JPH10159998A - ゲート式電磁弁 - Google Patents
ゲート式電磁弁Info
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- JPH10159998A JPH10159998A JP32267296A JP32267296A JPH10159998A JP H10159998 A JPH10159998 A JP H10159998A JP 32267296 A JP32267296 A JP 32267296A JP 32267296 A JP32267296 A JP 32267296A JP H10159998 A JPH10159998 A JP H10159998A
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- Japan
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- plunger
- valve
- valve body
- guide
- solenoid valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属同士の衝突及び接触をなくして、発塵を
防止し、耐久性を向上させ、さらにポート間遮断時の流
体の漏れを防止することができるゲート式電磁弁を提供
すること。 【解決手段】 本発明のゲート式電磁弁1は、プランジ
ャ13の下端に形成された拡径部13aの上面にクッシ
ョンリング3と、拡径部13aが摺動する部分にプラン
ジャガイド2と、プランジャ13と弁体21との間に弁
体ガイド4、及び入力ポート31の出口部にガイド用パ
ッキン5を有している。
防止し、耐久性を向上させ、さらにポート間遮断時の流
体の漏れを防止することができるゲート式電磁弁を提供
すること。 【解決手段】 本発明のゲート式電磁弁1は、プランジ
ャ13の下端に形成された拡径部13aの上面にクッシ
ョンリング3と、拡径部13aが摺動する部分にプラン
ジャガイド2と、プランジャ13と弁体21との間に弁
体ガイド4、及び入力ポート31の出口部にガイド用パ
ッキン5を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポート間の連通ま
たは遮断を行なう電磁弁に関し、さらに詳細には、液状
流体(一部固体も含む、以下同じ)の遮断を行なうゲー
ト式電磁弁に関するものである。
たは遮断を行なう電磁弁に関し、さらに詳細には、液状
流体(一部固体も含む、以下同じ)の遮断を行なうゲー
ト式電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポート間を通過する液状流体
の供給を行なうために、ゲート式電磁弁が使用されてい
る。そこで、このゲート式電磁弁について図5を参照し
て説明する。図5は、ゲート式電磁弁の断面図である。
図5に示すように、ゲート式電磁弁100は上半分のソ
レノイド部110と下半分の弁部120により構成され
ている。ソレノイド部110には両端部にフランジを有
する中空円筒状のコイルボビンの胴部に導線が巻かれた
コイル111があり、コイルボビン孔内の図中上端に固
定鉄心112が挿入され固定されている。一方、コイル
ボビン孔内の図中下端には、プランジャチューブ117
を介して、摺動可能に嵌合されたプランジャ113が保
持されている。
の供給を行なうために、ゲート式電磁弁が使用されてい
る。そこで、このゲート式電磁弁について図5を参照し
て説明する。図5は、ゲート式電磁弁の断面図である。
図5に示すように、ゲート式電磁弁100は上半分のソ
レノイド部110と下半分の弁部120により構成され
ている。ソレノイド部110には両端部にフランジを有
する中空円筒状のコイルボビンの胴部に導線が巻かれた
コイル111があり、コイルボビン孔内の図中上端に固
定鉄心112が挿入され固定されている。一方、コイル
ボビン孔内の図中下端には、プランジャチューブ117
を介して、摺動可能に嵌合されたプランジャ113が保
持されている。
【0003】プランジャ113は円柱形状のもので、そ
の中心部にバネ穴114aが搾設され、バネ穴114a
内にバネ114が縮設されている。よって、プランジャ
113はバネ114により、常に図中下方向に付勢され
ている。さらに、バネ穴114aの下には、ポート間を
連通または遮断する弁体121の上部が嵌合するための
切り欠きが設けられている。また、このプランジャ11
3の下端には、拡径部113aが形成され、弁本体10
3に形成されたプランジャ室115内に嵌装されてい
る。拡径部113aには、弁体121とプランジャ11
3とを連結するための連結ピン122を嵌入する貫通穴
116が搾設されている。
の中心部にバネ穴114aが搾設され、バネ穴114a
内にバネ114が縮設されている。よって、プランジャ
113はバネ114により、常に図中下方向に付勢され
ている。さらに、バネ穴114aの下には、ポート間を
連通または遮断する弁体121の上部が嵌合するための
切り欠きが設けられている。また、このプランジャ11
3の下端には、拡径部113aが形成され、弁本体10
3に形成されたプランジャ室115内に嵌装されてい
る。拡径部113aには、弁体121とプランジャ11
3とを連結するための連結ピン122を嵌入する貫通穴
116が搾設されている。
【0004】一方、電磁弁100の弁部120には、同
軸状に配設された入力ポート101と出力ポート102
と、プランジャ113の下端と弁体121とが収納され
る前記プランジャ室115と、が設けられている。弁体
121は板状のもので、入力ポート側の面は、弁体下方
へ向かって薄くなるようなテーパ形状になっている。ま
た、弁体121の上部に、前記連結ピン122が嵌合す
るピン穴121aが形成されている。このピン穴121
aは、連結ピン122の直径より約2mm大きい直径を有
する。よって、弁体121は上下左右方に対してガタを
持っている。
軸状に配設された入力ポート101と出力ポート102
と、プランジャ113の下端と弁体121とが収納され
る前記プランジャ室115と、が設けられている。弁体
121は板状のもので、入力ポート側の面は、弁体下方
へ向かって薄くなるようなテーパ形状になっている。ま
た、弁体121の上部に、前記連結ピン122が嵌合す
るピン穴121aが形成されている。このピン穴121
aは、連結ピン122の直径より約2mm大きい直径を有
する。よって、弁体121は上下左右方に対してガタを
持っている。
【0005】また、上記弁体121のテーパ部に対応し
て入力ポート101の出口面もテーパ形状になってい
る。一方、出力ポート側は、弁体121及び出力ポート
102ともに垂直になっており、テーパ部を待たない。
すなわち、くさびを打ち込む原理で、弁体121が下動
することによって、弁体121は若干のガタを持ってい
るので出力ポート102側に付勢される。このとき、流
体が出力ポート102へ漏れ出ないように、出力ポート
102の入口面(弁体側)には、ゴム製のパッキン10
4が設けられている。
て入力ポート101の出口面もテーパ形状になってい
る。一方、出力ポート側は、弁体121及び出力ポート
102ともに垂直になっており、テーパ部を待たない。
すなわち、くさびを打ち込む原理で、弁体121が下動
することによって、弁体121は若干のガタを持ってい
るので出力ポート102側に付勢される。このとき、流
体が出力ポート102へ漏れ出ないように、出力ポート
102の入口面(弁体側)には、ゴム製のパッキン10
4が設けられている。
【0006】次に、上記構成を有するゲート式電磁弁1
00の動作について説明する。図5はコイル111に通
電されていない状態を示す。この状態においては、バネ
114の付勢力によって、プランジャ113及び弁体1
21が下方に付勢されている。よって、上記説明のよう
に、弁体121が出力ポート側へ付勢され、パッキン1
04に密着しているため、出力ポートへ流体は供給され
ない。すなわち、入力ポート101と出力ポート102
とは連通していない状態にある。
00の動作について説明する。図5はコイル111に通
電されていない状態を示す。この状態においては、バネ
114の付勢力によって、プランジャ113及び弁体1
21が下方に付勢されている。よって、上記説明のよう
に、弁体121が出力ポート側へ付勢され、パッキン1
04に密着しているため、出力ポートへ流体は供給され
ない。すなわち、入力ポート101と出力ポート102
とは連通していない状態にある。
【0007】ここで、コイル111に通電すると、固定
鉄心112の上下方向に磁界が発生し、固定鉄心112
とプランジャ113により磁気回路が形成され、固定鉄
心112は電磁石となりプランジャ113を吸引する。
この吸引力は、プランジャ113を下方へ付勢している
バネ114の付勢力よりも強いので、プランジャ113
の拡径部113aがプランジャ室115上面に当接する
まで上方に移動する。プランジャ113の移動に伴い弁
体121も移動するので、入力ポート101と出力ポー
ト102とが連通する。
鉄心112の上下方向に磁界が発生し、固定鉄心112
とプランジャ113により磁気回路が形成され、固定鉄
心112は電磁石となりプランジャ113を吸引する。
この吸引力は、プランジャ113を下方へ付勢している
バネ114の付勢力よりも強いので、プランジャ113
の拡径部113aがプランジャ室115上面に当接する
まで上方に移動する。プランジャ113の移動に伴い弁
体121も移動するので、入力ポート101と出力ポー
ト102とが連通する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポート
間の連通または遮断をする際、プランジャ113が摺動
するために、プランジャ113の拡径部113aとプラ
ンジャ室115の側面との金属同士の接触による摩耗、
並びに拡径部113aとプランジャ室115の上下面と
の衝突が生じ、金属粉等が発塵してしまうという問題、
及び耐久性に問題があった。この発塵は、特に微小粒子
が問題となる半導体製造設備等に使用する場合におい
て、非常に大きな問題であり、電磁弁からの発塵量を減
らす必要がある。また、この発塵は、内部漏れや可動鉄
心の摩耗促進等の原因にもなる。
間の連通または遮断をする際、プランジャ113が摺動
するために、プランジャ113の拡径部113aとプラ
ンジャ室115の側面との金属同士の接触による摩耗、
並びに拡径部113aとプランジャ室115の上下面と
の衝突が生じ、金属粉等が発塵してしまうという問題、
及び耐久性に問題があった。この発塵は、特に微小粒子
が問題となる半導体製造設備等に使用する場合におい
て、非常に大きな問題であり、電磁弁からの発塵量を減
らす必要がある。また、この発塵は、内部漏れや可動鉄
心の摩耗促進等の原因にもなる。
【0009】また、弁体121とプランジャ113とを
連結ピン122により連結しているために、プランジャ
113が摺動する際、弁体121に連結ピン122を支
点とするふれが生じ、弁体121頭部がプランジャ11
3と一様に面全体で衝突しない。すなわち、弁体121
頭部の外側が集中して、プランジャ113に衝突するこ
とになり、弁体121の摩耗を早めることとなる。従っ
て、上記問題と同様に、発塵及び耐久性の問題があっ
た。
連結ピン122により連結しているために、プランジャ
113が摺動する際、弁体121に連結ピン122を支
点とするふれが生じ、弁体121頭部がプランジャ11
3と一様に面全体で衝突しない。すなわち、弁体121
頭部の外側が集中して、プランジャ113に衝突するこ
とになり、弁体121の摩耗を早めることとなる。従っ
て、上記問題と同様に、発塵及び耐久性の問題があっ
た。
【0010】さらに、弁体121と入力ポート101の
出口面も金属同士の接触であるから、電磁弁100の作
動回数の増加に伴い摩耗によって、弁体121と入力ポ
ート101の出口面の平面精度が低下する。従って、ポ
ート間遮断時において、弁体121を出力ポート102
のパッキンに均一に密着させることができず、漏れが発
生するという問題があった。
出口面も金属同士の接触であるから、電磁弁100の作
動回数の増加に伴い摩耗によって、弁体121と入力ポ
ート101の出口面の平面精度が低下する。従って、ポ
ート間遮断時において、弁体121を出力ポート102
のパッキンに均一に密着させることができず、漏れが発
生するという問題があった。
【0011】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、金属同士の衝突及び接触
をなくして、発塵を防止し、耐久性を向上させ、さらに
ポート間遮断時の流体の漏れを防止することができるゲ
ート式電磁弁を提供することを目的とする。
るためになされたものであり、金属同士の衝突及び接触
をなくして、発塵を防止し、耐久性を向上させ、さらに
ポート間遮断時の流体の漏れを防止することができるゲ
ート式電磁弁を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明によれば、コイルボビンの胴部に
導線が巻かれてなるコイルと、コイルボビン孔に固定的
に設けられた固定鉄心と、コイル通電時に固定鉄心に発
生される電磁力により固定鉄心側に吸引されるプランジ
ャと、からなるソレノイド部と、同軸上に配設された入
力ポート及び出力ポートと、前記プランジャとピンによ
り連結され、前記入力ポートと出力ポートとを連通また
は遮断する板状の弁体と、からなる弁部と、を有するゲ
ート式電磁弁において、前記プランジャの下端に形成さ
れた拡径部の上面にクッション部材と、前記拡径部が摺
動する部分にプランジャガイド部材と、を有することを
特徴とする。
めに、請求項1の発明によれば、コイルボビンの胴部に
導線が巻かれてなるコイルと、コイルボビン孔に固定的
に設けられた固定鉄心と、コイル通電時に固定鉄心に発
生される電磁力により固定鉄心側に吸引されるプランジ
ャと、からなるソレノイド部と、同軸上に配設された入
力ポート及び出力ポートと、前記プランジャとピンによ
り連結され、前記入力ポートと出力ポートとを連通また
は遮断する板状の弁体と、からなる弁部と、を有するゲ
ート式電磁弁において、前記プランジャの下端に形成さ
れた拡径部の上面にクッション部材と、前記拡径部が摺
動する部分にプランジャガイド部材と、を有することを
特徴とする。
【0013】プランジャの拡径部の上面にクッション部
材を有することより、コイル通電時にプランジャが吸引
された際、プランジャ室上面とは直接衝突せずに、クッ
ション部材を介して衝突する。従って、プランジャとプ
ランジャ室上面とが衝突する際に、金属同士の衝突がな
くなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性も向
上する。また、プランジャの拡径部が摺動する部分にプ
ランジャガイド部材を有することにより、プランジャの
摺動する際に、金属面での接触がなくなるため、金属摩
耗がなくなるので金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐
久性も向上する。プランジャガイド部材、クッション部
材は、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成形することが
望ましい。
材を有することより、コイル通電時にプランジャが吸引
された際、プランジャ室上面とは直接衝突せずに、クッ
ション部材を介して衝突する。従って、プランジャとプ
ランジャ室上面とが衝突する際に、金属同士の衝突がな
くなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性も向
上する。また、プランジャの拡径部が摺動する部分にプ
ランジャガイド部材を有することにより、プランジャの
摺動する際に、金属面での接触がなくなるため、金属摩
耗がなくなるので金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐
久性も向上する。プランジャガイド部材、クッション部
材は、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成形することが
望ましい。
【0014】請求項2の発明によれば上記問題点を解決
するために、請求項1に記載するゲート式電磁弁におい
て、前記プランジャガイド部材が段差部を有する筒状に
形成されていることを特徴とする。
するために、請求項1に記載するゲート式電磁弁におい
て、前記プランジャガイド部材が段差部を有する筒状に
形成されていることを特徴とする。
【0015】プランジャガイド部材を段差部を有する筒
状に形成することにより、コイルへの通電解除時に、プ
ランジャがプランジャガイド部材の段差部を介してプラ
ンジャ室下面に衝突するので、金属同士の衝突がなくな
り、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性も向上す
る。
状に形成することにより、コイルへの通電解除時に、プ
ランジャがプランジャガイド部材の段差部を介してプラ
ンジャ室下面に衝突するので、金属同士の衝突がなくな
り、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性も向上す
る。
【0016】請求項3の発明によれば上記問題点を解決
するために、請求項1または請求項2に記載するゲート
式電磁弁において、前記プランジャと前記弁体との間に
弁体ガイド部材を有することを特徴とする。
するために、請求項1または請求項2に記載するゲート
式電磁弁において、前記プランジャと前記弁体との間に
弁体ガイド部材を有することを特徴とする。
【0017】プランジャと弁体との間に弁体ガイド部材
を有することにより、プランジャが摺動する際に生じる
弁体の接続ピンを支点とするふれを、防止することがで
きる。さらに、弁体頭部とプランジャが直接衝突しなく
なる。従って、弁体の摩耗を防止することができ、その
結果として、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性
も向上する。弁体ガイド部材は、潤滑性のある低摩擦係
数の樹脂で成形することが望ましい。
を有することにより、プランジャが摺動する際に生じる
弁体の接続ピンを支点とするふれを、防止することがで
きる。さらに、弁体頭部とプランジャが直接衝突しなく
なる。従って、弁体の摩耗を防止することができ、その
結果として、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久性
も向上する。弁体ガイド部材は、潤滑性のある低摩擦係
数の樹脂で成形することが望ましい。
【0018】請求項4の発明によれば上記問題点を解決
するために、請求項1及至請求項3に記載するいずれか
のゲート式電磁弁において、前記入力ポートの出口面に
ガイド用パッキンを有することを特徴とする。
するために、請求項1及至請求項3に記載するいずれか
のゲート式電磁弁において、前記入力ポートの出口面に
ガイド用パッキンを有することを特徴とする。
【0019】入力ポートの出口面にガイド用パッキンを
有することより、ポート間を遮断する際に、弁体と入力
ポートの出口面が直接接触することがなくなり、弁体及
び入力ポートの出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保
ち続ける。よって、弁体を出力ポートに設けられている
シール用パッキンに確実に密着させることができる。従
って、ポート間遮断時の漏れを防止することができる。
ガイド用パッキンは、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で
成形することが望ましい。
有することより、ポート間を遮断する際に、弁体と入力
ポートの出口面が直接接触することがなくなり、弁体及
び入力ポートの出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保
ち続ける。よって、弁体を出力ポートに設けられている
シール用パッキンに確実に密着させることができる。従
って、ポート間遮断時の漏れを防止することができる。
ガイド用パッキンは、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で
成形することが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゲート式電磁弁に
ついて、具体化した実施の形態を挙げ、図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるゲ
ート式電磁弁の断面図、図2は図1に示すA−A断面の
矢視図、図3は可動部の分解斜視図、図4は可動部の断
面図を示している。
ついて、具体化した実施の形態を挙げ、図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるゲ
ート式電磁弁の断面図、図2は図1に示すA−A断面の
矢視図、図3は可動部の分解斜視図、図4は可動部の断
面図を示している。
【0021】ゲート式電磁弁1は、前記した従来のゲー
ト式電磁弁100とほぼ同じ構造であるが大きさが異な
る。プランジャ径で比較すると、従来のものが約3cm、
本実施の形態のものが約1.5cmであり、本実施の形態
のゲート式電磁弁1はかなり小型化されたものである。
それでは、図1及び図2に基づいてゲート式電磁弁1の
構造について説明していく。従来例と同様に、ゲート式
電磁弁1は上半分のソレノイド部10と下半分の弁部2
0により構成されている。ソレノイド部10は、コイル
11、固定鉄心12及びプランジャ13から構成されて
いる。コイルボビン孔内の図中上端に固定鉄心112が
挿入され固定され、一方、下端には、プランジャ13の
上端部が、プランジャチューブ17を介して、摺動可能
に嵌合されている。
ト式電磁弁100とほぼ同じ構造であるが大きさが異な
る。プランジャ径で比較すると、従来のものが約3cm、
本実施の形態のものが約1.5cmであり、本実施の形態
のゲート式電磁弁1はかなり小型化されたものである。
それでは、図1及び図2に基づいてゲート式電磁弁1の
構造について説明していく。従来例と同様に、ゲート式
電磁弁1は上半分のソレノイド部10と下半分の弁部2
0により構成されている。ソレノイド部10は、コイル
11、固定鉄心12及びプランジャ13から構成されて
いる。コイルボビン孔内の図中上端に固定鉄心112が
挿入され固定され、一方、下端には、プランジャ13の
上端部が、プランジャチューブ17を介して、摺動可能
に嵌合されている。
【0022】また、プランジャ13は、従来例と同様
に、バネ穴14a、弁体21の上部が嵌合するための切
り欠き、及び拡径部13aが形成されている。この拡径
部13aには、弁体21とプランジャ13とを連結する
ための連結ピン22を嵌装する貫通穴16が搾設されて
いる。さらに、拡径部13aの上面には、クッションリ
ング3が配設されている。
に、バネ穴14a、弁体21の上部が嵌合するための切
り欠き、及び拡径部13aが形成されている。この拡径
部13aには、弁体21とプランジャ13とを連結する
ための連結ピン22を嵌装する貫通穴16が搾設されて
いる。さらに、拡径部13aの上面には、クッションリ
ング3が配設されている。
【0023】一方、本発明の特徴部を有する弁部20に
は、同軸状に配設された入力ポート31と出力ポート3
2と、プランジャ13の下端と弁体21が収納される前
記プランジャ室15と、が設けられている。そして、プ
ランジャ室15にプランジャガイド2が嵌装されてい
る。弁体21は板状のもので、入力ポート側の面は、弁
体下方へ向かって薄くなるようなテーパ形状をなしてい
る。また、弁体21の上部に、前記連結ピン22が嵌入
するピン穴21aが形成されている。このピン穴21a
は、連結ピン22の直径より約2mm大きい直径を有す
る。よって、弁体は上下左右方向に対してガタを持って
いる。
は、同軸状に配設された入力ポート31と出力ポート3
2と、プランジャ13の下端と弁体21が収納される前
記プランジャ室15と、が設けられている。そして、プ
ランジャ室15にプランジャガイド2が嵌装されてい
る。弁体21は板状のもので、入力ポート側の面は、弁
体下方へ向かって薄くなるようなテーパ形状をなしてい
る。また、弁体21の上部に、前記連結ピン22が嵌入
するピン穴21aが形成されている。このピン穴21a
は、連結ピン22の直径より約2mm大きい直径を有す
る。よって、弁体は上下左右方向に対してガタを持って
いる。
【0024】また、上記弁体21のテーパ形状に対応し
て入力ポート31の出口面もテーパ形状になっている。
そして、この入力ポート31の出口部に、ガイド用パッ
キン5が配設されている。一方、出力ポート側は、弁体
21及び出力ポート32ともに垂直になっており、テー
パ部を待たない。また、出力ポート32の入口面(弁体
側)には、ポート間遮断時に液状流体が漏れないよう
に、ゴム製のシール用パッキン34が配設されている。
て入力ポート31の出口面もテーパ形状になっている。
そして、この入力ポート31の出口部に、ガイド用パッ
キン5が配設されている。一方、出力ポート側は、弁体
21及び出力ポート32ともに垂直になっており、テー
パ部を待たない。また、出力ポート32の入口面(弁体
側)には、ポート間遮断時に液状流体が漏れないよう
に、ゴム製のシール用パッキン34が配設されている。
【0025】ここで、ゲート式電磁弁1の可動部につい
て、図3を参照しながら説明していく。まず、プランジ
ャ13の上半分の部分から説明する。プランジャ13に
形成されているバネ穴14aには、バネ14とバネガイ
ド18が摺動可能に嵌装されている。また、プランジャ
13の上端部には、樹脂製のウエアリング19が係合さ
れている。このウエアリング19は、プランジャ13が
摺動する際に、シリンダチューブ17と接触する部分で
あるから、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成形して、
摺動抵抗を低減している。さらに、拡径部13aの上面
には、クッションリング3が配設されている。このクッ
ションリング3も、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成
形されている。拡径部13aの上面にクッションリング
3が配設されているので、コイル11通電時にプランジ
ャ13が上方へ吸引された際に、拡径部13aとプラン
ジャ室15上面とがクッションリング3を介して衝突す
る。従って、金属同士の衝突がなくなり、金属粉等の発
塵を防ぐことができ、耐久性も向上し、衝突音を小さく
することができる。
て、図3を参照しながら説明していく。まず、プランジ
ャ13の上半分の部分から説明する。プランジャ13に
形成されているバネ穴14aには、バネ14とバネガイ
ド18が摺動可能に嵌装されている。また、プランジャ
13の上端部には、樹脂製のウエアリング19が係合さ
れている。このウエアリング19は、プランジャ13が
摺動する際に、シリンダチューブ17と接触する部分で
あるから、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成形して、
摺動抵抗を低減している。さらに、拡径部13aの上面
には、クッションリング3が配設されている。このクッ
ションリング3も、潤滑性のある低摩擦係数の樹脂で成
形されている。拡径部13aの上面にクッションリング
3が配設されているので、コイル11通電時にプランジ
ャ13が上方へ吸引された際に、拡径部13aとプラン
ジャ室15上面とがクッションリング3を介して衝突す
る。従って、金属同士の衝突がなくなり、金属粉等の発
塵を防ぐことができ、耐久性も向上し、衝突音を小さく
することができる。
【0026】続いて、プランジャ13の下半分の部分に
ついて説明する。プランジャ13に形成された嵌合溝4
aに弁体ガイド4が嵌合している。この弁体ガイド4
は、H形の形状をした樹脂製部材であり、H形の上部が
嵌合溝4aに嵌合し、下部で弁体21を保持している。
すなわち図4に示すように、弁体ガイド4は弁体21の
両側から保持しているので、連結ピン22を支点とする
弁体21のふれを防止することができる。また、プラン
ジャ13と弁体21とが弁体ガイド4を介して連結され
ているので、コイル11通電時にプランジャ13が上方
へ吸引された際に、弁体21頭部とプランジャ13とが
弁体ガイド4を介して衝突する。従って、金属同士の衝
突がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性も向上し、衝突音を小さくすることができる。
ついて説明する。プランジャ13に形成された嵌合溝4
aに弁体ガイド4が嵌合している。この弁体ガイド4
は、H形の形状をした樹脂製部材であり、H形の上部が
嵌合溝4aに嵌合し、下部で弁体21を保持している。
すなわち図4に示すように、弁体ガイド4は弁体21の
両側から保持しているので、連結ピン22を支点とする
弁体21のふれを防止することができる。また、プラン
ジャ13と弁体21とが弁体ガイド4を介して連結され
ているので、コイル11通電時にプランジャ13が上方
へ吸引された際に、弁体21頭部とプランジャ13とが
弁体ガイド4を介して衝突する。従って、金属同士の衝
突がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性も向上し、衝突音を小さくすることができる。
【0027】そして、プランジャ13は、弁ガイド4と
弁体21とが連結された状態で、プランジャガイド2に
摺動可能に嵌装されている。このプランジャガイド2
は、段差部を有する筒状のもので、潤滑性のある低摩擦
係数の樹脂で成形されている。プランジャガイド2の大
径部2aにプランジャ13が嵌装され、大径部2a内を
拡径部13aが摺動する。よって、プランジャ13が摺
動するときに、金属同士が接触することがなくなる。さ
らに、プランジャガイド2は、潤滑性のある低摩擦係数
の樹脂で成形されているため、プランジャ13の摺動時
に生じる摺動抵抗を低減できるので、プランジャ13の
応答速度の向上も図ることができる。また、プランジャ
ガイド2の小径部2bには、入力ポート31及び出力ポ
ート32を避けるための円弧上の逃げ部が形成されてい
る。
弁体21とが連結された状態で、プランジャガイド2に
摺動可能に嵌装されている。このプランジャガイド2
は、段差部を有する筒状のもので、潤滑性のある低摩擦
係数の樹脂で成形されている。プランジャガイド2の大
径部2aにプランジャ13が嵌装され、大径部2a内を
拡径部13aが摺動する。よって、プランジャ13が摺
動するときに、金属同士が接触することがなくなる。さ
らに、プランジャガイド2は、潤滑性のある低摩擦係数
の樹脂で成形されているため、プランジャ13の摺動時
に生じる摺動抵抗を低減できるので、プランジャ13の
応答速度の向上も図ることができる。また、プランジャ
ガイド2の小径部2bには、入力ポート31及び出力ポ
ート32を避けるための円弧上の逃げ部が形成されてい
る。
【0028】次に、上記構成を有するゲート式電磁弁1
の動作について説明する。図1はコイル11に通電され
ていない状態を示す。この状態においては、バネ14の
付勢力によって、プランジャ13及び弁体21が下方に
付勢されている。よって、前記説明のように、くさびを
打ち込む原理により、弁体21が出口ポート側へ付勢さ
れ、シール用パッキン34に密着しているため、出力ポ
ート32へ流体は供給されない。すなわち、入力ポート
31と出力ポート32とは連通していない状態にある。
このとき、入力ポート31の出口面にガイド用パッキン
5を配設しているので、従来例のようにテーパ部におい
て面で接触せずに線で接触するため、弁体21をシール
用パッキン34に対してより強く付勢することができ、
出力ポート32への漏れを確実に防止することができ
る。
の動作について説明する。図1はコイル11に通電され
ていない状態を示す。この状態においては、バネ14の
付勢力によって、プランジャ13及び弁体21が下方に
付勢されている。よって、前記説明のように、くさびを
打ち込む原理により、弁体21が出口ポート側へ付勢さ
れ、シール用パッキン34に密着しているため、出力ポ
ート32へ流体は供給されない。すなわち、入力ポート
31と出力ポート32とは連通していない状態にある。
このとき、入力ポート31の出口面にガイド用パッキン
5を配設しているので、従来例のようにテーパ部におい
て面で接触せずに線で接触するため、弁体21をシール
用パッキン34に対してより強く付勢することができ、
出力ポート32への漏れを確実に防止することができ
る。
【0029】コイル11に通電すると、固定鉄心12の
上下方向に磁界が発生し、固定鉄心12とプランジャ1
3により磁気回路が形成され、固定鉄心12は電磁石と
なりプランジャ13を吸引する。この吸引力は、プラン
ジャ13を下方へ付勢しているバネ14の付勢力よりも
強いので、プランジャ13の拡径部13aがプランジャ
室15上面に当接するまで上方に移動する。このとき、
拡径部13aがクッションリング3を介してプランジャ
室15上面に衝突する。また、拡径部13aはプランジ
ャガイド2の大径部2a内で摺動する。従って、金属同
士の衝突及び接触がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐこ
とができ、耐久性も向上し、衝突音を小さくすることが
できる。そして、プランジャ13の移動に伴い弁体21
も移動するので、入力ポート31と出力ポート32とが
連通する。
上下方向に磁界が発生し、固定鉄心12とプランジャ1
3により磁気回路が形成され、固定鉄心12は電磁石と
なりプランジャ13を吸引する。この吸引力は、プラン
ジャ13を下方へ付勢しているバネ14の付勢力よりも
強いので、プランジャ13の拡径部13aがプランジャ
室15上面に当接するまで上方に移動する。このとき、
拡径部13aがクッションリング3を介してプランジャ
室15上面に衝突する。また、拡径部13aはプランジ
ャガイド2の大径部2a内で摺動する。従って、金属同
士の衝突及び接触がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐこ
とができ、耐久性も向上し、衝突音を小さくすることが
できる。そして、プランジャ13の移動に伴い弁体21
も移動するので、入力ポート31と出力ポート32とが
連通する。
【0030】続いて、コイル11への通電を解除する
と、固定鉄心12の上下方向に生じていた磁界が消滅す
るから、プランジャ13に対する吸引力もなくなる。よ
って、バネ14の拡弾力によって、プランジャ13及び
弁体21が下方に移動する。このとき、拡径部13aが
プランジャガイド2を介してプランジャ室15下面に衝
突する。また、拡径部13aはプランジャガイド2の大
径部2a内で摺動する。従って、金属同士の衝突及び接
触がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性も向上し、衝突音を小さくすることができる。さら
に、プランジャ13の摺動抵抗が大幅に低減されている
ので応答速度が向上する。そして、プランジャ13の移
動に伴い弁体21も移動するので、入力ポート31と出
力ポート32とが遮断される。このとき、弁体21は、
ガイド用パッキン5と接触しながら下方へ移動してい
く。従って、弁体21と入力ポート31の出口面とが直
接接触することがないので、弁体21と入力ポート31
の出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保ち続ける。
と、固定鉄心12の上下方向に生じていた磁界が消滅す
るから、プランジャ13に対する吸引力もなくなる。よ
って、バネ14の拡弾力によって、プランジャ13及び
弁体21が下方に移動する。このとき、拡径部13aが
プランジャガイド2を介してプランジャ室15下面に衝
突する。また、拡径部13aはプランジャガイド2の大
径部2a内で摺動する。従って、金属同士の衝突及び接
触がなくなり、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性も向上し、衝突音を小さくすることができる。さら
に、プランジャ13の摺動抵抗が大幅に低減されている
ので応答速度が向上する。そして、プランジャ13の移
動に伴い弁体21も移動するので、入力ポート31と出
力ポート32とが遮断される。このとき、弁体21は、
ガイド用パッキン5と接触しながら下方へ移動してい
く。従って、弁体21と入力ポート31の出口面とが直
接接触することがないので、弁体21と入力ポート31
の出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保ち続ける。
【0031】以上説明したように、本発明のゲート式電
磁弁1によれば、プランジャ13の下端に形成された拡
径部13aの上面に樹脂製のクッションリング3と、拡
径部13aが摺動する部分に樹脂製のプランジャガイド
2と、プランジャ13と弁体21との間に樹脂製の弁体
ガイド4を有しているので、プランジャ13が摺動する
際、金属同士での接触がなくなり、さらにプランジャ室
15の上面及び下面とは直接衝突せず、各クッション部
材を介して衝突する。従って、金属粉等の発塵を防ぐこ
とができ、耐久性を向上させることが可能となった。さ
らに、プランジャ13が摺動する際に生じる弁体21の
接続ピン22を支点とするふれを、防止することがで
き、また、弁体21頭部とプランジャ13が直接衝突し
なくなる。従って、弁体21の摩耗を防止することがで
き、その結果として、金属粉等の発塵を防ぐことがで
き、耐久性を向上させることが可能となった。
磁弁1によれば、プランジャ13の下端に形成された拡
径部13aの上面に樹脂製のクッションリング3と、拡
径部13aが摺動する部分に樹脂製のプランジャガイド
2と、プランジャ13と弁体21との間に樹脂製の弁体
ガイド4を有しているので、プランジャ13が摺動する
際、金属同士での接触がなくなり、さらにプランジャ室
15の上面及び下面とは直接衝突せず、各クッション部
材を介して衝突する。従って、金属粉等の発塵を防ぐこ
とができ、耐久性を向上させることが可能となった。さ
らに、プランジャ13が摺動する際に生じる弁体21の
接続ピン22を支点とするふれを、防止することがで
き、また、弁体21頭部とプランジャ13が直接衝突し
なくなる。従って、弁体21の摩耗を防止することがで
き、その結果として、金属粉等の発塵を防ぐことがで
き、耐久性を向上させることが可能となった。
【0032】また、入力ポート31の出口部に樹脂製の
ガイド用パッキン5を有しているので、ポート間を遮断
する際に、弁体21と入力ポート31の出口面が直接接
触することがなくなり、弁体21及び入力ポート31の
出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保ち続ける。ま
た、テーパ部において面で接触せずに線で接触するた
め、弁体21をシール用パッキン34に対してより強く
付勢することができ、出力ポート32への漏れを確実に
防止することができるようになった。
ガイド用パッキン5を有しているので、ポート間を遮断
する際に、弁体21と入力ポート31の出口面が直接接
触することがなくなり、弁体21及び入力ポート31の
出口面ともに摩耗せずに、平面精度を保ち続ける。ま
た、テーパ部において面で接触せずに線で接触するた
め、弁体21をシール用パッキン34に対してより強く
付勢することができ、出力ポート32への漏れを確実に
防止することができるようになった。
【0033】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明は上記実施の形態に限ることなく、色々な応
用が可能である。例えば本実施の形態では、クッション
リングをプランジャ側に設けたが、プランジャ室側に設
けることも可能である。また、本発明の適用は、ゲート
式電磁弁のみならず、一般的な電磁弁にも適用すること
ができる。
が、本発明は上記実施の形態に限ることなく、色々な応
用が可能である。例えば本実施の形態では、クッション
リングをプランジャ側に設けたが、プランジャ室側に設
けることも可能である。また、本発明の適用は、ゲート
式電磁弁のみならず、一般的な電磁弁にも適用すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のゲート式電磁弁によれば、コイ
ルボビンの胴部に導線が巻かれてなるコイルと、コイル
ボビン孔に固定的に設けられた固定鉄心と、コイル通電
時に固定鉄心に発生される電磁力により固定鉄心側に吸
引されるプランジャと、からなるソレノイド部と、同軸
上に配設された入力ポート及び出力ポートと、前記プラ
ンジャとピンにより連結され、前記入力ポートと出力ポ
ートとを連通または遮断する板状の弁体と、からなる弁
部と、を有するゲート式電磁弁において、前記プランジ
ャの下端に形成された拡径部の上面にクッション部材
と、前記拡径部が摺動する部分にプランジャガイド部材
と、を有することにより、プランジャが摺動する際、金
属同士での接触がなくなり、さらにプランジャ室上面及
び下面とは直接衝突せず、クッション部材を介して衝突
する。従って、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性を向上させることが可能となった。
ルボビンの胴部に導線が巻かれてなるコイルと、コイル
ボビン孔に固定的に設けられた固定鉄心と、コイル通電
時に固定鉄心に発生される電磁力により固定鉄心側に吸
引されるプランジャと、からなるソレノイド部と、同軸
上に配設された入力ポート及び出力ポートと、前記プラ
ンジャとピンにより連結され、前記入力ポートと出力ポ
ートとを連通または遮断する板状の弁体と、からなる弁
部と、を有するゲート式電磁弁において、前記プランジ
ャの下端に形成された拡径部の上面にクッション部材
と、前記拡径部が摺動する部分にプランジャガイド部材
と、を有することにより、プランジャが摺動する際、金
属同士での接触がなくなり、さらにプランジャ室上面及
び下面とは直接衝突せず、クッション部材を介して衝突
する。従って、金属粉等の発塵を防ぐことができ、耐久
性を向上させることが可能となった。
【0035】また、前記プランジャと前記弁体との間に
弁体ガイド部材を有することにより、プランジャが摺動
する際に生じる弁体の接続ピンを支点とするふれを、防
止することができる。さらに、弁体頭部とプランジャが
直接衝突しなくなる。従って、弁体の摩耗を防止するこ
とができ、その結果として、金属粉等の発塵を防ぐこと
ができ、耐久性を向上させることが可能となった。
弁体ガイド部材を有することにより、プランジャが摺動
する際に生じる弁体の接続ピンを支点とするふれを、防
止することができる。さらに、弁体頭部とプランジャが
直接衝突しなくなる。従って、弁体の摩耗を防止するこ
とができ、その結果として、金属粉等の発塵を防ぐこと
ができ、耐久性を向上させることが可能となった。
【0036】さらに、前記入力ポートの出口部にガイド
用パッキンを有することにより、ポート間を遮断する際
に、弁体と入力ポートの出口面が直接接触することがな
くなり、弁体及び入力ポートの出口面ともに摩耗せず
に、平面精度を保ち続ける。また、テーパ部において面
で接触せずに線で接触するため、弁体をシール用パッキ
ンに対してより強く付勢することができ、出力ポートへ
の漏れを確実に防止することができるようになった。
用パッキンを有することにより、ポート間を遮断する際
に、弁体と入力ポートの出口面が直接接触することがな
くなり、弁体及び入力ポートの出口面ともに摩耗せず
に、平面精度を保ち続ける。また、テーパ部において面
で接触せずに線で接触するため、弁体をシール用パッキ
ンに対してより強く付勢することができ、出力ポートへ
の漏れを確実に防止することができるようになった。
【図1】本発明の一実施の形態に係るゲート式電磁弁の
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示すA−A断面の矢視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るゲート式電磁弁の
可動部の分解斜視図である。
可動部の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るゲート式電磁弁の
可動部の断面図である。
可動部の断面図である。
【図5】従来のゲート式電磁弁の断面図である。
1 ゲート式電磁弁 2 プランジャガイド 3 クッションリング 4 弁体ガイド 5 ガイド用パッキン 6 弁本体 10 ソレノイド部 13 プランジャ 15 プランジャ室 19 ウエアリング 20 弁部 21 弁体 31 入力ポート 32 出力ポート 34 シール用パッキン
Claims (4)
- 【請求項1】 コイルボビンの胴部に導線が巻かれてな
るコイルと、コイルボビン孔に固定的に設けられた固定
鉄心と、コイル通電時に固定鉄心に発生される電磁力に
より固定鉄心側に吸引されるプランジャと、からなるソ
レノイド部と、 同軸上に配設された入力ポート及び出力ポートと、前記
プランジャとピンにより連結され、前記入力ポートと出
力ポートとを連通または遮断する板状の弁体と、からな
る弁部と、を有するゲート式電磁弁において、 前記プランジャの下端に形成された拡径部の上面にクッ
ション部材と、 前記拡径部が摺動する部分にプランジャガイド部材と、
を有することを特徴とするゲート式電磁弁。 - 【請求項2】 請求項1に記載するゲート式電磁弁にお
いて、 前記プランジャガイド部材が段差部を有する筒状に形成
されていることを特徴とするゲート式電磁弁。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するゲー
ト式電磁弁において、 前記プランジャと前記弁体との間に弁体ガイド部材を有
することを特徴とするゲート式電磁弁。 - 【請求項4】 請求項1及至請求項3に記載するいずれ
かのゲート式電磁弁において、 前記入力ポートの出口面にガイド用パッキンを有するこ
とを特徴とするゲート式電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08322672A JP3140699B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | ゲート式電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08322672A JP3140699B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | ゲート式電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10159998A true JPH10159998A (ja) | 1998-06-16 |
JP3140699B2 JP3140699B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=18146327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08322672A Expired - Fee Related JP3140699B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | ゲート式電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140699B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006077984A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Vat Holding Ag | 真空バルブ |
JP2007113662A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Aisan Ind Co Ltd | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 |
JP2007162858A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Takara Belmont Co Ltd | ショックレス弁およびショックレス弁を接続した油圧回路 |
JP2008309210A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Smc Corp | 電磁弁 |
JP2010025303A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Takano Co Ltd | 流量制御弁 |
JP2016538501A (ja) * | 2013-11-12 | 2016-12-08 | デイコ アイピー ホールディングス, エルエルシーDayco Ip Holdings, Llc | ソレノイド駆動式ゲートバルブを備えたディーゼルエンジン流体クーラントシステム |
RU174952U1 (ru) * | 2017-03-20 | 2017-11-13 | Публичное акционерное общество "Татнефть" имени В.Д. Шашина | Задвижка с коническим затвором |
CN111379877A (zh) * | 2018-12-28 | 2020-07-07 | Smc株式会社 | 低噪声门阀 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2530282B (en) | 2014-09-17 | 2020-09-23 | Spirax Sarco Ltd | A Condensate drain |
-
1996
- 1996-12-03 JP JP08322672A patent/JP3140699B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006077984A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Vat Holding Ag | 真空バルブ |
JP2007113662A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Aisan Ind Co Ltd | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 |
JP2007162858A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Takara Belmont Co Ltd | ショックレス弁およびショックレス弁を接続した油圧回路 |
JP2008309210A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Smc Corp | 電磁弁 |
JP2010025303A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Takano Co Ltd | 流量制御弁 |
JP2016538501A (ja) * | 2013-11-12 | 2016-12-08 | デイコ アイピー ホールディングス, エルエルシーDayco Ip Holdings, Llc | ソレノイド駆動式ゲートバルブを備えたディーゼルエンジン流体クーラントシステム |
RU174952U1 (ru) * | 2017-03-20 | 2017-11-13 | Публичное акционерное общество "Татнефть" имени В.Д. Шашина | Задвижка с коническим затвором |
CN111379877A (zh) * | 2018-12-28 | 2020-07-07 | Smc株式会社 | 低噪声门阀 |
CN111379877B (zh) * | 2018-12-28 | 2024-02-27 | Smc株式会社 | 低噪声门阀 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3140699B2 (ja) | 2001-03-05 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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