JPH10158084A - 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法 - Google Patents

時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法

Info

Publication number
JPH10158084A
JPH10158084A JP8302450A JP30245096A JPH10158084A JP H10158084 A JPH10158084 A JP H10158084A JP 8302450 A JP8302450 A JP 8302450A JP 30245096 A JP30245096 A JP 30245096A JP H10158084 A JPH10158084 A JP H10158084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
coated granular
elution
core material
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8302450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3609222B2 (ja
Inventor
Masazumi Uchino
正純 内野
Michiyuki Ashihara
通之 芦原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP30245096A priority Critical patent/JP3609222B2/ja
Publication of JPH10158084A publication Critical patent/JPH10158084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3609222B2 publication Critical patent/JP3609222B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/37Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた初期溶出抑制機能を有する時限溶出型
被覆粒状肥料、該肥料を有効成分とする配合肥料および
この配合肥料を用いた栽培方法を提供するものである。 【解決手段】 肥料を有効成分として含み、かつ下記式
に示される計算式より求められる円形度係数が0.7以
上である芯材粒子の表面上を、合成樹脂を主成分とする
膜で覆った時限溶出型被覆粒状肥料、該時限溶出型被覆
粒状肥料単独もしくは溶出速度の異なるものを組み合わ
せた配合肥料および該配合肥料を用いた栽培方法。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた初期溶出抑
制機能を有する時限溶出型被覆粒状肥料、該肥料を有効
成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方
法に関する。
【0002】
【背景技術】農作物の栽培には、肥料が不可欠である。
肥料の施用に際しては、作業の省力化の観点から、栽培
の全期間を補えるだけの多量の肥料を一度に施用するこ
とが望ましいが、高濃度の肥料は、返って作物に対して
害を及ぼすので、農作物の栽培期間中に数回に分けて、
追肥というかたちで施用している。
【0003】特に、播種後暫くの間、作物は子房に蓄え
た養分で発芽・発根できるので、肥料などの様な外部か
らの栄養分を必要としない。それどころか、過剰の栄養
分となる肥料が、種子の周辺に存在すると、肥焼けや徒
長等の生理障害を招き、それ以後の生育に多大な負の影
響を及ぼし、酷い場合には枯死に至らしめることがあ
る。従って、播種後暫くしてから、第1回目の施肥であ
る基肥を施用するのが通例であった。しかし、播種をし
た後、しばらくしてから基肥を施用し、さらに数回にわ
たる追肥を施用するという前記通例の栽培方法を用いて
農作業を行うと、作業効率が極めて悪く、また、速効性
肥料として親水性の化成肥料を用いると、流亡し易いの
で、肥料の利用効率が著しく低下する。この様な欠点を
克服するために、施用後に徐々に肥料が溶出してゆく徐
放性被覆肥料や施用後一定期間溶出が抑制される期間
(以下、誘導期間という。)と一定期間経過後に速やか
に肥料が溶出する期間(以下、溶出期間という。)とを
有する時限溶出型被覆肥料の開発が盛んに行われており
(特開平6−87684号公報、特公平5−29634
号公報、特開平4−202078号公報、特開平4−2
02079号公報、特開平8−151286号公報
等)、これらの被覆肥料を播種と同時に施用する使用方
法が検討されている(特開平7−147819号公報、
特開平7−255268号公報等)。
【0004】しかしながら、施用直後から徐々に溶出を
開始する除放性被覆肥料は、肥料成分の初期溶出を抑え
ることができないので、播種と同時に該被覆肥料を施用
するのは難しく、施用できたとしても少量しかできない
という欠点を有している。一方、時限溶出型肥料は、誘
導期間を有しているところから、除放性被覆肥料よりは
多くの量を播種と同時に施用できる。しかし、現状の時
限溶出型被覆肥料においては、誘導期間内での肥料成分
の溶出を完全に抑制できるものがないので、播種と同時
に多量に施用すると、濃度障害が起こる。したがって、
栽培の全期間内もしくは栽培期間内に必要な肥料成分の
大部分が含有される時限溶出型被覆肥料を、播種と同時
に一度に施用することは事実上不可能であり、追肥作業
を省略できるまでには至っていない。
【0005】この様に、時限溶出型被覆肥料の初期溶出
抑制機能をいかに向上させるかが、作業効率と利用効率
を向上させるための課題である。前記公報等からの知見
より、時限溶出型被覆肥料の研究は、該被覆肥料の外皮
を形成している被膜の組成及びその層構造についてが大
半であることが分かる。しかしながら、本発明者らも、
上記内容の研究を重ねたところ、被膜の組成や被膜の層
構造を研究してゆくだけでは、初期溶出抑制機能を改善
するのに限界のあることが判明した。この理由は、時限
溶出型被覆肥料の核となる肥料を有効成分とした芯材粒
子の形状にあり、いびつな芯材粒子が存在すると、芯材
粒子の表面に均一な厚みの被膜を形成させることができ
ず、酷い時には被覆されていない場所ができ、時限溶出
型被覆肥料にこの様な部分が存在すると初期溶出が速ま
ったり、初期溶出抑制機能のないものとなるからであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、施用
後一定期間肥料成分の溶出が全く起こらないか、溶出が
起こったとしても極めて微量である優れた初期溶出抑制
機能を有する時限溶出型被覆粒状肥料、該肥料を有効成
分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、前記従来技
術の現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、肥料を有効成
分として含み、かつ下記式に示される計算式より求めら
れる円形度係数が0.7以上の芯材粒子を使用すること
により、驚くべき初期溶出抑制機能、すなわち誘導期間
の1/2が経過するまでの間の肥料成分の溶出率が1w
t%以下である時限溶出型被覆粒状肥料を得ることがで
き、該肥料において、該肥料単独もしくは溶出速度の異
なるものを組み合わせることにより、栽培の対象となる
作物の成長に必要な養分を、必要な時期に与えることの
できる配合肥料を得ることができ、該配合肥料を使用す
ることにより、作物に悪影響を与えることなく作業効率
と肥料成分の利用効率を極めて向上させることのできる
栽培方法を見い出し、本発明を完成させた。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2
【0008】すなわち、本発明は下記の(1)〜(3)
の構成を有する。 (1)肥料を有効成分として含み、かつ下記式に示され
る計算式より求められる円形度係数が0.7以上である
芯材粒子の表面上に、合成樹脂を主成分とする膜が覆わ
れている時限溶出型被覆粒状肥料。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2 (2)前記第(1)項に記載の時限溶出型被覆粒状肥料
の1種以上が有効成分として含まれている配合肥料。 (3)前記第(2)項に記載の配合肥料を使用する栽培
方法。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
時限溶出型被覆粒状肥料とは、施肥後一定期間溶出が抑
制される誘導期間と一定期間経過後速やかな溶出を開始
する溶出期間とを有する粒状肥料であり、本発明では、
施用後から芯材粒子中の肥料成分が10wt%溶出する
までの期間を誘導期間(D1)、10wt%溶出日から
80wt%溶出日までの期間を溶出期間(D2)とし
た。本発明の時限溶出型被覆粒状肥料は、誘導期間/溶
出期間の比率が0.2以上であり、施用後誘導期間の1
/2が経過するまでの間の溶出量(1/2・D1)が
1.0wt%以下という極めて優れた初期溶出抑制機能
を有するものである。
【0010】この様な効果を付与させるためには、基本
的には、芯材粒子が下記式に示される計算式より求めら
れる円形度係数で0.7以上のものを使用しなければな
らない。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2 円形度係数とは、粒子の円形度合いを知るための尺度で
あり、粒子が完全な真円の場合1.0となり、粒子形状
が真円から崩れるに従って円形度係数が小さくなる。
0.7未満の芯材粒子が増えると芯材粒子上に均一被膜
を得ることができなくなるので、本発明において用いる
芯材粒子は、全てが0.7以上のものであることが好ま
しいが、本発明の効果を大きく損なわない限りにおい
て、0.7未満のものが若干量存在していても差し支え
ない。なお上記した円形度係数は、株式会社ピアス製の
PIAS−IV等の市販の測定機器を用いることにより
得ることができる。
【0011】芯材粒子は、肥料を必須成分とする原料を
造粒することにより得ることができる。この様な造粒法
としては、転動造粒法、押出し法、圧縮造粒法、破砕造
粒法および噴流造粒法等のを用いることができる。本発
明においては、これらの造粒法のいずれを使用しても良
いが、芯材粒子のほぼ全てが、円形度係数0.7以上に
なるように製造しなければならない。特に、押出し法、
圧縮造粒法、破砕造粒法により得られる芯材粒子は、歪
な形状になり易いので、該方法を用いる場合は、さらに
整粒機等を用いて角取り処理を入念に行い、円形度係数
0.7以上になるように成形する必要がある。
【0012】本発明において使用する芯材粒子には、肥
料を有効成分とするものであれば何れのものであっても
使用することが出来る。具体的には、単体若しくは複数
の肥料成分からなる粒状物、単体若しくは複数の肥料成
分を有効成分とし、該肥料成分と殺虫剤、殺菌剤、除草
剤等の農薬活性成分とからなる粒状物、単体若しくは複
数の肥料成分を有効成分とし、該肥料成分とベントナイ
ト、ゼオライト、タルク、クレー、ケイソウ土等の不活
性担体とからなる粒状物、一種以上の肥料成分と一種以
上の農薬活性成分と一種以上の不活性担体とからなる粒
状物等を挙げることが出来る。更には、前記粒状物の表
面を合成樹脂や無機物で被覆した被覆粒状肥料を用いて
も構わない。
【0013】肥料の具体例としては、硫安、塩安、硝
安、尿素、塩化加里、硫酸加里、硝酸加里、硝酸ソー
ダ、燐酸アンモニア、燐酸加里、燐酸石灰等の水溶性肥
料、およびキレート鉄、酸化鉄、塩化鉄、ホウ酸、ホウ
砂、硫酸マンガン、塩化マンガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、
モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸アンモニウム等
の水溶性微量要素、OMUP(クロチリデンジウレ
ア)、IBDU(イソブチリデンジウレア)やオキザマ
イド等の難水溶性肥料を挙げることができる。
【0014】本発明の時限溶出型被覆粒状肥料は、芯材
粒子の表面上に合成樹脂を主成分とする被膜が被覆され
ている。該被膜においては、時限溶出機能を示すもので
あれば特に限定するものではなく、被膜を構成する組
成、被膜の構造に特に限定はない。被膜を得るための被
覆方法としては、特に限定はないが、流動状態の芯材粒
子に対し、合成樹脂を主成分とする材料(以下、被膜材
料という。)が溶媒により溶解された混合溶解液を噴霧
する一方、高速熱風流により、該芯材粒子上の溶媒を除
去乾燥し、芯材粒子の表面に合成樹脂を主成分とする被
膜を形成する製造方法が好ましい。
【0015】該製造方法に使用し得る被覆装置の一例と
して、図1に示される噴流層を用いて説明する。この噴
流層は、転動または流動状態にある芯材粒子5に対し、
被膜材料の混合溶解液12をポンプ6によって、スプレ
ーノズル4により噴霧し、芯材粒子5の表面に吹き付け
て、該表面を被覆すると同時並行的に、熱交換器8で加
熱された高温気体をブロアー10によって噴流塔1に下
部から流入させ、該高速熱風流によって、該粒体表面に
付着している混合溶解液中の溶媒を瞬時に蒸発乾燥させ
るものである。
【0016】被膜の主成分である合成樹脂としては、オ
レフィン重合体、オレフィンを含む共重合体、塩化ビニ
リデンを含む共重合体、ジエン系重合体、ワックス類、
石油樹脂、天然樹脂、油脂およびその変性物から選ばれ
た1種または2種以上の物質ならびにアルキド樹脂等の
熱硬化性樹脂を使用することが好ましく、中でもオレフ
ィン重合体およびその共重合体がより好ましい。
【0017】具体例として、オレフィン重合体には、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共
重合体、エチレン・一酸化炭素共重合体、ポリブテン、
ブテン・エチレン共重合体、ブテン・プロピレン共重合
体、ポリスチレン等を例示でき、オレフィンを含む共重
合体には、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体、エチレン・アクリル
酸共重合体、エチレン・メタアクリル酸エステル共重合
体等を例示でき、塩化ビニリデンを含む共重合体には、
塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体を例示でき、ジエ
ン系重合体には、ブタジエン重合体、イソプレン重合
体、クロロプレン重合体、ブタジエン・スチレン共重合
体、EPDM重合体、スチレン・イソプレン共重合体等
を例示でき、ワックス類には、密ロウ、木ロウ、パラフ
ィン等を例示でき、天然樹脂には、天然ゴム、ロジン等
を例示でき、油脂及びその変性物には、硬化物、固形脂
肪酸および金属塩等を例示することができる。また、合
成樹脂とともに界面活性剤を使用しても良い。界面活性
剤は、施用後の肥料成分の溶出をコントロールする機能
を有してしている。
【0018】本発明の配合肥料は、肥料を有効成分とし
て含み、かつ下記式に示される計算式より求められる円
形度係数が0.7以上である芯材粒子の表面上に、合成
樹脂を主成分とする膜が覆われている時限溶出型被覆粒
状肥料の1種以上が有効成分として含まれる配合肥料で
ある。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2 本発明の配合肥料は、1種以上の時限溶出型被覆粒状肥
料が配合されていれば、他の配合物およびその配合割合
に特に制限はないが、作物の必要養分量の経時変化(以
下、作物の養分吸収パターンと言う。)に合わせて肥料
成分が溶出するように時限溶出型被覆粒状肥料が配合さ
れていることが好ましい。
【0019】作物の養分吸収パターンは、各県農業試験
場、各農業改良普及所、各農協の営農指導課における蓄
積データを参照することにより推定できる。一般に、作
物の養分吸収パターンは、作物の時期別養分吸収量と、
地力と呼ばれる時期別土壌養分供給量との差から求める
ことができる。また、本発明の時限溶出型被覆粒状肥料
の経時的溶出は、使用する地域によって若干の違いが生
じるが、使用する地域の過去の月日別地温によって推定
することができる。本発明の配合肥料は、前記蓄積デー
タを十分に考慮した上、養分吸収パターンと本発明の時
限溶出型被覆粒状肥料の経時的溶出とが近似するように
調整することにより得ることができる。この際の地温と
は、作土の表層から深さ5cmの部位の温度であるが、
この地温はほぼ気温と見なすことが出き、その地域の栽
培期間中の平均気温で代用することができる。
【0020】また、作物は、各々特有の養分吸収パター
ンを有しており、成長に伴って必要となる栄養素(窒
素、燐酸、加里等)も異なるため、前記時限溶出型被覆
粒状肥料の単独使用では、複数種の作物に対応させるに
は限界がある。時限溶出型被覆粒状肥料を多量に施用し
て、絶えず養分吸収パターンより過剰の肥料成分が溶出
する様にしておけば単独使用も可能であるが、利用効率
が著しく悪化する。従って、本発明の配合肥料は、肥料
成分の溶出開始時期および溶出速度の異なる2種以上の
時限溶出型被覆粒状肥料を組み合わせ、栽培の対象とな
る作物の養分吸収パターンに合わせて溶出するように配
合調整したり、肥料成分として用いている栄養素が異な
る2種以上の時限溶出型被覆粒状肥料を組み合わせ、栽
培の対象となる作物の必要栄養素が成長に合わせて溶出
するように配合調整しておくのが好ましい。また、本発
明の効果を著しく阻害しない範囲において、本発明とは
異なる被覆肥料や化成肥料を配合しても良い。
【0021】本発明の栽培方法は、肥料を有効成分とし
て含み、かつ下記式に示される計算式より求められる円
形度係数が0.7以上である芯材粒子の表面上に、合成
樹脂を主成分とする膜が覆われている時限溶出型被覆粒
状肥料の1種以上が有効成分として含まれる配合肥料を
使用する方法である。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
輪郭の長さ)2
【0022】本発明の配合肥料の使用方法に特に限定は
ないが、育苗箱を用いた全量基肥施肥法が最適である。
全量基肥施肥法とは、栽培期間内に必要な肥料成分の全
量若しくはその大部分を、育苗開始時に育苗箱へ施用す
るものである。通常、作物の育苗における肥料成分の溶
出許容量は、育苗培土100ml当たり窒素成分で10
〜20mgであると云われており、この範囲を超えて肥
料成分の溶出が行われると、枯死や徒長などの肥料成分
による濃度障害が発生する。しかし、育苗箱を用いた全
量基肥施肥法に代表されるような、作物の根と肥料とが
直接的に接触した状態にある施肥法(接触施肥法)におい
ては、その溶出許容量は更に小さくなり、播種直後から
育苗中期(全育苗期間の1/2)までの間では、僅かに
溶出した肥料成分でも障害が発生する。しかし、本発明
の配合肥料を全量基肥施肥法に使用すると、播種直後か
ら育苗中期までの間の肥料成分溶出量を極度に抑制する
ことができるので、作物が濃度障害を起こすことがない
上、種籾から発根した根は成長と共に該肥料と接触し、
ついには根で該肥料を抱えるような状態になり、生長し
た苗を本田に移植する際にはそのままの状態で移植され
るため、根が接触している該肥料から肥料成分を直接吸
収することができ、肥料の利用効率を大幅に向上させる
ことができるのである。
【0023】
【発明の効果】本発明の時限溶出型被覆粒状肥料は、誘
導期間/溶出期間の比率が0.2以上であり、施用後誘
導期間の1/2が経過するまでの間の溶出量が1.0w
t%以下という極めて優れた初期溶出抑制機能を有する
ものであり、本発明の配合肥料は、対象作物の養分吸収
パターンに合わせた肥料溶出が起こるものであり、本発
明の栽培方法は、作物に悪影響を与えず、作業効率と肥
料の利用効率を著しく向上させることのできる方法であ
る。
【0024】
【実施例】以下に実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により限定されるべきものではな
い。尚、以下の実施例における「%」は特に断りがない
限り「重量%」である。
【0025】芯材原料粒子の製造 芯材粒子を得るための原料となる芯材原料粒子を、図2
に示すフローシートに基づいて得た。 (芯材原料粒子Aの製造)原料となる尿素(8mesh
パス品)50Kgを、ホッパーAから、スクリューフィ
ーダーBとロールプレスCから成るピストン油圧270
kg/cm2Tに設定したロールコンパクター(アレク
サンダー乾式造粒機、WP−400×330V型)に供
給することによりフレーク状物とした。次に、該フレー
ク状物を解砕機Dで砕いた後、振動篩Eで分級し、6〜
8meshのサイズを有する1次製品を得た。この時、
6meshより大きいサイズであるオーバーサイズ品
は、再び解砕機Dに導き、6meshより小さくなるま
で粉砕を繰り返す。一方、8meshより小さいサイズ
であるアンダーサイズ品は、ホッパーAに返送され、再
度フレーク状物に成形される。1次製品は、フレコンF
に収納され、芯材原料粒子Aとして使用される。 (芯材原料粒子Bの製造)原料を尿素から硫安(8me
shパス品)に代えた以外は、(芯材原料粒子Aの製
造)に準じて芯材原料粒子Bを得た。 (芯材原料粒子Cの製造)原料を尿素から塩化加里(8
meshパス品)に代えた以外は、(芯材原料粒子Aの
製造)に準じて芯材原料粒子Cを得た。
【0026】芯材粒子の製造 (芯材粒子Aの製造)芯材原料粒子Aを図2のフローシ
ートに示される振動篩Gで分級して7〜8meshの芯
材粒子Aを得、芯材粒子Aの円形度係数を株式会社ピア
ス製のPIAS−IVを用いて測定した。測定条件は、
ランダムに取り出した粒子50個を用い、しきい値12
0−120で行った。円形度係数の測定結果を表1に示
す。 (芯材粒子Bの製造)芯材原料粒子Aを、回転円盤式整
粒機H(不二パウダル製、マルメライザーQJ230)
で、円形度係数が0.7以上になるまで平滑化処理を行
った。その処理方法は、図3のフローシートの通りであ
り、芯材原料粒子Aを計量して回転円盤式整粒機Hに供
給し、下記の運転条件で角取りした後、振動篩Jで分級
し7〜8meshの芯材粒子Bを得た。円形度係数を、
(芯材粒子Aの製造)に準じて測定した。円形度係数の
測定結果を表1に示す。 運転条件 運転方式 :回分式 運転時間 :1min 目皿ピッチ:4mm 速度比 :0.3 仕込量 :2kg(1回当たり) (芯材粒子Cの製造)運転時間1minを5minにし
た以外は、(芯材粒子Bの製造)に準じて、芯材粒子C
を得た。得られた芯材粒子Cの円形度係数を、(芯材粒
子Aの製造)に準じて測定した。円形度係数の測定結果
を表1に示す。 (芯材粒子Dの製造)運転時間1minを9minにし
た以外は、(芯材粒子Bの製造)に準じて、芯材粒子D
を得た。得られた芯材粒子Dの円形度係数を、(芯材粒
子Aの製造)に準じて測定した。円形度係数の測定結果
を表1に示す。 (芯材粒子Eの製造)芯材原料粒子Aを芯材原料粒子B
に代え、運転時間1minを5minにした以外は、
(芯材粒子Bの製造)に準じて、芯材粒子Eを得た。得
られた芯材粒子Eの円形度係数を、(芯材粒子Aの製
造)に準じて測定した。円形度係数の測定結果を表1に
示す。 (芯材粒子Fの製造)芯材原料粒子Aを芯材原料粒子C
に代え、運転時間1minを5minにした以外は、
(芯材粒子Bの製造)に準じて、芯材粒子Fを得た。得
られた芯材粒子Fの円形度係数を、(芯材粒子Aの製
造)に準じて測定した。円形度係数の測定結果を表1に
示す。
【0027】時限溶出型被覆粒状肥料の製造 (時限溶出型被覆粒状肥料1〜16の製造)時限溶出型
被覆粒状肥料の製造を図1のフローシートにより説明す
ると、塔径250mm、高さ2000mm、空気噴出口
径50mm、円錘角50度の形状を有する噴流塔1内
へ、高温熱風を下部から上部に向けて流入する。高温熱
風は、ブロアー10から送風され、オリフィス流量計9
を通り、熱交換器8によって高温に加熱されて、噴流塔
1に流入され、噴流塔1の上部に設置されている排ガス
用出口3から排出される。この高温熱風が循環している
噴流塔1の内部に、表2に示される芯材粒子A〜F(フ
ローシート上では、芯材粒子5としている。)を、噴流
塔1の側面に設置されている芯材粒子投入口2から10
Kg投入し、図1に示されるように芯材粒子5を流動さ
せる。この際、流量および熱風温度は、各サンプル毎に
適宜調節する必要があり、流量はオリフィス流量計で測
定しながら調節し、熱風温度は、T1の熱風温度、T2
の粒剤温度、T3の排気温度を測定しながら調節する。
本実施各例においては、流量(オリフィス流量計9)4
3/min、熱風温度(熱風温度T1)100℃±2
℃で実施した。他方、溶解槽11に、表2に示される被
膜材料組成の各成分と溶媒としてトルエンを投入し、混
合撹拌することによって、1.5重量%の均一な被膜材
料の混合溶解液12を得る。該溶解液12は、ポンプ6
によって噴流塔1の下部に設置されている開口0.8m
mフルコン型一流体ノズルであるスプレーノズル4に、
流速0.1kg/minで輸送され、流動中の芯材粒子
5に、噴霧され、吹き付けられる。この時、該溶解液1
2の温度が80℃以下にならないように、溶解槽11と
溶解槽11からスプレーノズル4に至るまでの配管とを
二重構造にしておき、蒸気を通して、該溶解液12を加
温しながら輸送した。該吹き付け行程は、流動中の芯材
粒子5の粉体温度T2が所定の温度に達した時点から開
始し、所定時間スプレーした後、所定時間の乾燥を実施
し、乾燥が終了した時点で、ブロアー10を止め、被覆
された芯材粒子5を、噴流塔1の最下部にある抜き出し
口7より排出し、表2に記載する時限溶出型被覆粒状肥
料1〜16を得た(ただし、時限溶出型被覆粒状肥料1
〜6および15〜16は、第1層の被膜材料組成物を吹
き付け処理した後、第2層の被膜材料組成物を吹き付け
処理した。)。
【0028】(溶出試験)時限溶出型被覆粒状肥料の製
造で得られた時限溶出型被覆粒状肥料1〜16をそれぞ
れ10gづつ200mlの水中に浸漬し、25℃に静置
する。所定期間後該肥料を水から抜く取り、水中に溶出
した肥料成分を定量分析により求める。測定後、該肥料
を新水200ml入れて、25℃に静置し、所定期間後
同様な肥料成分の定量分析を行なう。この様な操作を繰
り返し、水中に溶出した肥料成分の溶出累計と日数の関
係をグラフ化して溶出速度曲線を作成した。その結果を
図4に示す。また、浸漬開始から10wt%溶出に至る
までの日数(誘導期間)を「D1」とし、それ以降80
wt%溶出に至るまでの日数(溶出期間)を「D2」と
し、誘導期間の1/2にあたる時点での溶出率を「1/
2・D1」とした。その結果を表3に示す。「1/2・
D1」の結果より明らかなように、円形度係数が0.7
以上の芯材粒子を使用して得た時限溶出型被覆粒状肥料
(2、4、6、8、10〜14、16)は、円形度係数
が0.7未満の芯材粒子を使用して得た時限溶出型被覆
粒状肥料(1、3、5、7、9、15)と比較して、初
期溶出量が極めて微量であることが判る。
【0029】(キュウリ栽培用配合肥料の調整)熊本県
水俣市袋(地名)でのキュウリ(品種:あそみどり)の
露地栽培における播種から収穫までの期間の該キュウリ
の養分要求曲線(前記養分吸収パターン)を、同地にお
いて前年度測定した栽培期間中の土壌養分供給曲線(前
記時期別土壌養分供給量)と該キュウリの養分吸収曲線
(前記時期別養分吸収量)とから割り出した。これらの
曲線を得るために使用した基本データは、前年度同地で
実施した同作物の試作データである。この様にして得ら
れた前年度の該キュウリの養分要求曲線を図5に示す。
次に、時限溶出型被覆粒状肥料12および16を組み合
わせて、該養分要求曲線に近似する溶出曲線を有する配
合肥料A得た。配合肥料Aは、図4記載の溶出曲線N
o.12とNo.16とを基準とし、95:5、90:
10・・・5:95と5単位毎に組成比を代え、それぞ
れの組成比から得られる仮想溶出曲線を描き、この中か
ら該養分要求曲線に最も近似する溶出曲線を有する組成
比を選んだ。その結果、配合肥料Aは、時限溶出型被覆
粒状肥料12と16を60対40の比率で組み合わせた
ものが最も適当であることが分かった。配合肥料Aの溶
出曲線を実施例配合肥料溶出曲線として、図5に示す。
この際、該養分吸収曲線は、栽培期間中の気温変化(1
8℃〜32℃程度の範囲)を取り入れた曲線であるが、
栽培期間中の平均気温がほぼ25℃なので、25℃の溶
出曲線が記載されている図4を組成比特定の基準とし
た。また、同様に、時限溶出型被覆粒状肥料7および9
を組み合わせて、該養分要求曲線に近似する溶出曲線を
有する配合肥料B得た。配合肥料Bは、時限溶出型被覆
粒状肥料7と9を40対60の比率で組み合わせたもの
が最も適当であることが分かった。配合肥料Bの溶出曲
線を比較例配合肥料溶出曲線として、図5に示す。図5
より、本発明の配合肥料である配合肥料Aにおいては、
初期溶出が極めて低く抑えられており、その溶出曲線は
キュウリの養分要求曲線に非常に近似しており、一方本
発明の配合肥料とは異なる配合肥料Bにおいては、初期
溶出の抑制は不充分であり、その溶出曲線はキュウリの
養分要求曲線とほぼ近似しているが、初期段階の溶出曲
線が明らかに異なっていることが分かる。
【0030】(配合肥料を用いたキュウリ栽培試験)熊
本県水俣市袋(地名)にある圃場において、配合肥料A
と配合肥料Bを用いたキュウリの栽培試験を行った。栽
培試験は、通常の農作業形式に準拠した慣行区試験、配
合肥料Aを用いた実施例区試験、配合肥料Bを用いた比
較例区試験の3種類の栽培形式で行った。各試験の詳細
を以下に示す。 慣行区試験 予め調整しておいた肥料が全く含有されていない育苗培
土100mlに対し、育苗用肥料として窒素成分(N成
分、以下Nと略す。)10mg、リン成分(P25
分、以下Pと略す。)10mg、カリ成分(K2O成
分、以下Kと略す。)10mgを混合した育苗培土資材
を、直径10cmタイプのビニールポットに400ml
充填した後、キュウリ種子(品種:あそみどり)1粒を播
種し、更にその上に該育苗培土を覆土して、4月26日
より5月6日までビニールポット内で苗を育てた。ビニ
ールポットでの育苗が終了した後、該苗を圃場に180
0本/10aの密度で移植し、圃場での栽培を開始し
た。その後、7月6日から主茎の収穫を開始し、7月2
6日から側枝の収穫を開始し、9月20日に収穫して、
栽培を終了した。苗を圃場に移植し、苗が圃場に定植し
てから収穫までの間に、肥料成分としてNが14%、P
が14%、Kが14%含有する高度化成肥料を4回に分
けて施肥した。施肥量は、4回の施肥でN−P−Kが圃
場10アール当たり、15Kg−15Kg−15Kgと
なる様に調整した。 実施例区試験 予め調整しておいた肥料が全く含有されていない育苗培
土100mlに対し、育苗用肥料として、Pを10m
g、Kを10mg混合した育苗培土資材400mlと配
合肥料A内に存在するNが8.33g(圃場10アール
当たりのNが15Kgに相当)となる量の配合肥料Aと
をよくかき混ぜて、直径10cmタイプのビニールポッ
トに充填した後、キュウリ種子(品種:あそみどり)1粒
を播種し、更にその上に該育苗培土を覆土して、4月2
6日より5月6日までビニールポット内で苗を育てた。
ビニールポットでの育苗が終了した後、該苗を圃場に1
800本/10aの密度で移植し、圃場での栽培を開始
した。その後、7月6日から主茎の収穫を開始し、7月
26日から側枝の収穫を開始し、9月20日に収穫し
て、栽培を終了した。苗を圃場に移植し、苗が圃場に定
植してから収穫までの間に、肥料成分としてPが14
%、Kが14%含有する高度化成肥料を4回に分けて施
肥した。施肥量は、4回の施肥でP−Kが圃場10アー
ル当たり、15Kg−15Kgとなる様に調整した。 比較例区試験 予め調整しておいた肥料が全く含有されていない育苗培
土100mlに対し、育苗用肥料として、Pを10m
g、Kを10mg混合した育苗培土資材400mlと配
合肥料B内に存在するNが8.33g(圃場10アール
当たりのNが15Kgに相当)となる量の配合肥料Bと
をよくかき混ぜて、直径10cmタイプのビニールポッ
トに充填した後、キュウリ種子(品種:あそみどり)1粒
を播種し、更にその上に該育苗培土を覆土して、4月2
6日より5月6日までビニールポット内で苗を育てた。
ビニールポットでの育苗が終了した後、該苗を圃場に1
800本/10aの密度で移植し、圃場での栽培を開始
した。その後、7月6日から主茎の収穫を開始し、7月
26日から側枝の収穫を開始し、9月20日に収穫し
て、栽培を終了した。苗を圃場に移植し、苗が圃場に定
植してから収穫までの間に、肥料成分としてPが14
%、Kが14%含有する高度化成肥料を4回に分けて施
肥した。施肥量は、4回の施肥でP−Kが圃場10アー
ル当たり、15Kg−15Kgとなる様に調整した。
【0031】以上の様に、慣行区試験ではNの追肥を行
い、比較例区試験および実施例区試験では、Nの追肥を
行わずにキュウリの栽培を行った。この結果、比較例区
試験において、発芽が全く起こらなかった(発芽率0
%)。これは、明らかに生育初期における肥料成分の過
剰溶出が原因である。図5の比較例配合肥料溶出曲線か
らも明らかなように、配合肥料Bでは、初期溶出が充分
に抑えられておらず、この過剰溶出がキュウリの種子に
対して濃度障害を起こしたのである。一方、実施例区試
験においては、発芽率が97%であり、慣行区試験の発
芽率98%とほぼ同等の良好な生育状態であった。ま
た、実施例区試験における収穫指数も、慣行区の収穫量
を100とするのに対し102であり、Nの追肥を行っ
た慣行区試験と全く遜色のない収穫量であった。この様
に実施例区試験においては、慣行区試験(従来の農作
業)の半分程度の減肥を行っても、同等以上の収量が得
られることが分かった。本発明の配合肥料を播種と同時
に施肥する栽培方法を用いれば、作業の省力化と肥料の
利用効率とを大幅に向上することができる。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】噴流層のフローシート
【図2】圧縮造粒法のフローシート
【図3】平滑化処理法のフローシート
【図4】時限溶出型被覆粒状肥料(5〜9、12、1
5、16)の溶出速度曲線
【図5】キュウリの養分要求曲線と配合肥料AおよびB
の各溶出曲線
【符号の説明】
1.噴流塔 2.芯材粒子投入口 3.排ガス用出口 4.スプレーノズル 5.芯材粒子 6.ポンプ 7.抜き出し口 8.熱交換器 9.オリフィス流量計 10.ブロアー 11.溶解槽 12.被膜材料の混合溶解液 T1.熱風温度 T2.粒体温度 T3.排気温度 SL.スチーム A.ホッパー B.スクリューフィーダー C.ロールプレス D.解砕機 E.振動篩 F.貯蔵部(フレコン) G.振動篩 H.回転円盤式整粒機 J.振動篩

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肥料を有効成分として含み、かつ下記式
    に示される計算式より求められる円形度係数が0.7以
    上である芯材粒子の表面上に、合成樹脂を主成分とする
    膜が覆われていることを特徴とする時限溶出型被覆粒状
    肥料。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図の
    輪郭の長さ)2
  2. 【請求項2】 請求項1記載の時限溶出型被覆粒状肥料
    の1種以上が有効成分として含まれていることを特徴と
    する配合肥料。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の配合肥料を使用すること
    を特徴とする栽培方法。
JP30245096A 1996-10-04 1996-10-28 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法 Expired - Lifetime JP3609222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30245096A JP3609222B2 (ja) 1996-10-04 1996-10-28 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-283343 1996-10-04
JP28334396 1996-10-04
JP30245096A JP3609222B2 (ja) 1996-10-04 1996-10-28 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10158084A true JPH10158084A (ja) 1998-06-16
JP3609222B2 JP3609222B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=26555001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30245096A Expired - Lifetime JP3609222B2 (ja) 1996-10-04 1996-10-28 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3609222B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021555A1 (fr) * 1999-09-22 2001-03-29 Chisso Corporation Granules enrobes inhibant la nitrification
JP2009234811A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 肥料組成物
EP0998435A4 (en) * 1998-05-05 2009-11-11 Oms Investments Inc CONTROLLED RELEASE FERTILIZER COMPOSITIONS AND METHODS OF PREPARING THE SAME
JP2012020899A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Sumika Agrotech Co Ltd 配合肥料及び施肥方法
JP2015109849A (ja) * 1998-10-14 2015-06-18 エヴァーリス・インターナショナル・ベスローテン・フェンノートシャップ 放出制御された肥料組成物の提供方法
US9199265B2 (en) 2008-04-28 2015-12-01 Yara International Asa Method and device for processing of granules
JP2019170179A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 島根県 育苗方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4937689B2 (ja) * 2005-11-07 2012-05-23 ジェイカムアグリ株式会社 時限溶出型被覆粒状肥料

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0998435A4 (en) * 1998-05-05 2009-11-11 Oms Investments Inc CONTROLLED RELEASE FERTILIZER COMPOSITIONS AND METHODS OF PREPARING THE SAME
JP2015109849A (ja) * 1998-10-14 2015-06-18 エヴァーリス・インターナショナル・ベスローテン・フェンノートシャップ 放出制御された肥料組成物の提供方法
WO2001021555A1 (fr) * 1999-09-22 2001-03-29 Chisso Corporation Granules enrobes inhibant la nitrification
JP2009234811A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 肥料組成物
US9199265B2 (en) 2008-04-28 2015-12-01 Yara International Asa Method and device for processing of granules
US9527104B2 (en) 2008-04-28 2016-12-27 Yara International Asa Method and device for processing of granules
JP2012020899A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Sumika Agrotech Co Ltd 配合肥料及び施肥方法
JP2019170179A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 島根県 育苗方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3609222B2 (ja) 2005-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000503965A (ja) 被覆顆粒と無被覆顆粒とから成る肥料顆粒混合物
US20210380502A1 (en) Multi-layered fertilizer and preparation method thereof
CN103140457B (zh) 含5-氨基乙酰丙酸的固体肥料及其制造方法
CN110452056A (zh) 一种多层包膜控释增效型除草药肥颗粒剂及其制备和施用方法
WO2022016715A1 (zh) 一种基于普通速效肥的大田作物全生育期一次施用大粒肥及其制备方法和应用
JP2012006769A (ja) 肥料組成物
JP3609222B2 (ja) 時限溶出型被覆粒状肥料、これを有効成分とする配合肥料およびこの配合肥料を用いた栽培方法
JP2012522722A (ja) 浸出制御された自然分解性被覆肥料
JPH07236352A (ja) 苗床の構造及び苗の育成方法
CN109220653A (zh) 一种稻田除草方法
JPS6174523A (ja) 作物の収穫量を増加させる方法
KR20190005229A (ko) 비료 조성물
JPH07222531A (ja) 水稲の育苗方法
JPH02196079A (ja) 農材多重被覆粒状肥料
JPH0360486A (ja) 農材被覆粒状肥料
JP2001192304A (ja) 苗床及びそれを用いた作物の育苗・栽培方法
JP2009234811A (ja) 肥料組成物
JPH07147819A (ja) 被覆粒状肥料の使用方法
JP3541572B2 (ja) 園芸作物の栽培方法
CN106508927A (zh) 一种三元复配悬浮种衣剂
JP2003238276A (ja) 窒素含有長持ち肥料
JP2008239350A (ja) 粒状肥料組成物、並びに、施肥方法
JP4014705B2 (ja) 配合肥料
CN108271637A (zh) 旱地小麦节水高产的栽培方法
JPH11343190A (ja) 時限溶出型被覆粒状肥料、その製造方法、その溶出制御期間の制御方法、及び同肥料を用いた栽培方法

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term