JPH10161366A - 画像濃度の補正方法 - Google Patents

画像濃度の補正方法

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JPH10161366A
JPH10161366A JP8323881A JP32388196A JPH10161366A JP H10161366 A JPH10161366 A JP H10161366A JP 8323881 A JP8323881 A JP 8323881A JP 32388196 A JP32388196 A JP 32388196A JP H10161366 A JPH10161366 A JP H10161366A
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JP8323881A
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Kiyoharu Nakagama
清張 中釜
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Kan Miyake
完 三宅
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の使用開始時と稼動中とでの画
像濃度が変動することに対して安定した画像濃度が得ら
れるように自動的な補正を行う。 【解決手段】 階調性の補正に当たって、階調性標準値
で画像形成を行う第1の階調モードと、所定の画像形成
回数毎に階調性補正値で画像形成を行う第2の階調モー
ドとを有して、第2の階調モードに入るときの閾値A
と、階調モードから出るときの閾値Bとは異なった閾値
であって、閾値Aで表される濃度値の方が閾値Bで表さ
れる濃度値よりも高くしている。階調性の補正を行う場
合は、露光を行わないで中間調の階調補正用のパッチを
作成し、濃度補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の階
調性の補正を行う、画像濃度の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって原稿画像のコピー
を得る複写装置では、基本的には次のようなプロセスに
よってコピー画像が得られる。回転する電子写真感光体
に対してコロナ帯電を行い、一様な帯電電位となった感
光体に対して走査光学系により原稿画像の像露光を行
う。像露光を受けた感光体部分は電位が下がって感光体
上には原稿画像に対応した静電潜像が形成される。この
静電潜像は例えばトナーとキャリアとを混合・撹拌した
現像剤を保持した現像器の現像スリーブ部分を通過する
際現像が行われる。即ち、トナーは摩擦帯電によって正
規現像の場合は感光体とは逆極性に帯電していて、現像
スリーブには感光体と同極性の現像バイアスを印加する
ことにより、感光体上の電位の下がった原稿白地の潜像
部分には帯電したトナーは付着しないで、電位の下がら
ない原稿文字又は画像の潜像部分にはトナーが付着して
トナー像が形成される。トナー像は転写紙上に転写さ
れ、加熱定着された転写紙は装置外に排出される。
【0003】このような複写装置にあっては、感光体の
特性にあわせて、コロナ帯電器による帯電電圧や、像露
光手段での原稿を照射する照明ランプの光量や、現像器
での現像スリーブに印加するバイアス電圧等について、
最適となる条件に設定し、濃い原稿或いは淡い原稿に対
しても、常に安定して読みやすい適当な濃度をもったコ
ピー画像が得られることが必要である。
【0004】一般に、画像形成装置は加熱定着方式が用
いられており、熱源である定着装置や露光ランプを備え
ている。このため、画像形成装置の電源が入れられ画像
形成を行っていると、前記熱源等により画像形成装置内
の温度が上昇し、ある温度(例えば50℃)において安
定推移することとなる。これに伴い現像器内の現像剤の
温度も上昇し、ある温度で安定推移することとなる。こ
のように画像形成装置では、環境の温度変化以外にも、
現像剤の温度変化を発生してしまう。現像剤中のトナー
はキャリアと摩擦帯電せしめることで帯電されるが、温
度が上昇したり湿度が低下するとトナーに保持されてい
る水分が開放され、トナーが保持できる電荷が高くな
る。一方、温度が低下したり湿度が上昇するとトナーは
吸湿し水分が保持されることとなり、トナーが保持する
電荷が低くなる。画像形成装置は常時使用されている訳
ではなく、節電のために使用しない時や夜間使用されな
い時があり、電源が落とされる。このように画像形成装
置が使用されると、使用している時には画像形成装置内
の温度は上昇し、使用されていない時には画像形成装置
内の温度は低下する。以上のような事情により画像形成
装置内の現像剤の温度が変化するため、現像剤において
はその特性であるトナーの帯電量(電荷の総和)が変化
するという問題を有する。
【0005】即ち、画像形成装置内の現像剤の温度は使
用中には高くなり、未使用状態になると温度が低くな
る。これに伴い現像剤中のトナーは、使用開始時には温
度が低く吸湿しているために電荷がリークして帯電量が
低くなり、使用に伴って温度上昇により水分が開放され
ると高い帯電量を示すこととなる。前記のようにトナー
が吸湿していてトナーの帯電量(Q/M)がリークする
と、感光体ドラム面上の電位、光量が同じであってもコ
ピーの画像濃度は放置前の使用時に較べて濃くなるとい
う問題を有している。図8は高湿条件下に放置された
後、コピーを開始したとき、原稿のオリジナル濃度(O
D)が0.2,0.4,Dmaxの3濃度についてのコ
ピー上での濃度推移を示したもので、コピー開始時には
ODが0.2,0.4については特に高く、全体として
のコピー濃度(CD)は使用状態でのコピー濃度と較べ
て極めて高くなっている。
【0006】対策として、ある時間以上放置された場合
にはQ/Mのリーク量を推定して露光光量を上げたり、
現像バイアスを画像が淡くなる方向に補正を行ってい
た。この方法では推定が含まれるため、放置時間や、現
像器の撹拌によるチャージアップ、現像剤の劣化等のパ
ラメータを把握し、補正を加えなければならない等、煩
雑で複雑な制御が必要であった。
【0007】また放置状態にあったことを検知して、コ
ピー前にプレ回転を行い現像剤を再撹拌し、トナーのQ
/Mのリーク分を撹拌によって再度チャージアップする
方法も取られていた。この方法は、ユーザーが許容でき
る時間内に元のQ/M状態に戻さなければならないた
め、この条件を満たすような現像剤の開発や現像器の撹
拌性能と現像剤へのストレス等、現像設計を大きく見直
さなければならないという問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置の使用開
始時においては、装置内は常温であり使用する現像剤は
吸湿した状態になっている。
【0009】画像形成装置の使用により、定着器等の熱
源により画像形成装置内の温度が上昇し、現像剤に保持
されていた水分が放出されることとなる。このように現
像剤は稼動初期においては吸湿していた水分の影響を受
け、摩擦帯電特性が低い状態にあるが、画像形成装置内
の温度の上昇に伴い、現像剤の温度も上昇し乾燥してく
るため、摩擦帯電特性が高くなってくる。画像形成装置
内の温度はある程度上昇した段階で安定し、現像剤の摩
擦帯電特性も安定になってくる。画像形成装置はこの安
定した現像剤の摩擦帯電特性にあわせて設定されてい
る。
【0010】従って、稼動初期においては現像剤の帯電
特性が低い状態にあり、中間調画像の濃度は高くなって
階調性が悪化してしまう。このため稼動初期においては
階調性を補正する必要がある。
【0011】このように画像形成装置の稼動初期におい
ては階調性を補正することが必要である。しかし稼動初
期に行った階調性の補正をそのままにして使用を継続す
ると、次第に現像剤の温度も上昇し乾燥して来て、摩擦
帯電特性も高くなって来る結果として、先に設定した階
調性の補正は不適当となってしまう。更に、階調性の補
正を行っても補正値に若干のバラツキが発生してしま
う。これは各種要因と思われ、例えばグリッド電位の若
干のバラツキ、現像条件のバラツキ等によるものと思わ
れる。このため補正のモードをクリアした場合におい
て、なお、階調性が不良となることがあることが問題と
なった。
【0012】本発明は、画像形成装置の稼動初期から安
定した使用状態に至るまで、更に補正モードを抜け出し
ても常に適切な階調性をもった画像が得られるようにし
た画像濃度の補正方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、階調性標準
値にて画像形成を行う第1の階調モードと所定画像形成
回数毎に階調性補正値にて画像形成を行う第2の階調モ
ードを有し、前記第2の階調モードに入る閾値Aと第2
の階調モードから出る閾値Bを設けてなることを特徴と
する画像濃度の補正方法により達成される。
【0014】なお本発明において、閾値Aと閾値Bとは
異なった閾値であって、閾値Aで表される濃度値が閾値
Bで表される濃度値より高いことが好ましい実施態様で
ある。
【0015】そしてここで行う階調性の補正は、感光体
表面を通常の画像形成時より低い帯電電位に帯電せし
め、未露光の潜像を感光体表面に形成し、該潜像を現像
剤にて現像することで階調補正用のパッチ画像を感光体
上に形成し、該階調性補正用の画像に基づいて行う階調
性の補正が好ましい実施態様である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の画像濃度の補正方法の説
明に先だって、本発明が適用される電子写真複写装置に
ついて、その構成と作動を図1の構成図によって説明を
行う。
【0017】図1において、装置上面の透明な原稿載置
台1上に置かれた原稿Dは原稿押さえカバー2によって
押さえられ、図示しないコピー釦を押釦すると、走査光
学系を構成する照明ランプ3aと第1ミラーとから成る
第1ミラーユニット3と、V字状に位置した第2ミラー
と第3ミラーから成る第2ミラーユニット4とは、照明
ランプ3aが点灯し、第1ミラーユニット3の速度Vに
よる読み取り動作と、第2ミラーユニット4の同方向へ
の速度V/2の移動動作によって、照明ランプ3aによ
って照射された原稿D画像の反射光は点線で示すように
結像レンズ5を通過し、反射ミラー6a,6b,6cを
介して像担持体である感光体ドラム10上に結像する。
周面に有機光導電性化合物(OPC)感光層を塗布した
小径(本実施例ではφ60mm)の感光体ドラム10
は、周速V(本実施例では270mm/sec)をもっ
て時計方向に回動し、スコロトロン帯電器11によって
一様に帯電(本実施例では−780V)した感光体ドラ
ム10は像露光によって原稿Dと等倍の潜像が形成され
る。なおスコロトロン帯電器11と現像装置13の間に
は感光体の電位消去用の部分露光手段(CEL)12が
設けられていて、感光体ドラム10上の原稿の潜像部分
の枠外を照射し、電位を失わせて潜像の枠外にはトナー
が付着するのを防止している。
【0018】感光体ドラム10上の潜像(本実施例では
マイナス帯電)は現像装置13を通過する際、現像剤中
のトナー(本実施例ではプラスに帯電)が潜像中の文字
等の電位の落ちていない箇所に付着し、現像される。こ
の際、現像スリーブ131に印加されるマイナスのバイ
アス電圧は、絶対値が低い程濃く現像が行われ、絶対値
が高い程淡く現像が行われる。そして、必要により転写
前の除電ランプによって感光体ドラム10の電荷が除電
された後、トナー像は給紙カセット14から搬送ローラ
15によって搬送されて来た転写紙上に転写器16によ
って転写される。転写後のトナー像を保持した転写紙
は、分離手段17によって感光体ドラム10から分離さ
れた後、搬送ベルト18によって定着器19へ送られ、
加熱ローラ19aと押圧ローラ19bとによって押圧、
加熱されてトナー像は転写紙上に定着される。そして、
定着後の転写紙は排紙ローラ20によって装置外部の排
紙トレイ上に排出される。
【0019】一方、転写紙が分離した感光体ドラム10
は除電極21によって残留電荷が除去された後、クリー
ニング装置22にいたり、感光体ドラム10に当接した
ゴム材から成るクリーニングブレード22aによって残
留トナーが除去される。残留トナーが除去された感光体
ドラム10周面は、転写前露光手段23によって露光さ
れ、次の複写に備えることとなる。
【0020】以上説明した複写装置を用いて、本発明の
画像濃度の補正方法について説明する。
【0021】本発明でいう第1の階調モードとは、階調
性標準値を設定し画像形成するモードを意味し、第2の
階調モードとは、繰り返し階調性の補正を行って補正値
を設定し画像形成するモードを意味する。
【0022】図2は階調補正用の回路図で、図3は本発
明によるフローチャートを示している。
【0023】本発明においては、電源がONとなった時
点又は省エネモードが解除(例えば操作釦の押釦によ
る)した時点で、或いはまたこの時点で階調性の補正が
必要であるか否かのチェックがなされて階調性の補正が
必要であると判断された時点で、次に説明する階調性の
補正を行う(F01A)。
【0024】ここで行う階調性の補正は、光量の影響を
受けない未露光によりパッチ潜像を形成し、現像剤で現
像することで中間調(光学濃度0.4)の現像パッチ画
像を感光体ドラム10上に形成し、この現像パッチ画像
の濃度を測定し、この濃度が予め定められた濃度より高
いと判断した場合には階調性の補正を行う第2の階調モ
ード(γモード)に入り、階調性の補正を行うようにし
たものである。
【0025】従来の階調性の補正方法としては、中間調
のパッチ原稿を露光することで中間調のパッチ画像を作
成していた。しかしながら、露光ランプの強度は不安定
で変動を有している。このため、露光により中間調のパ
ッチ画像を作成すると、バラツキのため本来の特性から
のズレを発生してしまう。特に、中間調の濃度は、露光
強度の変動に対して画像の濃度の変動が大きい領域とな
っている。これに反して、ここで用いる階調性の補正方
法は、露光ランプに頼ることなくパッチ画像を形成する
ため、電源ON直後に行う階調補正法として特に優れた
補正方法である。
【0026】先ず階調補正用のパッチ画像(γパッチ)
の作成法について図4の説明図を用いて説明する。感光
体ドラム10上でγパッチ部分に対して、スコロトロン
帯電器11によって画像形成部分の帯電電位−780V
より絶対値で低い−400Vの帯電電位になるように、
グリッド電圧を低下させることによって帯電を行う(図
4(a)参照)。
【0027】感光体ドラム10上のγパッチ部分の周縁
部には、CEL12による照射を行って電位を失わせる
(図4(b)参照)。
【0028】露光ランプは点灯しないで、γパッチ部分
に対しては露光を行わない(図4(c)参照)。
【0029】現像装置13の現像スリーブ131に対し
ては、画像形成部分に対して−170Vの現像バイアス
を印加するのに対して、γパッチ部分に対しては−28
0Vの現像バイアスを印加してγパッチ部分についての
現像パッチを形成する(図4(d)参照)。画像形成部
分での現像電界は610Vであるのに対して、γパッチ
部分での現像電界は120Vであって、トナーのQ/M
が正常な帯電量にあれば、画像形成部分については最大
濃度はCD1.3で、γパッチ部分については、CD
0.4の濃度のパッチ画像が作成される。
【0030】パッチ画像の形成(F1)においては、本
実施例では感光体ドラム10を2回転し、その間に2回
のパッチ画像を形成し、感光体の特性が安定し、安定し
た画像データが得られる2回目に形成されたパッチ画像
の濃度(CD)を、感光体ドラム10の周縁部に設けた
発光素子と受光素子とからなる濃度センサSDによって
検知する(F2)。
【0031】濃度センサSDの出力はLsbをもって表
示及び処理を行っている。Lsbは濃度センサSDの出
力0〜5Vの間を6ビット、63分割してLsb0〜6
3をもって表示する。濃度センサSDによって受光する
コピー濃度CDと出力(Lsb)との関係を示したもの
が図5であって、例えば測定するコピー濃度CD0.4
に対しての出力はLsb15となっている。またコピー
濃度CD0.45に対しての出力はLsb13となって
いる。濃度センサSDによって階調補正用のパッチ画像
から40点の濃度検出値がLsb単位をもって読み取ら
れる(F2)。読み取られたパッチ画像の40点の濃度
検出データからヒストグラムの作成を行い(F3)、3
点以上の高さをもった最も低いLsb値のビンをもって
読み込み値xを決定する(F4)。
【0032】階調補正用のパッチ画像での濃度CD0.
45に相当するLsb13をもって階調補正の閾値Aと
し、閾値AであるLsb13と読み込み値xとの比較を
行う(F5)。
【0033】読み込み値xがLsb13より大きいとき
は、トナーの帯電量の低下はなく階調補正用のパッチ画
像の濃度はCD0.45より淡い状態にあるので、間欠
的に階調性の補正を繰り返す第2の階調モード(γモー
ド)に入らず、階調性の補正は行わない。即ち図3のフ
ローチャートでは階調標準値がセットされ(F02
A)、この階調標準値に基づく通常の画像形成が行われ
る(第1の階調モード)。
【0034】読み込み値xが閾値AであるLsb13よ
り小さいとき、即ち階調補正用のパッチ画像の濃度はC
D0.45より濃い状態にあるので、階調性の補正を行
う。階調性の補正はグリッド電圧、現像バイアス、露光
強度のうち少なくとも1つを変更することによって行
う。図3のフローでは、グリッド電圧の変更によって階
調性の補正を行う例を示している。
【0035】読み込み値xがLsb13より小さいと
き、テーブルにより13−xの演算を行い(F6B)、
13−xが1のときには変更量−3(Lsb),2〜4
のときには変更量−6(Lsb),5以上のときには変
更量−9(Lsb)としてグリッド電圧の変更を行う。
図6はLsbとグリッド電位との関係を示すグラフであ
る。制御部ではグリッド電位780Vに対応するLsb
51を基準とし、変更量が例えば−3(Lsb)のとき
はLsb48に変更することによってグリッド電位は下
がる(画像は淡くなる)ような補正算出値がセットされ
る(F6A)。
【0036】算出された階調性の補正値αをセットし
(F04)、ウォームアップ完了後に間欠的に階調性の
補正を繰り返す第2の階調モードにて原稿載置台1上に
置かれた原稿Dの画像形成が行われる。第2の階調モー
ドにおいては、コピーカウント値により、階調性の補正
を行うかどうか判定される。ここでは5コピー毎に階調
性を行うフローを示している。階調性の補正を行う場合
には画像形成と共にパッチ画像が形成され、補正が行わ
れる。
【0037】先ず画像形成と共にパッチ画像を形成する
作成法について、図7の説明図を用いて説明する。感光
体ドラム10上のγパッチ部分に対しては、スコロトロ
ン帯電器11によって−400Vの電位になるよう、ま
た画像形成部分に対しては階調補正値αを加えて−(7
80V−α)の電位になるよう画像濃度が淡くなる方向
への補正がなされた帯電を行う(図7(a)参照)。
【0038】感光体ドラム10上のγパッチ部分の周縁
部および画像形成部分の枠外には、CEL12による照
射を行って電位を失わせる(図7(b)参照)。
【0039】画像形成部分に対しては原稿画像の像露光
が行われ、γパッチ部分に対しては露光を行わない(図
7(c)参照)。
【0040】しかしながら、露光ランプ強度を安定化す
るために露光ランプを画像形成領域よりも手前で点灯
し、γパッチ部分に対応する位置に画像濃度測定用の黒
色パッチPD像を露光しても良い。この場合において
は、黒色パッチ像部分はODが1.7のものであり実質
上露光されない。このようにγパッチ画像と通常の画像
形成を連続的に行うことで画像形成を効率化できる。
【0041】現像装置13の現像スリーブ131に対し
ては、画像形成部分に対して−170Vの現像バイアス
を印加するのに対して、γパッチ部分に対しては−28
0Vの現像バイアスを印加してγパッチ部分についての
現像パッチを形成する(図7(d)参照)。階調性の補
正(1回目)によって適切な階調補正値αが求められて
いれば、画像形成部分については最大濃度はCD1.3
で、グレーに相当するOD0.4の部分についてはCD
0.4の濃度の画像が作成される。
【0042】本実施例では5コピー毎に、2枚目、7枚
目、12枚目・・・に階調性の補正が行われる。なお本
実施例では、1枚目、6枚目、11枚目にはトナー濃度
検出用のパッチを作成しトナー濃度制御を行っている。
2回目以降の階調性の補正においては画像形成領域より
前の領域にパッチ画像を形成し(F12)、このように
して形成されたパッチ画像は濃度センサSDによってコ
ピー濃度(CD)の測定がなされ、濃度センサSDによ
ってパッチ画像から40点の濃度検出値がLsb単位を
もって読み取られる(F13)。読み取られたγパッチ
の40点の濃度検出データからヒストグラムの作成を行
い(F14)、3点以上の高さをもった最も低いLsb
値のビンをもって読み込み値xを決定する(F15)。
【0043】パッチ画像での濃度CD0.4に相当する
Lsb15をもってコピー中の階調性補正の閾値Bと
し、閾値BであるLsb15と読み込み値xとの比較を
行う(F16)。
【0044】コピー中での階調性補正の閾値Bは、コピ
ー前の階調性補正を行うモードに入る判定で使われた階
調補正の閾値Aとは異なる値の閾値であって、閾値Aで
表される濃度値は閾値Bで表される濃度値よりも高い値
に設定されている。即ち、閾値Aは濃度CD0.45に
相当するLsb13であって、閾値Bは濃度CD0.4
に相当するLsb15に設定されている。本実施例にお
いては、上記の形成法で形成されたパッチ画像は濃度C
D0.4であることが適正な濃度値である。従って階調
性の補正に当たっては濃い側であるCD0.45よりも
淡い濃度の場合には階調性の補正を行わずγモードには
入らない。濃い側のCD0.45よりも更に濃い濃度の
場合には第2の階調モードに入って、階調性の補正を行
い、階調補正を行った結果、適性値のCD0.4の濃度
となる補正が行われるようになったところでγモードを
中止するようなプログラムとなっている。かかる対応に
よって第2の階調モードを中止した時点では、得られる
画像濃度は補正値のバラツキを加えた許容範囲となって
いるので、その後多少の条件の変動があっても許容範囲
から逸脱することはない。
【0045】読み込み値xがLsb15以上のときは、
パッチ画像の濃度はCD0.4より淡い状態にあるの
で、第2の階調モードを中止し、階調性の補正は行わな
い。読み込み値xがLsb15より小さいとき、即ちパ
ッチ画像の濃度はCD0.4より濃い状態にあるので、
階調性の補正を行う。図3のフローでは、グリッド電圧
の変更によって階調性の補正を行う例を示している。
【0046】読み込み値xが閾値BのLsb15より小
さいとき、テーブルにより15−xの演算を行い(F1
7B)、グリッド電圧の変更を行う。制御部ではグリッ
ド電位780Vに対応するLsb51を基準とし、変更
量が例えば−3(Lsb)のときはLsb48に変更す
ることによってグリッド電位は下がる(画像は淡くな
る)ような補正算出値がセットされる。(F17A)。
なお、テーブルは、1回目の補正用と2回目以降におい
て同じテーブルを使用することができる。
【0047】この階調性の補正は、補正値βのフィード
バックができた次の画像形成に反映される。即ち、1枚
目と2枚目のコピーでは、画像形成部分に対して階調補
正値αによる−(780V−α)の電位になるような帯
電が行われ画像形成がなされる。そして3枚目〜7枚目
の5枚のコピーでは画像形成部分に対して2枚目のコピ
ー時に算出された階調補正値βによる−(780V−
β)の電位になるような帯電が行われて画像形成がなさ
れる。第2の階調モードが中止になるまでは新たに算出
セットされた階調補正値によって5枚宛の同濃度のコピ
ーが行われる。
【0048】
【発明の効果】本発明によるときは、従来認められた稼
動初期における著しい高濃度の画像が改められて、画像
形成装置の使用開始時から安定した使用状態に至るま
で、また補正のモードを抜け出しても極めて安定して同
じような階調濃度をもった画像が継続して得られること
となった(請求項1〜3)。更に実施の形態で説明した
画像濃度の補正方法によるときは、露光ランプの光量が
不安定であったりすることによって生じる検知精度の低
下等の問題を解消して、信頼性の高い画像濃度の補正が
なされることとなった(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される電子写真複写装置の構成
図。
【図2】本発明の階調補正の回路図。
【図3】本発明のフローチャート。
【図4】本発明のパッチ作成の説明図。
【図5】濃度センサによる濃度と出力の関係を示すグラ
フ。
【図6】Lsbとグリッド電位との関係を示すグラフ。
【図7】本発明のパッチと画像作成の説明図。
【図8】コピー枚数と画像濃度との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 原稿載置台 3 第1ミラーユニット 3a 照明ランプ 10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 部分露光手段(CEL) 13 現像装置 131 現像スリーブ 16 転写器 17 分離手段 19 定着器 SD 濃度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調性標準値にて画像形成を行う第1の
    階調モードと所定画像形成回数毎に階調性補正値にて画
    像形成を行う第2の階調モードを有し、前記第2の階調
    モードに入る閾値Aと第2の階調モードから出る閾値B
    を設けてなることを特徴とする画像濃度の補正方法。
  2. 【請求項2】 前記閾値Aと前記閾値Bが異なる閾値で
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像濃度の補正
    方法。
  3. 【請求項3】 前記閾値Aで表される濃度値が前記閾値
    Bで表される濃度値よりも高いことを特徴とする請求項
    2に記載の画像濃度の補正方法。
  4. 【請求項4】 階調性の補正は、感光体表面を通常の画
    像形成時より低い帯電電位に帯電せしめ、未露光の潜像
    を感光体表面に形成し、該潜像を現像剤にて現像するこ
    とで階調補正用のバッチ画像を感光体上に形成し、該階
    調性補正用の画像に基づき階調性の補正を行うことを特
    徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像濃度の
    補正方法。
JP8323881A 1996-12-04 1996-12-04 画像濃度の補正方法 Pending JPH10161366A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323515B1 (en) 1997-08-29 2001-11-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Non-volatile memory and semiconductor device
US6667494B1 (en) 1997-08-19 2003-12-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and semiconductor display device
US9053679B2 (en) 1997-09-03 2015-06-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor display device correcting system and correcting method of semiconductor display device

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