JPH10161192A - ファインダ視野切替ユニットの固定構造及びファインダ視野切替ユニットの固定方法 - Google Patents

ファインダ視野切替ユニットの固定構造及びファインダ視野切替ユニットの固定方法

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JPH10161192A
JPH10161192A JP31652296A JP31652296A JPH10161192A JP H10161192 A JPH10161192 A JP H10161192A JP 31652296 A JP31652296 A JP 31652296A JP 31652296 A JP31652296 A JP 31652296A JP H10161192 A JPH10161192 A JP H10161192A
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field switching
frame
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JP31652296A
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Inventor
Mitsuo Manabe
充雄 真鍋
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダ視野切替ユニット1に対しプリズ
ム32の出射面32aが当接し、かつ、そのプリズム3
2がファインダ視野切替ユニット1側へ付勢されるよう
に構成することにより、カメラの小型化が図れ、視野範
囲が明確に認識できるファインダ視野切替ユニットの固
定構造及びファインダ視野切替ユニットの固定方法を提
供すること。 【解決手段】 ファインダ内の光路途中にファインダ視
野切替ユニット1を取り付け、そのファインダ視野切替
ユニット1に対しプリズム32の出射面32aを当接
し、かつ、そのプリズム32をファインダ視野切替ユニ
ット1側へ付勢して構成されている。このため、ファイ
ンダ視野切替ユニット1とプリズム32の出射面32a
が密接した状態となり、撮影者が被写体像と共に視野範
囲を明確に認識することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファイン
ダ視野パターン(視野範囲)を切り替えるファインダ視
野切替ユニットの固定構造及びその固定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カメラに設けられるファインダは、被写
体などの撮影範囲を確認するためのものであり、一般に
枠体に対物レンズ、プリズム及び接眼レンズを取り付け
て構成されている。このファインダにおいて、対物レン
ズに入射する被写体などの像がプリズム及び接眼レンズ
を介して導光され、撮影範囲に応じた視野範囲で被写体
の確認が行えるようになっている。
【0003】ところで、近年、撮影範囲の縦横のアスペ
クト比を切り替えられるカメラの開発が進められてい
る。このカメラは、プリントアスペクト比(PAR)の
異なるコンベンション(C)、ハイビジョン(H)又は
パノラマ(P)が任意に設定可能とされ、そのうちの一
つを選択して撮影が行えるものである。このようなカメ
ラにおいて、適正な撮影範囲を確認するためには、撮影
範囲の切り替えと同時にファインダの視野範囲を切り替
える必要がある。そこで、視野範囲の切替を実現するも
のとして、ファインダの光学系の光路中に導光領域を適
宜制限する視野枠を具備したカメラが提案されている。
このカメラでは、撮影範囲の切り替え共に、視野枠によ
りファインダ視野範囲が切り替わり、ファインダにて適
正な撮影範囲の確認が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たカメラにあっては次のような技術課題が存在する。ま
ず第一に、カメラの小型化を図る上で、当然のことなが
らファインダについても小型であることが望ましい。こ
のため、ファインダの光路中に前述の視野枠を設置する
ことにより、ファインダが大型化することを避けなけれ
ばならない。従って、ファインダの大型化を回避すべ
く、薄型の視野枠の開発や制限あるファインダ内部空間
の有効利用が技術課題となっている。第二に、視野枠の
設置により、カメラの部品コストが増加するのを抑える
ためには、少ない部品で視野枠を構成することが要求さ
れる。このため、少ない部品で確実に機能する視野枠の
実現が技術課題となっている。更に、視野範囲を明確に
認識するためには、撮影者がファインダを通じて被写体
の像を観察したときに、視野範囲の枠縁が明瞭に観察で
きることが肝要である。このため、被写体の像と同時に
視野範囲を明確に観察できるようにすることが技術課題
となっており、これらの技術課題を解決すべき新たな技
術の開発が切望されている。
【0005】そこで本発明は、以上のような技術課題に
鑑みてなされたものであって、カメラの小型化が図れ、
視野範囲が明確に認識できるファインダ視野切替ユニッ
トの固定構造及びファインダ視野切替ユニットの固定方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、ファインダ内の光路途中に配置さ
れファインダ視野範囲の切替を行うファインダ視野切替
ユニットの固定構造であって、ファインダ内の光路途中
に取り付けられるファインダ視野切替ユニットに対し光
学部品の入射面又は出射面が当接し、かつ、その光学部
品がファインダ視野切替ユニット側へ付勢されてなるフ
ァインダ視野切替ユニットの固定構造である。
【0007】また本発明は、ファインダ内の光路途中に
配置されファインダ視野範囲の切替を行うファインダ視
野切替ユニットの固定構造であって、ファインダ内の光
路途中に取り付けられる光学部品の入射面又は出射面に
対しファインダ視野切替ユニットが当接し、かつ、ファ
インダ視野切替ユニットが光学部品側へ付勢されてなる
ファインダ視野切替ユニットの固定構造である。
【0008】これらの発明によれば、ファインダ視野切
替ユニットとプリズムなどの光学部品の入射面又は出射
面が密接した状態となるため、撮影者が被写体像と共に
視野範囲を明確に認識可能となる。
【0009】また本発明は、前述のファインダ視野切替
ユニットが、視野枠ベースと薄板の固定枠との間で移動
する移動枠を備え、この移動枠の移動により光路の断面
形状を変化させるものであると共に、前述の固定枠と光
学部品の入射面又は出射面が当接していることを特徴と
するファインダ視野切替ユニットの固定構造である。
【0010】このような発明によれば、ファインダ視野
切替ユニットの固定枠にプリズムなどの光学部品を押し
付ける構造を採ることにより、固定枠が薄く形成でき、
視野切替ユニットを薄く構成することが可能となる。
【0011】また本発明は、ファインダ内の光路途中に
配置されファインダ視野範囲の切替を行うファインダ視
野切替ユニットの固定方法であって、ファインダの光路
途中にファインダ視野切替ユニットを取り付け、このフ
ァインダ視野切替ユニットに向けて光学部品を移動させ
て光学部品の入射面又は出射面をファインダ視野切替ユ
ニットに当接させ、光学部品をファインダ視野切替ユニ
ット側へ付勢することを特徴とするファインダ視野切替
ユニットの固定方法である。
【0012】また本発明は、ファインダ内の光路途中に
配置されファインダ視野範囲の切替を行うファインダ視
野切替ユニットの固定方法であって、ファインダの光路
途中に光学部品を取り付け、この光学部品に向けてファ
インダ視野切替ユニットを移動させてファインダ視野切
替ユニットを光学部品の入射面又は出射面に当接させ、
ファインダ視野切替ユニットを光学部品側へ付勢するこ
とを特徴とするファインダ視野切替ユニットの固定方法
である。
【0013】更に本発明は、前述のファインダ視野切替
ユニットが視野枠ベースと薄板の固定枠との間で移動す
る移動枠を備え、この移動枠の移動により光路の断面形
状を変化させるものであると共に、前述の固定枠と光学
部品の入射面又は出射面が当接されることを特徴とする
ファインダ視野切替ユニットの固定方法である。
【0014】これらの発明によれば、取り付け時にプリ
ズムなどの光学部品の入射面又は出射面の表面にファイ
ンダ視野切替ユニットが擦れることがないから、その入
射面又は出射面にすり傷が付くことがない。また、取り
付け時に光学部品又はファインダ視野切りユニットの擦
れかすが光学部品の入射面又は出射面に付着しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の種々の実施形態について説明する。尚、各図において
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0016】(実施形態1)図1は、ファインダの視野
切替ユニットの分解斜視図である。図1において、視野
切替ユニット1は、ファインダの光路の途中に配置さ
れ、光路の導光領域を限定して、ファインダの視野範囲
を切り替えるためのものであり、視野枠ベース11と固
定枠12との間に視野切替レバー13、第一移動枠14
及び第二移動枠15を配置して構成されている。
【0017】視野枠ベース11は、視野切替ユニット1
の基本となる枠体であって、例えば、視野切替ユニット
1に剛性を持たせるために樹脂などにより形成される。
視野枠ベース11の中央部には、光路の一部となる開口
11aが開設されている。また、視野枠ベース11の内
面11b(固定枠12と対向する面)には、ピン11c
〜11gが突設されている。ピン11c〜11eは固定
枠12と結合するためのものであり、また、ピン11
f、11gは第一移動枠14及び第二移動枠15の移動
を規制するガイドピンである。更に、視野枠ベース11
には、表裏を貫通する孔11hが開設され、その孔11
hに切替ギヤ16が回転自在に取り付けられている。切
替ギヤ16は、視野切替レバー15に駆動力を伝達する
ためのものであり、カメラの外面に設けられるプリント
切替スイッチの切替操作により、撮影レンズの鏡胴と連
動して回転するように構成されている。
【0018】また、視野枠ベース11の内面11b側に
は、図1のように視野切替レバー13が配置されてい
る。視野切替レバー13は、切替ギヤ16と噛合して切
替ギヤ16からの力を第一移動枠14及び第二移動枠1
5へ伝達させるための部材であって、リング状を呈して
いる。視野切替レバー13は、その内周面が視野枠ベー
ス11の内面11bから突出するガイド片11i、11
iに掛止されて視野枠ベース11に取り付けられてお
り、切替ギヤ16の回転に従って開口11aを中心に回
転する構造となっている。この視野切替レバー13にお
ける固定枠12と対向する面には、ピン13a、13b
が突設されている。ピン13a、13bは、光路を挟ん
で対角位置に配設されており、例えば、図1のように、
ピン13aが光路の左上位置に設けられ、ピン13bが
光路の右下位置に設けられる。
【0019】視野切替レバー13の固定枠12側には、
第一移動枠14、第二移動枠15が配置されている。第
一移動枠14、第二移動枠15は、光路の断面形状を拡
縮して、ファインダの視野範囲のアスペクト比を切り替
えるためのものである。第一移動枠14及び第二移動枠
15には光路の一部を画成する開口14a、15aがそ
れぞれ開設されている。これらの開口14a、15a
は、開口形状が略同一の矩形状とされ、開口位置が移動
可能な方向とほぼ直交する方向へズラして設けられてい
る。すなわち、視野切替レバー13のピン13a、13
bを結ぶ対角方向へズラされて開口14a、15aが開
設されている。
【0020】第一移動枠14には視野枠ベース11のピ
ン11f、11gが貫通する長孔14b、14cが開設
されている。長孔14b、14cは、開口14aの対角
線の延長方向に向けて形成されており、この長孔14
b、14cの長手方向に沿って第一移動枠14が往復移
動するようになっている。また、第二移動枠15にも視
野枠ベース11のピン11f、11gが貫通する長孔1
5b、15cが開設されており、開口15aの対角線の
延長方向に向けて形成されている。この長孔15b、1
5cの長手方向に沿って第二移動枠15が往復移動する
ようになっている。
【0021】図1に示すように、第一移動枠14には視
野切替レバー13のピン13aが貫通し、第二移動枠1
5には視野切替レバー13のピン13bが貫通してい
る。このため、視野切替レバー13の回転により、第一
移動枠14と第二移動枠15は、長孔14b、14c又
は長孔15b、15cに沿ってそれぞれ異なる向きに移
動する。例えば、図1において、視野切替レバー13が
時計回り(右回り)に回転すると、第一移動枠14は右
上方向へ移動し、第二移動枠15は左下方向へ移動す
る。この移動により、第一移動枠14、第二移動枠15
の開口14a、15aの重複開口領域の形状が変化し、
光路の導光領域の縦横のアスペクト比が変化する。
【0022】この第一移動枠14、第二移動枠15は、
非透光性及び非反射性を有し、往復移動に耐え得る程度
の剛性を有する薄い板材により形成されており、例え
ば、ポリスチレンテレフタラートなど樹脂製のフィルム
などが用いられる。
【0023】図1に示すように、視野切替ユニット1の
最外部には、固定枠12が配置されている。固定枠12
は、視野枠ベース11との間に第一移動枠14、第二移
動枠15を挟持すると共に、中央に開設される開口12
aによりファインダの光路を画成するためのものであ
る。開口12aは、光路の断面形状を画成するものであ
って、矩形状を呈し、移動枠14、15が移動せず中間
に位置しているときにその内縁部分が光路の外郭を形成
する。すなわち、移動枠14、15が中間位置のときに
は、固定枠12の開口12aにより光路の導光領域が定
められ、ファインダの視野範囲は、最大のものとなりや
や横長形状のハイビジョン(H)となる。また、前述の
ように第一移動枠14が右上へ移動し、第二移動枠15
が左下へ移動したときには、開口12aの開口領域内に
左右から移動枠14、15の開口14a、15aの内縁
部分が移動して、ファインダの視野範囲が横幅の狭いコ
ンベンション(C)となる。更に、第一移動枠14が左
下へ移動し、第二移動枠15が右上へ移動したときに
は、開口12aの開口領域内に上下から移動枠14、1
5の開口14a、15aの内縁部分が移動して、ファイ
ンダの視野範囲が横幅の広いパノラマ(P)となる。
【0024】また、この固定枠12も、移動枠14、1
5と同様に、非透光性及び非反射性を備えた薄い板材に
より形成されており、例えば、ポリスチレンテレフタラ
ートなど樹脂系のフィルムなどが用いられる。固定枠1
2を樹脂製フィルムなどにより形成することにより、視
野切替ユニット1を大幅に薄く形成することが可能とな
る。すなわち、移動枠14、15の取付状態を確実にす
るためには、固定枠12を厚みのある成型品で形成する
ことが考えられるが、その場合、固定枠12が約1mm
程度の厚さとなる。それに対し、固定枠12を樹脂製フ
ィルムとすることにより厚さが約0.1mm程度とな
り、視野切替ユニット1が約半分の厚さのものとするこ
とができる。
【0025】このような視野切替ユニット1によれば、
固定枠12が光路を画成する部品のほか、移動枠14、
15を取り付け保持するための部品として機能している
ので、ユニット1の構成部品の低減が図れる。また、固
定枠12が薄板材で構成されているので、切替ユニット
全体を薄いものとすることができる。なお、薄い板材か
らなる固定枠12により移動枠14、15を確実に保持
するためには、固定枠12の保持機能を補助するような
視野切替ユニット1の固定構造を採る必要がある。
【0026】図2は、ファインダの斜視図である。図2
において、ファインダ2は、第一収容枠20と第二収容
枠30とに分割されて形成されている。第一収容枠20
は、移動レンズを含む対物レンズ系21を収容すると共
に、受光系及び投光系を含むAF部品を収容するための
枠体である。第二収容枠30は、ファインダ2の接眼レ
ンズ系31を収容するための枠体であって、第一収容枠
20の下部に取り付けられる。接眼レンズ系31は、プ
リズム32、視野切替ユニット1、フィールドレンズ3
3、ミラー34及び接眼レンズ35により構成されてい
る。この接眼レンズ系31によれば、対物レンズ系21
から出射される被写体光がプリズム32に入射し第二収
容枠30内へ導光されて出射面32aで被写体の光像が
結像される。そして、視野切替ユニット1により視野範
囲が設定のものに限定された後、フィールドレンズ33
及びミラー34を介して接眼レンズ35から被写体を含
む撮影範囲が確認できる。
【0027】図3は視野切替ユニット1の固定構造の説
明図である。図3において、プリズム32の出射面32
aとフィールドレンズ33の入射面33aの間には、視
野切替ユニット1が配置されている。視野切替ユニット
1は、固定枠12がプリズム32の出射面32a側に向
けられて配され、その固定枠12にプリズム32の出射
面32aが当接している。また、プリズム32は出射面
32a側へ付勢されており、出射面32aにより視野切
替ユニット1の固定枠12が押し付けられた状態で視野
切替ユニット1が固定されている。プリズム32の付勢
は、図3に示すように、第二収容枠30とプリズム32
との間に板ばね36を配設し、第二収容枠30の内壁に
反力をとって行われる。
【0028】このような視野切替ユニット1の固定構造
によれば、視野切替ユニット1がプリズム32の出射面
32aに密接して配置されるため、撮影者が視野範囲を
明確に認識することができる。すなわち、プリズム32
の出射面32aに結像される被写体像に対しほぼ同位置
に視野切替ユニット1の開口12a、14a又は15a
が配置されるため、撮影者が被写体像と視野範囲の境界
を同時に認識でき、撮影時のフレーミングが適切に行え
る。
【0029】また、視野切替ユニット1の固定枠12に
プリズム32を押し付ける構造を採ることにより、視野
切替ユニット1を薄く構成することができる。すなわ
ち、固定枠12を薄板により構成すると、その固定枠1
2の機械的強度が十分に得られないが、固定枠12にプ
リズム32を押し付けることにより、固定枠12が機械
的に補強されて確実に機能する視野切替ユニット1を薄
く構成することができる。このため、ファインダの小型
化が図れ、カメラの小型化が図れることになる。
【0030】次に視野切替ユニット1の固定方法につい
て説明する。
【0031】まず、第二収容枠30に視野切替ユニット
1の取り付けを行う。例えば、図4のように、第二収容
枠30に形成された溝37に視野切替ユニット1を装着
し、ファインダの光軸上に視野切替ユニット1を配置す
る。この装着状態においては、溝37の溝幅が視野切替
ユニット1の厚さに対して広く形成されているので、溝
37内で視野切替ユニット1が遊んだ状態(確りと固定
されていない状態)となっている。
【0032】そして、この視野切替ユニット1に当接さ
せて光学部品であるプリズム32を第二収容枠30に取
り付ける。このプリズム32の取り付けは、まず、図5
のように視野切替ユニット1の固定枠12と離した状態
でプリズム32を視野切替ユニット1正面の位置に配置
して行う。このような配置を行うためには、第二収容枠
30におけるプリズム32の収容空間をプリズム32の
外形寸法に対して大きめに形成して、プリズム32を視
野切替ユニット1に対して進退できるようにしておくこ
とが必要である。
【0033】次いで、プリズム32を視野切替ユニット
1に向けて移動させて、図3のようにプリズム32の出
射面32aを視野切替ユニット1の固定枠12に当接さ
せる。このように光軸に沿ってプリズム32を移動させ
て視野切替ユニット1に当接させることにより、プリズ
ム32の出射面32aが固定枠12に擦られることが回
避できる。このため、出射面32aにすり傷が付くこと
がない。また、プリズム32及び視野切替ユニット1の
取り付けにおいて、プリズム32又は視野切替ユニット
1の擦れかすがプリズム32の出射面32aに付着する
ことが未然に防止できる。そして、図3のように、プリ
ズム32と収容空間の側壁との間に板ばね36を縮設
し、板ばね36の復元力によりプリズム32を視野切替
ユニット1側へ付勢する。この付勢により、視野切替ユ
ニット1が溝37の側壁に押し付けられ、ガタ無く固定
されることになる。なお、プリズム32の付勢手段は、
プリズム32を視野切替ユニット1側へ付勢できるもの
であれば、板ばね36以外のものを用いてもよい。
【0034】このような視野切替ユニット1の固定方法
によれば、プリズム32の出射面32aの表面に視野切
替ユニット1が擦れることがないから、光学部品である
プリズム32の出射面32aに傷が付くことがない。ま
た、プリズム32の出射面32aに擦れかすを付着させ
ることなく視野切替ユニット1を第二収容枠30に固定
することが可能である。
【0035】(実施形態2)前述の視野切替ユニット1
の固定構造及び固定方法にあっては、視野切替ユニット
1に対しプリズム32を押し付けて付勢したものである
が、逆に視野切替ユニット1をプリズム32に押し付け
て付勢するものであってもよい。例えば、図6に示すよ
うに、視野切替ユニット1と収容空間の側壁との間に板
ばね37を縮設して、視野切替ユニット1をプリズム3
2側へ押し付けて視野切替ユニット1を固定する。この
ような視野切替ユニット1の固定構造及び固定方法であ
っても、前述した視野切替ユニット1の固定構造及び固
定方法と同様な作用効果を得ることができる。
【0036】(実施形態3)実施形態1、2の視野切替
ユニット1の固定構造及び固定方法において、視野切替
ユニット1とプリズム32の出射面32aが当接して配
設されているが、視野切替ユニット1と当接する面はプ
リズム32の入射面であってもよい。この場合であって
も、前述の同様の作用効果を得ることができる。
【0037】また、実施形態1、2において、視野切替
ユニット1と当接して配設される光学部品はプリズム3
2であるが、ファインダ光学系の光学部品であれば、視
野切替ユニット1と当接して配設されるものはレンズな
どその他の光学部品であってもよい。この場合であって
も、前述の同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0039】ファインダ視野切替ユニットとプリズムな
どの光学部品の入射面又は出射面が密接した状態となる
ため、撮影者が被写体像と共に視野範囲を明確に認識で
きる。このため、視野範囲の切り替えに応じて適切なフ
レーミングが行える。
【0040】また、ファインダ視野切替ユニットを薄く
形成できるから、ファインダが小型化でき、カメラの小
型化が図れる。
【0041】取り付け時にプリズムなどの光学部品の入
射面又は出射面の表面にファインダ視野切替ユニットが
擦れることがないため、その入射面又は出射面にすり傷
が付くことがない。また、光学部品の入射面又は出射面
の表面に擦れかすが付着することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファインダ視野切替ユニットの分解斜視図であ
る。
【図2】ファインダの説明図である。
【図3】ファインダ視野切替ユニットの固定構造の説明
図である。
【図4】ファインダ視野切替ユニットの固定方法の説明
図である。
【図5】ファインダ視野切替ユニットの固定方法の説明
図である。
【図6】実施形態2に係るファインダ視野切替ユニット
の固定構造及び固定方法の説明図である。
【符号の説明】
1…視野切替ユニット、11…視野枠ベース、12…固
定枠、14、15…移動枠、30…第二収容枠、32…
プリズム(光学部品)、32a…出射面、36…板ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ内の光路途中に配置されファ
    インダ視野範囲の切替を行うファインダ視野切替ユニッ
    トの固定構造であって、 前記光路途中に取り付けられるファインダ視野切替ユニ
    ットに対し光学部品の入射面又は出射面が当接し、か
    つ、その光学部品が前記ファインダ視野切替ユニット側
    へ付勢されてなるファインダ視野切替ユニットの固定構
    造。
  2. 【請求項2】 ファインダ内の光路途中に配置されファ
    インダ視野範囲の切替を行うファインダ視野切替ユニッ
    トの固定構造であって、 前記光路途中に取り付けられる光学部品の入射面又は出
    射面に対し前記ファインダ視野切替ユニットが当接し、
    かつ、前記ファインダ視野切替ユニットが前記光学部品
    側へ付勢されてなるファインダ視野切替ユニットの固定
    構造。
  3. 【請求項3】 前記ファインダ視野切替ユニットが、視
    野枠ベースと薄板の固定枠との間で移動する移動枠を備
    え、この移動枠の移動により前記光路の断面形状を変化
    させるものであると共に、 前記固定枠が前記光学部品の前記入射面又は前記出射面
    と当接していること、を特徴とする請求項1又は2に記
    載のファインダ視野切替ユニットの固定構造。
  4. 【請求項4】 ファインダ内の光路途中に配置されファ
    インダ視野範囲の切替を行うファインダ視野切替ユニッ
    トの固定方法であって、 前記光路途中にファインダ視野切替ユニットを取り付
    け、 このファインダ視野切替ユニットに向けて光学部品を移
    動させて前記光学部品の入射面又は出射面を前記ファイ
    ンダ視野切替ユニットに当接させ、 前記光学部品を前記ファインダ視野切替ユニット側へ付
    勢すること、を特徴とするファインダ視野切替ユニット
    の固定方法。
  5. 【請求項5】 ファインダ内の光路途中に配置されファ
    インダ視野範囲の切替を行うファインダ視野切替ユニッ
    トの固定方法であって、 前記光路途中に光学部品を取り付け、 この光学部品に向けて前記ファインダ視野切替ユニット
    を移動させて前記ファインダ視野切替ユニットを前記光
    学部品の入射面又は出射面に当接させ、 前記ファインダ視野切替ユニットを前記光学部品側へ付
    勢すること、を特徴とするファインダ視野切替ユニット
    の固定方法。
  6. 【請求項6】 前記ファインダ視野切替ユニットが、視
    野枠ベースと薄板の固定枠との間で移動する移動枠を備
    え、この移動枠の移動により前記光路の断面形状を変化
    させるものであると共に、 前記固定枠が前記光学部品の前記入射面又は前記出射面
    と当接されること、を特徴とする請求項4又は5に記載
    のファインダ視野切替ユニットの固定方法。
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