JP2009100691A - 畦畔の緑化方法 - Google Patents
畦畔の緑化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009100691A JP2009100691A JP2007276384A JP2007276384A JP2009100691A JP 2009100691 A JP2009100691 A JP 2009100691A JP 2007276384 A JP2007276384 A JP 2007276384A JP 2007276384 A JP2007276384 A JP 2007276384A JP 2009100691 A JP2009100691 A JP 2009100691A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- granular fertilizer
- coated granular
- fertilizer
- period
- elution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Fertilizing (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
【解決手段】被覆粒状肥料入り培土を充填したセルトレーで播種・育苗した地被植物の苗を畦畔に移植する緑化方法であって、上記被覆粒状肥料入り培土として、播種から移植に至るまでの育苗期間中の被覆粒状肥料からの窒素成分の溶出量が育苗培土100mLあたり30mg以下1mg以上になるよう調整された、被覆粒状肥料と育苗培土との混合物を用いることを特徴とする畦畔の緑化方法。
【選択図】なし
Description
を提供することを課題とする。
(1)被覆粒状肥料入り培土を充填したセルトレーで播種・育苗した地被植物の苗を畦畔に移植する緑化方法であって、上記被覆粒状肥料入り培土として、播種から移植に至るまでの育苗期間中の被覆粒状肥料からの窒素成分の溶出量が育苗培土100mLあたり30mg以下1mg以上になるよう調整された、被覆粒状肥料と育苗培土との混合物を用いることを特徴とする畦畔の緑化方法。
本発明の緑化方法は、被覆粒状肥料入り培土を充填したセルトレーで播種・育苗した地被植物の苗を畦畔や法面等の緑化対象地に移植する緑化方法であって、上記被覆粒状肥料入り培土として、播種から移植に至るまでの育苗期間中の窒素成分の溶出量が育苗培土100mLあたり30mg以下1mg以上になるよう調整された、被覆粒状肥料と育苗培土との混合物を用いることを特徴とすることを特徴とする。
により、これらの地被植物全般に対して適用することができる。
器から水を全て抜き取り、抜き取った水に含まれる溶出累計窒素成分量(窒素成分累計溶出量)を定量分析(例えば、肥料分析法(例えば、農林水産省農業環境技術研究所著,「肥料分析法(1992年版)」,(財)日本肥糧検定協会発行,1992年12月,p.15−22や山添文雄ら著,「詳解肥料分析法 改訂第1版」,養賢堂発行,1973年
1月,p.35−62等))により求める。「静置後3日目の累積窒素成分溶出率」は、被覆肥料10g中の全窒素量に対する上記溶出累計窒素成分量の割合を百分率で示したものである。
d1とd2が上述のような関係にあると、被覆粒状肥料は特に播種時施肥に適し、育苗時の濃度障害や徒長を生じることがないため、畦畔や法面等の緑化に効果的である。
はじめに、地被植物種子と育苗培土、被覆粒状肥料、セルトレーを準備する。育苗培土に肥料が入っていても良く、無肥料の場合はチッソ成分で0.2g/Lを目安に育苗用肥料として添加する。まず、本発明で用いる被覆粒状肥料と育苗培土を均一に混合して被覆肥料入り培土を作製する。混合時に被覆粒状肥料の被膜に傷が入らないように留意する。
該被覆肥料入り培土を用いてセルトレーに均一に充填する。充填量が均一でないと、セルごとの施肥量が異なるため、生育のばらつきの原因となる。続いて地被植物の種子を播種し、種子が露出しないようにした後、潅水を行う。セルの容量や培土の理化学性にもよるが、潅水は多めにする他は慣行の育苗管理に準じて育苗を行う。育成した苗は、被覆粒状肥料入り培土が地被植物の根に包まれた状態のまま、あらかじめ除草等によって整地された畦畔や法面等に移植を行い、その他の栽培管理は慣行に準じて行えばよい。
200穴トレー(容量2700mL)を用いて苗床を作成した。まず、市販の育苗培土(N60mg/L)と被覆粒状肥料(商品名「育苗まかせ2411−S140」、チッソ旭肥料(株)製)を表に示す割合で混合して被覆肥料入り床土を作成した。該被覆肥料入り床土を200穴トレーに充填後、地被植物として、センチピードグラスの一品種である「ティフ・ブレア」(商品名、タキイ種苗(株)製)の種子をセル当たり3〜4粒播種した(3月1日)。育苗はビニールハウス内で行った。そのほかの育苗管理は、培土の表面が乾燥しないよう適宜潅水するほか、慣行法に準じて行いセル当たり2〜3本立の地被植物の苗を育成した。
供試被覆粒状肥料(商品名「育苗まかせ2411−S140」、チッソ旭肥料(株)製)を用いて、下記に示す恒温(15℃および25℃の2通り)の水中溶出評価法を行った。被覆粒状肥料10gを、純水200mlと共にポリエチレン製ボトルに仕込み、密栓した。該ボトルを所定温度設定のインキュベーターに保存し、所定日数毎に溶出水を抜き取って評価液を得た。溶出率は、該評価液に含まれるアンモニア態窒素と硝酸態窒素の合量を、予め測定しておいた被覆粒状肥料に含まれるアンモニア態窒素と硝酸態窒素の合量で割り返して、期間毎の溶出率を算出した。尚、インキュベーター温度は15℃ないし25℃の一定温度に維持した。
覆粒状肥料の初期溶出抑制期間(d1)は35日、溶出タイプ(d1+d2)は140日であり、また、静置後3日目の累積窒素成分溶出率は0.3%であった。一方、育苗期間中の平均ハウス内温度は15℃であったため、移植前の窒素成分の溶出率(15℃での水中溶出評価法における試験開始後57日目までの溶出率)は2.7%であり、3%以下となった。結果を表2に示す。育苗期間中の育苗培土100mL当たりの窒素成分の溶出量は培土5を除いて30mg以下であった。
播種から57日経過した4月27日に栃木県宇都宮市のミニチュア畦畔に11,000苗/10aとなるように定植し、以降は慣行法に準じて肥培管理を行い、二ヶ月間地被植物を栽培した。栽培中は、随時観察を行い、生育状態等を観察した。結果を表2に示す。
比較例2は生育が良すぎて徒長し、病害が発生したため結果的に地被植物としての目的を果たせなかった。
本発明の実施形態と従来の実施形態を図1〜3に示す。
図1、2からもあきらかの通り、本発明はセル成形苗に明細書記載の被覆粒状肥料を抱かせることにより、生長を早くすることができ、雑草の栄養分になりにくいほか、傾斜地で肥料がすべり落ちたり、降雨等による流亡を防止できることは明らかである。また、定植時の施肥の省力化と過剰な施肥が抑えられるため畦畔や法面等の緑化に最も適した実施形態である。
2.地被植物
3.育苗培土
4.セルトレー
5.根
6.肥料
Claims (2)
- 被覆粒状肥料入り培土を充填したセルトレーで播種・育苗した地被植物の苗を畦畔に移植する緑化方法であって、上記被覆粒状肥料入り培土として、播種から移植に至るまでの育苗期間中の被覆粒状肥料からの窒素成分の溶出量が育苗培土100mLあたり30mg以下1mg以上になるよう調整された、被覆粒状肥料と育苗培土との混合物を用いることを特徴とする畦畔の緑化方法。
- 前記被覆粒状肥料からの窒素成分の溶出率が3質量%以下である期間が育苗期間以上の長さであって、かつ、
前記被覆粒状肥料を25℃の水中に浸漬した場合の前記被覆粒状肥料からの窒素成分の溶出率が3質量%に達する迄の期間(初期溶出抑制期間:d1)と、3質量%より大きく80質量%以下である期間(溶出期間:d2)の比率d1/d2が0.2以上であることを特徴とする、請求項1に記載の畦畔の緑化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007276384A JP2009100691A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | 畦畔の緑化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007276384A JP2009100691A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | 畦畔の緑化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100691A true JP2009100691A (ja) | 2009-05-14 |
Family
ID=40703173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007276384A Pending JP2009100691A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | 畦畔の緑化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009100691A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102918977A (zh) * | 2012-11-01 | 2013-02-13 | 湖北省农业科学院经济作物研究所 | 一种厢作栽培菜地种肥施用方法 |
CN102986422A (zh) * | 2012-11-25 | 2013-03-27 | 溧阳市天目湖保健品有限公司 | 一种单叶蔓荆的栽培方法 |
CN103098638A (zh) * | 2013-02-27 | 2013-05-15 | 陈贤喜 | 一种营养袋假植培育造林母竹的方法 |
CN103694039A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 武汉市林业果树科学研究所 | 一种川鄂连蕊茶良种的轻型栽培基质及其容器育苗方法 |
CN103975727A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-08-13 | 长沙隆平有机农业有限公司 | 有机蓝莓园种植三叶草控草及改良土壤的方法 |
CN104521494A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-22 | 广西壮族自治区林业科学研究院 | 邓恩桉轻型基质育苗方法 |
CN105766547A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-07-20 | 梁友盛 | 一种阔叶树种穴盘育苗造林方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07147819A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Chisso Corp | 被覆粒状肥料の使用方法 |
JPH104782A (ja) * | 1996-06-18 | 1998-01-13 | Chisso Corp | 園芸作物の栽培方法 |
JPH11278973A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-12 | Chisso Corp | 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 |
JP3558677B2 (ja) * | 1994-02-28 | 2004-08-25 | チッソ旭肥料株式会社 | 苗床の構造及び苗の育成方法 |
JP2004305203A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-11-04 | Ishizawa Shoji:Kk | 芝草類の植生方法 |
JP2006238880A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-09-14 | Chisso Corp | 水稲用苗床及び水稲用苗床の作製方法 |
JP2007202440A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Chisso Asahi Hiryo Kk | 地被植物が植生する植生構造への施肥方法 |
-
2007
- 2007-10-24 JP JP2007276384A patent/JP2009100691A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07147819A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Chisso Corp | 被覆粒状肥料の使用方法 |
JP3558677B2 (ja) * | 1994-02-28 | 2004-08-25 | チッソ旭肥料株式会社 | 苗床の構造及び苗の育成方法 |
JPH104782A (ja) * | 1996-06-18 | 1998-01-13 | Chisso Corp | 園芸作物の栽培方法 |
JPH11278973A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-12 | Chisso Corp | 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 |
JP2004305203A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-11-04 | Ishizawa Shoji:Kk | 芝草類の植生方法 |
JP2006238880A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-09-14 | Chisso Corp | 水稲用苗床及び水稲用苗床の作製方法 |
JP2007202440A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Chisso Asahi Hiryo Kk | 地被植物が植生する植生構造への施肥方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102918977A (zh) * | 2012-11-01 | 2013-02-13 | 湖北省农业科学院经济作物研究所 | 一种厢作栽培菜地种肥施用方法 |
CN102986422A (zh) * | 2012-11-25 | 2013-03-27 | 溧阳市天目湖保健品有限公司 | 一种单叶蔓荆的栽培方法 |
CN103098638A (zh) * | 2013-02-27 | 2013-05-15 | 陈贤喜 | 一种营养袋假植培育造林母竹的方法 |
CN103694039A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 武汉市林业果树科学研究所 | 一种川鄂连蕊茶良种的轻型栽培基质及其容器育苗方法 |
CN103975727A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-08-13 | 长沙隆平有机农业有限公司 | 有机蓝莓园种植三叶草控草及改良土壤的方法 |
CN104521494A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-22 | 广西壮族自治区林业科学研究院 | 邓恩桉轻型基质育苗方法 |
CN105766547A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-07-20 | 梁友盛 | 一种阔叶树种穴盘育苗造林方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105248206B (zh) | 一种厢沟控灌水稻节水栽培方法 | |
CN104170638B (zh) | 一种提高小麦粒重的方法 | |
JP2009100691A (ja) | 畦畔の緑化方法 | |
CN106034705B (zh) | 一种提高成苗率的滇重楼育苗方法 | |
CN105230432B (zh) | 一种利用单芽短枝撒播扦插繁育柳树的方法 | |
CN106818348A (zh) | 一种机插稻的高产栽培方法 | |
Sandhu et al. | Performance of rice (Oryza sativa) under different planting methods, nitrogen levels and irrigation schedules | |
Praharaj et al. | Transplanting in pigeonpea-A contingency measure for realizing higher productivity in Eastern Plains of India | |
CN103733930A (zh) | 膜下滴灌水稻栽培方法 | |
CN109169048A (zh) | 一种盐碱地饲用油菜栽培方法 | |
CN107821074A (zh) | 一种缩短韭菜生育期的种植方法 | |
CN105766258A (zh) | 天门冬栽培方法 | |
CN102422767A (zh) | 一种野生长白松的人工繁育方法 | |
CN106538220A (zh) | 洋葱‑秋葵套种栽培方法 | |
CN109906900A (zh) | 一种马铃薯原原种繁育方法 | |
CN113197023A (zh) | 一种向日葵沟膜垄植种植方法 | |
CN105432300A (zh) | 一种朴树的播种繁殖方法 | |
CN105359795A (zh) | 一种紫云菜无性繁殖方法 | |
CN108703024A (zh) | 在大棚中的黄瓜栽培方法 | |
JP2676394B2 (ja) | コーティング種子 | |
CN106508539A (zh) | 有机水稻栽培方法 | |
Csizinszky | Production in the open field. | |
JPH10117510A (ja) | 不耕起用移植稲の育苗法 | |
CN108934822A (zh) | 连栋大棚辣椒机械化生产的配套栽培方法 | |
Ahmed et al. | Varietal characteristics and soil management to reduce drought stress |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120215 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120724 |