JPH10160229A - 空調用集中管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム変更等により空調機の接続台数を増
減させることがあっても、運転状態情報をリアルタイム
にて表示することを可能にする空調用集中管理装置を提
供する。 【解決手段】 通信装置を介して、複数の空調機を集中
的に管理するに当たり、表示手段が運転状態情報を画面
表示すると共に、指令に応じて運転操作情報を表示画面
の少なくとも一部に上書きし、指示入力手段により設定
変更項目を選択して運転操作情報を更新し、更新した運
転操作情報に基づいて、空調機への指令情報を作成する
と共に、操作指定後の空調機運転状態を予測し、予測し
た運転状態情報をつもり時間だけつもり表示する場合
に、表示手段はつもり表示時間を設定変更項目とする入
力画面を表示し、指示入力手段はこの入力画面のつもり
表示時間を操作指定し、制御手段は操作指定されたつも
り表示時間だけ空調機の運転状態情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の空調機と通
信する通信装置を介して、空調機を集中的に管理する空
調用集中管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の空調用集中管理装置において
は、予め設定した周期毎に、全ての空調機の運転状態情
報を収集して記憶装置に記憶させ、記憶させた運転状態
情報を表示装置の表示画面に、個別又はグループ別に表
示したり、あるいは、一括表示したりする一方、各空調
機の運転操作情報を記憶部に記憶させて運転操作し、こ
の運転操作情報を設定変更するに際して、運転操作情報
の設定変更項目を選択することが可能な運転操作情報を
表示画面の少なくとも一部に上書き、すなわち、ポップ
アップ表示し、例えば、指示入力装置としてのタッチパ
ネルに対するタッチ操作によって運転操作情報を個別又
はグループ別、あるいは、一括変更し、運転操作情報の
変更後は、表示画面の表示内容を運転状態情報に戻して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】周知のように、運転操
作情報の変更を行ったとしても、空調機の運転状態が実
際に変更されるまでにある時間を要し、また、多数の空
調機の運転状態情報の収集にも空調機の接続台数に応じ
た時間を必要とする。従って、運転操作情報の設定変更
後に表示画面の表示内容を運転状態情報に戻したときに
は、実際の運転状態情報とは異なった運転状態情報が表
示されることになる。この表示画面に表示された運転状
態と実際の運転状態との不一致を回避するために、運転
操作情報の設定変更後の表示画面の表示内容を、設定変
更された運転操作情報に基づいて予測し、得られた情報
を現在の運転状態情報として画面表示する必要があっ
た。かかる表示を本明細書では「つもり表示」と称し、
さらに、つもり表示時間を「つもり表示時間」と称する
こととする。

【０００４】ところで、従来の空調用集中管理装置にあ
っては、予め設定した固定値を用いていたので、次の
ａ，ｂ，ｃ項に述べる問題があった。 ａ．将来的に、システム変更によって空調機の接続台数
が予測した台数より増えた場合には、運転状態収集時間
が予め設定した収集周期よりも長くなって運転状態情報
収集が完全でなかったり、反対に、空調機の接続台数が
極端に減少した場合には、運転状態情報収集が短時間で
済むにも拘らず、予め設定した収集周期が経過するまで
つもり表示がなされ、リアルタイムの状態表示ができな
くなる。その結果、空調機の運転状態を管理する管理
人、あるいは、実際の使用者が違和感を覚えたり、誤操
作をしたりする虞れがあった。 ｂ．運転操作情報の設定変更をグループ毎に、あるい
は、一括して行った場合、運転操作情報を空調機に送信
する送信時間が長くなり、これによって、空調機運転状
態情報の受信ができず、上記つもり表示時間の経過後
に、表示状態が変更操作前の状態に戻ってしまうという
不具合を生じる虞れもあった。 ｃ．上記ａ，ｂ項の不具合を解消するためには、運転操
作情報に対する変更指令を中断して、実運転状態情報の
収集を先行するような、複雑な制御機能を付加しなけれ
ばならなかった。

【０００５】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、システム変更等により空調機の接続台数
を増減させることがあっても、運転状態情報をリアルタ
イムにて表示することを可能にし、操作又は監視上での
負担を軽減すると共に、誤操作を誘因することのない空
調用集中管理装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の空調用集中管理装置は、通信装置
を介して、複数の空調機を集中的に管理するに当たり、
空調機の運転状態情報及び運転操作情報を記憶手段に記
憶させ、表示手段が記憶された運転状態情報を表示する
と共に、指令に応じて運転操作情報を表示画面の少なく
とも一部に上書きし、さらに、指示入力手段により表示
手段の運転操作情報の設定変更項目を選択することによ
り、運転操作情報の操作指定を入力し、この操作指定に
応じて記憶手段に記憶された運転操作情報を更新し、更
新した運転操作情報に基づいて、空調機への指令情報を
作成すると共に、操作指定後の空調機運転状態を予測
し、予測した運転状態情報をつもり時間だけつもり表示
する場合に、表示手段はつもり表示時間を設定変更項目
とする入力画面を表示し、指示入力手段はこの入力画面
のつもり表示時間を操作指定し、制御手段は操作指定さ
れたつもり表示時間だけ空調機の運転状態情報を表示す
るようにしたので、システム変更により空調機の接続台
数を予測した以上に増減させることがあっても、運転状
態情報をリアルタイムで表示することができ、また、表
示状態と実際の運転状態との不一致現象を回避するため
に運転状態情報を即時に受信するという機能が不要化さ
れ、ソフトウェアの簡素化も達成される。

【０００７】請求項２に記載の空調用集中管理装置は、
表示手段がつもり表示時間を設定変更項目とする入力画
面を表示する代わりに、各空調機の運転状態情報の収集
周期を設定変更項目とする入力画面を表示し、指示入力
手段はこの入力画面の運転状態情報収集周期を操作指定
し、制御手段は操作指定された運転状態情報収集周期に
応じてつもり表示時間を決定し、決定したつもり表示時
間だけ空調機の運転状態情報をつもり表示するようにし
たので、請求項１に記載の装置が奏する効果に加えて、
空調機の接続台数の増減に対する適切なつもり表示時間
を自動設定できる効果がある。

【０００８】請求項３に記載の空調用集中管理装置は、
制御手段が、操作指定された運転状態情報収集周期に応
じてつもり表示時間を決定するに当たり、空調機の接続
台数をも加味して決定するので、請求項２に記載の装置
よりも、つもり表示時間を適切に決定することができ
る。

【０００９】請求項４に記載の空調用集中管理装置は、
運転状態変更入力対象の空調機の台数の増大に応じて、
つもり表示時間を長くすることを前提として行うので、
誤設定の可能性を未然に排除する効果がある。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す好適
な実施形態に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の
空調用集中管理装置を用いて多数の空調機を集中管理す
るシステムの概略構成図であり、空調機１〜５５がビル
等の多数の空調区画に適当数配置され、空調機１〜５５
が共通の信号線１１０によって空調用集中管理装置１０
０に接続されている。図２は、空調用集中管理装置１０
０と、空調機１〜５５との送受信状態を示すタイムチャ
ートであり、集中管理装置１００からの操作指令情報の
送信を含めた運転状態情報収集周期Ｔst毎に、最初の割
当時間Ｔ0 が空調用集中管理装置１００の運転操作情報
の送信に用いられ、これ以降の割当時間Ｔ1 〜Ｔ55が空
調機１〜５５の運転状態情報の返信に用いられている。

【００１１】図３は本発明に係る空調用集中管理装置１
００の一実施形態の構成を示すブロック図である。同図
において、空調用集中管理装置１００は、演算制御装置
としてのマイクロコンピュータ（以下、ＣＰＵと言う）
１０１と、各空調区画Ｒに設置された空調機１〜５５の
運転操作情報及び運転状態情報を記憶する記憶部１０２
と、各空調区画Ｒに設置された空調機１〜５５とＣＰＵ
１０１との間で情報を送受信する通信装置１０３と、空
調機１〜５５の運転状態情報や運転操作情報等を表示す
る表示装置１０４と、指示入力装置１０５とを備えてい
る。

【００１２】このうち、記憶部１０２は、図４に示すよ
うに、システムプログラムや各種タスク等が記憶された
大きなメモリＭの一部の領域に確保されている。また、
表示装置１０４及び指示入力装置１０５は、液晶により
構成されたタッチパネルＴとして一体に構成されてい
る。

【００１３】なお、図３に示すＣＰＵ１０１の処理機能
としては、通信装置１０３を介して、個別空調機に特有
の運転操作情報や運転状態の検出結果等を収集する情報
収集機能と、収集した個別の空調機に特有の運転操作情
報や運転状態の検出結果等を当該空調機の番号に対応さ
せて記憶部１０２に記憶させる情報管理機能と、指示入
力装置１０５から入力された操作指定情報に応じて操作
指定内容を判断して個別又はループ別、あるいは一括設
定変更等の判定処理を行う入力判定処理機能と、この入
力判定処理に対応して記憶部１０２への検索処理やポッ
プアップ画面の表示処理や空調機への操作指定情報を作
成する指令情報作成機能等を有している。

【００１４】図５はタッチパネルＴに表示される表示内
容の概略とその内容が表示される領域を説明する説明図
である。ここで、横長のタッチパネルＴは、その表示領
域が各空調機の関連機器の検出結果、動作状態である設
定温度、検出温度等の情報を表示する空調機情報表示部
Ｔ1 と、この空調機情報表示部Ｔ1 の下方にて全ての空
調機１〜５５の稼働状態である運転、停止、故障の別を
一覧で表示する集中監視表示部Ｔ2 と、この集中監視表
示部Ｔ2 の下方にて空調機の運転状態やスケジュールを
直接設定することができる直接選択部Ｔ3 と、この直接
選択部Ｔ3 の右にてスケジュール等のメニューを表示す
るメニュー部Ｔ4 と、前記集中監視表示部Ｔ2 の左方上
部にて全ての空調機を一定条件で設定する場合に使用す
る一括設定部（一括設定ボタン）Ｔ5 と、この一括設定
部Ｔ5 の下方にてビルのフロア毎等のグループを選択す
るグループ単位選択部Ｔ6 とに区画されている。

【００１５】なお、空調機情報表示部Ｔ1 の左部分は、
現に選択されている空調機の番号を表示する空調機番号
表示部Ｔ11と、この空調機番号表示部Ｔ11に表示された
空調機が運転中か停止中かを表示する運転／停止表示部
Ｔ12と、前記メニュー部Ｔ4に表示された内容を変更す
る場合に使用する設定部Ｔ13とに区画されている。

【００１６】図６は空調用集中管理装置１００に電源を
投入した直後の初期表示画面であり、集中監視表示部Ｔ
2 にはＡＢＣビルディングに設置されている５５台全て
の空調機について、「運転中」か「停止中」か「故障
中」のいずれであるかが表示されている。すなわち、図
６においては、３５番の空調機が「故障中」であり（ド
ットで示す）、１７番、２４番、４３番の空調機が「停
止中」であり（ダブルハッチングで示す）、５５台の空
調機中の残りの５１台が「運転中」である（左下がりの
ハッチングで示す）ことが示されている。

【００１７】また、１２番の空調機に対応した「ボタン
１２」がタッチされ（右下がりのハッチングで示す）、
空調機情報表示部Ｔ1 の空調機番号表示部Ｔ11と運転／
停止表示部Ｔ12には、（株）ＡＢＣの４階事務室に設置
された「１２番」の空調機が「運転中」であることが表
示されている。さらに、１２番の空調機の運転モードが
「冷房」、風量が「弱風」、ルーバが「ＯＮ」、空調機
の吸い込み温度が「２６．５℃」、設定温度が「２５
℃」、リモコン装置（図示を省略）を使用して制御を行
う手元操作が「禁止」であることがそれぞれ表示されて
いる。

【００１８】すなわち、図６に示す空調管理画面により
全ての空調機が「運転中、停止中、故障中」のいずれで
あるかを一目で判別でき、また、所望の空調機の番号
（例えば１２番）をタッチすれば、その空調機の動作状
況（設定温度等）を直ちに把握することができる。

【００１９】なお、図６ではハッチング、ドットを用い
て説明したが、実際の装置では色分け表示、例えば、運
転中は赤、停止中は緑、異常は黄の各色を用いることに
より、運転状態を容易に監視することができる。

【００２０】次に、１台の空調機、例えば、１２番の空
調機に対して個別に設定変更を行うような場合、使用者
が上部の「設定」ボタンにタッチすると、指示入力装置
１０５を介してＣＰＵ１０１がその番号を判断し、ＣＰ
Ｕ１０１はこの番号に対応した操作対象である空調機の
運転操作情報を記憶部１０２から読出し、図７に示すよ
うに、当該空調機の運転操作情報を中央部に上書きする
ようにポップアップ画面（イ）を展開して表示装置１０
４に表示する。

【００２１】次に、図７に示すポップアップ画面（イ）
に対して、表示された設定変更項目を使用者が各項目に
タッチして選択操作／実行（「ＯＫ」ボタンタッチ）に
より、指示入力装置１０５を介してＣＰＵ１０１が項目
を判断し、この変更情報を空調機への指令情報としてＣ
ＰＵ１０１が作成、変換し、通信装置１０３を介して空
調機に送信する。その結果、使用者の選択した所望の設
定状態に応じて空調機が制御される。

【００２２】なお、複数の空調機をグループ毎に、ある
いは、一括して設定変更する場合には使用者が「一括設
定」ボタンをタッチすることで、前述したと同様な動作
をさせ、所定の画面がポップアップ表示され、以降、使
用者の選択操作／実行により空調機の運転操作情報が設
定変更される。なお、この設定変更に用いられるポップ
アップ画面（イ）は、画面上部に任意に選択された空調
機の詳細な運転状態情報の表示を避ける位置、すなわ
ち、中央部の全接続空調機の運転／停止状態情報を表示
した区画に上書きして表示するようにする。

【００２３】一方、変更情報が空調機の指令情報として
空調機に送信されると、表示装置１０４の表示画面は図
６に示した監視画面表示に戻る。このとき、前述した
「つもり表示」が行われる。

【００２４】この「つもり表示」の時間を設定変更する
ために、メニュー部Ｔ4 の「メニュー」ボタンに複数回
タッチすると、図８に示すように、つもり表示時間を設
定するポップアップ画面（ロ）が展開表示される。この
時間設定のポップアップ画面には「つもり表示時間」と
して示した時間表示部６１、「２０」として示した設定
値表示部６２、「ｓｅｃ」として示した単位表示部６３
及び設定値上昇ボタン６４、設定値下降ボタン６５、設
定値を「キャンセル」として示した実行部６６、「Ｏ
Ｋ」として示した実行部６７が表示される。そして、設
定値上昇ボタン６４にタッチすれば、設定値表示部６２
は「２１」に変更になり、再度設定値上昇ボタン６４に
タッチすれば、設定値表示部６２は「２２」に変更にな
り、反対に、設定値下降ボタン６５にタッチすれば、設
定値表示部６２は「１９」に変更になり、再度設定値下
降ボタン６５にタッチすれば、設定値表示部６２は「１
８」に変更になる。しかして、システム変更等に応じて
接続空調機の台数が変更になった場合には以上のような
操作によりつもり表示時間を決定し、決定した段階で実
行部６７にタッチすると、その設定情報が記憶部１０２
に更新記憶される。そこで、ＣＰＵ１０１はこの記憶値
を、運転操作情報の変更がある度毎に読出し、つもり表
示の時間制御に利用する。

【００２５】図９は上述したつもり表示時間設定変更に
対応するＣＰＵ１０１の処理手順を示すフローチャート
である。この場合、最初のステップ111 にて、「メニュ
ー」ボタンのタッチ回数を計数するカウンタＫの値を初
期状態にリセットし、次のステップ112 で「メニュー」
ボタンがタッチされたか否かを判定し、タッチされた場
合にはステップ113 でカウンタＫの値を「１」だけイン
クリメントし、続いてステップ114 にてカウンタＫの値
がつもり表示時間情報の記憶アドレスに対応する値Ｎac
c になったか否かを判定し、Ｋ＝Ｎacc であれば、図８
に示したように、つもり表示時間を設定するポップアッ
プ画面（ロ）を展開表示する。

【００２６】次に、ステップ116 にて設定値上昇ボタン
６４がタッチされたか否かを調べ、タッチされたとすれ
ばステップ117 にて設定値表示部６２の値を「１」だけ
インクリメントし、タッチされていなければステップ11
8 にて設定値下降ボタン６５がタッチされたか否かを調
べ、タッチされたとすればステップ119 にて設定値表示
部６２の値を「１」だけデクリメントし、続いて、ステ
ップ120 で「ＯＫ」ボタンがタッチされたことを確認
し、ステップ121 で記憶部１０２のつもり表示時間を更
新する。ステップ120 で「ＯＫ」ボタンが押されないと
判定された場合にはステップ116 以下の処理に戻る。

【００２７】かくして、本実施形態によれば、つもり表
示時間を設定変更項目とする入力画面を表示し、この入
力画面のつもり表示時間を操作指定し、この操作指定さ
れたつもり表示時間だけ空調機の運転状態情報をつもり
表示するようにしたので、システム変更により空調機の
接続台数を増減させることがあっても、運転状態情報を
リアルタイムで表示できると共に、表示状態と実際の運
転状態の不一致現象を回避するために、変更操作指令対
象の空調機の実際の運転情報を即時に受信する機能が不
要化され、ソフトウェアの簡素化も達成される。

【００２８】ところで、上述した実施形態は、空調機の
接続台数及び運転状態情報収集周期に基づいてつもり表
示時間を手動設定したが、空調機の接続台数に応じて運
転状態情報収集周期を変更し、この運転状態情報収集周
期と関連付けてつもり表示時間を決定しても、ソフトウ
ェアの大幅な変更なしで運転状態情報をリアルタイムで
表示できる。そこで、図示は省略するが、図８と同様
に、運転状態情報収集周期を変更するための時間設定画
面をポップアップ表示し、表示画面のボタンにタッチす
ることによって運転状態情報収集周期を決定し、続い
て、この運転状態情報収集周期に基づいて、予め定めた
アルゴリズムに従ってつもり表示時間を自動決定する構
成を採用することもできる。

【００２９】図１０はこの方法によってつもり表示時間
を決定する場合のＣＰＵ１０１の処理手順を示すフロー
チャートである。この場合、最初のステップ211 にて、
「メニュー」ボタンのタッチ回数を計数するカウンタＫ
を初期状態にリセットし、次のステップ212 で「メニュ
ー」ボタンがタッチされたか否かを判定し、タッチされ
た場合にはステップ213 でカウンタＫの値を「１」だけ
インクリメントし、続いてステップ214 にてカウンタＫ
の値が運転状態情報収集周期情報の記憶アドレスに対応
する値Ｎstになったか否かを判定し、Ｋ＝Ｎstであれ
ば、運転状態情報収集周期情報を設定するポップアップ
画面を展開表示する。

【００３０】次に、ステップ216 にて設定値上昇ボタン
がタッチされたか否かを調べ、タッチされたとすればス
テップ217 にて設定値表示部の値を「１」だけインクリ
メントし、タッチされていなければステップ218 にて設
定値下降ボタンがタッチされたか否かを調べ、タッチさ
れたとすればステップ219 にて設定値表示部６２の値を
「１」だけデクリメントし、続いて、ステップ120 で
「ＯＫ」ボタンがタッチされたことを確認し、ステップ
221 で記憶部１０２の運転状態情報収集周期を更新す
る。ステップ220 で「ＯＫ」ボタンが押されないと判定
された場合にはステップ216 以下の処理に戻る。

【００３１】次に、ステップ222 では情報収集周期Ｔst
と、現在の空調機接続台数ｎとに基づいて、つもり表示
時間Ｔacc を決定し、次のステップ223 にて記憶部１０
２のつもり表示時間を更新する。この場合、空調機接続
台数ｎが多いときには運転状態情報収集周期は長目に設
定され、また、運転情報収集周期が長くなるに従ってつ
もり表示時間も長く決定される。

【００３２】かくして、図１０に示した実施形態によれ
ば、運転状態情報収集周期を操作指定し、さらに、操作
指定された運転状態情報収集周期と空調機の接続台数と
に基づいてつもり表示時間を決定したので、空調機の接
続台数の増減に対する適切なつもり表示時間を自動設定
できる効果がある。

【００３３】なお、図１０のフローチャートで示した実
施形態は、手動にて設定された運転状態情報収集周期Ｔ
stと、その時点の接続空調機台数とに基づいてつもり時
間を自動決定したが、運転状態情報収集周期Ｔstを手動
設定する際に接続空調機台数を考慮して決定すれば、つ
もり表示時間の決定に際して運転状態情報収集周期Ｔst
のみに基づいて決定するようにしても良い。

【００３４】また、上記実施形態では、表示手段として
液晶の表示画面を有する表示装置１０４を用いたが、こ
の代わりに、ＣＲＴによる表示装置を用いても上述した
と同様な作用、効果が得られる。また、上記実施形態で
は指示入力手段としてタッチパネルを用いたが、この代
わりに、マウス入力装置を用いても上述したと同様な作
用、効果が得られる。

【００３５】

【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項１に記載の空調用集中管理装置によれば、つもり表
示時間を設定変更項目とする入力画面を操作指定し、こ
の操作指定されたつもり表示時間だけ空調機の運転状態
情報を表示するようにしたので、システム変更により空
調機の接続台数を増減させることがあっても、運転状態
情報をリアルタイムで表示することができる他、表示状
態と実際の運転状態の不一致現象を回避するために、変
更操作指令対象の空調機の実際の運転情報を即時に受信
する機能が不要化され、ソフトウェアの簡素化も達成さ
れる。

【００３６】請求項２に記載の空調用集中管理装置によ
れば、各空調機の運転状態情報の収集周期を設定変更項
目とする入力画面を操作指定し、操作指定された運転状
態情報収集周期に応じてつもり表示時間を決定するよう
にしたので、空調機の接続台数の増減に対する適切なつ
もり表示時間を自動設定できる効果がある。

【００３７】請求項３に記載の空調用集中管理装置によ
れば、空調機の接続台数をも加味してつもり表示時間を
決定するので、つもり表示時間をより適切に決定できる
効果がある。

【００３８】請求項４に記載の空調用集中管理装置によ
れば、接続空調機の台数の増大に応じて、つもり表示時
間を長くしたので、誤設定の可能性を未然に排除するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空調用集中管理装置により多数の空調
機を集中管理するシステムの概略構成図。

【図２】本発明の空調用集中管理装置との空調機との送
受信状態を示すタイムチャート。

【図３】本発明の空調用集中管理装置の一実施形態の構
成を示すブロック図。

【図４】図３に示す実施形態を構成するメモリの詳細な
構成図。

【図５】図３に示す実施形態を構成するタッチパネルの
表示内容の概略と表示領域を説明するための説明図。

【図６】図３に示す実施形態を構成する表示装置の初期
表示画面例。

【図７】図３に示す実施形態を構成する表示装置の運転
操作情報の設定画面例。

【図８】図３に示す実施形態を構成する表示装置の運転
操作情報の設定画面例。

【図９】図３に示す実施形態を構成するマイクロコンピ
ュータの処理手順を示すフローチャート。

【図１０】本発明の空調用集中管理装置の他の実施例に
係るマイクロコンピュータの処理手順を示すフローチャ
ート。

【符号の説明】

１〜５５ 空調機 １００ 空調用集中管理装置 １０１ マイクロコンピュータ（ＣＰＵ） １０２ 記憶部 １０３ 通信装置 １０４ 表示装置 １０５ 指示入力装置 １１０ 信号線

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の空調機と通信する通信装置を介し
   て、前記空調機を集中的に管理する空調用集中管理装置
   において、 前記空調機の運転状態情報及び運転操作情報を記憶する
   記憶手段と、 記憶された運転状態情報を表示すると共に、指令に応じ
   て運転操作情報の設定変更項目を表示画面の少なくとも
   一部に上書きする表示手段と、 前記表示手段に表示された設定変更項目を選択すること
   により、運転操作情報の操作指定を入力する指示入力手
   段と、 入力された操作指定に応じて前記記憶手段に記憶された
   運転操作情報を更新し、更新した運転操作情報に基づい
   て空調機への指令情報を作成すると共に、操作指定後の
   空調機運転状態を予測し、予測した運転状態情報をつも
   り時間だけ表示する制御手段と、を有し、 前記表示手段はつもり表示時間を設定変更項目とする入
   力画面を表示し、前記指示入力手段はこの入力画面のつ
   もり表示時間を操作指定し、前記制御手段は操作指定さ
   れたつもり表示時間だけ空調機の運転状態情報をつもり
   表示することを特徴とする空調用集中管理装置。
2. 【請求項２】複数の空調機と通信する通信装置を介し
   て、前記空調機を集中的に管理する空調用集中管理装置
   において、 前記空調機の運転状態情報及び運転操作情報を記憶する
   記憶手段と、 記憶された運転状態情報を表示すると共に、指令に応じ
   て運転操作情報の設定変更項目を表示画面の少なくとも
   一部に上書きする表示手段と、 前記表示手段に表示された運転操作情報の設定変更項目
   を選択することにより、運転操作情報の操作指定を入力
   する指示入力手段と、 入力された操作指定に応じて前記記憶手段に記憶された
   運転操作情報を更新し、更新した運転操作情報に基づい
   て空調機への指令情報を作成すると共に、操作指定後の
   空調機運転状態を予測し、予測した運転状態情報をつも
   り時間だけ表示する制御手段と、を有し、 前記表示手段は各空調機の運転状態情報の収集周期を設
   定変更項目とする入力画面を表示し、前記指示入力手段
   はこの入力画面の運転状態情報収集周期を操作指定し、
   前記制御手段は操作指定された運転状態情報収集周期に
   応じてつもり表示時間を決定し、決定したつもり表示時
   間だけ空調機の運転状態情報をつもり表示することを特
   徴とする空調用集中管理装置。
3. 【請求項３】前記制御手段は、操作指定された運転状態
   情報収集周期に応じてつもり表示時間を決定するに当た
   り、空調機の接続台数をも加味して決定することを特徴
   とする請求項２に記載の空調用集中管理装置。
4. 【請求項４】運転状態変更入力対象の空調機の台数の増
   大に応じて、つもり表示時間を長くすることを特徴とす
   る請求項１〜３のいずれかに記載の空調用集中管理装
   置。