JPH10156873A - アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方法 - Google Patents
アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方法Info
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Abstract
塑剤などに侵されることがない耐薬品性に優れたアクリ
ルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方
法を提供する。 【解決手段】アクリルフィルム2の片面に少なくとも図
柄層3が形成されたアクリルインサートフィルム1にお
いて、アクリルフィルム2が、軟化点が90℃以上のマ
トリックス成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外
線吸収剤とからなり、マトリックス成分とゴム成分の重
量比が90:10から75:25であり、紫外線吸収剤
を0.03〜3.0重量%含有する。
Description
たは内装部品の加飾などに好適なアクリルインサートフ
ィルムとインサート成形品とその製造方法に関する。
ルフィルムを使用して図柄層を印刷し、アクリルインサ
ートフィルムを得、これを射出成形と同時に成形品の上
に一体化するインサート成形法があった。インサート成
形法は、印刷によって直接図柄を形成することが困難な
形状の成形品であっても、図柄を容易に形成することが
できるという特長を有する。
ルインサートフィルムには、以下の問題点があった。
マトリックス成分であるポリメチルメタクリートのみか
らなるものであると、アクリルフィルムは脆く破れやす
くなるため、印刷によって図柄を形成できない。また、
アクリルフィルムが、その軟質のゴム成分であるアクリ
ルゴムのみからなるものであると、アクリルフィルムの
硬度が低く、車の部品として要求される耐性などの特性
が得られない。
いるアクリルフィルムとして、硬質のマトリックス成分
であるポリメチルメタクリートと軟質のゴム成分である
アクリルゴムを適度な比率で混合したものを選定するこ
とが考えられる。しかし、それでも有機溶剤に侵されや
すく、印刷後のフィルムの機械的強度が極度に落ちると
いう問題があった。また、高温環境下では、塩化ビニル
製品などの可塑剤を含む製品にアクリルフィルムが融着
したり、アクリルフィルムの表面が侵されたりするとい
う問題があった。
題点を解消し、化学的・機械的な耐性に優れ、塩化ビニ
ルの可塑剤などに侵されることがない耐薬品性に優れた
アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその
製造方法を提供することを目的とする。
サートフィルムとインサート成形品とその製造方法は、
以上の目的を達成するために、つぎのように構成した。
ィルムは、アクリルフィルムの片面に少なくとも図柄層
が形成されたアクリルインサートフィルムにおいて、ア
クリルフィルムが、軟化点が90℃以上のマトリックス
成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤と
からなり、マトリックス成分とゴム成分の重量比が9
0:10から75:25であり、紫外線吸収剤を0.0
3〜3.0重量%含有するように構成した。
が、軟化点が90℃以上のマトリックス成分と軟化点が
80℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤とからなるように
構成してもよい。
ルムが、マトリックス成分とゴム成分の重量比が90:
10から80:20であるように構成してもよい。
方法は、請求項1〜3に記載のアクリルインサートフィ
ルムを金型内に配置し、成形樹脂を射出成形するのと同
時に成形品の表面にアクリルインサートフィルムを一体
化するように構成した。
形樹脂の表面に、少なくとも図柄層が積層され、その上
に軟化点が90℃以上のマトリックス成分と軟化点が5
0℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤とからなり、マトリ
ックス成分とゴム成分の重量比が90:10から75:
25であり、紫外線吸収剤を0.03〜3.0重量%含
有するアクリルフィルムを最表面に積層するように構成
した。
施の形態について詳しく説明する。
実施例を示す断面図である。図中、1はアクリルインサ
ートフィルム、2はアクリルフィルム、3は図柄層、4
は成形材料、5はインサート成形品である。
は、アクリルフィルム2の片面に少なくとも図柄層3が
形成されたアクリルインサートフィルム1において、ア
クリルフィルム2が、軟化点が90℃以上のマトリック
ス成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤
とからなり、マトリックス成分とゴム成分の重量比が9
0:10から75:25であり、紫外線吸収剤を0.0
3〜3.0重量%含有するものである。
は、アクリルフィルム2の母体であり、ポリメチルメタ
クリレートなどの硬質のアクリル樹脂成分をいう。アク
リルフィルム2のマトリックス成分の軟化点や含有比率
は、アクリルフィルム2の耐汚染性や耐薬品性、耐熱性
の特性に大きく影響を与える。つまり、マトリックス成
分はアクリルフィルム2中の含有成分のほとんどを占め
るため、アクリルフィルム2自身の特性をもっとも左右
する。したがって、マトリックス成分の軟化点がアクリ
ルフィルム2全体の軟化点にほぼ相当する。アクリルフ
ィルム2の軟化点が高ければ耐熱性が上がり、機械特性
が上がり、耐薬品性が向上する。マトリックス成分は、
ゴム成分と比較すると、あらゆる点で諸物性が優れてい
るが、硬くて脆いので単独では使用できない。
クリルフィルム2の硬度や柔軟性、印刷作業性の特性に
大きく影響を与える。つまり、ゴム成分の軟化点が低す
ぎると、図柄層3の印刷乾燥時の熱でその部分のみが軟
化してフィルムにしわやたるみが発生し、アクリルフィ
ルム2が破れる。乾燥温度を低くすれば、図柄層3のイ
ンキ中の有機溶剤が完全に飛散せず、残留してアクリル
フィルム2全体を侵して引っ張り強度を低下させる。ゴ
ム成分は基本的に硬度が低く(鉛筆硬度2B〜4B)、
ゴム成分のみでは自動車部品の要求特性(通常、鉛筆硬
度HB以上)を満足できない。ゴム成分を少なくすれば
硬度は高くなるが、ゴム成分が有する弾性が失われ、ア
クリルフィルム2が脆くなる。
は、硬質のマトリックス成分とその中に均一に軟質のゴ
ム成分が分布し、マトリックス成分の軟化点が90℃以
上で、かつゴム成分の軟化点が50℃以上で、かつマト
リックス成分とゴム成分の重量比が90:10から7
5:25であり、かつ、マトリックス成分およびゴム成
分の合計に対して紫外線吸収剤が0.05〜3.0重量
%添加されているものを用いる。
成分としては、ポリメチルメタクリレートなどのメタク
リル酸エステルやアクリル酸エステル、アクリルアミド
などがある。軟質のゴム成分としては、アクリル酸エス
テルとブタジエンまたはアクリロニトリル、クロロエチ
ルビニルエーテルなどの共重合体であるポリアクリレー
トなどがある。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾールなどがある。また、アクリルフ
ィルム2の厚みは、50〜200μmが好ましい。
軟化点が90℃より低いと、夏の締め切った車内に免許
証ケースなどの塩化ビニル製品を置いた場合のように、
高温環境下で塩化ビニルの可塑剤と触れたときに、アク
リルフィルム2に融着したり、アクリルフィルム2の表
面が白く侵されたりする。ゴム成分の軟化点が50℃よ
り低いと、アクリルフィルム2に図柄層3を印刷法によ
り形成するとき、インキを乾燥させるために加熱すると
アクリルフィルム2が歪んで見当が合わなくなるので、
十分にインキを乾燥させることができない。したがっ
て、有機溶剤が図柄層3中に残留し、印刷後のアクリル
インサートフィルム1の機械的強度が極度に落ちること
になる。また、マトリックス成分の重量比が90より大
きいと、アクリルフィルム2が脆くなり、印刷作業時に
破れることがある。また、ゴム成分の重量比が25より
大きいと、表面硬度や耐磨耗性が極度に低下し、最終製
品で傷がつきやすくなる。
0℃以上のマトリックス成分と軟化点が80℃以上のゴ
ム成分と紫外線吸収剤とからなるのが好ましい。また、
マトリックス成分とゴム成分の重量比が90:10から
80:20であるのが好ましい。この場合、見当精度が
必要な多色刷りを行って図柄層3を形成しても、アクリ
ルフィルム2に熱によるしわが発生しない。また、この
アクリルフィルム2を用いて得たアクリルインサートフ
ィルム1によるインサート成形品5は、直射日光が常時
当たるような環境においても優れた耐熱性・耐候性を有
する。
ルフィルム2の透明性や印刷層の耐侯性の特性に大きく
影響を与える。印刷層を構成する顔料や樹脂バインダー
は、長期にわたる日光の紫外線によって化学構造が変化
し、変色や脱色を起こす。これを防ぐために、印刷層を
保護するアクリルフィルム2に紫外線吸収剤を入れると
紫外線を遮断し、印刷層に到達する紫外線の量を減少さ
せることができる。その効果は、ある一定の割合までは
紫外線吸収剤の含有量に比例する。紫外線吸収剤を一定
割合以上含有させると、紫外線吸収剤自身が純粋の無色
透明ではなく黄色味を帯びているものが多いため、アク
リルフィルム2が黄色くなる。したがって、この発明で
は、紫外線吸収剤を0.03〜3.0重量%の割合で添
加するように構成した。紫外線吸収剤の含有量が3.0
重量%より大きいと、アクリルフィルム2が黄色くなっ
て透明性が低下し(光線透過率92%以下)、また、コ
ストも上昇する。紫外線吸収剤の含有量が0.03重量
%より小さいと、紫外線遮断効果が低下し、印刷インキ
の脱色や変色が起こることがある。
通常は印刷層として形成する。印刷層の材質としては、
ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニ
ルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セ
ルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバ
インダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤とし
て含有する着色インキを用いるとよい。印刷層の形成方
法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。
特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷
法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合に
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法を採用することもできる。印刷層は、
表現したい図柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的
に設ける場合もある。
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層3として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
ーリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形
成する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウ
ム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、イン
ジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これら
の合金または化合物を使用する。部分的な金属薄膜層を
形成する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としな
い部分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面
的に金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹
脂層と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。この
場合によく用いる溶剤は、水または水溶液である。ま
た、別の一例としては、全面的に金属薄膜を形成し、次
に金属薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成
し、酸またはアルカリでエッチングを行い、レジスト層
を除去する方法がある。なお、金属薄膜層を設ける際
に、他の層と金属薄膜層との密着性を向上させるため
に、前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。前ア
ンカー層および後アンカー層の材質としては、2液性硬
化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹
脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、
塩素含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、ビニル系共重合体樹脂樹脂などを使用するとよい。
前アンカー層および後アンカー層の形成方法としては、
グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法な
どのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法がある。
層である。接着層としては、成形樹脂に適した感熱性あ
るいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、成形樹
脂がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹脂を用いると
よい。また、成形樹脂がポリフェニレンオキシド・ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共
重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、
これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。
さらに、成形樹脂がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素
化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用可
能である。接着層の形成方法としては、グラビアコート
法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法があ
る。接着層の乾燥膜厚は、0.5〜10μmとするのが
一般的である。
1の層構成は、アクリルインサートフィルム1の一例で
あり、このほかの層構成であってもよい。たとえば、図
柄層3が接着層の機能を兼ね備えている場合には、接着
層を省略することができる。
インサート成形品5を得るには、次のようにするとよ
い。
ートフィルム送り装置などを使用して、成形樹脂射出口
を有するコア型と、凹部を有するキャビティ型との間に
配置し、クランプなどの手段でキャビティ型の周囲に固
定する。次に、熱源によりアクリルインサートフィルム
1を加熱軟化させるとともにキャビティ型側から真空吸
引してキャビティ型の表面に密着させる。キャビティ型
とコア型を型締めし、アクリルインサートフィルム1と
コア型との間に密閉空間を形成する。この空間に溶融し
た成形樹脂を射出する。成形樹脂としては、アクリル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリルスチ
レン系樹脂、ポリアクリロニトリルブタジエンスチレン
系樹脂などを用いるとよい。キャビティ型とコア型を型
開きすれば、アクリルインサートフィルム1と成形樹脂
とが一体化されたインサート成形品5を得ることができ
る。
を得ることができる。まず、アクリルインサートフィル
ム1を、凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段
で固定し、次に、熱源によりアクリルインサートフィル
ム1を加熱軟化させるとともに予備成形型側から真空吸
引して予備成形型の表面に密着させる。次いで真空吸引
を解除し、予備成形型からアクリルインサートフィルム
1を取り出す。このようにして、予備成形したアクリル
インサートフィルム1を得ることができる。次いで、予
備成形したアクリルインサートフィルム1を、成形樹脂
射出口を有するコア型と、凹部を有するキャビティ型と
の間に配置し、クランプなどの手段でキャビティ型の周
囲に固定する。次に、キャビティ型とコア型を型締め
し、アクリルインサートフィルム1とコア型との間に密
閉空間を形成する。この空間に溶融した成形樹脂を射出
し、キャビティ型とコア型を型開きすれば、アクリルイ
ンサートフィルム1と成形樹脂とが一体化されたインサ
ート成形品5を得ることができる。
25μmのポリメタクリル酸メチルフィルムをアクリル
フィルムとし、下記組成のインキを用い、木目模様とな
る黒、茶、黄の各色の図柄層をグラビア印刷法で順次形
成した。
ィルムを金型内に配置し、成形樹脂温度220〜250
℃、金型温度40〜60℃の条件において、茶色のアク
リロニトリルブタジエンポリスチレン共重合体樹脂を成
形樹脂としてインサート成形を行った。
鉛筆硬度H〜2Hであり、耐薬品性試験(塩化ビニルフ
ィルムを載せ80℃、72時間放置)、耐熱性試験(8
0℃、400時間放置)、促進耐候性試験(BP83
℃、1000時間放置)でも異常がなく、テーパースク
ラッチテストでもアクリルフィルムに破れが生じない優
れた物性を有するものであった。
成にてアクリルフィルムを得、他は実施例1と同様にし
てインサート成形品を得た。なお、評価のうち○は適当
なもの、×は不適当なもの、△はその中間で製作が可能
な限界を示す。
で、次のような効果を有する。
は、アクリルフィルムが、軟化点が90℃以上のマトリ
ックス成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外線吸
収剤とからなり、マトリックス成分とゴム成分の重量比
が90:10から75:25であり、紫外線吸収剤を
0.03〜3.0重量%含有するので、光学特性、機械
特性、表面強度、耐候性、耐熱性などの化学的・機械的
な耐性に優れ、かつ耐薬品性に優れたものである。
形樹脂の表面に、少なくとも図柄層が積層され、その上
に軟化点が90℃以上のマトリックス成分と軟化点が5
0℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤とからなり、マトリ
ックス成分とゴム成分の重量比が90:10から75:
25であり、紫外線吸収剤を0.03〜3.0重量%含
有するアクリルフィルムが最表面になるように積層され
たので、夏の締め切った車内に免許証ケースなどの塩化
ビニル製品を置いたりしても融着したり表面が白く侵さ
れたりすることなく、また表面硬度が高く傷が付きにく
く、耐汚染性や耐熱性などの化学的・機械的な耐性に優
れ、かつ耐薬品性に優れたものである。
方法は、請求項1〜3に記載のアクリルインサートフィ
ルムを金型内に配置し、成形樹脂を射出成形するのと同
時に成形品の表面にアクリルインサートフィルムを一体
化するので、化学的・機械的な耐性に優れ、かつ耐薬品
性に優れたインサート成形品を容易に得ることができ
る。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アクリルフィルムの片面に少なくとも図
柄層が形成されたアクリルインサートフィルムにおい
て、アクリルフィルムが、軟化点が90℃以上のマトリ
ックス成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外線吸
収剤とからなり、マトリックス成分とゴム成分の重量比
が90:10から75:25であり、紫外線吸収剤を
0.03〜3.0重量%含有することを特徴とするアク
リルインサートフィルム。 - 【請求項2】 アクリルフィルムが、軟化点が90℃以
上のマトリックス成分と軟化点が80℃以上のゴム成分
と紫外線吸収剤とからなる請求項1記載のアクリルイン
サートフィルム。 - 【請求項3】 アクリルフィルムが、マトリックス成分
とゴム成分の重量比が90:10から80:20である
請求項1記載のアクリルインサートフィルム。 - 【請求項4】 請求項1〜3に記載のアクリルインサー
トフィルムを金型内に配置し、成形樹脂を射出成形する
のと同時に成形品の表面にアクリルインサートフィルム
を一体化することを特徴とするインサート成形品の製造
方法。 - 【請求項5】 成形樹脂の表面に、少なくとも図柄層が
積層され、その上に軟化点が90℃以上のマトリックス
成分と軟化点が50℃以上のゴム成分と紫外線吸収剤と
からなり、マトリックス成分とゴム成分の重量比が9
0:10から75:25であり、紫外線吸収剤を0.0
3〜3.0重量%含有するアクリルフィルムが最表面に
なるように積層されたことを特徴とするインサート成形
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33908596A JP4194670B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33908596A JP4194670B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156873A true JPH10156873A (ja) | 1998-06-16 |
JP4194670B2 JP4194670B2 (ja) | 2008-12-10 |
Family
ID=18324121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33908596A Expired - Lifetime JP4194670B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | アクリルインサートフィルムとインサート成形品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4194670B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001199021A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 外装建材 |
US6284355B1 (en) | 1998-05-20 | 2001-09-04 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Film, laminated film and laminated structure |
US6306520B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-10-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Laminated film or sheet process for producing same and laminated structure formed using same |
JP2010221686A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル樹脂製加飾フィルム、成形用シート、積層成形品及び積層成形品の製造方法 |
-
1996
- 1996-12-03 JP JP33908596A patent/JP4194670B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US6306520B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-10-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Laminated film or sheet process for producing same and laminated structure formed using same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4194670B2 (ja) | 2008-12-10 |
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