JPH0662493B2 - 高純度酒石酸の製造方法 - Google Patents

高純度酒石酸の製造方法

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JPH0662493B2
JPH0662493B2 JP17364788A JP17364788A JPH0662493B2 JP H0662493 B2 JPH0662493 B2 JP H0662493B2 JP 17364788 A JP17364788 A JP 17364788A JP 17364788 A JP17364788 A JP 17364788A JP H0662493 B2 JPH0662493 B2 JP H0662493B2
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ジェイ ボスク リチャード
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モンサント カンパニー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/347Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
    • C07C51/367Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by introduction of functional groups containing oxygen only in singly bound form

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はd,l−酒石酸の製造方法、詳細にはエポキシ
コハク酸塩の改善された加水分解方法に関する。
酒石酸又はその塩、特にそのラセミ混合物は食品及び薬
品製品を提供するために有機化学工業における中間体と
して多年にわたつて使用されてきた。食品及び薬品工業
におけるだけでなく洗剤工業においても酒石酸の使用
は、それによつて不純物の生成を避ける合成方法に対す
る効率のよい方法に関心を創造する、ラセミ混合物の製
品に対して増大する要求を創造してきた。
酒石酸塩はマレイン酸もしくはフマル酸又はその塩のエ
ポキシ化により、続いて加水分解によつて合成されてき
た。典型的には反応は触媒の助けをかりて液相中で行な
われる。そのような合成手順の例はAllen の米国特許第
3,156,709号中に見出される。その中で改善さ
れた収率はアルカリ性の反応媒質中で有機金属化合物を
含有するある触媒を使用することによつて得られること
が教示される。しかしながら、合成手順の継続研究の結
果として、金属酸化物、特にタングステン含有化合物は
出発酸のエポキシ化に対する優れた触媒であることが発
見された。加水分解はエポキシ化の直後に好都合に行な
われるがゆえに、加水分解はエポキシ化と同様に比較的
低いpHレベルで行なわれる。
エポキシコハク酸塩が約1〜5.5の範囲内の低pH又は
約11以上の高pHのどちらかで容易に加水分解されるこ
とは広く知られている。しかしながら、そのような加水
分解生成物は望ましくない不純物を含んでいる。そのよ
うな一つの加水分解方法はWagner等の米国特許第3,7
69,339号に開示されている。通常の手順において
エポキシドは加水分解を成し遂げるために大気圧で煮沸
される。アルミニウム、鉄、スズ又はビスマスのような
さまざまな触媒がエポキシコハク酸の加水分解のために
示唆されてきた。触媒作用方法はエポキシコハク酸の水
溶液の常圧還流温度で又は還流温度近辺で行なわれる。
そのような方法はYonemitsu 等の米国特許第3,87
5,223号に記述されている。d,l−酒石酸に至る
エポキシコハク酸塩の加水分解によつて得られる反対す
べき不純物を減少するための一つの試みがPetritsch の
米国特許第4,028,407号に記述されている。こ
の特許権者によつて獲得された生成物の純度に対する接
近方法において、酒石酸は先づタングステン酸含有触媒
を有する通常の方法においてカルシウム酸マレイン酸塩
をエポキシ化し、そしてその結果生じるカルシウム酸エ
ポキシコハク酸塩を硫酸カルシウムとエポキシコハク酸
を生成するように硫酸と反応させることによつて得られ
た。硫酸カルシウムとエポキシコハク酸を得るためにカ
ルシウムエポキシコハク酸塩と硫酸を反応させるための
媒質として有機溶媒は単独でか又は水と共にかのいずれ
かで使用される。エポキシコハク酸は所望の酒石酸を提
供するために低pHで水溶液を沸騰することによつて通常
の方法で加水分解される。
エポキシコハク酸又はその塩は強酸又は強塩基媒質中で
容易に加水分解されることが知られている。しかしなが
ら、約pH7という範囲内のようなずつとおだやかな反応
条件のもとでは、反応を行ないそして高い収率を得るた
めには長時間かかる。それゆえ、pH及び温度の温和な反
応条件の選択だけでなく良好な転換をもつて非常に短時
間でエポキシコハク酸からd,l−酒石酸を生ずる工業
的に有利な方法が望まれる。
[発明の要約] 本発明に従つて、溶液が約6〜約11の範囲内のpHを持
つている水溶液について高温超大気圧下にエポキシコハ
ク酸又は塩の加水分解によつてd,l−酒石酸又はその
アルカリ金属塩を製造する方法が提供される。生成物が
これらの条件のもとで項純度で提供されるのに対して反
応時間は手頃であることが見出された。
[発明の詳細な記述] 本発明の方法のための出発材料として使用されるエポキ
シコハク酸はどんな方法でも製造される可能性がある。
それはタングステン化合物触媒の存在下に水溶液中で過
酸化水素をマレイン酸と反応させることによつて上述の
既知の方法によつて製造することができる。本発明に従
つてエポキシコハク酸のアルカリ塩、特にナトリウム塩
を使用することが好ましい。しかしながらエポキシコハ
ク酸のどの水溶性の塩も使用することができる。
本発明に従つてエポキシコハク酸又はその塩と水を中性
乃至温和なアルカリ性状態下に組み合わせることによつ
て温和な加水分解反応が生じる。反応は本発明に従つて
約6〜約11の範囲内のpHで起こるが、9〜10の範囲
の高い端を利用することが好ましく、特にpH10が最も
望ましいことがわかつた。
加水分解反応混合物を超大気圧及び高温下に置くことに
よつて望ましくない副生物を大きく低下させながら反応
が迅速に進行することが見出された。大気圧以上のどの
ような適切な圧力も使用することができ、反応は約70
psigまでの範囲内で行なうことが望ましいことがわかつ
た。典型的に、本発明の方法は約4.46×10N/
〜5.15×10N/Mの範囲内の、好ましく
は約4.81×10N/Mの圧力で都合よく行なわ
れる。
温度と圧力はいくらかの関係を有し、それゆえ操作温度
は操作圧力に大きく影響するであろうことは自明であ
る。従つて、本発明の方法が最も満足させられる温度は
大気圧近辺で約105℃からの広い範囲を含む。だが一
方200℃までの温度は好都合に圧力範囲の高圧側の端
で使用される可能性がある。約140℃〜約160℃の
温度範囲で、特に好ましくは約150℃で工程を運転す
ることが最も都合よいことがわかつた。
通常の商業的な操作において加水分解段階に使用される
エポキシコハク酸又はその塩はエポキシ化段階から生じ
る反応混合物を有する水溶液中に含まれる。溶液のpHは
約6〜約11の範囲内のpHを与えるように水酸化ナトリ
ウムのようなアルカリ金属塩基を添加することによつて
調節される。水溶液中のエポキシコハク酸の濃度はどの
ような好都合の量の初めから終りまでの範囲でありえ
て、通常約20〜50重量%の範囲内に溶液中の塩濃度
を与える量である。好ましくは水溶液中のエポキシコハ
ク酸塩の濃度は約30〜35重量%の範囲内にあり、特
に好ましくは約33重量%である。
典型的な反応時間は数分〜数日である。しかしながら、
たいていの場合高温高圧下での約1時間という反応時間
は実質的に全てのエポキシコハク酸塩又はエポキシコハ
ク酸を所望のd,l−コハク酸又はコハク酸アルカリ金
属塩へ転換させるために十分な量である。本発明に従つ
て操作されるとき、エポキシコハク酸の加水分解は98
%までも純粋なd,l−酒石酸を、又はエポキシドの9
6%転換によつてアルカリ金属塩を提供することができ
る。約6〜約11の温和なpH範囲内で操作することによ
つて、より低いか又はより高いかいずれかのずつと厳し
いpHレベルの先行技術で生じた副生物が避けられること
がわかつた。たとえば、高いpHで普通は生じる副生物ポ
リエポキシコハク酸塩は本発明に従つて製造されたd,
l−酒石酸塩中で大きく減少される。同様に、普通は約
1〜5の低pHで出現するメソ酒石酸塩は本発明の方法の
生成物中に低量に減少することがわかる。
本発明は下記の実施例を参照にして更に説明をする。%
は特に表示しないかぎり重量%を示す。
実施例1 27%の溶解した(最終調整されたpHに依存してモノ−
又はジ−)エポキシコハク酸ナトリウム及びさまざまな
加水分解において使用された触媒はもちろんエポキシ段
階のほかの生成物を含んでいるタングステン酸塩触媒エ
ポキシ化反応の反応生成物を温度150℃圧力約55ps
igで1時間実験を行なう。pHは無水マレイン酸又は水酸
化ナトリウムのいずれかの添加によつてさまざまのレベ
ルに調節した。加水分解反応の生成物は酒石酸及びさま
ざまの望ましくない副生物並びに加水分解生成物中の出
発エポキシドの量を定量するために高圧液体クロマトグ
ラフイー(HPLC)によつて分析した。実験1〜5中
のpHレベルはさまざまなpHレベルでの結果を示してお
り、そのような結果は生成物中に含まれる相対的重量%
として下記の表I中に示される。
実施例2 約29%の溶解したエポキシコハク酸ナトリウム及びタ
ングステン酸塩触媒はもちろんほかの生成物を含有して
いるタングステン酸塩触媒エポキシ化反応の反応生成物
は溶液のpHが10に調整された後加水分解を受けた。加
水分解は約105℃で46.5時間溶液を還流すること
によつて常圧で行なわれた。生じた加水分解生成物はH
PLCによつて分析され、そして相対重量%でd,l−
酒石酸塩98.2%、メソ酒石酸塩1%、ポリエポキシ
酸塩0.4%及びエポキシコハク酸塩0.3%含有して
いることがわかつた。
実施例3 実施例1の加水分解手順を出発質が約34%のエポキシ
コハク酸ナトリウムを含有している下記の実験において
繰返して行なつた。さまざまの反応条件及び加水分解生
成物のHPLC分析はさまざまの加水分解薬剤を使用し
て下記の表IIに示される。表IIのデータはpHは先行技術
において知られている厳しい範囲内にある手順によつて
得られた。表IIにおいて長音線は適当なデータの欠除を
示す。
上記の実施例は比較的短い反応時間でのエポキシコハク
酸アルカリ金属塩のd,l−酒石酸への高い転換を証明
する。生じた塩は既知の手段によつて酸へ容易に転換す
ることが可能である。高い転換と短い反応時間は先行技
術において知られている厳しい加水分解条件で生じる副
生物の量を比較的少なくすることによつて贈呈される。
本発明はある実施態様に関して記述されそして特許請求
されているが、そのような実施態様はどのような方法に
おいても本発明を限定することを意図するものではな
い。さまざまな修正及び変更が本発明の精神から離れる
ことなくここに特許請求された方法についてなされう
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4.46×105N/M2〜5.15×105N/M2の圧力下に
    200℃迄の温度で6〜11の範囲内のpHで水溶液中のエポキ
    シコハク酸アルカリ金属塩を加水分解することを特徴と
    するd,l-酒石酸又はアルカリ金属塩の製造方法。
  2. 【請求項2】加水分解を1時間続行させる請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】反応温度が140℃〜160℃の範囲内にある請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】pHが9〜10の範囲内にある請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】水溶液は、無水マレイン酸と水性過酸化水
    素とを結合し、エポキシコハク酸塩を生ずるタングステ
    ン触媒のエポキシ化反応の生成物である請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】d,l-酒石酸のアルカリ金属塩がナトリウム
    塩である請求項1記載の方法。
JP17364788A 1987-07-13 1988-07-12 高純度酒石酸の製造方法 Expired - Lifetime JPH0662493B2 (ja)

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