸エステルなどが挙げられる。これらは1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なものとしては、アクリル系光重合性プレポリマー、光
重合開始剤及び必要に応じて用いられるアクリル系光重
合性モノマーを基本組成とするものを挙げることができ
る。ここで、アクリル系光重合性プレポリマーとして
は、特に制限はなく、従来公知のもの、例えばポリエス
テルアクリレート、ポリエステルウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ポリオールアクリレートな
どを挙げることができる。ポリエステルアクリレートの
例としては、アジピン酸と1,6‐ヘキサンジオールと
アクリル酸から得られたもの、無水フタル酸とプロピレ
ンオキシドとアクリル酸から得られたもの、トリメリッ
ト酸とジエチレングリコールとアクリル酸から得られた
ものなどが、エポキシアクリレートの例としては、ビス
フェノールA−エピクロロヒドリン付加物とアクリル酸
から得られたもの、フェノールノボラック樹脂−エピク
ロロヒドリン付加物とアクリル酸から得られたものなど
が、ポリエステルウレタンアクリレートの例としては、
トリレンジイソシアネートとポリエステルと2‐ヒドロ
キシエチルアクリレートから得られたものなどが挙げら
れる。これらは1種で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。また、光重合開始剤としては、
特に制限はなく、光照射により分解してラジカルを発生
する従来公知のもの、例えばベンゾイン類、ベンゾフェ
ノン類、アセトフェノン類、アントラキノン類、チオキ
サントン類、ケタール類など、具体的にはベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン‐n
‐ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ア
セトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2
‐ジメトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2,2‐
ジエトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2‐ヒドロ
キシ‐2‐メチル‐1‐フェニルプロパン‐1‐オン、
1‐ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2‐メ
チル‐1‐[4‐(メチルチオ)フェニル]‐2‐モル
ホリノ‐プロパン‐1‐オン、4‐(2‐ヒドロキシエ
トキシ)フェニル‐2‐(ヒドロキシ‐2‐プロピル)
ケトン、ベンゾフェノン、p‐フェニルベンゾフェノ
ン、4,4′‐ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロ
ロベンゾフェノン、2‐メチルアントラキノン、2‐エ
チルアントラキノン、2‐tert‐ブチルアントラキ
ノン、2‐アミノアントラキノン、2‐メチルチオキサ
ントン、2‐エチルチオキサントン、2‐クロロチオキ
サントン、2,4‐ジメチルチオキサントン、2,4‐
ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、
アセトフェノンジメチルケタール、p‐ジメチルアミン
安息香酸エステルなどが挙げられる。これらは1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】一方、所望により用いられるアクリル系光
重合性モノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、n‐プロピル
(メタ)アクリレート、n‐ブチル(メタ)アクリレー
ト、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、2‐エトキシエチル
(メタ)アクリレート、2‐ブトキシエチル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2‐ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、エチルカルビトール(メタ)アクリレートなどを代
表とする単官能アクリレート化合物;エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジグリシジルエーテルジ
(メタ)アクリレート、グリセリントリグリシジルエー
テルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレートなどを代表とする多官能アクリ
レートなどが挙げられる。ここにおいて(メタ)アクリ
レートはアクリレートとメタクリレートの両者を示す。
この光重合性モノマーは単独で用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、n‐プロピル
(メタ)アクリレート、n‐ブチル(メタ)アクリレー
ト、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、2‐エトキシエチル
(メタ)アクリレート、2‐ブトキシエチル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2‐ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、エチルカルビトール(メタ)アクリレートなどを代
表とする単官能アクリレート化合物;エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジグリシジルエーテルジ
(メタ)アクリレート、グリセリントリグリシジルエー
テルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレートなどを代表とする多官能アクリ
レートなどが挙げられる。ここにおいて(メタ)アクリ
レートはアクリレートとメタクリレートの両者を示す。
この光重合性モノマーは単独で用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0020】前記基本組成から成るアクリル系紫外線硬
化性樹脂には、本発明の目的がそこなわれない範囲で、
所望により、粘度を調節して塗膜の形成を容易にするた
めの有機溶剤、硬化樹脂層の性能を向上させるための無
機フィラー、あるいは密着性付与剤、レベリング剤など
の公知の添加剤を含有させることができる。上記有機溶
剤としては、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類;トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類;メタノール、イソプロパノール、シクロヘ
キサノールなどのアルコール類;シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;石油エーテ
ル、石油ナフサなどの石油系溶剤;セロソルブ、ブチル
セロソルブなどのセロソルブ類;カルビトール、ブチル
カルビトールなどのカルビトール類;酢酸エチル、酢酸
ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセ
テート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトール
アセテートなどの酢酸エステル類などが挙げられる。ま
た、無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、
タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられ
る。
化性樹脂には、本発明の目的がそこなわれない範囲で、
所望により、粘度を調節して塗膜の形成を容易にするた
めの有機溶剤、硬化樹脂層の性能を向上させるための無
機フィラー、あるいは密着性付与剤、レベリング剤など
の公知の添加剤を含有させることができる。上記有機溶
剤としては、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類;トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類;メタノール、イソプロパノール、シクロヘ
キサノールなどのアルコール類;シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;石油エーテ
ル、石油ナフサなどの石油系溶剤;セロソルブ、ブチル
セロソルブなどのセロソルブ類;カルビトール、ブチル
カルビトールなどのカルビトール類;酢酸エチル、酢酸
ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセ
テート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトール
アセテートなどの酢酸エステル類などが挙げられる。ま
た、無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、
タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられ
る。
【0021】本発明の化粧用シートにおいては、この
(C)層の紫外線硬化性樹脂層の厚さは特に制限はな
く、状況に応じて適宜選定すればよいが、通常1〜50
μm、好ましくは3〜30μmの範囲で選ばれる。
(C)層の紫外線硬化性樹脂層の厚さは特に制限はな
く、状況に応じて適宜選定すればよいが、通常1〜50
μm、好ましくは3〜30μmの範囲で選ばれる。
【0022】本発明の化粧用シートにおいて、(D)層
として用いられる熱可塑性樹脂シートは、凹凸部などの
複雑な形状を有する木質系基材であっても、その形状に
合わせて貼合せが可能な加工適性を有するとともに、こ
のシートを木質系基材に貼合わせたものを所望形状に加
工する際に、不都合を生じさせない加工適性を有するも
のが好ましく、このようなものとしては、例えば塩化ビ
ニル系樹脂、ABS樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
オレフィン系樹脂などから成るシートが挙げられる。こ
の熱可塑性樹脂シートの厚さについては特に制限はな
く、それが用いられる化粧板の用途に応じて適宜選定さ
れるが、一般には0.1〜7mm、好ましくは0.1〜
2mmの範囲である。
として用いられる熱可塑性樹脂シートは、凹凸部などの
複雑な形状を有する木質系基材であっても、その形状に
合わせて貼合せが可能な加工適性を有するとともに、こ
のシートを木質系基材に貼合わせたものを所望形状に加
工する際に、不都合を生じさせない加工適性を有するも
のが好ましく、このようなものとしては、例えば塩化ビ
ニル系樹脂、ABS樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
オレフィン系樹脂などから成るシートが挙げられる。こ
の熱可塑性樹脂シートの厚さについては特に制限はな
く、それが用いられる化粧板の用途に応じて適宜選定さ
れるが、一般には0.1〜7mm、好ましくは0.1〜
2mmの範囲である。
【0023】本発明の化粧用シートにおいては、必要に
応じ、(E)層として、印刷模様担持樹脂シートを設け
てもよい。この樹脂シートに用いられる基材樹脂として
は、例えば塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、スチレン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、オレフィン系樹脂などが挙げられる。
この樹脂シートに印刷模様を施すには、例えばグラビア
印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷
など、公知の方法を用いて印刷すればよい。この印刷模
様としては、例えば木目、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄などが挙げられる。この(E)層の印刷模様
担持樹脂シートの厚さについては特に制限はないが、通
常30〜1000μm、好ましくは50〜200μmの
範囲である。
応じ、(E)層として、印刷模様担持樹脂シートを設け
てもよい。この樹脂シートに用いられる基材樹脂として
は、例えば塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、スチレン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、オレフィン系樹脂などが挙げられる。
この樹脂シートに印刷模様を施すには、例えばグラビア
印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷
など、公知の方法を用いて印刷すればよい。この印刷模
様としては、例えば木目、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄などが挙げられる。この(E)層の印刷模様
担持樹脂シートの厚さについては特に制限はないが、通
常30〜1000μm、好ましくは50〜200μmの
範囲である。
【0024】本発明の化粧用シートの製造方法として
は、前記積層構造を有する化粧用シートが得られる方法
であればよく、特に制限されず、例えば(A)ポリエス
テルフィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層及び(C)
紫外線硬化性樹脂層を順次形成させたのち、この紫外線
硬化性樹脂層の上に(D)熱可塑性樹脂シートを熱圧着
させ、所望により、さらにこの上に(E)印刷模様担持
樹脂シートを熱圧着させる方法を用いることができる
が、特に、以下に示す本発明方法を用いることにより、
所望の化粧用シートを生産性よく、製造することができ
る。
は、前記積層構造を有する化粧用シートが得られる方法
であればよく、特に制限されず、例えば(A)ポリエス
テルフィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層及び(C)
紫外線硬化性樹脂層を順次形成させたのち、この紫外線
硬化性樹脂層の上に(D)熱可塑性樹脂シートを熱圧着
させ、所望により、さらにこの上に(E)印刷模様担持
樹脂シートを熱圧着させる方法を用いることができる
が、特に、以下に示す本発明方法を用いることにより、
所望の化粧用シートを生産性よく、製造することができ
る。
【0025】まず、前記と同様にして、(A)ポリエス
テルフィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層及び(C)
紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエステルフィ
ルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とから成る積
層シートを作成し、次いで、この積層シートの紫外線硬
化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆したのち、巻き取
る。次に、(D)熱可塑性樹脂シートの押出成形時に、
そのシートの一方の表面と前記積層シートの(C)紫外
線硬化性樹脂層表面とを、その上に被覆された保護フィ
ルムを取り除きながら接触させるとともに、所望によ
り、(D)熱可塑性樹脂シートの他方の表面に(E)印
刷模様担持樹脂シートを接触させて、それぞれ圧着させ
ることにより、所望の化粧用シートが得られる。
テルフィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層及び(C)
紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエステルフィ
ルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とから成る積
層シートを作成し、次いで、この積層シートの紫外線硬
化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆したのち、巻き取
る。次に、(D)熱可塑性樹脂シートの押出成形時に、
そのシートの一方の表面と前記積層シートの(C)紫外
線硬化性樹脂層表面とを、その上に被覆された保護フィ
ルムを取り除きながら接触させるとともに、所望によ
り、(D)熱可塑性樹脂シートの他方の表面に(E)印
刷模様担持樹脂シートを接触させて、それぞれ圧着させ
ることにより、所望の化粧用シートが得られる。
【0026】この方法において、(A)ポリエステルフ
ィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層を形成させるに
は、前記した熱硬化型アクリル系樹脂を、熱硬化後の樹
脂層が所望の厚さになるように、グラビア印刷法やマイ
クログラビア印刷法などにより塗布し、100〜200
℃程度の温度に加熱して硬化させるのが有利である。ま
た、この上に、(C)紫外線硬化性樹脂層を形成させる
には、前記したアクリル系紫外線硬化性樹脂を、乾燥後
の樹脂層が所望の厚さになるように、グラビア印刷法、
マイクログラビア印刷法、リップコーター法、ロールコ
ーター法などにより塗布し、乾燥させればよい。
ィルムの片面に、(B)耐熱性樹脂層を形成させるに
は、前記した熱硬化型アクリル系樹脂を、熱硬化後の樹
脂層が所望の厚さになるように、グラビア印刷法やマイ
クログラビア印刷法などにより塗布し、100〜200
℃程度の温度に加熱して硬化させるのが有利である。ま
た、この上に、(C)紫外線硬化性樹脂層を形成させる
には、前記したアクリル系紫外線硬化性樹脂を、乾燥後
の樹脂層が所望の厚さになるように、グラビア印刷法、
マイクログラビア印刷法、リップコーター法、ロールコ
ーター法などにより塗布し、乾燥させればよい。
【0027】また、この紫外線硬化性樹脂層の被覆に用
いられる保護フィルムとしては、たとえばポリエステル
系やポリオレフィン系などの樹脂フィルムが挙げられ、
これらの樹脂フィルムは、その表面にシリコーン樹脂な
どの離型剤を塗布し、離型処理を施したものを用いても
よい。また、各種紙にシリコーン樹脂などの離型剤を塗
布して成る離型紙も用いることができる。
いられる保護フィルムとしては、たとえばポリエステル
系やポリオレフィン系などの樹脂フィルムが挙げられ、
これらの樹脂フィルムは、その表面にシリコーン樹脂な
どの離型剤を塗布し、離型処理を施したものを用いても
よい。また、各種紙にシリコーン樹脂などの離型剤を塗
布して成る離型紙も用いることができる。
【0028】次に、このようにして得られた本発明の化
粧用シートを用いて、化粧板を製造する方法について説
明する。まず、表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基
材に対し、前記化粧用シートを、その(D)熱可塑性樹
脂シート層又は(E)印刷模様担持樹脂シート層が接す
るように接着剤を用いて貼り合わせる。上記多孔質木質
系基材としては、たとえば木材、合板、パーチクルボー
ド、ハードボードなどの板状木質系材料が挙げられる。
また、この多孔質木質系基材と化粧用シートを接着させ
る接着剤については特に制限はなく、従来公知の接着剤
の中から適宜選び用いることができる。
粧用シートを用いて、化粧板を製造する方法について説
明する。まず、表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基
材に対し、前記化粧用シートを、その(D)熱可塑性樹
脂シート層又は(E)印刷模様担持樹脂シート層が接す
るように接着剤を用いて貼り合わせる。上記多孔質木質
系基材としては、たとえば木材、合板、パーチクルボー
ド、ハードボードなどの板状木質系材料が挙げられる。
また、この多孔質木質系基材と化粧用シートを接着させ
る接着剤については特に制限はなく、従来公知の接着剤
の中から適宜選び用いることができる。
【0029】次に、この木質系基材に化粧用シートを貼
合わせたものを所望形状に成形したのち、化粧用シート
面に紫外線を照射して、(C)紫外線硬化性樹脂層を硬
化させ、次いで(A)ポリエステルフィルムを(B)耐
熱性樹脂層とともに剥離することにより、耐擦傷性に優
れる表面層を有する化粧板が得られる。
合わせたものを所望形状に成形したのち、化粧用シート
面に紫外線を照射して、(C)紫外線硬化性樹脂層を硬
化させ、次いで(A)ポリエステルフィルムを(B)耐
熱性樹脂層とともに剥離することにより、耐擦傷性に優
れる表面層を有する化粧板が得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明の化粧板表面形成用シートは、耐
擦傷性に優れた表面層を有し、かつ加工性の良好な化粧
板を与えることができる。また、本発明の化粧板表面形
成用シートの製造方法によれば、上記表面形成用シート
を生産性よく製造することができる。
擦傷性に優れた表面層を有し、かつ加工性の良好な化粧
板を与えることができる。また、本発明の化粧板表面形
成用シートの製造方法によれば、上記表面形成用シート
を生産性よく製造することができる。
【0031】さらに、本発明の化粧板の製造方法によれ
ば、上記化粧板表面形成用シートを使用することによ
り、家具、家電製品や台所製品のキャビネット、自動車
部品などに用いられる耐擦傷性に優れ、かつ加工性の良
好な化粧板が効率よく得られる。
ば、上記化粧板表面形成用シートを使用することによ
り、家具、家電製品や台所製品のキャビネット、自動車
部品などに用いられる耐擦傷性に優れ、かつ加工性の良
好な化粧板が効率よく得られる。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0033】実施例1 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート系フィルム
[帝人(株)製、商品名:T−92]の片面に、アクリ
ル系樹脂に硬化剤としてアクリル/メラミン系樹脂[大
日精化(株)製、商品名:EX−114D]と酸性触媒
[大日精化(株)製、商品名:PTC No7]を配合
した塗布液を熱硬化後の膜厚が0.5μmになるように
塗布し、130℃で30秒間加熱して硬化させ、耐熱性
樹脂層を形成させた。次いで、この塗膜面上に、紫外線
硬化性樹脂[三菱化学(株)製、商品名:ユピマーH2
000B、固形分35重量%]を乾燥膜厚が8μmとな
るように塗布し、乾燥させたのち、この上に厚さ0.5
mmの着色硬質塩化ビニル樹脂シートを70℃にて貼合
わせ、化粧板表面形成用シートを作成した。
[帝人(株)製、商品名:T−92]の片面に、アクリ
ル系樹脂に硬化剤としてアクリル/メラミン系樹脂[大
日精化(株)製、商品名:EX−114D]と酸性触媒
[大日精化(株)製、商品名:PTC No7]を配合
した塗布液を熱硬化後の膜厚が0.5μmになるように
塗布し、130℃で30秒間加熱して硬化させ、耐熱性
樹脂層を形成させた。次いで、この塗膜面上に、紫外線
硬化性樹脂[三菱化学(株)製、商品名:ユピマーH2
000B、固形分35重量%]を乾燥膜厚が8μmとな
るように塗布し、乾燥させたのち、この上に厚さ0.5
mmの着色硬質塩化ビニル樹脂シートを70℃にて貼合
わせ、化粧板表面形成用シートを作成した。
【0034】次に、キッチン扉用にNCルーターで凹凸
状に切削加工され、あらかじめ接着剤が塗布された木質
系基材(MDF)表面に、メンブレン成形機により、上
記表面形成用シートを塩化ビニル樹脂シート層が接する
ように90℃にて接着させた。次いで、表面形成用シー
ト面に、出力80W/cmのメタルハライドランプを用
いて、コンベアスピード1m/分で紫外線照射して紫外
線硬化性樹脂層を硬化させたのち、ポリエチレンテレフ
タレート系フィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離除去
し、表面に耐擦傷性の紫外線硬化樹脂層を有するキッチ
ン扉用化粧板を作成した。この化粧板は、表面の紫外線
硬化樹脂層が鉛筆硬度2H、表面光沢度80%であり、
耐擦傷性に優れたものであった。
状に切削加工され、あらかじめ接着剤が塗布された木質
系基材(MDF)表面に、メンブレン成形機により、上
記表面形成用シートを塩化ビニル樹脂シート層が接する
ように90℃にて接着させた。次いで、表面形成用シー
ト面に、出力80W/cmのメタルハライドランプを用
いて、コンベアスピード1m/分で紫外線照射して紫外
線硬化性樹脂層を硬化させたのち、ポリエチレンテレフ
タレート系フィルムを耐熱性樹脂層とともに剥離除去
し、表面に耐擦傷性の紫外線硬化樹脂層を有するキッチ
ン扉用化粧板を作成した。この化粧板は、表面の紫外線
硬化樹脂層が鉛筆硬度2H、表面光沢度80%であり、
耐擦傷性に優れたものであった。
【0035】実施例2 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート系フィルム
[帝人(株)製、商品名:T−92]の片面に、アクリ
ル系樹脂に硬化剤としてアクリル/メラミン系樹脂[大
日精化(株)製、商品名:EX−114D]と酸性触媒
[大日精化(株)製、商品名:PTC No7]を配合
した塗布液を熱硬化後の膜厚が0.5μmになるように
塗布し、130℃で30秒間加熱して硬化させ、耐熱性
樹脂層を形成させた。次いで、この塗膜面上に、紫外線
硬化性樹脂[三菱化学(株)製、商品名:ユピマーH2
000A−1、固形分35重量%]を乾燥膜厚が8μm
となるように塗布し、乾燥させたのち、この上に厚さ2
5μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィ
ルム)を60℃でロール圧着し、この積層フィルムを巻
き取った。
[帝人(株)製、商品名:T−92]の片面に、アクリ
ル系樹脂に硬化剤としてアクリル/メラミン系樹脂[大
日精化(株)製、商品名:EX−114D]と酸性触媒
[大日精化(株)製、商品名:PTC No7]を配合
した塗布液を熱硬化後の膜厚が0.5μmになるように
塗布し、130℃で30秒間加熱して硬化させ、耐熱性
樹脂層を形成させた。次いで、この塗膜面上に、紫外線
硬化性樹脂[三菱化学(株)製、商品名:ユピマーH2
000A−1、固形分35重量%]を乾燥膜厚が8μm
となるように塗布し、乾燥させたのち、この上に厚さ2
5μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィ
ルム)を60℃でロール圧着し、この積層フィルムを巻
き取った。
【0036】次に、厚さ0.5mmの硬質塩化ビニル樹
脂シートを押出成形する際、このシートの一方の表面に
上記積層フィルムの紫外線硬化性樹脂層表面を、OPP
フィルムを剥がしながら、120℃の圧着ロールを使用
して圧着させるとともに、該塩化ビニル樹脂シートの他
方の表面に木目模様を印刷した厚さ100μmの塩化ビ
ニル樹脂フィルムを圧着させ、化粧板表面形成用シート
を作成した。
脂シートを押出成形する際、このシートの一方の表面に
上記積層フィルムの紫外線硬化性樹脂層表面を、OPP
フィルムを剥がしながら、120℃の圧着ロールを使用
して圧着させるとともに、該塩化ビニル樹脂シートの他
方の表面に木目模様を印刷した厚さ100μmの塩化ビ
ニル樹脂フィルムを圧着させ、化粧板表面形成用シート
を作成した。
【0037】次に、キッチン扉用にNCルーターで凹凸
状に切削加工され、あらかじめ接着剤が塗布された木質
系基材(MDF)表面に、メンブレン成形機により、上
記表面形成用シートを木目模様が印刷された塩化ビニル
樹脂フィルム層が接するように90℃にて接着させた。
次いで、表面形成用シート面に、出力80W/cmのメ
タルハライドランプを用いて、コンベアスピード1m/
分で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエチレンテレフタレートフィルムを耐熱性樹脂
層とともに剥離除去し、表面に耐擦傷性の紫外線硬化樹
脂層を有するキッチン扉用化粧板を作成した。この化粧
板は、表面の紫外線硬化樹脂層が鉛筆硬度2H、表面光
沢度80%で、耐擦傷性に優れ、かつ木目模様の美しい
ものであった。
状に切削加工され、あらかじめ接着剤が塗布された木質
系基材(MDF)表面に、メンブレン成形機により、上
記表面形成用シートを木目模様が印刷された塩化ビニル
樹脂フィルム層が接するように90℃にて接着させた。
次いで、表面形成用シート面に、出力80W/cmのメ
タルハライドランプを用いて、コンベアスピード1m/
分で紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたの
ち、ポリエチレンテレフタレートフィルムを耐熱性樹脂
層とともに剥離除去し、表面に耐擦傷性の紫外線硬化樹
脂層を有するキッチン扉用化粧板を作成した。この化粧
板は、表面の紫外線硬化樹脂層が鉛筆硬度2H、表面光
沢度80%で、耐擦傷性に優れ、かつ木目模様の美しい
ものであった。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)ポリエステルフィルム上に、
(B)耐熱性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層及び
(D)熱可塑性樹脂シート層を順次積層して成り、かつ
上記(B)耐熱性樹脂層と(C)紫外線硬化性樹脂層と
は、後者の硬化後相互が剥離可能に形成されていること
を特徴とする化粧板表面形成用シート。 - 【請求項2】 (A)ポリエステルフィルム上に、
(B)耐熱性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層、
(D)熱可塑性樹脂シート層及び(E)印刷模様担持樹
脂シート層を順次積層して成り、かつ上記(B)耐熱性
樹脂層と(C)紫外線硬化性樹脂層とは、後者の硬化後
相互が剥離可能に形成されていることを特徴とする化粧
板表面形成用シート。 - 【請求項3】 ポリエステルフィルムの片面に耐熱性樹
脂層及び紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエス
テルフィルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とか
ら成る積層シートを製造する工程、この積層シートの紫
外線硬化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆する工程、
押出成形により形成された熱可塑性樹脂シートの一方の
表面と前記積層シートの紫外線硬化性樹脂層表面とを、
その上に被覆された保護フィルムを取り除きながら接触
させて圧着する工程から成ることを特徴とする請求項1
記載の化粧板表面形成用シートの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエステルフィルムの片面に耐熱性樹
脂層及び紫外線硬化性樹脂層を順次形成させ、ポリエス
テルフィルムと耐熱性樹脂層と紫外線硬化性樹脂層とか
ら成る積層シートを製造する工程、この積層シートの紫
外線硬化性樹脂層表面を保護フィルムで被覆する工程、
押出成形により形成された熱可塑性樹脂シートの一方の
表面と前記積層シートの紫外線硬化性樹脂層表面とを、
その上に被覆された保護フィルムを取り除きながら接触
させるとともに、上記熱可塑性樹脂シートの他方の表面
に印刷模様担持シートを接触させてそれぞれ圧着させる
工程から成ることを特徴とする請求項2記載の化粧板表
面形成用シートの製造方法。 - 【請求項5】 表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基
材に対し、(A)ポリエステルフィルム上に、(B)耐
熱性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層及び(D)熱可
塑性樹脂シート層を順次積層して成る化粧板表面形成用
シートを、その熱可塑性樹脂シート層表面によって接着
し、次いで紫外線照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化さ
せたのち、(A)ポリエステルフィルムと(B)耐熱性
樹脂層とを同時に剥離することを特徴とする化粧板の製
造方法。 - 【請求項6】 表面に凹凸模様を有する多孔質木質系基
材に対し、(A)ポリエステルフィルムに、(B)耐熱
性樹脂層、(C)紫外線硬化性樹脂層、(D)熱可塑性
樹脂シート層及び(E)印刷模様担持樹脂シート層を順
次積層して成る化粧板表面形成用シートを、その印刷模
様担持樹脂シート層表面によって接着し、次いで紫外線
照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させたのち、(A)
ポリエステルフィルムと(B)耐熱性樹脂層とを同時に
剥離することを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17674596A JPH1016139A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17674596A JPH1016139A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016139A true JPH1016139A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16019070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17674596A Pending JPH1016139A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016139A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012514697A (ja) * | 2009-01-14 | 2012-06-28 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 鏡面効果を有するインテリアフィルム及びその製造方法 |
JP2019048426A (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-28 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート及び化粧板の製造方法 |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP17674596A patent/JPH1016139A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012514697A (ja) * | 2009-01-14 | 2012-06-28 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 鏡面効果を有するインテリアフィルム及びその製造方法 |
JP2019048426A (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-28 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート及び化粧板の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101141757B1 (ko) | 부착력이 향상된 금속효과를 내는 고광택시트 제조방법 | |
JP2000328498A (ja) | 化粧材 | |
JP2007261259A (ja) | 化粧シート | |
KR101000290B1 (ko) | 에칭된 금속질감을 갖는 고광택 시트 | |
JP4867267B2 (ja) | 賦型シート | |
JP4440431B2 (ja) | 化粧材 | |
JP2001138469A (ja) | 耐摩耗性を有する化粧材 | |
JP2000117925A (ja) | 化粧シート | |
JP2002316390A (ja) | 化粧板及びその製造方法 | |
JPH1016139A (ja) | 化粧板表面形成用シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板の製造方法 | |
JP2000263735A (ja) | 化粧板及び製造方法 | |
JP4467696B2 (ja) | 化粧材 | |
JP4752430B2 (ja) | 賦型シート | |
JP4779540B2 (ja) | 賦型シート | |
JP4679207B2 (ja) | 賦型シート | |
JP4876514B2 (ja) | 賦型シート | |
JP2000351178A (ja) | 化粧材 | |
JPH1110816A (ja) | 化粧シートおよび化粧板 | |
JP2002113995A (ja) | 化粧シート及び化粧材 | |
JP2008265301A (ja) | 化粧シート | |
JP2001062979A (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP2007270508A (ja) | 高光沢化粧シート及びそれを用いた化粧板 | |
JP4835089B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JPH0724986A (ja) | ポリエステル化粧板の製造方法 | |
JPH10264347A (ja) | 化粧板及びその製造方法 |