JPH10159866A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

Info

Publication number
JPH10159866A
JPH10159866A JP32593796A JP32593796A JPH10159866A JP H10159866 A JPH10159866 A JP H10159866A JP 32593796 A JP32593796 A JP 32593796A JP 32593796 A JP32593796 A JP 32593796A JP H10159866 A JPH10159866 A JP H10159866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
ring
spring steel
engaging portion
engaging part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32593796A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyoshi Tanizaki
智好 谷崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP32593796A priority Critical patent/JPH10159866A/ja
Publication of JPH10159866A publication Critical patent/JPH10159866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクリミッタ作動時のトルクのバラツキを
小さくし、もって感度が良好で作動精度が高いトルクリ
ミッタを提供する。 【解決手段】 アウターリング1の内周面にギヤ状の係
合部4を設けるとともに、前記アウターリング1の内周
側に相対回転自在に配置されたインナーリング11の外
周面に前記係合部4に弾性的に係合する星形バネ鋼21
を固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝達トルクの大き
さを規制するトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4に示すように、従来のト
ルクリミッタは、インナーリング21の外周面22に嵌
着固定したスリップリング23の外向き凸部24をアウ
ターリング25の円筒状の内周面26に圧接させ、所定
値以上の大きさの回転トルクが入力したときに外向き凸
部24とアウターリング25とを滑らせて、伝達トルク
の大きさを所定値未満に規制するようになっている。
【0003】また他の従来例として、特公平3−402
57号公報、特公平5−34543号公報または実開昭
63−103047号公報に掲載されたトルクリミッタ
が知られているが、これらも皆、部品同士の圧接力ない
し摩擦力を利用して伝達トルクの大きさを規制するもの
である。
【0004】しかしながら圧接力ないし摩擦力には、部
品の表面粗さや油の付着の有無等によりその大きさが左
右され易い性質があり、よって上記従来技術には、トル
クリミッタ作動時のトルクのバラツキが大きい問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、トルクリミッタ作動時のトルクのバラツキを小さく
し、もって感度が良好で作動精度が高いトルクリミッタ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるトルクリミッタは、アウタ
ーリングの内周面または前記アウターリングの内周側に
相対回転自在に配置されたインナーリングの外周面の何
れか一方にギヤ状の係合部を設けるとともに、他方に前
記係合部に弾性的に係合するバネ部材を固定することに
した。
【0007】また本発明の請求項2によるトルクリミッ
タは、上記した請求項1のトルクリミッタにおいて、バ
ネ部材が星形バネ鋼であり、前記星形バネ鋼がその外向
き係合部分でアウターリングの内周面に設けられたギヤ
状の係合部に弾性的に係合するとともに、内向き係合部
分でインナーリングの外周に固定されていることにし
た。
【0008】上記構成を備えた本発明の請求項1による
トルクリミッタは、上記従来技術のように部品同士の圧
接力ないし摩擦力ではなく、ギヤ状の係合部に弾性的に
係合したバネ部材が回転トルクを受け弾性変形してギヤ
状の係合部の凸部を乗り越えるのに必要な「乗り越え
力」を利用することで、伝達トルクの大きさを規制する
ものであって、このようにバネ部材のバネ性を利用する
乗り越え力には圧接力ないし摩擦力と比較して、部品の
表面粗さや油の付着の有無等によりその大きさが左右さ
れにくい特徴があり、よってこの分、トルクリミッタ作
動時のトルクのバラツキを小さくすることが可能とな
る。バネ部材の乗り越え力の大きさは、ギヤ状の係合部
の形状、バネ部材の形状、材質またはバネ定数等を変更
することにより適宜調整することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0010】図1に示すように、アウターリング1の内
周側にインナーリング11が相対回転自在に配置されて
おり、図2に示すように、アウターリング1の内周面お
よびインナーリング11の外周面に互いに摺動する円筒
状の摺動部2,12が設けられて、両リング1,11が
同軸上に保たれている。摺動部2,12の軸方向幅a
は、両リング1,11の軸方向幅の半分程度である。
【0011】両リング1,11の軸方向幅の残りの半分
の領域bにおいて、アウターリング1の内周面が摺動部
2より一段大径化されるとともに、インナーリング11
の外周面が摺動部12より一段小径化されており、ここ
にバネ部材の一種である星形バネ鋼21を収容する環状
の空間3が設けられている。
【0012】図1に示したように、星形バネ鋼21は、
これを軸方向から見て略星形を呈するバネ鋼製のエンド
レス部品であって、同方向から見て同じ大きさの二つの
正方形を45度変位させて重ね合わせたような形状をし
ており、径方向外方へ向けて放射状に突出した外向き係
合部分22と、径方向内方へ向けて突出した内向き係合
部分23とが八つずつ交互にかつ等配状に設けられてい
る。
【0013】アウターリング1の大径側の内周面に、多
数の凹部5および凸部6を円周方向に交互に設けたギヤ
状の係合部4が設けられており、このギヤ状の係合部4
の凹部5に対して星形バネ鋼21の外向き係合部分22
がそれぞれ弾性的に係合している。ギヤ状の係合部4
は、アウターリング1の大径側の内周面に略円弧形の凹
部5を二十四等配したものであって、等配数の違いか
ら、凹部5に対して三つおきに星形バネ鋼21の外向き
係合部分22が係合している。
【0014】インナーリング11の小径側の外周面に、
略円弧形のバネ鋼固定用凹部13が八等配されており、
このバネ鋼固定用凹部13にそれぞれ星形バネ鋼21の
内向き係合部分23が係合され、これにより星形バネ鋼
21がインナーリング11の外周に固定されている。
【0015】アウターリング1およびインナーリング1
1はそれぞれ金属等の剛材により成形されており、また
アウターリング1の外周面にトルク伝達用のギヤ部7が
設けられている。
【0016】上記構成を備えたトルクリミッタにおい
て、アウターリング1がトルク伝達部材およびトルク被
伝達部材(何れも図示せず)の何れか一方に接続される
とともにインナーリング11が他方に接続された状態で
当該トルクリミッタに回転トルクが入力すると、この回
転トルクの大きさが所定値未満であるときには、星形バ
ネ鋼21がこれに耐えて大きく弾性変形せず、よってそ
の外向き係合部分22がギヤ状の係合部4の凸部6を乗
り越える程に大きく凹まないために、アウターリング1
と星形バネ鋼21およびインナーリング11とが一体に
回転し、回転トルクがトルク伝達部材からトルク被伝達
部材へ伝えられる。
【0017】これに対して、回転トルクの大きさが所定
値以上になると、星形バネ鋼21がこれに耐え切れなく
なって大きく弾性変形し、外向き係合部分22がギヤ状
の係合部4の凸部6を乗り越えるように大きく凹むため
に、アウターリング1と星形バネ鋼21およびインナー
リング11とが相対回転し、回転トルクがトルク伝達部
材から被トルク伝達部材へ伝えられるのが規制される。
したがって所定値以上の大きさの回転トルクがトルク被
伝達部材側に伝達されず、よってトルク被伝達部材側の
部品に過度の負担がかかるのを防止することができる。
【0018】また上記構成のトルクリミッタは、上記し
たようにバネ性を備えた星形バネ鋼21が弾性変形して
ギヤ状の係合部4の凸部6を乗り越えるのに必要とされ
る「乗り越え力」を利用して伝達トルクの大きさを規制
するものであって、このバネ性を利用した乗り越え力に
は圧接力ないし摩擦力と比較して、部品の表面粗さや油
の付着の有無等によりその大きさが左右されにくい特徴
がある。したがってこの分、トルクリミッタ作動時のト
ルクのバラツキを小さくすることができ、もって感度が
良好で作動精度が高いトルクリミッタを提供することが
できる。
【0019】また上記トルクリミッタは以下のように、
その構成を付加変更することが可能である。
【0020】 図1に示したようにアウターリング1
を、外周面にギヤ部7を設けた外周側のリング部品と1
aと、内周面に摺動部2およびギヤ状の係合部4を設け
た内周側のリング部品1bとの組み合わせとして、両リ
ング1a,1bを互いに嵌合する。このようにすると、
一つのリング部品1a,1bの外周面または内周面の何
れか一方にギヤ部7等の加工を施せば良く、また必要に
応じてその材質を両リング1a,1bで変えることも可
能であるために、アウターリング1の製作を容易化する
ことができる。 インナーリング11の小径側の外周面にギヤ状の係
合部4を設けるとともに、アウターリング1の大径側の
内周面に係合部4に弾性的に係合する星形バネ鋼21を
固定することにしても良い。 星形バネ鋼21以外の板バネ鋼を利用することにし
ても良い。 等配数は何れも限定されない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1または請求項2によるトルクリミッタにおいては、
上記従来技術のように部品同士の圧接力ないし摩擦力で
はなく、ギヤ状の係合部に弾性的に係合したバネ部材が
回転トルクを受け弾性変形してギヤ状の係合部の凸部を
乗り越えるのに必要な「乗り越え力」を利用して、伝達
トルクの大きさを規制するものであって、このようにバ
ネ部材のバネ性を利用する乗り越え力には圧接力ないし
摩擦力と比較して、部品の表面粗さや油の付着の有無等
によりその大きさが左右されにくい特徴がある。したが
ってこの分、トルクリミッタ作動時のトルクのバラツキ
を小さくすることができ、もって感度が良好で作動精度
が高いトルクリミッタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトルクリミッタの軸直
角方向断面図であって図2におけるA−A線断面図
【図2】同トルクリミッタの軸方向半裁断面図であって
図1におけるB−B線断面図
【図3】従来例に係るトルクリミッタの軸直角方向断面
図であって図4におけるC−C線断面図
【図4】同トルクリミッタの軸方向半裁断面図であって
図3におけるD−D線断面図
【符号の説明】
1 アウターリング 2,12 摺動部 3 空間 4 係合部 5 凹部 6 凸部 7 ギヤ部 11 インナーリング 13 バネ鋼固定用凹部 21 星形バネ鋼(バネ部材) 22 外向き係合部分 23 内向き係合部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターリング(1)の内周面または前
    記アウターリング(1)の内周側に相対回転自在に配置
    されたインナーリング(11)の外周面の何れか一方に
    ギヤ状の係合部(4)を設けるとともに、他方に前記係
    合部(4)に弾性的に係合するバネ部材を固定したこと
    を特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1のトルクリミッタにおいて、 バネ部材が星形バネ鋼(21)であり、前記星形バネ鋼
    (21)がその外向き係合部分(22)でアウターリン
    グ(1)の内周面に設けられたギヤ状の係合部(4)に
    弾性的に係合するとともに、内向き係合部分(23)で
    インナーリング(11)の外周に固定されていることを
    特徴とするトルクリミッタ。
JP32593796A 1996-11-22 1996-11-22 トルクリミッタ Pending JPH10159866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32593796A JPH10159866A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 トルクリミッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32593796A JPH10159866A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 トルクリミッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159866A true JPH10159866A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18182269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32593796A Pending JPH10159866A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 トルクリミッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159866A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19860150A1 (de) * 1998-12-24 2000-07-13 Winkelmann & Pannhoff Gmbh Vorrichtung zur Übertragung eines Drehmoments von einem Verbrennungsmotor zu einem Kompressor
JP2007217130A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳搬送ローラ装置
CN103872845A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 日本电产科宝株式会社 齿轮传动电动机
KR101665257B1 (ko) * 2015-07-07 2016-10-12 박승병 밴드스프링 기반의 오버토크 방지장치
JP2017011975A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 日本電産コパル株式会社 ギヤドモータ
WO2020086182A1 (en) * 2018-10-22 2020-04-30 Illinois Tool Works Inc. Transmission device

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19860150A1 (de) * 1998-12-24 2000-07-13 Winkelmann & Pannhoff Gmbh Vorrichtung zur Übertragung eines Drehmoments von einem Verbrennungsmotor zu einem Kompressor
US6336883B1 (en) 1998-12-24 2002-01-08 Winkelmann & Pannhoff Gmbh Device for transmitting torque from an internal combustion engine to a compressor
DE19860150B4 (de) * 1998-12-24 2004-06-24 Winkelmann Palsis Motortechnik Gmbh & Co.Kg Vorrichtung zur Übertragung eines Drehmoments von einem Verbrennungsmotor zu einem Kompressor
JP2007217130A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳搬送ローラ装置
CN103872845A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 日本电产科宝株式会社 齿轮传动电动机
JP2014117039A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Nidec Copal Corp ギヤドモータ
JP2017011975A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 日本電産コパル株式会社 ギヤドモータ
KR101665257B1 (ko) * 2015-07-07 2016-10-12 박승병 밴드스프링 기반의 오버토크 방지장치
WO2020086182A1 (en) * 2018-10-22 2020-04-30 Illinois Tool Works Inc. Transmission device
CN111089153A (zh) * 2018-10-22 2020-05-01 伊利诺斯工具制品有限公司 传动装置
US11543008B2 (en) 2018-10-22 2023-01-03 Illinois Tool Works Inc. Transmission device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR870001188B1 (ko) 댐퍼 디스크의 마찰장치
JPS63210418A (ja) 軸と回転体の締結装置
JPH10159866A (ja) トルクリミッタ
US5580312A (en) Damper disk assembly
JPH0914285A (ja) ダンパーディスク組立体
JPH0450521A (ja) ワンウェイクラッチ
JP3310729B2 (ja) 歯車変速機における同期装置の潤滑機構
JP5553052B2 (ja) トルクリミッタの組み付け冶具
JPH05321943A (ja) 過負荷防止装置
US4633989A (en) Structure for supporting a diaphragm spring in a clutch
US6889807B2 (en) One-way clutch apparatus
JP2002147499A (ja) 双方向トルクリミッタ
US6116809A (en) Rotating assembly with internal retaining ring
JPH08189535A (ja) 自動調心型クラッチレリーズ軸受装置
JP2001003953A (ja) 動力伝達装置
JP7305737B1 (ja) 摩擦式トルクリミッタの製造方法
JP3686132B2 (ja) 双方向トルクリミッタ
US5911294A (en) Clutch cover assembly having a tab members formed on the clutch cover to support a diaphragm spring
WO2023120541A1 (ja) ダンパ
JP4987337B2 (ja) クラッチユニット
JPH0413466Y2 (ja)
JP2018179109A (ja) トルクリミッタ
JP3071389B2 (ja) ワンウェイトルクリミット
JP2001132853A (ja) メカニカルシール
JP2002266889A (ja) トルクリミッタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031022