JPH10158341A - グラフト共重合体及び塗料 - Google Patents

グラフト共重合体及び塗料

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JPH10158341A
JPH10158341A JP31640296A JP31640296A JPH10158341A JP H10158341 A JPH10158341 A JP H10158341A JP 31640296 A JP31640296 A JP 31640296A JP 31640296 A JP31640296 A JP 31640296A JP H10158341 A JPH10158341 A JP H10158341A
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fluorine
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graft copolymer
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JP31640296A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Mamiya
勉 間宮
Terumasa Kondou
輝優 近藤
Tomoyuki Takihara
知之 滝原
Takashi Amano
高志 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐汚染性に優れ、塗料に好適なグラフト共重
合体及び耐汚染性に優れる塗料を提供する。 【解決手段】 (A)ウレタン結合を介して炭素−炭素
二重結合を有するフッ素含有樹脂の存在下に、(B)
(b1)一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2はアル
キル基、フェニル基又はアルキル基置換フェニル基を示
し、mは1以上の整数である)で表されるエチレン性不
飽和単量体を含む単量体配合物を重合させて得られるグ
ラフト共重合体及びこのグラフト共重合体を含有してな
る塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラフト共重合体
及び塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、塗料業界でも省資源、省エネルギ
ーという観点から塗膜のメンテナンスフリー、即ち、高
耐候性である塗料が強く要望されている。高耐候性塗料
を得るためには、高耐候性の顔料と共に高耐候性の樹脂
が必要であり、近年、高耐候性の樹脂として、フルオロ
オレフィン、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アル
キルビニルエーテル及びシクロヘキシルビニルエーテル
を必須成分とする、溶剤可溶型フッ素含有共重合体が用
いられている。この共重合体は、従来の四フッ化エチレ
ンを主成分とする樹脂と比べ、溶剤に可溶ということで
塗装作業性が良好であるため、常温硬化可能な塗料用樹
脂として使用されている。この樹脂は、従来のアクリル
樹脂に比べて耐候性は良好であるものの、顔料分散性、
初期光沢、耐汚染性等の特性に劣るという問題があっ
た。
【0003】このような問題を解決するために、水酸基
含有フッ素重合体に反応性炭素−炭素二重結合を導入
し、その存在下にエチレン性不飽和単量体を重合させて
グラフト共重合体を製造する方法(特公昭59−469
64号公報)や、水酸基含有フッ素重合体にイソシアナ
ート基含有不飽和化合物を反応させて不飽和基を導入
し、次いでエチレン性不飽和単量体を重合してグラフト
共重合体を製造する方法(特開平6−199937号公
報)等が試みられてきた。これらの方法は顔料分散性や
初期光沢の改良には効果があるが、耐汚染性の改善効果
は不十分であるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、耐汚染性に優れ、塗料に好適なグラフト共重合体を
提供するものである。請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明の効果に加え、顔料分散性に優れ、塗料に好
適なグラフト共重合体を提供するものである。請求項3
及び4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の
効果に加え、塗膜光沢に優れ、塗料に好適なグラフト共
重合体を提供するものである。請求項5記載の発明は、
請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、耐水性に優
れ、塗料に好適なグラフト共重合体を提供するものであ
る。請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに
記載の発明の効果に加え、耐薬品性に優れ、塗料に好適
なグラフト共重合体を提供するものである。請求項7記
載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加え、耐汚染
性により優れ、塗料に好適なグラフト共重合体を提供す
るものである。請求項8記載の発明は、耐汚染性に優れ
る塗料を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)〜
(8)に関する。 (1)(A)ウレタン結合を介して炭素−炭素二重結合
を有するフッ素含有樹脂の存在下に、 (B)(b1)一般式(I)
【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2はアル
キル基、フェニル基又はアルキル基置換フェニル基を示
し、mは1以上の整数である)で表されるエチレン性不
飽和単量体を含む単量体配合物を重合させて得られるグ
ラフト共重合体。 (2)(A)ウレタン結合を介して炭素−炭素二重結合
を有するフッ素含有樹脂の炭素−炭素二重結合の量が、
(A)成分100g当り0.001〜0.055モルで
ある前記(1)記載のグラフト共重合体。
【0006】(3)(A)ウレタン結合を介して炭素−
炭素二重結合を有するフッ素含有樹脂が、水酸基を有す
るフッ素含有共重合体、1分子中にイソシアネート基を
2個以上有する多価イソシアネート化合物及び水酸基を
有するエチレン性不飽和単量体の反応生成物である前記
(1)又は(2)に記載のグラフト共重合体。 (4)(A)ウレタン結合を介して炭素−炭素二重結合
を有するフッ素含有樹脂が、水酸基を有するフッ素含有
共重合体及びイソシアネート基を有するエチレン性不飽
和単量体の反応生成物である前記(1)又は(2)に記
載のグラフト共重合体。 (5)水酸基を有するフッ素含有共重合体の水酸基価が
0.57〜250でありフッ素含有率が1〜60重量%
である前記(3)又は(4)に記載のグラフト共重合
体。
【0007】(6)(A)成分と(B)成分の配合割合
が、(A)成分 10〜90重量%及び(B)成分 1
0〜90重量%である前記(1)〜(5)のいずれかに
記載のグラフト共重合体。 (7)(B)単量体配合物が、(A)成分と(B)成分
の総量に対して、(b1)成分 0.01〜20重量%
及び(b2)他のエチレン性不飽和単量体 0〜89.
99重量%を配合してなるものである前記(6)記載の
グラフト共重合体。 (8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載のグラフト
共重合体を含有してなる塗料。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における(A)成分は、ウ
レタン結合を介して炭素−炭素二重結合を有するフッ素
含有樹脂である。(A)成分に炭素−炭素二重結合がウ
レタン結合を介して存在していることにより、本発明で
得られるグラフト共重合体は、透明性及び顔料分散性に
優れるものとなる。(A)成分中の炭素−炭素二重結合
の含有量は、グラフト重合反応の反応性と塗料化の際の
顔料分散性のバランスの点から、(A)成分100g当
たり0.001〜0.055モルとすることが好まし
く、0.002〜0.04モルとすることがより好まし
く、0.005〜0.025モルとすることがさらに好
ましい。この含有量が0.001モル未満であると、単
量体配合物を重合させる際にグラフト重合が困難となる
傾向にあり、0.055モルを超えると、重合させる際
にゲル化が起こりやすくなる傾向にあり、その結果、塗
料化の際の顔料分散性が低下する傾向にある。
【0009】(A)成分としては、例えば、水酸基を有
するフッ素含有共重合体、1分子中にイソシアネート基
を2個以上有する多価イソシアネート化合物及び水酸基
を有するエチレン性不飽和単量体の反応生成物、水酸基
を有するフッ素含有共重合体及びイソシアネート基を有
するエチレン性不飽和単量体の反応生成物等が挙げられ
る。
【0010】水酸基を有するフッ素含有共重合体として
は、例えば、アルキルビニルエーテルとシクロアルキル
ビニルエーテルの少なくともいずれか一方の化合物、フ
ルオロオレフィン及びヒドロキシルアルキルビニルエー
テルを含む単量体混合物から得られる共重合体等が挙げ
られる。アルキルビニルエーテルとしては、例えば、エ
チルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル等が挙げ
られ、シクロアルキルビニルエーテルとしては、例え
ば、シクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。フ
ルオロオレフィンとしては、例えば、フルオロエチレン
等が挙げられ、フルオロエチレンとしては、例えば、モ
ノフルオロエチレン、ジフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、1,1−
ビス(トリフルオロメチル)エチレン等が挙げられる。
【0011】また、ヒドロキシルアルキルビニルエーテ
ルとしては、例えば、2−ヒドロキシルエチルビニルエ
ーテル、3−ヒドロキシルプロピルビニルエーテル、2
−ヒドロキシル−iso−プロピルビニルエーテル、4−
ヒドロキシルブチルビニルエーテル、2−ヒドロキシル
−iso−ブチルビニルエーテル、5−ヒドロキシルペン
チルビニルエーテル、2−ヒドロキシル−iso−ペン
チルビニルエーテル、6−ヒドロキシルヘキシルビニル
エーテル、これらのアルキル基又はビニル基の水素がフ
ッ素で置換された化合物等が挙げられる。前記ヒドロキ
シルアルキルビニルエーテルの中で、アルキル基又はビ
ニル基の水素がフッ素で置換された化合物としては、例
えば、
【化3】 等が挙げられる。
【0012】前記水酸基を有するフッ素含有共重合体
は、共重合成分として、さらに他の単量体成分を使用し
てもよい。このような他の単量体成分としては、例え
ば、アルキレン、カルボキシル基を有するエチレン性不
飽和単量体、その他のビニル系単量体等が挙げられる。
アルキレンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、
イソブチレン等が挙げられ、カルボキシル基を有するエ
チレン性不飽和単量体としては、例えば、不飽和酸、カ
ルボキシアルキルビニルエーテル、カルボキシアルキル
オキシアルキルビニルエーテル、それらのフッ素置換化
合物等が挙げられ、その他のビニル系単量体としては、
例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、n
−酪酸ビニル、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アル
キル等が挙げられる。不飽和酸としては、例えば、マレ
イン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げ
られ、カルボキシアルキルビニルエーテルとしては、例
えば、カルボキシエチルビニルエーテル、カルボキシプ
ロピルビニルエーテル等が挙げられる。
【0013】前記水酸基を有するフッ素含有共重合体の
水酸基価は、0.57〜250とすることが好ましく、
1〜180とすることがより好ましく、3〜120とす
ることがさらに好ましい。水酸基価が0.57未満であ
ると、二重結合の導入が不充分となる傾向にあり、一
方、水酸基価が250を超えると、得られた(A)成分
の有機溶剤への溶解性が低下する傾向にあり、それゆ
え、得られたグラフト共重合体を溶剤に溶解したときに
濁りが発生し、これにより、得られる塗料の耐水性が低
下しやすくなる傾向にある。また、前記水酸基を有する
フッ素含有共重合体のフッ素含有率は、顔料分散性等の
点から、1〜60重量%であることが好ましく、5〜4
0重量%であることがより好ましく、10〜30重量%
であることがさらに好ましい。フッ素含有率が1重量%
未満であると、得られる塗料の耐候性が劣る傾向にあ
り、60重量%を越えると、得られる(A)成分の溶剤
溶解性が低下する傾向にある。
【0014】フルオロオレフィンの配合量は、前記水酸
基を有するフッ素含有共重合体の合成に使用する全単量
体成分に対して20〜80モル%とすることが好まし
く、30〜70モル%とすることがより好ましく、40
〜60モル%とすることがさらに好ましい。この配合量
が20モル%未満であると、得られる塗料の耐候性が不
充分となる傾向にあり、一方、80モル%を超えると、
前記水酸基を有するフッ素含有共重合体の製造が困難に
なる傾向にある。また、ヒドロキシアルキルビニルエー
テルの配合量は、前記全単量体成分に対して0.5〜1
5モル%とすることが好ましく、1〜10モル%とする
ことがより好ましく、5〜8モル%とすることがさらに
好ましい。この配合量が0.5モル%未満であると、得
られる水酸基を有するフッ素含有共重合体の水酸基価が
低くなり過ぎてしまい、その結果、二重結合の導入が不
充分となる傾向にある。一方、この配合量が15モル%
を越えると、得られる水酸基を有するフッ素含有共重合
体の水酸基価が高くなり過ぎてしまい、その結果、得ら
れる塗料の耐水性が低下しやすくなる傾向にある。
【0015】シクロアルキルビニルエーテル及びアルキ
ルビニルエーテルの配合量は、前記水酸基を有するフッ
素含有共重合体の合成に使用する全単量体成分に対し
て、総量で5〜60モル%とすることが好ましく、6〜
50モル%とすることがより好ましく、10〜45モル
%とすることがさらに好ましい。この配合量が5モル%
未満であると、得られる共重合体が有機溶剤に溶解しに
くくなる傾向があり、60モル%を超えると、フルオロ
オレフィン又はヒドロキシアルキルビニルエーテルの使
用量が相対的に低下し、その結果、耐候性等が不十分と
なる傾向にある。また、得られる水酸基を有するフッ素
含有共重合体の有機溶剤への溶解性の点から、シクロア
ルキルビニルエーテル及びアルキルビニルエーテルの配
合量は、全単量体成分に対して、それぞれ、5〜45モ
ル%とすることが好ましく、6〜40モル%とすること
がより好ましく、10〜35モル%とすることがさらに
好ましい。
【0016】共重合成分として前記他の単量体成分を使
用する場合、得られる塗料の初期光沢の点から、その配
合量は前記全単量体成分に対して、30モル%以下とす
ることが好ましい。特に、顔料分散性の点から、前記他
の単量体成分の中でもカルボキシル基を有するエチレン
性不飽和単量体を、得られる共重合体の酸価が0〜2
0、好ましくは1.0〜10となるように配合すること
が好ましい。得られる共重合体の酸価が20を超える
と、得られる水酸基を有するフッ素含有共重合体の有機
溶剤への溶解性が低下する傾向にある。
【0017】前記1分子中にイソシアネート基を2個以
上有する多価イソシアネート化合物としては、例えば、
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネー
ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシ
アネート)、これらのジイソシアネートのビウレット
体、イソシアヌレート環を含むイソホロンジイソシアネ
ートの三量体等が挙げられる。これらの多価イソシアネ
ート化合物の中では、反応性の異なるイソシアネート基
を有するジイソシアネート化合物が好ましく、このよう
なジイソシアネート化合物としては、例えば、2,2,
4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート等が挙げられる。前記1分子中に
イソシアネート基を2個以上有する多価イソシアネート
化合物は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用さ
れる。
【0018】前記水酸基を有するエチレン性不飽和単量
体としては、例えば、アクリル酸ヒドロキシアルキルエ
ステル、メタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミド等が挙げられる。アクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルとしては、例えば、アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリ
ル酸2−ヒドロキシブチル等が挙げられ、メタクリル酸
ヒドロキシアルキルエステルとしては、例えば、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシブチル等が
挙げられる。前記水酸基を有するエチレン性不飽和単量
体は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用され
る。
【0019】前記水酸基を有するフッ素含有共重合体、
1分子中にイソシアネート基を2個以上有する多価イソ
シアネート化合物及び水酸基を有するエチレン性不飽和
単量体を反応させて前記(A)成分を得る場合、顔料分
散性の点から、まず、前記多価イソシアネート化合物及
び水酸基を有するエチレン性不飽和単量体を反応させ、
ウレタン結合を有するイソシアネート基含有重合性付加
物を作製し、その後、前記水酸基を有するフッ素含有共
重合体を反応させることが好ましい。前記多価イソシア
ネート化合物と水酸基を有するエチレン性不飽和単量体
の配合割合は、共重合体のグラフト化とゲル化のバラン
スの点から、前記多価イソシアネート化合物中のイソシ
アネート基と水酸基を有するエチレン性不飽和単量体中
の水酸基の当量比が前者/後者で1.0/0.5〜1.
0/0.7となる割合が好ましく、1.0/0.5〜
1.0/0.6となる割合がより好ましい。後者の割合
が0.5未満であると、共重合体のグラフト化が起こり
にくくなる傾向にあり、0.7を超えると、得られたグ
ラフト共重合体がゲル化する傾向にある。
【0020】上記反応は、例えば、有機溶媒に前記多価
イソシアネート化合物と水酸基を有するエチレン性不飽
和単量体を添加し、0〜150℃、好ましくは40〜1
00℃の温度条件で加熱することによって行うことがで
きる。有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、セロソルブアセテート等が挙げられる。これらの有
機溶媒の配合割合は特に制限されるものではなく、有機
溶媒を使用しなくてもよいが、前記多価イソシアネート
化合物と水酸基を有するエチレン性不飽和単量体の総量
100重量部に対し、1000重量部以下であることが
好ましい。
【0021】また、上記反応の際に、反応系にウレタン
反応触媒や重合禁止剤を添加してもよい。ウレタン反応
触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、オク
チル酸錫、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン等が挙げられ、重合禁止剤としては、例えば、ビス
(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−エチルフェ
ニル)メタン、ハイドロキノン等が挙げられる。前記ウ
レタン反応触媒の配合割合は特に制限されるものではな
いが、前記多価イソシアネート化合物と水酸基を有する
エチレン性不飽和単量体の総量100重量部に対し、
0.0001〜0.1重量部であることが好ましい。ま
た、前記重合禁止剤の配合割合も特に制限されるもので
はないが、前記多価イソシアネート化合物と水酸基を有
するエチレン性不飽和単量体の総量100重量部に対
し、0.0001〜0.1重量部であることが好まし
い。なお、前記多価イソシアネート化合物と水酸基を有
するエチレン性不飽和単量体の反応後に、未反応の、水
酸基を有するエチレン性不飽和単量体が残存してもよ
い。
【0022】得られたウレタン結合を有するイソシアネ
ート基含有重合性付加物と前記水酸基を有するフッ素含
有共重合体は、得られる(A)成分における炭素−炭素
二重結合の含有量が(A)成分100g当たり0.00
1〜0.055モルとなる割合で配合することが好まし
く、0.002〜0.04モルとなる割合で配合するこ
とがより好ましく、0.005〜0.025モルとなる
割合で配合することがさらに好ましい。ウレタン結合を
有するイソシアネート基含有重合性付加物の配合割合が
少なすぎると、得られる(A)成分における炭素−炭素
二重結合の含有量が少なくなりすぎてしまい、単量体配
合物を重合させる際にグラフト重合が困難となる傾向に
ある。一方、この配合割合が多すぎると、前記炭素−炭
素二重結合の含有量が多くなりすぎてしまい、重合させ
る際にゲル化が起こりやすくなる傾向にあり、その結
果、塗料化の際の顔料分散性が低下する傾向にある。
【0023】前記重合性付加物と前記水酸基を有するフ
ッ素含有共重合体の反応は、例えば、前記重合性付加物
の溶液に前記水酸基を有するフッ素含有共重合体を添加
し、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気下又はその気流下
で、20〜150℃、好ましくは40〜100℃の温度
条件で加熱することによって行うことができる。なお、
上記反応の際にも、前記ウレタン反応触媒や重合禁止剤
を添加してもよい。前記ウレタン反応触媒の配合割合は
特に制限されるものではないが、重合性付加物と水酸基
を有するフッ素含有共重合体の総量100重量部に対
し、0.0001〜0.1重量部であることが好まし
い。また、前記重合禁止剤の配合割合も特に制限される
ものではないが、重合性付加物と水酸基を有するフッ素
含有共重合体の総量100重量部に対し、0.0001
〜0.1重量部であることが好ましい。
【0024】前記(A)成分は、水酸基を有するフッ素
含有共重合体とイソシアネート基を有するエチレン性不
飽和単量体を反応させて作製することもできる。前記イ
ソシアネート基を有するエチレン性不飽和単量体として
は、例えば、イソシアネートアルキルアクリレート、イ
ソシアネートアルキルメタクリレート等が挙げられ、イ
ソシアネートアルキルアクリレートとしては、例えば、
イソシアネートメチルアクリレート、イソシアネートエ
チルアクリレート、イソシアネート−n−プロピルアク
リレート、イソシアネート−iso−プロピルアクリレー
ト、イソシアネート−n−ブチルアクリレート、イソシ
アネート−iso−ブチルアクリレート、イソシアネート
−tert−ブチルアクリレート等が挙げられ、イソシアネ
ートアルキルメタクリレートとしては、例えば、イソシ
アネートメチルメタクリレート、イソシアネートエチル
メタクリレート、イソシアネート−n−プロピルメタク
リレート、イソシアネート−iso−プロピルメタクリレ
ート、イソシアネート−n−ブチルメタクリレート、イ
ソシアネート−iso−ブチルメタクリレート、イソシア
ネート−tert−ブチルメタクリレート等が挙げられる。
前記イソシアネート基を有するエチレン性不飽和単量体
は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0025】前記水酸基を有するフッ素含有共重合体と
イソシアネート基を有するエチレン性不飽和単量体は、
得られる(A)成分における炭素−炭素二重結合の含有
量が(A)成分100g当たり0.001〜0.055
モルとなる割合で配合することが好ましく、0.002
〜0.04モルとなる割合で配合することがより好まし
く、0.005〜0.025モルとなる割合で配合する
ことがさらに好ましい。水酸基を有するフッ素含有共重
合体の配合割合が少なすぎると、得られる(A)成分に
おける炭素−炭素二重結合の含有量が多くなりすぎてし
まい、重合させる際にゲル化が起こりやすくなる傾向に
あり、その結果、塗料化の際の顔料分散性が低下する傾
向にある。一方、この配合割合が多すぎると、前記炭素
−炭素二重結合の含有量が少なくなりすぎてしまい、単
量体配合物を重合させる際にグラフト重合が困難となる
傾向にある。
【0026】前記水酸基を有するフッ素含有共重合体と
イソシアネート基を有するエチレン性不飽和単量体の反
応は、例えば、有機溶媒に前記水酸基を有するフッ素含
有共重合体とイソシアネート基を有するエチレン性不飽
和単量体を添加し、(窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気
下又はその気流下で、20〜150℃、好ましくは40
〜100℃の温度条件で加熱することによって行うこと
ができる。有機溶媒としては、例えば、前記したものが
挙げられ、その配合割合は特に制限されるものではない
が、前記水酸基を有するフッ素含有共重合体とイソシア
ネート基を有するエチレン性不飽和単量体の総量100
重量部に対して、25〜300重量部であることが好ま
しい。
【0027】また、上記反応の際に、前記ウレタン反応
触媒や重合禁止剤を添加してもよい。前記ウレタン反応
触媒の配合割合は特に制限されるものではないが、水酸
基を有するフッ素含有共重合体とイソシアネート基を有
するエチレン性不飽和単量体の総量100重量部に対
し、0.0001〜0.1重量部であることが好まし
い。また、前記重合禁止剤の配合割合も特に制限される
ものではないが、水酸基を有するフッ素含有共重合体と
イソシアネート基を有するエチレン性不飽和単量体の総
量100重量部に対し、0.0001〜0.1重量部で
あることが好ましい。
【0028】(A)成分の重量平均分子量は、耐候性、
耐薬品性及び単量体配合物を重合させる際のゲル化を防
止する点から、1,000〜200,000であること
が好ましく、10,000〜100,000であること
がより好ましく、20,000〜80,000であるこ
とがさらに好ましい。この分子量が1,000未満であ
ると、耐候性及び耐薬品性が低下する傾向にあり、20
0,000を超えると、単量体配合物を重合させる際に
ゲル化しやすくなる傾向がある。なお、本発明における
重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー法によって測定し、標準ポリスチレン検量線を用
いて求めた値である。
【0029】(b1)成分は、一般式(I)
【化4】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2はアル
キル基、フェニル基又はアルキル基置換フェニル基を示
し、mは1以上の整数である)で表されるエチレン性不
飽和単量体である。
【0030】R2のアルキル基としては、例えば、炭素
数1〜15のアルキル基が挙げられ、アルキル基置換フ
ェニル基としては、例えば、アルキル基部分の炭素数が
1〜9であるアルキル基置換フェニル基が挙げられる。
アルキル基置換フェニル基は、ベンゼン環上の水素原子
1〜5個がアルキル基で置換されたフェニル基である。
炭素数1〜15のアルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、ブチル
基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、iso
−ペンチル基、neo−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基等が挙げられる。前記アルキル基、フェ
ニル基又はアルキル基置換フェニル基の中では、得られ
るグラフト共重合体の透明性の点から、炭素数1〜3の
アルキル基が好ましい。また、mは、塗膜強度の点か
ら、2〜30が好ましく、2〜10がより好ましい。
【0031】前記(b1)成分は、単独で又は2種類以
上を組み合わせて使用される。前記(b1)成分の具体
例としては、一般式(I)におけるmが4又は9である
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート等
が挙げられる。
【0032】本発明における(B)単量体配合物は、得
られるグラフト共重合体の透明性、塗料の顔料分散性及
び塗膜の耐水性のバランスの点から、前記(b1)成分
の他に(b2)他のエチレン性不飽和単量体を配合して
なるものであることが好ましい。(b2)成分として
は、例えば、アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリ
ル酸、メタクリル酸誘導体、スチレン、スチレン誘導
体、重合性二重結合を有する他の化合物等が挙げられ
る。アクリル酸誘導体としては、例えば、アクリル酸ア
ルキルエステル、アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル、多価アルコールのモノアクリル酸エステル、アクリ
ルアミド及びその誘導体、オキシラン基を有するアクリ
ル酸誘導体、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0033】アクリル酸アルキルエステルとしては、例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸
アセチル、アクリル酸ドデシル等が挙げられ、アクリル
酸ヒドロキシアルキルエステルとしては、例えば、アク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキ
シプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル等が挙げ
られる。多価アルコールとしては、例えば、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等が挙げられ、アクリルア
ミドの誘導体としては、例えば、N−メチロールアクリ
ルアミド及びそのアルキルエーテル化合物等が挙げら
れ、オキシラン基を有するアクリル酸誘導体としては、
例えば、グリシジルアクリレート等が挙げられる。
【0034】メタクリル酸誘導体としては、例えば、メ
タクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸ヒドロキシ
アルキルエステル、多価アルコールのモノメタクリル酸
エステル、メタクリルアミド及びその誘導体、オキシラ
ン基を有するメタクリル酸誘導体、メタクリロニトリル
等が挙げられる。
【0035】メタクリル酸アルキルエステルとしては、
例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸アセチル、メタクリル酸ド
デシル等が挙げられ、メタクリル酸ヒドロキシアルキル
エステルとしては、例えば、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸2−ヒドロキシブチル等が挙げられる。多価ア
ルコールとしては、前記した化合物等が挙げられ、メタ
クリルアミドの誘導体としては、例えば、N−メチロー
ルメタクリルアミド及びそのアルキルエーテル化合物等
が挙げられ、オキシラン基を有するメタクリル酸誘導体
としては、例えば、グリシジルメタクリレート等が挙げ
られる。
【0036】スチレン誘導体としては、例えば、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等が挙
げられる。重合性二重結合を有する他の化合物として
は、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、マレイン酸モノ
アルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が
挙げられる。前記(b2)成分は、単独で又は2種類以
上を組み合わせて使用される。
【0037】本発明のグラフト共重合体は、上記(A)
成分の存在下に、(B)成分を重合させて得ることがで
きる。(A)成分と(B)成分の配合割合は、得られる
塗料の耐候性、耐薬品性、初期光沢、顔料分散性、乾燥
性及び他の樹脂との相溶性のバランスの点から、(A)
成分/(B)成分の重量比が10/90〜90/10と
することが好ましく、30/70〜80/20とするこ
とがより好ましく、40/60〜70/30とすること
がさらに好ましい。(A)成分の配合割合が10/90
未満であると、得られる塗料の耐候性、耐薬品性等が低
下する傾向にあり、90/10を越えると、塗料の初期
光沢、顔料分散性、乾燥性、他の樹脂との相溶性等が低
下する傾向にある。
【0038】(b1)成分の配合割合は、得られる塗料
の耐汚染性の改善効果と耐水性のバランスの点から、
(A)成分と(B)成分の総量に対し、0.01〜20
重量%とすることが好ましく、0.1〜10重量%とす
ることがより好ましく、1〜7重量%とすることがさら
に好ましい。この配合割合が0.01重量%未満である
と、得られる塗料の耐汚染性の改善効果が不十分となる
傾向にあり、20重量%を越えると、得られる塗料の耐
水性が低下する傾向にある。(b2)成分の配合割合
は、得られる塗料の耐汚染性の改善効果の点から、
(A)成分と(B)成分の総量に対し、0〜89.99
重量%とすることが好ましく、10〜70重量%とする
ことがより好ましく、30〜60重量%とすることがさ
らに好ましい。この配合割合が89.98重量%を越え
ると、得られる塗料の耐汚染性の改善効果が不十分とな
る傾向にある。
【0039】なお、(b2)成分の中でも、反応性官能
基を有するエチレン性不飽和単量体、例えば、アクリル
酸、アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、多価アル
コールのモノアクリル酸エステル、アクリルアミド及び
その誘導体、オキシラン基を有するアクリル酸誘導体、
メタクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル、多価アルコールのモノメタクリル酸エステル、メタ
クリルアミド及びその誘導体、オキシラン基を有するメ
タクリル酸誘導体、マレイン酸モノアルキルエステル等
の配合割合は、(A)成分と(B)成分の総量に対し、
総量で40重量%以下とすることが好ましく、30重量
%以下とすることがより好ましい。この配合割合が40
重量%を越えると、得られる塗膜の耐水性が低下した
り、また、グラフト共重合体合成に使用する有機溶剤が
限定される傾向にある。
【0040】また、前記反応性官能基を有するエチレン
性不飽和単量体を2種類以上組み合わせて使用する場合
の個々の単量体の配合割合は、(A)成分と(B)成分
の総量に対し、0.01〜10重量%とすることがより
好ましく、1〜5重量%とすることがさらに好ましい。
この配合割合が10重量%を越えると、得られる塗膜の
耐水性が低下したり、また、グラフト共重合体合成に使
用する有機溶剤が限定される傾向にある。
【0041】前記(A)成分の存在下に(B)成分を重
合させる方法としては、例えば、通常のラジカル重合法
を利用することができ、特にその方法が制限されるもの
ではない。ラジカル重合法を利用して前記(A)成分の
存在下に(B)成分を重合させる方法としては、例え
ば、前記(A)成分、(B)成分及び重合触媒を有機溶
媒中で混合し、50〜200℃、1〜10時間加熱する
方法を利用することができる。前記ラジカル重合法にお
いて、有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレ
ン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸セロソルブ、ブチルセロソルブ、1−ブタノー
ル、2−ブタノール、1−プロパノール、2−プロパノ
ール等が挙げられる。
【0042】重合触媒としては、例えば、有機過酸化
物、アゾ系化合物等が挙げられる。有機過酸化物として
は、例えば、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパー
オキシド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノール
パーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジ−t
−ブチルパーオキシド、1,1−ジーt−ブチルパーオ
キシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシ
−トリメチルアジペート、クメンヒドロパーオキシド、
t−ブチルヒドロパーオキシド等が挙げられ、アゾ系化
合物としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、
ジメチルアゾジイソブチレート等が挙げられる。これら
の重合触媒は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使
用され、その種類は、目的とする分子量、分子量分布及
び使用する単量体の種類等を考慮して適宜選択される。
【0043】これらの重合触媒の配合割合は、(B)成
分の総量に対して0.1〜10重量%とすることが好ま
しく、0.15〜5重量%とすることがより好ましく、
0.2〜3重量%とすることがさらに好ましい。この配
合割合が0.1重量%未満であると、重合反応後に残存
する単量体が多くなる傾向にあり、10重量%を越える
と、重合反応の制御が困難になり、そのため、得られる
グラフト共重合の重量平均分子量の制御が困難になる傾
向にある。
【0044】本発明のグラフト共重合体の重量平均分子
量は、耐候性、耐薬品性及び単量体配合物を重合させる
際のゲル化を防止する点から、2,000〜400,0
00であることが好ましく、10,000〜300,0
00であることがより好ましく、20,000〜20
0,000であることがさらに好ましい。この分子量が
2,000未満であると、耐候性及び耐薬品性が低下す
る傾向にあり、400,000を超えると、単量体配合
物を重合させる際にゲル化しやすくなる傾向がある。こ
のようにして得られた本発明のグラフト共重合体は、塗
料の成分として利用することができる。
【0045】本発明の塗料は、前記グラフト共重合体を
含有してなるものであり、特に、耐薬品性に優れる点か
ら、前記グラフト共重合体と硬化剤を組み合わせてなる
ものが好ましい。塗料としては、例えば、ラッカー塗
料、硬化系塗料等が挙げられる。ラッカー塗料は、例え
ば、本発明のグラフト共重合体を有機溶媒に溶解させて
得ることができ、また、硬化系塗料は、本発明のグラフ
ト共重合体と硬化剤を有機溶媒に溶解させて得ることが
できる。有機溶媒としては、例えば、前記したものが挙
げられる。硬化剤としては、例えば、アクリル樹脂塗料
の硬化剤として知られている硬化剤を利用することがで
き、このような硬化剤としては、例えば、アミノ樹脂、
イソシアネートプレポリマー等が挙げられ、アミノ樹脂
としては、例えば、アニリンアルデヒド樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
【0046】本発明のグラフト共重合体の水酸基価は、
硬化塗膜の性能を左右する因子の1つであり、前記
(A)成分の水酸基価、その使用量及び前記(b2)成
分の中で水酸基を有する重合性単量体の使用量により調
整することができる。このグラフト共重合体の水酸基価
は特に制限されるものではないが、耐水性と耐候性の点
から、10〜100とすることが好ましい。また、本発
明の塗料の樹脂固形分は、特に限定されるものではな
く、用途により適宜選択されるが、20〜50重量%と
することが好ましい。
【0047】本発明の塗料は、必要に応じて、無機顔
料、有機顔料等を含有するものであってもよい。無機顔
料としては、例えば、チタン白、カドミウムイエロー、
カーボンブラック等が挙げられ、有機顔料としては、例
えば、フタロシアニン系有機顔料、アゾ系有機顔料等が
挙げられる。これらの顔料の配合割合は特に制限される
ものではないが、塗料の樹脂固形分に対して、顔料の総
量が3〜60重量%となることが好ましい。また、本発
明の塗料は、必要に応じて、各種添加剤、例えば、酸化
防止剤、顔料分散剤、紫外線吸収剤等を含有するもので
あってもよい。これらの添加剤の配合割合は特に制限さ
れるものではないが、塗料の樹脂固形分に対して、添加
剤の総量が0.01〜5重量%となることが好ましい。
塗料を製造するにあたっては、これらの顔料や添加剤
を、グラフト共重合体と予め良く混練しておくことが好
ましい。塗料に使用される有機溶媒としては、前記反応
溶媒として使用しうるものが使用できる。
【0048】本発明の塗料は、通常の塗装方法に従い、
各種基材や物品の表面等の塗装に供することができる。
塗装に際しては、例えば、エアスプレー機、エアレスス
プレー機、静電塗装機、浸漬、ロール塗装機、ハケ等を
用いることができる。基材としては、例えば、木材、金
属、スレート、瓦等が挙げられる。本発明の塗料を硬化
系塗料として使用する場合、塗膜を硬化させることが必
要であり、そのため、塗布後、常温〜300℃で1分〜
10日間程度放置することが好ましい。本発明の塗料
は、耐汚染性に優れ、しかも、耐候性、顔料分散性及び
初期光沢に優れるものであり、特に、耐汚染性や耐候性
が必要とされる物品、例えば、各種建築物、自動車等の
外装用に好適である。
【0049】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、「部」は、「重量部」を示す。
【0050】製造例1 ウレタン結合を有するイソシア
ネート基含有重合性付加物溶液(P−1)の製造 温度計、撹拌機、窒素ガス吹き込み管及び還流冷却器を
備えたフラスコに、2,2,4−トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート 210部、メチルエチルケトン
110.6部、ジブチル錫ジラウレート 0.166
部及び重合禁止剤としてビス(2−ヒドロキシ−3−te
rt−ブチル−5−エチルフェニル)メタン 0.332
部を仕込み、60℃に昇温し、次いで、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル 121.8部を3時間かけて均一に
滴下し、同温度で2時間保温して反応させ、ウレタン結
合を有するイソシアネート基含有重合性付加物溶液(P
−1)を得た。この溶液の加熱残分は70重量%であ
り、この重合性付加物のイソシアネート基含有量は9%
であった。
【0051】製造例2 ウレタン結合を介して炭素−炭
素二重結合を有するフッ素含有樹脂溶液(R−1)の製
造 水酸基を有するフッ素含有共重合体として、ルミフロン
LF−400(旭硝子(株)商品名、水酸基価:47、酸
価:5、フッ素含有率:約27重量%、重量平均分子
量:約80,000)を使用した。この共重合体は、ク
ロロトリフルオロエチレン及び4−ヒドロキシルブチル
ビニルエーテルを含む単量体から得られ、全単量体にお
けるクロロトリフルオロエチレンの割合は約50モル%
である。温度計、撹拌機及び還流冷却器を備えたフラス
コに、前記共重合体のキシレン溶液(加熱残分50%、
比重1.4(g/cm3)、粘度約800cps(常温))10
0部、前記重合性付加物溶液(P−1)0.67部及び
キシレン0.33部を仕込み、80℃、1時間加熱して
反応させ、ウレタン結合を介して炭素−炭素二重結合を
有するフッ素含有樹脂溶液(R−1)を得た。この溶液
の樹脂100g当りの炭素−炭素二重結合の量は0.0
03モルであり、水酸基価は23、重量平均分子量は8
1,000であった。また、この樹脂溶液の加熱残分は
50%であった。
【0052】製造例3 ウレタン結合を介して炭素−炭
素二重結合を有するフッ素含有樹脂溶液(R−2)の製
造 水酸基を有するフッ素含有共重合体として、ルミフロン
LF−200(旭硝子(株)商品名、水酸基価:53、酸
価:0、フッ素含有率:約28重量%、重量平均分子
量:約40,000)を使用した以外は、製造例2に記
載された方法に従った。この共重合体は、クロロトリフ
ルオロエチレン及び4−ヒドロキシルブチルビニルエー
テルを含む単量体から得られ、全単量体におけるクロロ
トリフルオロエチレンの割合は約50モル%である。こ
の共重合体のキシレン溶液(加熱残分60%、比重1.
13(g/cm3)、粘度約2500cps(常温))83部、
前記重合性付加物溶液(P−1)0.67部及びキシレ
ン0.16部を仕込み、製造例2と同様にして、ウレタ
ン結合を介して炭素−炭素二重結合を有するフッ素含有
樹脂溶液(R−2)を得た。この溶液の樹脂100g当
りの炭素−炭素二重結合の量は0.003モルであり、
水酸基価は26、重量平均分子量は41,000であっ
た。また、この樹脂溶液の加熱残分は50%であった。
【0053】実施例1〜6及び比較例1〜7 温度計、撹拌機、窒素ガス吹き込み管及び還流冷却器を
備えたフラスコに、表1及び2に示される配合割合で各
成分を仕込み、窒素気流下で撹拌しながら100℃、6
時間加熱し、続いて、過酸化ベンゾイル0.5部を添加
し、110℃、2時間加熱した。反応物にキシレンを添
加し、加熱残分を調整し、共重合体溶液(EP−1)〜
(EP−6)及び(CP−1)〜(CP−4)を得た。
これらの共重合体溶液の加熱残分、酸価、水酸基価及び
重量平均分子量を表1及び2に示す。
【0054】共重合体溶液(EP−1)〜(EP−6)
及び(CP−1)〜(CP−4)の水酸基と硬化剤であ
るイソシネナートプレポリマー「コロネートEH」(日
本ポリウレタン(株)製商品名)のイソシネナート基が等
モルとなるように、これらの共重合体溶液と硬化剤を配
合し、バーコータ#60を用い、ボンデライト#144
処理鋼板(日本テストパネル(株)製商品名)上に膜厚
が30μmになるように塗布し、室温で1週間放置して
乾燥させ、試験板を作製した。また、前記共重合体溶液
(EP−1)〜(EP−6)及び(CP−1)〜(CP
−4)の代わりに、前記フッ素含有樹脂溶液(R−1)
及び(R−2)を使用して同様に試験板を作製し、それ
ぞれ、比較例5及び6とした。さらに、共重合体溶液
(EP−2)に硬化剤を配合せずに鋼板上に塗布し、試
験板を作製し、これを比較例7とした。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】評価 共重合体溶液(EP−1)〜(EP−6)及び(CP−
1)〜(CP−4)、フッ素含有樹脂溶液(R−1)及
び(R−2)並びに作製された試験板について、下記方
法に従い、樹脂外観、初期光沢、促進耐候性、顔料分散
性、耐薬品性(耐酸性)及び耐汚染性を評価し、評価結
果を表3及び表4に示した。
【0058】樹脂外観 (1)溶液状態 300mlのガラスビーカーに上記共重合体溶液又はフッ
素含有樹脂溶液を200ml入れ、23℃におけるビーカ
ー内の溶液の状態(透明性)を目視で観察し、下記基準で
評価した。 ○:透明である ×:濁っている (2)フィルム状態 ビーカー内の各溶液をガラス板に流し塗りし、塗布後室
温で20分間放置し、108℃で3時間乾燥させ、23
℃における樹脂フィルムの状態(透明性)を目視で観察
し、前記と同じ基準で評価した。
【0059】初期光沢 作製された試験板の60度鏡面反射率(%)を光沢計
(日本電色(株)製)で測定した。
【0060】促進耐候性 Q−UV促進耐候性試験機(米国Q−パネル(Q−Pane
l)社製商品名)を用い、作製された試験板に、50
℃、4時間及び結露50℃、4時間のサイクル条件下で
1000〜4000時間紫外線を照射した後、上記の方
法で60度鏡面反射率(%)を測定し、以下の式(II)
で光沢保持率(%)を求めた。
【数1】
【0061】顔料分散性 前記共重合体溶液又はフッ素含有樹脂溶液100部(樹
脂固形分)と顔料(カーボンブラック、シアニンブルー
又は弁柄)3部を混合し、三本ロールを用い、粒ゲージ
による測定で粒径が5μm以下になるまで混練し、塗料
を得た。得られた塗料を室温で7日間静置し、顔料の分
離性(沈降性)を調べ、下記基準で評価した。 ○:分離がない △:若干分離が見られる ×:明確に分離している
【0062】耐薬品性(耐酸性) 作製された試験板を5%硫酸に浸漬させ、240時間放
置し、塗膜外観(ふくれ、艶消え)を目視観察し、下記
基準で評価した。 ○:塗膜に異常なし ×:塗膜に異常発生
【0063】耐汚染性 作製された試験板を1か月間屋外曝露した後、塗膜を水
洗し、汚れの落ち具合を目視観察し、下記基準で評価し
た。 ○:塗膜の汚れが落ちる △:塗膜の汚れが少し落ちる ×:塗膜の汚れが落ちない
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】表4によれば、比較例1及び4で得られた
塗料は、促進耐候性の欄の評価結果が4000時間後の
光沢保持率で、それぞれ、83%及び80%と低く、耐
汚染性の欄の評価結果が、いずれも×(塗膜の汚れが落
ちない)となっており、これらの塗料は促進耐候性に劣
り、しかも耐汚染性にも著しく劣っていた。同様に、比
較例3で得られた塗料は、促進耐候性の欄の評価結果が
3000時間後の光沢保持率で65%、4000時間後
の光沢保持率で55%と著しく低く、耐汚染性の欄の評
価結果が△(塗膜の汚れが少し落ちる)となっており、
促進耐候性に著しく劣り、しかも耐汚染性にも劣ってい
た。
【0067】また、比較例7で得られた塗料は、促進耐
候性の欄の評価結果が3000時間後の光沢保持率で6
6%、4000時間後の光沢保持率で60%と著しく低
く、耐汚染性の欄の評価結果が×(塗膜の汚れが落ちな
い)となっており、促進耐候性に著しく劣り、しかも耐
汚染性にも著しく劣っていた。さらに、比較例2で得ら
れた塗料は、顔料分散性の欄の評価結果が、顔料として
シアニンブルー及び弁柄を使用した場合にいずれも△
(若干分離が見られる)となっており、耐汚染性の欄の
評価結果が△(塗膜の汚れが少し落ちる)となってお
り、顔料分散性に劣り、しかも耐汚染性にも劣ってい
た。同様に、比較例5及び6で得られた塗料は、顔料分
散性の欄の評価結果が、どちらの塗料も、いずれの顔料
を使用した場合であっても×(明確に分離している)と
なっており、耐汚染性の欄の評価結果が、いずれも×
(塗膜の汚れが落ちない)となっており、これらの塗料
は顔料分散性に著しく劣り、しかも耐汚染性にも著しく
劣っていた。
【0068】これに対し、表3によれば、実施例1〜6
で得られた塗料は、促進耐候性の欄の評価結果が、30
00時間後の光沢保持率で93%以上、4000時間後
の光沢保持率で90%以上となっており、また、顔料分
散性の欄の評価結果がいずれの顔料を使用した場合であ
っても○(分離がない)となっており、さらに、耐汚染
性の欄の評価結果が○(塗膜の汚れが落ちる)となって
いた。このように、実施例1〜6で得られた塗料は、促
進耐候性、顔料分散性及び耐汚染性に優れていた。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載のグラフト共重合体は、耐
汚染性に優れ、塗料に好適である。請求項2記載のグラ
フト共重合体は、請求項1記載のグラフト共重合体の効
果を奏し、さらに、顔料分散性により優れ、塗料に好適
である。請求項3及び4記載のグラフト共重合体は、請
求項1又は2に記載のグラフト共重合体の効果を奏し、
さらに、塗膜光沢に優れ、塗料に好適である。請求項5
記載のグラフト共重合体は、請求項3又は4に記載のグ
ラフト共重合体の効果を奏し、さらに、耐水性に優れ、
塗料に好適である。請求項6記載のグラフト共重合体
は、請求項1〜5のいずれかに記載のグラフト共重合体
の効果を奏し、さらに、耐薬品性に優れ、塗料に好適で
ある。請求項7記載のグラフト共重合体は、請求項6記
載のグラフト共重合体の効果を奏し、さらに、耐汚染性
により優れ、塗料に好適である。請求項8記載の塗料
は、耐汚染性に優れる。
フロントページの続き (72)発明者 天野 高志 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ウレタン結合を介して炭素−炭素
    二重結合を有するフッ素含有樹脂の存在下に、 (B)(b1)一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2はアル
    キル基、フェニル基又はアルキル基置換フェニル基を示
    し、mは1以上の整数である)で表されるエチレン性不
    飽和単量体を含む単量体配合物を重合させて得られるグ
    ラフト共重合体。
  2. 【請求項2】 (A)ウレタン結合を介して炭素−炭素
    二重結合を有するフッ素含有樹脂の炭素−炭素二重結合
    の量が、(A)成分100g当り0.001〜0.05
    5モルである請求項1記載のグラフト共重合体。
  3. 【請求項3】 (A)ウレタン結合を介して炭素−炭素
    二重結合を有するフッ素含有樹脂が、水酸基を有するフ
    ッ素含有共重合体、1分子中にイソシアネート基を2個
    以上有する多価イソシアネート化合物及び水酸基を有す
    るエチレン性不飽和単量体の反応生成物である請求項1
    又は2に記載のグラフト共重合体。
  4. 【請求項4】 (A)ウレタン結合を介して炭素−炭素
    二重結合を有するフッ素含有樹脂が、水酸基を有するフ
    ッ素含有共重合体及びイソシアネート基を有するエチレ
    ン性不飽和単量体の反応生成物である請求項1又は2に
    記載のグラフト共重合体。
  5. 【請求項5】 水酸基を有するフッ素含有共重合体の水
    酸基価が0.57〜250でありフッ素含有率が1〜6
    0重量%である請求項3又は4に記載のグラフト共重合
    体。
  6. 【請求項6】 (A)成分と(B)成分の配合割合が、
    (A)成分 10〜90重量%及び(B)成分 10〜
    90重量%である請求項1〜5のいずれかに記載のグラ
    フト共重合体。
  7. 【請求項7】 (B)成分が、(A)成分と(B)成分
    の総量に対して、(b1)成分 0.01〜20重量%
    及び(b2)他のエチレン性不飽和単量体 0〜89.
    99重量%を配合してなるものである請求項6記載のグ
    ラフト共重合体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のグラフ
    ト共重合体を含有してなる塗料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000022058A1 (fr) * 1998-10-14 2000-04-20 Kawasaki Steel Corporation Composition de revetement et feuilles metalliques lubrifiees
WO2007039051A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-12 Dsm Ip Assets B.V. Aqueous vinyl graft copolymer compositions

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WO2000022058A1 (fr) * 1998-10-14 2000-04-20 Kawasaki Steel Corporation Composition de revetement et feuilles metalliques lubrifiees
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