JPH10160900A - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
- Publication number
- JPH10160900A JPH10160900A JP35386096A JP35386096A JPH10160900A JP H10160900 A JPH10160900 A JP H10160900A JP 35386096 A JP35386096 A JP 35386096A JP 35386096 A JP35386096 A JP 35386096A JP H10160900 A JPH10160900 A JP H10160900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- electron beam
- circuit
- voltage
- target value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Particle Accelerators (AREA)
Abstract
止を可能にし、生産ラインによる製品の生産効率を高め
ること。 【解決手段】 制御回路7により加速器4に印加する高
電圧発生回路3の出力電圧を制御する電子線照射装置で
あって、高電圧発生回路の出力電圧の第1の目標値およ
び前記第1の目標値よりも小さい第2の目標値を設定す
る設定器10と、設定器10の出力を第1および第2の
目標値に切り換える第1の切換スイッチ11と、制御回
路7の出力の制御信号と制御回路7の出力を分圧した出
力の制御信号とを切り換える第2の切換スイッチ12と
を備え、電子線を一時停止する際、第1の切換スイッチ
11を第2の目標値へ、第2の切換スイッチ12を制御
回路の出力を分圧した出力の制御信号へ切り換えること
により高電圧発生回路の出力電圧を降下させて後電子線
を停止する。
Description
を照射する電子線照射装置に関し、特に電子線電流の停
止の際の高電圧発生回路の出力電圧の制御に関するもの
である。
ラメントで発生した熱電子を高電圧が印加された加速器
により加速して電子線として出力するようにされてい
る。ところで、電子線照射装置は、電子線照射の必要な
製品と不必要な製品が混在して流れる生産ラインに設置
される場合がある。この場合、電子線照射装置は電子線
の照射の必要な製品の場合には電子線を発生し、不必要
な製品の場合には電子線の発生を停止する必要がある。
れに対応して急停止すると、電子線による電流は加速器
に印加する高電圧回路の負荷電流であるので、高電圧回
路の出力電圧は当然に上昇する。従来、この電圧の上昇
は自動制御回路の動作により補正するようにされてい
る。
た電子線照射装置の構成の一例を示す回路図で、1は電
源、2は電圧調整回路、3は昇圧整流回路等からなる高
電圧発生回路、4は加速器、5は偏差検出回路、6は高
電圧発生回路3の出力電圧の目標値を設定する設定器、
7は比例、積分、微分演算を行ういわゆるPID制御回
路、8は電流検出器である。
で電圧調整して高電圧発生回路3に送り、ここで直流高
電圧にされて加速器4に印加する。高電圧発生回路3の
出力部に電流検出器8が設置され、高電圧発生回路3の
出力電流により出力電圧を検出し、偏差検出回路5で設
定器6で設定された目標値との偏差を求め、その偏差を
PID制御回路7で演算処理して電圧調整回路2から出
力する電圧を調整するようにされていて、このPID制
御により高電圧発生回路3の出力電圧の上昇を補正する
ようにされている。
装置の高電圧発生回路3の出力電圧は、電子線照射装置
のタイプによっても異なるが数百KV〜数千KVと高
く、そのため高電圧発生回路3の絶縁破壊の可能性が高
いので一般に高電圧発生回路3は回路インピーダンスを
高くして形成されている。したがって、負荷電流100
%のとき(電子線電流発生時)と0%のとき(電子線電
流停止時)の高電圧発生回路3の入力電圧差は大きい。
すなわち電圧調整回路2で行う電圧調整の制御範囲が広
い。
7で行うには、通常の電子線照射装置の加速電圧の制御
に適している制御定数では、制御信号がその広い範囲分
変化するには数秒以上必要であり、この数秒以内に電子
線の停止を行うと、制御応答が追従できず、高電圧発生
回路3の出力電圧が跳上って高くなり過ぎる。そのた
め、電子線を急停止することができず、電子線照射の必
要な製品と不必要な製品のライン間隔を大きくする必要
があり、その分ラインに流れる生産効率が低いという問
題がある。また、出力電圧の跳上りに対して耐電圧性能
を高めると装置が大型化し、更にはコスト高となるとい
う問題がある。
で、装置の大型化を図ることなく電子線の急速停止を可
能にし、生産ラインによる製品の生産効率を高めること
を目的とする。
発生回路と、前記高電圧発生回路の出力電圧が印加され
る加速器と、前記高電圧発生回路の出力電圧の第1の目
標値および前記第1の目標値よりも小さい第2の目標値
を設定する設定器と、前記設定器の出力を第1および第
2の目標値に切り換える第1の切換スイッチと、前記高
電圧発生回路の出力電圧を検出し前記第1の切換スイッ
チを介して入力される目標値との偏差を求める偏差検出
回と、前記偏差検出回路の出力を演算する制御回路と、
前記制御回路の出力の制御信号と前記制御回路の出力を
分圧した出力の制御信号とを切り換える第2の切換スイ
ッチとを備え、前記第2の切換スイッチを介して入力さ
れる制御信号により前記高電圧発生回路の出力電圧を制
御してなる電子線照射装置であって、電子線電流の停止
に先だって前記第1の切換スイッチを第2の目標値へ、
また前記第2の切換スイッチを前記制御回路の出力を分
圧した出力の制御信号へ切り換えることにより前記高電
圧発生回路の出力電圧を降下してなることを特徴とする
電子線照射装置とすることにより達成される。
時には、切換スイッチの操作により、制御回路の応答速
度に関係なく高電圧発生回路の出力電圧が制御されるの
で、高電圧発生回路の出力電圧は高速に降下される。そ
して高電圧発生回路の出力電圧の降下後、電子線電流の
停止を行うことにより、電子線電流の停止による高電圧
発生回路の出力電圧の跳上り電圧は低くされる(すなわ
ち、この出力電圧の跳上り電圧にほぼ見合う分、高電圧
発生回路の出力電圧を低くされている。)。したがっ
て、高電圧発生回路の耐電圧性能を高めることなく、電
子線電流の急速停止が可能になる。
圧発生回路の出力電圧が制御回路の動作によりこの低い
電圧にされた後、第1の切換スイッチを第1の目標値
へ、また第2の切換スイッチを制御回路の出力の制御信
号へ切り換え、高電圧発生回路の出力電圧をもとの高電
圧に復帰させ、電子線電流の発生に対して待機させる。
この復帰の場合も、降下時と同様に制御回路の応答速度
に関係なく高電圧発生回路の出力電圧が制御されるの
で、高電圧への復帰速度は速い。
必要な製品のライン間隔を小さくする、あるいは生産ラ
インの速度を上げることができ、その分ラインに流れる
生産効率が向上する。
本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明
に係る電子線照射装置の構成を示すブロック回路図、図
2は、図1の電子線照射装置の動作を示す波形図であ
る。なお、図3に示した従来の電子線照射装置の回路と
同一部分には同一の符号を付している。
出力電圧の目標値を設定する設定器6の出力電圧を抵抗
R1,R2で分圧して更に設定器6の目標値(第1の目
標値)よりも小さい高電圧発生回路3の出力電圧の目標
値(第2の目標値)を形成し、第1および第2の目標値
を出力するようにされた設定器、11は設定器10の出
力を第1および第2の目標値に切り換える第1の切換ア
ナログスイッチ、12は制御回路7の出力の制御信号と
制御回路7の出力を抵抗R3,R4で分圧した出力の制
御信号とを切り換える第2の切換アナログスイッチ、1
3は第1の切換アナログスイッチ11および第2の切換
アナログスイッチ12に切り換え信号を出力する操作回
路である。
た場合、高電圧発生回路3の出力電圧は1.5倍の電圧
に跳ね上がることから、第2の目標値は第1の目標値の
2分の1に、また、制御回路7の出力を分圧した制御信
号は制御回路7の出力を2分の1に分圧されている。
作について図2を参照して説明する。なお図2におい
て、(a)は第1の切換アナログスイッチ11の動作、
(b)は第2の切換アナログスイッチ12の動作、
(c)は高電圧発生回路3の出力電圧(加速電圧)、
(d)は電子線電流、(e)時間軸をそれぞれ示してい
る。
グスイッチ11は設定器10の第1の目標値を出力する
イ側の接点に接続され、第2の切換アナログスイッチ1
2は制御回路7の出力の制御信号を出力するイ側の接点
に接続される。これにより高電圧発生回路3の出力電圧
は、制御回路7の動作により第1の目標値の所定の高電
圧に維持されている。
照射の必要な製品の照射が終わり、電子線照射の不必要
な製品が電子線照射装置の照射位置に近づくと、これを
検出して操作回路13が駆動し、第1の切換アナログス
イッチ11は設定器10の第2の目標値を出力するロ側
の接点(図2(a))に、第2の切換アナログスイッチ
12は制御回路7の出力を分圧した制御信号を出力する
ロ側の接点(図2(b))に切り換える(図2(e)の
時間軸T1時点)。
力される制御信号は下げられ、高電圧発生回路3の出力
電圧は高電圧発生回路3の動作時定数にしたがって降下
する(図2(c)のT1、T2期間、ほぼ100m
S)。この降下により電子線電流量は低下するが電子線
電流停止可能期間であり問題は生じない。高電圧発生回
路3の出力電圧が降下後T2時点で電子線電流を停止す
る。電子線電流が急にゼロに変化すると制御回路7の動
作がこの急変に追従できないので、高電圧発生回路3の
出力電圧は跳上がるが、高電圧発生回路3の出力電圧が
降下された低い電圧からの跳上りであるため、その最大
電圧はもとの高電圧のよりも僅かに高くなる程度に押え
られる。
7の動作により跳上がりの高い電圧から所定の低い電圧
に降下される(図2(e)のT3時点、T2、T3期間
ほぼ500mS)。この降下後、第1の切換アナログス
イッチ11は設定器10の第1の目標値を出力するイ側
の接点に、第2の切換アナログスイッチ12は制御回路
7の出力の制御信号を出力するイ側の接点に切り換えら
れる。この切り換えにより高電圧発生回路3の出力電圧
は高電圧発生回路3の動作時定数にしたがって上昇しも
との高電圧に復帰する(図2(e)のT4時点、T3、
T4期間ほぼ100mS)。
置を用いているが、特段にPID制御に限られるもので
はなく、他の演算手段を用いた制御装置であっても良
い。また切換スイッチはアナログスイッチに限られるも
のではない。
高電圧発生回路の耐電圧性能を高めることなく、電子線
電流の高速のオンオフ制御が可能になり、装置のコンパ
クト化を維持したままで、電子線照射の必要な製品と不
必要な製品のライン間隔を小さく、あるいは高速にする
ことができ、ラインに流れる製品の生産効率を向上させ
ることができる。
ック回路図である。
である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 高電圧発生回路と、前記高電圧発生回路
の出力電圧が印加される加速器と、前記高電圧発生回路
の出力電圧の第1の目標値および前記第1の目標値より
も小さい第2の目標値を設定する設定器と、前記設定器
の出力を第1および第2の目標値に切り換える第1の切
換スイッチと、前記高電圧発生回路の出力電圧を検出し
前記第1の切換スイッチを介して入力される目標値との
偏差を求める偏差検出回と、前記偏差検出回路の出力を
演算する制御回路と、前記制御回路の出力の制御信号と
前記制御回路の出力を分圧した出力の制御信号とを切り
換える第2の切換スイッチとを備え、前記第2の切換ス
イッチを介して入力される制御信号により前記高電圧発
生回路の出力電圧を制御してなる電子線照射装置であっ
て、電子線電流の停止に先だって前記第1の切換スイッ
チを第2の目標値へ、また前記第2の切換スイッチを前
記制御回路の出力を分圧した出力の制御信号へ切り換え
ることにより前記高電圧発生回路の出力電圧を降下して
なることを特徴とする電子線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35386096A JP3731270B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 電子線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35386096A JP3731270B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 電子線照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10160900A true JPH10160900A (ja) | 1998-06-19 |
JP3731270B2 JP3731270B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=18433720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35386096A Expired - Fee Related JP3731270B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 電子線照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3731270B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP35386096A patent/JP3731270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3731270B2 (ja) | 2006-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04264393A (ja) | 車両用ガス放電ランプの制御装置 | |
JPH06261552A (ja) | 電流の極限値を基準としてインバータを並列接続する方法 | |
JPH10160900A (ja) | 電子線照射装置 | |
JPH05251800A (ja) | He−Neレーザ電源 | |
JP2707019B2 (ja) | 放電加工装置 | |
US5821635A (en) | Method for controlling the power supplied by an electrical circuit, in particular, a sinusoidal source | |
JPH02206386A (ja) | スピンドルモータ制御回路 | |
JP2556549B2 (ja) | 直流高電圧発生装置 | |
JP2008092721A (ja) | 同期電動機制御装置 | |
KR20060036272A (ko) | 피크 앤드 홀드 엑츄에이터의 전압 변동에 대한 러싱 구간제어장치 | |
KR0122525Y1 (ko) | 모니터의 고압변환회로 | |
JPH1056781A (ja) | インバータ回路 | |
SU843149A1 (ru) | Устройство дл управлени электронно- лучЕВыМ ВЕНТилЕМ | |
KR19980080346A (ko) | 아크 전이 회로 | |
KR100356517B1 (ko) | 엘리베이터의 속도패턴 발생 방법 | |
JP2001060121A (ja) | 太陽電池の最大電力制御方法 | |
JPH06197522A (ja) | 半導体スイッチ装置 | |
JPH09191644A (ja) | 直流高電圧発生装置 | |
JPH10319197A (ja) | 電子線照射装置の電子流制御装置 | |
JPH10225130A (ja) | 電圧型インバータ装置 | |
JPS6017925A (ja) | ワイヤボンダ用ボ−ル形成装置 | |
JP2932123B2 (ja) | アーク溶接用制御装置 | |
JPH10186100A (ja) | 電子線照射装置の加速電圧制御装置 | |
KR960040531A (ko) | 단락 아크 이행형 용접전원의 출력제어장치 | |
JPH087828A (ja) | 質量分析装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040802 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050920 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051003 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |