JPH07196554A - 担持されたパラジウム/金触媒を用いるtert−ブチルヒドロペルオキシドからtert−ブチルアルコールの製造方法 - Google Patents

担持されたパラジウム/金触媒を用いるtert−ブチルヒドロペルオキシドからtert−ブチルアルコールの製造方法

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JPH07196554A
JPH07196554A JP6278713A JP27871394A JPH07196554A JP H07196554 A JPH07196554 A JP H07196554A JP 6278713 A JP6278713 A JP 6278713A JP 27871394 A JP27871394 A JP 27871394A JP H07196554 A JPH07196554 A JP H07196554A
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hydroperoxide
butyl
butyl hydroperoxide
catalyst
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John Ronald Sanderson
ジョン・ロナルド・サンダーソン
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/132Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C29/74Separation; Purification; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C29/88Separation; Purification; Use of additives, e.g. for stabilisation by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの溶媒溶液
である供給原料をヒドロペルオキシド分解触媒と接触さ
せて、tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解するtert
−ブチルアルコールの製造方法であって、前記のヒドロ
ペルオキシド分解触媒が、パラジウム1部あたり金が
0.01〜1部の割合の、パラジウムと金の混合物であ
ることを特徴とする製造方法。 【効果】 tert−ブチルヒドロペルオキシドから、高い
転換率と選択率で、tert−ブチルアルコールを合成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシド(TBHP)の接触分解に関する。より詳し
くは、本発明は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの接
触分解により、tert−ブチルアルコール(TBA)を合
成する方法に関する。さらに詳細には、本発明は、アル
ミナに担持されたパラジウム/金触媒を、tert−ブチル
ヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコールへの実質
的に選択的な分解に触媒作用するために使用する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】イソブタンを酸素と、熱的にまたは接触
的に反応させ、生成する主な過酸化物がtert−ブチルヒ
ドロぺルオキシドであるような過酸化反応生成物を形成
させることは知られている。このtert−ブチルヒドロペ
ルオキシドを、熱的または接触的に分解して、tert−ブ
チルアルコールを形成させることも、また公知である。
【0003】Daniel Swern (Wiley Interscience, a Di
vision of John Wiley & Sons, NewYork)により編集さ
れた「Orgamic Peroxide」という表題の本の第2巻、1
57頁には、第一級ヒドロペルオキシドの金属−イオン
−接触分解は、主としてアルコール、アルデヒドおよび
カルボン酸を生じると述べられており、例として、ホル
ムアルデヒド、ギ酸および水を生じる、ヒドロキシメチ
ルヒドロペルオキシドの硫酸第一鉄の水溶液による分解
反応を引用している。
【0004】Sanderson らは、tert−ブチルヒドロペル
オキシドの分解に対する様々な触媒の利用を、一連の米
国特許において開示しており、そのなかには、担体を用
いないニッケル、銅、クロミアおよび鉄よりなる触媒
(米国特許第4,704,482号明細書);鉄、銅、
クロミアおよびコバルトよりなる触媒(米国特許第4,
705,903号明細書);周期率表のVIA族またはVI
II族から選ばれた、塩基処理された水素化触媒よりなる
触媒(米国特許第4,742,179号明細書);本質
的にニッケル、銅、クロムおよびバリウムよりなる触媒
(米国特許第4,873,380号明細書);レニウム
化合物によって促進される金属フタロシアニンよりなる
触媒(米国特許第4,910,349号明細書);塩基
によって促進される金属フタロシアニンよりなる触媒
(米国特許第4,912,269号明細書);二座配位
子によって促進される可溶性ルテニウム化合物よりなる
触媒(米国特許第4,912,033号明細書);アル
キルチオールまたはアミンによって促進される鉄(III)
またはマンガン(III)のような金属ポルフィンよりなる
触媒、イミダゾールによって促進される金属フタロシア
ニン化合物よりなる触媒(米国特許第4,912,26
6号明細書)、(米国特許第4,922,034号明細
書);チオールによって促進される金属フタロシアニン
およびフリーラジカル抑制剤よりなる触媒(米国特許第
4,922,035号明細書);ホウ酸塩によって促進
される金属フタロシアニンよりなる触媒(米国特許第
4,922,036号明細書);または、酢酸塩、ホウ
酸塩、シュウ化物、塩化物、1,3−プロパンジオネー
ト、2−エチルヘキサノエート、ヨウ化物、硝酸塩、
2,4−ペンタンジオネート、過塩素酸塩もしくは硫酸
塩のような可溶性ルテニウム化合物および鉄化合物より
なる触媒(米国特許第5,025,113号明細書)が
包含される。
【0005】述べられているように、イソブタンが分子
状の酸素と反応すると、主要な反応生成物はtert−ブチ
ルアルコールとtert−ブチルヒドロペルオキシドであ
る。しかしながら、少量の他の汚染物もまた形成され
る。少量の水が形成され、それは通常、反応器からの流
出液の0.5〜1重量%の量である。生じる副生成物と
しての水の量は、使用される反応条件の苛酷さの関数で
あり、そして、その反応条件の苛酷さが増加すればする
ほど、増加する傾向がある。
【0006】示されたように、tert−ブチルヒドロペル
オキシドは、tert−ブチルアルコールを製造するための
原料物質として有用である。tert−ブチルアルコール
は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの接触分解により
形成することができる。米国特許第3,472,876
号明細書に開示されたWilliamsらの方法では、酸素を含
有するガスが、イソブタンおよび酸化触媒を含有する反
応容器に供給され、tert−ブチルアルコール、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド、アセトンおよびtert−ブチル
エーテルよりなる反応混合物を生じる。この特許におい
て報告された結果は、比較的低い転換率ならびにtert−
ブチルアルコールへの比較的低い反応選択性を示してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の目
的は、tert−ブチルヒドロペルオキシドから、高い転換
率と選択率で、tert−ブチルアルコールを合成する方法
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、tert−
ブチルヒドロペルオキシドの溶媒溶液である供給原料
を、触媒として有効な量のヒドロペルオキシド分解触媒
と、ヒドロペルオキシド分解反応帯域で、液相で好まし
くは撹拌しながら接触させ、前記のtert−ブチルヒドロ
ペルオキシドが分解生成物、主としてtert−ブチルアル
コールに転換され、前記のヒドロペルオキシド分解触媒
が、パラジウム1部あたり金が0.01〜1部の割合
の、パラジウムと金の混合物0.1〜1重量%が、その
上に沈着したアルミナから本質的になる、担持されたヒ
ドロペルオキシド分解触媒であり、そしてtert−ブチル
アルコールは、ヒドロペルオキシド分解反応の生成物か
ら回収される。
【0009】本発明の好ましい実施態様によれば、ヒド
ロキシペルオキシド分解触媒は、チタニアまたはジルコ
ニアによって希釈される。
【0010】tert−ブチルアルコールは、形成される唯
一の分解生成物ではない。少量の他の酸素含有物質もま
た形成される。分解反応混合物から回収されるtert−ブ
チルアルコールは、酸素化された不純物で汚染されてい
るであろう。
【0011】本発明の方法で使用される出発物質は、te
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料と、担持された
パラジウム/金触媒である。
【0012】tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料 tert−ブチルヒドロペルオキシドである供給原料は、イ
ソブタンの酸化生成物を含み、ここで、該tert−ブチル
ヒドロペルオキシドは、イソブタンとtert−ブチルアル
コールの混合物中に溶解されたものでも、またはtert−
ブチルアルコールの添加により希釈されたイソブタンの
酸化生成物を含んでもよく、tert−ブチルアルコールと
イソブタンの混合物中のtert−ブチルアルコールの溶液
が、5〜30重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシド
を含有したものであればよい。tert−ブチルアルコール
の収率における驚くべき、かつ、予期せぬ増加が、イソ
ブタンとtert−ブチルアルコールの溶媒混合物中に溶解
したtert−ブチルヒドロペルオキシドを含む供給原料に
よって得られる。
【0013】イソブタンの反応生成物を、蒸留帯域に供
給し、そこで未反応のイソブタンは蒸留画分として再循
環のために除去してもよく、それによって、5〜30重
量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドを含有する、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコー
ル溶液が得られる。
【0014】触媒系 本発明によって使用されるヒドロペルオキシド分解触媒
は、パラジウム1部あたり金が0.01〜1部の割合
の、パラジウムと金の混合物0.1〜1重量%が、その
上に沈着されたアルミナから本質的になるものである。
【0015】本発明の好ましい実施態様によれば、ヒド
ロキシペルオキシド分解触媒は、アルミナの重量を基準
として、100〜500重量%のチタニアまたはジルコ
ニアで希釈される。
【0016】tert−ブチルヒドロペルオキシドの接触分
解 本発明の方法は、反応槽の中でバッチ式に実施されて
も、反応物が管状反応器を連続的に通過することにより
実施されてもよい。
【0017】tert−ブチルヒドロペルオキシドの接触分
解は、20〜250℃、好ましくは20〜160℃、よ
り好ましくは60〜120℃、最も好ましくは80〜1
00℃の範囲内の温度において実施される。この反応
は、所望により圧力0.1〜69MPa (0〜10,00
0psig)、好ましくは0.1〜7.0MPa (0〜1,0
00psig)のような、生成物および反応物を液相に保持
するために十分な圧力で実施されることが好ましい。
【0018】供給溶液の反応帯域への流速は、反応容器
内で適切な接触時間が得られるように調節すべきであ
る。バッチ法においては、保持時間は適切には0.5〜
10時間、そしてより好ましくは1〜3時間である。
【0019】本発明の最も好ましい実施態様によれば、
イソブタンは、135〜155℃の温度、2.1〜5.
6MPa (300〜800psig)の圧力、および2〜6時
間の保持時間を包含する酸化反応条件のもとで、酸化帯
域において酸素と反応し、未反応イソブタン、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド、tert−ブチルアルコールおよ
び酸素含有副生成物を含む最初の酸化反応生成物が得ら
れる。この最初の酸化反応生成物は、次に、本発明のte
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料として使用され
る。tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料中のtert
−ブチルヒドロペルオキシドの濃度が、最初の酸化反応
生成物の30重量%を越える場合には、この最初の酸化
反応生成物を、tert−ブチルヒドロペルオキシドの濃度
を所望のパーセンテージ、たとえば15〜25重量%の
tert−ブチルヒドロペルオキシドを含有するtert−ブチ
ルヒドロペルオキシド供給原料を得るまで低下させるの
に十分な量の、tert−ブチルアルコールで希釈してもよ
い。
【0020】別法では、最初の酸化反応生成物を、何ら
かの適切な手法で(たとえば蒸留帯域における蒸留によ
って)分別し、そこから再循環のためにイソブタンを除
去して、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−
ブチルアルコールの、通常5〜30重量%のtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドを含有する溶液を得ることもでき
る。
【0021】tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−
ブチルアルコール溶液は、次に、ヒドロペルオキシド接
触分解帯域に供給され、そこでアルミナに担持されたパ
ラジウム/金触媒と接触し、高い収率と選択率で、tert
−ブチルアルコールに、実質的に選択的に転換される。
【0022】本発明の方法は、tert−ブチルヒドロペル
オキシド供給原料をペレット状のヒドロペルオキシド分
解触媒の固定層を含有する反応器へ、適切には、触媒1
容量に対してtert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料
を毎時0.5〜3容量の範囲の空間速度で連続的に供給
することにより、連続方式で実施してもよい。好ましく
は、この空間速度は、触媒1容量に対してtert−ブチル
ヒドロペルオキシド供給原料を毎時1〜2容量の範囲で
ある。
【0023】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解工程
から得られた反応生成物は、次に、蒸留のような何らか
の適切な方法で分別され、tert−ブチルアルコールが回
収される。
【0024】
【発明の効果】本発明によって、アルミナに担持された
Pd/Au触媒を用いて、tert−ブチルヒドロペルオキ
シドから、高い転換率と選択率で、tert−ブチルアルコ
ールを合成することが可能である。さらに、上記の触媒
をチタニアおよび/またはジルコニアで希釈することに
より、経済的に有利にこの反応を進めることができる。
【0025】
【実施例】本発明は、以下の限定的でない実施例によっ
て、より詳細に説明されるであろう。
【0026】反応器は、電気的に加熱されるステンレス
鋼製の管(13mm×736mm)であった。液体供給物
は、反応器の底部に、ポンプによって供給された。圧力
調整にはSkinner Uni Flow(登録商標)バルブおよびFo
xboro(登録商標)制御器を使用した。液体の供給は、Ru
ska(登録商標)二重駆動ポンプを使用して行った。
【0027】20%のTBHPを、商業的に得られたT
BAで希釈することにより、55%のイソブタン過酸化
反応器の流出液から調製した。
【0028】反応流出液の分析は、ガスクロマトグラフ
ィーによって行った。詳細は以下の表に示す。
【0029】実施例1 この実施例では、用いた触媒は、金で促進され、アルミ
ナに担持されたパラジウムから本質的になるものであっ
た。用いた触媒組成、反応条件、供給原料および生成物
の組成、ならびに転換率および選択率を表1〜4に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】表1〜4から、tert−ブチルヒドロペルオ
キシドの転換率は、温度100℃においてのみ、一貫し
て90%を越すことが注目されるであろう。TBAに対
する選択性は、イソブタンの存在下で幾分高くなる。少
なくともイソブタンの一部分がTBAに転換されるもの
と思われる。TBAに対する選択性は、低温では一貫し
てより高く、高温では低下する。DTBPに対する選択
性もまた、低温においてより高くなる。DTBPは、販
売のため、多くの方法(たとえば米国特許第4,81
0,809号明細書参照)によって単離しても、また
は、先行技術において開示された何らかの方法によっ
て、追加のTBAに転換してもよい。価値の低い副生成
物であるアセトンおよびメタノールに対する選択性は、
高温においてより高くなる。最も経済的な転換率および
選択性の間で選択しなければならない。
【0035】実施例2 実施例2では、用いた触媒は、アルミナに担持され、金
で促進された実施例1のパラジウム触媒20重量%を、
80重量%のチタニアで希釈して構成したものである。
用いた触媒組成、反応条件およびその結果を表5〜7に
示す。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】表5〜7から、実施例1の触媒のほんの2
0重量%によって、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
転換率は、実施例1で得られた転換率の約90%である
ということに注目されたい。このことは、PdおよびA
uの触媒が非常に高価であるので、特に重大な意味があ
る。このPd/Au触媒の、より経済的なTiO2 によ
る「希釈」は、触媒に、Pd/Au触媒のみの場合とほ
ぼ同等の反応性を与える。転換率/選択性は高いままで
ある。
【0040】実施例3 実施例3では、用いた触媒は、アルミナに担持され、金
で促進された実施例1のパラジウム触媒20重量%を、
80重量%のジルコニアで希釈して構成したものであ
る。用いた触媒組成、反応条件およびその結果を表8お
よび表9に示す。
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】表8および表9から、実施例1の触媒のほ
んの20重量%で、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
転換率は、実施例1で得られた転換率の約95%である
ということに注目されたい。さらに、より高価なPd/
Au触媒の、ZrO2 による希釈は、触媒にPd/Au
触媒のみとほぼ同等の活性を与える。所望の生成物に対
する転換率/選択性の顕著な損失はなかった。
【0044】比較例 表10では、用いた触媒は、アルミナに担持された0.
08重量%のパラジウムより構成したものである。tert
−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコール
へのかなり低い選択性に注目されたい。
【0045】
【表10】
【0046】表11では、tert−ブチルヒドロペルオキ
シド供給原料を、ペレット状のチタニア上に通した。te
rt−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコー
ルへのかなり低い選択性に注目されたい。
【0047】
【表11】
【0048】表12では、tert−ブチルヒドロペルオキ
シド供給原料を、ペレット状のジルコニア上に通した。
ここでも、tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブ
チルアルコールへのかなり低い選択性に注目されたい。
【0049】
【表12】
【0050】Pd/Au触媒のような活性な触媒を、開
示されたZrO2 またはTiO2 触媒のような、弱いな
いし普通の触媒で希釈することが、Pd/Au触媒単独
とほぼ同等の活性を有する触媒混合物を導き出すという
ことは、驚くべきことである。この系は非常に経済的で
あるという、付加的な利益をもたらす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/132 // C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの溶媒
    溶液である供給原料をヒドロペルオキシド分解触媒と接
    触させて、tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解する
    tert−ブチルアルコールの製造方法であって、前記のヒ
    ドロペルオキシド分解触媒が、パラジウム1部あたり金
    が0.01〜1部の割合の、パラジウムと金の混合物で
    あることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の溶媒がtert−ブチルアルコール、
    またはそれとイソブタンとの混合物である請求項1に記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記の担体がアルミナである請求項1ま
    たは2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記の触媒がチタニアおよび/またはジ
    ルコニアで希釈されている請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 tert−ブチルアルコール中にtert−ブチ
    ルヒドロペルオキシドを5〜30重量%含有するtert−
    ブチルヒドロペルオキシド供給原料溶液を、触媒として
    有効な量のヒドロペルオキシド分解触媒に、ヒドロペル
    オキシド分解反応帯域で、液相において、20〜250
    ℃の範囲内の温度および0.1〜7MPa (0〜1,00
    0psig)の圧力のヒドロペルオキシド分解条件のもとで
    接触させ、前記のtert−ブチルヒドロペルオキシドを、
    主としてtert−ブチルアルコールである分解生成物に転
    換する方法であって、前記のヒドロペルオキシド分解触
    媒が、パラジウム1部あたり金が0.01〜1部の割合
    の、パラジウムと金の混合物0.1〜1重量%がその上
    に沈着したアルミナから本質的になることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
JP6278713A 1993-11-12 1994-11-14 担持されたパラジウム/金触媒を用いるtert−ブチルヒドロペルオキシドからtert−ブチルアルコールの製造方法 Pending JPH07196554A (ja)

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US08/150912 1993-11-12

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EP0653408B1 (en) 1997-09-10
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