JPH10158511A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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JPH10158511A
JPH10158511A JP33151496A JP33151496A JPH10158511A JP H10158511 A JPH10158511 A JP H10158511A JP 33151496 A JP33151496 A JP 33151496A JP 33151496 A JP33151496 A JP 33151496A JP H10158511 A JPH10158511 A JP H10158511A
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carbon black
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導電性領域の体積固有抵抗値を有し、射出
成形や押出成形などの溶融成形加工性が良好で、しかも
引張破断伸びが大きいポリアリーレンスルフィド樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】 (A)310℃、剪断速度1200/秒
で測定した溶融粘度が80Pa・s以上のポリアリーレ
ンスルフィド55〜85重量%、(B)DBP吸油量が
360ml/100g以上の導電性カーボンブラック3
〜6重量%、(C)平均粒径15μm以下の黒鉛2〜1
0重量%、及び(D)エポキシ基含有α−オレフィン系
共重合体10〜29重量%を含有することを特徴とする
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導電性領域の電
気抵抗を有するポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に
関し、さらに詳しくは、靭性に優れ、成形性が良好で、
しかも体積固有抵抗値を再現性よく制御することができ
るポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関する。本発
明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物は、例えば、
電子部品、家電製品、音響機器などの広範な分野に適用
することができる。
【0002】
【従来の技術】導電性樹脂組成物は、一般に、熱可塑性
樹脂や熱硬化性樹脂などの合成樹脂に導電性カーボンブ
ラックなどの導電性粒子を配合したものであって、金属
と合成樹脂との中間の導電性(半導電性という)を有
し、導電性、帯電防止性、低電気抵抗、電磁波シール性
などが要求される分野で用いられている。一方、ポリフ
ェニレンスルフィド(以下、PPSと略記)に代表され
るポリアリーレンスルフィド(以下、PASと略記)
は、耐熱性、難燃性、耐薬品性、寸法安定性、機械的性
質等に優れたエンジニアリングプラスチックであり、電
気・電子部品、精密機器部品、自動車部品などとして用
途が広がっている。しかし、PASに導電性粒子を配合
した樹脂組成物は、半導電性領域での電気抵抗のバラツ
キが大きく、機械的物性も低下する。電気抵抗をより低
くすると、電気抵抗のバラツキは減るが、機械的物性の
低下が更に大きくなる。
【0003】従来より、これらの問題点を解決するため
に、例えば、(1)PPSに、導電性カーボンブラッ
ク、天然鱗状黒鉛、及び無機充填剤を配合したPPS樹
脂組成物(特公平5−86982号公報)、(2)PA
S好ましくはPPSに、導電性カーボンブラック、グラ
ファイト、及び充填剤を配合した電気導性配合物(特開
平1−272665号公報)、(3)PPSとカーボン
ブラックとを高分子バインダー樹脂に分散させた導電性
組成物、(4)PPSなどの熱可塑性樹脂に、導電性カ
ーボンラック、黒鉛、及びフィブリル化可能なポリテト
ラフルオロエチレンを配合した導電性樹脂組成物(特開
平3−91556号公報)、(5)PPSなどの熱可塑
性樹脂に、導電性カーボンブラック、及び人造黒鉛を配
合した導電性樹脂マスターバッチペレットを作製し、こ
れを熱可塑性樹脂に配合した導電性熱可塑性樹脂製品
(特開平7−286103号公報)などが提案されてい
る。
【0004】PASに導電性カーボンブラックと黒鉛を
配合することにより、電気抵抗を低くすることができ
る。しかし、従来の導電性PAS樹脂組成物は、一般
に、引張破断伸び(引張破壊伸び)に代表される靭性が
低く、高度の靭性が要求される分野には用いることがで
きないという欠点があった。また、従来の導電性PAS
樹脂組成物は、体積固有抵抗値のバラツキが大きく、所
望の体積固有抵抗値を有する樹脂組成物を再現性よく得
ることが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半導
電性領域の体積固有抵抗値を有し、射出成形や押出成形
などの溶融成形加工性が良好で、しかも引張破断伸びが
大きいポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、体積固有抵抗を10
3〜1013Ωcmの範囲の所望の値に再現性よく制御す
ることができるPAS樹脂組成物を提供することにあ
る。本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するた
めに鋭意研究した結果、特定の溶融粘度を有するPAS
に、DBP吸油量が360ml/100g以上の導電性
カーボンブラック、平均粒径15μm以下の黒鉛、及び
エポキシ基含有α−オレフィン系共重合体を特定割合で
配合することにより、体積固有抵抗を103〜1013Ω
cmの範囲の任意の点で再現性よくコントロールするこ
とができ、かつ、引張破断伸びが10%以上で靭性に優
れ、射出成形や押出成形が可能な樹脂組成物の得られる
ことを見いだした。本発明は、これらの知見に基づいて
完成するに至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
310℃、剪断速度1200/秒で測定した溶融粘度が
80Pa・s以上のポリアリーレンスルフィド55〜8
5重量%、(B)DBP吸油量が360ml/100g
以上の導電性カーボンブラック3〜6重量%、(C)平
均粒径15μm以下の黒鉛2〜10重量%、及び(D)
エポキシ基含有α−オレフィン系共重合体10〜29重
量%を含有することを特徴とするポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物が提供される。以下、本発明について詳
述する。
【0007】
【発明の実施の形態】ポリアリーレンスルフィド(PAS) 本発明で使用するPASとは、式[−Ar−S−](た
だし、−Ar−はアリーレン基である。)で表されるア
リーレンスルフィドの繰り返し単位を主たる構成要素と
する芳香族ポリマーである。[−Ar−S−]を1モル
(基本モル)と定義すると、本発明で使用するPAS
は、この繰り返し単位を通常50モル%以上、好ましく
は70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含有
するポリマーである。アリーレン基としては、例えば、
p−フェニレン基、m−フェニレン基、置換フェニレン
基(置換基は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、
またはフェニル基である。)、p,p′−ジフェニレン
スルホン基、p,p′−ビフェニレン基、p,p′−ジ
フェニレンカルボニル基、ナフチレン基などを挙げるこ
とができる。PASとしては、主として同一のアリーレ
ン基を有するポリマーを好ましく用いることができる
が、加工性や耐熱性の観点から、2種以上のアリーレン
基を含んだコポリマーを用いることもできる。
【0008】これらのPASの中でも、p−フェニレン
スルフィドの繰り返し単位を主構成要素とするPPS
が、加工性に優れ、しかも工業的に入手が容易であるこ
とから特に好ましい。この他に、ポリアリーレンケトン
スルフィド、ポリアリーレンケトンケトンスルフィドな
どを使用することができる。コポリマーの具体例として
は、p−フェニレンスルフィドの繰り返し単位とm−フ
ェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムま
たはブロックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り
返し単位とアリーレンケトンスルフィドの繰り返し単位
を有するランダムまたはブロックコポリマー、フェニレ
ンスルフィドの繰り返し単位とアリーレンケトンケトン
スルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロ
ックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り返し単位
とアリーレンスルホンスルフィドの繰り返し単位を有す
るランダムまたはブロックコポリマーなどを挙げること
ができる。これらのPASは、結晶性ポリマーであるこ
とが好ましい。また、PASは、靭性や強度などの観点
から、直鎖状ポリマーであることが好ましい。
【0009】このようなPASは、極性溶媒中で、アル
カリ金属硫化物とジハロゲン置換芳香族化合物とを重合
反応させる公知の方法(例えば、特公昭63−3377
5号公報)により得ることができる。アルカリ金属硫化
物としては、例えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、
硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウムなどを挙
げることができる。反応系中で、NaSHとNaOHを
反応させることにより生成させた硫化ナトリウムなども
使用することができる。ジハロゲン置換芳香族化合物と
しては、例えば、p−ジクロロベンゼン、m−ジクロロ
ベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、p−ジブロムベ
ンゼン、2,6−ジクロロナフタリン、1−メトキシ−
2,5−ジクロロベンゼン、4,4′−ジクロロビフェ
ニル、3,5−ジクロロ安息香酸、p,p′−ジクロロ
ジフェニルエーテル、4,4′−ジクロロジフェニルス
ルホン、4,4′−ジクロロジフェニルスルホキシド、
4,4′−ジクロロジフェニルケトンなどを挙げること
ができる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0010】PASに多少の分岐構造または架橋構造を
導入するために、1分子当たり3個以上のハロゲン置換
基を有するポリハロゲン置換芳香族化合物を少量併用す
ることができる。ポリハロゲン置換芳香族化合物の好ま
しい例としては、1,2,3−トリクロロベンゼン、
1,2,3−トリブロモベンゼン、1,2,4−トリク
ロロベンゼン、1,2,4−トリブロモベンゼン、1,
3,5−トリクロロベンゼン、1,3,5−トリブロモ
ベンゼン、1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼンなど
のトリハロゲン置換芳香族化合物、及びこれらのアルキ
ル置換体を挙げることができる。これらは、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。これらの中でも、経済性、反応性、物性などの
観点から、1,2,4−トリクロロベンゼン、1,3,
5−トリクロロベンゼン、及び1,2,3−トリクロロ
ベンゼンがより好ましい。極性溶媒としては、N−メチ
ル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記)などのN−
アルキルピロリドン、1,3−ジアルキル−2−イミダ
ゾリジノン、テトラアルキル尿素、ヘキサアルキル燐酸
トリアミドなどに代表されるアプロチック有機アミド溶
媒が、反応系の安定性が高く、高分子量のポリマーが得
やすいので好ましい。
【0011】本発明では、比較的高分子量したがって高
溶融粘度のPASを使用する。本発明で使用するPAS
の溶融粘度(310℃、剪断速度1200/秒)は、8
0Pa・s以上である。PASの溶融粘度が小さすぎる
と、引張破断伸びを高くすることが困難で、その他の機
械的物性も不充分となるおそれがある。PASの溶融粘
度は、通常、80〜600Pa・s、好ましくは100
〜400Pa・s、より好ましくは120〜300Pa
・sである。PASの配合割合は、組成物全量基準で5
5〜85重量%であり、好ましくは60〜80重量%で
ある。PASの配合割合が少なすぎると、機械的強度が
低下し、耐熱性、難燃性、耐薬品性などのPAS本来の
諸特性を発現することも困難となる。PASの配合割合
が大きすぎると、電気抵抗を所望の程度にまで低下させ
るのが困難となる。
【0012】導電性カーボンブラック 本発明では、DBP吸油量が360ml/100g以上
の導電性カーボンブラックを使用する。導電性カーボン
ブラックのDBP吸油量は、ASTM D2414で規
定された方法で測定する。すなわち、測定装置(Abs
orpotometer)のチャンバーの中にカーボン
ブラックを入れ、そのチャンバーの中に、一定の速度で
DBP(n−ジブチルフタレート)を加える。DBPを
吸収するに従い、カーボンブラックの粘度は上昇し、あ
る程度に達した時までに吸収したDBPの量からDBP
吸油量を算出する。粘度の検出は、トルクセンサーで行
う。M、DBP吸油量が380ml/100g以上の導
電性カーボンブラックが使用導電性カーボンブラックの
DBP吸油量が小さすぎると、PAS樹脂組成物の電気
抵抗を所望の程度まで低下させるのに多量の導電性カー
ボンブラックを配合することが必要となり、その結果、
成形性や機械的物性が損なわれる。導電性カーボンブラ
ックのDBP吸油量の上限に関しては、特に制限はない
が、製造上の都合から通常は750ml/100g以下
である。DBP吸油量は、好ましくは400〜600m
l/100gである。
【0013】また、導電性カーボンブラックの添加量
は、PASとエポキシ基含有α−オレフィン系共重合体
を含む樹脂成分に対し、該カーボンブラックを添加して
いった場合に、急激な電気抵抗の低下が見られる臨界点
の添加量、すなわち該カーボンブラックの添加量1重量
%当たりの体積固有抵抗の変化率が103Ωcm以上に
なる点での該カーボンブラックの添加量の0.7〜0.
95倍とすることが好ましい。導電性カーボンブラック
は、ある添加量で樹脂組成物に急激な電気抵抗の低下を
引き起こし、導電性カーボンブラック単独では、再現性
よく所望の体積固有抵抗値となるようにコントロールす
ることが困難である。また、導電性カーボンブラック単
独では、体積固有抵抗が105Ωcm以下の領域では、
充分な伸度を再現させることが特に難しい。導電性カー
ボンブラックの添加量(配合割合)は、組成物全量基準
で3〜6重量%であり、好ましくは4〜5重量%であ
る。導電性カーボンブラックの添加量を限定された範囲
内に調整することにより、電気抵抗と強度、伸びなどの
物性のバランスが良好となる。
【0014】黒鉛 本発明では、平均粒径15μm以下の黒鉛を使用する。
黒鉛の平均粒径が大きすぎると、電気抵抗は下げやすい
が、引張破断伸びが低下する。黒鉛としては、コーク
ス、タール、ピッチなどを高温で黒鉛化処理した人造黒
鉛、燐片状黒鉛、鱗状黒鉛、及び土状黒鉛等の天然黒鉛
を用いることができる。黒鉛の添加量(配合割合)は、
組成物全量基準で2〜10重量%であり、好ましくは2
〜6重量%である。黒鉛をこの範囲の添加量で導電性カ
ーボンブラックと併用することにより、樹脂組成物の電
気抵抗を所望の程度にまで容易に低下させることができ
る。
【0015】エポキシ基含有α−オレフィン系共重合体 本発明で用いられるエポキシ基含有α−オレフィン系共
重合体とは、(1)α−オレフィンと不飽和グリシジル
基含有単量体との共重合体、及び(2)α−オレフィン
と不飽和グリシジル基含有単量体との共重合体の存在下
にビニル単量体を重合して得られるグラフト化前駆体か
らなる群より選ばれる少なくとも一種である。α−オレ
フィンと不飽和グリシジル基含有単量体との共重合体と
しては、α−オレフィンと不飽和グリシジル基含有単量
体との二元共重合体以外に、α−オレフィンと不飽和グ
リシジル基含有単量体と他の不飽和単量体との三元以上
の共重合体も含まれる。共重合体中のα−オレフィン単
位は、通常50〜99.5質量%、好ましくは60〜9
9質量%、より好ましくは70〜98質量%である。不
飽和グリシジル基含有単量体単位は、通常0.5〜50
質量%、好ましくは1〜40質量%、より好ましくは2
〜30質量%である。他の不飽和単量体単位は、通常0
〜40質量%、好ましくは0〜30質量%、より好まし
くは0〜20質量%である。エポキシ基含有α−オレフ
ィン系共重合体の重合形態としては、ランダム共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでも
よい。
【0016】α−オレフィン系単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1,4−メチルペンテン−1等が挙げられるが、これ
らの中でもエチレンが好ましく用いられる。不飽和グリ
シジル基含有単量体としては、例えば、アクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノグリ
シジルエステル、ブテントリカルボン酸モノグリシジル
エステル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエステ
ル、マレイン酸モノグリシジルエステル、クロトン酸グ
リシジルエステル、フマル酸モノグリシジルエステルな
どのグリシジルエステル類;ビニルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルエーテル、グリシジルオキシエチ
ルビニルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテル
などのグリシジルエーテル類;p−グリシジルスチレン
等が挙げられるが、中でもα,β−不飽和酸のグリシジ
ルエステルが好適に用いられる。
【0017】他の不飽和単量体としては、例えば、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル単量
体、ビニルエーテル単量体、(メタ)アクリロニトリ
ル、スチレンなどのビニル芳香族単量体、一酸化炭素な
どを挙げることができる。α−オレフィンと不飽和グリ
シジル基含有単量体との共重合体の具体例としては、エ
チレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/
酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレ
ン/アクリル酸エチル/メタクリル酸グリシジル共重合
体、エチレン/アクリル酸グリシジル共重合体、エチレ
ン/酢酸ビニル/アクリル酸グリシジル共重合体等が挙
げられる。中でも好ましいものは、エチレン/メタクリ
ル酸グリシジル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル
/メタクリル酸グリシジル共重合体、及びエチレン/酢
酸ビニル/アクリル酸グリシジル共重合体などのエポキ
シ基含有エチレン系共重合体である。これらのエポキシ
基含有α−オレフィン系共重合体は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0018】α−オレフィンと不飽和グリシジル基含有
単量体との共重合体の存在下にビニル単量体を重合して
得られるグラフト化前駆体は、例えば、特開平1−13
1220号公報、特開平1−138214号公報などに
開示されているものであり、加熱することにより、α−
オレフィンと不飽和グリシジル基含有単量体との共重合
体にビニル単量体の重合体が容易にグラフト化する。グ
ラフト化とは、α−オレフィンと不飽和グリシジル基含
有単量体との共重合体に、ビニル単量体の重合体がグラ
フト反応、架橋反応、これらの混在した反応により化学
的に結合することを意味する。なお、α−オレフィンと
不飽和グリシジル基含有単量体との共重合体には、前記
と同様、他の不飽和単量体が共重合した三元以上の共重
合体も含まれる。
【0019】グラフト前駆体中、α−オレフィンと不飽
和グリシジル基含有単量体との共重合体の割合は、通
常、5〜95重量%、好ましくは20〜90重量%であ
る。この共重合体の割合が少なすぎると、PASとの相
溶性が不充分となり、逆に、多すぎると、樹脂組成物の
耐熱性や寸法安定性が低下するおそれがある。ビニル単
量体としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、ク
ロルスチレン等のビニル芳香族単量体;(メタ)アクリ
ル酸の炭素数1〜7のアルキルエステルなどの(メタ)
アクリル酸エステル単量体;α、β−不飽和酸のグリシ
ジルエステル単量体;(メタ)アクリロニトリルなどの
不飽和ニトリル単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル
単量体等が挙げられる。
【0020】グラフト前駆体は、α−オレフィンと不飽
和グリシジル基含有単量体との共重合体の存在下に、t
−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネ
ートなどのラジカル重合性有機過酸化物を用いて、ビニ
ル単量体を(共)重合することにより得ることができる
(特開平1−131220号公報など)。このグラフト
化前駆体は、PAS及びその他の成分との溶融混練時に
加熱されてグラフト化する。エポキシ基含有α−オレフ
ィン系共重合体の添加量(配合割合)は、組成物全量基
準で10〜29重量%であり、好ましくは14〜29重
量%である。この配合割合が少なすぎると、引張破断伸
びが不充分となり、脆性破壊しやすくなる。この配合割
合が大きすぎると、押出時の加工性が低下することに加
えて、樹脂組成物中でエポキシ基含有α−オレフィン系
共重合が連続相を形成し、PASが本来有している特徴
が損なわれるおそれが生じる。
【0021】本発明における樹脂組成物には、本発明の
目的を損なわない少量の範囲内において、その他の熱可
塑性樹脂を添加することができる。その他の熱可塑性樹
脂としては、高温において安定な熱可塑性樹脂が好まし
く、その具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレートやポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリ
エステル、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリ
アルキルアクリレート、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体、プロピレン/テトラフルオロエチレン共
重合体、フッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレ
ン共重合体、エチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体等のフッ素樹脂を挙げることができる。これらの熱
可塑樹脂は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0022】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲内において、導電性カーボンブラックの
分散性を高めるなどの目的で、所望により各種フィラー
を配合することができる。フィラーの具体例としては、
例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、シリ
カ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊
維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維などの
無機繊維状物;ステンレス、アルミニウム、チタン、
銅、真鍮等の金属繊維状物;ポリアミド、フッ素樹脂、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などの高融点有機質繊
維状物質;等の繊維状充填剤が挙げられる。また、フィ
ラーとしては、例えば、、マイカ、シリカ、タルク、ア
ルミナ、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、
酸化チタン、フェライト、クレー、ガラス粉、酸化亜
鉛、炭酸ニッケル、酸化鉄、石英粉末、炭酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム等の粒状または粉末状充填剤を挙げる
ことができる。
【0023】これらのフィラーは、それぞれ単独で、あ
るいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、フィラーは、必要に応じて、集束剤または表面処
理剤により処理されていてもよい。集束剤または表面処
理剤としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアネ
ート系化合物、シラン系化合物、チタネート系化合物の
官能性化合物が挙げられる。これらの化合物は、フィラ
に対して予め表面処理または集束処理を施して用いる
か、あるいは組成物の調製の際に同時に添加してもよ
い。
【0024】また、その他の添加剤として、例えば、エ
チレングリシジルメタクリレートのような樹脂改良剤、
ペンタエリスリトールテトラステアレートのような滑
剤、熱硬化性樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ボロン
ナイトライドのような核剤、難燃剤、染料や顔料等の着
色剤等を適宜添加することができる。本発明のPAS樹
脂組成物は、一般に合成樹脂組成物の調製に用いられる
設備と方法により調製することができる。すなわち、各
原料成分を混合し、1軸または2軸の押出機を使用して
混練し、押し出して成型用ペレットとすることができ
る。必要成分の一部をマスターバッチとしてから残りの
成分と混合する方法、また、各成分の分散性を高めるた
めに、使用する原料の一部を粉砕し、粒径を揃えて混合
し溶融押出することも可能である。
【0025】樹脂組成物の用途 本発明のPAS樹脂組成物は、射出成形や押出成形など
の一般的溶融成形加工法によりシート、フィルム、チュ
ーブ、その他の成形品に成形加工することができる。成
形品は、導電性、帯電防止性、電磁波シール性、低電気
抵抗などが要求される広範な分野で利用される。具体的
には、粉体塗装用のチューブ、粉体塗装用継ぎ手、転写
ロール、転写シート、フューエルチューブ、シリコンウ
エハのキャリア、シリコンウエハのケース、液晶容器、
ICトレー、半導体容器、シールドパック、導電性チュ
ーブ用継ぎ手、電線の難着雪治具などが挙げられる。特
に体積固有抵抗値が106〜109Ωcm程度の適度な導
電性と、耐熱性、充分な引張伸びが要求される難着雪治
具などに好ましく用いられる。
【0026】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、物性の測定
方法は、以下に示すとおりである。 (1)引張物性(引張強さ、引張伸び) 樹脂組成物の引張強さ及び引張伸び(引張破断伸び)
は、ASTM D638に準拠し、測定温度23℃、標
点間距離50mm、クロスヘッド速度5mm/分で測定
した。 (2)体積固有抵抗 JIS K6911に準拠して測定した。
【0027】[合成例1](ポリマーAの合成) 重合缶に、N−メチルピロリドン(NMP)720kg
と、46.21重量%の硫化ナトリウム(Na2S)を
含む硫化ナトリウム5水塩420kgとを仕込み、窒素
ガスで置換後、撹拌しながら徐々に200℃まで昇温し
て、水160kgを留出させた。このとき、同時に62
モルのH2Sが揮散した。上記脱水工程後、重合缶にp
−ジクロロベンゼン(pDCB)364kgと、NMP
250kgを加え、撹拌しながら220℃で4.5時間
反応させた。その後、撹拌を続けながら水59kgを圧
入し、255℃に昇温して5時間反応させた。反応終了
後、室温付近まで冷却してから、内容物を100メッシ
ュのスクリーンに通して粒状ポリマーを篩分し、アセト
ン洗2回、さらに水洗3回を行い、洗浄ポリマーを得
た。さらに、この洗浄ポリマーを3%塩化アンモニウム
水溶液で洗浄した後、水洗を行った。脱水後、回収した
粒状ポリマーは、105℃で3時間乾燥した。このよう
にして得られたポリマー(A)の収率は89%で、溶融
粘度は140Pa・sであった。
【0028】[合成例2](ポリマーBの合成) 重合缶にNMP720kgと46.21重量%の硫化ナ
トリウム(Na2S)を含む硫化ナトリウム5水塩42
0kgを仕込み、窒素ガスで置換後、撹拌しながら徐々
に200℃まで昇温して、水158kgを留出させた。
このとき、同時に62モルのH2Sが揮散した。次に、
pDCB371kgとNMP189kgを加え、撹拌し
ながら220℃で4.5時間反応させた。その後、撹拌
を続けながら水49kgを圧入し、255℃に昇温して
5時間反応させた。反応終了後、合成例1と同様にし
て、生成ポリマーの処理を行った。このようにして得ら
れたポリマー(B)の収率は92%で、溶融粘度は55
Pa・sであった。
【0029】[合成例3](ポリマーCの合成) 重合缶にNMP800kgと46.40重量%の硫化ナ
トリウム(Na2S)を含む硫化ナトリウム5水塩39
0kgを仕込み、窒素ガスで置換後、撹拌しながら徐々
に200℃まで昇温して、水147kgを留出させた。
このとき、同時に57モルのH2Sが揮散した。次に、
pDCB339kgとNMP218kg及び水9.2k
gを加え、撹拌しながら220℃で4.5時間反応させ
た。その後、撹拌を続けながら水70kgを圧入し、2
55℃に昇温して3時間反応させた後、245℃で8時
間反応を継続した。反応終了後、合成例1と同様に処理
して粒状ポリマーを回収した。回収したポリマー(C)
の収率は90%で、溶融粘度は236Pa・sであっ
た。
【0030】[実施例1〜7、比較例1〜8]表1に示
す各ポリマー成分をヘンシェルミキサーで均一にドライ
ブレンドし、45mmφ二軸混練押出機(池貝鉄鋼社製
CM−45)へ供給し、シリンダー温度260〜330
℃にて混練を行い、ペレット状物を得た。得られたペレ
ット状物を150℃で6時間乾燥した後、射出成型機
(東芝機械社製IS−75)により、金型温度135
℃、シリンダー温度300〜320℃で、引張試験片を
作製した。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】(脚注) (1)エポキシ基含有α−オレフィン系共重合体:モデ
ィパーA4400(日本油脂社製、グラフト前駆体) (2)カーボンブラック(DBP吸油量500ml/1
00g):ケッチェンブラックEC600JD(ライオ
ン株式会社製) (3)カーボンブラック(DBP吸油量100ml/1
00g):MA100(三菱化学社製) (4)黒鉛(平均粒径6μm):人造黒鉛HAG−15
(日本黒鉛工業社製) (5)黒鉛(平均粒径45μm):人造黒鉛HAG−5
(日本黒鉛工業社製)
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、103〜1013Ωcm
の範囲内の所望の体積固有抵抗値を有するPAS樹脂組
成物を再現性よく得ることができ、かつ、得られたPA
S樹脂組成物は、引張破断伸びが10%以上で靭性に優
れており、射出成形、押出成形などにより各種成形品に
成形加工することができる。本発明のPAS樹脂組成物
は、導電性、帯電防止性、電磁波シール性などの特性
と、耐熱性、耐薬品性などのPAS本来の諸特性を合わ
せ持ち、靭性にも優れているため、例えば、電子部品、
家電製品、音響機器などの広範な分野に適用することが
できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)310℃、剪断速度1200/秒
    で測定した溶融粘度が80Pa・s以上のポリアリーレ
    ンスルフィド55〜85重量%、(B)DBP吸油量が
    360ml/100g以上の導電性カーボンブラック3
    〜6重量%、(C)平均粒径15μm以下の黒鉛2〜1
    0重量%、及び(D)エポキシ基含有α−オレフィン系
    共重合体10〜29重量%を含有することを特徴とする
    ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂組成物の体積固有抵抗が103〜1
    13Ωcmである請求項1記載のポリアリーレンスルフ
    ィド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物の引張破断伸びが10%以上
    である請求項1記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 導電性カーボンブラック(B)の添加量
    が、ポリアリーレンスルフィド(A)及びエポキシ基含
    有α−オレフィン系共重合体(D)を含む樹脂成分に該
    導電性カーボンブラック(B)を添加していった場合
    に、その添加量1重量%当たりの体積固有抵抗の変化率
    が103Ωcm以上になる臨界点の添加量の0.70〜
    0.95倍であるポリアリーレンスルフィド樹脂組成
    物。
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