JPH10117510A - 不耕起用移植稲の育苗法 - Google Patents

不耕起用移植稲の育苗法

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JPH10117510A
JPH10117510A JP8299598A JP29959896A JPH10117510A JP H10117510 A JPH10117510 A JP H10117510A JP 8299598 A JP8299598 A JP 8299598A JP 29959896 A JP29959896 A JP 29959896A JP H10117510 A JPH10117510 A JP H10117510A
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seedlings
rice
seedling
germination
soil
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JP8299598A
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Inventor
Nobuo Iwazawa
信夫 岩澤
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NIHONNO SUIDENO MAMORU HITOBITO KK
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NIHONNO SUIDENO MAMORU HITOBITO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不耕起移植栽培において受けるストレスに対す
る抵抗力を持った丈夫な苗の育苗法を提供する。 【解決手段】浸種を10度以下で20日以上、催芽と発
芽における温度を20から25度の範囲に設定し、苗が
3葉期になると苗箱を水中に搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現在の水田で、耕
起、代かきをしない状態で、苗を移植して水稲を栽培す
る不耕起移植栽培法に適した稲の育苗法に関する。
【0002】
【従来の技術】不耕起移植栽培法は、その土壌の硬さゆ
えに発揮されるエチレン効果により、根の発達を助長
し、結果として、活力にあふれた、丈夫な稲を育成する
ことができる。
【0003】すなわち、不耕起移植栽培法は、耕起、代
かきを行わないため、土壌が硬く維持されており、根の
発達において生じるストレスにより、植物のエチレン効
果が発揮されることに注目したものである。結果として
根が太く長く発達することにより稲の活性が図られる。
【0004】不耕起移植栽培法では土壌が硬いため、田
植え時において、分げつ力が弱い稚苗を植え付けたので
は、ストレスを与えすぎることとなって収穫などの点か
らはあまり好ましいことではない。したがって、不耕起
移植栽培においては、活性力が強い成苗を移植する必要
がある。ここで、成苗とは通常4.5〜5.5葉の稲苗
を意味するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗箱で
従来法により育苗された5.5葉の成苗は通常、大きく
育ちすぎ、田植機を用いることができない。さらに、
5.5葉時の活性は土壌中の養分により達成されるもの
であり、苗箱中で5.5葉まで育苗すると稲が徒長しす
ぎるため、モミに含まれる胚乳を使い尽くして苗が老化
するので、強い分げつ力を持たせることは困難である。
【0006】すなわち、従来の苗箱中における苗の栽培
は、苗の育成速度が速く、成苗となるまでに苗が老化を
はじめてしまっていた。したがって、苗箱中で成苗を育
苗することは、稲の分げつ力を弱めることにもなりかね
ないものであった。
【0007】本発明の課題は、苗箱を用いた成苗の育苗
において、苗の生長をおさえることにより田植機の利用
を確保し、かつ稲の分げつ力を強く維持できる不耕起栽
培用の4.5〜5.5葉の成苗の育苗法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる観点から本発明者
は成苗の育苗方法について鋭意検討した結果、温度管理
を行うことにより、稲の生長を抑え、分げつ力の強い成
苗の育苗法を完成するに至った。請求項1記載の発明
は、浸種、催芽及び発芽の各過程において、低温管理す
ることを特徴とする不耕起移植栽培用移植稲の育苗法で
ある。かかる発明は低温管理によって苗の徒長を制御
し、苗の老化を停止させることにより分げつ力の衰退を
抑えることができるものである。
【0009】ここで不耕起移植栽培とは、耕起、代かき
を行わずに土壌を固めた乾田を浅く潅水させ、該乾田に
直接苗を移植させる不耕起移植栽培法をいう。化学肥料
が発達し、田植機が広く普及した現在においては耕起、
代かきは必要性が薄れてきており、また不耕起栽培法に
おいては、直播栽培は土壌が硬くて適さない。つまり、
種の段階では植物は活力が弱く、硬い土壌に根を下ろし
ていくことは該植物にストレスを与えすぎるものであ
り、栽培法としては好ましいものではない。したがっ
て、不耕起栽培においては苗を田に植え付ける移植法が
適している。
【0010】また、直播栽培においては、作業性の観点
から種まき前にワラを焼却する必要があるが、後述する
移植栽培におけるワラの重要な役割が果たせなくなり、
合理的ではない。さらには、日常我々が食している種類
のジャポニカ種は発根の際、種モミが浮き上がってしま
い根が土壌に活着することが起こりにくい品種であるた
め、直播栽培には不向きである。
【0011】さらに、本発明に不可欠の重要な問題とし
て土壌の硬さがあげられる。不耕起移植栽培の作用につ
いては後述するが、要約すると不耕起移植栽培の効果
は、耕起栽培に比べ土壌が硬く、エチレン効果による根
の発達が稲を強くしていることに起因する。したがっ
て、土壌が硬くなければ不耕起移植栽培の効果は半減す
るため、柔らかい土壌においてはたとえ不耕起移植栽培
法においても、好結果を奏する可能性は低くなる。本発
明者は不耕起移植栽培の効果が顕著にあらわれる土壌に
ついて検討した結果、潅水を入れた状態で作土層表面が
少なくとも0.08kg/cm2の硬さを持つ土壌にお
いて効果が顕著であることを見いだした。すなわち本発
明は、耕起、代かきをせず、潅水を入れた状態で土壌の
作土層表面の硬さが少なくとも0.08kg/cm2
硬さを持つ乾田を浅く潅水させ、直接苗を移植させる不
耕起移植栽培法においてより一層の効果を発揮する。な
お、土壌の硬さの評価は山中式土壌硬度計プッシュコー
ン(大起理化工業株式会社製)を用いて行った。本硬度
計はバネの力を利用したものであり、測定部である先端
に付属したコーンを土壌の中に押し込むときの力を測定
することによって土壌の硬さを計測するものである。不
耕起栽培の水田の土壌は通常少なくとも3つの層に分か
れ、上からそれぞれ表層、作土層、すき床層という。ま
た稲は表層から3〜5cmの深さの作土層より深い部分
で根が張ることが通常である。したがって、表層の硬度
は不耕起栽培においては特に問題になるものではなく、
作土層の硬度が少なくとも0.08kg/cm2であれ
ばよい。実際、不耕起栽培法において、表層は潅水と直
接接しているため、耕起田と同様にどろどろの状態とな
っており、表層から約3〜5cm下の作土層から土壌の
硬さが確保されている。なお、本発明の硬度の数値は、
あくまで上記硬度計を用いた場合の数値である。したが
って、他の硬度計を用いた場合は異なる値が出る場合が
あることは勿論である。
【0012】また、作土層表面で少なくとも0.08k
g/cm2の硬さを持たない土壌は不耕起移植栽培にお
いて顕著なエチレン効果を期待できるものではなく、好
結果を奏する可能性は低くなる。しかしながら、土壌を
押し固めさえすればあらゆる土壌において上記のエチレ
ン効果は発揮され、十分に不耕起移植栽培の効果を期待
することができる。
【0013】乾田の状態で土壌がどの程度の硬さを有す
るかは土壌の層の種類によるところが大きい。土壌が粗
砂層及び粘土層の場合には乾田にした時、0.08kg
/cm2以上の硬さを有することがほとんどであり、こ
れらの層からなっている田は、特に土壌を固める必要が
なく、不耕起移植栽培に適したものである。もちろん、
エチレン効果をより顕著に発揮させるために土壌を押し
固めることは何ら問題はない。
【0014】一方、土壌が泥炭層、火山灰層あるいは黒
墨層などの場合は、乾田にした場合でも上記の硬さを持
たない場合がある。かかる層からなる田の場合は上記の
ように土壌を固めることにより不耕起移植栽培に適した
田とすることができる。
【0015】不耕起移植栽培法において苗を移植する場
所として好ましい場所は、昨年移植した切り株と切り株
の間、すなわち半株ずらした場所に移植するのが適当で
ある。半株ずらして移植するのは田植え時の作業の問題
である。昨年の切り株の上に直接移植すると切り株が硬
く、田植えの作業が滞ることとなる。そこで半株ずらし
て植えることにより、切り株のない土もしくはある程度
の崩壊した一昨年の切り株の上に田植えすることが作業
上効率がよい。またある程度崩壊した切り株及び根は、
稲の養分としてはたらき、稲の育成に好結果を及ぼす。
したがってこの田植えの方法は不耕起移植栽培には好ま
しい方法である。
【0016】また、本発明にいう不耕起移植栽培では耕
起、代かきしないため、ワラを土中にすき込まない。す
なわちワラを潅水中に放置したまま栽培する。かかる潅
水中に放置されたワラは稲の育成上、重要な役割を担
う。すなわち、水中で好気的に生分解される結果、潅水
中に有機物が豊富に溶けだし、それを餌とする植物プラ
ンクトン、特にサヤミドロ目の藻類であるサヤミドロが
大量増殖する。そして、この植物プランクトンを食する
動物プランクトン、さらには小動物たるトンボ、タニ
シ、ドジョウ、ホタル、カブトエビなどが大量に発生す
る。また鳥類もかかる小動物を餌とするため、本栽培法
を行っている田に多く飛来する。
【0017】かかる生物の大量発生によって、土壌に植
物の養分となる有機物の補給を促すこととなり、自然の
肥料として稲の育成に効果を及ぼす。すなわち、プラン
クトンや動物の死骸、ヤゴの殻、鳥類のふん等はいずれ
も有効な肥料となる。結果、化学肥料は耕起農法に比べ
てかなり少なくてすむ。また稲の害虫であるウンカ等も
天敵であるトンボ、クモなどが多く存在することもあっ
て、このため殺虫剤も必要性が少ない。
【0018】さらには、従来のようにワラを土中にすき
込んだ田で栽培された稲と比較して、根ぐされがなく、
結果丈夫な稲が育つことになる。すなわち、土中にすき
込まれたワラは嫌気状態で分解され、メタンを発生させ
る。また土中に稲の根の吸収阻害物質である硫化水素な
どが蓄積し、結果として根が黒くなり、さらには根ぐさ
れの原因となっていた。一方、潅水中に放置されたワラ
は、潅水中で好気的に分解され土中に阻害物質を蓄積さ
せることはないため、この水田で栽培された稲の根は白
く維持され、また丈夫に育成される。
【0019】一方、稲については日本で栽培されている
ジャポニカ種はだいたい10度以上の条件下において発
芽することが認められており、通常育苗過程においては
この温度よりも約20度以上高い32度の条件下で発芽
させることがほとんどである。しかし、この方法では苗
は徒長しすぎてしまい、これに伴う老化を引き起こして
いた。したがって、分げつ力は低下し、不耕起移植栽培
には適さないストレスに弱い苗が育苗されていた。
【0020】しかしながら、低温で育苗することによ
り、苗の徒長を抑制することができ、これに伴う老化を
停止させることができる。したがって、分げつ力が高く
維持され、不耕起移植栽培に適した丈夫な苗となること
が確認された。
【0021】この方法で育苗する場合に問題となるの
は、稲の発芽抑制ホルモンであるアブシジン酸の問題で
ある。アブシジン酸は稲の生理にとって重要なはたらき
をしており、稔実後の穂発芽を防止し、春に発芽できる
ようにするはたらきを持つ。コシヒカリ系の品種ほどこ
のアブシジン酸の含有率が高いことの判明している。
【0022】稲が出芽するにはこのアブシジン酸が除去
されなければならないが、従来の方法ではアブシジン酸
の水溶性という性質を利用して浸種によって除去させて
いた。しかしながら、従来最も普通に行われている積算
温度100度程度の浸種ではすべてのアブシジン酸は除
去されていなかった。したがって、発芽段階において温
度を高めに設定し、出芽を促すことが必要とされてお
り、現在最も通常に行われている32度の高温での温度
管理となっていたものである。すなわち、この温度はア
ブシジン酸が不活化する温度とされており、従来行われ
ていた浸種方法によって浸種され、アブシジン酸をすべ
て溶脱しきれなかったモミでも発芽することができる。
この温度で育苗された稲が徒長して分げつ力が衰退する
のは前述した通りである。すなわち、この時期において
自然界では起こり得ない温度状態で育苗することによ
り、自然生長に工業的手法を取り入れ、苗を弱いものと
していたのである。
【0023】このような問題解決のため、本発明者は、
浸種段階でアブシジン酸を完全に溶脱し、低温で育苗さ
せることを発明した。浸種温度は稲の出芽が行われない
10度以下で行うと容器中における出芽を抑制できる。
またアブシジン酸の完全溶脱には20日以上の浸種が必
要である。このようにして浸種し、完全溶脱したものは
高温にしなくても自然に発芽してくる。発芽後は稲の徒
長を起こさないように低温管理をすればよい。だいたい
催芽と発芽の両段階での温度を20から25度の範囲に
設定するとよい。請求項2記載の発明は、浸種を10度
以下で20日以上、催芽と発芽を20から25度の範囲
に設定することを特徴とする請求項1記載の不耕起移植
栽培用移植稲の育苗法である。
【0024】かかる方法により育苗された苗は従来の育
苗法で栽培された苗に比べ徒長しないため、老化が抑制
されており分げつ力も強く維持できる。しかしながら、
かかる苗でも不耕起移植栽培に適した苗とはいえないも
のである。その理由は苗箱での育苗は陸稲と同じように
陸上で育苗されたものであり、この苗では水田に活着す
るのに適した通気系を持った根の生理構造を有しないか
らである。すなわち、土中には比較的酸素が大量にあ
り、このため陸上で栽培された苗は葉で取り込んだ酸素
を根に送るための構造が発達していない。しかしなが
ら、水中では陸上に比べて酸素が極端に少ないため、こ
の通気系を持った生理構造の根が必要となる。この通気
系を有する生理構造が確立するまで苗は活着が弱く、生
長が滞ることとなる。通常の耕起栽培では土壌が柔らか
く移植時に苗が受けるストレスも軽いものであるが、不
耕起移植栽培法においては、植物のストレスによるエチ
レン効果の発揮を促すために土壌を硬く維持することが
必要であり、移植時に苗が受けるストレスは従来の耕起
栽培に比べて大きい。本発明者はかかる問題を解決すべ
く、鋭意検討した結果、本葉2.5葉をすぎると苗箱を
潅水中に沈め、かつ低温管理により苗の徒長を抑えるこ
とにより苗に水稲の通気系を有する生理構造を持たせる
ことができることを見いだした。請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の不耕起移植栽培用移植稲の育
苗法において、発芽後苗箱を水中に放置し、さらに低温
管理することに特徴を有する不耕起移植栽培用移植稲の
育苗法である。
【0025】本発明の具体的方法は本葉2.5葉をすぎ
た頃に水田中に苗箱を移動させることが最も簡単であ
る。低温管理も日本国内であれば、育苗期間にそれほど
高くなることは少なく、また前述の方法により育苗され
た苗は強い分げつ力を持っているため多少の大霜にあっ
ても葉先が少し黄色く変色するだけでほとんど影響を受
けない。またこのように水中で低温管理された苗は徒長
せず、また水稲の通気系を有する根の生理構造が発達す
る。また、根拠は定かではないが、通常苗がかかる病気
は水中ではほとんど発生しないことが判明している。ま
た水稲用の根組構造のため移植後の活着力は著しく優れ
ており、不耕起移植栽培が与えるストレスにも十分な抵
抗力を持っている。また、除草剤に対する抵抗力も強く
なる。
【0026】本発明者は請求項3記載の発明を実施する
に当たって、苗箱を水中に放置する場合、その深さは苗
箱より上1センチが最も良いことを発見した。請求項4
記載の発明は、潅水の深さを苗箱上1cmとした請求項
3記載の不耕起移植栽培用移植稲の育苗法である。
【0027】本発明の育苗法により栽培された苗は田植
え適期幅が広く、田植えの日程を余裕を持って設定する
ことができる。従来の方法で育苗された苗は高温管理の
ため一般的に胚乳を使い尽くしてしまっており、田植え
時にはいわゆる栄養失調の状態になっていることが多
い。また、一般的に田植え時の胚乳の残存量はだいたい
10%程度が理想であるといわれており、このときの苗
は2.2葉に該当する。さらに2.5葉になると胚乳の
残存量は5%をきっており、田植え時の活着が悪くな
る。したがって、従来の方法で育苗された苗は2.5葉
までのごく限られた期間に田植えする必要があり、これ
以降に田植えすることは老化に近づいた苗、もしくは老
化した苗を田植えしていることになる。
【0028】さらに、従来の高温育苗では胚乳の消費が
早く進む。このことは本葉2葉まではすばらしく早く出
葉するが、3葉がなかなかでてこないという苗の栽培上
普通にみられる事実からも明らかである。すなわち、3
葉の出葉が遅れるのは2葉期までに胚乳を使い果たし、
苗が栄養失調となっているからである。このような苗す
なわち、従来の方法で育苗され、さらに水稲の根組構造
を有しない従来の方法による苗が水田への活着力が悪い
のは明らかである。
【0029】しかしながら、本発明による苗は、低温発
芽、低温管理することにより胚乳の消費を抑えることが
できる。低温管理された苗は胚乳が3.5葉まで残存し
ており、さらに播種量を抑えているため株同士の干渉が
少なく、また水中に放置するため光合成を行い、自分で
栄養を作ることができる。したがって田植え適期幅が広
く、田植えの日程に余裕を持たせることができる。な
お、株同士の干渉が問題とならない程度の播種量は、常
にパイプハウス内で育苗するときは光の照射が幾分弱い
ため、箱当たり約40g、水田に放置する場合はもう少
し多くても問題なく、箱当たり70g程度の播種量が好
ましい。
【0030】本発明は苗の光合成を促し、この代謝産物
たる栄養源により苗の老化を抑え、水田への活着力を増
加させている。かかる観点より播種量を少なく抑える必
要があることは前述したが、これに伴い単位面積当たり
の必要苗箱数の増加という問題が考えられる。しかしな
がら本発明の方法により育苗された苗は補償作用が強
く、かかる問題においても大きな不利益となることはな
い。
【0031】通常、稲には補償作用という性質が働いて
おり、例えば水田で欠株が発生した場合は、周りの株が
互いの干渉がなくなるため、茎数を増やしたり着粒数を
増やすというはたらきがある。この補償作業の強さには
苗質が大きく影響を及ぼしており、この作用は成苗の方
が強い。したがって本発明の育苗法による苗は活着力が
強く、さらに成苗を移植するので補償作用が従来の苗よ
りも強い。さらに不耕起移植栽培法により栽培すると、
稲がエチレン効果により丈夫に生長するため、その補償
作用も強いものとなる。請求項5記載の発明は、耕起、
代かきを行わずに土壌を固めた乾田を浅く潅水させ、該
乾田に請求項1乃至4いずれかに記載の育苗法により育
苗した苗を直接移植させる不耕起移植栽培法である。よ
って不耕起移植栽培法の場合、茎数が不足すればそれだ
け穂が大きくなり着粒数が増え登熟歩合が上がるように
なる。したがって、播種量の制限しても田植えをまばら
に行えば、必要苗箱数の問題は解消される。よって、こ
のことによる単位面積当たりの収量の減少はほとんどみ
られず、収量は安定したものとなる。また、既述のよう
に、不耕起移植栽培は土壌の硬さにより効果を発揮する
ものであるから、土壌は少なくとも0.08kg/cm
2の硬さ有する方が好ましい。請求項6記載の発明は、
耕起、代かきをせず、潅水を入れた状態で土壌の作土層
表面の硬さが少なくとも0.08kg/cm2の硬さを
持つ乾田を浅く潅水させ、請求項1乃至4いずれかに記
載の育苗法により育苗した苗を直接移植させる不耕起移
植栽培法である。
【0032】本発明にかかる方法で育苗された苗はさら
に根組構造の発達という事実より、従来みられなかった
新たな効果を奏することが判明した。すなわち水中に放
置することにより根が水稲の生理構造をもち、毛根が発
達して互いに絡まってシート状の移植苗群となる。すな
わち田植えのために苗箱ごと田植機に搭載する必要がな
く、シート状の苗のみの搭載により空の苗箱の積み卸し
作業を省くことができる。また成苗を用いるため当然茎
も太くなっており、茎折れの心配がないため、シート状
の移植苗群積積み重ねても苗が傷まない。したがって、
従来の苗よりも一度に多くの苗を積み込むことができ、
田植え時の積み卸しの回数を大幅に減らすことができる
ため、効率の良い田植えをすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明にかかる育苗法は特定の種
類の稲のみに適用されるものではなく、広くあらゆる種
類の稲に適用が可能である。
【0034】浸種は10度以下の水で20日以上行うこ
とが好ましい。従来の方法であると浸種の積算温度は1
00〜120度程度といわれており、本発明にかかる育
苗法は従来法に比べて浸種に多くの時間を必要とする。
これは前述の通り、発芽抑制物質であるアブシジン酸を
完全に溶脱するためであり、この長期の浸種がなければ
低温管理による育苗法は不可能である。水温を10度以
下に設定するのは稲の発芽がこの温度以上の場合にのみ
行われるという事実によるものであり、10度以下であ
れば特に限定されるものではない。したがって、たとえ
ば積雪地帯で本発明による育苗法をする場合は浸種の容
器内に雪を加えておくと水を低温に保つことができ、好
ましい。また浸種期間はアブシジン酸を完全溶脱するた
めには20日程度必要である事実に基づいて制限された
ものであり、20日をこえて浸種しても何ら問題ない。
【0035】以上のようにして低温で長期間浸種させた
稲を苗箱に播種する際にはまばらに行う必要がある。通
常の場合苗箱当たり180〜200gのモミをばらまき
するが本発明の場合は70g程度のモミをすじ巻きにす
ることが好ましい。すじ巻きにするには専用の播種機を
用いると作業性が向上し好ましい。またすじ巻きにする
のは、根の発達によりシート状となる本発明方法による
苗を田植機に搭載するときの爪の掻き取りの効率を良く
するためと、株同士の互いの干渉をすべて同じにするた
めに等間隔に播種する必要があるからである。
【0036】苗箱にモミを播種した後はパイプハウスの
温度を20〜25度に設定して催芽させる。温度はこの
範囲に限定されるものではないが、この範囲に設定する
ことが最も効率よく育苗できることが判明している。す
なわち、これ以上の温度設定にすると胚乳の消費が激し
くなり、本葉2葉までにすべての胚乳を使い果たしてし
まい、水中に放置するまでに苗が老化を始めるおそれが
強くなる。一方、この温度より低く設定すると、育苗が
阻害されるおそれがある。
【0037】発芽時期には温度を昼間は20〜25度、
夜は10度程度に設定する必要がある。このように低温
出芽させた苗は茎の徒長が抑えられ、茎の長さが2〜3
cm程度となる。また第1葉が2〜3cm程度の大きさ
になり、第2葉は徒長しない。苗の高さは5〜8cm程
度に抑えられる。一方、従来の高温管理された苗は第2
葉期までに苗の高さが12〜13cmと徒長してしま
い、モミに蓄えられている胚乳の残存量はほとんどない
状態になっている。
【0038】本葉2.5葉期をすぎると、苗箱を水中に
移動させる。具体的には、苗箱を水田に運び出せばよ
い。水中における育苗は後述する所定の葉数になるまで
行う。具体的にはだいたい10日以上行うこととなる。
かかる期間の育苗により苗は水稲の根組構造を持ち、水
田への田植えに対する環境の変化に対応しやすくなる。
水中管理の苗は第3葉が大きく育ち、茎幅が広くなる。
苗の高さは12〜15cm程度になる。
【0039】水中管理に最も適した水深は苗箱の上1c
mが最適である。水中管理した苗は茎が太く、茎折れし
ないため、多少の荷重をかけても問題なく育苗すること
ができる。一方、植物がストレスを感じたときに発生す
るといわれているエチレンには、植物を丈夫にするはた
らきがあるといわれており、この効果を発揮させるた
め、苗箱の上をハンドローラーで荷重をかけることによ
り、苗が発揮するエチレン効果によりさらに丈夫な苗が
できることがわかっている。具体的には稲の上をローラ
ーを用いて数回往復させて苗を倒伏させるようにすれば
よい。この作業によって発揮されるエチレン効果により
苗は分げつ力が増大し、活着が良くなる。さらに、茎が
太いため、荷重をかけた場合でも茎が折れる心配は少な
い。
【0040】水中管理して4.5葉程度になれば田植え
を行う。このときの苗の標準的な形態は1号分げつが出
ており、苗の高さは18〜20cm程度である。各葉は
上にいくにしたがって大きくなっており、また根が太く
白くなっており、活着の太い根が出て根組構造が発達す
る。このようにして育苗された苗はまばらに植え付けら
れる。かかる単位面積当たりの株数の減少は前述の通り
稲の補償作用によって解消され、収量は安定する。また
不耕起移植栽培にかかる硬い土壌においても問題なく丈
夫に生長し、倒伏や秋落ちのない丈夫な稲となる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例にそって説明する。た
だし、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0042】(実施例)デンプン蓄積量の多い種モミを
選択するために塩水選を行う。具体的には比重1.15
に設定した塩水で行うのが最も良いが、実際に行うと6
0%以上のモミが浮かび効率が悪いため、比重1.15
のほか、比重1.13および1.10の3回に分けて行
うとよい。これらの3回に分けて選別したモミは別々に
扱い、播種も別々に行う必要がある。
【0043】浸種は10度以下の温度で20日以上行
う。具体的方法としては5kgの種モミを水をためたポリ
容器に浸す。浸種場所は日陰を選ぶようにし、酸素補給
のために容器の水は2〜3日ごとに汲みかえるようにす
る。水は10度以上にしてはならないが、例えば一時的
に氷になるほど冷たい水にしてもモミには何ら影響は与
えない。なお、バカ苗菌予防のために浸種後2日目に3
0度のホルマリン50倍液に2時間浸種する。
【0044】催芽は小さく抑えることが播種精度に与え
る影響は少なく好ましい。播種は具体的には次のように
して行うと好ましい。まず35度の湯にモミを3〜5分
ほど浸す。その後例えば風呂程度の大きさを持つ容器の
中に野菜の収穫に使うコンテナのような箱を下むけて置
き、湯を箱の高さより若干低い位置までためる。箱の上
にモミ入りの袋を置き、蒸気が逃げないように容器にふ
たをして蒸気をこもらせるようにする。はじめは湯の温
度を35度にしておくが、温度がさめていくにしたがっ
てモミがゆっくり膨らみ始め2〜3日後で最適な催芽形
態を持ったモミになる。このような方法で行うのは湯の
中にモミを浸すよりも酸素のまわりがよくなり、芽が動
き出しやすくなるからである。
【0045】山畑から採取した床土をそのまま用いると
床土中の水分及び酸素にふれることによってミネラルの
分解が進み、ミネラル過剰となって苗が濃度障害を起こ
しやすくなり、支障を生ずることがある。この問題は床
土を焼くことによって、解消される。さらに、この作業
を行うことにより、病害菌の殺菌も可能である。具体的
には以下の作業を行う。まず、適当な大きさの穴を掘
り、その穴で木材を燃やす。木材は特に限定されるもの
ではなく、何を用いても構わない。火がついたらその上
に鉄板をのせ、鉄板上で山土を焼く。土が黒く変色して
くるので、水をかけ、蒸発の勢いで水蒸気がいっきに立
ちのぼるので山土をかき回し蒸気と良く混和させる。そ
の後、焼いた山土は自然放熱させ、ポリエチレンなどの
フィルムに包んでおくとよい。このようにして作った床
土のpHを調整し4.5〜5.5にする。調整には普通
に市販されている調整剤を用いてもよいし、氷酢酸の1
000〜1500倍液を播種後に潅水してもよい。この
後、苗箱当たりチッソ量で1.0〜1.5gの施肥を行
う。肥料はチッソ、リン酸、カリの3要素を含んだもの
を用いることが好ましい。
【0046】植え付け精度を高めるため播種の際にはモ
ミを縦にならべてすじ播きすることが好ましい。この作
業には専用の播種機を用いると作業性が向上する。この
ようにすじ条に並べて植え付けることにより、田植機の
爪が正確に苗を掻き取っていくことができるため、田植
え時の欠株が少なくなる。播種量は苗箱当たり60〜7
0gのうすまきにすると良い。播種後、1箱当たり1.
2lの潅水を行い、その後粒状培土を用いて1cmの覆
土を行う。なお、覆土は発芽に必要な酸素は十分に行き
届くように細かい粒状のものを選ぶことが好ましい。
【0047】播種した苗箱は平おきにする。これは、育
苗床に施した十分な潅水を利用するためである。育苗床
は苗箱を置く前に表面がぬかるむぐらいに潅水をして十
分な湿度を確保しておくことが好ましい。なお育苗床も
pH調整をしておく方がよい。pH調整には氷酢酸の1
000倍溶液を散布して行う。平置きした苗箱は25度
前後に温度調整する必要があるが、この温度を維持する
にはビニールハウス内で苗箱にアルミが蒸着された反射
フィルムを苗箱にかぶしておくとよい。このフィルムに
よって赤外線と遠赤外線が完全にカットされ、苗箱は昼
間25度前後、夜間10度前後に温度調節される。
【0048】育苗床に施した十分量の潅水があるので苗
には1.5葉まで潅水を施さない。苗が発芽して芽が1
cmをこえると反射フィルムを除去する。反射フィルム
をはずしたあとは昼間はビニールハウスを換気して温度
を21度前後に調節する必要がある。このときの温度が
高い場合は苗が徒長してしまうため注意を要する。
【0049】育苗期においては施肥を行う必要がある。
具体的には2葉期にチッソ1g、3.5葉期にチッソ1
g、水中搬出後10日目にチッソ1〜2gをおこなう。
【0050】苗が2.5〜3.5葉になると水田に苗箱
を搬出する。このときの潅水の深さは4cm、すなわち
苗箱の上1cmに設定する。水田搬出後約20日で4.
5葉〜5.5葉の成苗になるので田植えを行う。なお、
田植えの2〜3日前に苗を丈夫にするためハンドローラ
ーなどで苗の上を軽く往復して苗に荷重をかけてやると
よい。
【0051】かかる手順で栽培された苗は茎が太くなっ
ており、茎折れの心配がない。また根が水稲の通気系の
発達した根の生理構造を持っており、根が互いに絡まっ
てシート状の移植苗群となる。したがって苗箱から苗の
みを取り出すことができ、田植機に大量に搭載すること
ができる。また、5.5葉の成苗であっても、苗が徒長
しておらず田植機の利用を妨げることがない。さらに、
不耕起田に田植えしても活着が良く、分げつ力に優れて
おり、土壌の硬さにまけることなく丈夫に生長する。
【0052】
【発明の効果】本発明にかかる育苗法によれば、苗の生
長をおさえることができ、苗の老化を止めることができ
る。また、稲の分げつ力を強く維持できるため、不耕起
移植栽培においてすぐれた活着力を有し、丈夫に生長す
る。さらに、根が発達し、互いに絡まってシート状の移
植苗群となるため、田植え時における作業性を確保する
ことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浸種、催芽及び発芽の各過程において、
    低温管理することを特徴とする不耕起移植栽培用移植稲
    の育苗法。
  2. 【請求項2】 浸種を10度以下で20日以上、催芽と
    発芽を20から25度の範囲に設定することを特徴とす
    る請求項1記載の不耕起移植栽培用移植稲の育苗法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の不耕起移植栽培用
    移植稲の育苗法において、発芽後苗箱を水中に放置し、
    さらに低温管理することに特徴を有する不耕起移植栽培
    用移植稲の育苗法。
  4. 【請求項4】 潅水の深さを苗箱上1cmとした請求項
    3記載の不耕起移植栽培用移植稲の育苗法。
  5. 【請求項5】 耕起、代かきを行わずに土壌を固めた乾
    田を浅く潅水させ、該乾田に請求項1乃至4いずれかに
    記載の育苗法により育苗した苗を直接移植させる不耕起
    移植栽培法。
  6. 【請求項6】 耕起、代かきをせず、潅水を入れた状態
    で土壌の作土層表面の硬さが少なくとも0.08kg/
    cm2の硬さを持つ乾田を浅く潅水させ、請求項1乃至
    4いずれかに記載の育苗法により育苗した苗を直接移植
    させる不耕起移植栽培法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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