JPH1016042A - ブロー成形品、及び成形方法 - Google Patents

ブロー成形品、及び成形方法

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JPH1016042A
JPH1016042A JP8188589A JP18858996A JPH1016042A JP H1016042 A JPH1016042 A JP H1016042A JP 8188589 A JP8188589 A JP 8188589A JP 18858996 A JP18858996 A JP 18858996A JP H1016042 A JPH1016042 A JP H1016042A
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Japan
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parison
mold
blow
thermoplastic resin
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JP8188589A
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Mitsuyoshi Kumamoto
光芳 熊本
Jun Nakamura
純 中村
Fumio Kurihara
文夫 栗原
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/78Measuring, controlling or regulating
    • B29C49/786Temperature
    • B29C2049/7864Temperature of the mould
    • B29C2049/78645Temperature of the mould characterised by temperature values or ranges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/0041Crystalline
    • B29K2995/0043Crystalline non-uniform

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐傷性,耐薬品性,耐侯性に優れたブロ−成
形品と、その成形方法を提供する。 【解決手段】 結晶性熱可塑性樹脂を成形して成り、且
つ、表層が結晶性を有する、非延伸ブロ−成形品。金型
成形面1a,1bの温度を(成形材料である熱可塑性樹
脂の結晶化温度−10)℃以上で成形して、表層が結晶
性を有するブロー成形品を得る、ブロー成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形品と、
その成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロ−成形法は、パリソン(溶融・軟化
状態で中空円筒形状とされた熱可塑性樹脂)を金型間に
供給した後に型締し、その中空部に流体を圧送すること
によってパリソンの外面を金型の成形面に押しつけて、
該成形面の形状を転写する成形法である。流体の圧力に
よって押しつけるため、比較的低圧(4〜10kg/c
2 )である。このため、成形面が綺麗には転写され難
い。したがって、鏡面やしぼ面を有する成形品を得るの
には好適ではなかった。しかし、中空品の大量生産には
適しているため、各種の中空品の成形法として広く行わ
れている。一方、結晶性熱可塑性樹脂は、その結晶構造
故に、耐傷性,耐薬品性,耐侯性に優れている。このた
め、上述の特性を要求される各種の用途に用いられてい
る。しかし、従来、結晶性熱可塑性樹脂をブロー成形法
によって成形すると、その表面を結晶構造に仕上げるこ
とはできず、上述の特性を得ることもできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、結晶性熱可
塑性樹脂をブロー成形法によって成形し、その表層を結
晶構造にすることで、耐傷性,耐薬品性,耐侯性に優れ
たブロ−成形品と、その成形方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、結晶
性熱可塑性樹脂をブロー成形して成り、且つ、表層が結
晶性を有する、非延伸ブロ−成形品である。上記結晶性
熱可塑性樹脂としては、例えば、結晶性ポリエチレン、
結晶性ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリトリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン−パ−フルオロアルキルビニルエ−テル共
重合体、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共
重合体、ポリトリクロロエチレン−三フッ化塩化エチレ
ン−フッ化ビニリデン共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体、トリフロエチレン−フッ化ビニ
リデン共重合体、ポリアセタ−ル、ナイロン3,4,
6,66,7,8,6・10,10,11,12,1
3,4・6等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタ
レ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリフェニレン
サルファイド、ポリエ−テル、ポリケトン等が挙げられ
る。これらの中では、結晶性ポリプロピレン、結晶性ポ
リエチレン、含フッ素樹脂、ポリアミド樹脂が好まし
い。結晶性熱可塑性樹脂の結晶化度は、10%以上が好
ましく、さらに好ましくは20%以上、より好ましくは
30%以上、特に好ましくは50%以上である。また、
結晶性熱可塑性樹脂としては、(ビカット軟化温度+1
00)℃での縦弾性係数が、0.01〜10[kg/cm2]で
あるものが好ましく、さらに好ましくは0.05〜2[k
g/cm2]、特に好ましくは0.1〜1[kg/cm2]のものであ
る。結晶性熱可塑性樹脂に、適宜、当該結晶性熱可塑性
樹脂に適した造核剤を入れてもよい。添加量は、例えば
0.1〜1%程度である。造核剤の種類は、例えば、結
晶性熱可塑性樹脂がポリプロピレンであれば、HOOC
(CH2)n COOH、但し、6≧n≧2、である。又
は、その無水物及びこれらと無機塩(例えば、リン酸ア
ルミニウム)や、錯化合物(例えば、アセトアセテー
ト)との併用、フタロシアニン系やキナクリドン系の顔
料、SiO2 、TiO2 、タルク、低分子シリコン樹脂
等である。また、結晶性熱可塑性樹脂がポリアミドであ
れば、例えば、無機塩類、Pb3(PO4)2 、Al2(SO
4)3 ・18H2 O、MoS2 、MgO、SiO2 等の金
属酸化物、フェニルホスフィネート等の有機化合物、ア
スベスト、カオリン等である。表層とは、表面から、好
ましくは50μmまで、さらに好ましくは100μmま
で、特に好ましくは200μmまでの範囲である。結晶
性を有するとは、結晶化度が、好ましくは20%以上、
さらに好ましくは30%以上、特に好ましくは50%以
上であることをいう。結晶化度の高いものほど、成形品
の耐傷性,耐薬品性,耐侯性に優れており、また、外観
も良好となる。成形品の表層の結晶化度は、表面を切り
出して、X線回折法によって測定することができる。な
お、上記表層より内部では、結晶性を有してもよく、有
しなくともよく、まだ、発泡していてもよい。非延伸と
は、延伸ブロー成形法によって成形されるブロー成形品
を含まないことを意味する。成形品の内部は中空でもよ
いし、重合体等で充填されていてもよい。上記成形品と
しては、例えば、ハウジング、スポーツ用製品、遊具、
車両用製品、家具用製品、サニタリー製品、建材用製
品、厨房用製品であり、さらに、前記成形品が発泡層を
中空部に有する成形品、前記成形品が多層ブロー成形法
により製作される成形品、前記成形品がメッキ、スパッ
タ、蒸着、塗装された成形品である。これらの成形品の
具体例としては、ハウジングとしては、例えば、クーラ
ーボックス、TV、オーディオ機器、プリンタ、FA
X、複写機、ゲーム機、洗濯機、エアコン、冷蔵庫、掃
除機、アタッシュケース、楽器ケース、工具箱、コンテ
ナ、カメラケース等がある。スポーツ用製品としては、
例えば、スイミングボード、サーフボード、ウインドサ
ーフィン、スキー、スノーボード、スケートボード、ア
イスホッケースティック、カーリングボール、ゲートボ
ールラケット、テニスラケット、カヌー、ボート等があ
る。遊具としては、例えば、バット、ブロック、積木、
釣り具ケース、パチンコ台枠等がある。車両用製品とし
ては、例えば、エアースポイラー、ドアー、バンパー、
フェンダー、ボンネット、サンルーフ、リアゲート、ホ
イールキャップ、インパネ、グローブボックス、コンソ
ールボックス、アームレスト、ヘッドレスト、燃料タン
ク、運転席カバー、トランク工具ボックス等がある。家
具用製品としては、例えば、引き出し、机天板、ベッド
天板・底板、鏡台枠板、げた箱板・前扉、椅子背板・底
板、盆・トレー、傘立て、花瓶、薬箱、ハンガー、化粧
箱、収納箱板、本立て、事務机天板、OA机天板、OA
ラック等がある。サニタリー製品としては、例えば、シ
ャワーヘッド、便座、便板、排水パン、貯水槽蓋、洗面
化粧台扉、浴室ドア等がある。建材用製品としては、例
えば、天井板、床板、壁板、窓枠、ドア、ベンチ等があ
る。厨房用製品としては、例えば、まな板、キッチン
扉、システムキッチン等の天板等がある。発泡層を中空
部に有する成形品としては、例えば、冷蔵庫前面扉、ク
ーラーボックス等がある。多層ブロー成形法により製作
される成形品としては、例えば、燃料タンク等がある。
成形品がメッキ、スパッタ、蒸着、塗装された成形品と
しては、例えば、車両外装部品、電子機器ハンジング等
がある。なお、これらは例示であり、これら以外の成形
品も含まれ得る。
【0005】請求項2の発明は、金型成形面の温度を
(成形材料である結晶性熱可塑性樹脂の結晶化温度−1
0)℃以上にしてブロー成形して、表層が結晶性を有す
るブロー成形品を得る、ブロー成形方法である。金型成
形面の温度は、パリソンの外表面が金型成形面に接触さ
れる際には、上記(成形材料である熱可塑性樹脂の結晶
化温度−10)℃以上の温度であり、接触された後、好
ましくは、0.5秒以上、さらに好ましくは2秒以上、
特に好ましくは5秒以上に渡って、上記(成形材料であ
る熱可塑性樹脂の結晶化温度−10)℃以上の温度に保
持される必要がある。このように金型成形面の温度を制
御すると、パリソンの外表面が成形面と接触される際
に、パリソン外表面が急冷されることが無くなり、その
結果、表層の結晶化が可能となる。表層とは、前述のよ
うに、表面から、好ましくは50μmまで、さらに好ま
しくは100μmまで、特に好ましくは200μmまで
の範囲である。また、結晶性熱可塑性樹脂の例及び造核
剤の種類等や、望ましい結晶化度の範囲についても、前
述の場合と同じである。本発明の方法により成形品の表
層が結晶化される結果、耐傷性,耐薬品性,耐侯性に優
れた成形品を得ることができる。成形品の表層が結晶化
された後は、成形サイクルを短縮する見地から、金型成
形面を急冷してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のブロー成形方法
を実施して、本発明のブロー成形品を得るのに適した成
形用金型の一例を示す断面模式図である。図示の金型
は、左右の金型本体3a,3bにより、各々断熱支持部
材2a,2bを介して、各々型体1a,1bを支持して
成る。各型体1a,1bは、各々表面側(図の中央側)
に成形品の外形に応じた形状の成形面を形成された熱の
良導体(例えばステンレス鋼)である。各型体1a,1
bの成形面間に中空円筒形状のパリソンPを降下させ、
該パリソンP内に流体(例えば加圧エア)を吹き込むと
ともに、左右の金型本体3a,3bを接近方向に相対移
動させてパリソンPを挟み込んで型締めすることによ
り、ブロー成形を行う装置である。各型体1a,1bの
背後には、対応する金型本体3a,3bとの間に各々空
間4a,4bが設けられている。また、この空間4a,
4bには、各々給入配管5a,5bと、排出配管6a,
6bとが連通されている。加熱過程は、前回の成形サイ
クルが終了した後に開始され、パリソンPが型体1a,
1bの成形面に接触された後、所定時間(例えば5秒程
度)が経過するまで継続される。この加熱過程では、給
入配管5a,5bを通して加熱媒体(例えば過熱蒸気)
が空間4a,4b内に供給され続ける。これにより、型
体1a,1bの成形面は、パリソンPが型体1a,1b
の成形面に接触される際には、(パリソンPの材料であ
る結晶性熱可塑性樹脂の結晶化温度−10)℃以上の温
度まで昇温されている。このため、パリソンPの外表面
が型体1a,1bの成形面に接触されて密接される際
に、パリソンPの外表面が急冷されてしまうことが防止
され、その結果、成形品の外表面が結晶性を有するよう
になる。なお、加熱手段としては、上述の加熱媒体供給
手段以外に、例えば、輻射加熱手段、誘電加熱手段、誘
導加熱手段、電気ヒータ加熱手段等を使用することがで
きる。これらの加熱手段は、単独で使用することもでき
るが、何れか2種類以上の加熱手段を併用することもで
きる。また、加熱過程内に於いて温度等に応じて適宜に
切り換えて使用することもできる。このような加熱手段
を用いることにより、金型成形面の温度をより高温にす
ることが可能となり、且つ、ブロー圧力と空間内圧力の
同調が可能となる。成形品の外表面が所望の結晶化度に
なるのに必要十分な時間が経過すると、加熱媒体(例え
ば過熱蒸気)の供給が止められて、冷却過程が開始され
る。この冷却過程では、給入配管5a,5bを通して空
間4a,4b内に冷却媒体(例えば冷却水+冷却エア)
が供給され続ける。これにより、成形品が急冷され、成
形品を取り出すまでの所要時間が短縮される。即ち、全
体の成形サイクルタイムが短縮される。
【0007】このように、図示の金型は、加熱過程と冷
却過程を、比較的短時間で繰り返すものであり、成形面
を有する型体1a,1bを比較的短時間のサイクルで所
望の温度に加熱/冷却するものであるため、(1)成形
面を有する型体1a,1bの熱容量が小さく、(2)型
体1a,1bと金型本体3a,3bとが断熱されてい
る、ことが必要とされる。上記(1)の要請を満たすた
めに、型体1a,1bは十分に薄く(例えばオーステナ
イト系ステンレス鋼で10mm程度以下)構成されるの
が好ましい。しかし、前述のように、型体1a,1bに
は、成形面側からパリソンPのブロー圧力が加わる。こ
のため、成形面を上述のように十分に薄く構成すると、
パリソンPのブロー圧力によって、成形面が撓んだり、
変形したりする恐れがある。このため、本金型では、加
熱過程に於いて供給される加熱媒体(過熱蒸気等)の圧
力を、上記ブロー圧力と均衡させて、成形面の撓みや変
形を防止している。加熱媒体の圧力とブロー圧力を均衡
させる方法としては、例えば、ブロー圧力のための配管
と、加熱媒体供給用の配管とを必要に応じて逆止弁を介
して連通させたり、シリンダ−ピストン機構を介して両
配管を結合することで両配管内の圧力を同調させる等の
方法がある。上記(2)の要請を満たすために、図示の
金型では、金型本体3a,3bによって型体1a,1b
を支持する部分に、断熱支持部材2a,2bを介在させ
ている。断熱支持部材は、型体1a,1bと金型本体3
a,3bとを十分に断熱でき、且つ、金型本体3a,3
bによって型体1a,1bを、成形の全過程に渡って支
持できるものであればよい。このような断熱支持部材
は、熱伝導率が、0.001〜1[kcal/mh℃] 、好まし
くは0.005〜0.8[kcal/mh℃] 、更に好ましくは
0.01〜0.5[kcal/mh℃] で、且つ、縦弾性係数
が、0.1×104 〜100×104[kg/cm2] 、好まし
くは0.2×104 〜40×104[kg/cm2] 、更に好ま
しくは1×104〜20×104[kg/cm2] の材料を用い
て構成することができる。また、断熱支持部材は、熱伝
導率が、0.001〜1[kcal/mh℃] 、好ましくは0.
005〜0.8[kcal/mh℃] 、更に好ましくは0.01
〜0.5[kcal/mh℃] の材料と、縦弾性係数が、0.1
×104 〜100×104[kg/cm2] 、好ましくは0.2
×104 〜40×104[kg/cm2] 、更に好ましくは1×
104 〜20×104[kg/cm2] の材料を用いた積層構造
として構成することもできる。つまり、型体と金型本体
とを断熱状態で支持でき、且つ、型体側から金型本体側
へ加わる押圧力に抗して、型体を金型本体によってガタ
つき無く確実に支持できればよい。なお、断熱支持部材
の熱伝導率として上述の範囲が示されている理由は、熱
伝導率が0.001[kcal/mh℃] 未満では特殊な材料が
必要となって実用的で無くなり、1[kcal/mh℃] を越え
ると所望の断熱効果が得られないためである。また、断
熱支持部材の縦弾性係数として上述の範囲が示されてい
る理由は、縦弾性係数が0.1×104[kg/cm2] 未満で
は剛性が不足してシールが十分で無くなり、100×1
4[kg/cm2] を越えると断熱支持部の加工が困難となる
ためである。断熱支持部材に要求される、熱伝導率が
0.001〜1[kcal/mh℃] で、縦弾性係数が0.1×
104 〜100×104[kg/cm2] の材料としては、ポリ
アリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニ
レンオキサイド、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリ
アミド、アセタール樹脂、四フッ化エチレン系樹脂、セ
ラミックス、PC、フェノール樹脂、ユリア、メラミ
ン、ガラス、不飽和ポリエステル等がある。好ましくは
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン、不飽和ポリエ
ステルであり、更に好ましくはフェノール樹脂である。
【0008】
【実施例】前述の金型を用い、表1に示す結晶性熱可塑
性樹脂を成形材料として、下記に示すブロ−成形方法に
より、ブロ−成形品を成形した。なお、ブロ−成形機と
しては、IPB−EP−55(石川島播磨工業(株)社
製)を用いこのブロ−成形品の物性を表1に示す。ブロ
−成形条件 (1)押出機温度;表1に示す (2)型締圧力;15トン (3)パリソン吹込圧力;6kg/cm2 (4)パリソン温度;表1に示す (5)金型成形面温度;表1に示す (6)金型成形面への圧着時間;50秒 (7)噴射する冷却水圧力;6kg/cm2 (8)金型成形面冷却温度;50℃以下 (9)冷却保持時間;30秒 実施例1〜3の成形品は、その表層が結晶性を有してい
るため、耐傷性の指標となる硬度、耐薬品性、耐侯性
が、表層が非結晶性である比較例1〜3の成形品と比較
して、一段と優れている。実施例1と実施例2では水蒸
気加熱を用いた。また、実施例3では、金型温度が15
0℃までは水蒸気加熱を用い、150℃に達した後は、
水蒸気加熱を止めて、ハロゲンランプによる加熱に切り
換えることにより、金型温度を215℃まで昇温させ
た。ハロゲンランプは、図1には示されていないが、こ
れは、空間4a,4b内に、型体の裏面(成形面と反対
側の面=空間4a,4bに曝されている面)に対向する
ようにして、金型本体3a,3b内に設けられているも
のである。なお、比較例1〜比較例3では、温水加熱に
よって、金型成形面の温度を50℃に昇温させた。
【表1】
【0009】
【発明の効果】本発明によると、ブロー成形に於いて、
金型成形面を(当該結晶性熱可塑性樹脂の結晶化温度−
10)℃に加熱した状態で、パリソンの外表面を接触さ
せているため、接触時にパリソンの外表面が急冷される
ことが防止されて、その結果、成形品の表層が結晶性を
有するようになり、耐傷性、耐薬品性、耐侯性に優れた
成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための金型の一例を示す断面
模式図。
【符号の説明】
1a,1b 成形面の形成されている型体 2a,2b 断熱支持部材 3a,3b 金型本体 4a,4b 空間 5a,5b 加熱媒体(蒸気等)/冷却媒体(冷却水
等)の給入配管 6a,6b 加熱媒体(蒸気等)/冷却媒体(冷却水
等)の排出配管 P パリソン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性熱可塑性樹脂をブロー成形して成
    り、且つ、表層が結晶性を有する、非延伸ブロ−成形
    品。
  2. 【請求項2】 金型成形面の温度を(成形材料である熱
    可塑性樹脂の結晶化温度−10)℃以上でブロー成形し
    て、表層が結晶性を有するブロー成形品を得る、ブロー
    成形方法。
JP8188589A 1996-06-28 1996-06-28 ブロー成形品、及び成形方法 Pending JPH1016042A (ja)

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