JPH10159978A - ホールカバー - Google Patents

ホールカバー

Info

Publication number
JPH10159978A
JPH10159978A JP32923396A JP32923396A JPH10159978A JP H10159978 A JPH10159978 A JP H10159978A JP 32923396 A JP32923396 A JP 32923396A JP 32923396 A JP32923396 A JP 32923396A JP H10159978 A JPH10159978 A JP H10159978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
projection
opening
hole cover
mounting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32923396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koike
孝 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP32923396A priority Critical patent/JPH10159978A/ja
Publication of JPH10159978A publication Critical patent/JPH10159978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組付作業が容易で、かつ組付後に強固な係合力
を得ることができ、さらに、取付部材が軟質材の場合に
特に好適なホールカバーを提供すること. 【解決手段】取付部材に設けられた開口部22に嵌着さ
れて、この開口部22を閉塞するためのホールカバー1
であって、カバー本体2と、第1突起4の形成された第
1脚部3と、第2突起6の形成された第2脚部5とを備
え、第1脚部3と第2脚部5とは、カバー本体2上で相
互に対向する位置に設けられ、第2突起6は、第1突起
4よりも大きな突起寸法に形成され、第2突起6側に
は、弾性付勢手段としての弾性腕7が形成され、この弾
性腕7の第2突起6側がカバー本体2に対する固定部7
aとされ、反対側が自由端7bとされていることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付部材に設けら
れた開口部に嵌着されて、この開口部を閉塞するための
ホールカバーに関するものであり、取付部材が軟質材の
場合にも好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、ホールカバーとしては、例え
ば、実公平7−14692号公報に記載されたもの(従
来例1)が一般的である。この従来例1では、ホールカ
バーから略円筒状に突入部が垂下、延設されており、こ
の突入部には、取付部材の開口部周縁に弾接係合可能な
弾発係合部が形成されており、取付時に、この弾発係合
部の弾性変形と弾性復元力を利用して、取付部材の開口
部周縁に係合しうるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1では、弾性変形して開口部に嵌挿可能な程度に弾発係
合部の突出寸法を設定せざるを得ず、取付部材が軟質材
の場合には、この程度の弾発係合部の突出寸法では弾接
係合する保持力が弱く、使用に適さないという問題があ
る。
【0004】一方、実開平6−53318号公報に記載
のホールカバー(従来例2)のように、軟質材の内装部
品に適用したものがある。この従来例2では、ホールカ
バーとしてのベルトエスカッションは、取付部材として
の内装部品を車体パネルにまず取り付けた後に、この内
装部品に形成されたガイド用スリットを通してシートベ
ルトのウエビングをウエビング挿通孔内に案内した後、
ウエビング挿通孔周縁及びガイド用スリットをベルトエ
スカッションで覆うように構成したものである。
【0005】しかしながら、このベルトエスカッション
は、係止片と差込み片のみで取付部材としての内装部品
に嵌着、固定する構造なので、軟質材相手では、突出寸
法の大きな差込み片側ではある程度の係合力が期待でき
るとしても、係止片側では係合力が弱くて外れ易くなっ
てしまう。そこで、係止片側も突出寸法を大きくする
と、今度は大きな力で圧入しなければならず、軟質材が
崩れて変形してしまう恐れが多くなる 一方、内装部品の開口部を大きくして、これに対応して
係止片と差込み片の張り出し寸法も大きくしたとして
も、挿着後にガタつきを起こすし、一方にずれると、や
はり外れ易くなってしまうという問題を有している。
【0006】次に、特開平5−248541号公報に記
載のホールカバー(従来例3)では、取付部材の開口部
に弾性的に嵌合する壁に、少なくとも1個の爪部材(ス
ナップ係合爪)が形成されており、取付部材の開口部に
壁を押し込めば、爪部材は押圧力により内側に撓み、次
いで復元して、爪部材の上面(保持クリップ)が取付部
材の開口部周縁の裏側に係合するような構成が開示され
ている。
【0007】しかしながら、取付部材が軟質材の場合に
この従来例3を適用すると、爪部材は、この軟質材(取
付部材)の裏側から板厚方向に強引に押圧して内側に撓
む必要があり、この板厚方向の力によって、軟質材が崩
れて変形してしまう恐れが大きく、また、爪部材にも無
理な力が作用するという問題がある。さらに爪部材は、
取付後においては開口部周縁の取付部材の裏側に係合し
ているだけなので、回転力を加えるとホールカバー全体
が容易に回転してしまい、取付部材が屈曲した面を有す
る場合には、正規の取付位置からずれてしまうという問
題を有していた。本発明は、かかる従来の問題点を解決
し、組付作業が容易で、かつ組付後に強固な係合力を得
ることができ、さらに、取付部材が軟質材の場合に特に
好適なホールカバーを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、取付部材に設けられた開口部に嵌着され
て、この開口部を閉塞するためのホールカバーであっ
て、カバー本体と、第1突起の形成された第1脚部と、
第2突起の形成された第2脚部とを備え、前記第1脚部
と前記第2脚部とは、前記カバー本体上で相互に対向す
る位置に設けられ、前記第2突起は、前記第1突起より
も大きな突起寸法に形成され、当該第2突起側には、弾
性付勢手段としての弾性腕が形成され、この弾性腕の第
2突起側がカバー本体に対する固定部とされ、反対側が
自由端とされているホールカバーを特徴とするものであ
り、組付時には、取付部材の開口部に、まず、第2脚部
の第2突起をけんどん式に圧入、嵌挿することにより、
弾性付勢手段としての弾性腕が弾性変形して、ホールカ
バー全体が第2脚部寄りに移動し、これにより第1脚部
の第1突起を開口部周縁に簡単に係合、保持させること
ができ、組付後には、弾性付勢手段としての弾性腕が若
干弾性復元して、第1脚部の第1突起を開口部周縁に弾
接付勢した状態となるため、組付後のホールカバーと取
付部材の開口部周縁との係合状態が強固となり、組付性
にも優れており、特に、取付部材が軟質材の場合にも係
合性能が格段に向上する。
【0009】なお、前記弾性腕は、前記第2突起の両側
方に左右対称に設けられ、かつ、各弾性腕の前記自由端
側は、前記第1脚部と第2脚部とを結ぶ方向に対して斜
めの位置で、また、前記開口部の内部側から外部側に向
けて斜めに位置するように設けられて、前記開口部周縁
に弾接するように配設された構成とすれば、弾性腕の配
設状態が最適となり、組付時には、より少ない力で弾性
腕を弾性変形させることが可能で、当該一対の弾性腕の
剛性(バネ定数)を下げて、各弾性腕の突出寸法を長く
設定することができ、組付後にも、各弾性腕の自由端が
開口部周縁に弾発付勢した状態で係合しているため、係
合力を常に大きく保持することができる。また、組付後
にホールカバーに回転力等が作用しても、開口部周縁に
弾発付勢した状態の各弾性腕の自由端がこの力に対抗可
能であり、上記従来例のように組付後に位置ずれを発生
する恐れがなくなる。
【0010】また、前記取付部材が特定方向に屈曲した
部材であり、この屈曲方向に対応してカバー本体が屈曲
形成されており、このカバー本体の屈曲方向とは直交す
る方向に前記第1脚部と第2脚部とが配設されている構
成とすれば、組付後に特に屈曲方向には、組付精度が良
好となり、ホールカバーに回転力等が作用しても、一対
の弾性腕の弾発作用により、回転等が生じなくなる。
【0011】さらに、前記第2突起は、平面部とその先
端にガイド部としての傾斜面とが形成されており、前記
第1突起の前記開口部周縁に係合する面と、水平面との
なす角度よりも、前記第2突起の傾斜面と水平面とのな
す角度の方が大きく設定された構成とすれば、けんどん
式に組付する際の挿入作業がより容易となり、また、組
付後に外れにくくすることができる。
【0012】また、前記一対の弾性腕の両自由端先端部
間の寸法が、前記開口部の幅寸法と同等に設定されてい
る構成とすれば、ホールカバーを開口部に組付、挿入す
る際の作業性がさらに良好となり、組付後の位置精度を
高くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面により説明する。図1乃至図5は本発明の一実施形
態を示すものであり、図1は、本実施形態に係るホール
カバー1の底面方向からの説明図、図2は図1のA方向
矢視図、図3は図1のB方向矢視図、図4は図1のC−
C線断面図、図5はホールカバー1の組付態様を示す説
明図である。
【0014】本実施形態に係るホールカバー1は、後述
する取付部材に設けられた開口部に嵌着されて、この開
口部を閉塞するためのものである。図1等に示すよう
に、本実施形態に係るホールカバー1は、カバー本体2
と、第1突起4の形成された第1脚部3と、第2突起6
の形成された第2脚部5と、一対の弾性腕7、7と、一
対の側壁部8、8を備えている。
【0015】図1に示すように、第1脚部3と第2脚部
5とは、カバー本体2上で直径方向に相互に対向する位
置に設けられている。また、本実施形態では、図5に示
す取付部材20が図5で示す紙面と直交する方向に屈曲
した部材の場合を例示しており、よって、この屈曲方向
に対応してカバー本体2が図2及び図3に示すように屈
曲形成されている。そして、このカバー本体2の屈曲方
向、即ち図1における左右方向とは直交する方向(図1
における上下方向)に第1脚部3と第2脚部5とが配設
されている場合を示している。
【0016】第1脚部3は、図1に仮想線で示す取付部
材20の開口部22の円形形状に対応するように若干湾
曲した平面形状に形成されており、図4に示すように、
カバー本体2から一体に垂下、延設されている。第1脚
部3の第1突起4は、図4に示すように、上記従来例1
のような通常の突起形状に形成されている。そして、第
1突起4は、図4及び図5に示すように、取付部材20
の開口部周縁21に係合する面4aが、所定角度分だけ
外方に下がるように傾斜して形成されている。即ち、第
1突起4が取付部材20の開口部周縁21に係合する面
4aと、水平面とは図4に示すように、所定角度K1を
なすように形成されている。
【0017】一方、第2脚部5も、図1に仮想線で示す
取付部材20の開口部22の円形形状に対応するように
若干湾曲した平面形状に形成されており、図4に示すよ
うに、カバー本体2から一体に垂下、延設されている。
第2脚部5の第2突起6は、図4に示すように、第1突
起4よりも大きな突起寸法に形成されている。また、第
2突起6は、図4に示すように、第2脚部5寄りに平面
部6aが形成され、この平面部6aの先端にガイド部と
しての傾斜面6bが形成されており、この傾斜面6bと
水平面とは、図4に示すように所定角度K2をなすよう
に設定されている。
【0018】そして、本実施形態では、第1突起4の開
口部周縁21に係合する面4aと、水平面とのなす角度
K1よりも、第2突起6の傾斜面6bと水平面とのなす
角度k2の方が大きく設定されている。
【0019】第2突起6側には、弾性付勢手段としての
一対の弾性腕7、7が形成されている。この各弾性腕7
の第2突起6側は、図1に示すようにカバー本体2と一
体に形成されて、カバー本体2に対する固定部7aとさ
れており、反対側がカバー本体2とは所定の間隔をおい
た自由端7bとされており、この自由端7bが弾性変形
及び弾性復元が可能となっている。
【0020】そして、本実施形態では一対の弾性腕7、
7は、図1に示すように第2突起6の両側方に左右対称
に設けられ、かつ、各弾性腕7の自由端7b側は、第1
脚部3と第2脚部5とを結ぶ方向に対して斜めの位置
で、また、図1に示すように取付部材20の開口部22
の内部側(中心位置側)から外部側に向けて斜めに位置
するように設けられている。また、一対の弾性腕7、7
の自由端7bの先端部71は、図1に示すように、組付
前の状態では、取付部材20の開口部22の形成位置よ
りもさらに外部側に位置するように設定されている。即
ち、本実施形態では、一対の弾性腕7の両自由端先端部
71、71間の寸法Wが、開口部22の幅寸法(本実施
形態では開口部22が円形であるためその直径寸法)と
同等に設定されているおり、後述する組付時に自由端7
bが弾性変形することにより、取付部材20の開口部周
縁21に弾接するように設計されている。
【0021】一対の側壁部8、8は、図1等に示すよう
に、平面上では取付部材20の開口部22に対応した湾
曲形状に形成されており、後述する組付後に取付部材2
0の開口部周縁21に当接して配置されるように、位置
設定がなされている
【0022】次に、上記構成からなる本実施形態のホー
ルカバー1の組付手順について説述する。組付にあたっ
ては、まず、ホールカバー1の第1脚部3側を作業者が
把持して、第2脚部5の第2突起6とカバー本体2との
間に、対応する取付部材20の開口部周縁21を挟み込
む様に、図5に矢線Dで示す方向にホールカバー1の第
2突起6側を所定の圧力で押圧、挿入してゆく。この際
に、第2突起6には傾斜面6bが形成されており、上記
の如く水平面と所定角度K2をなして傾斜しているた
め、この傾斜面6bが挿入時のガイドの役割を果たし
て、挿入作業が容易に行える。
【0023】また、第2突起6側を所定の圧力で押圧す
るというのは、一対の対称配置された弾性腕7の自由端
7bが、上記第2突起6の挿入時に並行して弾性変形し
て、取付部材20の開口部周縁21に弾接するのに要す
る圧力の意味である。この際、本実施形態では、一対の
弾性腕7、7が上記の如く第2突起6の両側方に左右対
称に設けられ、かつ、各弾性腕7の自由端7b側は、第
1脚部3と第2脚部5とを結ぶ方向に対して斜めの位置
で、また、取付部材20の開口部22の内部側から外部
側に向けて斜めに位置するように設けられているため、
一対の弾性腕7、7の配設状態が最適となり、組付時に
は、より少ない力で各弾性腕7の自由端7bを弾性変形
させることが可能で、当該一対の弾性腕7、7の剛性
(バネ定数)を下げて、各弾性腕7の自由端7bの突出
寸法を長く設定することができる。
【0024】このように、組付時には、取付部材20の
対応する開口部周縁21に、まず、第2脚部5の第2突
起6を所謂けんどん式に圧入、嵌挿することにより、弾
性付勢手段としての弾性腕7の自由端7bが弾性変形し
て、ホールカバー1全体が図5において第2脚部5寄り
に所定寸法分だけ移動する。このため、第1脚部3側の
第1突起4を対応する位置の取付部材20の開口部周縁
21に簡単に係合、保持させることができ、その後に上
記した押圧力が解除されると、各弾性腕7の自由端7b
の弾性復元力により図5に矢線Eで示す方向にホールカ
バー1全体が所定寸法分だけ戻るため、いわゆる自動的
なけんどん式でホールカバー1全体が移動、復元する。
【0025】上記したような簡単な組付作業により、ホ
ールカバー1の組付は完了するため、組付性能が抜群に
優れたものとなる。特に、取付部材20が本実施形態の
ように軟質材の場合にも、上記従来例のような開口部周
縁21に対する組付時の負担が少ないため、小さな組付
力で、強固な組付が可能となる。また、上記の如く本実
施形態では、一対の弾性腕7が左右対称に設けられ、か
つ、一対の弾性腕7の両自由端先端部71、71間の寸
法Wが、開口部22の幅寸法と同等に設定されているた
め、第1脚部3と第2脚部5とを結ぶホールカバー1の
中心が、開口部22の中心位置と一致するように押し込
まれるので、組付作業性がさらに良好となり、組付後の
位置精度を高く保持することができる。
【0026】さらに、組付後においても、各弾性腕7の
自由端7bが開口部周縁21に弾発付勢した状態で係合
しているため、係合力を常に大きく保持することができ
る。即ち、組付後には、弾性付勢手段としての弾性腕7
の自由端7bが若干弾性復元して、第1脚部3の第1突
起4をこれに係合する開口部周縁21に弾接付勢した状
態となるため、組付後のホールカバー1と取付部材20
の開口部周縁21との係合状態が強固となる。また、組
付後にホールカバー1に回転力等が作用しても、開口部
周縁21に弾発付勢した状態の各弾性腕7の自由端7b
がこの力に対抗可能であり、上記従来例のように組付後
に位置ずれを発生する恐れがなくなる。
【0027】さらに、取付部材20が、本実施形態のよ
うに特定方向に屈曲した部材であっても、この屈曲方向
に対応してカバー本体2が屈曲形成されているため、組
付後に特に屈曲方向には、組付精度が良好となり、上記
従来例のような位置ずれや段差の発生することがより少
なくなる。また、カバー本体2の屈曲方向とは直交する
方向に第1脚部3と第2脚部5とが配設されているた
め、取付部材20が、特定方向に屈曲した部材であって
も、組付後にホールカバー1に回転力等が作用しても、
一対の弾性腕7の自由端7bの弾発作用により、回転等
が生じにくくなる
【0028】また、本実施形態では、上記の如く第2突
起6は、平面部6aとその先端にガイド部としての傾斜
面6bとが形成されており、第1突起4の開口部周縁2
1に対する係合面4aと、水平面とのなす角度K1より
も、第2突起6の傾斜面6bと水平面とのなす角度K2
の方が大きく設定されているため、上記した、けんどん
式に組付する際の挿入作業がより容易となり、また、組
付後に外れにくくすることができる。
【0029】なお、本実施形態のホールカバー1を取付
部材20から取り外す必要がある場合には、上記組付手
順と同様に一対の弾性腕7を所定圧で弾性変形させて、
第2脚部5側にホールカバー1全体を所定寸法移動さ
せ、これにより、第1脚部3の第1突起4を取付部材2
0の開口部周縁21から取り外せ、後は、第2脚部5側
を開口部周縁21との係合状態から引き抜くだけでよ
く、取り外し作業も容易に行うことができる。
【0030】なお、上記実施形態は、取付部材20が図
示のような特定方向に屈曲した部材である場合を例示し
ているが、本発明は、この取付部材20の屈曲方向が図
示の実施形態の場合以外にも対応可能なことは言うまで
もなく、これらの各場合には、この取付部材20の屈曲
方向に対応してカバー本体2を成形すればよく、他の構
成は、基本的には上記実施形態のままで可能である。
【0031】また、このように取付部材20が種々の屈
曲面を成す場合に下記の如く本発明の特徴が最も顕著に
発揮されるものである。しかしながら、本発明はこれに
も限定されるものではなく、取付部材20が平板状の平
滑面の場合にも適用可能であり、この場合には、平板状
の取付部材20に対応してカバー本体2を平板状に成形
するだけでよく、他の構成は、基本的には上記実施形態
のままで可能である。
【0032】さらに、上記実施形態では、第2突起6
は、平面部6aとその先端にガイド部としての傾斜面6
bとが形成されており、第1突起4の開口部周縁21に
対する係合面4aと、水平面とのなす角度K1よりも、
第2突起6の傾斜面6bと水平面とのなす角度K2の方
が大きく設定されている場合を例示しており、この場合
が上記の如く、けんどん式に組付する際の挿入作業がよ
り容易となり、また、組付後に外れにくくすることがで
きる効果を奏し得るため望ましいが、前記両者の角度K
1、K2を同一にすることも設計条件によっては可能で
ある。
【0033】さらに、上記実施形態では、取付部材20
の開口部22は、円形の場合を例示しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、一対の弾性腕7が組
付後にも開口部周縁21に係合する構成である限り、開
口部22の形状は他の矩形などの任意の形状に設定可能
であり、この場合には、第1脚部3、第1突起4、第2
脚部5、第2突起6、一対の弾性腕7の突出形状及び一
対の側壁部8を、各々開口部22の形状に対応して配設
すればよく、この場合も基本的には上記実施形態に準じ
た構成で可能である。
【0034】また、上記実施形態における一対の側壁部
8、8は、第1脚部3側の組付後の状態保持の点で設け
られるのが望ましいが、設計条件によっては、この構成
を省略することも可能である。
【0035】このように、本発明は上記実施形態に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変形例が可能なことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
請求項1記載の発明では以下の効果を奏し得る。 (1) 組付時には、取付部材の開口部に、まず、第2脚部
の第2突起をけんどん式に圧入、嵌挿することにより、
弾性付勢手段としての弾性腕が弾性変形して、ホールカ
バー全体が第2脚部寄りに所定寸法分だけ移動し、これ
により第1脚部の第1突起を開口部周縁に簡単に係合、
保持させることができるため、組付性能が抜群に優れた
ものとなる。 (2) 特に、取付部材が軟質材の場合にも、上記従来例の
ような開口部周縁に対する組付時の負担が少ないため、
少ない組付力で、強固な組付が可能となる。 (3) 組付後には、弾性付勢手段としての弾性腕が若干弾
性復元して、第1脚部の第1突起を開口部周縁に弾接付
勢した状態となるため、組付後のホールカバーと取付部
材の開口部周縁との係合状態が強固となる。
【0037】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明の効果に加え、以下の効果を奏し得る。 (4) 弾性腕が、第2突起の両側方に左右対称に設けら
れ、かつ、各弾性腕の自由端側は、第1脚部と第2脚部
とを結ぶ方向に対して斜めの位置で、また、開口部の内
部側から外部側に向けて斜めに位置するように設けられ
て、開口部周縁に弾接するように配設されているため、
弾性腕の配設状態が最適となり、組付時には、より少な
い力で弾性腕を弾性変形させることが可能で、当該一対
の弾性腕の剛性(バネ定数)を下げて、各弾性腕の突出
寸法を長く設定することができる。 (5) 組付後にも、各弾性腕の自由端が開口部周縁に弾発
付勢した状態で係合しているため、係合力を常に大きく
保持することができる。 (6) 組付後にホールカバーに回転力等が作用しても、開
口部周縁に弾発付勢した状態の各弾性腕の自由端がこの
力に対抗可能であり、上記従来例のように組付後に位置
ずれを発生する恐れがなくなる。
【0038】請求項3記載の発明では、上記請求項1も
しくは請求項2に記載の発明の効果に加え、以下の効果
を奏し得る。 (7) 取付部材が特定方向に屈曲した部材であっても、こ
の屈曲方向に対応してカバー本体が屈曲形成されている
ため、組付後に特に屈曲方向には、組付精度が良好とな
り、上記従来例のような位置ずれや段差の発生すること
がより少なくなる。 (8) カバー本体の屈曲方向とは直交する方向に前記第1
脚部と第2脚部とが配設されているため、組付後にホー
ルカバーに回転力等が作用しても、一対の弾性腕の弾発
作用により、回転等が生じにくくなる
【0039】請求項4記載の発明では、上記請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加え、以下
の効果を奏し得る。 (9) 第2突起は、平面部とその先端にガイド部としての
傾斜面とが形成されており、第1突起の前記開口部周縁
に係合する面と、水平面とのなす角度よりも、第2突起
の傾斜面と水平面とのなす角度の方が大きく設定されて
いるため、けんどん式に組付する際の挿入作業がより容
易となり、また、組付後に外れにくくすることができ
る。
【0040】請求項5記載の発明では、上記請求項2記
載の発明の効果に加え、以下の効果を奏し得る。 (10)ホールカバーを開口部に組付、挿入する際に、一対
の弾性腕が斜め方向に案内されるため、弾性変形して開
口部内に入り込み、開口部周縁に係合する手順が容易か
つ確実となり、また、一対の弾性腕は、左右対称に設け
られ、かつ、両自由端先端部間の寸法が、開口部の幅寸
法と同等に設定されているため、ホールカバーが、開口
部の中心位置と一致するように押し込まれるので、組付
作業性がさらに良好となり、組付後の位置精度を高く保
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るホールカバーの全体
構成を示す底面方向からの説明図である。
【図2】図1のA方向の矢視図である。
【図3】図1のB方向の矢視図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】ホールカバーの取付部材への組付態様を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ホールカバー 2 カバー本体 3 第1脚部 4 第1突起 4a 第1突起の係合面 5 第2脚部 6 第2突起 6a 第2突起の平面部 6b 第2突起の傾斜面 7 弾性腕 7a 弾性腕の固定部 7b 弾性腕の自由端 71 自由端先端部 8 側壁部 20 取付部材 21 取付部材の開口部周縁 22 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付部材に設けられた開口部に嵌着され
    て、この開口部を閉塞するためのホールカバーであっ
    て、 カバー本体と、第1突起の形成された第1脚部と、第2
    突起の形成された第2脚部とを備え、 前記第1脚部と前記第2脚部とは、前記カバー本体上で
    相互に対向する位置に設けられ、 前記第2突起は、前記第1突起よりも大きな突起寸法に
    形成され、 当該第2突起側には、弾性付勢手段としての弾性腕が形
    成され、この弾性腕の第2突起側がカバー本体に対する
    固定部とされ、反対側が自由端とされていることを特徴
    とするホールカバー。
  2. 【請求項2】前記弾性腕は、前記第2突起の両側方に左
    右対称に設けられ、かつ、各弾性腕の前記自由端側は、
    前記第1脚部と第2脚部とを結ぶ方向に対して斜めの位
    置で、また、前記開口部の内部側から外部側に向けて斜
    めに位置するように設けられて、前記開口部周縁に弾接
    するように配設されている請求項1記載のホールカバ
    ー。
  3. 【請求項3】前記取付部材が特定方向に屈曲した部材で
    あり、この屈曲方向に対応してカバー本体が屈曲形成さ
    れており、このカバー本体の屈曲方向とは直交する方向
    に前記第1脚部と第2脚部とが配設されている請求項1
    または請求項2に記載のホールカバー。
  4. 【請求項4】前記第2突起は、平面部とその先端にガイ
    ド部としての傾斜面とが形成されており、前記第1突起
    の前記開口部周縁に係合する面と、水平面とのなす角度
    よりも、前記第2突起の傾斜面と水平面とのなす角度の
    方が大きく設定されている請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載のホールカバー。
  5. 【請求項5】前記一対の弾性腕の両自由端先端部間の寸
    法が、前記開口部の幅寸法と同等に設定されている請求
    項2記載のホールカバー。
JP32923396A 1996-11-25 1996-11-25 ホールカバー Pending JPH10159978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32923396A JPH10159978A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 ホールカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32923396A JPH10159978A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 ホールカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159978A true JPH10159978A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18219145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32923396A Pending JPH10159978A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 ホールカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159978A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4527737B2 (ja) センサ用の保持クリップ
JPH01150007A (ja) 保持用クリップ
JP2007315792A (ja) 圧力センサの取り付け構造
CN117052761A (zh) 紧固夹
JP2004074920A (ja) ワイパーブレード用の結合部材及びワイパーブレード
JP3759258B2 (ja) コネクタ
WO2015008551A1 (ja) 樹脂クリップ用補強板ばね
JP2002195225A (ja) 電気機器の取付構造
JP3216788B2 (ja) コネクタ保持構造
JP2000151129A (ja) ケースの固定構造
JPH10159978A (ja) ホールカバー
JP4144266B2 (ja) キャブステーストッパ
JPH08121444A (ja) 装着機構
JP2849893B2 (ja) ワイヤーハーネス用プロテクタ
JP3253059B2 (ja) シリンダ錠の取付構造
JP2567856Y2 (ja) パネル取付コネクタ
JP2528532Y2 (ja) クランプ装置
JP2589228Y2 (ja) ロッキングアームの変形防止構造
JP2007306768A (ja) ワイヤハーネス用クリップ
JP2001090868A (ja) 線状体固定具
JPS6246736A (ja) 外装部品の取付構造
JP2605406Y2 (ja) ウォッシャタンク
KR100247537B1 (ko) 자동차용 커넥터
JP2718936B2 (ja) 自動車のウインドモール取付用クリップ
JP2569183Y2 (ja) 配線器具の取付構造