JPH10158226A - ヒドロキシイミノジコハク酸アルカリ金属塩の製造方法 - Google Patents

ヒドロキシイミノジコハク酸アルカリ金属塩の製造方法

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JPH10158226A
JPH10158226A JP32127896A JP32127896A JPH10158226A JP H10158226 A JPH10158226 A JP H10158226A JP 32127896 A JP32127896 A JP 32127896A JP 32127896 A JP32127896 A JP 32127896A JP H10158226 A JPH10158226 A JP H10158226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エポキシコハク酸アルカリ金属塩とアスパラ
ギン酸アルカリ金属塩とから効率よくヒドロキシイミノ
ジコハク酸アルカリ金属塩を製造する。 【解決手段】 水中でエポキシコハク酸アルカリ金属塩
とアスパラギン酸アルカリ金属塩とを反応させる際に、
水を留去して反応液を濃縮しながら反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒドロキシイミノジ
コハク酸アルカリ金属塩の製造方法、詳しくはエポキシ
コハク酸アルカリ金属塩とL−アスパラギン酸アルカリ
金属塩とを反応させて効率よくヒドロキシイミノジコハ
ク酸アルカリ金属塩を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシイミノジコハク酸アルカリ金
属塩、特にナトリウム塩は生分解性およびカルシウムな
どの金属イオンの捕捉性に優れ、洗剤用ビルダーとして
有用なものであり、エポキシコハク酸アルカリ金属塩と
アスパラギン酸アルカリ金属塩とを反応させて得られる
ことは知られている(特開平5−170714号公報、
国際公開WO92/02489公報)。
【0003】特開平5−17014号公報の合成例2に
おいては、エポキシコハク酸ナトリウム塩を水に溶解
し、これにアスパラギン酸を添加した後、水酸化ナトリ
ウムを添加してpHを11に調整して85℃で反応を行
っている。
【0004】また、国際公開WO92/02489公報
(3頁12行以降)には、ヒドロキシイミノジコハク酸
ナトリウム塩は、20〜30重量%濃度のアスパラギン
酸水溶液または懸濁液に約2モル当量の水酸化ナトリウ
ムを添加し、次いで約1モル当量のエポキシコハク酸ジ
ナトリウム塩を添加した後、80〜100℃の温度で反
応させて製造するのが好適であると記載されている。そ
して、その実施例1においては、0.1モルのL−アス
パラギン酸を水に溶解し、これに水酸化ナトリウム、次
いで0.1モルのエポキシコハク酸ジナトリウム塩を添
加した後、還流下に反応を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エポキシコハク酸(ア
ルカリ金属塩)は、通常、水性媒体中でマレイン酸を過
酸化水素でエポキシ化して製造されることから、20〜
30重量%程度の濃度の水溶液として得られる。L−ア
スパラギン酸(アルカリ金属塩)も、同様に、水性媒体
中でマレイン酸またはフマル酸をアンモニアによる化学
反応、または酵素を用いた生合成によって製造されるこ
とから、20〜30重量%程度の濃度の水溶液として得
られる。
【0006】本発明者らの研究によれば、上記のような
濃度の水溶液を濃縮して、あるいは生成物を一旦固体と
して取り出して、これを水に溶解して、高濃度の水溶液
として、反応に供すると、反応系が不均一なスラリー状
態となり、反応の選択率が低下することが分かった。ま
た、上記のように一旦固体として取り出したり、あるい
は濃縮して高濃度の水溶液を調製することは、追加の設
備およびエネルギーが必要となって経済的でない。
【0007】このような事情から、上記のような工業的
に入手可能な濃度の水溶液をそのまま用いてヒドロキシ
イミノジコハク酸アルカリ金属塩を製造することが実用
的であるし、またこのように濃度の低い状態で反応を開
始させるほうが反応性の面からも望ましいが、本発明者
らの更なる研究の結果によれば、次のような問題がある
ことが判明した。
【0008】(1)低濃度下で反応を行うため、反応の
進行に伴い、反応速度が低下し、反応終了までに長時間
を要する。その結果、生産性が低下し、反応装置が大型
化し、設備投資の増加および製品のコストアップとな
る。
【0009】(2)反応の進行に伴い原料濃度が低下す
ることから、反応の選択率が低下し、結果的に製品の収
率および純度が低下する。
【0010】かくして、本発明の目的は、上記問題を解
決し、工業的に入手可能な20〜30重量%程度の濃度
の、エポキシコハク酸アルカリ金属塩およびアスパラギ
ン酸アルカリ金属塩の水溶液をそのまま用いて、ないし
は反応開始時の原料濃度が20〜30重量%程度の低い
濃度の反応液を用いて、短時間かつ高収率でヒドロキシ
イミノジコハク酸アルカリ金属塩を製造する方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、エポキシコハク酸アルカリ金属塩とL−アスパラギ
ン酸アルカリ金属塩とを反応させてヒドロキシイミノジ
コハク酸アルカリ金属塩を製造する際に、反応液を濃縮
しながら、すなわち反応液中の原料、目的生成物などの
全有機酸塩濃度が時間の経過とともに高くなるように、
反応を行うことにより上記目的が達成できることを知
り、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、水性媒体中でエポキ
シコハク酸アルカリ金属塩とL−アスパラギン酸アルカ
リ金属塩とを反応させてヒドロキシイミノジコハク酸ア
ルカリ金属塩を製造する際に、反応液を濃縮しながら反
応を行うことを特徴とするヒドロキシイミノジコハク酸
アルカリ金属塩の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の出発原料としてのエポキ
シコハク酸およびL−アスパラギン酸のアルカリ金属塩
とはモノ−またはジ−アルカリ金属塩を意味し、また目
的生成物としてのヒドロキシイミノジコハク酸のアルカ
リ金属塩とはジ−、トリ−またはテトラ−アルカリ金属
塩を意味する。出発原料のアルカリ金属塩の具体例とし
ては、モノナトリウム塩、ジナトリウム塩、モノカリウ
ム塩、ジカリウム塩およびナトリウムカリウム混合塩を
挙げることができるが、なかでもジナトリウム塩が特に
好適である。なお、以下の説明において、単に塩という
場合、出発原料の場合はモノ−またはジ−アルカリ金属
塩を、目的生成物の場合にはジ−、トリ−またはテトラ
−アルカリ金属塩を意味する。
【0014】本発明においては、水性媒体中、通常、水
中でエポキシコハク酸塩とL−アスパラギン酸塩とを反
応させる際に、エポキシコハク酸塩およびL−アスパラ
ギン酸塩の合計濃度(全有機酸塩濃度)が10〜35重
量%、好ましくは20〜30重量%の範囲にある水溶液
を使用する。換言すれば、反応開始時の、水溶液中の全
有機酸塩濃度は10〜35重量%、好ましくは20〜3
0重量%の範囲にある。
【0015】なお、本発明の「全有機酸塩濃度」とは、
反応液中の原料、生成物などの全有機酸の全カルボキシ
ル基をナトリウムで中和したと仮定して、得られるナト
リウム塩の合計濃度を意味する。例えば、エポキシコハ
ク酸モノナトリウムおよびL−アスパラギン酸モノナト
リウムからなる場合、その全有機酸塩濃度とは、それぞ
れをジナトリウムとして換算した合計濃度を意味し、ま
たエポキシコハク酸モノカリウムおよびL−アスパラギ
ン酸ジカリウムからなる場合、その全有機酸塩濃度と
は、それぞれをジナトリウムとして換算した合計濃度を
意味する。
【0016】水溶液中の全有機酸塩濃度が10重量%未
満では、反応速度が遅すぎて生産性が低く、また35重
量%を超えると水溶液はスラリー状の不均一な状態とな
り、副生物が生成して目的生成物であるヒドロキシイミ
ノジコハク酸塩の収率が低下する。
【0017】上記全有機酸塩濃度の水溶液を調製する代
表的な方法は、それぞれ、前記の方法で得られる、20
〜30重量%程度のエポキシコハク酸塩水溶液とL−ア
スパラギン酸塩水溶液とをそのまま反応容器に仕込むこ
とである。そのほかに、経済的には問題があるものの、
エポキシコハク酸塩およびL−アスパラギン酸塩を水中
に溶解して、あるいはエポキシコハク酸および/または
L−アスパラギン酸を水中に溶解した後、必要モル量の
アルカリ金属化合物、例えばアルカリ金属水酸化物を添
加して全有機酸塩濃度が上記範囲内にある水溶液として
もよい。
【0018】エポキシコハク酸塩とL−アスパラギン酸
塩との割合については、エポキシコハク酸塩/L−アス
パラギン酸塩(モル比)は、通常、1.1/1〜1/
1.05であり、1.05/1〜1/1とするのが好ま
しい。
【0019】エポキシコハク酸塩とL−アスパラギン酸
塩との反応は撹拌下に加熱することにより容易に進行す
る。本発明においては、40〜120℃、好ましくは6
0〜110℃の範囲の温度で反応させるのがよい。40
℃より低い温度では、反応速度が小さく反応に長時間を
要し、また120℃を超えると生成するヒドロキシイミ
ノジコハク酸塩の分解が起こって収率が低下する。
【0020】反応液のpHは、通常、9〜14の範囲で
あり、なかでも10〜14、特に11〜13とするのが
好ましい。反応液のpHの調整は、通常、アルカリ金属
水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムを添加して行
う。反応液のpHが9より低いと、反応速度が低下し、
反応に要する時間が長くなるだけではなく、副生物の量
も増加する。一方、pHが14を超えるとヒドロキシミ
ノジコハク酸塩の分解が起こって収率が低下する。
【0021】本発明の方法によれば、反応液を濃縮しな
がら反応を行わせる。具体的には、反応開始時の全有機
酸塩濃度(エポキシコハク酸およびアスパラギン酸の全
カルボキシル基をナトリウムで中和したとしたときの、
得られるナトリウム塩の合計濃度)が10〜35重量
%、好ましくは20〜30重量%の範囲の水溶液を、反
応終了時の全有機酸塩濃度(未反応エポキシコハク酸
塩、未反応アスパラギン酸塩、生成ヒドロキシイミノジ
コハク酸塩、および副生物としての酒石酸などの全ての
酸(塩)の全カルボキシル基をナトリウムで中和したと
したときの、得られるナトリウム塩の合計濃度)が40
〜80重量%、好ましくは50〜70重量%の範囲とな
るように、濃縮しながら反応させる。濃縮は逐次的で
も、連続的でもよい。
【0022】反応液の濃縮の程度が全有機酸塩濃度が4
0重量%未満では、ヒドロキシイミノジコハク酸塩の収
率が低く、またエポキシコハク酸塩の選択率が低く、反
応に長時間を要する。なお、ここにおけるエポキシコハ
ク酸塩の選択率とは、消費されたエポキシコハク酸塩に
対する、ヒドロキシイミノジコハク酸塩の形成に消費さ
れたエポキシコハク酸塩の割合を意味する。残余は分解
して酒石酸などを副生したりする。因に、アスパラギン
酸塩は反応時に分解することなく、実質的に全てがヒド
ロキシイミノジコハク酸塩の形成に消費される。一方、
80重量%を超える程度まで反応液を濃縮すると反応液
がスラリー化し、著しく粘稠となって均一な反応が行わ
れず、副生物が生成するなどして好ましくない。
【0023】反応終了時の反応液中の全有機酸塩濃度が
40〜80重量%の範囲となるように反応液を濃縮しな
がら反応させるには、反応温度に応じて、反応液を常圧
下または減圧下において、水を反応系外に留去させれば
よい。
【0024】反応時間は、反応条件によって変わるので
一概に特定できないが、通常、10分〜6時間であり、
好ましくは0.4〜4時間である。
【0025】本発明の方法によれば、ヒドロキシイミノ
ジコハク酸塩の収率は反応条件によっては95モル%程
度まで達する。しかし、収率が比較的低い場合には、こ
れを更に高めるために、反応温度を120℃を超える温
度に設定したり、反応時間を延長することなどが考えら
れるが、このような手段を講じると副反応などが起き
て、かえって目的とするヒドロキシイミノジコハク酸塩
の収率が低下するので好ましくない。
【0026】そこで、本発明においては、収率を更に高
めるために、上記反応終了後の反応液を、40〜120
℃、好ましくは60〜110℃の範囲の温度に置いて熟
成するのがよい。熟成時間は温度などの条件によって変
わるので一概に特定できないが、通常、10分〜24時
間であり、好ましくは0.5〜12時間である。熟成に
際しては、反応液を撹拌しても、あるいは靜置してもよ
い。
【0027】本発明の好適な態様の一つによれば、全有
機酸塩濃度が20〜30重量%のエポキシコハク酸塩お
よびL−アスパラギン酸塩の水溶液を、そのpHを11
〜13に調整して、60〜110℃の範囲の温度にて、
全有機酸塩濃度が50〜70重量%となるように反応液
を濃縮しながら反応を行う。本発明の他の好適な態様に
よれば、上記反応によって得られた反応液を更に60〜
110℃の温度で熟成する。
【0028】上記熟成は、反応器内で行ってもよいし、
あるいは反応液を反応器から熟成器に移して、この熟成
器内で行ってもよい。反応と熟成とを同一容器内で行う
場合は、いわゆるバッチ反応となる。一方、反応器と熟
成器とを設ける場合には、反応液を連続的、または逐次
的に熟成器に移して、連続的に反応を行うことができ
る。
【0029】本発明の方法によれば、短時間かつ高収率
でヒドロキシイミノジコハク酸塩を製造することができ
る。また、原料、特にエポキシコハク酸塩の選択率を高
めることができる。このため、高純度のヒドロキシイミ
ノジコハク酸塩を製造することができる。
【0030】本発明の方法によって得られるヒドロキシ
イミノジコハク酸塩は、生分解性であって、カルシウム
などの金属イオンの捕捉性に優れており、特に洗剤用ビ
ルダーとして好適である。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0032】実施例1 撹拌機および減圧濃縮装置を備えた4つ口フラスコに、
24重量%のL−アスパラギン酸2ナトリウム塩水溶液
184.4g(0.25モル)および25重量%のエポ
キシコハク酸2ナトリウム塩水溶液176g(0.25
モル)を仕込んだ(全有機酸塩濃度:24.5重量
%)。このときの水溶液のpHは11.3であった。
【0033】反応液の内温が90℃になるように加熱
し、減圧によりコントロールしながら水を留出させ、約
2時間かけて反応液中の全有機酸塩濃度が60重量%と
なるまで反応液を濃縮しながら、反応を行った。濃縮
後、更に90℃で30分間熟成反応を行ってヒドロキシ
イミノジコハク酸塩(HIDSと略記する)を製造し
た。反応終了後および熟成後の、反応液中の有機酸を高
速液体クロマトグラフィーで分析し、結果を表1に示し
た。
【0034】実施例2 実施例1において、濃縮を常圧下、沸点で行い、また濃
縮時間を1時間に変更し、熟成を行わなかった以外は実
施例1と同様にして、反応を行った。反応後の反応液中
の有機酸を実施例1と同様にして分析し、結果を表1に
示した。
【0035】実施例3 実施例1において、原料を仕込んだ後、反応液に水酸化
ナトリウムを添加して反応液のpHを12.5に調整し
た以外は実施例1と同様にして反応および熟成を行っ
た。反応後および熟成後のそれぞれの反応液中の有機酸
を実施例1と同様にして分析し、結果を表1に示した。
【0036】比較例1 実施例1において、濃縮後の濃度が35重量%となるよ
うに実施例1と同様に反応および熟成を行った。反応後
および熟成後のそれぞれの反応液中の有機酸を実施例1
と同様にして分析し、結果を表1に示した。
【0037】濃縮の程度が低いと、実施例1と同じ反応
および熟成時間では、実施例1と比べて収率が低い。ま
た、エポキシコハク酸塩の選択率も低い。
【0038】
【表1】
【0039】実施例4 濃縮器を備えた内容量1L(リットル)の連続反応器お
よび内容量0.5Lの連続熟成器を用いて以下の反応を
行った。
【0040】実施例1で用いたと同じ組成の原料水溶液
を960g/時の速度で反応器に導入し、減圧下、90
℃の条件下に反応を行った。この間、反応器の上部から
は500g/時の速度で水を留出させ、一方反応器の下
部からは460g/hの速度で反応液を抜き出した。反
応液の反応器中での平均滞留時間は1時間であった。反
応器からの反応液中の有機酸を実施例1と同様にして分
析したところ、HIDSの収率は76.8モル%であ
り、エポキシコハク酸塩の選択率は98.8モル%であ
った。
【0041】反応液は直ちに熟成器に導入し、ここで還
流下に熟成を行い、熟成した反応液は熟成器の下部から
抜き出した。反応液の熟成器中での平均滞留時間は1時
間であった。熟成器からの反応液中の有機酸を実施例1
と同様にして分析したところ、HIDSは94.6モル
%、エポキシコハク酸塩の選択率は94.8モル%であ
った。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によれば、短時間かつ高収
率でヒドロキシイミノジコハク酸塩を製造することがで
きる。
【0043】また、エポキシコハク酸塩の選択率が高
く、ヒドロキシイミノジコハク酸塩を高純度で製造する
ことができる。
【0044】このため、工業的にヒドロキシイミノジコ
ハク酸塩を製造する際の生産性が著しく向上する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中でエポキシコハク酸アルカリ
    金属塩とL−アスパラギン酸アルカリ金属塩とを反応さ
    せてヒドロキシイミノジコハク酸アルカリ金属塩を製造
    する際に、反応液を濃縮しながら反応を行うことを特徴
    とするヒドロキシイミノジコハク酸アルカリ金属塩の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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