JPH10158214A - カルボン酸エステルの製造法 - Google Patents

カルボン酸エステルの製造法

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JPH10158214A
JPH10158214A JP8333152A JP33315296A JPH10158214A JP H10158214 A JPH10158214 A JP H10158214A JP 8333152 A JP8333152 A JP 8333152A JP 33315296 A JP33315296 A JP 33315296A JP H10158214 A JPH10158214 A JP H10158214A
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康一 吉田
Yuji Mikami
裕司 三上
Motomu Okita
求 大北
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性および目的生成物の選択性の優れた新規
な触媒を用いてアルデヒドとアルコールから一段でカル
ボン酸エステルを製造する。 【解決手段】 パラジウム、XおよびY(Xはビスマス
および/または鉛、Yはクロム、鉄、コバルト、亜鉛お
よび銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素)
を含有し、これらの成分が平均粒径が20〜150μm
のシリカまたはシリカ−マグネシアに担持されてなる触
媒を用い分子状酸素の存在下にアルデヒドとアルコール
を液相で反応させてカルボン酸エステルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒドとアル
コールから対応するカルボン酸エステルを液相、一段で
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルデヒドとアルコールから一段でカル
ボン酸エステルを製造する方法は公知であり、高収率で
得る方法についていくつか検討されている。特公昭57
−35856号公報、特公平4−72578号公報、特
開昭57−50545号公報等にパラジウム、鉛系触媒
が、特開昭61−243044号公報にパラジウム、テ
ルル系触媒が、特公昭57−35860号公報にパラジ
ウム、タリウム、水銀系触媒が、特公昭57−1909
0号公報にパラジウム、アルカリ土類金属、亜鉛、カド
ミウム系触媒が、特公昭61−60820号公報、特公
昭62−7902号公報、特開平5−148184号公
報等にパラジウム、ビスマス系触媒を用いる方法が提案
されている。
【0003】一方、触媒担体に関しても反応成績を向上
させるため改良研究が行われている。特公昭57−35
856号公報、特公昭57−35860号公報には触媒
担体として炭酸カルシウムを使用した例が、特公平4−
46618号公報には酸化亜鉛−アルミナ、チタニア−
酸化ランタン、酸化亜鉛−チタニアを触媒担体に用いる
例が、特公平4−72578号公報には酸化亜鉛を触媒
担体に用いる例が、特開昭57−50942号公報には
比表面積が70m2 /g以下の担体を用いる例が、特開
平5−148184号公報には疎水性担体を用いる例が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
デヒドとアルコールから一段でカルボン酸エステルを有
利に製造するための活性および目的生成物の選択性の優
れた新規な触媒を用いる製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子状酸素の
存在下にアルデヒドとアルコールを液相で反応させてカ
ルボン酸エステルを製造するに当り、パラジウム、Xお
よびY(Xはビスマスおよび/または鉛、Yはクロム、
鉄、コバルト、亜鉛および銀からなる群より選ばれた少
なくとも1種の元素)を含有し、これらの成分を平均粒
径が20〜150μmのシリカまたはシリカ−マグネシ
アに担持してなる触媒を用いることを特徴とするカルボ
ン酸エステルの製造法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の原料に用いられるアルデ
ヒドとしては、ベンズアルデヒド、メチルベンズアルデ
ヒド、ニトロベンズアルデヒドなどの芳香族アルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、イソブ
チルアルデヒド等の飽和脂肪族アルデヒド、アクロレイ
ン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド等の不飽和脂
肪族アルデヒドである。
【0007】また、一方の反応原料であるアルコールと
しては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
アリルアルコール、メタリルアルコールなどが挙げられ
る。
【0008】本発明で使用する触媒は、シリカまたはシ
リカ−マグネシア担体上にパラジウムが存在することが
必須であり、これに加えてさらに、ビスマスおよび/ま
たは鉛の元素(X)と、クロム、鉄、コバルト、亜鉛お
よび銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素
(Y)とが平均粒径が20〜150μmのシリカまたは
シリカ−マグネシア担体上に存在してなる触媒である。
【0009】用いる担体の平均粒径は20〜150μm
の範囲内の必要がある。平均粒径が20μm未満の担体
を用いると反応後、目的生成物と触媒を分離することが
困難となる場合がある。また、平均粒径が150μmを
超える担体を用いると触媒の反応活性が低下し、目的生
成物の収率が低くなる場合がある。
【0010】本発明における金属化合物のシリカまたは
シリカ−マグネシアへの担持量は、シリカまたはシリカ
−マグネシアに対して、パラジウムは1〜15重量%、
好ましくは3〜13重量%、前記Xは0.1〜15重量
%、好ましくは0.5〜12重量%、前記Yは0.1〜
15重量%、好ましくは0.3〜12重量%である。
【0011】本発明で使用する触媒を構成する元素の原
料化合物としては、パラジウムの原料として、酢酸パラ
ジウム、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、塩化パラジ
ウムアンモニウム、パラジウムアンミン錯塩などが、ビ
スマスの原料としては、酢酸ビスマス、炭酸ビスマス、
塩化ビスマス、硝酸ビスマス、硫酸ビスマスなどが、鉛
の原料としては、酢酸鉛、炭酸鉛、塩化鉛、硝酸鉛、硫
酸鉛、酒石酸鉛、クエン酸鉛などが、その他の金属の原
料としては、酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、塩
化物、水酸化物などの一般的な金属化合物が使用でき
る。
【0012】触媒は常法に従って調製することができ
る。一例として、シリカ−マグネシア上にパラジウム、
ビスマスおよび鉄を担持させた触媒の調製法につき説明
すると、塩化パラジウム、硝酸ビスマスおよび硝酸を水
に入れ加熱して溶解させる。ついで該水溶液にシリカ−
マグネシア粉末を加えた後ホルマリン等の還元剤を添加
し、加熱しながら撹拌する。所定時間処理した後、濾過
し、得られた固形物を硝酸第二鉄の水溶液に浸漬した
後、所望により再度還元剤で還元して金属を析出させ、
濾過した後、乾燥して調製することができる。また、こ
のようにして調製した触媒は、常法に従って活性化する
こともできる。
【0013】本発明の反応におけるアルデヒドの供給量
とアルコールの供給量との比率は、モル比として1:1
00〜1:1が適当であり、特に1:80〜1:3が好
ましい。
【0014】反応は液相で、触媒は懸濁状態で用いる。
反応形式は回分式、半回分式、連続式のいずれも採用で
きる。また、反応に必要な分子状酸素源には空気、酸素
富化した空気、酸素などが用いられる。このとき酸化剤
として反応液中に過酸化水素などを加えてもよい。
【0015】反応温度は、0〜100℃、好ましくは3
0〜80℃で実施される。反応は常圧で行えるが、加圧
下で行ってもよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例を掲げてさら
に詳しく説明する。説明中シリカまたはシリカ−マグネ
シアへの金属化合物の担持量は、シリカまたはシリカ−
マグネシアに対する重量%を意味する。なお、分析はガ
スクロマトグラフィーにより行った。
【0017】[実施例1]塩化パラジウム0.85g、
硝酸ビスマス0.46gおよび60重量%硝酸水溶液5
gを純水50mlに加熱溶解し、これに平均粒径100
μmのシリカ−マグネシア粉末10gを加え撹拌した。
ついで5重量%水酸化ナトリウムおよび5重量%ホルマ
リン含有水溶液50mlを添加し、70℃で30分間撹
拌した後、濾過、水洗した(固形物A)。次に、硝酸第
二鉄0.72gを純水40mlに溶解した溶液に固形物
Aを加え撹拌した。ついで5重量%ホルマリン水溶液2
0mlを加え、濾過、水洗した後、乾燥し、5重量%パ
ラジウム−2重量%ビスマス−1重量%鉄を担持したシ
リカ−マグネシア触媒を得た。
【0018】300mlの還流器付きフラスコに、上記
触媒2g、ベンズアルデヒド4.3gおよびメタノール
80gを添加した。空気を毎分100mlの流量で吹き
込みながら、50℃で2時間反応させた。反応生成物を
捕集し分析した結果、ベンズアルデヒドの転化率は9
3.3%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メ
チルの選択率は95.2%であった。
【0019】[実施例2]実施例1において硝酸第二鉄
の代りに酢酸コバルト0.42gを使用した以外は実施
例1と同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−
2重量%ビスマス−1重量%コバルトを担持したシリカ
−マグネシア触媒を得た。この触媒を用い実施例1と同
じ反応条件で実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの
転化率は92.3%で、ベンズアルデヒドを基準とした
安息香酸メチルの選択率は94.0%であった。
【0020】[実施例3]実施例1において硝酸第二鉄
の代りに酢酸亜鉛0.34gを使用した以外は実施例1
と同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−2重
量%ビスマス−1重量%亜鉛を担持したシリカ−マグネ
シア触媒を得た。この触媒を用い実施例1と同じ反応条
件で実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は
91.0%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸
メチルの選択率は93.3%であった。
【0021】[実施例4]塩化パラジウム0.85g、
硝酸鉛0.16gおよび60重量%硝酸水溶液2gを純
水50mlに加熱溶解し、これに平均粒径100μmの
シリカ−マグネシア粉末10gを加え撹拌した。ついで
5重量%水酸化ナトリウムおよび5重量%ホルマリン含
有水溶液50mlを添加し、80℃で30分間撹拌した
後、濾過、水洗した(固形物B)。次に、硝酸クロム
0.77gを純水40mlに溶解した溶液に固形物Bを
加え撹拌した。ついで5重量%ホルマリン水溶液20m
lを加え、濾過、水洗した後、乾燥し、5重量%パラジ
ウム−1重量%鉛−1重量%クロムを担持したシリカ−
マグネシア触媒を得た。この触媒を用い実施例1と同じ
反応条件で実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの転
化率は90.2%で、ベンズアルデヒドを基準とした安
息香酸メチルの選択率は92.7%であった。
【0022】[実施例5]実施例4において硝酸クロム
の代りに酢酸銀0.16gを使用した以外は実施例4と
同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−1重量
%鉛−1重量%銀を担持したシリカ−マグネシア触媒を
得た。この触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で実験
を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は89.7
%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの
選択率は92.1%であった。
【0023】[実施例6]実施例4において硝酸クロム
の代りに硝酸第二鉄0.72gを使用した以外は実施例
4と同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−1
重量%鉛−1重量%鉄を担持したシリカ−マグネシア触
媒を得た。この触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で
実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は9
0.2%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メ
チルの選択率は90.8%であった。
【0024】[実施例7]実施例4において硝酸クロム
の代りに酢酸亜鉛0.34gを使用した以外は実施例4
と同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−1重
量%鉛−1重量%亜鉛を担持したシリカ−マグネシア触
媒を得た。この触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で
実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は8
8.9%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メ
チルの選択率は90.3%であった。
【0025】[実施例8]実施例4において硝酸クロム
の代りに硝酸第二鉄0.72gおよび酢酸亜鉛0.17
を使用した以外は実施例4と同じ方法で触媒を調製し、
5重量%パラジウム−1重量%鉛−1重量%鉄−0.5
重量%亜鉛を担持したシリカ−マグネシア触媒を得た。
この触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で実験を行っ
たところ、ベンズアルデヒドの転化率は90.1%で、
ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの選択率
は93.5%であった。
【0026】[実施例9]塩化パラジウム0.85g、
硝酸鉛0.16g、硝酸ビスマス0.46gおよび60
重量%硝酸水溶液5gを純水50mlに加熱溶解し、こ
れに平均粒径100μmのシリカ−マグネシア粉末10
gを加え撹拌した。ついで5重量%水酸化ナトリウムお
よび5重量%ホルマリン含有水溶液80mlを添加し、
70℃で30分間撹拌した後、濾過、水洗した(固形物
C)。硝酸第二鉄0.72gを純水40mlに溶解した
溶液に固形物Cを加え撹拌した。ついで5重量%ホルマ
リン水溶液20mlを加え、濾過、水洗した後、乾燥
し、5重量%パラジウム−2重量%ビスマス−1重量%
鉛−1重量%鉄を担持したシリカ−マグネシア触媒を得
た。この触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で実験を
行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は94.3%
で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの選
択率は95.8%であった。
【0027】[実施例10]実施例9において硝酸第二
鉄の代りに酢酸亜鉛0.34gを、および平均粒径が5
0μmのシリカ−マグネシア粉末を使用した以外は実施
例9と同じ方法で触媒を調製し、5重量%パラジウム−
2重量%ビスマス−1重量%鉛−1重量%亜鉛を担持し
たシリカ−マグネシア触媒を得た。この触媒を用いて実
施例1と同じ反応条件で実験を行ったところ、ベンズア
ルデヒドの転化率は93.3%で、ベンズアルデヒドを
基準とした安息香酸メチルの選択率は94.5%であっ
た。
【0028】[実施例11]実施例9において硝酸第二
鉄の代りに酢酸コバルト0.42gを、およびシリカ−
マグネシアの代りに平均粒径120μmのシリカ粉末を
使用した以外は実施例9と同じ方法で触媒を調製し、5
重量%パラジウム−2重量%ビスマス−1重量%鉛−1
重量%コバルトを担持したシリカ触媒を得た。この触媒
を用いて実施例1と同じ反応条件で実験を行ったとこ
ろ、ベンズアルデヒドの転化率は94.1%で、ベンズ
アルデヒドを基準とした安息香酸メチルの選択率は9
4.2%であった。
【0029】[実施例12]実施例1で調製した触媒を
用い、アルデヒドとしてp−メチルベンズアルデヒドを
5.02g用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験
を行ったところ、p−メチルベンズアルデヒドの転化率
は97.8%で、p−メチルベンズアルデヒドを基準と
したp−メチル安息香酸メチルの選択率は93.7%で
あった。
【0030】[実施例13]実施例1で調製した触媒を
用い、アルデヒドとしてp−ニトロベンズアルデヒドを
6.41g用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験
を行ったところ、p−ニトロベンズアルデヒドの転化率
は69.0%で、p−ニトロベンズアルデヒドを基準と
したp−ニトロ安息香酸メチルの選択率は90.8%で
あった。
【0031】[実施例14]実施例1で調製した触媒を
用い、アルデヒドとしてメタクロレインを2.87g用
い、反応時間を4時間とした以外は実施例1と同じ反応
条件で実験を行ったところ、メタクロレインの転化率は
88.0%で、メタクロレインを基準としたメタクリル
酸メチルの選択率は96.8%であった。
【0032】[実施例15]実施例2で調製した触媒を
用い、アルデヒドとしてメタクロレインを2.87g用
い、反応時間を4時間とした以外は実施例1と同じ反応
条件で実験を行ったところ、メタクロレインの転化率は
85.0%で、メタクロレインを基準としたメタクリル
酸メチルの選択率は95.7%であった。
【0033】[実施例16]実施例1で調製した触媒を
用い、アルデヒドとしてアクロレインを2.3g用い、
反応時間を4時間とした以外は実施例1と同じ反応条件
で実験を行ったところ、アクロレインの転化率は95.
0%で、アクロレインを基準としたアクリル酸メチルの
選択率は96.3%であった。
【0034】[比較例1]実施例1において硝酸第二鉄
を用いずに実施例1と同じ方法で調製して得た、5重量
%パラジウム−2重量%ビスマスを担持したシリカ−マ
グネシア触媒を用い、実施例1と同じ反応条件で実験を
行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は93.7%
で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの選
択率は85.1%であった。
【0035】[比較例2]実施例1においてシリカ−マ
グネシアの代りに平均粒径50μmのマグネシア粉末を
用いた点以外は実施例1と同じ方法で触媒を調製して得
た、5重量%パラジウム−2重量%ビスマス−1重量%
鉄を担持したマグネシア触媒を用い、実施例1と同じ反
応条件で実験を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化
率は86.3%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息
香酸メチルの選択率は87.9%であった。
【0036】[比較例3]実施例1において平均粒径1
00μmのシリカ−マグネシアの代りに平均粒径0.5
μmのシリカ−マグネシア粉末を用いた点以外は実施例
1と同じ方法で触媒を調製して得た、5重量%パラジウ
ム−2重量%ビスマス−1重量%鉄を担持したシリカ−
マグネシア触媒を用い、実施例1と同じ反応条件で実験
を行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は93.9
%で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの
選択率は93.5%であったが、反応終了後の反応液か
ら濾過によって触媒を分離することが極めて困難であっ
た。
【0037】[比較例4]比較例3においてシリカ−マ
グネシアとして平均粒径250μmのものを用いた以外
は比較例3と同様に実験を行ったところ、ベンズアルデ
ヒドの転化率58.0%、ベンズアルデヒドを基準とし
た安息香酸メチルの選択率は79.5%であった。
【0038】[比較例5]塩化パラジウム0.85g、
硝酸鉛0.16gおよび60重量%硝酸水溶液5gを純
水50mlに加熱溶解し、これに平均粒径120μmの
シリカ粉末10gを加え撹拌した。ついで5重量%水酸
化ナトリウムおよび5重量%ホルマリン含有水溶液80
mlを添加し、70℃で30分間撹拌した後、濾過、水
洗、乾燥し、5重量%パラジウム−1重量%鉛を担持し
たシリカ触媒を得た。実施例1と同じ反応条件で実験を
行ったところ、ベンズアルデヒドの転化率は86.0%
で、ベンズアルデヒドを基準とした安息香酸メチルの選
択率は87.5%であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法によれば、アルデヒドとア
ルコールから一段でカルボン酸エステルを活性および選
択性よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/89 C07C 69/00 C07B 61/00 300 69/54 C07C 69/00 69/78 69/54 201/12 69/78 205/57 201/12 B01J 23/64 101Z 205/57 103

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子状酸素の存在下にアルデヒドとアル
    コールを液相で反応させてカルボン酸エステルを製造す
    るに当り、パラジウム、XおよびY(Xはビスマスおよ
    び/または鉛、Yはクロム、鉄、コバルト、亜鉛および
    銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素)を含
    有し、これらの成分を平均粒径が20〜150μmのシ
    リカまたはシリカ−マグネシアに担持してなる触媒を用
    いることを特徴とするカルボン酸エステルの製造法。
JP33315296A 1996-11-29 1996-11-29 カルボン酸エステルの製造法 Expired - Lifetime JP3313993B2 (ja)

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