JPH07236352A - 苗床の構造及び苗の育成方法 - Google Patents
苗床の構造及び苗の育成方法Info
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- JPH07236352A JPH07236352A JP6030111A JP3011194A JPH07236352A JP H07236352 A JPH07236352 A JP H07236352A JP 6030111 A JP6030111 A JP 6030111A JP 3011194 A JP3011194 A JP 3011194A JP H07236352 A JPH07236352 A JP H07236352A
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Abstract
それを覆土処理した苗床の構造及び該苗床の構造によ
り、肥料を抱いて本圃に移植される苗を育成して全栽培
期間中の施肥量及び施肥回数を少なくする苗の育成方法
を提供する。 【構成】市販の培土を育苗箱2内に敷いた床土層3と、
その上に種子4aを播き、さらに肥料4bとしてシグモ
イド型被覆粒状肥料を種子4aと同層に施用した肥料・
種子層4と、その肥料・種子層4の上を培土により覆土
処理した覆土層5とでなる苗床1により、生長により根
部を肥料4bに接触させ、根部を肥料4bにからめて苗
を育成し、根部に肥料4bがからまった状態で肥料4b
と共に苗を本田に移植し、苗床作製時に施用した肥料4
bを全栽培期間における肥料として施用する。
Description
と種子とを同層に播き、それを覆土処理した苗床の構造
及び該苗床の構造により肥料を抱いて本圃に移植される
苗を育成して全栽培期間中の施肥量及び施肥回数を少な
くする苗の育成方法に関する。
菜類等では、力強い苗を育て(健苗育成)、生育に遅速
のない揃った苗を作るために、畑に直接種子を播くので
はなく、床土を用意し、そこに種子を播いて苗を育てる
育苗方法が行われていた。そして、従来の肥効速度の調
節がされていない速効性肥料では、肥料が苗の根部に直
接触れると地上部の枯れ上がりや萎縮現象である肥焼け
が生じやすいために、これらの育苗にあたり、床土に育
苗期間中に消費されるだけの肥料量しか施用できなかっ
た。そして、1回に施用可能な肥料は少量である上に、
その肥効期間が短かいために施肥回数も多くなり、苗の
種類等に合わせて育苗期間中に1〜3回程度の追肥を行
わねばならず、施肥作業の負担が大きかった。また、育
苗期間中に施される多量の灌水により肥料が流亡するた
めに肥料の利用率(肥効率)が低かった。
−58439号公報に記載されているように、肥料分が
少なければ根部と直接接触させても肥焼けを生じない緩
効性肥料5〜70重量部と、育苗に必要な水分を保持
し、苗を支持する固体の保水材95〜30重量部よりな
る水稲育苗培土のように、緩効性肥料を床土と混合して
施用することにより、育苗期間に必要とする量の肥料の
みならず、田植えから収穫までに必要とする量の全部又
は大部分の肥料分を水稲育苗培土に含有させて、肥料を
苗の根部に付着包含させた状態で苗と共に本田に移植
し、肥料を土壌中に深く供給することにより、施肥量を
大幅に減少させ、施肥回数も削減させる等、施肥作業を
省力化する試みが種々なされている。
て、緩効性肥料の中でも特にシグモイド型被覆粒状肥料
を床土に混合することにより、育苗期間中の追肥を不要
とするのみならず、本圃に移植する苗に前記肥料を抱か
せて、その肥料をそのまま本圃における田植えから収穫
までに必要とする全部または大部分の肥料として利用す
る技術も提案されている。
床土に緩効性肥料が混合した苗床を形成する場合には、
床土として用いる培土に緩効性肥料を均一に混合すると
いう作業が必要となり、その作業負担は大きかった。ま
た、床土と緩効性肥料の混合割合は、作物の品種、圃場
条件、苗の移植時期等により変更しなければならない
が、多くの場合は、培土と肥料との混合を機械で行って
おり、機械の設定を前記の条件毎に設定しなおさなけれ
ばならず、その作業はさらに煩雑となっていた。
えば苗が水稲苗である場合には、田植機により行われる
のが通常であるが、田植機により無造作に苗を苗床から
抜き取って本田に移植すると、苗の根部に抱かれている
状態の肥料の一部はその苗の移植時にこぼれてしまって
いた。また、最近のシグモイド型被覆粒状肥料を床土に
混合して施用する苗の育成方法であっても、さらに肥効
率を向上させ、その施肥量を削減すると共にさらに苗の
生育のばらつきを減少させることが望ましい。
れたものであり、床土の上に緩効性肥料と種子とでなる
肥料・種子層を播き、それを覆土処理した肥効率に優れ
た苗床の構成及び該苗床の構成により苗を育成し、その
移植時に前記肥料の大部分を本圃に持ち込むことにより
全栽培期間中の施肥量を減少させ、施肥回数を削減して
施肥作業を省力化する苗の育成方法を提供する。
係る苗床の構造は、育苗に必要な水分を保持し、苗を支
持するために種子の下に用意される土壌である床土層
と、該床土層の上層となり、化学的に溶解度を、あるい
は物理的に溶出速度を抑えた緩効性肥料と種子とでなる
肥料・種子層と、該肥料・種子層を覆う覆土層と、によ
り形成されたことを特徴とするものである。
的に溶出速度を抑えた緩効性肥料としては、尿素、硫酸
アンモニア、硝酸アンモニア、塩化アンモニア、燐酸ア
ンモニア、硝酸カルシウム、硝酸カリ等の窒素質肥料、
燐酸アンモニア、燐酸カリ、重過燐酸石灰、過燐酸石
灰、燐酸カルシウム等の燐酸質肥料、塩化カリ、硫酸カ
リ、硝酸カリ、燐酸カリ等のカリ質肥料等の群から選ば
れた1種又は2種以上の肥料からなる粒状物を被膜で被
覆し物理的に成分溶出速度が調節された被覆粒状肥料、
またはこれらの混合物、あるいはイソブチルアルデヒド
加工尿素肥料、アセトアルデヒド加工尿素肥料、ホルム
アルデヒド加工尿素肥料、硫酸グアニル尿素、オキザミ
ド等の緩効性合成有機肥料の粒状物からなる群より選ば
れた1種又は2種以上の肥料、またはこれらを被覆した
肥料、またはそれらの肥料の混合物が用いられる。
んでも良い。また、床土層には、育苗に必要な水分を保
持し、苗を支持することができれば、自家の天然の土壌
を用いても良いが、天然の土壌に育苗期間中有効な窒
素、燐酸、カリ等の肥料成分、pH調節剤、農薬等を必
要に応じて適宜添加した人工培土を用いるのが望まし
い。なお、苗床は屋外、屋内のいずれにおいて形成して
も良いが、育苗は通常育苗箱を用いて行われており、本
発明においても育苗箱内に形成するのが望ましい。
の育苗を行うあらゆる作物の種子を用いることができ
る。緩効性肥料と種子とは、床土層の上で同層となるな
らば、予め混合させたもの、先に緩効性肥料を床土層の
上に施用した後に種子を播いたもの、または、先に種子
を床土層の上に播いた後に緩効性肥料を施用したものの
いずれでも良い。
おいた前記の床土層に用いる培土等を用いても良いし、
異なる培土を用意しても良い。本発明のうち請求項2に
係る苗床の構造は、前記緩効性肥料として、特に、粒状
肥料を被膜で被覆して物理的に溶出速度を抑えた被覆粒
状肥料を利用したことを特徴とするものである。
素、硫酸アンモニア、硝酸アンモニア、塩化アンモニ
ア、燐酸アンモニア、硝酸カルシウム、硝酸カリ等の窒
素質肥料、燐酸アンモニア、燐酸カリ、重過燐酸石灰、
過燐酸石灰、燐酸カルシウム等の燐酸質肥料、塩化カ
リ、硫酸カリ、硝酸カリ、燐酸カリ等のカリ質肥料等の
群から選ばれた1種又は2種以上の肥料からなる粒状物
を被膜で被覆し物理的に成分溶出速度が調節された被覆
粒状肥料のみならず、化学的に溶解度を小さくしたイソ
ブチルアルデヒド加工尿素肥料、アセトアルデヒド加工
尿素肥料、ホルムアルデヒド加工尿素肥料、硫酸グアニ
ル尿素、オキザミド等の緩効性合成有機肥料の粒状物か
らなる群より選ばれた1種又は2種以上の肥料を被覆し
た肥料も用いることができる。
は、前記被覆粒状肥料として、被覆粒状肥料の一種であ
り、肥料成分の初期溶出量を一定期間抑制することによ
り、肥料成分の累積溶出率を縦軸に表し且つ施肥後の経
過日数を横軸にして表すことにより両者の関係を示すグ
ラフがS字型となり、シグモイト型の溶出特性を示すよ
うしたシグモイド型被覆粒状肥料を利用することを特徴
とするものである。
硫酸アンモニア、硝酸アンモニア、塩化アンモニア、硝
酸カルシウム、硝酸カリ等の窒素質肥料、燐酸アンモニ
ア、燐酸カリ、重過燐酸石灰、過燐酸石灰、燐酸カルシ
ウム等の燐酸質肥料、塩化カリ、硫酸カリ、硝酸カリ、
燐酸カリ等のカリ質肥料等の単肥、窒素、燐酸、カリの
うち2成分または3成分を含む複合肥料(化成、NK化
成、燐安等)の粒状物の表面を樹脂の膜で特殊被覆加工
した被覆粒状肥料である。ここで、複合肥料には苦土や
微量要素を含んでいても良い。なお、本発明において利
用するシグモイド型被覆粒状肥料の一例としては、25
℃の水中における30日間の肥料成分の累積溶出率が0
〜10%を用いることができるが、望ましくは0〜5%
のものが好適であり、その中でもとりわけ0〜3%のも
のが最適である。
は、前記の請求項1に係る苗床の構造を利用したもので
ある。すなわち、本発明の苗床作製工程は、育苗に必要
な水分を保持し、苗を支持する床土を育苗場所に敷き、
該床土の上に、化学的に溶解度を、あるいは物理的に溶
出速度を抑えた緩効性肥料と種子とを同層に播き、該肥
料・種子層を覆土処理することにより請求項1に係る苗
床を作製するものである。
床中で種子を生育させることにより、種子に直接接触し
ていた緩効性肥料と種子から生長した苗の根部とが接触
し、苗床作製時に施用した全緩効性肥料をその根元に近
い根部によりしっかりとからめている苗を育成する。移
植工程は、このように緩効性肥料を根部にしっかりとか
らめている状態にある苗を本圃に移植することにより、
苗床作製時に施用した全緩効性肥料も苗と共に本圃に移
す。そして、本圃工程において、この苗を本圃に定植さ
せて成苗とすると共に、苗と共に本圃に移った緩効性肥
料を本圃における肥料として利用することを特徴とする
ものである。
学的に溶解度を、あるいは物理的に溶出速度を抑えた全
ての緩効性肥料を意味し、前記した被覆粒状肥料及びシ
グモイド型被覆粒状肥料も含むものである。本発明のう
ち請求項5に係る苗の育成方法は、前記苗床作製工程に
おいて、前記緩効性肥料を前記床土の上に施し、その緩
効性肥料の上に前記種子を播くことにより、肥料・種子
層を同層に形成することを特徴とするものである。
は、前記苗床作製工程において、前記種子を前記床土の
上に播き、その種子の上に前記緩効性肥料を施すことに
より、肥料・種子層を同層に形成することを特徴とする
ものである。本発明のうち請求項7に係る苗の育成方法
は、前記苗床作製工程において、前記緩効性肥料と前記
種子とを予め混合し、その緩効性肥料と種子とを前記床
土の上に播くことにより、肥料・種子層を同層に形成す
ることを特徴とするものである。
床土層の上に種子と緩効性肥料とを同層として播き、こ
れを覆土層により覆うことにより、種子に肥料を直接接
触させた状態の苗床を得ることができる。従って、苗床
の作製において、床土に肥料を均一に混合するという作
業は不要である。また、床土層の上に種子と緩効性肥料
とを同層として播くという一連の流れ作業の中で、種子
・肥料層における肥料の割合を調節することにより、作
物の品種、圃場条件、苗の移植時期等に合わせて施肥量
を変えることができる。さらに、この苗床により育苗を
行うと、全ての苗の根部がほぼ均一に、且つ苗床の作製
時に施用された全ての緩効性肥料に接するので、溶出し
た肥料成分と苗の根部との接触率も高まり、肥効率も高
くなる。なお、肥料として緩効性のものを用いているの
で、根部が肥料に接触しても肥焼けを生じることはな
い。
は、肥料として前記緩効性肥料のうち、特に被覆粒状肥
料を施用することにより、肥料成分の溶出速度が物理的
に調節された苗床となり、前記と同様の作用が生じるの
みならず、予め施肥量及び施肥回数を概算することによ
り、必要量の施肥量及び施肥回数で育苗することがで
き、全栽培期間中で必要となる大部分の肥料量、場合に
よれば全量を過不足なく苗床の作製時に施用することも
できる。
は、前記被覆粒状肥料を、特にシグモイド型被覆粒状肥
料とすることにより、前記と同様の作用がより優れた作
用として生じる。すなわち、肥料を多量施用するために
は初期の溶出抑制が必須条件であるが、シグモイド型被
覆粒状肥料の肥料成分の溶出パターンは前述のように初
期の溶出を抑制したものである。従って、初期溶出時間
の間に育苗が済めば、育苗段階の生育を乱すことなく育
苗を終了することができる。例えば、25℃の水中にお
ける30日間の溶出率が0〜10%であるシグモイド型
被覆粒状肥料を利用する場合には、育苗期間の生育を乱
さないで多量施用することができる。
て、前記溶出率が0〜5%のもの、とりわけ0〜3%の
ものを用いれば、肥料成分の初期溶出量がさらに抑制さ
れているため、あらゆる作物の品種、圃場条件、苗の移
植時期等において肥焼けを生じさせることなく、苗床作
製時における肥料・種子層に栽培期間中で必要となる全
肥料量を包含させることができる。
施用すれば、通常の被覆粒状肥料より、さらに多量の肥
料が苗の根部と接触しても肥焼けを生じることがない。
また、被覆粒状肥料の肥料成分の溶出機構としては、被
膜自体の亀裂によって内部の肥料成分が溶出するもの
と、拡散によって溶出するものとがあるが、このシグモ
イド型被覆粒状肥料は、その施用により土中の水の分子
が樹脂膜を透過して膜内に入り込み、粒状肥料がその水
分子により溶解されて内圧が高まり、肥料成分が土中に
溶出するという拡散溶出機構により、シグモイド型の溶
出特性をもたせたものである。そして、この肥料成分の
溶出パターンは土壌の各種条件の中で一定の法則性を有
するので、栽培下における肥料成分の供給パターンを計
数化予測することができ、栽培期間中の必要施肥量を通
常の被覆粒状肥料の場合より、さらに正確に算出するこ
とができる。
では、請求項1に係る苗床を利用して苗床作製工程を行
うので、苗床作製工程における床土に緩効性肥料を混合
する作業が不要である。そして、育苗期間中のみなら
ず、本圃での育成に必要な緩効性肥料を含有した苗床と
なる。また、育苗工程では、緩効性肥料が根部に接触し
た苗を生育させることができる。そのため、前述のよう
に溶出した肥料成分と根部との接触率が高まり、灌水等
により地下水や河川へと流亡する肥料成分量は大幅に減
少する。
子より生長した苗は、その根元近くの根部により緩効性
肥料をしっかりとからめている。ここで、植物の根部は
根元の部分で密集しており、根先に向かって粗の状態と
なる。従って、本発明のように根元にある密集した根部
により緩効性肥料をからめている場合は、根元から根先
までの根部全体に緩効性肥料をからめている場合より
も、緩効性肥料と苗とはより固く繋がっている状態とな
る。
ている苗であれば、移植工程において、例えば田植機等
で、無造作に本圃に移植する際にも、緩効性肥料は苗の
根元近くの密集した根部にしっかりからめ取られている
状態で苗と共に移植され、緩効性肥料が移植の際にこぼ
れ落ちることはない。従って、苗床作製工程において施
用されたほぼ全量の肥料は、苗と同時に本圃に移植施用
される。従って、本圃工程においては、苗床に施用され
た肥料の全量が利用される。また、肥料は移植された苗
の株元に均一に置かれている。
ば、栽培条件により、全栽培期間に必要な施肥量となる
全部、あるいはほぼ全量の肥料が本圃に持ち込まれて本
圃工程において利用される。さらに、シグモイド型被覆
粒状肥料とする場合には、あらゆる栽培条件において、
全栽培期間に必要な施肥量となる肥料が本圃に持ち込ま
れて本圃工程において利用される。
では、緩効性肥料を床土の上に施し、その緩効性肥料の
上に種子を播くことにより、肥料・種子層を同層に形成
するので、育苗工程において、前記と同様に緩効性肥料
が根部に接触した苗を生育させることができ、それに続
く移植工程、本圃工程においても前記同様の作用を生じ
させることができる本発明のうち請求項6に係る苗の育
成方法では、種子を床土の上に播き、その種子の上に緩
効性肥料を施すことにより、肥料・種子層を同層に形成
するので、前記同様に育苗工程において、前記と同様に
緩効性肥料が根部に接触した苗を生育させることがで
き、以後の工程においても前記と同様の作用が生じる。
では、緩効性肥料と種子とを予め混合し、その緩効性肥
料と種子とを床土の上に播くことにより、肥料・種子層
を同層に形成するので、前記と同様の作用を生じる。
説明する。まず、実施例1に係る苗床1の構造について
図1を用いて説明する。この苗床の構造は、育苗箱2の
中に床土層3と、その上層の肥料・種子層4と、その肥
料・種子層4を覆う覆土層5とでなる。育苗箱2は、通
常用いられている縦30cm、横60cm、高さ3cm
の市販されている樹脂製のものである。床土層3及び覆
土層5として用いる培土は、一箱の育苗箱2につき、窒
素、燐酸及びカリをそれぞれ1gづつ含ませた市販培土
であり、床土層3は、これを2.5〜3.5kg/箱と
して育苗箱2中に均一に敷いたものである。
いる場合には、土壌をpH調節剤によりpH4.5〜
5.5程度に調節し、さらに市販されている土壌殺菌剤
(例えばタチガレエース粉剤等)を混合したものに、苗
床の基肥として市販されている化成肥料を混合しても良
いのは勿論である。肥料・種子層4は、種子4aとして
水稲(品種「あきたこまち」)の種籾でなり、肥料4b
として市販のシグモイド型被覆粒状肥料である被覆尿素
(商品名LPコートS100号、販売チッソ旭肥料株式
会社)でなる。このLPコートS100号は、粒状尿素
の表面を樹脂により特殊被覆加工したものであり、図2
に示すように、肥料成分の累積溶出率を縦軸に、施用後
の経過日数を横軸に示すグラフにおいてS字型となる溶
出特性を示す。なお、図2における溶出カーブは一例で
あり、溶出カーブは温度、水分等により変化するもので
ある。また、LPコートS100号の窒素成分の累積溶
出率は、25℃の水中で30日間経過させた時に、3.
0%以下であり、その保証成分は窒素成分40%であ
る。
芽籾120g/箱として前記床土層3上に均一に播いた
後に、肥料4bを500g/箱(窒素成分200g/
箱)として均一に施して同層として形成したものであ
る。覆土層5は、この肥料・種子層4の上を前記培土で
軽く覆土処理したものである。なお、種籾を播くときに
は、通常、種籾は乾燥状態で保存されているので、これ
を水で膨潤させて催芽籾として播く。
するにあたり、育苗箱2に床土層3の培土を敷き、これ
に灌水を施し、さらに必要に応じて農薬等の薬液を与え
てから、種子4aと肥料4とを同層に処理して、覆土処
理する。前記構造の苗床1により、以下のように苗の育
成を行った。まず、育苗工程においては、前記苗床1を
通常のハウス内に入れて、無加温で35日間育成する。
ここで、本実施例では、育苗期間中の追肥は一切行わな
い。そして、種子4aを苗6として生長させる。なお、
育苗開始時の苗床1を30℃で2日間程度加温して芽出
し処理を施し、それ以後、通常のハウス内に入れて、無
加温で育苗を行っても良いのは勿論である。
して、前記苗6を田植機を用いて移植する。この時、全
ての肥料4bが本田に持ち込まれたとすると、本田での
施肥量(窒素)は6kg/10aとなる。なお、本実施
例に用いるLPコートS100号は、燐酸、カリを含有
しないものであるが、本実施例を施行する本田はこれら
を比較的多く含んでおり、特に燐酸、カリを施肥する作
業は行わない。
前記苗6を定植させて成苗とする。但し、本実施例の場
合は、移植の際に肥料4bが本田に持ち込まれているの
で、本田での基肥及び追肥は施す必要はない。このよう
にして得られた水稲を収穫して栽培を終える。次に、予
め簡単なミキサーで培土とLPコートS100号とを均
一になるように混ぜておくことにより、苗床1の構造
を、図3に示すように、床土層3を肥料4bが混合した
ものとし、その上に種子4aを播き、さらにそれを覆土
層5で覆う構造として、それ以外は前記実施例1と同様
にして苗6を育成し、本田で成苗として、水稲の収穫を
して、比較例1とした。
と、まず、実施例1における生長した苗6は、図4に示
すように、根元近くの根部6aにより施用された肥料4
bをしっかり包み込むようにして、からめている。それ
に対して、比較例1における生長した苗1は、図5に示
すように、根元から根先までの根部6a全体により施用
された肥料4bをからめている。そして、実施例1の苗
6の移植時における肥料4bの持ち込み量は、20.6
±3.6(粒数/株)であり、比較例1の移植時におけ
る苗1の肥料4bの持ち込み量は、13.9±3.4
(粒数/株)であった。
を同層として播く実施例1は、肥料4bを床土層3に混
合させる比較例1に比べて、生長した苗6の根部が肥料
4bをしっかりからめているため、苗6の本田移植時に
おける肥料4bの持ち込み量が多くなることがわかる。
また、表1に実施例1と比較例1との苗質を表すデータ
を示す。
質は同程度であることがわかる。なお、表1により示さ
れる各数値は、従来の速効性肥料を用いた苗の育成方法
による苗の数値と同程度である。次に、表2に実施例1
と比較例1との水稲の収量及び収量構成要素を表すデー
タを示す。
は、水稲の収量が同程度であり、また収量構成要素も同
程度であることがわかる。なお、表2により示される各
数値は、従来の速効性肥料を用いた苗の育成方法による
苗の数値と同程度である。このように、実施例1では、
肥料4bと種子4aとを同層として播いて苗床1を作製
することにより、肥料4bを床土層3に混合させる作業
が不要となり、また、本田移植時の苗6に苗床1に施用
した肥料4bをより多く持ち込ませることができ、本田
での肥料の利用率を高めることができた。
田での栽培期間を通じて追肥を施す必要がなく、また、
全栽培期間を通じて肥料による肥焼け等の濃度障害や生
育不良等を生じることもなかった。そして、苗床での追
肥、本田での基肥及び追肥を必要とする従来の速効性肥
料を用いた苗の育成方法による苗と同等の苗質を有する
苗を得ることができ、また、収量性も同程度の水稲を得
ることができた。
り、図6に示すように、床土層3の上に肥料4bを施用
し、次いで種子4aをその上に播くことにより、肥料・
種子層4を形成した苗床1を作製し、それ以外は実施例
1と同様に苗を生長させて、実施例2とした。また、図
7に示すように、予め種子4aと肥料4bとを混合した
ものを床土層3の上に播くことにより、肥料・種子層4
を形成した苗床1を作製し、それ以外は実施例1と同様
に苗を生長させて、実施例3とした。
いずれも前記実施例1と同様に、根元近くの根部6aに
より施用された肥料4bをしっかり包み込むようにし
て、からめていた。これらの結果より、肥料・種子層4
を形成するにあたり、種子4aを播いた後に肥料4bを
施用しても、肥料4bを施用した後に種子4aを播いて
も、また、種子4aと肥料4bとを混合したものを播い
ても、種子4aと肥料4bとを同層として処理する限
り、いずれにおいても同様の作用が生じ、また同様の効
果を得ることができることがわかった。
を変え、また、種子4aとなる種籾の品種を「ひとめぼ
れ」、一箱当たりの播種量を催芽籾として140g、育
苗期間を30日、本田10aあたり移植する苗床1を2
5箱とし、それ以外は実施例1と同様の方法により水稲
を育成して実施例4とした。また、肥料4bを市販され
ている他のシグモイド型被覆粒状肥料である窒素・カリ
肥料(商品名NK−S100号、販売チッソ旭肥料株式
会社、保証成分は窒素成分20%、カリ成分20%、2
5℃の水中における30日間の累積肥料成分溶出率は
3.2%)とし、施肥量を育苗箱1箱あたり1000g
(窒素成分200g/1箱)として、それ以外は実施例
4と同一の条件で水稲を育成して実施例5とした。
料成分量は窒素成分5kg/10aとなり、実施例5の
場合は、窒素成分5kg/10a、カリ成分5kg/1
0aとなる。さらに、従来の速効性肥料(窒素成分5
%、燐酸成分8%、カリ成分5%)を30g/箱として
床土層3に混合し、育苗開始の約15日後頃に苗の葉の
枚数が1.5葉程度となった時、また育苗開始の約25
日後頃に苗の葉の枚数が2.5葉程度となった時に、そ
れぞれ、窒素成分として一箱あたり1.0gの硫安を水
に溶かして液肥状とし、苗の上部より散布して30日間
の育苗期間中に2回追肥を行い、さらに本田の基肥とし
て、市販されている被覆窒素肥料(商品名LPコート4
0号、販売チッソ旭肥料株式会社、保証成分は窒素成分
40%)入りの複合肥料(窒素成分12%、燐酸成分1
6%、カリ成分14%)を50kg/10a、つまり窒
素成分として6kg/10aを施用し、さらにLPコー
ト40号を5kg/10a、つまり窒素成分として2k
g/10aを追肥し、それ以外は実施例4と同一の条件
で水稲を育成して比較例2とした。
水稲の育成方法の一例であり、比較例2の本田における
合計の肥料成分量は窒素成分8kg/10aである。表
3に、実施例4と実施例5と比較例2との水稲の収量調
査成績を示す。
較例2は、いずれも同程度の収量成績を示していること
がわかる。これらの結果により、シグモイド型被覆粒状
肥料の種類によらず、種子4aと肥料4bとを同層とし
て床土層3の上に播くことにより、床土層3に肥料4b
を混合させるという作業を不要とし、さらに、その育苗
期間、本田での栽培期間を通じて苗床作製時以外の施肥
を不要とし、また、総施肥量を削減しても、苗床での追
肥、本田での基肥及び追肥を必要とする通常行われてい
る水稲の育成方法による苗と同等の収量成績を有する苗
を得ることができることがわかる。
と、シグモイド型被覆粒状肥料を種子4aと同層として
播くことによる効果は、その栽培場所が異なることによ
り栽培環境が変わっても、その影響を受けないことがわ
かる。次に、肥料4bとしてLPコートS100号を用
いた前記実施例4と栽培場所と時期とを変え、また、種
子4aとなる種籾の品種を「はえぬき」、一箱当たりの
播種量を催芽籾として180g、施肥量を750g/箱
(窒素成分300g/箱、本田の窒素成分7.5kg/
10a)、育苗期間を25日、本田10aあたり移植す
る苗床1を25箱とし、それ以外は実施例4と同様の方
法により水稲を育成して実施例6とした。
用い、施肥量を1500g/箱(窒素成分300g/
箱、カリ成分300g/箱、本田の窒素成分7.5kg
/10a、カリ成分7.5kg/10a)とし、それ以
外は実施例6と同一の条件で水稲を育成して実施例7と
した。さらに、通常用いられている化成肥料(窒素成分
10%、燐酸成分10%、カリ成分10%)を20g/
箱として床土層3に混合し(各成分2.0g/箱)、窒
素成分として一箱あたり1.0gの尿素を水に溶かして
液肥状とし、苗の上部より散布して25日間の育苗期間
中に1回追肥を行い、さらに本田の基肥として、市販の
化成肥料(窒素成分12%、燐酸成分18%、カリ成分
14%)を50kg/10a、つまり窒素成分として6
kg/10aを施用し、さらに化成肥料(窒素成分16
%、カリ成分16%)を1回あたり15.6kg/10
a、つまり窒素成分として2.5kg/10aを2回追
肥し、それ以外は実施例6と同一の条件で水稲を育成し
て比較例3とした。
育成方法の一例であり、比較例3の本田における合計の
肥料成分量は窒素成分11kg/10aである。表4に
実施例6、実施例7及び比較例3の育苗開始25日後の
稚苗の生育状態を表すデータを示す。
苗は、いずれも比較例3の稚苗と同程度、またはそれ以
上の苗の形と質とであることがわかる。次に、表5に実
施例6、実施例7及び比較例3の稚苗が本田に移植され
た後の生育状態を表すデータを示す。
いずれも比較例3と同日に出穂し、その収量成績も同程
度、またはそれ以上であることがわかる。なお、本田移
植後の生育状態を見ると、実施例6及び実施例7では、
肥料の溶出特性が反映されているのがわかる。以上の結
果は、シグモイド型被覆粒状肥料の種類によらず、種子
4aと肥料4bとを同層として床土層3の上に播くこと
により、床土層3に肥料4bを混合させるという作業を
不要とし、さらに、その育苗期間における追肥を不要と
し、稚苗の段階で通常行われている水稲の育成方法によ
る苗と比較しても、同程度ないしはそれ以上の形と質と
を備えた苗を得ることができることを示している。ま
た、本田での生育状態においても、本田での基肥、及び
追肥を不要とし、その総施肥量を削減しても、通常行わ
れている水稲の育成方法による場合と同程度またはそれ
以上の生育状態であることを示している。
ることなく、種々の態様で実施することができるのは勿
論である。また、前記実施例では、いずれの場合も育苗
期間中の追肥、本田での基肥及び追肥を行わなかった
が、本発明は、育苗期間中の追肥、本田での基肥及び追
肥を禁じるものではなく栽培する環境等に合わせて、適
宜追肥等を行って良いのは勿論である。
によれば、床土層の上に種子と緩効性肥料とを同層とし
て播き、これに覆土処理することにより、肥料と種子と
を接触させた状態の苗床の構成としたので、培土と肥料
とを均一に混和させる作業を不要として、苗床作成作業
を省力化することができる。そして、苗床の作製時に、
作物の品種、圃場条件、苗の移植時期等に合わせて施肥
量を変えることも容易となる。また、肥料が根に接触す
る苗を生育させることができ、溶出した肥料成分と苗の
根との接触率を高めることにより、灌水等により肥料の
流亡を減少させて環境への負荷量を低減することができ
る。
よれば、前記緩効性肥料を被覆粒状肥料とする構成とし
たことにより、前記と同様の効果を得ることができたの
みならず、肥料成分の溶出速度が物理的に調節されてい
るので、苗床の作製時に全栽培期間中に必要とする大部
分の肥料量、場合によれば全量を過不足なく施用するこ
とが可能となり、肥料の無駄を防止することができる。
また、緩効性肥料として被覆粒状肥料を利用したので、
苗床の作製時に施肥量を多くすることが可能となり、全
栽培期間中の全部、あるいは大部分の施肥量を含有する
苗床と形成することもでき、育苗期間のみならず、本圃
における栽培期間における施肥回数を削減して、さらに
施用作業の省力化を図ることが可能となる。
よれば、前記被覆粒状肥料をシグモイド型被覆粒状肥料
とする構成としたことにより、前記と同様の効果を得る
ことができるのみならず、さらに、栽培下における肥料
成分の供給パターンを計数化予測して、全栽培期間中の
施肥量として必要且つ十分な肥料量を肥料・種子層に含
有させて施用し、肥料の無駄を防止することにより、施
肥量を減少することができる。また、あらゆる作物の品
種、圃場条件、苗の移植時期等において肥焼けを生じさ
せることなく、苗床作製時に肥料・種子層を作製するの
みで、以後の施肥作業を不要とすることができ、さらに
施用作業の省力化を図ることができるようになる。
によれば、請求項1に係る苗床を利用して苗床作製工程
から本圃工程という全栽培工程を行う構成としたので、
苗床に施用する肥料のみならず、本圃で施用するの肥料
も含有した苗床の構造を作製し、苗の根に接触する肥料
の量精度を向上させて、苗間の生育のばらつきを減少さ
せ、全栽培期間の施肥量を削減して環境への負荷量を低
減するのみならず、苗の移植時にほぼ全量の肥料を苗が
根部の根元付近にしっかりからめて本圃に持ち込み、こ
れを本圃において施用することにより、本圃においても
株元に均一に施肥することができ、生育の均一性や収穫
の安定性を図ることができる。また、本圃工程において
苗床に施用された肥料の全量を利用することができるの
で、本圃での施肥労力を省力化することができ、肥料代
も軽減される。
ば、栽培条件により、本圃での施肥をほとんど不要とす
ることができる。さらに、前記肥料をシグモイド型被覆
粒状肥料とすれば、あらゆる栽培条件において、本圃で
の施肥を不要とすることができる。本発明のうち請求項
5に係る苗の育成方法によれば、緩効性肥料を床土の上
に施し、その緩効性肥料の上に種子を播くことにより、
肥料・種子層を同層に形成する構成としたので、全工程
において前記と同様の効果を得ることができる。
では、種子を床土の上に播き、その種子の上に緩効性肥
料を施すことにより、肥料・種子層を同層に形成する構
成としたので、全工程において前記と同様の効果を得る
ことができる。本発明のうち請求項7に係る苗の育成方
法によれば、緩効性肥料と種子とを予め混合し、その緩
効性肥料と種子とを床土の上に播くことにより、肥料・
種子層を同層に形成する構成としたので、全工程におい
て前記と同様の効果を得ることができる。
明図である。
肥料成分の溶出特性を示すグラフである。
明図である。
明する苗の概略図である。
明する苗の概略図である。
明図である。
明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 育苗に必要な水分を保持し苗を支持する
床土層と、該床土層の上層であって、化学的に溶解度
を、あるいは物理的に溶出速度を抑えた緩効性肥料と種
子とでなる肥料・種子層と、該肥料・種子層を覆う覆土
層と、により形成されたことを特徴とする苗床の構造。 - 【請求項2】 前記緩効性肥料は、粒状肥料を被膜で被
覆して、物理的に溶出速度を抑えた被覆粒状肥料である
ことを特徴とする請求項1に記載の苗床の構造。 - 【請求項3】 前記被覆粒状肥料は、肥料成分の初期溶
出量を一定期間抑制して、肥料成分の累積溶出率を縦軸
に表し且つ施肥後の経過日数を横軸に表すグラフがS字
型となる肥料成分溶出特性を有するシグモイド型被覆粒
状肥料であることを特徴とする請求項2に記載の苗床の
構造。 - 【請求項4】 育苗に必要な水分を保持し苗を支持する
床土を育苗場所に施し、化学的に溶解度を、あるいは物
理的に溶出速度を抑えた緩効性肥料と種子とを該床土の
上に同層として播いて肥料・種子層を形成し、該肥料・
種子層を覆土処理することにより苗床を作製する苗床作
製工程と、前記苗床中で種子を育成させて、生長により
根部を前記緩効性肥料に接触させ、根部を前記緩効性肥
料にからめて苗を育成する育苗工程と、根部に前記緩効
性肥料がからまった状態で当該肥料と共に前記苗を本圃
に移植する移植工程と、前記苗を本圃に定植させて成苗
とすると共に、前記緩効性肥料を本圃における肥料とし
て利用する本圃工程と、によりなることを特徴とする苗
の育成方法。 - 【請求項5】 前記苗床作製工程において、前記緩効性
肥料を前記床土の上に施し、その緩効性肥料の上に前記
種子を播くことにより、肥料・種子層を同層に形成する
ことを特徴とする請求項4に記載の苗の育成方法。 - 【請求項6】 前記苗床作製工程において、前記種子を
前記床土の上に播き、その種子の上に前記緩効性肥料を
施すことにより、肥料・種子層を同層に形成することを
特徴とする請求項4に記載の苗の育成方法。 - 【請求項7】 前記苗床作製工程において、前記緩効性
肥料と前記種子とを予め混合し、その緩効性肥料と種子
とを前記床土の上に播くことにより、肥料・種子層を同
層に形成することを特徴とする請求項4に記載の苗の育
成方法。
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