JPH10157489A - 車両用インストルメントパネル構造 - Google Patents

車両用インストルメントパネル構造

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JPH10157489A
JPH10157489A JP8317583A JP31758396A JPH10157489A JP H10157489 A JPH10157489 A JP H10157489A JP 8317583 A JP8317583 A JP 8317583A JP 31758396 A JP31758396 A JP 31758396A JP H10157489 A JPH10157489 A JP H10157489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument panel
edge
ridge
side edge
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP8317583A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Saito
斉藤和弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kansei Corp filed Critical Kansei Corp
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Publication of JPH10157489A publication Critical patent/JPH10157489A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルの樹脂成形時におい
て、そのインストルメントパネルの辺縁部所定位置に、
ガスアシストインジェクション方式等による中空膨出辺
縁を形成して、この中空膨出辺縁における可撓弾性を利
用して、該インストルメントパネルと車体間での寸法精
度に関連する隙間の発生を防止すると共に建付け作業性
を高めること。 【解決手段】 樹脂性の芯材12と、その芯材の表面と
一体に層成される表皮層13とからなっているインスト
ルメントパネルにおいて、上記表皮層13の、ウインド
ガラス及び車体等の被取付け部材14との近接辺縁に、
該被取付け部材14方向へ突出する突条15を形成し、
この突条15の内部に、ガスアシストインジェクション
方式等による中空部16を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に設備され
るインストルメントパネル構造に関し、特にインストル
メントパネルを車体に取付け(組付け)るとき、そのイ
ンストルメントパネルと車体等との間で隙間のバラツキ
による建付け不良を生じることがない構造となして、取
付け品質を高めることができる車両用インストルメント
パネル構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内に設備される従来のイン
ストルメントパネル構造は、図4で示すように、例えば
ポリプロピレン樹脂にガラス繊維を混入してなる硬質樹
脂により成形された芯材1と、この芯材1の表面に層成
される発泡ウレタン層2と、この発泡ウレタン層2の表
面に形成される表皮3とからなっている。
【0003】このような構成の樹脂製インストルメント
パネルにあっては、その設計、製作時において、寸法精
度の高いインストルメントパネルを構成することが可能
であるが、このインストルメントパネルを取付けるべき
車体側の寸法精度のバラツキ等によって、その車体に取
付けられたインストルメントパネルと、ウインドガラス
シールドとの間あるいはインストルメントパネルとドア
枠のウエザーストリップとの間等で隙間が生じ、これが
原因でインストルメントパネルの建付け品質が損なわ
れ、これが原因で品質が低下したり、また上記の隙間か
ら車体内部へ小物が落ち込んだり、またその隙間から車
体内部が見える等の不具合が生じる。
【0004】そこでこのような不具合を解消するための
手段として例えば図4で示すように、インストルメント
パネルの辺縁に異材質である発泡体4を別工程で貼着し
て該発泡体4によりそのインストルメントパネルと、ウ
インドガラスシールド5のシール材6との間及びそのイ
ンストルメントパネルと不図示のウエザーストリップ等
との間で隙間を生じないようにして建付け品質を高める
ことが既に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記イン
ストルメントパネルと車体との組付け(建付け)時に生
じやすい隙間を閉塞するために使用される発泡体4は、
インストルメントパネルの成形工程とは別工程で、その
発泡体4を、インストルメントパネルの辺縁所望個所に
取付け(貼着)ることが必要となり、このためにインス
トルメントパネルへの発泡体取付工程が追加される。
【0006】また上記のような3層構造のインストルメ
ントパネルでは、発泡体4の材質が、インストルメント
パネルと異材質であることから、発泡体4を取付けてな
るインストルメントパネルのリサイクル性が悪い等の不
具合があった。
【0007】本発明はかかる不具合に着目してなされた
もので、2層構造としたインストルメントパネルにおい
て、そのインストルメントパネルの辺縁部所定位置に、
ガスアシストインジェクション方式、コアバック方式又
はボイド成形法等による中空膨出辺縁を形成して、この
中空膨出辺縁における可撓弾性を利用して、該インスト
ルメントパネルと車体間での寸法精度に関連する隙間の
発生を防止すると共に建付け作業性を高めることを第1
の目的としている。
【0008】さらに本発明では、リサイクル性のよい芯
材と表皮層との2層構造のインストルメントパネルとし
て、異材質を使用しないことにより、そのインストルメ
ントパネルのリサイクル性及び生産性を高めることを第
2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、熱可塑性樹脂製の芯材と、その芯材の
表面に一体層成される熱可塑性エラストマ製の表皮層と
からなっているインストルメントパネルにおいて、上記
表皮層の、ウインドガラス及び車体等の被取付け部材と
の近接辺縁に、該被取付け部材方向へ突出する突条を形
成し、この突条の内部に、ガスアシストインジェクショ
ン方式等による中空部を形成した車両用インストルメン
トパネル構造であることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図3で示
す実施形態に基いて詳細に説明する。
【0011】11は本発明よりなるインストルメントパ
ネルを示し、このインストルメントパネル11は、溶融
熱可塑性樹脂材料の射出によって成形される硬質の芯材
12と、この硬質芯材の表面と一体に層成される表皮層
13とからなっており、その表皮層13は、例えばショ
アA硬度60以下、曲げ弾性率1500kg/cm2
下である軟質のエラストマーを用いて形成している。
【0012】またこの表皮層13における辺縁つまりこ
のインストルメントパネル11を取付けるべき被取付け
体14であるフロントガラスシールド141(図2参
照)及びウエザーストリップ142(図3参照)のそれ
ぞれに接近する辺縁には、上記被取付け部材14に向っ
て突出する突条15が一体形成されている。そしてこの
突条15の内部には、表皮層13を芯材12と一体成形
するときに、ガスアシストインジェクション方式の採用
により、その突条15の長手方向全域に亘って形成され
る中空部としての断面O字形のガスチャンネル16を形
成したものである。143はシール材、144はドア枠
である。
【0013】このように本実施形態にあっては、インス
トルメントパネル11を構成している表皮層13の被取
付け部材近接辺縁に、その被取付け部材方向に突出する
突条15を設けると共に、その表皮層13の成形時に、
突条15の内部にガスチャンネル16を形成したもので
ある。
【0014】従ってこのインストルメントパネル11を
構成している表皮層13の辺縁に形成されている突条1
5は、その内部に形成されているガスチャンネル16に
より、可撓弾性が保有されているので、このインストル
メントパネル11を車体等の被取付け部材14に組付け
るとき、その突条15が被取付け部材14に対して、弾
性変形を生じながら圧接され、これによって上記突条1
5が被取付け部材14に対し圧接されて、パッキング的
作用を保持させることができる。
【0015】このような可撓弾性を有する突条15の形
成により、インストルメントパネル11の辺縁と、車体
等の被取付け部材14との間で隙間が生じることなく、
インストルメントパネルの建付け品質を高めることがで
きる。またインストルメントパネル11と被取付け部材
14との寸法精度が原因で、被取付け部材14とインス
トルメントパネル11が干渉し合ってインストルメント
パネルの建付けが困難であるような場合であってもイン
ストルメントパネル11の辺縁突条内に形成されている
ガスチャンネルの作用により突条が変形し得るのでその
インストルメントパネル11の組付作業性が大幅に向上
される。
【0016】また本実施形態のインストルメントパネル
11にあっては、従来例で示したように、インストルメ
ントパネル11とは異質の発泡体4を貼着使用するもの
ではないので、リサイクル性の良いインストルメントパ
ネルの提供が可能となる。
【0017】なお、本発明は上述の実施形態に限られる
ものではなく、例えば中空部としては断面C字形等の被
密閉形状でもよく、また中空部成形法としては、コアバ
ック方式又はボイド成形法等の各種成形法が利用でき
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インスト
ルメントパネル11の被取付け部材14との近接辺縁に
ガスチャンネルの成形により可撓弾性を保有する突条1
5を一体形成したものであるから、その突条15によ
り、該インストルメントパネル11を被取付け部材14
に対して隙間を生じることなく、しかも取付作業を良好
にして建付けすることができる。またこのインストルメ
ントパネル11には、その取付けに際し異材質部材の使
用がないので該インストルメントパネルのリサイクル性
が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなるインストルメントパネルの実施
形態を示した斜視図。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図。
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図。
【図4】従来例のインストルメントパネルを示した断面
説明図。
【符号の説明】
11…インストルメントパネル 12…芯材 13…表皮層 14…被取付け部材 15…突条 16…ガスチャンネル(中空部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製の芯材(12)と、その
    芯材の表面に一体層成される熱可塑性エラストマ製の表
    皮層(13)とからなっているインストルメントパネル
    において、上記表皮層(13)の、ウインドガラス及び
    車体等の被取付け部材(14)との近接辺縁に、該被取
    付け部材(14)方向へ突出する突条(15)を形成
    し、この突条(15)の内部に中空部(16)を形成し
    たことを特徴とする車両用インストルメントパネル構
    造。
JP8317583A 1996-11-28 1996-11-28 車両用インストルメントパネル構造 Pending JPH10157489A (ja)

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JPH10157489A true JPH10157489A (ja) 1998-06-16

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ID=18089862

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Cited By (6)

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