JPH10159980A - 真空封止プラグ及び真空排気用治具 - Google Patents
真空封止プラグ及び真空排気用治具Info
- Publication number
- JPH10159980A JPH10159980A JP31441696A JP31441696A JPH10159980A JP H10159980 A JPH10159980 A JP H10159980A JP 31441696 A JP31441696 A JP 31441696A JP 31441696 A JP31441696 A JP 31441696A JP H10159980 A JPH10159980 A JP H10159980A
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Abstract
な真空封止プラグ及び真空排気用治具を提供する。 【解決手段】 先端にテーパー部を有する金属製のプラ
グノーズ3と内周面にエッヂ部を有する金属製のプラグ
本体2からなる真空封止プラグ1である。プラグ本体2
の内周側にプラグノーズ3を嵌挿し、プラグノーズ3の
テーパー部とプラグ本体2のエッヂ部を圧着することに
より、シール部分を形成する。そのシール部分の外気側
において、Oリング6とプラグ本体2内周面による、他
のシール部分をさらに形成する。
Description
を封止するための真空封止プラグ及びこれを真空容器に
装着するための真空排気用治具に関するものである。
としては、例えば図3に示すような、ボールバルブ22
が用いられていた。該ボールバルブ22は中心に貫通孔
23を有する球状のボール弁24を、例えばテフロン等
のパッキン25で密着挾持し、該ボール弁24に接続さ
れたレバー26で回転して、貫通孔23とバルブ開口部
27をずらすことで、貫通孔23を閉鎖して真空を封止
する構造となっている。
ボールバルブは、ボール弁や操作用レバーが可動構造で
あるため、真空精度の高いバルブを用いても、シール部
他よりリークする場合があり、また、汎用的なバルブ構
造であるためコンパクト性に欠け、真空封止装置自体が
大きくなるために、真空容器を含めた装置全体も必然的
に大きくなり、スペースが必要となる問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
ものであって、その目的は真空維持に対する信頼性が高
く、コンパクトな真空封止装置を低コストで提供するこ
とにある。
れば、先端にテーパー部を有する金属製のプラグノーズ
と、内周面にエッヂ部を有する金属製のプラグ本体とか
ら構成され、該プラグ本体の内周側に該プラグノーズを
嵌挿して、前記プラグノーズのテーパー部と前記プラグ
本体のエッヂ部を圧着することにより、シール部分を形
成する真空封止プラグであって、該シール部分の外気側
において、Oリングとプラグ本体内周面による、他のシ
ール部分をさらに形成したことを特徴とする真空封止プ
ラグが提供される。
ラグのプラグノーズを真空容器に突設されたプラグ本体
に装着するための真空排気用治具であって、側面に真空
排気のための吸引口を設けた大径部とシャフトを案内す
るためのブッシュを内部に有する小径部とからなる異径
円筒状の真空引口本体と、前記小径部に連続する円筒状
のシャフト受けと、該シャフト受けと前記小径部を貫通
し、前記真空引口本体側の端部に前記プラグノーズを着
脱するための着脱機構を備えたシャフトと、該シャフト
の前記シャフト受け側の端部に配設されたハンドルとか
ら構成され、真空容器に突設された前記プラグ本体に接
続した後に、前記プラグノーズを前記シャフトの着脱機
構から脱離して前記プラグ本体に装着することを特徴と
する真空排気用治具が提供される。
プラグノーズのテーパー部とプラグ本体のエッヂ部を圧
着することにより、金属シール部分を形成し、該シール
部分の外気側に、Oリングとプラグ本体内周面の接触に
より、他のシール部分をさらに形成する。こうすること
により、金属シールを締め付けるまでの時間にも真空容
器はOリングにより真空封止され、また、仮に金属シー
ルがゆるんだ場合でもOリングにより真空の破壊が防止
されるため、真空維持に対する信頼度を高めることがで
きる。また、従来のボールバルブに比較して、真空封止
装置を小さくできるので、これを含む装置全体をコンパ
クト化することができる。さらに、部品点数が少なく、
構造が簡易なので、低コスト化も可能である。
空封止プラグ1では、プラグ本体2の内周側にプラグノ
ーズ3を嵌入した後、該プラグ本体2のプラグノーズ3
嵌入側の開口端をプラグワッシャー5を介して、プラグ
キャップ4を冠着し、次いでプラグキャップ4を締め込
むことで、プラグノーズ3のテーパー部とプラグ本体2
のエッヂ部が強く圧着され、金属シールが形成される。
また、プラグノーズ3外周面には、Oリング6を配設す
るための溝部が形成され、プラグ本体2内周面とOリン
グ6との接触部分により他のシールをさらに形成し真空
が封止される。
ば図1に示すような、2つの異なる内径を有する円筒状
の部材であって、内径が変化する部位において、エッヂ
部を形成する。該プラグ本体2は2つの開口端を有する
が、このうち内径の小なる開口端側を真空容器に接続
し、内径の大なる開口端側には、プラグノーズ3を嵌挿
することができるように構成する。このように構成する
ことにより、プラグノーズ3のテーパー部がプラグ本体
2のエッヂ部に当接することが可能となる。
はネジ溝が切られており、プラグ本体2に冠着されるプ
ラグキャップ4の内周面のネジ溝と螺合できる構造とす
る。このような構造とすることにより、プラグキャップ
4を締め付けるとプラグノーズ3のテーパー部がプラグ
本体2のエッヂ部に押し当てられ、金属シール部分が形
成されることになる。
プラグノーズ3に食い込んで確実に真空を封止するため
に、硬質で強度の高い素材が好ましい。本発明において
は、溶接が容易なように真空容器に用いられるものと同
材質のステンレスを用いるが、ステンレスを用いる場合
にあっても、一般の真空装置部品と同様に表面の仕上げ
の程度をよくする必要がある。なお、鋳鉄は内部に鋳物
のスがあることがあり、エッヂ部からの真空漏洩の原因
となったり、その部分に溜まっている気体が真空操作時
に徐々に出てきたりするため、高真空状態で使用するの
には適さない。
例えば図1に示すような、先端にテーパー部を有する擬
円筒状の部材である。該プラグノーズ3の最大外径は、
プラグ本体2の内径より、やや小さく構成する。このよ
うに構成することにより、プラグノーズ3をプラグ本体
2に嵌挿することが可能となる。また、プラグノーズ3
は先端にテーパー部を有しており、該テーパー部がプラ
グ本体2のエッヂ部分に食い込むことにより金属シール
部分が形成される。従って、使用される材質としては、
プラグ本体2より軟質の金属素材、例えば銅、アルミニ
ウム、金、銀、インジウム等が用いられる。また、鋼材
の表面に銅、アルミニウム、金、銀、インジウム等をメ
ッキしたものを用いてもよい。
面には、円周方向にOリング6の形状に適合した溝部を
形成する。前記Oリングを該溝部に装填することによ
り、Oリングの過剰な変形を防止して確実なシール効果
を得ることが可能となる。プラグノーズ3のテーパー部
と背向する側の端面には凸部が形成され、該凸部には金
属製の環状平板体であるプラグワッシャー5が嵌入され
る。
ほぼ等しい外径を有し、その高さはプラグワッシャー5
の厚みよりやや低く、プラグキャップ4とプラグノーズ
が直接接触しないように構成される。このように構成す
ることにより、プラグキャップ4をネジにより締め付け
る際に、プラグワッシャー5のすべり作用によって、回
転方向の力がプラグノーズ3に直接伝達されず、軸方向
の力のみが伝達されるので、プラグノーズ3の回動によ
りシール部分が螺旋状に形成されることがなく、真空度
の低下を防止することができる。
は、例えばプラグ本体2のプラグノーズ3嵌入側の開口
端の外径とほぼ等しい内径の凹部を有する六角柱状の部
材であり、その内周面にはネジ溝が形成されている。す
なわち、六角ナットの一方の開口端を封止した形状を有
しており、プラグ本体2の外周面のネジ溝と螺合してプ
ラグ本体2に冠着される。この際に、プラグキャップ4
は、プラグワッシャー5を介してプラグノーズ3に接触
し、ネジによりプラグキャップ4を締め付けることによ
り、プラグノーズ3のテーパー部がプラグ本体2のエッ
ヂ部に圧着されて金属シールを形成する。
断面が円形であるシール用のリングをいい、本発明に用
いるOリング6は、プラグノーズ3外周面の溝に装填さ
れ、プラグ本体2の内周面と接触するように構成され
る。このように構成することにより、プラグノーズ3外
周面に配設されたOリング6とプラグ本体2内周面が密
着して、金属シールの外気側に第二のシールが形成さ
れ、真空排気後に金属シールを締め付けるまでの間、若
しくは金属シールがゆるんだ際にもOリング6により真
空容器は封止された状態にあるため、真空の破壊が防止
される。本発明においては、JIS規格の真空フランジ
用Oリングを用いることが好ましく、高温雰囲気で使用
する場合には同規格の高温用Oリングを好適に用いるこ
とができる。
とその使用方法について、図面を参照しながら詳細に説
明する。図2は、第2の発明である真空封止プラグを、
真空容器に装着するために用いる真空排気用治具の一実
施例である。真空排気用治具7は、主として小径部14
と大径部15を有する異径円筒状の真空引口本体8と、
前記小径部14に連続する円筒状のシャフト受け9と、
該シャフト受け9と該真空引口本体8を貫通するシャフ
ト12から構成され、該シャフト12の真空引口本体側
の端部にプラグノーズ3を螺着するためのネジ溝を、シ
ャフト受け側の端部にハンドル11が配設される。さら
に、前記真空引口本体8の側面には真空排気のための吸
引口13が設けられ、真空排気ポンプを接続できる構造
となっている。
本体8とは、貫通されたシャフト12をガイドする小径
部14と、吸引口13を設けた大径部15から構成され
る異径円筒状の部材である。前記小径部14は、これに
連続して接続されるシャフト受け9とともに、シャフト
12を支持する部分であり、該シャフト12の端部に螺
着されたプラグノーズ3がプラグ本体のエッヂ部に垂直
に当接できるように構成する。さらに、前記小径部14
の内周面には、シャフトの動きを安定させ、挿入を確実
にするためのブッシュ16が設けられる。
たプラグ本体に接続される部分であり、シャフト12に
螺着されたプラグノーズ3を内蔵することができる。前
記大径部15の、前記小径部14に連続する孔の部分に
はOリング17が配設され、この孔を貫通するシャフト
12の外周面とOリング17の内周面が密着することに
よりシャフト12が軸封される。また、Oリング17は
シャフト12の動きにより遊動しないように、予め設け
られた凹部に嵌入するとともに、該凹部の上面にOリン
グ押さえ板10を配設し、ネジ18により固定する。
に突設されたプラグ本体と接続するためのネジ溝19が
形成され、開口端部にはプラグ本体と真空引口本体8の
嵌合部を封止するためのOリング20が配設される。こ
うすることにより、真空排気を行う際に該嵌合部から真
空が破壊されるのを防止することができる。
ト受け9の孔部には、シャフト12が緩挿される。該シ
ャフト12は、真空引口本体側の端部にプラグノーズ3
を螺着するためのネジ溝、シャフト受け側の端部にハン
ドル11を有する円柱状の部材であり、真空容器を真空
排気した後に上記シャフト12を押し込むことにより、
上記ネジ溝に螺着したプラグノーズ3をプラグ本体に当
接して金属シールを形成することができる。
側の外表面にもネジ溝を形成し、該ネジ溝と螺合するロ
ーレット付きナット21を配設しておくことが好まし
い。こうすることにより、シャフト12を押し込んで金
属シールを形成した後に、ローレット付きナット21を
保持しながらハンドル11を回転することにより、シャ
フト12先端に螺着されたプラグノーズ3を容易に脱離
することができる。
接続方法は、ネジによる螺着に限らず、プラグノーズ3
を脱離しないように挿入でき、プラグノーズ3をプラグ
本体2と垂直に当接でき、かつ、金属シールを形成した
後にプラグノーズ3をシャフト12から容易に脱離でき
る着脱機構との代替が可能である。
2外周面に、シャフト外径がプラグノーズ3のシャフト
挿入口の内径よりやや大となるようにOリング28を配
設してプラグノーズ3と接続する方法や、図5に示すよ
うな、ロック29とスプリングによる簡単なロック機構
を設けて接続する方法、若しくは図6に示すようにプラ
グノーズ3のシャフト挿入口に挿入したシャフト先端に
突設したピン31を回転させることにより鍵式に接続す
る方法を用いることも可能である。なお、図4、図5の
例においては、修理時にプラグノーズ3を外す場合等を
考慮し、ネジ穴30を別途設けておくことが好ましい。
気用治具7の使用方法を説明する。まず、シャフト12
のネジ溝にプラグノーズ3を螺着した後に、シャフト1
2をプラグノーズ3が真空引口本体8の小径部に接する
まで引き出す。次いで、本真空排気用治具7をネジ溝1
9により真空容器に突設したプラグ本体2に螺着する。
この後に、吸引口13に接続した真空排気ポンプを作動
させて真空容器内を真空排気し、シャフト12端部に設
けられたハンドル11を押して、シャフト12を押し込
む。
螺着されたプラグノーズ3のテーパー部が真空容器に突
設されたプラグ本体2のエッヂ部に軽く圧着され、シー
ル部分を形成して真空容器は封止される。また、プラグ
ノーズ3外周部に配設されたOリングとプラグ本体の内
周面が接触することにより第二のシール部分が形成され
る。
持しながらハンドル11を回転させることにより、シャ
フト12の先端のネジを外し、プラグノーズ3をシャフ
ト12から脱離する。最後に、真空排気用治具7をプラ
グ本体から取り外し、プラグ本体にプラグキャップを冠
着して締め付けることにより真空の封止をさらに確実な
ものとする。
止プラグは、プラグノーズとプラグ本体との金属シール
部分を形成するのに加え、該シール部分の外気側にOリ
ングとプラグ本体内周面によるシール部分をさらに形成
するため、真空封止の信頼性が向上し、かつ、真空封止
装置のコンパクト化が可能である。また、本発明のプラ
グは部品点数が少ないので簡易に製造でき、コストダウ
ンにも寄与することが可能である。
び正面図(b)である。
部分断面図である。
部分断面図である。
を示す部分断面図(a)及び正面図(b)である。
ズ、4…プラグキャップ、5…プラグワッシャー、6…
Oリング、7…真空排気用治具、8…真空引口本体、9
…シャフト受け、10…Oリング押さえ板、11…ハン
ドル、12…シャフト、13…吸引口、14…小径部、
15…大径部、16…ブッシュ、17…Oリング、18
…ネジ、19…ネジ溝、20…Oリング、21…ローレ
ット付きナット、22…ボールバルブ、23…貫通孔、
24…ボール弁、25…パッキン、26…レバー、27
…バルブ開口部、28…Oリング、29…ロック機構、
30…ネジ穴、31…ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 先端にテーパー部を有する金属製のプラ
グノーズと、 内周面にエッヂ部を有する金属製のプラグ本体とから構
成され、 該プラグ本体の内周側に該プラグノーズを嵌挿して、前
記プラグノーズのテーパー部と前記プラグ本体のエッヂ
部を圧着することにより、シール部分を形成する真空封
止プラグであって、 該シール部分の外気側において、Oリングとプラグ本体
内周面による、他のシール部分をさらに形成したことを
特徴とする真空封止プラグ。 - 【請求項2】 請求項1記載の真空封止プラグのプラグ
ノーズを真空容器に突設されたプラグ本体に装着するた
めの真空排気用治具であって、 側面に真空排気のための吸引口を設けた大径部とシャフ
トを案内するためのブッシュを内部に有する小径部とか
らなる異径円筒状の真空引口本体と、 前記小径部に連続する円筒状のシャフト受けと、 該シャフト受けと前記小径部を貫通し、前記真空引口本
体側の端部に請求項1記載のプラグノーズを着脱するた
めの着脱機構を備えたシャフトと、 該シャフトの前記シャフト受け側の端部に配設されたハ
ンドルとから構成され、 真空容器に突設された前記プラグ本体に接続した後に、
前記プラグノーズを前記シャフトの着脱機構から脱離し
て前記プラグ本体に装着することを特徴とする真空排気
用治具。
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1996
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