JPH10160864A - 振り子装置 - Google Patents
振り子装置Info
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- JPH10160864A JPH10160864A JP31745296A JP31745296A JPH10160864A JP H10160864 A JPH10160864 A JP H10160864A JP 31745296 A JP31745296 A JP 31745296A JP 31745296 A JP31745296 A JP 31745296A JP H10160864 A JPH10160864 A JP H10160864A
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- swinging
- swing
- rod body
- pendulum
- swing rod
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑で面白い揺動運動を呈する振り子装置を
提供する。 【解決手段】 揺動自在に支持した第1振り竿体3に、
揺動自在に1対の第2振り竿体8,9を支持する。両第
2振り竿体8,9は、第2永久磁石10と第2コイル1
1とを磁気的に結合させて揺動運動させる。両第2振り
竿体8,9の揺動運動は、その支持部において釣り合っ
ているので、第1振り竿体3の揺動運動を乱すことがな
く、安定した揺動運動が継続する。
提供する。 【解決手段】 揺動自在に支持した第1振り竿体3に、
揺動自在に1対の第2振り竿体8,9を支持する。両第
2振り竿体8,9は、第2永久磁石10と第2コイル1
1とを磁気的に結合させて揺動運動させる。両第2振り
竿体8,9の揺動運動は、その支持部において釣り合っ
ているので、第1振り竿体3の揺動運動を乱すことがな
く、安定した揺動運動が継続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計などに用いら
れる振り子装置に関するもので、特には複数の振り子で
複雑な運動を呈する振り子装置に関する。
れる振り子装置に関するもので、特には複数の振り子で
複雑な運動を呈する振り子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複雑な運動をする振り子とし
ては、例えば実公昭63−44786号公報に二重振り
子が示されている。この二重振り子は、各別に吊支され
た2つの単振子に、対向的に連動磁石が設けてあり、一
方の単振子を電磁的に駆動して振り子運動させ、この振
り子運動を他方の単振子に連動磁石を介して伝達する。
駆動側の単振子と受動側の単振子とは、同じ揺動方向に
逆位相をなして揺動するものである。
ては、例えば実公昭63−44786号公報に二重振り
子が示されている。この二重振り子は、各別に吊支され
た2つの単振子に、対向的に連動磁石が設けてあり、一
方の単振子を電磁的に駆動して振り子運動させ、この振
り子運動を他方の単振子に連動磁石を介して伝達する。
駆動側の単振子と受動側の単振子とは、同じ揺動方向に
逆位相をなして揺動するものである。
【0003】また、特開平8−68868号公報に示さ
れるものでは、第1の支点に第1の振り子が掛止してあ
り、第1の振り子上に設けられた第2の支点に第2の振
り子が掛止してあり、第1の振り子を電磁的に駆動して
振り子運動させ、この振り子運動を第1の振り子上の第
2の振り子に連動磁石を介して伝達させる。第1の振り
子が揺動運動を継続し、第2の振り子は同じ揺動方向で
あるがそれからさらに振れた状態で同一周期で揺動運動
を継続する構成のものである。
れるものでは、第1の支点に第1の振り子が掛止してあ
り、第1の振り子上に設けられた第2の支点に第2の振
り子が掛止してあり、第1の振り子を電磁的に駆動して
振り子運動させ、この振り子運動を第1の振り子上の第
2の振り子に連動磁石を介して伝達させる。第1の振り
子が揺動運動を継続し、第2の振り子は同じ揺動方向で
あるがそれからさらに振れた状態で同一周期で揺動運動
を継続する構成のものである。
【0004】更に、特開平8−122458号公報に示
されるものでは、T字の交点を支点として揺動自在に支
持した振り子の横竿の両端に1対の装飾体を連結し、1
対の装飾体は振り子との連結部から離れた位置で相互に
連結竿にて連結され、平行リンク機構を構成している。
振り子の揺動により、1対の装飾体は相互に逆上下方向
の移動運動を継続する構成のものである。
されるものでは、T字の交点を支点として揺動自在に支
持した振り子の横竿の両端に1対の装飾体を連結し、1
対の装飾体は振り子との連結部から離れた位置で相互に
連結竿にて連結され、平行リンク機構を構成している。
振り子の揺動により、1対の装飾体は相互に逆上下方向
の移動運動を継続する構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術で
は、駆動側と受動側が逆位相で振動し振り角を同等の値
とするためには、磁石の磁力を弱くして連成結合を弱く
し受動側の固有振動数を駆動側の振動数に極めて近い状
態とすることにより可能であるが、受動側の振り角が変
わり易く、これに対し磁力を強くして連成結合を強くす
るとほぼ同位相で振動して安定することが多くなるの
で、その調整は極めて困難であった。また、同じ揺動方
向に逆位相で揺動するのは、安定した優雅な運動である
が動きが単調で容易に馴れてしまい意外性に乏しいもの
であった。
は、駆動側と受動側が逆位相で振動し振り角を同等の値
とするためには、磁石の磁力を弱くして連成結合を弱く
し受動側の固有振動数を駆動側の振動数に極めて近い状
態とすることにより可能であるが、受動側の振り角が変
わり易く、これに対し磁力を強くして連成結合を強くす
るとほぼ同位相で振動して安定することが多くなるの
で、その調整は極めて困難であった。また、同じ揺動方
向に逆位相で揺動するのは、安定した優雅な運動である
が動きが単調で容易に馴れてしまい意外性に乏しいもの
であった。
【0006】また、第2の従来技術では、第1の振り子
と第2の振り子の揺動方向が同じで、第2の振り子は振
り角が第1の振り子より更に大きく揺動するので、面白
く安定した優雅な運動であるが、やはり動きが単調で意
外性に乏しいものであった。
と第2の振り子の揺動方向が同じで、第2の振り子は振
り角が第1の振り子より更に大きく揺動するので、面白
く安定した優雅な運動であるが、やはり動きが単調で意
外性に乏しいものであった。
【0007】また、第3の従来技術では、1つの振り子
によって1対の装飾体を相互に逆上下方向に移動させる
ものでは、際立った装飾体を用いることによって人目を
引くことはできるが、やはり容易に馴れて意外性に乏し
いものであった。
によって1対の装飾体を相互に逆上下方向に移動させる
ものでは、際立った装飾体を用いることによって人目を
引くことはできるが、やはり容易に馴れて意外性に乏し
いものであった。
【0008】そこで動きを飽きのこない複雑なものとす
る試みとして、両者の振り子運動面を例えば直角となる
ように構成することによって、第2の振り子の運動を複
雑な、いわゆるリサージュ運動とすることが考えられ
る。しかし、互いに異方向に運動させる二重振り子を実
際に試作して動かしてみると、第2の振り子の運動によ
る振り玉の慣性が、第1の振り子の運動平面に直角方向
の反作用を及ぼし、第1の振り子の平面運動が妨害さ
れ、実際上は、全体としての振り子運動を維持できない
ことが判った。
る試みとして、両者の振り子運動面を例えば直角となる
ように構成することによって、第2の振り子の運動を複
雑な、いわゆるリサージュ運動とすることが考えられ
る。しかし、互いに異方向に運動させる二重振り子を実
際に試作して動かしてみると、第2の振り子の運動によ
る振り玉の慣性が、第1の振り子の運動平面に直角方向
の反作用を及ぼし、第1の振り子の平面運動が妨害さ
れ、実際上は、全体としての振り子運動を維持できない
ことが判った。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、第1振り竿体に1対の第2振り竿体
を設けることとし、両第2振り竿体は、一方に設けた第
2永久磁石と他方に設けた第2コイルとを磁気的に結合
させて揺動自在にすることとしている。そして、この為
に、1対の第2振り子の揺動運動は釣合の状態にあり、
第1振り竿体3の揺動運動に対して悪影響を及ぼすこと
がなく、第1振り竿体及び両第2振り竿体の揺動運動
は、乱されることなく正常な揺動運動を継続できる。
ために、本発明は、第1振り竿体に1対の第2振り竿体
を設けることとし、両第2振り竿体は、一方に設けた第
2永久磁石と他方に設けた第2コイルとを磁気的に結合
させて揺動自在にすることとしている。そして、この為
に、1対の第2振り子の揺動運動は釣合の状態にあり、
第1振り竿体3の揺動運動に対して悪影響を及ぼすこと
がなく、第1振り竿体及び両第2振り竿体の揺動運動
は、乱されることなく正常な揺動運動を継続できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、機械体ケースに揺動自
在に支持された第1振り竿体と、上記機械体ケースと上
記第1振り竿体との一方に設けられた第1永久磁石と、
上記機械体ケースと上記第1振り竿体との他方に設けら
れた上記第1永久磁石と磁気的に結合する第1コイル
と、上記第1振り竿体に揺動自在に支持された1対の第
2振り竿体と、上記両第2振り竿体の一方に設けられた
第2永久磁石と、上記両第2振り竿体の他方に設けられ
た上記第2永久磁石と磁気的に結合する第2コイルとか
らなることを特徴としている。
在に支持された第1振り竿体と、上記機械体ケースと上
記第1振り竿体との一方に設けられた第1永久磁石と、
上記機械体ケースと上記第1振り竿体との他方に設けら
れた上記第1永久磁石と磁気的に結合する第1コイル
と、上記第1振り竿体に揺動自在に支持された1対の第
2振り竿体と、上記両第2振り竿体の一方に設けられた
第2永久磁石と、上記両第2振り竿体の他方に設けられ
た上記第2永久磁石と磁気的に結合する第2コイルとか
らなることを特徴としている。
【0011】上記の第2振り竿体の揺動方向は、上記第
1振り竿体の揺動方向と直角をなすことが好ましい。ま
た、上記の第2コイルはその作動・不作動を切替可能に
設けてあることが好ましい。また、上記の両第2振り竿
体は、上記第1振り竿体の下端部に上記両第2振り竿体
の揺動方向を選択可能な振り竿支持体を介して連結され
ていることが好ましい。上記のように構成された1対の
第2振り竿体は、その揺動に際して作用反作用の法則に
よって、第2永久磁石だけでなく第2コイルにも同じ大
きさで作用し、したがって両第2振り竿体の揺動運動は
釣合の状態にあり、第1振り竿体の揺動運動に対して平
行の場合にも直角の場合にも第1振り竿体3の揺動運動
を乱すことがないように働く。振り竿支持体を介して連
結することにより、第2振り竿体の第1振り竿体に対す
る揺動方向の選択が容易となる。
1振り竿体の揺動方向と直角をなすことが好ましい。ま
た、上記の第2コイルはその作動・不作動を切替可能に
設けてあることが好ましい。また、上記の両第2振り竿
体は、上記第1振り竿体の下端部に上記両第2振り竿体
の揺動方向を選択可能な振り竿支持体を介して連結され
ていることが好ましい。上記のように構成された1対の
第2振り竿体は、その揺動に際して作用反作用の法則に
よって、第2永久磁石だけでなく第2コイルにも同じ大
きさで作用し、したがって両第2振り竿体の揺動運動は
釣合の状態にあり、第1振り竿体の揺動運動に対して平
行の場合にも直角の場合にも第1振り竿体3の揺動運動
を乱すことがないように働く。振り竿支持体を介して連
結することにより、第2振り竿体の第1振り竿体に対す
る揺動方向の選択が容易となる。
【0012】
【実施例】図1は時計の飾り振り子装置として実施した
もので、時計機械体1の機械体ケース2の上部に、第1
振り竿体3の支点となる上向きのナイフエッジ部2aが
設けてある。機械体ケース2の下部には、検出コイルと
駆動コイルとを一体に組み込んだ第1コイル4が配設し
てある。第1振り竿体3の上端部には、V溝を有する受
部3aが形成してあり、第1振り竿体3は、受部3aが
機械体ケース2のナイフエッジ部2a上に位置した状態
で当接して揺動自在に支持されている。第1振り竿体3
の下部には、第1コイル4に対向可能な第1永久磁石5
が固着してあり、第1コイル4と第1永久磁石5とは磁
気的に結合しており、両者は対向する位置で互いに反発
するようになっている。時計機械体1内には、第1コイ
ル4の電流を制御するための図示しない制御回路が設け
てある。
もので、時計機械体1の機械体ケース2の上部に、第1
振り竿体3の支点となる上向きのナイフエッジ部2aが
設けてある。機械体ケース2の下部には、検出コイルと
駆動コイルとを一体に組み込んだ第1コイル4が配設し
てある。第1振り竿体3の上端部には、V溝を有する受
部3aが形成してあり、第1振り竿体3は、受部3aが
機械体ケース2のナイフエッジ部2a上に位置した状態
で当接して揺動自在に支持されている。第1振り竿体3
の下部には、第1コイル4に対向可能な第1永久磁石5
が固着してあり、第1コイル4と第1永久磁石5とは磁
気的に結合しており、両者は対向する位置で互いに反発
するようになっている。時計機械体1内には、第1コイ
ル4の電流を制御するための図示しない制御回路が設け
てある。
【0013】第1振り竿体3の下端部には、振り竿支持
体6の上板6aが連結されており、振り竿支持体6は後
述の1対の第2振り竿体を揺動自在に支持している。振
り竿支持体6には、第2振り竿体の支点となる上向きの
ナイフエッジ部6bが、上板6aの左側端に垂下形成し
てある側板6cから上板6aに平行に対向させて延伸し
て形成してある。振り竿支持体6の開口端(図1(a)
右側)から、1対の第2振り竿体の後述のそれぞれの受
部を挿入してナイフエッジ部6aに受部が当接する状態
とし、その後で上板6aの端面とナイフエッジ部6bの
先端面とに蓋板7が固着される。これにより1対の第2
振り竿体はナイフエッジ部6aから脱落しないように支
持される。振り竿支持体6は、そのナイフエッジ部6b
の延伸方向が第1振り竿体3の揺動方向と同じ方向(紙
面方向)になるように向けて、第1振り竿体3の下端部
にねじまたは接着剤によって連結されている。
体6の上板6aが連結されており、振り竿支持体6は後
述の1対の第2振り竿体を揺動自在に支持している。振
り竿支持体6には、第2振り竿体の支点となる上向きの
ナイフエッジ部6bが、上板6aの左側端に垂下形成し
てある側板6cから上板6aに平行に対向させて延伸し
て形成してある。振り竿支持体6の開口端(図1(a)
右側)から、1対の第2振り竿体の後述のそれぞれの受
部を挿入してナイフエッジ部6aに受部が当接する状態
とし、その後で上板6aの端面とナイフエッジ部6bの
先端面とに蓋板7が固着される。これにより1対の第2
振り竿体はナイフエッジ部6aから脱落しないように支
持される。振り竿支持体6は、そのナイフエッジ部6b
の延伸方向が第1振り竿体3の揺動方向と同じ方向(紙
面方向)になるように向けて、第1振り竿体3の下端部
にねじまたは接着剤によって連結されている。
【0014】1対の第2振り竿体8,9について以下に
詳述する。第2振り竿体8,9の上端部には、ナイフエ
ッジ部6bに当接するV溝を有する受部8a,9aがそ
れぞれ形成してあり、1対の第2振り竿体8,9は第1
振り竿体3のナイフエッジ部6b上に位置した状態で当
接して紙面に直交する方向(第1振り竿体3の揺動方向
に対して直角方向)に揺動自在に支持されている。また
1対の第2振り竿体8,9は、第1振り竿体3の中心線
Oの延長線に対して対称位置に支持されている。一方の
第2振り竿体8の下部には、第2永久磁石10が固着し
てあり、他方の第2振り竿体9の下部には、第2永久磁
石10と対向する位置に検出コイルと駆動コイルとを一
体に組み込んだ第2コイル11が配設してある。第2永
久磁石10と第2コイル11とは磁気的に結合してお
り、両者は対向する位置で互いに反発するようになって
いる。第2振り子8,9の下端部には、それぞれ直方体
の振り玉12,13が図示しない連結手段を介して着脱
自在に連結してある。
詳述する。第2振り竿体8,9の上端部には、ナイフエ
ッジ部6bに当接するV溝を有する受部8a,9aがそ
れぞれ形成してあり、1対の第2振り竿体8,9は第1
振り竿体3のナイフエッジ部6b上に位置した状態で当
接して紙面に直交する方向(第1振り竿体3の揺動方向
に対して直角方向)に揺動自在に支持されている。また
1対の第2振り竿体8,9は、第1振り竿体3の中心線
Oの延長線に対して対称位置に支持されている。一方の
第2振り竿体8の下部には、第2永久磁石10が固着し
てあり、他方の第2振り竿体9の下部には、第2永久磁
石10と対向する位置に検出コイルと駆動コイルとを一
体に組み込んだ第2コイル11が配設してある。第2永
久磁石10と第2コイル11とは磁気的に結合してお
り、両者は対向する位置で互いに反発するようになって
いる。第2振り子8,9の下端部には、それぞれ直方体
の振り玉12,13が図示しない連結手段を介して着脱
自在に連結してある。
【0015】第2振り竿体9には、第2コイル11の電
流を制御するための制御回路14が埋設固定されてい
る。第2永久磁石10と第2コイル11とが対向する位
置で制御回路14から第2コイル11に駆動電流が供給
され、これにより第2振り竿体8,9とが反発し両第2
振り子8,9の振動が自起動するように、第2永久磁石
10の中心と第2コイル11の中心とは、第2振り竿体
8,9の中心線PとQが一致した状態において僅かにず
れるように配置してある。制御回路14へ電流を供給す
るための導線14a,14bは、第2振り竿体9の運動
を妨げないように引き出されるもので、例えば、振り竿
支持体6を通り、第1振り竿体3を通って時計機械体1
内の電源に導通されるのが望ましい。
流を制御するための制御回路14が埋設固定されてい
る。第2永久磁石10と第2コイル11とが対向する位
置で制御回路14から第2コイル11に駆動電流が供給
され、これにより第2振り竿体8,9とが反発し両第2
振り子8,9の振動が自起動するように、第2永久磁石
10の中心と第2コイル11の中心とは、第2振り竿体
8,9の中心線PとQが一致した状態において僅かにず
れるように配置してある。制御回路14へ電流を供給す
るための導線14a,14bは、第2振り竿体9の運動
を妨げないように引き出されるもので、例えば、振り竿
支持体6を通り、第1振り竿体3を通って時計機械体1
内の電源に導通されるのが望ましい。
【0016】このような構造であるので、第1振り竿体
3の第1永久磁石5が第1コイル4に接近すると、コイ
ルに電圧が誘起されるが、第1永久磁石5の中心が第1
コイル4の中心を通過するときに検出コイルに生じる誘
起電圧によって駆動コイルに瞬間的に電流が流され、第
1永久磁石5を運動進行方向に付勢して第1振り竿体3
の揺動運動を継続させる。また、上記の第1永久磁石5
と第1コイル4とによる第1振り竿体3の揺動運動と同
様の原理によって、第2永久磁石10と第2コイル11
とにより1対の第2振り竿体8と9との間に揺動運動が
生じるのであるが、第2永久磁石10と第2コイル11
が対向位置に来たときの両者間に作用する駆動力は、作
用反作用の法則によって、第2永久磁石10だけでなく
第2コイル11にも同じ大きさで作用する。したがって
第2振り竿体8,9の揺動運動は、振り竿支持体6にお
いて釣合の状態にあり、第1振り竿体3の揺動運動に対
して直角方向であるにもかかわらず、第1振り竿体3の
紙面方向の往復運動を乱すことがない。そして、第1振
り竿体3の揺動方向に対して1対の第2振り竿体8,9
の揺動方向が直角であることから、振り玉12,13の
運動を、相互に直角方向の運動が合成された複雑な運動
とすることができる。
3の第1永久磁石5が第1コイル4に接近すると、コイ
ルに電圧が誘起されるが、第1永久磁石5の中心が第1
コイル4の中心を通過するときに検出コイルに生じる誘
起電圧によって駆動コイルに瞬間的に電流が流され、第
1永久磁石5を運動進行方向に付勢して第1振り竿体3
の揺動運動を継続させる。また、上記の第1永久磁石5
と第1コイル4とによる第1振り竿体3の揺動運動と同
様の原理によって、第2永久磁石10と第2コイル11
とにより1対の第2振り竿体8と9との間に揺動運動が
生じるのであるが、第2永久磁石10と第2コイル11
が対向位置に来たときの両者間に作用する駆動力は、作
用反作用の法則によって、第2永久磁石10だけでなく
第2コイル11にも同じ大きさで作用する。したがって
第2振り竿体8,9の揺動運動は、振り竿支持体6にお
いて釣合の状態にあり、第1振り竿体3の揺動運動に対
して直角方向であるにもかかわらず、第1振り竿体3の
紙面方向の往復運動を乱すことがない。そして、第1振
り竿体3の揺動方向に対して1対の第2振り竿体8,9
の揺動方向が直角であることから、振り玉12,13の
運動を、相互に直角方向の運動が合成された複雑な運動
とすることができる。
【0017】なお、振り玉12,13の代わりに、第2
振り竿体8,9の中心線P,Qの位置に、長い振り棒と
振り玉とを設けてもよく、更に面白い運動を現出でき
る。また、第1振り竿体3と第2振り竿体8,9との長
さを変えることによって、振り玉12,13に色々なモ
ードの複雑な運動を与えることができる。
振り竿体8,9の中心線P,Qの位置に、長い振り棒と
振り玉とを設けてもよく、更に面白い運動を現出でき
る。また、第1振り竿体3と第2振り竿体8,9との長
さを変えることによって、振り玉12,13に色々なモ
ードの複雑な運動を与えることができる。
【0018】また、第2振り竿体9の第2コイル11
は、その作動・不作動を切替可能に設けても良い。不作
動とすると、振り竿体8,9はナイフエッジ部6bとの
摩擦によって揺動運動を減衰し、中心線P,Qを一致さ
せて第1振り竿体3の揺動運動に従うことになるので、
この場合には全体的にみて単揺動運動となる。即ち、第
2コイル11を作動状態と不作動状態とに切り替えるこ
とによって、振り玉12,13の運動を複雑運動と単揺
動運動に切り替えることができる。この切替による振り
玉12,13の運動の変化を利用して、例えば、図示し
ない天気予報センサの出力に、第2コイルの作動・不作
動を連動させることによって、これから雨に向かう時に
は作動状態として振り玉12,13を複雑運動とし、天
気が回復に向かう時には不作動状態として振り玉を単揺
動運動にするなど、天気予報表示を行わせることができ
る。
は、その作動・不作動を切替可能に設けても良い。不作
動とすると、振り竿体8,9はナイフエッジ部6bとの
摩擦によって揺動運動を減衰し、中心線P,Qを一致さ
せて第1振り竿体3の揺動運動に従うことになるので、
この場合には全体的にみて単揺動運動となる。即ち、第
2コイル11を作動状態と不作動状態とに切り替えるこ
とによって、振り玉12,13の運動を複雑運動と単揺
動運動に切り替えることができる。この切替による振り
玉12,13の運動の変化を利用して、例えば、図示し
ない天気予報センサの出力に、第2コイルの作動・不作
動を連動させることによって、これから雨に向かう時に
は作動状態として振り玉12,13を複雑運動とし、天
気が回復に向かう時には不作動状態として振り玉を単揺
動運動にするなど、天気予報表示を行わせることができ
る。
【0019】図2は、他の実施例を示すもので、振り竿
支持体16は、そのナイフエッジ部16bが第1振り竿
体3の揺動方向に対して直角方向(紙面に直交する方
向)に延伸するように形成してあり、第1振り竿体3の
下端にねじまたは接着剤によって連結されたものであ
る。このナイフエッジ部16bの上に第2振り竿体8,
9の受部8a,9aを受けているので、第2振り竿体
8,9の揺動方向は、紙面方向、即ち、第1振り竿体3
の揺動方向と同じになる。その他の構成は図1に示した
ものと同じであり、同一の符号を付して説明を省略し
た。
支持体16は、そのナイフエッジ部16bが第1振り竿
体3の揺動方向に対して直角方向(紙面に直交する方
向)に延伸するように形成してあり、第1振り竿体3の
下端にねじまたは接着剤によって連結されたものであ
る。このナイフエッジ部16bの上に第2振り竿体8,
9の受部8a,9aを受けているので、第2振り竿体
8,9の揺動方向は、紙面方向、即ち、第1振り竿体3
の揺動方向と同じになる。その他の構成は図1に示した
ものと同じであり、同一の符号を付して説明を省略し
た。
【0020】この実施例の場合には、第1振り竿体3,
第2振り竿体8及び9の揺動運動の方向は全て同じ揺動
方向であり、この場合にも第2振り竿体8,9の揺動運
動は、振り竿支持体16において釣合の状態にあり、第
1振り竿体3の紙面方向の揺動運動を乱すことがない。
振り子の周期は、振り子の質量と支点から質量の重心ま
での距離とによって決まるので、振り子の長さ及び質量
及びコイルや永久磁石の重さや装着位置などを考慮し
て、第2振り竿体8,9の揺動周期や振り角を第1振り
竿体3のそれと変えることにより、振り玉12,13の
複雑運動を現出することができる。
第2振り竿体8及び9の揺動運動の方向は全て同じ揺動
方向であり、この場合にも第2振り竿体8,9の揺動運
動は、振り竿支持体16において釣合の状態にあり、第
1振り竿体3の紙面方向の揺動運動を乱すことがない。
振り子の周期は、振り子の質量と支点から質量の重心ま
での距離とによって決まるので、振り子の長さ及び質量
及びコイルや永久磁石の重さや装着位置などを考慮し
て、第2振り竿体8,9の揺動周期や振り角を第1振り
竿体3のそれと変えることにより、振り玉12,13の
複雑運動を現出することができる。
【0021】振り竿支持体6と16は別部品でも良い
が、同一部品とし、第1振り竿体3に固定する固定方向
を選択できる構成とするのが望ましい。一方の固定方向
が選択されると、第2振り竿体8,9の揺動運動の方向
が第1振り竿体3の方向と一致し、他方の固定方向が選
択されると、相互に直角方向の揺動運動になる。
が、同一部品とし、第1振り竿体3に固定する固定方向
を選択できる構成とするのが望ましい。一方の固定方向
が選択されると、第2振り竿体8,9の揺動運動の方向
が第1振り竿体3の方向と一致し、他方の固定方向が選
択されると、相互に直角方向の揺動運動になる。
【0022】なお、実施例では説明の都合上、振り竿
体、振り玉いずれも単純な形状にしてあるが、実際に掛
時計等に使用するものでは、それぞれの任意のデザイ
ン、例えば人形が歩く状況などをイメージしたものを採
用しても面白い。また、各永久磁石と各コイルの装着位
置も、図示のものと反対に設けるようにすることも可能
である。
体、振り玉いずれも単純な形状にしてあるが、実際に掛
時計等に使用するものでは、それぞれの任意のデザイ
ン、例えば人形が歩く状況などをイメージしたものを採
用しても面白い。また、各永久磁石と各コイルの装着位
置も、図示のものと反対に設けるようにすることも可能
である。
【0023】
【発明の効果】第1振り竿体に揺動自在に1対の第2振
り竿体が設けてあるので、第2振り竿体の揺動に際して
作用反作用の法則によって、第2永久磁石だけでなく第
2コイルにも同じ大きさで作用し、したがって両第2振
り竿体の揺動運動は釣合い、このために、第1振り竿体
の揺動運動を乱すことがなく、設定された揺動運動を継
続させることができる。したがって第2振り竿体の揺動
方向を第1振り竿体の揺動方向に対して直角をなすよう
にすることができ、複雑で面白い運動を現出できる。第
2コイルをその作動・不作動を切替可能にすることによ
って、更に多くの複雑で面白い運動を現出できる。第2
振り竿体の揺動方向を選択可能な振り竿支持体を介して
連結することにより、第2振り竿体の第1振り竿体に対
する揺動方向の選択を容易にでき、飽きのこない複雑な
運動を簡単に得ることができる。
り竿体が設けてあるので、第2振り竿体の揺動に際して
作用反作用の法則によって、第2永久磁石だけでなく第
2コイルにも同じ大きさで作用し、したがって両第2振
り竿体の揺動運動は釣合い、このために、第1振り竿体
の揺動運動を乱すことがなく、設定された揺動運動を継
続させることができる。したがって第2振り竿体の揺動
方向を第1振り竿体の揺動方向に対して直角をなすよう
にすることができ、複雑で面白い運動を現出できる。第
2コイルをその作動・不作動を切替可能にすることによ
って、更に多くの複雑で面白い運動を現出できる。第2
振り竿体の揺動方向を選択可能な振り竿支持体を介して
連結することにより、第2振り竿体の第1振り竿体に対
する揺動方向の選択を容易にでき、飽きのこない複雑な
運動を簡単に得ることができる。
【図1】(a)は振り子が運動している状態を示す正面
図、(b)は側面図である。
図、(b)は側面図である。
【図2】他の実施例における振り子が運動している状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
2 機械体ケース 3 第1振り竿体 4 第1コイル 5 第1永久磁石 6,16 振り竿支持体 8,9 1対の第2振り竿体 10 第2永久磁石 11 第2コイル
Claims (4)
- 【請求項1】 機械体ケースに揺動自在に支持された第
1振り竿体と、 上記機械体ケースと上記第1振り竿体との一方に設けら
れた第1永久磁石と、 上記機械体ケースと上記第1振り竿体との他方に設けら
れた上記第1永久磁石と磁気的に結合する第1コイル
と、 上記第1振り竿体に揺動自在に支持された1対の第2振
り竿体と、 上記両第2振り竿体の一方に設けられた第2永久磁石
と、 上記両第2振り竿体の他方に設けられた上記第2永久磁
石と磁気的に結合する第2コイルとからなることを特徴
とする振り子装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記第2振り竿体の
揺動方向は、上記第1振り竿体の揺動方向と直角をなす
ことを特徴とする振り子装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、上記第2コイ
ルはその作動・不作動を切替可能に設けてあることを特
徴とする振り子装置。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、上
記両第2振り竿体は、上記第1振り竿体の下端部に上記
両第2振り竿体の揺動方向を選択可能な振り竿支持体を
介して連結されていることを特徴とする振り子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31745296A JPH10160864A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 振り子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31745296A JPH10160864A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 振り子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10160864A true JPH10160864A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18088389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31745296A Pending JPH10160864A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 振り子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10160864A (ja) |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP31745296A patent/JPH10160864A/ja active Pending
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