JP5560455B2 - 粒状肥料組成物、並びに、施肥方法 - Google Patents

粒状肥料組成物、並びに、施肥方法 Download PDF

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Description

本発明は粒状肥料組成物、並びに、施肥方法に関し、さらに詳細には、粒状肥料表面に樹脂からなる被覆が設けられた樹脂被覆粒状肥料を含有する粒状肥料組成物、並びに、樹脂被覆粒状肥料を用いる施肥方法に関する。
近年の農業就労人口の減少と高齢化・大規模化が進む状況の中で、粒状肥料表面を樹脂等で被覆して肥料成分の溶出を制御することにより利用効率を高め、追肥作業の省力化を可能とする被覆粒状肥料の重要性が高まってきている。一般に、被覆粒状肥料は、母核となる粒状肥料の表面に水透過性の被覆が設けられた構造を有している。そして、粒状肥料の種類、被覆の素材、被覆の厚さ等を適宜選択することにより、所望の肥料成分、肥効持続期間、溶出パターン等を有する種々の被覆粒状肥料を得ることができる。被覆の代表的な素材は樹脂である。
より多様な肥効持続期間や溶出パターン等を達成するために、複数種の粒状肥料を混合して組み合わせた粒状肥料(粒状肥料組成物)も開発されている。特許文献1には、複数肥料銘柄を組み合わせた水稲用肥料が開示されている。この水稲用肥料は、被覆率が異なる複数種の粒状尿素を組み合わせたものであり、被覆はアルキド樹脂からなる。そして、当該水稲用肥料を用いると共に予め蓄積された溶出パターンの情報を利用して、作物の生育段階に応じて必要とされる養分と被覆粒状肥料からの肥料成分の供給とを合致させることを試みている。
また、所望の特性を付与するために、被覆あるいは粒状肥料に他の成分を添加することも行われている。特許文献2には、緩効性(遅効性ともいう)の付与を目的として、粒状肥料あるいは熱硬化性樹脂の被覆にワックス等の疎水性化合物を含有させた粒状被覆肥料が開示されている。
特開平5−105569号公報 特開2000−44377号公報
前述のように、被覆粒状肥料においては被覆の素材や厚さ等によって肥効持続期間や溶出パターン等の特性が変化する。被覆が樹脂である場合も同様であり、樹脂の種類によって、栽培環境中で溶出に影響を及ぼす要因や溶出の特性が異なる。しかし特許文献1に開示された技術では、予め蓄積された溶出パターンの情報を利用して、作物の生育段階に応じて必要とされる養分と被覆粒状肥料からの肥料成分の供給とを合致させることを試みているが、十分に合致させるには至っていない。このような背景の下、より多様な肥効持続期間や溶出パターン等を実現できる粒状肥料が求められている。
本発明の目的は、より多様な肥効持続期間や溶出パターンを実現することができ、作物に対してより好適に肥料成分を供給することを可能にする粒状肥料組成物、並びに、施肥方法を提供することにある。
本発明者は、熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた被覆粒状肥料(熱硬化性樹脂被覆粒状肥料)と、熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた被覆粒状肥料(熱可塑性樹脂被覆粒状肥料)との溶出特性の違いに着目し、両者の併用が作物の生育に与える影響を鋭意検討した。その結果、両者を含有する粒状肥料組成物を用いると、いずれか一方を単独使用する場合に比べて作物の生育が特に優れることを見出した。さらに、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを用いた施肥方法を提案するに至り、本発明を完成した。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
関連の発明は、粒状肥料表面に熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、粒状肥料表面に熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有するものであり、前記熱硬化性樹脂がウレタン樹脂であり、前記熱可塑性樹脂がポリオレフィンであることを特徴とする粒状肥料組成物である。
この粒状肥料組成物は、粒状肥料表面に熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、粒状肥料表面に熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。そして、前記熱硬化性樹脂がウレタン樹脂であり、前記熱可塑性樹脂がポリオレフィンである。上述のように、樹脂被覆粒状肥料においては、被覆された樹脂の種類によって栽培環境中で溶出に影響を及ぼす要因や溶出の特性が異なる。例えば、被覆が熱硬化性樹脂からなるものである場合には、一般に肥料粒が膨れ、中長期的に肥料成分を溶出させるのに適した特性を有している。一方、被覆が熱可塑性樹脂からなるものである場合には、一般に肥料粒の形状変化が少なく長期的に肥料成分を溶出させるのに適した特性を有している。この粒状肥料組成物は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料といった相異なる特性を有する2種以上の被覆粒状肥料を含有するので、栽培環境中で溶出に関与する要因や溶出特性の影響を緩和し、相補的に肥効を発揮することができる。その結果、作物に対してより好適に肥料成分を供給することができる。さらに、粒状肥料、熱硬化性樹脂、および熱可塑性樹脂の種類を適宜選択することにより、所望の肥料成分、肥効持続期間、溶出パターン等を多様に実現することが可能となる。
なお、この発明における「組成物」は均一な混合物を含む概念であり、「粒状肥料組成物」には複数種の粒状肥料の均一な混合物が含まれる。この発明の粒状肥料組成物では、母核となる粒状肥料、被覆となる熱硬化性樹脂、および被覆となる熱可塑性樹脂については、それぞれ1種のみを採用してもよいし、複数種のものを採用してもよい。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料における被覆の量が、粒状肥料の量の2〜20重量%の範囲内であることを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
この粒状肥料組成物では、樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料における被覆の量が、粒状肥料の量に対して特定の範囲内に設定されているので、均一な被覆形成と少ない施肥量の両立が可能となる。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料を、各々3重量%以上含有することを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
かかる構成により、施肥量をより少なくすることができる。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の重量存在比が、1:10〜10:1の範囲内であることを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
かかる構成により、より確実に肥効を実現することができる。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の平均粒径が、1〜10mmの範囲内であることを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
かかる構成により、製造の際に、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とをより均一に混合することができる。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも窒素成分を含有するものであることを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
関連の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも尿素であることを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
関連の発明は、さらに非被覆粒状肥料を含有することを特徴とする上記の粒状肥料組成物である。
この粒状肥料組成物は、さらに非被覆粒状肥料、すなわち樹脂等で被覆されていない粒状肥料を含有する。かかる構成により、速効性が加味された粒状肥料組成物が提供される。
請求項に記載の発明は、粒状肥料表面に熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、粒状肥料表面に熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを、水田において同一の栽培作物に対して全量元肥施用するものであり、前記熱硬化性樹脂がウレタン樹脂であり、前記熱可塑性樹脂がポリオレフィンであることを特徴とする施肥方法である。
本発明は施肥方法にかかり、熱硬化性樹脂がウレタン樹脂である熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂がポリオレフィンである熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを、水田において同一の栽培作物に対して全量元肥施用することを特徴とする。本発明の施肥方法によれば、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料といった、相異なる特性を有する被覆粒状肥料を全量元肥施用するので、栽培環境中で溶出に関与する要因や溶出特性の影響を緩和することができ、栽培作物に対して相補的に肥効を発揮することができる。その結果、栽培作物に対してより好適に肥料成分を供給することができる。さらに、粒状肥料、熱硬化性樹脂、および熱可塑性樹脂の種類を適宜選択することにより、所望の肥料成分、肥効持続期間、溶出パターン等を多様に実現する施肥が可能となる。
請求項に記載の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料における被覆の量が、粒状肥料の量の2〜20重量%の範囲内であることを特徴とする請求項記載の施肥方法である。
かかる構成により、均一な被覆が形成された熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料を用いることができ、かつ施肥量が少なくて済む。
請求項に記載の発明は、施される熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の重量比が、1:10〜10:1の範囲内であることを特徴とする請求項又はに記載の施肥方法である。
かかる構成により、より確実に肥効を実現することができる。
熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の平均粒径が、1〜10mmの範囲内であることが推奨される(請求項)。
請求項に記載の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも窒素成分を含有するものであることを特徴とする請求項のいずれかに記載の施肥方法である。
請求項に記載の発明は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも尿素であることを特徴とする請求項記載の施肥方法である。
請求項に記載の発明は、さらに非被覆粒状肥料を同時に又は連続して、同一の栽培作物に対して施すことを特徴とする請求項のいずれかに記載の施肥方法である。
かかる構成により、速効性が加味された施肥が可能となる。
本発明の粒状肥料組成物によれば、より多様な肥効持続期間や溶出パターンを実現することができ、作物に対してより好適に肥料成分を供給することが可能となる。
本発明の施肥方法についても同様であり、より多様な肥効持続期間や溶出パターンを実現することができ、作物に対してより好適に肥料成分を供給することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の粒状肥料組成物は、粒状肥料表面に熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、粒状肥料表面に熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。すなわち、本発明の粒状肥料組成物は、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料(以下、両者をまとめて「樹脂被覆粒状肥料」と称することがある。)により主に構成されている。熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の母核となる粒状肥料の肥料成分としては、特に限定はなく、一般に用いられている成分をそのまま採用できるが、主として窒素成分を含有するものが用いられる。窒素成分を含有する肥料成分の具体例としては、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸苦土アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸ソーダ、硝酸カルシウム、硝酸カリウム、石灰窒素、ホルムアルデヒド加工尿素肥料(UF)、アセトアルデヒド加工尿素肥料(CDU)、イソブチルアルデヒド加工尿素肥料(IBDU)、グアニール尿素(GU)等が挙げられる。
窒素成分以外の肥料成分の例としては、リン酸、カリウム、珪酸、マグネシウム、カルシウム、マンガン、ホウ素、鉄等が挙げられる。具体的には、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、苦土過リン酸、苦土リン酸、硫リン安、リン硝安カリウム、塩リン安等のリン酸質肥料;塩化カリウム、硫酸カリウム、硫酸カリソーダ、硫酸カリ苦土、重炭酸カリウム、リン酸カリウム等のカリウム質肥料;珪酸カルシウム等の珪酸質肥料;硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等のマグネシウム質肥料;生石灰、消石灰、炭酸カルシウム等のカルシウム質肥料;硫酸マンガン、硫酸苦土マンガン、鉱さいマンガン等のマンガン質肥料;ホウ酸、ホウ酸塩等のホウ素質肥料;鉄鋼スラグ等の含鉄肥料等の肥料取締法に定められる普通肥料(複合肥料を含む)、が挙げられる。なお、肥料成分については1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粒状肥料組成物において、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料の被覆となる熱硬化性樹脂はウレタン樹脂である。なお、関連の発明では、熱硬化性樹脂の種類としては特に限定はなく、公知の熱硬化性樹脂をそのまま採用することができる。熱硬化性樹脂の例としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ウレア・メラミン樹脂、尿素樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。なお、熱硬化性樹脂については1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粒状肥料組成物において、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の被覆となる熱可塑性樹脂はポリオレフィンである。なお、関連の発明では、熱可塑性樹脂の種類としては特に限定はなく、公知の熱可塑性樹脂をそのまま採用することができる。熱可塑性樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレンなどのポリオレフィン;ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどのビニル重合物;ブタジエン重合物、イソプレン重合物、クロロプレン重合物、ブタジエン−スチレン共重合物、エチレン−プロピレン−ジエン共重合物、スチレン−イソプレン共重合物などのジエン系重合物;エチレン−プロピレン共重合物、ブテン−エチレン共重合物、ブテン−プロピレン共重合物、エチレン−酢酸ビニル共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物、エチレン−メタアクリル酸共重合物、エチレン−メタアクリル酸エステル共重合物、エチレン−一酸化炭素共重合物、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合物などのポリオレフィン共重合物;塩化ビニル−ビニルアセテート共重合物、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物などの塩化ビニル共重合物、等が挙げられる。なお、熱可塑性樹脂については1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料における被覆の量としては、所望の肥効を発揮できる量であれば特に限定はないが、好ましくは、粒状肥料の量に対して2〜20重量%、より好ましくは5〜16重量%の範囲内である。これらの範囲内であれば、全ての粒状肥料に対して均一な被覆が形成される。なお一般に、被覆の量が少なすぎると被覆の厚みを均一に保つのが困難となり、被覆欠陥を生じる懸念が増大する。一方、被覆の量が多すぎると肥料成分の量が相対的に減少するので、必要な施肥量が増して有益ではない。
本発明の粒状肥料組成物における熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の含量としては、所望の肥効を発揮できる含量であれば特に限定はないが、各々3重量%以上含有することが好ましい。また、本発明の粒状肥料組成物における熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の重量存在比(重量%の比率、すなわち、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料の重量%:熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の重量%)については、所望の溶出パターン等を考慮して適宜選択すればよいが、好ましくは1:10〜10:1の範囲内である。すなわち、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の含量や存在比率がこれらの範囲内にあると、肥効に対して確実に寄与し、両者が相補的に作用して作物に対してより好適に肥料成分を供給することができる。
本発明の粒状肥料組成物における熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の平均粒径としては、特に限定はないが、好ましくは1〜10mm、より好ましくは1〜5mmの範囲内である。粒径の選択基準の1つは、製造の際に両者がより均一に混合される粒径であることが挙げられる。
本発明の粒状肥料組成物には、さらに非被覆粒状肥料を含有させてもよい。非被覆粒状肥料としては特に限定はなく、例えば上述した肥料成分を含有する公知の非被覆粒状肥料をそのまま採用することができる。
本発明の粒状肥料組成物には、樹脂以外の被覆が設けられた被覆粒状肥料をさらに含有させることもできる。
本発明の粒状肥料組成物には、さらに各種の添加剤等を含有させてもよい。当該添加剤の例としては、タルク、炭酸カルシウム、金属酸化物等の無機質粉末;耐候性改良剤;着色剤;結合剤;界面活性剤、等が挙げられる。これらの添加剤等は、単独で含有させてもよいし、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料や熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含有させてもよい。非被覆粒状肥料を含有するものである場合には、非被覆粒状肥料に含有させてもよい。樹脂以外の被覆が設けられた被覆粒状肥料をさらに含有するものである場合には、当該の被覆粒状肥料に含有させてもよい。
本発明の粒状肥料組成物には、さらに作物の生育以外の効果に関係する成分、例えば、殺虫剤、除草剤、殺菌剤、植物生長調整剤等の生理活性物質、有機質肥料、等を含有させることもできる。これらの成分についても、単独で含有させてもよいし、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料や熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含有させてもよい。非被覆粒状肥料を含有するものである場合には、非被覆粒状肥料に含有させてもよい。樹脂以外の被覆が設けられた被覆粒状肥料をさらに含有するものである場合には、当該の被覆粒状肥料に含有させてもよい。
次に、本発明の粒状肥料組成物の製造方法について説明する。本発明の粒状肥料組成物は、基本的に、別々に調製した熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを混合することにより製造することができる。熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料については、公知の樹脂被覆粒状肥料の製造方法をそのまま適用して調製することができる。例えば、まず母核となる粒状肥料を準備する。粒状肥料は一般的な造粒技術により調製すればよく、市販されている粒状肥料をそのまま使用してもよい。なお、所望の粒径を有する熱硬化性樹脂被覆粒状肥料や熱可塑性樹脂被覆粒状肥料が最終的に得られるように、本工程にて適切な粒径を有する粒状肥料を準備・調製する必要がある。
次に、粒状肥料の表面に、所望の厚さを有する熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂からなる被覆を設ける(被覆工程)。被覆を設ける方法としては特に限定はなく、例えば特開平9−208355号公報に開示されているように、一定の粒径の粒状肥料を攪拌装置自身の回転により転動させながら、樹脂を添加し、粒状肥料の表面上にて樹脂被膜を形成する方法、あるいは、特開平10−158084号公報に開示されているように、一定粒径の粒状肥料を噴流状態とし、樹脂の溶液を噴霧すると同時に、熱風にて乾燥する方法、等を採用することができる。なお本工程については、1回のみ行って単一の樹脂層からなる被覆を設けてもよいし、複数回行って複数の樹脂層からなる被覆を設けることもできる。
次に、調製した熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを混合する(混合工程)。混合の方法についても公知の方法がそのまま適用できる。なお本工程において、非被覆粒状肥料を同時に混合することにより、非被覆粒状肥料をさらに含有する粒状肥料組成物を製造することができる。他の被覆粒状肥料を混合する場合も同様である。
上記した、母核の調製工程、被覆工程、混合工程の3工程のいずれにおいても、各種の添加剤等(無機質粉末、耐候性改良剤、着色剤、結合剤、界面活性剤、等)を同時に添加することができる。これにより、母核(粒状肥料)、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料のいずれにも当該添加剤等を含有させることができる。非被覆粒状肥料や他の被覆粒状肥料にも同様に当該添加剤等を含有させることができる。作物の生育以外の効果に関係する成分(殺虫剤、除草剤、殺菌剤、植物生長調整剤等の生理活性物質、有機質肥料、等)についても全く同様であり、上記した3工程のいずれにおいても同時に添加することができる。なお、どの工程で添加するかについては、目的に応じて適宜選択すればよい。
上記したように、本発明の粒状肥料組成物では、母核となる粒状肥料、被覆となる熱硬化性樹脂、および被覆となる熱可塑性樹脂については、1種のみを用いてもよいし2種以上を組み合わせて用いてもよい。以下に、組み合わせの具体例を列挙する。以下の例において、A〜Fは互いに異なる種類の粒状肥料、TS1〜TS3は互いに異なる種類の熱硬化性樹脂、TP1〜TP3は互いに異なる種類の熱可塑性樹脂を示すものとする。なお、A〜Fの区別については、肥料成分が互いに異なる場合に加えて、肥料成分は同じであるが粒径等が異なることで互いに区別できる場合(例えば、銘柄の違い)も含む。また、「A+TS1」は粒状肥料Aの表面に熱硬化性樹脂TS1からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料を示すものとする(他の組み合わせについても同様である)。
〔例1〕1種の粒状肥料と1種の各樹脂との組み合わせ(基本構成)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:A+TP1
例1は最も基本的な構成であり、1種の粒状肥料、1種の熱硬化性樹脂、および1種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例1の粒状肥料組成物は、1種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、1種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例2〕1種の粒状肥料と複数種の各樹脂との組み合わせ(1)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1,A+TS2
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:A+TP1
例2では、1種の粒状肥料、2種の熱硬化性樹脂、および1種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例2の粒状肥料組成物は、2種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、1種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例3〕1種の粒状肥料と複数種の各樹脂との組み合わせ(2)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:A+TP1,A+TP2
例3では、1種の粒状肥料、1種の熱硬化性樹脂、および2種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例3の粒状肥料組成物は、1種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、2種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例4〕複数種の粒状肥料と1種の各樹脂との組み合わせ(1)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:B+TP1
例4では、2種の粒状肥料、1種の熱硬化性樹脂、および1種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例4の粒状肥料組成物は、1種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、1種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例5〕複数種の粒状肥料と1種の各樹脂との組み合わせ(2)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1,B+TS1
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:C+TP1
例5では、3種の粒状肥料、1種の熱硬化性樹脂、および1種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例5の粒状肥料組成物は、2種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、1種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例6〕複数種の粒状肥料と1種の各樹脂との組み合わせ(3)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:B+TP1,C+TP1
例6では、3種の粒状肥料、1種の熱硬化性樹脂、および1種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例6の粒状肥料組成物は、1種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、2種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例7〕複数種の粒状肥料と複数種の各樹脂との組み合わせ(1)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1,B+TS2
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:C+TP1,D+TP2
例7では、4種の粒状肥料、2種の熱硬化性樹脂、および2種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例7の粒状肥料組成物は、2種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、2種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例8〕複数種の粒状肥料と複数種の各樹脂との組み合わせ(2)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1,B+TS2,C+TS3
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:D+TP1,E+TP2,F+TP3
例8では、6種の粒状肥料、3種の熱硬化性樹脂、および3種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例8の粒状肥料組成物は、3種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、3種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
〔例9〕複数種の粒状肥料と複数種の各樹脂との組み合わせ(3)
・熱硬化性樹脂被覆粒状肥料:A+TS1,B+TS1,C+TS2
・熱可塑性樹脂被覆粒状肥料:D+TP1,E+TP2,F+TP2
例9では、6種の粒状肥料、2種の熱硬化性樹脂、および2種の熱可塑性樹脂が採用されている。すなわち例9の粒状肥料組成物は、3種の熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、3種の熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する。
上記した9例の粒状肥料組成物においても、さらに非被覆粒状肥料を含有させることができる。さらに他の被覆粒状肥料を含有させてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.熱硬化性樹脂被覆粒状肥料の調製(1)
粒状尿素(粒径2.0〜4.0mm)を、熱風発生機を付設した温度制御可能な転動型攪拌装置に仕込み、転動させながら、約70℃に加熱した。次いで、ポリメリックMDI[住化バイエルウレタン(株)製、商品名:スミジュ−ル44V10]、ポリエ−テル型ポリオ−ル[住化バイエルウレタン(株)製、商品名:スミフェンTM]、及び2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ−ルの混合物(重量比47:52:1)を、転動状態にある上記粒状肥料に分割して添加し、粒状尿素の重量に対して8.5重量%相当のポリウレタン樹脂被膜を該粒状肥料の表面に形成させた。ここに、粒状尿素の重量に対して0.02%相当の界面活性剤[花王(株)製、商品名:エマール10パウダー]と粒状尿素の重量に対して0.08%相当のクレイ[昭和鉱業(株)製、商品名:特雪カットクレー]を添加し、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料(以下、「熱硬化性樹脂被覆粒状肥料A」と称する。)を製造した。
熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Aは、25℃水中で肥料成分が80%溶出するまでに90〜110日を要する特性を有していた。
2.熱硬化性樹脂被覆粒状肥料の調製(2)
粒状尿素(粒径2.0〜4.0mm)を、熱風発生機を付設した温度制御可能な転動型攪拌装置に仕込み、転動させながら、約70℃に加熱した。次いで、ポリメリックMDI[住化バイエルウレタン(株)製、商品名:スミジュ−ル44V10]、ポリエ−テル型ポリオ−ル[住化バイエルウレタン(株)製、商品名:スミフェンTM]、ポリエ−テル型ポリオ−ル[住化バイエルウレタン(株)製、商品名:スミフェン1600U]及び2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ−ルの混合物(重量比47:28:24:1)を、転動状態にある上記粒状肥料に分割して添加し、粒状尿素の重量に対して6.0重量%相当のポリウレタン樹脂被膜を該粒状肥料の表面に形成させた。ここに、粒状尿素の重量に対して0.02%相当の界面活性剤[花王(株)製、商品名:エマール10パウダー]と粒状尿素の重量に対して0.08%相当のクレイ[昭和鉱業(株)製、商品名:特雪カットクレー]を添加し、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料(以下、「熱硬化性樹脂被覆粒状肥料B」と称する。)を製造した。
熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Bは、25℃水中で肥料成分が80%溶出するまでに20〜40日を要する特性を有していた。
3.粒状肥料組成物の製造(1)
熱可塑性樹脂粒状肥料を含む肥料組成物として、JA栃木グリーン製の肥料組成物(商品名:ひとふりくん側条S100;N−P−K 20−18−16)を選択した。当該肥料組成物は、肥料成分が80%溶出するまでに100日を要するとされる被覆尿素を含有するものであり、熱可塑性樹脂粒状肥料(以下、「熱可塑性樹脂粒状肥料A」と記す。)と非被覆粒状肥料とを含有するものである。この肥料組成物と上記1で製造した熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Aとを、重量比93.4:6.6(熱可塑性樹脂粒状肥料Aと熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Aの重量存在比として約5:1)の割合で混合し、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Aと、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料Aと、非被覆粒状肥料とを含有する粒状肥料組成物を製造した(実施例1)。
4.粒状肥料組成物の製造(2)
熱可塑性樹脂粒状肥料を含む肥料組成物として、チッソ(株)製の肥料組成物(商品名:LPSS特2号;N−P−K 14−14−14)を選択した。当該肥料組成物は、肥料成分が80%溶出するまでに100日を要するとされる被覆尿素を含有するものであり、熱可塑性樹脂粒状肥料(以下、「熱可塑性樹脂粒状肥料B」と記す。)と非被覆粒状肥料とを含有するものである。この肥料組成物と上記2で製造した熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Bとを、重量比95.9:4.1(熱可塑性樹脂粒状肥料Bと熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Bの重量存在比として約7:1)の割合で混合し、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料Bと、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料Bと、非被覆粒状肥料とを含有する粒状肥料組成物を製造した(実施例2)。
比較例として、三菱化学(株)製の肥料組成物(商品名:エムコート045;N−P−K 20−14−15)を選択し、単独で使用した。当該肥料組成物は、肥料成分が80%溶出するまでに100日を要するとされる被覆尿素を含有するものであり、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料と非被覆粒状肥料を含有しているが、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料を含有していない。
5.評価
実施例1,2並びに比較例の粒状肥料組成物を用い、以下の手順により、兵庫県加西市内の水田圃場で水稲を栽培した。試験は1肥料につき7.5m×7.0mの区画で行った。まず2006年6月5日に、窒素成分量として10アールあたり8.5kgとなるよう全量元肥施用し、全層混和して代かきを行った。4日後(6月9日)に、水稲(品種:ヒノヒカリ)の中苗を60株/坪の密度で機械移植し、栽培を開始した。栽培開始から4ヵ月後(10月10日)に、各試験区内の2ヶ所から30株ずつ刈り取り、脱穀、籾摺りを行い、玄米重を測定し、水分15重量%に補正して面積あたりの収量を算出した。結果を第1表に示す。すなわち、実施例1の粒状肥料組成物を用いた場合には10アールあたり524kg、実施例2の粒状肥料組成物を用いた場合には10アールあたり530kgの収量が得られた。一方、比較例の肥料組成物を用いた場合には10アールあたり479kgの収量しか得られなかった。このように、施肥窒素量が同量であっても、実施例1,2の粒状肥料組成物を用いた区画の方が、比較例の肥料組成物を用いた区画よりも収量が高かった。
以上より、実施例1,2の粒状肥料組成物を用いた方が水稲の生育に適合した肥効が得られ、熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを含有する粒状肥料組成物の優位性が示された。
Figure 0005560455

Claims (7)

  1. 粒状肥料表面に熱硬化性樹脂からなる被覆が設けられた熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と、粒状肥料表面に熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられた熱可塑性樹脂被覆粒状肥料とを、水田において同一の栽培作物に対して全量元肥施用するものであり、前記熱硬化性樹脂がウレタン樹脂であり、前記熱可塑性樹脂がポリオレフィンであることを特徴とする施肥方法。
  2. 熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料における被覆の量が、粒状肥料の量の2〜20重量%の範囲内であることを特徴とする請求項記載の施肥方法。
  3. 施される熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の重量比が、1:10〜10:1の範囲内であることを特徴とする請求項又は記載の施肥方法。
  4. 熱硬化性樹脂被覆粒状肥料と熱可塑性樹脂被覆粒状肥料の平均粒径が、1〜10mmの範囲内であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の施肥方法。
  5. 熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも窒素成分を含有するものであることを特徴とする請求項のいずれかに記載の施肥方法。
  6. 熱硬化性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分と、熱可塑性樹脂被覆粒状肥料に含まれる粒状肥料の肥料成分は、いずれも尿素であることを特徴とする請求項記載の施肥方法。
  7. さらに非被覆粒状肥料を同時に又は連続して、同一の栽培作物に対して施すことを特徴とする請求項のいずれかに記載の施肥方法。
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