JPH10157426A - タイヤ用滑り止め装置の締め付け紐 - Google Patents

タイヤ用滑り止め装置の締め付け紐

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JPH10157426A
JPH10157426A JP31990896A JP31990896A JPH10157426A JP H10157426 A JPH10157426 A JP H10157426A JP 31990896 A JP31990896 A JP 31990896A JP 31990896 A JP31990896 A JP 31990896A JP H10157426 A JPH10157426 A JP H10157426A
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JP
Japan
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cord
core material
fastening
tire
tightening
Prior art date
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JP31990896A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamaguchi
聡志 山口
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Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ用滑り止め装置の締め付け紐に対し
て、外径の増大を招くことなく、止着金具による芯材切
断の可能性を低減せしめる構造を提供する。 【解決手段】 締め付け紐1の軸芯部に沿って、アラ
ミド繊維からなる繊維束1a’を挿通して芯材1aを構
成し、該芯材1aの周囲をゴム材1bにより被覆して成
り、アラミド繊維高張力強度を利用して芯材1aの外径
を抑え得る分、ゴム材1bの肉厚を増大し、止着金具a
4からの圧力を効果的に分散吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ用滑り止
め装置の内側縁部に沿って止着する締め付け紐に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、従来のタイヤ用滑り止
め装置100を示している。タイヤ用滑り止め装置10
0は、タイヤの外周に巻回して装着する略帯状の滑り止
め装置本体101を備える。上記滑り止め装置本体10
1は、高張力性の芯材を内設したゴム製の線材を略網目
状パターンに組んで一体成形することにより、略帯状の
外形に構成してある。滑り止め装置本体101は、その
内側縁に沿って、非伸縮製の締め付け紐102を止着金
具105を介して止着すると共に、同本体101の外側
縁部に沿ってゴムバンドやアタッチメント等の締め付け
具104を止着するための掛止金具103を、一定の間
隔をおいて止着して構成してある(図7)。
【0003】上記した如く構成したタイヤ用滑り止め装
置100をタイヤcに対して装着する際には、展開した
滑り止め装置100をタイヤcの外周に巻回し、内側縁
の締め付け紐102の両端部に設けた接続具102a,
102bを接続する。そして、上記滑り止め装置本体1
01の外側縁部に沿って設けた各掛止金具103にゴム
バンドやアタッチメントからなる締め付け具104を掛
止し、上記滑り止め装置本体101の外側縁部をタイヤ
中心へ向けて引き込むことにより、滑り止め装置本体1
01をタイヤc外周面に対して締め付ける(図8)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、タイ
ヤ用滑り止め装置100の内側縁に沿って止着する締め
付け紐102は、締め付け具104の締め付けに伴って
装置本体101の内側縁部をタイヤ中心へ向けて締め付
ける状態となる。そして、走行中においては、装置本体
101に遠心力が発生するため、上記締め付け紐102
に加わる張力はさらに増大することになる。よって、上
記締め付け紐102には、充分な引っ張り強度を確保す
る必要がある。
【0005】図6は従来の締め付け紐102の断面を示
している。締め付け紐102は、ナイロン繊維を縒って
ロープ状とした芯材201の周囲を、パイプ状の八つ編
布202にて被覆し、且つ、その外周にゴム材203を
被覆して所定直径の紐体として構成してある。
【0006】上記した締め付け紐102は、止着金具1
05を介して装置本体101の内側縁部に対してかしめ
固定しているが、止着金具105のかしめ圧力により、
外皮となるゴム材203の層が部分的に潰れて薄肉状と
なるため、止着金具105の角部が八つ編布202の直
前まで達する状態となることがある。そして、この状態
にて過酷な使用が続けられると、止着金具105との擦
れにより八つ編み布202が破れ、芯材201の切断に
至る可能性もある。
【0007】上記したゴム材203の潰れを防止するに
は、外皮となるゴム材203層の厚みを増し、潰れた部
分においても充分な肉厚が確保されるようにするのが効
果的である。しかし、ゴム材203層の厚みを増すと、
締め付け紐102自体の直径、即ちタイヤ側面からの突
出量が増大するため、走行中においてタイヤハウス内の
部材と接触する危険を招くため、締め付け紐102の外
径は無闇に増大することはできない。
【0008】本発明の目的は、上記した如きタイヤ用滑
り止め装置の締め付け紐に対して、外径の増大を招くこ
となく、止着金具による切断の可能性を効果的に低減せ
しめる構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、タイヤの外周に巻回装着する滑り止
め装置の内側縁部、若しくは外側縁部に沿って止着し、
上記滑り止め装置の装着時において、同滑り止め装置の
内外側縁部をタイヤ中心へ向けて締め付ける締め付け紐
であって、前記締め付け紐の軸芯部に沿って、アラミド
繊維からなる繊維束を挿通して芯材を構成し、該芯材の
周囲をゴム材若しくは合成樹脂材により被覆して成るも
のである。
【0010】上記した締め付け紐によれば、紐の軸芯部
に沿って高張力性で且つ強靭なアラミド繊維束が挿通さ
れ、この繊維束の外側にゴム材、若しくは合成樹脂材が
被覆してある。上記アラミド繊維は、ナイロン等、従来
の合成繊維よりも引っ張り強度が高いため、所定の引っ
張り荷重を発揮するために必要な繊維束の直径を低減す
ることができる。そして、上記繊維束の直径を抑えるこ
とにより、締め付け紐の外径を増大させることなく、外
皮となるゴム材若しくは合成樹脂材の肉厚を増大するこ
とができる。
【0011】また、上記締め付け紐は、芯材を複数本の
繊維束にて構成し、これらの繊維束同士を、紐の軸芯部
を中心に近接させるとより効果的である。この場合、芯
材が複数本の繊維束に分割されるため、接触等による芯
材の切断を一部分に止めることができる。また、各繊維
束同士は軸芯部を中心に近接するので、芯材の直径も最
小限に抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1にて示すタイヤ用滑り止め装置
Aは、高張力性の芯材を内設したゴム製の線材を略網目
状パターンに組んで一体成形することにより、外形略帯
形の装置本体aを構成してある。
【0013】装置本体aは、内側縁部及び外側縁部に沿
って、略山形に突出する掛止部a1を、装置本体aの長
さ方向に定間隔を置いて形成してある。上記装置本体a
内側の各掛止部a1間には、締め付け紐1を沿設し、該
締め付け紐1を各掛止部a1に対して止着金具a4を介
してかしめ固定してある。また、装置本体aの外側の各
掛止部a1には締め付け用のゴムバンドやアタッチメン
トを掛止する掛止金具a3を止着する。
【0014】図2は、上記締め付け紐1の断面を示して
いる。締め付け紐1の芯材1aは、アラミド繊維からな
る6本のより紐1a’を近接させて構成している。ま
た、上記芯材1aは、各より紐1a’をできるだけ近接
することにより、芯材1aの直径を最小に抑えている。
【0015】上記芯材1aの外周には、ゴム材1bを肉
厚状に被覆し、所定の外径を有する紐状体として構成し
てある。尚、上記芯材1aの表面にゴム接着材を介在す
ることにより、芯材1aとゴム材1bとの接着力を向上
させることができる。尚、本発明でいう繊維束同士の近
接とは、繊維束の外周同士が直接接触する状態、若しく
は、繊維束同士の間にゴム接着材やゴム材1b等、極め
て薄い層を介して接近させることを意味する。
【0016】本実施例の場合、上記締め付け紐1の外径
d1を略7.5mm、芯材1aの外径d2を略3.5m
mとし、芯材1aの外周に略2.0mmの肉圧のゴム材
1b層が形成されるように構成してある(図2)。ま
た、図6にて示す如き従来の締め付け紐にあっては、締
め付け紐自体の外径d3が7.5mm、実質的に芯材の
外径となる八つ編布の外径d4が4.5mmであり、芯
材の外周に形成されるゴム材の肉厚が1.5mm程度で
あった。
【0017】即ち、上記したように、高張力性のアラミ
ド繊維を芯材1aとして使用することにより、芯材の外
径を大幅に抑えることができ、締め付け紐の外径を変え
ることなく、外皮となるゴム材の肉厚を1.5mmから
2.0mmまで増大することができた。従って、本発明
の締め付け紐1に止着金具a4かしめ固着しても、圧縮
された状態でのゴム材1bの肉厚を、充分に確保できる
ようになる(図3)。
【0018】上記したように、止着金具a4を固着した
部分におけるゴム材1a層の肉厚が増大したことによ
り、止着金具a4のかしめ部分おける圧着力を、同ゴム
材1a層が充分に分散,吸収することができるようにな
り、止着金具a4と芯材1aとの接触により生じる締め
付け紐1の破断を効果的に防止し得る。
【0019】また、アラミド繊維は高い強靭性を有する
ので、万一、止着金具a4が芯材1aと接触するような
状態に至ったとしても、短時間で切断することはなく、
定期点検や装着作業中に発見できる可能性が高い。
【0020】上記芯材1aを構成する各繊維束1a’
は、繊維を束ねたままのものであっても、若しくは、繊
維束を糸状に縒ったものであってもよい。さらに、各繊
維束1a’は縒りを加えて一本の紐状にして芯材1aと
してもよい。尚、上記実施例においては、芯材1aを6
本の繊維束1a’を束ねることにより構成したが、繊維
束の本数は2本以上何本であってもよい。
【0021】本発明の主旨によれば、図4にて示す締め
付け紐11のように、芯材11aを一本状のアラミド繊
維束にて構成してもよい。この場合、上記した締め付け
紐1の芯材1aのように、繊維束1a’同士の間に生じ
ていた隙間を無くすことができるので、芯材11aの直
径を抑え、ゴム材11bをさらに肉厚にすることができ
る。
【0022】また、上記実施例では、本発明の締め付け
紐を、タイヤ滑り止め装置の内側縁部の締め付け紐とし
て用いたが、本発明の締め付け紐は、図5にて示すタイ
ヤ用滑り止め装置A2のように、数枚に分割したブレー
ド状装置本体bの外側縁部用の締め付け紐1として用い
てもよい。尚、上記実施例の締め付け紐1,11は、芯
材1a,11aの周囲にゴム材1b,11bを被覆して
構成したが、本発明の主旨によれば、芯材の周囲に、ウ
レタン樹脂や塩化ビニル樹脂等の弾力性を有する合成樹
脂を被覆して締め付け紐を構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、締め付け
紐の軸芯部に沿って、アラミド繊維からなる繊維束を挿
通して芯材を構成し、該芯材の周囲をゴム材により被覆
して成るものであるから、芯材となるアラミド繊維の引
っ張り強度が、従来使用されていた芯材の繊維よりも極
めて大きな分、芯材の直径を低減することができる。そ
の結果、締め付け紐の外径を変えることなく、外皮とな
るゴム材の肉厚を増大することが可能となり、止着金具
をかしめ固着した部分においても十分な肉厚を確保し、
止着金具のかしめ部分から受ける圧力を効果的に分散,
吸収して、芯材のダメージを効果的に低減することがで
きる。
【0024】請求項2記載の締め付け紐においては、上
記芯材を複数本の繊維束にて構成し、これらの繊維束同
士を、紐の軸芯部を中心に近接させたものであるから、
万一、止着金具による圧力が芯材まで至った際にも、接
触により生じる芯材の切断を複数本の束に分割した芯材
の一部分に止め、芯材の破断を遅延することができる。
また、各繊維束同士を軸芯部の中心おいて近接させてい
るので、芯材を複数本に分割しても、芯材の実質的な直
径を最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した締め付け紐を具備するタ
イヤ用滑り止め装置を一部省略して示す平面図。
【図2】 締め付け紐の縦断面図。
【図3】 同締め付け紐における止着金具かしめ部分
の縦断面図。
【図4】 一本状の繊維束にて芯材を構成した締め付
け紐の縦断面図。
【図5】 締め付け紐を左右両側部に配設したタイヤ
用滑り止め装置を示す平面図。
【図6】 従来の締め付け紐の縦断面図。
【図7】 従来の締め付け紐を具備するタイヤ用滑り
止め装置の平面図。
【図8】 同タイヤ用締め付け装置の装着状態を示す
正面図。
【符号の説明】
A,A2・・・タイヤ用滑り止め装置 a4・・・止着金具 1,11・・・締め付け紐 1a,11a・・・芯材 1a’・・・繊維束 1b,11b・・・ゴム材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの外周に巻回装着する滑り止め
    装置の内側縁部、若しくは外側縁部に沿って止着し、上
    記滑り止め装置の装着時において、同滑り止め装置の内
    外側縁部をタイヤ中心へ向けて締め付ける締め付け紐で
    あって、前記締め付け紐の軸芯部に沿って、アラミド繊
    維からなる繊維束を挿通して芯材を構成し、該芯材の周
    囲をゴム材若しくは合成樹脂材により被覆して成るタイ
    ヤ用滑り止め装置の締め付け紐。
  2. 【請求項2】 上記芯材を複数本の繊維束にて構成
    し、これらの繊維束同士を、紐の軸芯部を中心に近接し
    て成る請求項1記載のタイヤ用滑り止め装置の締め付け
    紐。
JP31990896A 1996-11-29 1996-11-29 タイヤ用滑り止め装置の締め付け紐 Pending JPH10157426A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114990916A (zh) * 2022-05-19 2022-09-02 江苏海峰绳缆科技有限公司 一种攀岩用绳缆及其生产设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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