JPH10161394A - 静電荷像現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形成方法 - Google Patents
静電荷像現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形成方法Info
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- JPH10161394A JPH10161394A JP31523696A JP31523696A JPH10161394A JP H10161394 A JPH10161394 A JP H10161394A JP 31523696 A JP31523696 A JP 31523696A JP 31523696 A JP31523696 A JP 31523696A JP H10161394 A JPH10161394 A JP H10161394A
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- carrier
- monomer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯電制御剤を用いずに、帯電量立ち上がり
性、経時安定性、環境安定性および帯電付与能力に優
れ、コートポリマーとしての機能をも具備する耐久性の
ある静電荷現像用帯電付与部材、該静電荷現像用帯電付
与部材を用いた静電潜像現像剤および画像形成方法を提
供すること。 【解決手段】 少なくとも芯材とそれを被覆する樹脂被
覆層からなる構造を有し、該樹脂被覆層が還元電位が0
〜−1.60Vのモノマーを用いて重合された高分子化
合物の少なくとも1種を含有する静電荷現像用帯電付与
部材、静電潜像現像剤および画像形成方法であり、好ま
しくは前記高分子化合物が下記一般式(I)で示される
単量体を少なくとも1種用いて重合されたものである静
電荷現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形
成方法である。 【化1】
性、経時安定性、環境安定性および帯電付与能力に優
れ、コートポリマーとしての機能をも具備する耐久性の
ある静電荷現像用帯電付与部材、該静電荷現像用帯電付
与部材を用いた静電潜像現像剤および画像形成方法を提
供すること。 【解決手段】 少なくとも芯材とそれを被覆する樹脂被
覆層からなる構造を有し、該樹脂被覆層が還元電位が0
〜−1.60Vのモノマーを用いて重合された高分子化
合物の少なくとも1種を含有する静電荷現像用帯電付与
部材、静電潜像現像剤および画像形成方法であり、好ま
しくは前記高分子化合物が下記一般式(I)で示される
単量体を少なくとも1種用いて重合されたものである静
電荷現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形
成方法である。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法において静電荷潜像を現像する際に用いる静電荷
現像用帯電付与部材、該静電荷現像用帯電付与部材を用
いた静電潜像現像剤および画像形成方法に関する。
記録法において静電荷潜像を現像する際に用いる静電荷
現像用帯電付与部材、該静電荷現像用帯電付与部材を用
いた静電潜像現像剤および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法においては、感光体や
静電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、
この静電潜像にトナーと呼ばれる静電性微粒子を付着さ
せて、静電潜像を現像する方法が一般的に使用されてい
る。この現像に際しては、一成分現像方式、及び、二成
分現像方式がある。二成分現像方式における二成分現像
剤は、キャリアと呼ばれる担体粒子をトナー粒子と混合
し、両者を相互に摩擦帯電させて、トナーに適当量の正
または負の電荷を付与している。キャリアは、一般に表
面に樹脂被膜層(コートポリマー)を有するコートキャ
リアと、表面に樹脂被膜層を有しない非コートキャリア
とに大別されるが、現像剤寿命等を考慮した場合には、
コートキャリアの方が優れていることから、種々のタイ
プのコートキャリアが開発され、かつ実用化されてい
る。コートキャリアに要求される特性は種々あるが、ト
ナーに適度な帯電性(電荷量や電荷分布)を付与するこ
と、トナーの適切な帯電性を長期にわたって維持するこ
と、この為に要求される耐衝撃性、耐摩耗性、そして湿
度や温度等の環境変化に対しても、トナーの帯電性を変
化させないことが特に重要であり、種々のコートキャリ
アが提案されている(例:特開平8−6307公報)。
一成分現像方式は、磁性粉を含有した磁性トナー、およ
び磁性粉を含有しない非磁性トナーがあるが、これら
は、現像剤担持体(以下、「現像スリーブ」という場合
がある。)、およびブレードにより摩擦され、帯電性を
付与されるものである。しかるに、現像スリーブ及びブ
レードは、常にトナーと摩擦されるために、二成分現像
方式と同様にトナーの帯電性を変化させないことが重要
である(例:特公平6−44170公報)。
静電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、
この静電潜像にトナーと呼ばれる静電性微粒子を付着さ
せて、静電潜像を現像する方法が一般的に使用されてい
る。この現像に際しては、一成分現像方式、及び、二成
分現像方式がある。二成分現像方式における二成分現像
剤は、キャリアと呼ばれる担体粒子をトナー粒子と混合
し、両者を相互に摩擦帯電させて、トナーに適当量の正
または負の電荷を付与している。キャリアは、一般に表
面に樹脂被膜層(コートポリマー)を有するコートキャ
リアと、表面に樹脂被膜層を有しない非コートキャリア
とに大別されるが、現像剤寿命等を考慮した場合には、
コートキャリアの方が優れていることから、種々のタイ
プのコートキャリアが開発され、かつ実用化されてい
る。コートキャリアに要求される特性は種々あるが、ト
ナーに適度な帯電性(電荷量や電荷分布)を付与するこ
と、トナーの適切な帯電性を長期にわたって維持するこ
と、この為に要求される耐衝撃性、耐摩耗性、そして湿
度や温度等の環境変化に対しても、トナーの帯電性を変
化させないことが特に重要であり、種々のコートキャリ
アが提案されている(例:特開平8−6307公報)。
一成分現像方式は、磁性粉を含有した磁性トナー、およ
び磁性粉を含有しない非磁性トナーがあるが、これら
は、現像剤担持体(以下、「現像スリーブ」という場合
がある。)、およびブレードにより摩擦され、帯電性を
付与されるものである。しかるに、現像スリーブ及びブ
レードは、常にトナーと摩擦されるために、二成分現像
方式と同様にトナーの帯電性を変化させないことが重要
である(例:特公平6−44170公報)。
【0003】従来、これらの摩擦帯電特性を安定化させ
るために、帯電制御機能を持つ化合物がキャリアのコー
ト剤の中に分散される(例:特開平6−175413公
報)か、または、トナーの中に分散され使用(例:特公
平6−44170公報)されている。
るために、帯電制御機能を持つ化合物がキャリアのコー
ト剤の中に分散される(例:特開平6−175413公
報)か、または、トナーの中に分散され使用(例:特公
平6−44170公報)されている。
【0004】現在、公知である負帯電付与性の帯電制御
機能を持つ化合物としては、サリチル酸のクロム錯体な
どの含金属錯体、4級アンモニウム塩等を挙げることが
できる。上記、含金属錯体において、毒性の高い重金属
を含むものは、環境汚染を引き起こす可能性があり、環
境保全の面から好ましくない。更に、従来多くの帯電制
御剤はコートポリマー中に分散されて使用されるため
に、均一に、細かく分散することが困難なため、得られ
るトナー粒子の帯電量分布が広くなり、感光体の電気的
潜像を忠実に顕像化できず、忠実再現が確保できないこ
ととなる。一方、帯電制御剤がコートポリマー中に分散
されているために、コートポリマーと芯材との接着強
度、コートの耐久性、帯電制御剤の脱離等に問題があ
り、現像の初期段階には良好な現像特性を示すが、長期
の使用においては現像性能が低下し、忠実再現が確保で
きなくなり、コピー画質の低下が発生する。
機能を持つ化合物としては、サリチル酸のクロム錯体な
どの含金属錯体、4級アンモニウム塩等を挙げることが
できる。上記、含金属錯体において、毒性の高い重金属
を含むものは、環境汚染を引き起こす可能性があり、環
境保全の面から好ましくない。更に、従来多くの帯電制
御剤はコートポリマー中に分散されて使用されるため
に、均一に、細かく分散することが困難なため、得られ
るトナー粒子の帯電量分布が広くなり、感光体の電気的
潜像を忠実に顕像化できず、忠実再現が確保できないこ
ととなる。一方、帯電制御剤がコートポリマー中に分散
されているために、コートポリマーと芯材との接着強
度、コートの耐久性、帯電制御剤の脱離等に問題があ
り、現像の初期段階には良好な現像特性を示すが、長期
の使用においては現像性能が低下し、忠実再現が確保で
きなくなり、コピー画質の低下が発生する。
【0005】このように、従来の帯電制御剤には種々の
問題があり、要求される特性のすべてを満足する帯電制
御剤は未だ見出されていないのが現状である。即ち、従
来の帯電付与剤を使用せずに十分な帯電付与性を有する
キャリアが望まれる。一方、現像スリーブについても帯
電付与性が要求されるが、上記のキャリア同様の問題が
あり、従来の帯電制御剤を使用せずに十分な帯電付与性
を有するものが望まれる。
問題があり、要求される特性のすべてを満足する帯電制
御剤は未だ見出されていないのが現状である。即ち、従
来の帯電付与剤を使用せずに十分な帯電付与性を有する
キャリアが望まれる。一方、現像スリーブについても帯
電付与性が要求されるが、上記のキャリア同様の問題が
あり、従来の帯電制御剤を使用せずに十分な帯電付与性
を有するものが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、毒性の高い金属を含む帯電制御剤および樹脂との相
溶性に劣る帯電制御剤を用いずに、樹脂被覆層自体に帯
電付与性をもたせ、帯電量立ち上がり性、経時安定性、
環境安定性(温度、湿度)および帯電付与能力に優れる
とともに、コートポリマーとしての機能(芯材と樹脂被
覆層との接着力、耐衝撃強度等)をも具備する耐久性の
ある帯電付与部材を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、カラートナーと共に用いるのに適した静
電荷現像用キャリアである帯電付与部材を提供すること
にある。さらに、本発明の他の目的は、得られるトナー
粒子の帯電量分布がシャープになり、感光体の電気的潜
像を忠実に顕像化できる、静電潜像現像剤および画像形
成方法に関するを提供することにある。
は、毒性の高い金属を含む帯電制御剤および樹脂との相
溶性に劣る帯電制御剤を用いずに、樹脂被覆層自体に帯
電付与性をもたせ、帯電量立ち上がり性、経時安定性、
環境安定性(温度、湿度)および帯電付与能力に優れる
とともに、コートポリマーとしての機能(芯材と樹脂被
覆層との接着力、耐衝撃強度等)をも具備する耐久性の
ある帯電付与部材を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、カラートナーと共に用いるのに適した静
電荷現像用キャリアである帯電付与部材を提供すること
にある。さらに、本発明の他の目的は、得られるトナー
粒子の帯電量分布がシャープになり、感光体の電気的潜
像を忠実に顕像化できる、静電潜像現像剤および画像形
成方法に関するを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。即ち本発明は、少なくとも芯材とそ
れを被覆する樹脂被覆層からなる構造を有し、該樹脂被
覆層が還元電位が0〜−1.60Vのモノマーを用いて
重合された高分子化合物の少なくとも1種を含有するこ
とを特徴とする静電荷現像用帯電付与部材、該静電荷現
像用帯電付与部材を用いた静電潜像現像剤および画像形
成方法である。
により達成される。即ち本発明は、少なくとも芯材とそ
れを被覆する樹脂被覆層からなる構造を有し、該樹脂被
覆層が還元電位が0〜−1.60Vのモノマーを用いて
重合された高分子化合物の少なくとも1種を含有するこ
とを特徴とする静電荷現像用帯電付与部材、該静電荷現
像用帯電付与部材を用いた静電潜像現像剤および画像形
成方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
について詳細に説明する。本発明の静電荷現像用帯電付
与部材は、少なくとも芯材とそれを被覆する樹脂被覆層
からなる構造を有する。本発明において帯電付与部材と
は、静電荷現像において帯電性が要求されるキャリア、
現像剤担持体、およびブレードをいう。
について詳細に説明する。本発明の静電荷現像用帯電付
与部材は、少なくとも芯材とそれを被覆する樹脂被覆層
からなる構造を有する。本発明において帯電付与部材と
は、静電荷現像において帯電性が要求されるキャリア、
現像剤担持体、およびブレードをいう。
【0009】本発明におけるキャリアの芯材(以下、
「キャリアコア」或いは単に「コア」という場合があ
る。)の材質としては、砂、ガラス、金属など従来キャ
リア芯材としてもちいられているものを使用することが
できるが、特に、磁場によってその方向に強く磁化する
物質(磁性粒子)、例えばフェライト、マグネタイトを
はじめとして、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を
示す金属、あるいはこれらの金属を含む合金または化合
物、強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことに
よって強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−
銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと
銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、また
は、二酸化クロム、その他をあげることができる。ま
た、さらに好ましくは、結着樹脂中に磁性体微粒子を分
散させてなる磁性体分散型キャリアをあげることができ
る。より好ましくは、例えば、特開平2−220068
号公報記載のフェノール樹脂分散磁性芯材粒子、特開平
8−6306号公報記載のポリウレタン樹脂分散磁性芯
材粒子等の内部に架橋構造を持っているような樹脂分散
磁性芯材粒子が好ましい。これらのキャリア芯材の平均
粒子径は、10μm〜100μm,好ましくは、20μ
m〜75μmである。キャリアの粒度分布は、遠心分離
式の分級機、慣性方式の分級機、あるいは、篩による選
別により、所望の粒度分布にあわせることができる。ま
た、所望の磁力分布をえるために公知の方法により、磁
力の選別を行っても良い。本発明における現像スリーブ
のロールやブレードの芯材の材質としては、従来公知の
ものが用いられ、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレ
ス等が挙げられる。
「キャリアコア」或いは単に「コア」という場合があ
る。)の材質としては、砂、ガラス、金属など従来キャ
リア芯材としてもちいられているものを使用することが
できるが、特に、磁場によってその方向に強く磁化する
物質(磁性粒子)、例えばフェライト、マグネタイトを
はじめとして、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を
示す金属、あるいはこれらの金属を含む合金または化合
物、強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことに
よって強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−
銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと
銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、また
は、二酸化クロム、その他をあげることができる。ま
た、さらに好ましくは、結着樹脂中に磁性体微粒子を分
散させてなる磁性体分散型キャリアをあげることができ
る。より好ましくは、例えば、特開平2−220068
号公報記載のフェノール樹脂分散磁性芯材粒子、特開平
8−6306号公報記載のポリウレタン樹脂分散磁性芯
材粒子等の内部に架橋構造を持っているような樹脂分散
磁性芯材粒子が好ましい。これらのキャリア芯材の平均
粒子径は、10μm〜100μm,好ましくは、20μ
m〜75μmである。キャリアの粒度分布は、遠心分離
式の分級機、慣性方式の分級機、あるいは、篩による選
別により、所望の粒度分布にあわせることができる。ま
た、所望の磁力分布をえるために公知の方法により、磁
力の選別を行っても良い。本発明における現像スリーブ
のロールやブレードの芯材の材質としては、従来公知の
ものが用いられ、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレ
ス等が挙げられる。
【0010】さらに上記の芯材はその表面に前記の樹脂
被膜層を設けるが、芯材と樹脂被膜層の中間にシランカ
ップリング剤、ジルコニウムカップリング剤、アルミニ
ウムカップリング剤、チタネートカップリング剤等から
なる接着界面の改善などの目的で、中間層を設けてもよ
い。その具体例としては以下のものが挙げられる。シラ
ンカップリング剤の例としては、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルメトキシシラン、
N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。ジルコニウムカップリン
グ剤の例としては、アセチルアセトンジルコニウムブト
キシド、アセト酢酸エチルジルコニウムブトキシド、ジ
ルコニウムメタクリレートブトキシド、ジルコニウムス
テアレートブトキシド、ジルコニウムイソステアレート
ブトキシド等が挙げられる。アルミニウムカップリング
剤の例としては、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート、モノブトキシアルミニウムジイソプロピ
レート等が挙げられる。
被膜層を設けるが、芯材と樹脂被膜層の中間にシランカ
ップリング剤、ジルコニウムカップリング剤、アルミニ
ウムカップリング剤、チタネートカップリング剤等から
なる接着界面の改善などの目的で、中間層を設けてもよ
い。その具体例としては以下のものが挙げられる。シラ
ンカップリング剤の例としては、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルメトキシシラン、
N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。ジルコニウムカップリン
グ剤の例としては、アセチルアセトンジルコニウムブト
キシド、アセト酢酸エチルジルコニウムブトキシド、ジ
ルコニウムメタクリレートブトキシド、ジルコニウムス
テアレートブトキシド、ジルコニウムイソステアレート
ブトキシド等が挙げられる。アルミニウムカップリング
剤の例としては、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート、モノブトキシアルミニウムジイソプロピ
レート等が挙げられる。
【0011】チタネートカップリング剤の例としては、
イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イ
ソプロピルトリス(ジオクチルバイロホスフェート)チ
タネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスフ
ァイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシ
ルホスファイト)チタネート、テトラ(2、2−ジアリ
ルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)
ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルバイロホス
フェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオク
チルバイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプ
ロピルトリオクタイノイルチタネート、イソプロピルジ
メタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロ
ピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ
(N−アミノエチル・アミノエチル)チタネート、ジク
ミルフェニルオキシアセテートチタネート、ジイソステ
アロイルエチレンチタネート等が挙げられる。
イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イ
ソプロピルトリス(ジオクチルバイロホスフェート)チ
タネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスフ
ァイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシ
ルホスファイト)チタネート、テトラ(2、2−ジアリ
ルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)
ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルバイロホス
フェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオク
チルバイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプ
ロピルトリオクタイノイルチタネート、イソプロピルジ
メタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロ
ピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ
(N−アミノエチル・アミノエチル)チタネート、ジク
ミルフェニルオキシアセテートチタネート、ジイソステ
アロイルエチレンチタネート等が挙げられる。
【0012】使用に際しては、単独、あるいは、複数で
の使用ができる。また、変性シリコーンオイルなども必
要に応じて、単独、若しくは、併用してもよい。上記中
間層の厚みとしては、0.01〜1μm程度であること
が好ましい。中間層が厚過ぎるとキャリアの抵抗値を上
昇させてしまい、薄過ぎるとキャリア表面全体を覆うの
が困難となる。
の使用ができる。また、変性シリコーンオイルなども必
要に応じて、単独、若しくは、併用してもよい。上記中
間層の厚みとしては、0.01〜1μm程度であること
が好ましい。中間層が厚過ぎるとキャリアの抵抗値を上
昇させてしまい、薄過ぎるとキャリア表面全体を覆うの
が困難となる。
【0013】本発明の静電荷現像用帯電付与部材は、芯
材を樹脂被覆層にて被覆する構造を有するが、該樹脂被
覆層は、還元電位が0〜−1.60Vのモノマー(単量
体)を用いて重合された高分子化合物の少なくとも1種
を含有する。この様な高分子化合物を含有することによ
り、従来において種々の問題のあった帯電制御剤を用い
ることなく、キャリアまたは現像スリーブに帯電付与性
を持たせることができ、該帯電付与部材に、優れた帯電
量立ち上がり性、経時安定性、環境安定性を与えるとと
もに、コート剤としての諸機能および耐久性を持たせる
ことができる。還元電位が、−1.60Vより低い値と
なる(絶対値として1.6を超える)と、電子輸送機能
が低下し、電子のモビリティーが低くなり、摩擦帯電の
立ち上がりや均一性が悪化するため好ましくない。
材を樹脂被覆層にて被覆する構造を有するが、該樹脂被
覆層は、還元電位が0〜−1.60Vのモノマー(単量
体)を用いて重合された高分子化合物の少なくとも1種
を含有する。この様な高分子化合物を含有することによ
り、従来において種々の問題のあった帯電制御剤を用い
ることなく、キャリアまたは現像スリーブに帯電付与性
を持たせることができ、該帯電付与部材に、優れた帯電
量立ち上がり性、経時安定性、環境安定性を与えるとと
もに、コート剤としての諸機能および耐久性を持たせる
ことができる。還元電位が、−1.60Vより低い値と
なる(絶対値として1.6を超える)と、電子輸送機能
が低下し、電子のモビリティーが低くなり、摩擦帯電の
立ち上がりや均一性が悪化するため好ましくない。
【0014】本発明において、還元電位とは以下の方法
により測定した値である。還元電位の測定方法 測定機器:柳本ボルタンメトリックアナライザP100
0型 作用電極/対向電極:白金電極 参照電極:飽和カロメル電極(KCl水溶液の塩橋で試
料溶液に接続) 試料溶液:0.1Mテトラブチルアンモニウムパークロ
レート/塩化メチレン(蒸留したもの)溶液約5mlを
測定用セルに採り、試料(モノマー)数mgを溶解後、
乾燥アルゴンを20〜30分間通じる。 測定モード:DC LowpassFilter:0.3s Scan Range:0〜−1.80V Scan Rate:100mV/s 上記測定機器および測定条件により得られた測定データ
の解析方法について説明する。図1および図2に上記条
件にて測定したデータの具体例を示す。なお、グラフ中
の上の曲線は酸化体の還元反応を、下の曲線は還元体の
酸化反応をそれぞれ示す。図1の場合には、下の曲線の
ピーク値における電位E1 と上の曲線のピーク値におけ
る電位E2 の平均値が本発明にいう還元電位である。 還元電位=(E1 +E2 )/2 また、図2の場合には、還元波として大きい方(0に近
い方)の値を代表値とした。即ち図2におけるE'1およ
びE'2の値を採用し、その平均値が本発明にいう還元電
位である。 還元電位=(E'1+E'2)/2
により測定した値である。還元電位の測定方法 測定機器:柳本ボルタンメトリックアナライザP100
0型 作用電極/対向電極:白金電極 参照電極:飽和カロメル電極(KCl水溶液の塩橋で試
料溶液に接続) 試料溶液:0.1Mテトラブチルアンモニウムパークロ
レート/塩化メチレン(蒸留したもの)溶液約5mlを
測定用セルに採り、試料(モノマー)数mgを溶解後、
乾燥アルゴンを20〜30分間通じる。 測定モード:DC LowpassFilter:0.3s Scan Range:0〜−1.80V Scan Rate:100mV/s 上記測定機器および測定条件により得られた測定データ
の解析方法について説明する。図1および図2に上記条
件にて測定したデータの具体例を示す。なお、グラフ中
の上の曲線は酸化体の還元反応を、下の曲線は還元体の
酸化反応をそれぞれ示す。図1の場合には、下の曲線の
ピーク値における電位E1 と上の曲線のピーク値におけ
る電位E2 の平均値が本発明にいう還元電位である。 還元電位=(E1 +E2 )/2 また、図2の場合には、還元波として大きい方(0に近
い方)の値を代表値とした。即ち図2におけるE'1およ
びE'2の値を採用し、その平均値が本発明にいう還元電
位である。 還元電位=(E'1+E'2)/2
【0015】還元電位が0〜−1.60Vのモノマーと
しては下記一般式(I)に示すものが挙げられる。一般
式(I)
しては下記一般式(I)に示すものが挙げられる。一般
式(I)
【0016】
【化4】
【0017】また、上記の官能基Aとしては、下記一般
式(II)〜(VI)に示すものが挙げられる。
式(II)〜(VI)に示すものが挙げられる。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】まず、一般式(I)において、官能基Aが
一般式(II)および(III)の官能基であるモノマ
ーについて説明する。本発明において用いられる高分子
化合物の原料である前記一般式(I)で示されるモノマ
ーは、下記一般式(VII)または(VIII)で示さ
れるN−ヒドロキシアルキル芳香族イミド類と下記式
(IX)で示される(メタ)アクリル酸塩化物とを塩基
存在下で反応させるか、あるいは下記一般式(X)また
は(XI)で示されるカルボン酸塩化物と下記一般式
(XII)で示される(メタ)アクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステルとを塩基存在下で反応させる等の方法で
合成することができる。
一般式(II)および(III)の官能基であるモノマ
ーについて説明する。本発明において用いられる高分子
化合物の原料である前記一般式(I)で示されるモノマ
ーは、下記一般式(VII)または(VIII)で示さ
れるN−ヒドロキシアルキル芳香族イミド類と下記式
(IX)で示される(メタ)アクリル酸塩化物とを塩基
存在下で反応させるか、あるいは下記一般式(X)また
は(XI)で示されるカルボン酸塩化物と下記一般式
(XII)で示される(メタ)アクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステルとを塩基存在下で反応させる等の方法で
合成することができる。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】上記一般式(I)で示されるモノマーの具
体例としては、下記のものが挙げられるが、本発明はこ
れらを用いるものに限定されるものではない。
体例としては、下記のものが挙げられるが、本発明はこ
れらを用いるものに限定されるものではない。
【0024】
【化9】
【0025】
【表1】
【0026】
【化10】
【0027】
【表2】
【0028】この様なモノマーの合成方法について具体
的に説明する。モノマー合成例1(化合物No. 1) N−(2−Hydroxyethyl)phthali
mide19.13g(0.1mol)、およびマロン
ニトリル14.0g(0.21mol)をトルエン40
0mlに溶解し、ピペリジン0.5mlを加え、窒素気
流下、約110℃で7時間攪拌した。放冷後ヘキサン6
00mlを加え、約10℃まで徐冷して析出した沈殿を
濾取し、カラムクロマトグラフィーで展開、主分を減圧
濃縮し、塩化メチレン/メタノールより再結晶し、40
℃で減圧乾燥をした。次に、この化合物をピリジン16
ml(0.2mol)およびハイドロキノン0.1gを
塩化メチレン200mlに溶解し、窒素気流下約0℃で
攪拌しながら、メタクリル酸塩化物14.5ml(0.
15mol)を塩化メチレン30mlに溶解した溶液を
約1時間かけて滴下した。約0℃で1時間攪拌を続けた
後、混合物を希塩酸(〜0.1N)1l、次いで炭酸カ
リウム水溶液(〜1%)1lで洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムを加えて乾燥後、減圧濃縮し、約10℃まで徐冷
し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥をして化合物No. 1
を22.0g(0.05mol)得た。
的に説明する。モノマー合成例1(化合物No. 1) N−(2−Hydroxyethyl)phthali
mide19.13g(0.1mol)、およびマロン
ニトリル14.0g(0.21mol)をトルエン40
0mlに溶解し、ピペリジン0.5mlを加え、窒素気
流下、約110℃で7時間攪拌した。放冷後ヘキサン6
00mlを加え、約10℃まで徐冷して析出した沈殿を
濾取し、カラムクロマトグラフィーで展開、主分を減圧
濃縮し、塩化メチレン/メタノールより再結晶し、40
℃で減圧乾燥をした。次に、この化合物をピリジン16
ml(0.2mol)およびハイドロキノン0.1gを
塩化メチレン200mlに溶解し、窒素気流下約0℃で
攪拌しながら、メタクリル酸塩化物14.5ml(0.
15mol)を塩化メチレン30mlに溶解した溶液を
約1時間かけて滴下した。約0℃で1時間攪拌を続けた
後、混合物を希塩酸(〜0.1N)1l、次いで炭酸カ
リウム水溶液(〜1%)1lで洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムを加えて乾燥後、減圧濃縮し、約10℃まで徐冷
し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥をして化合物No. 1
を22.0g(0.05mol)得た。
【0029】モノマー合成例2(化合物No. 5) 1,8−ナフタル酸無水物50.0g(0.252mo
l)をトルエン500mlに分散し、3−アミノ−1−
プロパノール23ml(0.3mol)を加え留出す
る、水を除去しながら3時間加熱、攪拌した。反応終了
後不溶物を熱時濾過し、濾液にヘキサン500mlを加
え、室温まで放冷後、析出した結晶を濾取した。この結
晶を塩化メチレンに溶解し、カラムクロマトグラフィー
に通して、着色成分を除去した後、減圧濃縮しヘキサン
を加え徐冷し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥をして化
合物Bを43.2g(67%)得た。上記化合物B2
4.9g(0.1mol)およびマロンニトリル14.
0g(0.21mol)をトルエン400mlに溶解
し、ピペリジン0.5mlを加え、窒素気流下、約11
0℃で7時間攪拌した。放冷後ヘキサン600mlを加
え、約10℃まで徐冷して析出した沈殿を濾取し、カラ
ムクロマトグラフィーで添加、主分を減圧濃縮し、塩化
メチレン/メタノールより再結晶し、40℃で減圧乾燥
をした。次に、この化合物をピリジン16ml(0.2
mol)およびハイドロキノン0.1gを塩化メチレン
200mlに溶解し、窒素気流下、約0℃で攪拌しなが
ら、メタクリル酸塩化物14.5ml(0.15mo
l)を塩化メチレン30mlに溶解した溶液を約1時間
かけて滴下した。約0℃で1時間攪拌を続けた後、混合
物を希塩酸(〜0.1N)1l、次いで炭酸カリウム水
溶液(〜1%)1lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加
えて乾燥後、減圧濃縮し、約10℃まで徐冷し、析出し
た結晶を濾取、減圧乾燥をして化合物No. 5を19.5
g(0.05mol)得た。
l)をトルエン500mlに分散し、3−アミノ−1−
プロパノール23ml(0.3mol)を加え留出す
る、水を除去しながら3時間加熱、攪拌した。反応終了
後不溶物を熱時濾過し、濾液にヘキサン500mlを加
え、室温まで放冷後、析出した結晶を濾取した。この結
晶を塩化メチレンに溶解し、カラムクロマトグラフィー
に通して、着色成分を除去した後、減圧濃縮しヘキサン
を加え徐冷し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥をして化
合物Bを43.2g(67%)得た。上記化合物B2
4.9g(0.1mol)およびマロンニトリル14.
0g(0.21mol)をトルエン400mlに溶解
し、ピペリジン0.5mlを加え、窒素気流下、約11
0℃で7時間攪拌した。放冷後ヘキサン600mlを加
え、約10℃まで徐冷して析出した沈殿を濾取し、カラ
ムクロマトグラフィーで添加、主分を減圧濃縮し、塩化
メチレン/メタノールより再結晶し、40℃で減圧乾燥
をした。次に、この化合物をピリジン16ml(0.2
mol)およびハイドロキノン0.1gを塩化メチレン
200mlに溶解し、窒素気流下、約0℃で攪拌しなが
ら、メタクリル酸塩化物14.5ml(0.15mo
l)を塩化メチレン30mlに溶解した溶液を約1時間
かけて滴下した。約0℃で1時間攪拌を続けた後、混合
物を希塩酸(〜0.1N)1l、次いで炭酸カリウム水
溶液(〜1%)1lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加
えて乾燥後、減圧濃縮し、約10℃まで徐冷し、析出し
た結晶を濾取、減圧乾燥をして化合物No. 5を19.5
g(0.05mol)得た。
【0030】次に、一般式(I)において、官能基Aが
前記一般式(IV)〜(VI)であるモノマーについて
説明する。本発明において用いられる高分子化合物の原
料である前記一般式(I)で示されるモノマーは、下記
一般式(XIII)、(XIV)または(XV)で示さ
れるN−ヒドロキシアルキル芳香族イミド類と下記式
(XVI)で示される(メタ)アクリル酸塩化物とを塩
基存在下で反応させるか、あるいは下記一般式(XVI
I)、(XVIII)または(XIX)で示されるカル
ボン酸塩化物と下記一般式(XX)で示される(メタ)
アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルとを塩基存在下
で反応させる等の方法で合成することができる。
前記一般式(IV)〜(VI)であるモノマーについて
説明する。本発明において用いられる高分子化合物の原
料である前記一般式(I)で示されるモノマーは、下記
一般式(XIII)、(XIV)または(XV)で示さ
れるN−ヒドロキシアルキル芳香族イミド類と下記式
(XVI)で示される(メタ)アクリル酸塩化物とを塩
基存在下で反応させるか、あるいは下記一般式(XVI
I)、(XVIII)または(XIX)で示されるカル
ボン酸塩化物と下記一般式(XX)で示される(メタ)
アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルとを塩基存在下
で反応させる等の方法で合成することができる。
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】上記一般式(I)で示される単量体の具体
例としては、下記のものが挙げられるが、本発明はこれ
らを用いるものに限定されるものではない。
例としては、下記のものが挙げられるが、本発明はこれ
らを用いるものに限定されるものではない。
【0034】
【化13】
【0035】
【表3】
【0036】
【化14】
【0037】
【表4】
【0038】
【化15】
【0039】
【表5】
【0040】この様な単量体(モノマー)の合成方法に
ついて具体的に説明する。モノマー合成例3(化合物No. 9) ジクロロメタン300mlにピリジン30.0g(38
0mmol),メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5
0.0g(380mmol)及びハイドロキノン100
mgをN2雰囲気下氷冷し5℃で撹拌する。ここに、ア
ントラキノン−2−カルボン酸クロリド90.0g(3
30mmol)を少量ずつ5〜15℃で添加する。添加
終了後室温にて4時間反応を行った後、反応液を減圧濃
縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル;酢酸エチル)にて精製し、化合物No. 9を7
2.3g得た。 融点:128〜130℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3452,295
6,1736,1720,1684,1636cm-1 H1NMRスペクトル(CDCL3,300MHz):
8.8〜7.1ppm(m,7H),6.1ppm
(s,1H),5.4ppm(s,1H),4.3〜
4.5ppm(m,4H),1.9ppm(s,3H)
ついて具体的に説明する。モノマー合成例3(化合物No. 9) ジクロロメタン300mlにピリジン30.0g(38
0mmol),メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5
0.0g(380mmol)及びハイドロキノン100
mgをN2雰囲気下氷冷し5℃で撹拌する。ここに、ア
ントラキノン−2−カルボン酸クロリド90.0g(3
30mmol)を少量ずつ5〜15℃で添加する。添加
終了後室温にて4時間反応を行った後、反応液を減圧濃
縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル;酢酸エチル)にて精製し、化合物No. 9を7
2.3g得た。 融点:128〜130℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3452,295
6,1736,1720,1684,1636cm-1 H1NMRスペクトル(CDCL3,300MHz):
8.8〜7.1ppm(m,7H),6.1ppm
(s,1H),5.4ppm(s,1H),4.3〜
4.5ppm(m,4H),1.9ppm(s,3H)
【0041】モノマー合成例4(化合物No. 22) アクリル酸−2−ヒドロキシエチル77.0ml(63
0mmol)、ハイドロキノン0.15gおよびピリジ
ン100ml(1.2mol)を塩化メチレン500m
lに溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレ
ノン−4−カルボン酸塩化物170g(700mmo
l)を塩化メチレン2lに溶解した溶液を約2時間で滴
下した。約5℃で2時間撹拌を続けた後、混合物をヘキ
サン5lで希釈、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;塩化メチレン/ヘキサン(1/3〜1/2))に通
し不純物を除去した後、溶液を減圧濃縮し、析出した緑
黄色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物No. 22を152
g得た。 融点:105〜106℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3430,296
0,1720cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
3ppm(d,1H),7.95ppm(d,1H),
7.85ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(t,2H),6.45ppm(d,1H),6.2p
pm(q,1H),5.9ppm(d,1H)
0mmol)、ハイドロキノン0.15gおよびピリジ
ン100ml(1.2mol)を塩化メチレン500m
lに溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレ
ノン−4−カルボン酸塩化物170g(700mmo
l)を塩化メチレン2lに溶解した溶液を約2時間で滴
下した。約5℃で2時間撹拌を続けた後、混合物をヘキ
サン5lで希釈、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;塩化メチレン/ヘキサン(1/3〜1/2))に通
し不純物を除去した後、溶液を減圧濃縮し、析出した緑
黄色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物No. 22を152
g得た。 融点:105〜106℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3430,296
0,1720cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
3ppm(d,1H),7.95ppm(d,1H),
7.85ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(t,2H),6.45ppm(d,1H),6.2p
pm(q,1H),5.9ppm(d,1H)
【0042】モノマー合成例5(化合物No. 23) 2−ヒドロキシ−9−フルオレノン20.7g(110
mmol)、ハイドロキノン0.1gおよびピリジン1
7ml(200mmol)を塩化メチレン200mlに
溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル酸塩化
物15.5ml(160mmol)を塩化メチレン10
0mlに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5℃で
1時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン1lで希釈、
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;塩化メチレン
/ヘキサン(1/4))に通し不純物を除去した後、溶
液を減圧濃縮し、析出した黄色結晶を濾取、減圧乾燥し
て化合物No. 23を26g得た。 融点:130〜133℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3450,292
0,1732,1716cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):7.
2〜7.7ppm(m,7H),6.4ppm(s,1
H),5.8ppm(s,1H),2.1ppm(s,
3H)
mmol)、ハイドロキノン0.1gおよびピリジン1
7ml(200mmol)を塩化メチレン200mlに
溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル酸塩化
物15.5ml(160mmol)を塩化メチレン10
0mlに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5℃で
1時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン1lで希釈、
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;塩化メチレン
/ヘキサン(1/4))に通し不純物を除去した後、溶
液を減圧濃縮し、析出した黄色結晶を濾取、減圧乾燥し
て化合物No. 23を26g得た。 融点:130〜133℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3450,292
0,1732,1716cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):7.
2〜7.7ppm(m,7H),6.4ppm(s,1
H),5.8ppm(s,1H),2.1ppm(s,
3H)
【0043】モノマー合成例6(化合物No. 27) エチレングリコール 600ml(11mol)および
ピリジン100ml(1.2mol)を1lに溶解し、
氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレノン−4−カ
ルボン酸塩化物146gをジクロロメタン2lに溶解し
た溶液を約2時間で滴下した。約5℃で30分、ついで
室温で30分撹拌を続けた後、混合物をジクロロメタン
2lで希釈し、10%−炭酸カリウム水溶液2.5l、
2N−塩酸2.5l、0.2N−塩酸2.5l、最後に
2%−炭酸カリウム水溶液2.5lで順次洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムを加え乾燥、この溶液をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;ジクロロメタン〜ジクロ
ロメタン/酢酸エチル(10/1))を通し不純物を除
去した後、溶液を減圧濃縮し、ヘキサン2lを加え析出
した結晶を濾取、減圧乾燥して9−フルオレノン−4−
カルボン酸−2−ヒドロキシエチル144gを得た。 融点:130〜132℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3320,292
8,1730,1712cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1H),
7.8ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.3ppm(m,
2H),4.7ppm(t,2H),4.55ppm
(t,2H),4.05ppm(t,2H),2.3p
pm(s,1H)
ピリジン100ml(1.2mol)を1lに溶解し、
氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレノン−4−カ
ルボン酸塩化物146gをジクロロメタン2lに溶解し
た溶液を約2時間で滴下した。約5℃で30分、ついで
室温で30分撹拌を続けた後、混合物をジクロロメタン
2lで希釈し、10%−炭酸カリウム水溶液2.5l、
2N−塩酸2.5l、0.2N−塩酸2.5l、最後に
2%−炭酸カリウム水溶液2.5lで順次洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムを加え乾燥、この溶液をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;ジクロロメタン〜ジクロ
ロメタン/酢酸エチル(10/1))を通し不純物を除
去した後、溶液を減圧濃縮し、ヘキサン2lを加え析出
した結晶を濾取、減圧乾燥して9−フルオレノン−4−
カルボン酸−2−ヒドロキシエチル144gを得た。 融点:130〜132℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3320,292
8,1730,1712cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1H),
7.8ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.3ppm(m,
2H),4.7ppm(t,2H),4.55ppm
(t,2H),4.05ppm(t,2H),2.3p
pm(s,1H)
【0044】上記で得られた9−フルオレノン−4−カ
ルボン酸−2−ヒドロキシエチル134g(500mm
ol)、マロンニトリル40g(600mmol)およ
びピペリジン5mlをトルエン2lに溶解し、還流下
(約110℃)で5時間撹拌した。放冷後、不溶物を濾
過しジクロロメタンで抽出、溶液を減圧濃縮しヘキサン
1lを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥して9−ジシ
アノメチリデンフルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒ
ドロキシエチルの橙色結晶86gを得た。 融点:146〜148℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3400,295
2,2224,1728cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
55ppm(d,1H),8.4ppm(d,1H),
8.2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(m,2H),4.6ppm(t,2H),4.0pp
m(t,2H),2.0ppm(s,1H)
ルボン酸−2−ヒドロキシエチル134g(500mm
ol)、マロンニトリル40g(600mmol)およ
びピペリジン5mlをトルエン2lに溶解し、還流下
(約110℃)で5時間撹拌した。放冷後、不溶物を濾
過しジクロロメタンで抽出、溶液を減圧濃縮しヘキサン
1lを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥して9−ジシ
アノメチリデンフルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒ
ドロキシエチルの橙色結晶86gを得た。 融点:146〜148℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3400,295
2,2224,1728cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
55ppm(d,1H),8.4ppm(d,1H),
8.2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(m,2H),4.6ppm(t,2H),4.0pp
m(t,2H),2.0ppm(s,1H)
【0045】上記で得られた9−ジシアノメチリデンフ
ルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒドロキシエチル5
4g(170mmol)、ハイドロキノン0.5gおよ
びピリジン40ml(50mmol)をジクロロメタン
2lに溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル
酸塩化物22ml(230mmol)をジクロロメタン
200mlに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5
℃で1時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5lで希
釈、この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;ジクロロメタン/ヘキサン(1/2))に通し不純
物を除去した後、橙色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物
No. 27を50g得た。 融点:124〜126℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3440,296
0,2224,1724cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
6ppm(d,1H),8.45ppm(d,1H),
8.2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.4ppm(m,
2H),6.15ppm(s,1H),5.6ppm
(d,1H),4.7ppm(t,2H),4.55p
pm(t,2H),1.55ppm(s,3H)
ルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒドロキシエチル5
4g(170mmol)、ハイドロキノン0.5gおよ
びピリジン40ml(50mmol)をジクロロメタン
2lに溶解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル
酸塩化物22ml(230mmol)をジクロロメタン
200mlに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5
℃で1時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5lで希
釈、この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;ジクロロメタン/ヘキサン(1/2))に通し不純
物を除去した後、橙色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物
No. 27を50g得た。 融点:124〜126℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3440,296
0,2224,1724cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
6ppm(d,1H),8.45ppm(d,1H),
8.2ppm(d,1H),7.9ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.4ppm(m,
2H),6.15ppm(s,1H),5.6ppm
(d,1H),4.7ppm(t,2H),4.55p
pm(t,2H),1.55ppm(s,3H)
【0046】モノマー合成例7(化合物No. 21) メタクリル酸2−ヒドロキシエチル77ml(630m
mol)、ハイドロキノン0.5gおよびピリジン10
0ml(1.2mol)を塩化メチレン500mlに溶
解し、氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレノン−
4−カルボン酸塩化物145g(600mmol)を塩
化メチレン2lに溶解した溶液を約3時間で滴下した。
約5℃で2時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5l
で希釈、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;塩化
メチレン/ヘキサン(1/3〜1/2))に通し不純物
を除去した後、溶液を減圧濃縮し、析出した黄色結晶を
濾取、減圧乾燥して化合物No. 21を105g得た。 融点:127〜128℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3440,296
8,1724cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
3ppm(d,1H),7.95ppm(d,1H),
7.85ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(t,2H),6.15ppm(s,1H),5.6p
pm(s,1H),4.7ppm(t,2H),4.5
5ppm(t,2H),1.95ppm(s,3H)
mol)、ハイドロキノン0.5gおよびピリジン10
0ml(1.2mol)を塩化メチレン500mlに溶
解し、氷冷下約5℃で撹拌しながら9−フルオレノン−
4−カルボン酸塩化物145g(600mmol)を塩
化メチレン2lに溶解した溶液を約3時間で滴下した。
約5℃で2時間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5l
で希釈、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;塩化
メチレン/ヘキサン(1/3〜1/2))に通し不純物
を除去した後、溶液を減圧濃縮し、析出した黄色結晶を
濾取、減圧乾燥して化合物No. 21を105g得た。 融点:127〜128℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3440,296
8,1724cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,300MHz):8.
3ppm(d,1H),7.95ppm(d,1H),
7.85ppm(d,1H),7.7ppm(d,1
H),7.5ppm(t,1H),7.35ppm
(t,2H),6.15ppm(s,1H),5.6p
pm(s,1H),4.7ppm(t,2H),4.5
5ppm(t,2H),1.95ppm(s,3H)
【0047】モノマー合成例8(化合物No. 33) ジクロロメタン300mlにピリジン23.7g(30
0mmol),メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル4
2g(320mmol)及びヒドロキノン0.7gをN
2気流下で、氷冷下5℃で撹拌しながら、ベンゾフェノ
ン−4−カルボン酸クロリド73.0g(300mmo
l)をジクロロメタン200mlに溶解したものを5〜
15℃で滴下する。滴下終了後室温にて4時間反応を行
った後、析出している結晶を吸引濾過し、濾液を飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、
減圧下にてジクロロメタンを回収し白色結晶を得た。こ
の結晶をカラムクロマト(シリカゲル、n−ヘキサン−
酢酸エチル)にて精製し、化合物No. 33を68g得
た。 融点:50〜52℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3432,295
6,1720,1656cm-1 H1NMRスペクトル(CDCL3):8.2〜7.5
ppm(m,9H),6.2ppm(s,1H),5.
6ppm(s,1H),4.7〜4.5ppm(m,4
H)1.9ppm(s,3H)
0mmol),メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル4
2g(320mmol)及びヒドロキノン0.7gをN
2気流下で、氷冷下5℃で撹拌しながら、ベンゾフェノ
ン−4−カルボン酸クロリド73.0g(300mmo
l)をジクロロメタン200mlに溶解したものを5〜
15℃で滴下する。滴下終了後室温にて4時間反応を行
った後、析出している結晶を吸引濾過し、濾液を飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、
減圧下にてジクロロメタンを回収し白色結晶を得た。こ
の結晶をカラムクロマト(シリカゲル、n−ヘキサン−
酢酸エチル)にて精製し、化合物No. 33を68g得
た。 融点:50〜52℃ 赤外吸収スペクトル(KBr法):3432,295
6,1720,1656cm-1 H1NMRスペクトル(CDCL3):8.2〜7.5
ppm(m,9H),6.2ppm(s,1H),5.
6ppm(s,1H),4.7〜4.5ppm(m,4
H)1.9ppm(s,3H)
【0048】モノマー合成例9(化合物No. 32) 1,8−オクタンジオール600mlおよびピリジン1
00ml(1.2mol)を1lに溶解し、氷冷下約5
℃で撹拌しながら9−フルオレノン−4−カルボン酸塩
化物146gをジクロロメタン2lに溶解した溶液を約
2時間で滴下した。約5℃で30分、ついで室温で30
分撹拌を続けた後、混合物をジクロロメタン3lで希釈
し、5%−炭酸カリウム水溶液5l、1N−塩酸5l、
0.1N−塩酸5l、最後に1%−炭酸カリウム水溶液
5lで順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾
燥、この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;ジクロロメタン〜ジクロロメタン/酢酸エチル(1
0/1))を通し不純物を除去した後、溶液を減圧濃縮
し、ヘキサン5lを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥
して9−フルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒドロキ
シオクチル184gを得た。
00ml(1.2mol)を1lに溶解し、氷冷下約5
℃で撹拌しながら9−フルオレノン−4−カルボン酸塩
化物146gをジクロロメタン2lに溶解した溶液を約
2時間で滴下した。約5℃で30分、ついで室温で30
分撹拌を続けた後、混合物をジクロロメタン3lで希釈
し、5%−炭酸カリウム水溶液5l、1N−塩酸5l、
0.1N−塩酸5l、最後に1%−炭酸カリウム水溶液
5lで順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾
燥、この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;ジクロロメタン〜ジクロロメタン/酢酸エチル(1
0/1))を通し不純物を除去した後、溶液を減圧濃縮
し、ヘキサン5lを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥
して9−フルオレノン−4−カルボン酸−2−ヒドロキ
シオクチル184gを得た。
【0049】上記で得られた9−フルオレノン−4−カ
ルボン酸−2−ヒドロキシオクチル134g(500m
mol)、マロンニトリル40g(600mmol)お
よびピペリジン5mlをトルエン2.5lに溶解し、還
流下(約110℃)で5時間撹拌した。放冷後、不溶物
を濾過しジクロロメタンで抽出、溶液を減圧濃縮しヘキ
サン1mlを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥して9
−ジシアノメチリデンフルオレン−4−カルボン酸−2
−ヒドロキシオクチル83gを得た。上記で得られた9
−ジシアノメチリデンフルオレン−4−カルボン酸−2
−ヒドロキシオクチル70g(260mmol)を20
%塩化水素を含むエタノール2lにて加熱還流下10h
r加水分解反応を行い、反応終了後反応液を減圧回収し
9−ジ(エトキシカルボニル)メチリデンフルオレン−
4−カルボン酸−2−ヒドロキシエチルを60.0g得
た。上記で得られた9−ジ(エトキシカルボニル)メチ
リデンフルオレン−4−カルボン酸−2−ヒドロキシエ
チル50.0g、ハイドロキノン0.5gおよびピリジ
ン40ml(0.5mol)をジクロロメタン2lに溶
解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル酸塩化物
22ml(230mmol)をジクロロメタン200m
lに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5℃で1時
間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5lで希釈した。
この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ジ
クロロメタン/ヘキサン(1/2))に通し不純物を除
去した後、橙色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物No. 3
2を53g得た。
ルボン酸−2−ヒドロキシオクチル134g(500m
mol)、マロンニトリル40g(600mmol)お
よびピペリジン5mlをトルエン2.5lに溶解し、還
流下(約110℃)で5時間撹拌した。放冷後、不溶物
を濾過しジクロロメタンで抽出、溶液を減圧濃縮しヘキ
サン1mlを加え析出した結晶を濾取、減圧乾燥して9
−ジシアノメチリデンフルオレン−4−カルボン酸−2
−ヒドロキシオクチル83gを得た。上記で得られた9
−ジシアノメチリデンフルオレン−4−カルボン酸−2
−ヒドロキシオクチル70g(260mmol)を20
%塩化水素を含むエタノール2lにて加熱還流下10h
r加水分解反応を行い、反応終了後反応液を減圧回収し
9−ジ(エトキシカルボニル)メチリデンフルオレン−
4−カルボン酸−2−ヒドロキシエチルを60.0g得
た。上記で得られた9−ジ(エトキシカルボニル)メチ
リデンフルオレン−4−カルボン酸−2−ヒドロキシエ
チル50.0g、ハイドロキノン0.5gおよびピリジ
ン40ml(0.5mol)をジクロロメタン2lに溶
解し、氷冷下約5℃で撹拌しながらメタクリル酸塩化物
22ml(230mmol)をジクロロメタン200m
lに溶解した溶液を約30分で滴下した。約5℃で1時
間撹拌を続けた後、混合物をヘキサン5lで希釈した。
この溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ジ
クロロメタン/ヘキサン(1/2))に通し不純物を除
去した後、橙色結晶を濾取、減圧乾燥して化合物No. 3
2を53g得た。
【0050】本発明を構成する高分子化合物の重合法と
しては、特に限定されることなく、一般的な方法が用い
られ、具体的には例えば、懸濁重合、乳化重合、溶液重
合、塊状重合等が挙げられる。本発明を構成する高分子
化合物の重量平均分子量としては、10,000〜50
0、000であり、好ましくは、50、000〜30
0、000である。500、000を超えると、ポリマ
ーの溶解性が低くなり十分な樹脂被覆層厚を得るのが困
難となりやすく、一方10,000より小さいと強度が
低下しやすく、耐久性に問題を生じやすい。
しては、特に限定されることなく、一般的な方法が用い
られ、具体的には例えば、懸濁重合、乳化重合、溶液重
合、塊状重合等が挙げられる。本発明を構成する高分子
化合物の重量平均分子量としては、10,000〜50
0、000であり、好ましくは、50、000〜30
0、000である。500、000を超えると、ポリマ
ーの溶解性が低くなり十分な樹脂被覆層厚を得るのが困
難となりやすく、一方10,000より小さいと強度が
低下しやすく、耐久性に問題を生じやすい。
【0051】本発明を構成する高分子化合物は、上記の
側鎖に還元電位が0〜−1.60Vのモノマーを有する
単量体と、その他の単量体(モノマー)との共重合体で
あってもよい。共重合可能なモノマーとしては、以下の
ものが挙げられる。帯電調整の目的のためのモノマーと
して、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピ
ロリドン、アクリロニトリル、アクリロイルモルフォリ
ン、モルフォリノエチルメタクリレート等の窒素含有モ
ノマー類が例示される。また、帯電調整及び、耐汚染性
の目的のためのモノマーとして、フッ素化アルキルアク
リレート、フッ素化アルキルメタクリレートのラジカル
重合性モノマーを共重合してもよい。フッ素化アルキル
アクリレート、フッ素化アルキルメタクリレートのラジ
カル重合性モノマーとしては、1.1−ジヒドロパーフ
ロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロロプロピル、
1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、1,1−ジヒド
ロパーフロロオクチル、1,1−ジヒドロパーフロロデ
シル、1,1−ジヒドロパーフロロラウリル、1,1,
2,2−テトラヒドロパーフロロブチル、1,1,2,
2−テトラヒドロパーフロロオクチル、1,1,2,2
−テトラヒドロパーフロロデシル、1,1,2,2−テ
トラヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−テト
ラヒドロパーフロロステアリル、2,2,3,3−テト
ラフロロプロピル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフ
ロロブチル、1,1,ω−トリヒドロパーフロロオクチ
ル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−クロ
ロプロピル、3−パーフロロノニル−2−アセチルプロ
ピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチルプロピ
ル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−メチルア
ミノエチル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−
ブチルアミノエチル、N−パーフロロオクチルスルホニ
リ−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロオクチル
スルホニル−N−エチルアミノエチル、N−パーフロロ
オクチルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、N−パ
ーフロロデシルスルホニル−N−メチルアミノエチル、
N−パーフロロデシルスルホニル−N−エチルアミノエ
チル、N−パーフロロラウリルスルホニル−N−メチル
アミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホニル−N
−エチルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホ
ニル−N−ブチルアミノエチル等のフッソ基含有モノマ
ー類を挙げることができる。
側鎖に還元電位が0〜−1.60Vのモノマーを有する
単量体と、その他の単量体(モノマー)との共重合体で
あってもよい。共重合可能なモノマーとしては、以下の
ものが挙げられる。帯電調整の目的のためのモノマーと
して、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピ
ロリドン、アクリロニトリル、アクリロイルモルフォリ
ン、モルフォリノエチルメタクリレート等の窒素含有モ
ノマー類が例示される。また、帯電調整及び、耐汚染性
の目的のためのモノマーとして、フッ素化アルキルアク
リレート、フッ素化アルキルメタクリレートのラジカル
重合性モノマーを共重合してもよい。フッ素化アルキル
アクリレート、フッ素化アルキルメタクリレートのラジ
カル重合性モノマーとしては、1.1−ジヒドロパーフ
ロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロロプロピル、
1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、1,1−ジヒド
ロパーフロロオクチル、1,1−ジヒドロパーフロロデ
シル、1,1−ジヒドロパーフロロラウリル、1,1,
2,2−テトラヒドロパーフロロブチル、1,1,2,
2−テトラヒドロパーフロロオクチル、1,1,2,2
−テトラヒドロパーフロロデシル、1,1,2,2−テ
トラヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−テト
ラヒドロパーフロロステアリル、2,2,3,3−テト
ラフロロプロピル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフ
ロロブチル、1,1,ω−トリヒドロパーフロロオクチ
ル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−クロ
ロプロピル、3−パーフロロノニル−2−アセチルプロ
ピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチルプロピ
ル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−メチルア
ミノエチル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−
ブチルアミノエチル、N−パーフロロオクチルスルホニ
リ−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロオクチル
スルホニル−N−エチルアミノエチル、N−パーフロロ
オクチルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、N−パ
ーフロロデシルスルホニル−N−メチルアミノエチル、
N−パーフロロデシルスルホニル−N−エチルアミノエ
チル、N−パーフロロラウリルスルホニル−N−メチル
アミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホニル−N
−エチルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホ
ニル−N−ブチルアミノエチル等のフッソ基含有モノマ
ー類を挙げることができる。
【0052】さらにガラス転移点、樹脂硬度、接着性、
被覆性等の塗膜物性制御を目的のモノマーとして、スチ
レン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチル
スチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエ
チルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘ
キシルスチレン、ヘプチルスチレン、オクチルスチレ
ン、ニトロスチレン、ブロモスチレン、アセチルスチレ
ン等のスチレン誘導体、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸エステル誘
導体、メタクリル酸エステル誘導体が例示される。共重
合体のガラス転移点としては、50〜180℃好ましく
は、70〜150℃が適当であり、モノマーの種類及び
含有量は設計された共重合体のガラス転移点、樹脂硬
度、接着性、被覆性等の塗膜物性を考慮し選択され決定
される。
被覆性等の塗膜物性制御を目的のモノマーとして、スチ
レン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチル
スチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエ
チルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘ
キシルスチレン、ヘプチルスチレン、オクチルスチレ
ン、ニトロスチレン、ブロモスチレン、アセチルスチレ
ン等のスチレン誘導体、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸エステル誘
導体、メタクリル酸エステル誘導体が例示される。共重
合体のガラス転移点としては、50〜180℃好ましく
は、70〜150℃が適当であり、モノマーの種類及び
含有量は設計された共重合体のガラス転移点、樹脂硬
度、接着性、被覆性等の塗膜物性を考慮し選択され決定
される。
【0053】その他、基材との接着性、及び、樹脂硬度
改善を目的として、ビニルシランカップリング剤などを
共重合、または、添加してもよい。ビニルシランカップ
リング剤例としては、ビニルトリクロルシラン、ビニル
トリメトキシシラン、トリエトキシビニルシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリエトキシシラン、ジアセトキシ
メチルビニルシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、
トリアセトキシビニルシラン、フェニルビニルジクロロ
シラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジクロロシ
ラン、アリルトリエトキシシラン、3−アリルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、トリイソプロポキシビニル
シラン、トリス(2−メトキシエトキシビニルシラン、
ジエトキシ−2−ピペリジノエトキシビニルシラン、ト
リフェノキシビニルシランなどが挙げられる。本発明に
おける樹脂被覆層には、その他、電気的な抵抗調整を目
的に、カーボンブラック、酸化チタン、酸化スズ、酸化
鉄などの導電粉を添加してもよい。
改善を目的として、ビニルシランカップリング剤などを
共重合、または、添加してもよい。ビニルシランカップ
リング剤例としては、ビニルトリクロルシラン、ビニル
トリメトキシシラン、トリエトキシビニルシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリエトキシシラン、ジアセトキシ
メチルビニルシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、
トリアセトキシビニルシラン、フェニルビニルジクロロ
シラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジクロロシ
ラン、アリルトリエトキシシラン、3−アリルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、トリイソプロポキシビニル
シラン、トリス(2−メトキシエトキシビニルシラン、
ジエトキシ−2−ピペリジノエトキシビニルシラン、ト
リフェノキシビニルシランなどが挙げられる。本発明に
おける樹脂被覆層には、その他、電気的な抵抗調整を目
的に、カーボンブラック、酸化チタン、酸化スズ、酸化
鉄などの導電粉を添加してもよい。
【0054】本発明における樹脂被覆層は、還元電位が
0〜−1.60Vのモノマーを用いて重合された高分子
化合物と、その他の高分子化合物との混合物であっても
よい。但し、この様な混合物とした場合には、本発明の
効果が薄れるため、前記還元電位が0〜−1.60Vの
モノマーを用いて重合された高分子化合物の割合は、樹
脂被覆層全体の10重量%以上であることが好ましい。
0〜−1.60Vのモノマーを用いて重合された高分子
化合物と、その他の高分子化合物との混合物であっても
よい。但し、この様な混合物とした場合には、本発明の
効果が薄れるため、前記還元電位が0〜−1.60Vの
モノマーを用いて重合された高分子化合物の割合は、樹
脂被覆層全体の10重量%以上であることが好ましい。
【0055】本発明において、芯材に樹脂被覆層を形成
する方法について述べる。樹脂被覆層は、上記の高分子
化合物および適宜その他の添加剤を溶媒に溶解または分
散混合し、これをコーティング剤として種々の被覆方法
にて芯材に被覆して形成する。溶媒としては、従来公知
のものを使用することができ、例えば、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、トリクロロ
エチレン、パークロロエチレン等のハロゲン化炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル類、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等が
挙げられる。
する方法について述べる。樹脂被覆層は、上記の高分子
化合物および適宜その他の添加剤を溶媒に溶解または分
散混合し、これをコーティング剤として種々の被覆方法
にて芯材に被覆して形成する。溶媒としては、従来公知
のものを使用することができ、例えば、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、トリクロロ
エチレン、パークロロエチレン等のハロゲン化炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル類、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等が
挙げられる。
【0056】被覆方法としては、芯材がキャリアコアの
場合は、従来公知のいかなる被覆方法をも用いることが
でき、例えば、ニーダー、V型ブレンダー、ナウターミ
キサー等の混合機を用いる方法、流動層法、浸漬法、ス
プレー法、転動層法等が挙げられる。芯材が現像スリー
ブのロールの場合も、従来公知のいかなる被覆方法をも
用いることができ、例えば、スプレー法、浸漬法、はけ
塗り法、ロールコート法等が挙げられる。
場合は、従来公知のいかなる被覆方法をも用いることが
でき、例えば、ニーダー、V型ブレンダー、ナウターミ
キサー等の混合機を用いる方法、流動層法、浸漬法、ス
プレー法、転動層法等が挙げられる。芯材が現像スリー
ブのロールの場合も、従来公知のいかなる被覆方法をも
用いることができ、例えば、スプレー法、浸漬法、はけ
塗り法、ロールコート法等が挙げられる。
【0057】キャリアコアを被覆する場合には、キャリ
アコアの表面全体を完全に被覆しても良いが、キャリア
コアの表面の一部のみを被覆してもよい。キャリアコア
の被覆量としては、樹脂被覆層がキャリア全体の0.0
1乃至10重量%であることが好ましい。0.01重量
%未満であると十分な帯電付与特性が得られず、また、
耐摩耗性、耐衝撃性に劣るものとなってしまい、10重
量%を超えるとコートキャリアの生産収率が低下しやす
いとともに、ひびが入りやすくなり、樹脂被覆層の一部
が欠落しやすくなるため好ましくない。現像スリーブを
被覆する場合には、全体に均一に被覆する必要があり、
その厚みとしては、0.01〜10μm程度が好まし
い。0.01μmより薄いと本発明の効果が十分に得ら
れず、10μmより厚いと、均一な樹脂被覆層が形成し
にくく、安定した摩擦帯電や、トナー搬送が困難となり
やすいため好ましくない。またブレードについては、現
像スリーブと同様である。本発明の静電荷現像用帯電付
与部材であるキャリアは、トナーと混合して二成分現像
剤として使用される。その混合割合としては、キャリ
ア:トナー=85:15〜98:2(重量比)の範囲が
好ましい。
アコアの表面全体を完全に被覆しても良いが、キャリア
コアの表面の一部のみを被覆してもよい。キャリアコア
の被覆量としては、樹脂被覆層がキャリア全体の0.0
1乃至10重量%であることが好ましい。0.01重量
%未満であると十分な帯電付与特性が得られず、また、
耐摩耗性、耐衝撃性に劣るものとなってしまい、10重
量%を超えるとコートキャリアの生産収率が低下しやす
いとともに、ひびが入りやすくなり、樹脂被覆層の一部
が欠落しやすくなるため好ましくない。現像スリーブを
被覆する場合には、全体に均一に被覆する必要があり、
その厚みとしては、0.01〜10μm程度が好まし
い。0.01μmより薄いと本発明の効果が十分に得ら
れず、10μmより厚いと、均一な樹脂被覆層が形成し
にくく、安定した摩擦帯電や、トナー搬送が困難となり
やすいため好ましくない。またブレードについては、現
像スリーブと同様である。本発明の静電荷現像用帯電付
与部材であるキャリアは、トナーと混合して二成分現像
剤として使用される。その混合割合としては、キャリ
ア:トナー=85:15〜98:2(重量比)の範囲が
好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明する。なお、文中「部」または「%」
とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。 [高分子化合物の製造]まず、本発明を構成する高分子
化合物の製造方法を示す。
さらに詳細に説明する。なお、文中「部」または「%」
とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。 [高分子化合物の製造]まず、本発明を構成する高分子
化合物の製造方法を示す。
【0059】高分子化合物合成例1 モノマー合成例1で得られた化合物No. 1を34g
(0.077mol)、メタクリル酸メチル30g
(0.3mol)をN,N−ジメチルアセトアミド10
0gに溶解し、窒素置換後、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.62g(3.8mmol)を加え60℃で48時
間反応を行った。反応終了後、反応液をメタノール10
00ml中に注ぎ、析出した固形物を濾過、乾燥して目
的の高分子化合物45gを得た。得られた化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)により測定したとこ
ろ、重量平均分子量は4万5千であった。
(0.077mol)、メタクリル酸メチル30g
(0.3mol)をN,N−ジメチルアセトアミド10
0gに溶解し、窒素置換後、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.62g(3.8mmol)を加え60℃で48時
間反応を行った。反応終了後、反応液をメタノール10
00ml中に注ぎ、析出した固形物を濾過、乾燥して目
的の高分子化合物45gを得た。得られた化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)により測定したとこ
ろ、重量平均分子量は4万5千であった。
【0060】高分子化合物合成例2 モノマー合成例2で得られた化合物No. 5を20.00
g(0.05mol)、スチレン50g(0.48mo
l)、2−パーフルオロブチルエチルメタクリレート5
g(15mmol)をテトラヒドロフラン200gに溶
解し、窒素置換後、アゾビスイソブチロニトリル1.2
g(7.3mmol)を加え60℃で48時間反応を行
った。反応終了後、反応液をメタノール1000ml中
に注ぎ、析出した固形物を濾過、乾燥して目的の高分子
化合物60gを得た。得られた化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ、重量平
均分子量は6万6千であった。
g(0.05mol)、スチレン50g(0.48mo
l)、2−パーフルオロブチルエチルメタクリレート5
g(15mmol)をテトラヒドロフラン200gに溶
解し、窒素置換後、アゾビスイソブチロニトリル1.2
g(7.3mmol)を加え60℃で48時間反応を行
った。反応終了後、反応液をメタノール1000ml中
に注ぎ、析出した固形物を濾過、乾燥して目的の高分子
化合物60gを得た。得られた化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ、重量平
均分子量は6万6千であった。
【0061】高分子化合物合成例3 モノマー合成例3で得られた化合物No. 9;40g(1
10mmol)をテトラヒドロフラン150gに溶解
し、アゾビスイソブチロニトリル150mg(0.9m
mol)を加え60℃で48時間反応を行った。反応終
了後、メタノール2lに反応液を注ぎ、析出した固形物
を濾過、減圧乾燥して目的の高分子化合物35gを得
た。得られた高分子化合物の分子量をGPC(クロロホ
ルム移動層)測定したところ重量平均分子量は22万5
千であった。
10mmol)をテトラヒドロフラン150gに溶解
し、アゾビスイソブチロニトリル150mg(0.9m
mol)を加え60℃で48時間反応を行った。反応終
了後、メタノール2lに反応液を注ぎ、析出した固形物
を濾過、減圧乾燥して目的の高分子化合物35gを得
た。得られた高分子化合物の分子量をGPC(クロロホ
ルム移動層)測定したところ重量平均分子量は22万5
千であった。
【0062】高分子化合物合成例4 モノマー合成例5で得られた化合物No. 27;45g
(117mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド1
50gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル150m
g(0.9mmol)を加え60℃で50時間反応を行
った。反応終了後、メタノール2lに反応液を注ぎ析出
した固形物を濾過、減圧乾燥して目的の高分子化合物
40gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ、重量平
均分子量は55万3千であった。
(117mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド1
50gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル150m
g(0.9mmol)を加え60℃で50時間反応を行
った。反応終了後、メタノール2lに反応液を注ぎ析出
した固形物を濾過、減圧乾燥して目的の高分子化合物
40gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ、重量平
均分子量は55万3千であった。
【0063】高分子化合物合成例5 モノマー合成例4で得られた化合物No. 22を25g
(77mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をテトラヒドロフラン15
0gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル200mg
(1.2mmol)を加え60℃で48時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液をメタノール2l中に注ぎ、析
出した固形物を濾過,減圧乾燥し目的の高分子化合物4
1gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ重量平均
分子量は23万であった。
(77mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をテトラヒドロフラン15
0gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル200mg
(1.2mmol)を加え60℃で48時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液をメタノール2l中に注ぎ、析
出した固形物を濾過,減圧乾燥し目的の高分子化合物4
1gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ重量平均
分子量は23万であった。
【0064】高分子化合物合成例6 モノマー合成例9で得られた化合物No. 32を20g
(32mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をNMP(N−メチルピペ
リジン)150gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリ
ル150mg(0.9mmol)を加え60℃で48時
間反応を行った。反応終了後、反応液をメタノール2l
中に注ぎ、析出した固形物を濾過、減圧乾燥し目的の高
分子化合物36gを得た。得られた高分子化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)により測定したとこ
ろ重量平均分子量は21万であった。
(32mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をNMP(N−メチルピペ
リジン)150gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリ
ル150mg(0.9mmol)を加え60℃で48時
間反応を行った。反応終了後、反応液をメタノール2l
中に注ぎ、析出した固形物を濾過、減圧乾燥し目的の高
分子化合物36gを得た。得られた高分子化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)により測定したとこ
ろ重量平均分子量は21万であった。
【0065】高分子化合物合成例7 モノマー合成例8で得られた化合物No. 33を25g
(74mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をテトラヒドロフラン15
0gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル200mg
(1.2mmol)を加え60℃で48時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液をメタノール2l中に注ぎ、析
出した固形物を濾過,減圧乾燥し目的の高分子化合物
43gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ重量平均
分子量は23万であった。
(74mmol)とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20g(154mmol)をテトラヒドロフラン15
0gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル200mg
(1.2mmol)を加え60℃で48時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液をメタノール2l中に注ぎ、析
出した固形物を濾過,減圧乾燥し目的の高分子化合物
43gを得た。得られた高分子化合物の分子量をGPC
(クロロホルム移動層)により測定したところ重量平均
分子量は23万であった。
【0066】高分子化合物合成例8 モノマー合成例3で得られた化合物No. 9を40g(1
10mmol)とジメチルアミノエチルメタクリレート
2g(12.7mmol)、2−パーフルオロブチルエ
チルメタクリレート3g(9mmol)をテトラヒドロ
フラン150gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル
150mg(0.9mmol)を加え60℃で48時間
反応を行った。反応終了後、メタノール2lに反応液を
注ぎ、析出した固形物を濾過、減圧乾燥して目的の高分
子化合物 38gを得た。得られた高分子化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)測定したところ重量
平均分子量は10万5千であった。
10mmol)とジメチルアミノエチルメタクリレート
2g(12.7mmol)、2−パーフルオロブチルエ
チルメタクリレート3g(9mmol)をテトラヒドロ
フラン150gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル
150mg(0.9mmol)を加え60℃で48時間
反応を行った。反応終了後、メタノール2lに反応液を
注ぎ、析出した固形物を濾過、減圧乾燥して目的の高分
子化合物 38gを得た。得られた高分子化合物の分子
量をGPC(クロロホルム移動層)測定したところ重量
平均分子量は10万5千であった。
【0067】高分子化合物合成例9 モノマー合成例6で得られた化合物No. 27を40g
(104mmol)とジメチルアミノエチルメタクリレ
ート2g(12.7mmol),2−パーフルオロブチ
ルエチルメタクリレート3g(9mmol),3−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン3g(12mm
ol)をテトラヒドロフラン150gに溶解し、アゾビ
スイソブチロニトリル150mg(0.9mmol)を
加え60℃で48時間反応を行った。反応終了後、メタ
ノール2lに反応液を注ぎ、析出した固形物を濾過、減
圧乾燥して目的の高分子化合物38gを得た。得られた
高分子化合物の分子量をGPC(クロロホルム移動層)
測定したところ重量平均分子量は13万2千であった。
(104mmol)とジメチルアミノエチルメタクリレ
ート2g(12.7mmol),2−パーフルオロブチ
ルエチルメタクリレート3g(9mmol),3−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン3g(12mm
ol)をテトラヒドロフラン150gに溶解し、アゾビ
スイソブチロニトリル150mg(0.9mmol)を
加え60℃で48時間反応を行った。反応終了後、メタ
ノール2lに反応液を注ぎ、析出した固形物を濾過、減
圧乾燥して目的の高分子化合物38gを得た。得られた
高分子化合物の分子量をGPC(クロロホルム移動層)
測定したところ重量平均分子量は13万2千であった。
【0068】[キャリアの製造]次にキャリアの製造方
法について示す。キャリア実施例1 上記高分子化合物合成例1を、固形分が10重量%とな
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パウダ
ーテック製))を用い、このもの100重量部に対して
前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部
になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分
撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除
去してコートキャリアを得た。
法について示す。キャリア実施例1 上記高分子化合物合成例1を、固形分が10重量%とな
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パウダ
ーテック製))を用い、このもの100重量部に対して
前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部
になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分
撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除
去してコートキャリアを得た。
【0069】キャリア実施例2 上記高分子化合物合成例2を、固形分が10重量%とな
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系35μmのフェライト粒子(MX030A(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が1.0重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤
を除去してコートキャリアを得た。
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系35μmのフェライト粒子(MX030A(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が1.0重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤
を除去してコートキャリアを得た。
【0070】キャリア実施例3 上記高分子化合物合成例3を、固形分が10重量%とな
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パウダ
ーテック製))を用い、このもの100重量部に対して
前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部
になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分
撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除
去してコートキャリアを得た。
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パウダ
ーテック製))を用い、このもの100重量部に対して
前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部
になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分
撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除
去してコートキャリアを得た。
【0071】キャリア実施例4 上記高分子化合物合成例4を、固形分が10重量%とな
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系35μmのフェライト粒子(MX030A(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が1.0重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤
を除去してコートキャリアを得た。
るようにクロロホルムを加え、キャリアのコア材として
平均粒系35μmのフェライト粒子(MX030A(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が1.0重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤
を除去してコートキャリアを得た。
【0072】キャリア実施例5 上記高分子合成例5を、固形分が10重量%となるよう
にクロロホルムを加え、更に、i−ブチルトリメトキシ
シラン:0.2重量%(上記固形分の)を加え、キャリ
アのコア材として平均粒系50μmのフェライト粒子
(F300(パウダーテック製))を用い、このもの1
00重量部に対して前記共重合体溶液を溶液中の固形分
重量が0.8重量部になるように加熱真空脱気型ニーダ
ーに添加し、30分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々
に減圧して溶剤を除去、110℃に加熱キュアリングを
してコートキャリアを得た。
にクロロホルムを加え、更に、i−ブチルトリメトキシ
シラン:0.2重量%(上記固形分の)を加え、キャリ
アのコア材として平均粒系50μmのフェライト粒子
(F300(パウダーテック製))を用い、このもの1
00重量部に対して前記共重合体溶液を溶液中の固形分
重量が0.8重量部になるように加熱真空脱気型ニーダ
ーに添加し、30分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々
に減圧して溶剤を除去、110℃に加熱キュアリングを
してコートキャリアを得た。
【0073】キャリア実施例6 上記高分子合成例6を、固形分が8重量%となるように
クロロホルムを加え、更に、i−ブチルトリメトキシシ
ラン:0.2重量%(上記固形分の)加え、キャリアの
コア材として平均粒系50μmのフェライト粒子(F3
00(パウダーテック製))を用い、このもの100重
量部に対して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が
1.2重量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添
加し、30分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧
して溶剤を除去してコートキャリアを得た。
クロロホルムを加え、更に、i−ブチルトリメトキシシ
ラン:0.2重量%(上記固形分の)加え、キャリアの
コア材として平均粒系50μmのフェライト粒子(F3
00(パウダーテック製))を用い、このもの100重
量部に対して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が
1.2重量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添
加し、30分撹拌した後、50℃に加熱し、徐々に減圧
して溶剤を除去してコートキャリアを得た。
【0074】キャリア実施例7 上記高分子合成例9を、固形分が10重量%となるよう
にクロロホルムを加え、キャリアのコア材として平均粒
系50μmのフェライト粒子(F300(パウダーテッ
ク製))を用い、このもの100重量部に対して前記共
重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部になる
ように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分撹拌し
た後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除去、1
10℃に加熱キュアリングをしてコートキャリアを得
た。
にクロロホルムを加え、キャリアのコア材として平均粒
系50μmのフェライト粒子(F300(パウダーテッ
ク製))を用い、このもの100重量部に対して前記共
重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重量部になる
ように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分撹拌し
た後、50℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除去、1
10℃に加熱キュアリングをしてコートキャリアを得
た。
【0075】キャリア比較例1 (ランダム共重合体8の合成)スチレンの単量体78.
5g(500mmol)とメタクリル酸メチルエステル
20.0g(200mmol),溶媒:トルエン300
g中に溶解し、重合開始剤AIBN:0.82g(5m
mol)を加え、窒素気流下60℃で48時間反応を行
った。反応終了後,メタノール中に沈殿させ、濾取後、
真空乾燥する。得られた共重合体の分子量をゲルパーミ
ッションクロマトグラフィーにて測定を行ったところ、
重量平均分子量(Mw)100.000であった。 (キャリア1の作製)上記共重合体を、固形分が10重
量%となるようにトルエンを加え、キャリアのコア材と
して平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、100℃に加熱し、徐々に減圧して溶
剤を除去してコートキャリアを得た。
5g(500mmol)とメタクリル酸メチルエステル
20.0g(200mmol),溶媒:トルエン300
g中に溶解し、重合開始剤AIBN:0.82g(5m
mol)を加え、窒素気流下60℃で48時間反応を行
った。反応終了後,メタノール中に沈殿させ、濾取後、
真空乾燥する。得られた共重合体の分子量をゲルパーミ
ッションクロマトグラフィーにて測定を行ったところ、
重量平均分子量(Mw)100.000であった。 (キャリア1の作製)上記共重合体を、固形分が10重
量%となるようにトルエンを加え、キャリアのコア材と
して平均粒系50μmのフェライト粒子(F300(パ
ウダーテック製))を用い、このもの100重量部に対
して前記共重合体溶液を溶液中の固形分重量が0.8重
量部になるように加熱真空脱気型ニーダーに添加し、3
0分撹拌した後、100℃に加熱し、徐々に減圧して溶
剤を除去してコートキャリアを得た。
【0076】キャリア比較例2 上記比較例1で合成したランダム共重合体8を、固形分
が10重量%となるようにトルエンを加え、クロム金属
錯体TRH(保土谷化学製)0.5重量%(固形分に対
して)を加え、キャリアのコア材として平均粒系50μ
mのフェライト粒子(F300(パウダーテック製))
を用い、このもの100重量部に対して前記共重合体溶
液を溶液中の固形分重量が0.8重量部になるように加
熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分撹拌した後、1
00℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除去してコート
キャリアを得た。
が10重量%となるようにトルエンを加え、クロム金属
錯体TRH(保土谷化学製)0.5重量%(固形分に対
して)を加え、キャリアのコア材として平均粒系50μ
mのフェライト粒子(F300(パウダーテック製))
を用い、このもの100重量部に対して前記共重合体溶
液を溶液中の固形分重量が0.8重量部になるように加
熱真空脱気型ニーダーに添加し、30分撹拌した後、1
00℃に加熱し、徐々に減圧して溶剤を除去してコート
キャリアを得た。
【0077】[トナー製造例]次にトナーの製造方法に
ついて説明する。 「樹脂−1の製造」 ・ポリオキシエチレン(2,2)−2,2− ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(分子量300):1.3モル ・ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2− ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(分子量326):1.0モル ・テレフタル酸(分子量166) :2.3モル 上記原料化合物をガラス製2lの四ツ口フラスコに入
れ、撹拌棒、コンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を
セットし、マントルヒータにセットする。反応容器内を
窒素ガスで置換した後、ジブチルオキシドを1g加え、
マントルヒータで加熱しながら窒素気流下で、前半約1
50℃の常圧反応を行い、後半220℃の減圧にて反応
させた。反応終了後室温まで徐冷して、樹脂−1を得
た。この樹脂−1のガラス転移温度Tgは、64℃であ
った。
ついて説明する。 「樹脂−1の製造」 ・ポリオキシエチレン(2,2)−2,2− ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(分子量300):1.3モル ・ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2− ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(分子量326):1.0モル ・テレフタル酸(分子量166) :2.3モル 上記原料化合物をガラス製2lの四ツ口フラスコに入
れ、撹拌棒、コンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を
セットし、マントルヒータにセットする。反応容器内を
窒素ガスで置換した後、ジブチルオキシドを1g加え、
マントルヒータで加熱しながら窒素気流下で、前半約1
50℃の常圧反応を行い、後半220℃の減圧にて反応
させた。反応終了後室温まで徐冷して、樹脂−1を得
た。この樹脂−1のガラス転移温度Tgは、64℃であ
った。
【0078】「メルトフラッシング顔料の製造」 (シアンフラッシング顔料a) ・上記トナー樹脂 100重量部 ・シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)含水ペースト 62重量部 を加圧ニーダーで溶融混練しながら顔料含水ペースト中
の水をポリエステルAで置換しながら水分を除去、顔料
含有量30wt%のシアンフラッシング顔料aを作製し
た。 (マゼンタフラッシング顔料b)シアン顔料(C.I.
ピグメントブルー15:3)含水ペーストを顔料(C.
I.ピグメントレッド57:1)含水ペーストに代えて
顔料製造法ー1と同様にして、顔料含有量30wt%の
マゼンタフラッシング顔料bを作製した。 (イエローフラッシング顔料c)シアン顔料(C.I.
ピグメントブルー15:3)含水ペーストをイエロー顔
料(C.I.ピグメントイエロー17)含水ペーストに
代えて顔料製造法ー1と同様にして、顔料含有量30w
t%のイエローフラッシング顔料cを作製した。
の水をポリエステルAで置換しながら水分を除去、顔料
含有量30wt%のシアンフラッシング顔料aを作製し
た。 (マゼンタフラッシング顔料b)シアン顔料(C.I.
ピグメントブルー15:3)含水ペーストを顔料(C.
I.ピグメントレッド57:1)含水ペーストに代えて
顔料製造法ー1と同様にして、顔料含有量30wt%の
マゼンタフラッシング顔料bを作製した。 (イエローフラッシング顔料c)シアン顔料(C.I.
ピグメントブルー15:3)含水ペーストをイエロー顔
料(C.I.ピグメントイエロー17)含水ペーストに
代えて顔料製造法ー1と同様にして、顔料含有量30w
t%のイエローフラッシング顔料cを作製した。
【0079】トナー製造例−1(黒トナー) ・樹脂−1 96部 ・カーボンブラック(一次粒子径:48mμm) 4部 上記成分をバンバリーミキサーにより溶融混練し、冷却
後、ジェット式微粉砕機にて、粉砕し、さらに分級機に
て粒度分布を揃えた。得られた粒度は、体積平均径d5
0=7.2μm,体積粒度分布d16/d84=1.7
(コールターカウンターにて測定を行った。)。上記の
トナーに、外添剤としてシリカ微粉末(R812/日本
アエロジル社製)を、トナー100部に対して0.7
部、疎水性,酸化チタン(MT−100S:テイカ
(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサーで混合
し、外添トナーを得た。
後、ジェット式微粉砕機にて、粉砕し、さらに分級機に
て粒度分布を揃えた。得られた粒度は、体積平均径d5
0=7.2μm,体積粒度分布d16/d84=1.7
(コールターカウンターにて測定を行った。)。上記の
トナーに、外添剤としてシリカ微粉末(R812/日本
アエロジル社製)を、トナー100部に対して0.7
部、疎水性,酸化チタン(MT−100S:テイカ
(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサーで混合
し、外添トナーを得た。
【0080】トナー製造例−2(シアントナー) シアンフラッシング顔料aを14部,樹脂−1;86部
を予備混合を行った後、バンバリーミキサーにて、溶融
混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、分級して顔料含
有量4wt%の体積平均径d50=7.2μm,体積粒
度分布d16/d84=1.6のシアントナーを作製し
た。上記のトナーに、外添剤としてシリカ微粉末(R8
12/日本アエロジル社製)を、トナー100部に対し
て0.7部、疎水性,酸化チタン(MT−100S:テ
イカ(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサーで混
合し、外添トナーを得た。
を予備混合を行った後、バンバリーミキサーにて、溶融
混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、分級して顔料含
有量4wt%の体積平均径d50=7.2μm,体積粒
度分布d16/d84=1.6のシアントナーを作製し
た。上記のトナーに、外添剤としてシリカ微粉末(R8
12/日本アエロジル社製)を、トナー100部に対し
て0.7部、疎水性,酸化チタン(MT−100S:テ
イカ(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサーで混
合し、外添トナーを得た。
【0081】トナー製造例−3(マゼンタトナー) マゼンタフラッシング顔料bを14部,樹脂−1;86
部を予備混合を行った後、バンバリーミキサーにて、溶
融混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、分級して顔料
含有量4wt%の体積平均径d50=7.2μm,体積
粒度分布d16/d84=1.6のマゼンタトナーを作
製した。上記のトナーに、外添剤としてシリカ微粉末
(R812/日本アエロジル社製)を、トナー100部
に対して0.7部、疎水性,酸化チタン(MT−100
S:テイカ(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合し、外添トナーを得た。更にこの外添トナー8
部を、スチレンーメチルメタクリレートポリマーをコー
トしたフェライトキャリヤと混合してマゼンタ現像剤を
調整した。
部を予備混合を行った後、バンバリーミキサーにて、溶
融混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、分級して顔料
含有量4wt%の体積平均径d50=7.2μm,体積
粒度分布d16/d84=1.6のマゼンタトナーを作
製した。上記のトナーに、外添剤としてシリカ微粉末
(R812/日本アエロジル社製)を、トナー100部
に対して0.7部、疎水性,酸化チタン(MT−100
S:テイカ(株)製0.8部添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合し、外添トナーを得た。更にこの外添トナー8
部を、スチレンーメチルメタクリレートポリマーをコー
トしたフェライトキャリヤと混合してマゼンタ現像剤を
調整した。
【0082】トナー製造例−4(イエロートナー) イエローフラッシング顔料−cを16.7部,樹脂−
1;83.3部を予備混合を行った後、バンバリーミキ
サーにて、溶融混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、
分級して顔料含有量4wt%の体積平均径d50=7.
2μm,体積粒度分布d16/d84=1.6のイエロ
ートナーを作製した。上記のトナーに、更に、外添剤と
してシリカ微粉末(R812/日本アエロジル社製)
を、トナー100部に対して0.7部、疎水性,酸化チ
タン(MT−100S:テイカ(株)製0.8部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合し、外添トナーを得た。
1;83.3部を予備混合を行った後、バンバリーミキ
サーにて、溶融混練を行い、冷却しジェットミル粉砕、
分級して顔料含有量4wt%の体積平均径d50=7.
2μm,体積粒度分布d16/d84=1.6のイエロ
ートナーを作製した。上記のトナーに、更に、外添剤と
してシリカ微粉末(R812/日本アエロジル社製)
を、トナー100部に対して0.7部、疎水性,酸化チ
タン(MT−100S:テイカ(株)製0.8部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合し、外添トナーを得た。
【0083】<評価方法> ・トナー製造例1〜4 各10重量部 ・キャリアー実施例1〜7および比較例1〜2のキャリアー各100重量部 をVブレンダーで混合し、カラー現像剤を作製し、富士
ゼロックス社製Acolorデジタルフルカラー機(A
COLOR 635)に導入した。画出しに際して
は、高温高湿(30℃/80%)、常温常湿(23℃/
40%)、低温低湿(10℃/10%)の3環境にて行
い、耐久試験に関しては常温常湿のみとした。試験方法
としては、カラー原稿を用いてカラーコピーサンプルを
連続でサンプリングし、カブリおよび画質維持性は官能
評価で、キャリアーへのトナースペント性は反射型電子
顕微鏡(SEM)で観察した。また、帯電量の測定は、
東芝ブローオフ帯電量測定装置TB−200を用いて測
定した。結果を表6および表7に示す。
ゼロックス社製Acolorデジタルフルカラー機(A
COLOR 635)に導入した。画出しに際して
は、高温高湿(30℃/80%)、常温常湿(23℃/
40%)、低温低湿(10℃/10%)の3環境にて行
い、耐久試験に関しては常温常湿のみとした。試験方法
としては、カラー原稿を用いてカラーコピーサンプルを
連続でサンプリングし、カブリおよび画質維持性は官能
評価で、キャリアーへのトナースペント性は反射型電子
顕微鏡(SEM)で観察した。また、帯電量の測定は、
東芝ブローオフ帯電量測定装置TB−200を用いて測
定した。結果を表6および表7に示す。
【0084】
【表6】
【0085】
【表7】
【0086】<評価基準>評価基準としては、以下の通
りである。 ・画質維持性 〇:濃度ムラ、色差が少なく、カブリが目立たない。 △:濃度ムラ、色差が若干あり、カブリが少し気になる
が、目立たない。 ×:カブリがひどい、濃度が出ない、濃度ムラが目立
つ。 ・カブリ 〇:カブリが目立たない。 △:カブリが少し気になる。 ×:カブリがひどい。 ・トナースペント性 〇:トナーの付着が見られない、若しくは若干見られる
程度。 △:トナーの付着が数μmの単位で部分的に見られる。 ×:トナーの付着が数十μmの単位で、キャリアの表面
を覆っている。
りである。 ・画質維持性 〇:濃度ムラ、色差が少なく、カブリが目立たない。 △:濃度ムラ、色差が若干あり、カブリが少し気になる
が、目立たない。 ×:カブリがひどい、濃度が出ない、濃度ムラが目立
つ。 ・カブリ 〇:カブリが目立たない。 △:カブリが少し気になる。 ×:カブリがひどい。 ・トナースペント性 〇:トナーの付着が見られない、若しくは若干見られる
程度。 △:トナーの付着が数μmの単位で部分的に見られる。 ×:トナーの付着が数十μmの単位で、キャリアの表面
を覆っている。
【0087】実施例5 富士ゼロックス社製レーザープリンター4105用現像
ロールスリーブ(ステンレス製)表面に、キャリアー実
施例6で使用した高分子化合物合成例6を固形分8%に
なるように、トルエン溶媒で溶解し、ディッピングによ
り、スリーブ上に厚さ約5μm(乾燥時)の樹脂被覆層
を形成した。その後このスリーブを加熱チャンバー中で
200℃,30min加熱硬化させ帯電付与性現像スリ
ーブを得た。
ロールスリーブ(ステンレス製)表面に、キャリアー実
施例6で使用した高分子化合物合成例6を固形分8%に
なるように、トルエン溶媒で溶解し、ディッピングによ
り、スリーブ上に厚さ約5μm(乾燥時)の樹脂被覆層
を形成した。その後このスリーブを加熱チャンバー中で
200℃,30min加熱硬化させ帯電付与性現像スリ
ーブを得た。
【0088】実施例6 高分子化合物をキャリアー実施例7で使用した高分子化
合物合成例9に代えたこと以外は、実施例5と同様にし
て帯電付与性現像スリーブを得た。比較例3 高分子化合物をキャリアー比較例2で使用したランダム
重合体8およびクロム金属錯体TRH(ランダム重合体
8に対して0.5重量%)に代えたこと以外は、実施例
5と同様にして帯電付与性現像スリーブを得た。
合物合成例9に代えたこと以外は、実施例5と同様にし
て帯電付与性現像スリーブを得た。比較例3 高分子化合物をキャリアー比較例2で使用したランダム
重合体8およびクロム金属錯体TRH(ランダム重合体
8に対して0.5重量%)に代えたこと以外は、実施例
5と同様にして帯電付与性現像スリーブを得た。
【0089】<評価>実施例5、実施例6及び比較例3
で得た現像スリーブを富士ゼロックス社製レーザープリ
ンター4105改造機に装着し、トナー実施例1の黒ト
ナーを用いて画質評価試験を行い、表8の結果を得た。
で得た現像スリーブを富士ゼロックス社製レーザープリ
ンター4105改造機に装着し、トナー実施例1の黒ト
ナーを用いて画質評価試験を行い、表8の結果を得た。
【0090】
【表8】
【0091】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、上記の構成
を採用することにより、静電荷現像用帯電付与部材の帯
電付与性、帯電維持性、環境安定性、画質維持性を従来
のものより大幅に向上させることができ、画像濃度ムラ
や背景部汚れのない良好な画質を得ることができる。
を採用することにより、静電荷現像用帯電付与部材の帯
電付与性、帯電維持性、環境安定性、画質維持性を従来
のものより大幅に向上させることができ、画像濃度ムラ
や背景部汚れのない良好な画質を得ることができる。
【図1】 本発明における還元電位の説明のための還元
電位測定データの一例を示すグラフである。
電位測定データの一例を示すグラフである。
【図2】 本発明における還元電位の説明のための還元
電位測定データの他の一例を示すグラフである。
電位測定データの他の一例を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉崎 裕 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 少なくとも芯材とそれを被覆する樹脂被
覆層からなる構造を有し、該樹脂被覆層が還元電位が0
〜−1.60Vのモノマーを用いて重合された高分子化
合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする静電
荷現像用帯電付与部材。 - 【請求項2】 高分子化合物が、下記一般式(1)で示
される還元電位が0〜−1.60Vのモノマーを少なく
とも1種用いて重合されたものであることを特徴とする
請求項1に記載の静電荷現像用帯電付与部材。一般式
(I) 【化1】 - 【請求項3】 前記一般式(I)で示される還元電位が
0〜−1.60Vのモノマーの官能基Aが、下記一般式
(II)〜(III)で示されるものであることを特徴
とする請求項2に記載の静電荷現像用帯電付与部材。 【化2】 - 【請求項4】 前記一般式(I)で示される還元電位が
0〜−1.60Vのモノマーの官能基Aが、下記一般式
(IV)〜(VI)で示されるものであることを特徴と
する請求項2に記載の静電荷現像用帯電付与部材。 【化3】 - 【請求項5】 還元電位が0〜−1.60Vのモノマー
を用いて重合された高分子化合物が、他のモノマーとの
共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の静電
荷現像用帯電付与部材。 - 【請求項6】 芯材が磁性粒子であることを特徴とする
請求項1に記載の静電荷現像用帯電付与部材。 - 【請求項7】 芯材が、平均粒子径10乃至100μm
の磁性粒子であることを特徴とする請求項6に記載の静
電荷現像用帯電付与部材。 - 【請求項8】 芯材と樹脂被覆層との間に、中間層を設
けてなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像
用帯電付与部材。 - 【請求項9】 樹脂被覆層が、静電荷現像用帯電付与部
材全体の0.01乃至10重量%であることを特徴とす
る請求項6に記載の静電荷現像用帯電付与部材。 - 【請求項10】 芯材が、現像剤担持体用のロールであ
ることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用帯電
付与部材。 - 【請求項11】 少なくともキャリアとトナーとからな
る静電潜像現像剤であって、該キャリアが請求項6に記
載の静電荷現像用帯電付与部材であることを特徴とする
静電潜像現像剤。 - 【請求項12】 現像剤担持体上の現像剤層を用いて、
静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成方法に
おいて、現像剤が請求項11に記載のものであることを
特徴とする画像形成方法。 - 【請求項13】 現像剤担持体上の現像剤層を用いて、
静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成方法に
おいて、現像剤担持体が請求項10に記載の静電荷現像
用帯電付与部材であることを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31523696A JPH10161394A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 静電荷像現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31523696A JPH10161394A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 静電荷像現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10161394A true JPH10161394A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18063026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31523696A Pending JPH10161394A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 静電荷像現像用帯電付与部材、静電潜像現像剤および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10161394A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014203078A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 改善された相対湿度感度を有する担体樹脂 |
JP2015509099A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-03-26 | オルネクス ベルギウム ソシエテ アノニム | アミノ光反応性バインダー |
US10005717B2 (en) | 2012-01-20 | 2018-06-26 | Allnex Belgium S.A. | Photo-reactive binder |
US10189930B2 (en) | 2013-07-23 | 2019-01-29 | Allnex Belgium S.A. | Polymeric photoinitiators |
WO2020105491A1 (ja) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | 信越ポリマー株式会社 | 弾性ローラ |
KR102323603B1 (ko) * | 2021-03-16 | 2021-11-10 | 최돈수 | 유기 전기 발광 소자용 발광 재료, 이를 이용한 유기 전기 발광 소자 및 유기 전기 발광 소자용 재료 |
KR20220167198A (ko) * | 2021-06-11 | 2022-12-20 | 최돈수 | 유기 전기 발광 소자용 발광 재료, 이를 이용한 유기 전기 발광 소자 및 유기 전기 발광 소자용 재료 |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP31523696A patent/JPH10161394A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015509099A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-03-26 | オルネクス ベルギウム ソシエテ アノニム | アミノ光反応性バインダー |
US10000446B2 (en) | 2012-01-20 | 2018-06-19 | Allnex Belgium S.A. | Amino photo-reactive binder |
US10005717B2 (en) | 2012-01-20 | 2018-06-26 | Allnex Belgium S.A. | Photo-reactive binder |
JP2014203078A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 改善された相対湿度感度を有する担体樹脂 |
US10189930B2 (en) | 2013-07-23 | 2019-01-29 | Allnex Belgium S.A. | Polymeric photoinitiators |
WO2020105491A1 (ja) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | 信越ポリマー株式会社 | 弾性ローラ |
JP2020086039A (ja) * | 2018-11-20 | 2020-06-04 | 信越ポリマー株式会社 | 弾性ローラ |
CN112740112A (zh) * | 2018-11-20 | 2021-04-30 | 信越聚合物株式会社 | 弹性辊 |
CN112740112B (zh) * | 2018-11-20 | 2024-01-19 | 信越聚合物株式会社 | 弹性辊 |
KR102323603B1 (ko) * | 2021-03-16 | 2021-11-10 | 최돈수 | 유기 전기 발광 소자용 발광 재료, 이를 이용한 유기 전기 발광 소자 및 유기 전기 발광 소자용 재료 |
KR20220167198A (ko) * | 2021-06-11 | 2022-12-20 | 최돈수 | 유기 전기 발광 소자용 발광 재료, 이를 이용한 유기 전기 발광 소자 및 유기 전기 발광 소자용 재료 |
KR20220167746A (ko) * | 2021-06-11 | 2022-12-21 | 최돈수 | 유기 전기 발광 소자용 발광 재료, 이를 이용한 유기 전기 발광 소자 및 유기 전기 발광 소자용 재료 |
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