JPS6158439B2 - - Google Patents

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JPS6158439B2
JPS6158439B2 JP51024583A JP2458376A JPS6158439B2 JP S6158439 B2 JPS6158439 B2 JP S6158439B2 JP 51024583 A JP51024583 A JP 51024583A JP 2458376 A JP2458376 A JP 2458376A JP S6158439 B2 JPS6158439 B2 JP S6158439B2
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JP
Japan
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fertilizer
soil
water
slow
paddy rice
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JP51024583A
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Inventor
Shotaro Maeda
Keiji Adachi
Kozo Shimizu
Toshio Fujita
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Chisso Asahi Fertilizer Co Ltd
Original Assignee
Chisso Asahi Fertilizer Co Ltd
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Publication date
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は水稲の箱育苗に際して、育苗期間に必
要とするる量の肥料のみならず、田植えから収穫
までに必要とする量の全部又は大部分の肥料分を
含む水稲育苗培土及びその調製法に関するもので
ある。 〔従来の技術〕 移植機械の発展に伴い、育苗技術としての箱育
苗が普及し、いくつかの培土調製法が提案され、
また一方では育成した苗を本田に移植する際に施
肥を同時に行う方法として施肥機構を設備した移
植機が試験されるようになつて来た。 しかしながら、従来の培土には、濃度障害を防
止し、健全な育苗をするために、育苗期間中に消
費されるだけの肥料の量しか施用出来ず、通常の
施肥量は育苗箱当りN、P2O5、K2Oが各々に2
〜4g程度である。しかもこの量では濃度障害を
起こすので1回の施肥でなく、数回に分けて施用
しなければならない。 例えば、特開昭50―75804号公報では、天然土
壌と鉱さい及び必要に応じて、それぞれ添加した
肥料成分、PH調整剤から成る人工培土を提案して
いるが、鉱さいの肥効成分は限られたものであ
り、必要に応じて添加される肥料成分の施肥量に
ついては培土100部に対し、速効性肥料で1.5部と
少なく、育苗期間に消費されるだけの肥料しか入
つていないことは明らかである。又、特開昭48―
26507号公報はパーライトを主成分とし、繊維
物、糊材、肥料等を加えて成型することにより製
造される「農園芸作物の成型育苗床」を提案して
いるが、肥料の量は少なく育苗段階分しか確保さ
れていないことは明らかである。 一般に水稲の育苗では「苗半作」といわれる
程、健苗を育てることが重要であり、慣行的な育
苗期間中の肥培管理は苗の育成状態を観察しなが
ら細心の注意をもつて、肥料の分施と潅水管理が
行われているのが現状である。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 健全な苗を育成し、本田に移植後も旺盛な生育
を可能にするためには、育苗時に十分な養分を供
給すると共に、移植直後の活着を良くし、その後
の養分吸収をスムーズに行わせるための育苗管理
が容易かつ肥料の無駄のない施肥法を含む育苗法
の確立が望まれている。何故なら、従来の技術で
は水稲の生育期間に必要な肥料を1回で、しか
も、本田移植時間に同時に施用することは肥料の
形態上不可能であるからである。 〔問題を解決する手段〕 本発明者らは、育苗培土に水稲育苗期間に必要
とする肥料の全量の外に本田の育成に要する肥料
も含めることによつて、本田の生育にも充分効果
的な水稲育苗培土の開発について研究した結果、
化学的に溶解度を、あるいは物理的に溶出速度を
低下させた緩効性肥料を用いて従来育苗に用いら
れていた量よりもはるかに多量の肥料成分量を培
土中に含有させることによつて、予想以上の効果
を示す水稲育苗培土を完成した。 即ち、本発明の培土を用いる育苗では、水稲の
育苗期間中に必要な肥料分より多い量を、通常の
速効性肥料ではなくて化学的に溶解度を、あるい
は物理的に溶出速度を低下させた緩効性肥料(以
下単に緩効性肥料と述べる)で施用する。このた
め、肥料分の溶出がコントロールされるので、通
常の速効性肥料の過剰施肥による濃度障害をさけ
るための一時的な大量の潅水又は潅水過剰のため
溶脱しすぎによる中間追肥の管理と手間が省か
れ、慣行法以上の生育旺盛な健苗が得られ、しか
も育苗期間に消費されなかつた残りの肥料は移植
時には水稲苗の根部に包含付着したまま本田に持
ち込まれるので、移植苗の活着が効果的に行わ
れ、その後の生育も旺盛に行われる。 本発明による水稲育苗培土は苗の生育期間に消
費される量の5〜100倍量の緩効性肥料と育苗に
必要な水分を保持し、苗を支持する固体の保水材
を主成分とするか、或いは苗の生育期間に消費さ
れる量の5〜100培量の緩効性肥料と保水材とを
主成分とし、更に苗床の形崩れを防止するための
結合材、又は補強材の1種又は2種以上を混合し
た組成を有するものであり、その調製は緩効性肥
料5〜70重量部と保水材95〜30重量部を混合し、
更に必要に応じて結合材又は及び補強材を混合す
るか、或いは緩効性肥料と保水材、結合材、補強
材を混合した後、必要によりそれらを0.05〜10
Kg/cm2で加圧成型することにより行われる。 以上の育苗培土に使用される資材は具体的には
次のような組成を有するものである。 化学的に溶解度を、あるいは物理的に溶出速度
を低下させた緩効性肥料としては尿素、硫酸アン
モニア、硝酸アンモニア、塩化アンモニア、燐酸
アンモニア、硝酸カルシウム、硝酸カリ等の窒素
質肥料、燐酸アンモニア、燐酸カリ、燐酸カルシ
ウム等の燐酸質肥料、塩化カリ、硫酸カリ、硝酸
カリ、燐酸カリ等のカリ質肥料等の群から選ばれ
た1種又は2種以上の肥料からなる粒状物を被膜
で被覆し物理的に成分溶出速度が調節された被覆
粒状肥料、又はこれらの混合物或いはイソブチル
アルデヒド加工尿素肥料、アセトアルデヒド加工
尿素肥料、ホルムアルデヒド加工尿素肥料、硫酸
グアニル尿素、オキザミド等の緩効性合成有機肥
料の粒状物からなる群より選ばれた1種又は2種
以上の肥料、又はこれ等を被覆した肥料、又はそ
れらの肥料の混合物が用いられる。 保水材としては木屑、バーク堆肥、稲藁堆肥、
パルプ粕、リンター、ピートモス、水ごけ等の天
然有機物、スポンジ様の合成有機ポリマー、発泡
材、パーライト、バーミキユライト等の無機多孔
質物質、並びに容水量の多い粒又は粉状の土壌の
1種又は2種以上の混合物であり、移植時に機械
にかかる程度の構造強度を有するものが使用可能
である。 更に結合材としては尿素樹脂、フエノール樹
脂、アルキツド樹脂、メラニン樹脂等の1種又は
2種以上から成る樹脂溶液、又補強材としてセル
ロースを主成分とした織物、不織布類、新聞紙又
はその他の紙類、パルプスラツジ等の繊維物質、
天然繊維と合成繊維とから成る混合不織布又は混
織物等の1種又は2種以上から成る混材が使用さ
れるもので、いずれも移植に際しては形くずれす
ることがない程度の強度を有し機械に容易にかか
るものであり土壌中で劣化するものである。 これらの資材により本発明の培土を調製するに
際して重要ことは、培土中に適正な養分及び水分
を保持するような資材の組合わせである。 特に水分については多湿になると発芽が抑制さ
れ、少湿では好気的になり、根の発育が著しくな
り根上がりして来る等の問題がある。この様なこ
とが起きない水分範囲として、培土の最大容水量
が70〜120(乾燥培土100重量部に対し、最大時の
水分保持量が70〜120重量部)程度になる培土組
成にすることが望ましい。 又、養分についても稚苗生育期間中ではこの生
育に適した養分濃度を保持し、本田へ移植後も肥
効が持続する様な緩効性肥料の選択組合わせが必
要である。 更に、培土の調製のために用いられる結合材及
び補強材については、培土の水分保持力を適正に
保ち、移植に際しては機械で容易に操作出来る様
に選択し組成することが必要である。 本発明に於ける培地の形態及びその調製法とし
ては種々の方法が可能であるが、形態については
次の通りである。 第1は肥料と保水材を混合したもの、これに結
合材又は、及び補強材を加えたもの、及びその等
を更に加圧成型したもの。 第2は保水材の間に肥料をはさみ込んで層状に
したもの、これに結合材又は、及び補強材を加え
たもの、及びそれ等を更に加圧成型したもの。 第3は保水材の上部又は下部に肥料を入れ層状
にしたもの、これに結合材又は、及び補強材を加
えたもの、及びそれ等を更に加圧成型したもの。 これらの調製は次の様にして行うことが出来
る。 第1は粒状の肥料と乾燥破砕した保水材を混合
する方法であり、この場合の保水材の添加量は重
量で30〜95%が適当である。尚、この混合する時
期については水稲播種直前でもよい。 更にこの組成物に結合材を液状で噴霧するか添
加して型枠(縦28cm、横58cm、高さ5cm)を用
い、加圧によつて培土を成型することができる。
この際、補強材を共存させることができる。この
方法に於ける結合材の添加量は重量で2.5〜15
%、補強材は1〜10%の範囲が適当である。 又、加圧は圧縮機によつて行うが、この際の圧
力は広範囲に変更可能である。しかし、0.05〜10
Kg/cm2の範囲が適当である。 第2は乾燥させた保水材の一部を下層とし、中
層に肥料を入れ、上層を残りの保水材としたも
の、即ち肥料をはさみ込む方法である。保水材の
組成割合については前述方法と同様であり、上層
と下層との割合については肥料を保持しうる範囲
内で種々変更可能である。 更にこの組成に結合材を液状で噴霧するか添加
し、必要に応じて補強材の共存のもとで型枠を用
い加圧による成型培土を調製することが可能であ
る。結合材、補強材の割合の選択、加圧方法につ
いては前述した混合法と同様に行うことができ
る。 第3は乾燥させた保水材を層状にした上部又は
下部に肥料を入れる方法である。保水材の組成割
合については前述混合法と同様にする。 更に、この組成のものに結合材を液状で噴霧す
るか添加し、必要に応じて補強材の共存のもとで
型枠を用い加圧によつて培土を成型できる。尚、
結合材、補強材の選択、加圧方法等については前
述した混合法と同様に行うことができる。 本発明の培土には以上述べた各種資材の他に、
農薬(除草剤、殺菌剤、殺虫剤等)、植物調節剤
(発芽促進剤等)、微量養分を容易に添加混入する
ことが出来る。 本発明による培土を使用すると育苗時に旺盛な
生育が出来るだけでなく、田植えに際しても苗と
一緒に肥料を本田に持込まれるので施肥効率の点
からも効果的である。なぜならば本発明の培土を
使用すると肥料が苗の根部に付着包含されたまま
本田に移植されるので、肥料が土壌中に深く供給
されることになり、このためアンモニア系肥料を
使用の場合にアンモニア態窒素が土壌の還元層に
挿入されることになり、硝酸化成が抑えられるの
で脱窒と流亡が防止され、窒素の利用効率が高ま
るからである。通常行なわれている本田の追肥で
は水田の全表面に肥料が散布されるので水面上層
部酸化層に於けるアンモニア態窒素の硝酸化成と
水面下層部における還元を受けるために脱窒と流
亡が起こり易く、施肥効率が低くなる。 次に本発明の方法について実施例を挙げて更に
具体的に説明するが、これは限定の目的のもので
はない。 〔実施例〕 実施例 1 培土の組成物質として、保水性の大きい火山灰
土(最大容水量が220%、粒径は8メツシユ以下
で種々の粒径を含む。)と緩効性肥料として、尿
素、燐酸一加里、塩化加里を主成分とする粒状肥
料(7メツシユパス9メツシユストツプ)を特開
昭50―99858号で開示された方法に基づいて被覆
処理を行つて得られた被覆粒状肥料(N―P2O5
―K2O=19―119―19)を用いた。 この被覆肥料は搭径500mm、円錐角50゜、噴流
開口部100mmの噴流搭に15m3/minの割合で120℃
の温度の空気を通しながら50Kgの粒状肥料を投入
し噴流化し、これに対してエチレン3.5%を含
み、平均分子量が20000の100℃の温度に保持した
アタクチツクポリプロピレン(APP)の10%テ
トラクロルエチレン溶液の中にオクタオキシエチ
レンノルマルノニルフエニルエーテルをAPPに
対して0.2%含むものを前記開口部に備え付けて
ある口径1.2mmのノズルを通して3.5Kg/minの割合
で15分間供給して、前記粒状肥料にAPPが10%
被覆されたものである。この被覆肥料の育苗期間
20日間に於ける成分溶出率はNで15%以下であつ
た。そして火山灰土と肥料を重量で1:2の割合
で混合して培土を調製した。 こうして得られた培土は容積重115cm3/100g
(水分10%)、最大容水量は73%、PH(水)は5.0
であつた。 これを慣行の育苗箱(内寸縦28cm、横58cm、深
さ2cm)に約2Kg入れ、水稲種子200gを播いた
後、予め採つておいた培土0.8Kgで覆土した。充
分に潅水後、育苗室で生育させた。 第一表に上記本発明の培土を用いて生育させた
場合の発芽、二葉完全時の生育状況等の調査結果
を従来の育苗方法(対照区)と対比させて示す。
尚、第一表の対照区では肥料は硫加燐安(13―13
―13)を用いて播種前に育苗箱当りNとして2g
相当量を混合し、その後も硫加燐安(13―13―
13)をNとして0.5g/箱相当量を2回施した。
【表】 上表から、対照区に比較して、本発明の製品X
は生育状況が良好であつた。 この稚苗を用い、慣行の田植機で本田への移植
を行つた。 その方法は次の通りであつた。 規模は1区1アールで苗は1アール当り2箱を
用い、比較対照区の肥料として硫加燐安(13―13
―13)を、基肥にNとして0.4Kg/a、追肥にNと
し0.3Kg/a、合計量としてN―P2O5―K2O各々0.7
Kg/a相当量を施した。 これに対し、本発明区では移植時以降の追肥は
行わなかつた。 移植後の生育は両区共良好であり、第二表に示
す様な結果が得られた。 この様に本発明区では移植時に於ける機械への
適応性も対照区と比較して特に変ることなく、移
植と同時にその後の生育期に必要な施肥量が確保
できる上に、その肥効を対照区に優ることが認め
られた。従つて本発明の培土によれば、省力と共
に施肥効率の向上が達成できることが明らかであ
る。
【表】 実施例 2 肥料として尿素複合燐加安(18―18―18)を実
施例1と同様の設備をもちい、ポリエチレンとエ
チレン酢酸ビニール共重合体から成る混合物で被
覆率10%に加工した。組成16―16―16の被覆肥料
(8―10メツシユ)を得た。このものの20日間に
於けるNの溶出率は約12%であつた。 この被覆肥料を用い、次に示す方法で培土を調
製した。 製品A:バーク堆肥の乾燥品0.8Kgに前記被覆
肥料1.8Kgを混合する際にユリア樹脂接着剤の水
溶液を噴霧し、次いで縦28cm、横58cm、高さ5cm
の木枠中で、1Kg/cm2の圧力下で加圧し、そのま
ましばらく静置し、厚さ2cmのマツト状培土を得
た。 このものの最大容水量は98%であつた。 製品B:パルプ粕の乾燥品0.7Kgの繊維間に、
前記被覆肥料2.0Kgをはさみ込み、ついで両面を
ベンリーゼ(商標名:セルロース系の不織布)で
覆い、加圧にて縦28cm、横58cm、厚さ2cmのマツ
ト状培土を得た。 このものの最大容水量は102%であつた。 製品C:ウレタンフオームの破砕品0.4Kgと前
記被覆肥料2.0Kgを混合する際に、結合材として
メラミン樹脂接着剤の稀釈溶液を噴霧し、次いで
製品Aと同様に成型し、マツト状培土を得た。こ
のものの最大容水量は95%であつた。 製品D:ピートモスを保水材として用い、この
もの0.5Kgと前記被肥料2.0Kgをよく混合し、これ
に結合材としてフエノール樹脂接着剤を用い、こ
れと噴霧混合した後、一方にパルプ繊維から成る
薄紙を補強材として接着し、次いで加圧成型して
マツト状培土を得た。 このものの最大容水量は90%であつた。 これらのマツト状培土に播種し、火山灰土で覆
土し、実施例1に準じた方法で育苗を行つた。 結果は第三表に示す通りである。
【表】 育苗状況については第三表に示す通り、実施例
1と同様に対照区に比し同等以上の成績が得られ
た。 尚、対照区は実施例1の対照区と同じ条件(土
壌、肥料の種類、量)で育苗を行つた。 この苗を用いて本田移植による生育状況を調査
した。 方法は実施例1と同様に行い、第四表の結果を
得た。尚、本発明により製品区はいずれも移植時
に慣行の田植機にかかり良好な成績を示した。 移植後の生育状況は両区共に旺盛であつたが、
特に本発明による区に於て良好であつた。
【表】 実施例 3 アセトアルデヒド加工尿素入り複合肥料(15―
15―15)を実施例1の設備で、APP5%の被覆を
行い、組成14―14―14の被覆肥料を得た。このも
のの20日間におけるNの溶出率は約10%であつ
た。培土の組成物として下層に新聞紙を敷き、上
記の被覆肥料を置き、この上に水稲種子を播き、
更に上部に保水材として火山灰土壌で覆土した。 尚、この場合の肥料と保水材の比率は2:1
(重量比)で縦28cm、横58cm、高さ2.5cmの育苗箱
にセツトした。 結果は次表に示す通り、対照区(肥料及び土壌
は実施例1と同じ)に比較して本発明区は同等以
上の結果を示した。 尚、第五表は発芽、二葉完全時の生育状況調査
結果を示すものである。
【表】 実施例 4 培土の組成物質として、実施例1の火山灰土
と、緩効性肥料として硝酸アンモニア、燐酸アン
モニア、硫酸加里、硝酸加里を主成分とする粒状
燐硝安加里(7メツシユパス9メツシユストツ
プ)を特開昭50―99858号で開示された方法に基
づいてAPPで被覆処理して得られた被覆粒状肥
料(N―P2O5―K2O含有率が13―13―11でN成
分が水中25℃の条件のもと80%溶出するのに要す
る日数が70日のもの)とを、重量で95:5に混合
して、培土を調製した。 これを慣行の育苗箱(内寸、縦28cm、横58cm、
深さ2cm)に2.0Kg入れ、水稲種子200gを播いた
後、同じ培土1.0Kgで覆土した。充分に潅水後、
育苗室で生育させた。第六表に発芽状況とその後
の生育状況についてを示す。 尚、対照区の肥料は実施例1で供したと同様の
土壌と硫加燐安(13―13―13)を用い、N、
P2O5の量は硫安と燐安を加えて補正した。施肥
方法は播種前に育苗箱当りNとして2g相当量を
混合し、その後は硫酸アンモニアをNで0.5g/箱
相当量を2回施した。 下表から、対照区に比較して、本発明の試験区
は良好であり、特にN成分含有率の高いことが認
められた。
〔本発明の効果〕
以上述べたように本発明では以下の効果が期待
される。 第1の効果は、育苗期間中は慣行法に比し潅水
量に余り左右されずに、又は肥料の分施のわずら
わしさもなく肥培管理が行われ、しかも培土中の
肥料成分の濃度を障害が出ない程度の高水準に常
に保つことにより、良好な苗の育成が達成される
ことである。 第2の効果は、移植に際して良好な活着がえら
れることである。即ち田植え時には機械的に無理
に分割して水田に植込むので、可成りの根切れ、
根傷みが起こる。根が痛むと肥料成分の吸収が制
限されるため、苗の生育が抑えられ、いわゆる活
着不良になりやすいので、通常は田植直後に「活
着肥」を水田全面に散布することが行われてい
る。本発明の培土を使用すると、多量の緩効性肥
料を水稲苗の根部に包含したまま移植が行われる
ので、良好な活着がえられることである。 第3の効果は本発明の培土は慣行法のものより
もはるかに多量の肥料分を含み、培土全体が移植
時肥料分と共に本田に持込まれるために、慣行的
に行われている数回にわたる本田の施肥及びその
管理の全部、又は大部分或いは一部を収量を低下
させることなく省略できることである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化学的に溶解度を、あるいは物理的に溶出速
    度を低下させた緩効性肥料5〜70重量部と、育苗
    に必要な水分を保持し、苗を支持する固体の保水
    材95〜30重量部よりなる水稲育苗培土。 2 窒素単独又は窒素、燐酸、加里のうち、2種
    以上の成分より成る緩効化された複合肥料の1種
    又は2種以上を含むことを特徴とする特許請求の
    範囲1の水稲育苗培土。 3 苗床の形崩れ防止のための結合材又は、及び
    補強材の1種又は2種以上を含む保水材を用いた
    特許請求の範囲1の水稲育苗培土。 4 化学的に溶解度を、あるいは物理的に溶出速
    度を低下させた緩効性肥料5〜70重量部と、保水
    材95〜30部とを混合するか或いは保水材の間に上
    記量の上記緩効性肥料を層状にはさみ込み、更に
    必要により、それらを0.05〜1.0Kg/cm2で加圧成型
    することによりなる水稲育苗培土の調製法。 5 結合材又は及び補強材の1種又は2種以上を
    含む保水材を用いた特許請求の範囲4の水稲育苗
    培土の調製法。
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JPS52107907A (en) 1977-09-10

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