JPH10156646A - ピストンおよびコンロッドの組付方法とその装置 - Google Patents

ピストンおよびコンロッドの組付方法とその装置

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JPH10156646A
JPH10156646A JP8320159A JP32015996A JPH10156646A JP H10156646 A JPH10156646 A JP H10156646A JP 8320159 A JP8320159 A JP 8320159A JP 32015996 A JP32015996 A JP 32015996A JP H10156646 A JPH10156646 A JP H10156646A
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connecting rod
clip
piston pin
pin mounting
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Masami Sato
正美 佐藤
Koji Sakakibara
浩司 榊原
Kenichi Fujita
謙一 藤田
Osamu Arai
修 荒井
Takao Suzuki
孝雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人手を必要とせず、生産コストを低廉化するこ
とができ、製造時間を短縮することが可能なピストンお
よびコンロッドの組付方法とその装置を提供する。 【解決手段】ピストン22およびコンロッド24がテー
ブル12の位置決め治具26に載置されると、前記テー
ブル12が回転してピストン22、コンロッド24は位
置決め装置14に搬送されて位置決めされる。再びテー
ブル12が回転して前記ピストン22、コンロッド24
を加熱装置16に搬送すると、該加熱装置16はピスト
ン22、コンロッド24に高温の空気を吹き付けて加熱
し、熱膨張させてピストンピン装着孔1010a、10
10b、1022を拡径させる。前記テーブル12の回
転作用下にピストン22、コンロッド24はピストンピ
ン装着装置18に搬送されてピストンピン28が装着さ
れ、更なるテーブル12の回転作用下にピストン22、
コンロッド24はクリップ装着装置20に搬送され、該
クリップ装着装置20によってクリップ30が装着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンおよびコ
ンロッドの組付工程において、ピストンおよびコンロッ
ドを所定の位置に位置決めし、該ピストンおよび該コン
ロッドにそれぞれ画成されたピストンピン装着孔にピス
トンピンを装着し、前記ピストンのピストンピン装着孔
を形成する壁部に画成されたクリップ装着溝にクリップ
を装着してピストンピンの脱落を阻止し、ピストンとコ
ンロッドとを自動的に一体化することを可能にしたピス
トンおよびコンロッドの組付方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンおよびコンロッドの組付
工程では、先ず、ピストンに画成された凹部にコンロッ
ドの小端部を挿入し、前記ピストンに画成されたピスト
ンピン装着孔と前記コンロッドの小端部に画成された貫
通孔とを同軸的に連通させ、次に、前記ピストンおよび
前記コンロッドの小端部に熱風等を吹き付けて加熱し、
該ピストンおよび該小端部を熱膨張させる。次いで、ピ
ストンピンを前記ピストンピン装着孔から前記貫通孔に
挿入して前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、前
記ピストンピン装着孔を形成する壁部に画成されたクリ
ップ溝にクリップを装着することによって前記ピストン
ピンの脱落を防止する。これらの作業は、人手により遂
行されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピストンおよびコンロッドの組付方法では、それぞ
れの工程に高度な技術を有する専任の作業者が必要とな
り、生産コストが高騰するという問題があり、しかも、
作業効率がさほどに向上せず、製造時間が長くなるとい
う欠点があった。
【0004】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、人手を必要とせず、生産コストを低廉化
することができ、製造時間を短縮することが可能なピス
トンおよびコンロッドの組付方法とその装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、テーブルに設けられた位置決め機構の
位置決めピンをピストンおよびコンロッドにそれぞれ設
けられているピストンピン装着孔に挿入して該ピストン
およびコンロッドを位置決めする工程と、前記ピストン
およびコンロッドを加熱装置によって加熱し、ピストン
およびコンロッドを熱膨張させる工程と、前記ピストン
とコンロッドの前記ピストンピン装着孔にピストンピン
装着装置によってピストンピンを挿入する工程と、前記
ピストンのピストンピン装着孔を形成する壁部に画成さ
れたクリップ溝にクリップ装着装置によってクリップを
装着する工程と、からなり、前記それぞれの工程の間に
前記テーブルを所定角度ずつ回動し、前記ピストンおよ
びコンロッドを前記加熱装置、前記ピストンピン装着装
置および前記クリップ装着装置に順次搬送してピストン
とコンロッドとを自動的に一体化する工程を有すること
を特徴とする。
【0006】前記方法発明によれば、ピストンピンおよ
びコンロッドはテーブルに設けられた位置決め機構に載
置される。該位置決め機構によって前記ピストンとコン
ロッドの位置決めを行うと、テーブルが所定角度回転
し、ピストンおよびコンロッドが加熱装置に搬送され
る。該加熱装置によって前記ピストンとコンロッドが加
熱されて熱膨張し、前記ピストンとコンロッドのそれぞ
れのピストンピン装着孔が拡径する。再び前記テーブル
が回転して前記ピストンとコンロッドがピストンピン装
着装置に搬送され、前記ピストンピンが前記ピストンピ
ン装着孔に貫通装着される。そして、前記テーブルが回
転して前記ピストンとコンロッドがクリップ装着装置に
搬送されると、該クリップ装着装置は前記ピストンのピ
ストンピン装着孔の壁部に画成されたクリップ溝にクリ
ップを装着する。
【0007】この場合、前記ピストンおよびコンロッド
を加熱する工程は、前記位置決め機構に載置位置決めさ
れたピストンおよびコンロッドのそれぞれのピストンピ
ン装着孔と前記加熱装置に設けられたノズルとが対応し
て配置されるように搬送する工程と、前記加熱装置に設
けられた送風機によって空気を前記ノズルに導入すると
共に、前記ノズルに設けられた発熱体を介して空気を加
熱することにより、該加熱された空気を前記ノズルから
前記ピストンおよびコンロッドに吹き付ける工程と、を
有すると、ピストンおよびコンロッドを容易に加熱して
熱膨張させることができ、好適である。
【0008】また、この場合、前記ピストンおよびコン
ロッドに加熱された空気を吹き付ける工程の前に、前記
ピストンおよびコンロッドを箱部材で囲繞する工程を有
すると、加熱された空気が拡散することが抑制され、ピ
ストンおよびコンロッドを効率よく加熱することがで
き、好ましい。
【0009】また、本発明は、回転可能なテーブルと、
前記テーブルに対応して設けられ、ピストンおよびコン
ロッドにそれぞれ設けられているピストンピン装着孔に
位置決めピンを挿通して該ピストンとコンロッドとを位
置決めする位置決め機構と、前記ピストンおよび前記コ
ンロッドを加熱して熱膨張させる加熱装置と、前記ピス
トンとコンロッドの前記ピストンピン装着孔にピストン
ピンを挿入するピストンピン装着装置と、前記ピストン
のピストンピン装着孔を形成する壁部に画成されたクリ
ップ溝にクリップを装着するクリップ装着装置と、を備
えることを特徴とする。
【0010】本装置発明によれば、ピストンおよびコン
ロッドがテーブルに設けられた位置決め機構に載置さ
れ、位置決めされる。次に、テーブルが回転してピスト
ンとコンロッドが加熱装置に搬送されて加熱され、熱膨
張によってピストンとコンロッドのそれぞれのピストン
ピン装着孔が拡径する。さらに、ピストンとコンロッド
が搬送され、ピストンピン装着装置によってピストンと
コンロッドのそれぞれのピストンピン装着孔にピストン
ピンが装着される。そして、再度ピストンとコンロッド
が搬送され、クリップ装着装置によってピストンのピス
トンピン装着孔の壁部に画成されたクリップ溝にクリッ
プが装着される。
【0011】この場合、前記加熱装置は、前記ピストン
およびコンロッドが搬送されたときに前記ピストンのピ
ストンピン装着孔と対応する位置に配設されるノズル部
と、前記ノズル部に設けられ、空気を加熱する発熱体
と、前記ノズル部に設けられ、該ノズル部のノズル先端
から加熱された空気を前記ピストンとコンロッドのピス
トンピン装着孔に指向して強制的に送風する送風機と、
を備えると、前記発熱体によって加熱された空気が前記
送風機によって前記ピストンおよびコンロッドのピスト
ンピン装着孔に吹き付けられて該ピストンとコンロッド
を加熱することができ、好適である。
【0012】また、この場合、前記加熱装置は、前記ピ
ストンおよびコンロッドのピストンピン装着孔近傍を囲
繞する箱部材を備えると、加熱された空気が拡散するこ
とが抑制されてピストンおよびコンロッドを効率よく加
熱することができ、好ましい。
【0013】さらに、この場合、前記箱部材が前記位置
決め機構により位置決めされたピストンおよびコンロッ
ドに対して進退自在であると、前記箱部材を前記ピスト
ンおよびコンロッドから離間させることにより、ピスト
ンおよびコンロッドを搬送する際に前記箱部材と前記ピ
ストンおよびコンロッドとの衝突を阻止することがで
き、好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るピストンおよびコン
ロッドの組付方法について、それを実施する装置との関
係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0015】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係るピストンおよびコンロッドの組付装置を示
す。この組付装置10は円形のテーブル12を備え、該
テーブル12を囲繞して位置決め治具26と位置決め装
置14とからなる位置決め機構と、加熱装置16と、ピ
ストンピン装着装置18と、クリップ装着装置20とが
前記テーブル12の中心に対してそれぞれ互いに所定角
度ずつ偏位して配設されている。
【0016】先ず、前記テーブル12について説明する
と、該テーブル12は図示しない回転駆動源により矢印
A方向に回転可能に構成される。前記テーブル12の上
部にはピストン22およびコンロッド24が載置される
位置決め治具26が位置決め装置14、加熱装置16、
ピストンピン装着装置18、クリップ装着装置20と対
応して複数個設けられる。
【0017】前記テーブル12の上に設けられた前記位
置決め治具26は、図2、図3に示すように、前記テー
ブル12の上部に固着されると共に、略四角形状となる
ように配設された複数の保持部材102を備え、該保持
部材102の上部には内方に突出した第1フランジ部1
04が形成される。前記保持部材102の内部には板状
の支持部材106が僅かに変位自在に配設され、該支持
部材106の下部には縁部近傍に下方に指向して延在す
る複数のスタッド108が固着され、該スタッド108
には第2フランジ部110が形成される。前記スタッド
108の下部には弾性部材であるコイルスプリング11
2の上端部が係合し、該コイルスプリング112の下端
部は前記テーブル12の上面に当接する。このため、前
記支持部材106は前記コイルスプリング112によっ
て上方に付勢され、前記テーブル12から離間して支持
されている。なお、前記第1フランジ部104は前記支
持部材106に当接して該支持部材106が上方に変位
することを規制している。
【0018】前記支持部材106には、図2に示すよう
に、ピストン支持部114とコンロッド支持部116と
が設けられる。前記ピストン支持部114は、図3に示
すように、前記支持部材106に画成された孔部118
を形成する壁部の下部に固着された円盤状の変位部材1
20を備え、該変位部材120の下部には湾曲面122
が形成されると共に、当該変位部材120の中央には前
記孔部118に連通する段付き孔部124が画成され
る。前記テーブル12には前記変位部材120の下方に
台部材126が設けられ、該台部材126の周囲に形成
された脚部127が前記テーブル12に固着される。該
台部材126の上部中央には孔部128が画成され、当
該台部材126の上面には前記孔部128に指向して傾
斜した傾斜面129が形成される。前記湾曲面122は
前記傾斜面129に摺動自在に当接し、従って、前記変
位部材120は前記台部材126に対して傾動自在に構
成される。
【0019】前記支持部材106の上部には筒状のシリ
ンダ130が垂直方向に延在して固着され、該シリンダ
130の内部は室132として形成される。該室132
の下部には通路134が連通し、該通路134は図示し
ない圧縮空気供給源に連結される。前記室132にはピ
ストン136が往復摺動自在に設けられ、該ピストン1
36の外周には圧縮空気の漏洩を防止するためのOリン
グ138が設けられる。前記ピストン136の上部には
垂直方向に延在してピン部材140が設けられ、該ピン
部材140の上部は段部142を介して縮径部144が
形成される。該縮径部144の先端部は徐々に縮径する
テーパ部146が形成されている。
【0020】前記室132の上部には前記ピン部材14
0が挿通される筒状部材150が嵌入され、該筒状部材
150の上部に形成されたフランジ部152は前記シリ
ンダ130の上部に係合する。前記筒状部材150の上
部開口部には湾曲した凹部156が形成され、該凹部1
56にはこれと係合する湾曲した凸部158が形成され
た筒状の案内部材160が載置される。該案内部材16
0の外周には段部162が形成され、この段部162に
前記筒状部材150の上部に固着されたリング部材16
4の第3フランジ部166が係合することにより、前記
案内部材160の脱落を防止している。
【0021】前記支持部材106の上部には前記シリン
ダ130の両側にシリンダ170a、170bがその軸
線を垂直方向に延在するように固着され、該シリンダ1
70a、170bのピストンロッド172a、172b
の端部には取付部材174a、174bを介して軸部材
176a、176bが固着される。前記軸部材176
a、176bには腕部材178a、178bが設けられ
る。実際、前記腕部材178a、178bには長孔18
0a、180bが画成され、該長孔180a、180b
には前記軸部材176a、176bが変位自在に挿通さ
れる。前記軸部材176a、176bの端部には該軸部
材176a、176bよりも大径なリング部材182
a、182bが固着され、該リング部材182a、18
2bによって前記腕部材178a、178bは抜け止め
される。前記腕部材178a、178bには下方に傾斜
する傾斜部184a、184bが形成され、該傾斜部1
84a、184bには軸部材186a、186bを介し
て保持部材188a、188bの一端部が回動自在に設
けられる。該保持部材188a、188bは直角に屈曲
形成され、当該保持部材188a、188bの他端部は
前記シリンダ130の外周に画成された凹部190a、
190bの壁部に固着される。前記腕部材178a、1
78bには上方に延在し、互いに接近する方向に屈曲し
た把持部192a、192bが形成され、該把持部19
2a、192bの端部には当接部194a、194bが
固着される。従って、前記シリンダ170a、170b
が付勢されると、前記把持部192a、192bは軸部
材186a、186bを中心に互いに接近または離間す
る方向に回動する。
【0022】前記コンロッド支持部116は、図2に示
すように、前記支持部材106の上部に板状部材200
を介して複数の柱状部材202が立設され、該柱状部材
202の上部には台部材204が支持される。前記台部
材204の側部には平板状の壁部材208a、208b
が垂直方向に延在して固着される。前記支持部材106
の上部には前記台部材204の両側に柱状部材210
a、210bが立設され、さらにその外側にシリンダ2
12a、212bがその軸線を垂直方向に延在させて固
着される。該シリンダ212a、212bのピストンロ
ッド214a、214bの端部には取付部材216a、
216bを介して軸部材218a、218bが固着され
る。前記軸部材218a、218bには腕部材220
a、220bが設けられ、前記腕部材220a、220
bの一部は前記柱状部材210a、210bの上部に設
けられた軸部材226a、226bに回動自在に設けら
れる。前記腕部材220a、220bには、上方に延在
し、且つ互いに接近する方向に屈曲した把持部228
a、228bが形成され、該把持部228a、228b
の端部には当接部230a、230bが固着される。従
って、前記シリンダ212a、212bが付勢されると
前記把持部228a、228bは互いに接近または離間
する方向に回動する。
【0023】次に、位置決め機構を構成する位置決め装
置14について説明する。この位置決め装置14は、図
4、図5に示すように、前記テーブル12に近接して立
設されたフレーム300を備え、該フレーム300の上
部には水平方向に延在して保持板302が固着される。
該保持板302の中央にはシリンダ304がその軸線を
垂直方向に延在させて立設され、該シリンダ304のピ
ストンロッド306は前記保持板302に画成された孔
部308を挿通して下方に延在する。前記保持板302
には前記シリンダ304の両側に筒状部材310a、3
10bが立設される。該筒状部材310a、310bの
下部は前記保持板302に画成された孔部312a、3
12bを貫通して下方に突出し、前記筒状部材310
a、310bの外周にはフランジ部314a、314b
が形成される。該フランジ部314a、314bは前記
孔部312a、312bを形成する壁部の上部に固着さ
れることにより、前記筒状部材310a、310bは前
記保持板302に保持される。前記筒状部材310a、
310bの上部および下部にはリング部材316a〜3
16dが嵌合し、前記筒状部材310a、310bの内
部にはガイドロッド320a、320bが摺動自在に配
設される。該ガイドロッド320a、320bの上部に
は抜け止めのための円盤部材322a、322bが固着
され、一方、前記ガイドロッド320a、320bの下
部には板状部材324a、324bを介して前記保持板
302と平行に変位板326が固着される。該変位板3
26の中央には前記ピストンロッド306の下端部が固
着され、従って、前記シリンダ304が付勢されると前
記変位板326は上下方向に変位する。
【0024】前記変位板326の下部には、前記ピスト
ンロッド306の下方に位置決めピン332が垂直方向
に延在して固着され、該位置決めピン332の下端部に
は当該位置決めピン332の軸線方向に沿って凹部33
4が画成される(図5参照)。該凹部334を形成する
壁部の上部には周回する溝部336が画成されると共
に、前記凹部334に対して前記位置決め治具26のピ
ン部材140の先端に形成された縮径部144が係合自
在なように構成されている。
【0025】次いで、加熱装置16について説明する。
この加熱装置16は、図6、図7に示すように、前記テ
ーブル12に近接して立設されたフレーム400を備
え、該フレーム400の上部には水平方向に延在して保
持板402が固着される。該保持板402の中央にはシ
リンダ404がその軸線を垂直方向に延在するように立
設され、該シリンダ404のピストンロッド406は前
記保持板402に画成された孔部408を貫通して下方
に延在する。前記保持板402の一方の端部には前記シ
リンダ404と平行に筒状部材410が立設される。該
筒状部材410の下部は前記保持板402に画成された
孔部412を挿通して下方に突出し、前記筒状部材41
0の外周にはフランジ部414が形成され、該フランジ
部414が前記孔部412を形成する壁部に固着される
ことにより、前記筒状部材410は前記保持板402に
保持される。前記筒状部材410の上部および下部には
リング部材416a、416bが嵌合し、該リング部材
416a、416bの内部にはガイドロッド420が摺
動自在に配設される。該ガイドロッド420の上部には
抜け止めのための円盤部材422が固着され、一方、前
記ガイドロッド420の下部には板状部材424を介し
て前記保持板402と平行に変位板426が固着され
る。該変位板426の中央には前記ピストンロッド40
6の下端部が固着され、従って、前記シリンダ404が
付勢されると、前記変位板426は上下方向に変位す
る。
【0026】前記保持板402の他方の端部には筒状部
材430が固着され、該筒状部材430の内部は前記保
持板402に画成された孔部432に連通する。前記筒
状部材430の下部には半径方向外方に突出したフラン
ジ部434が形成され、該フランジ部434は前記保持
板402に固着される。前記筒状部材430の内部には
円筒体436が固着され、該円筒体436の下部はテー
パ状に縮径してノズル部438として形成され、その先
端部は噴出口440として開口する。前記円筒体436
の内部には、例えば、ニクロム線の如き発熱体442が
コイル状に巻回して配設され、該発熱体442は図示し
ない電源装置に接続されている。前記円筒体436の上
部には送風機444が固着され、該送風機444は前記
ノズル部438に対して強制的に空気を圧送する。
【0027】前記変位板426には前記ノズル部438
が挿通される筒状部材448が固着され、該筒状部材4
48の内部は前記変位板426に画成された孔部446
に連通し、前記ノズル部438は前記筒状部材448の
内部と前記孔部446を摺動自在に貫通すると共に、該
ノズル部438の噴出口440は前記孔部446から下
方に臨むように構成されている。前記変位板426には
箱部材450が固着され、このため、前記シリンダ40
4が付勢されると、該箱部材450が上下方向に変位す
る。前記箱部材450の上部には前記孔部446に連通
する孔部452が画成され、該孔部452には前記ノズ
ル部438が挿通自在である。前記箱部材450の下部
は開放されていると共に、一方の壁部には後述するコン
ロッド24のロッドが挿通する凹部454が画成されて
いる。
【0028】次に、ピストンピン装着装置18について
説明する。このピストンピン装着装置18は、図8、図
9に示すように、ピストンピン供給機構500とピスト
ンピン搬送機構502とピストンピン押圧機構504を
備える。
【0029】前記ピストンピン供給機構500は、図1
0に示すように、フレーム508を備え、該フレーム5
08の上部にはストッカ510が設けられる。該ストッ
カ510の内部にはその側面に傾斜した側板512a、
512bが配設され、一方の側板512bの下方には前
記ストッカ510の内方に突出した突起部514が固着
される。前記側板512a、512bの下方には傾斜し
た案内板516が配設され、該案内板516と前記突起
部514との間隙には開口部518が形成される。前記
案内板516の一方の端部にはシリンダ520が固着さ
れ、該シリンダ520のピストンロッド522は前記案
内板516と平行に変位可能に構成される。該ピストン
ロッド522には押圧部材524が固着され、該押圧部
材524は前記案内板516の上部を摺動して他方の側
板512aと前記案内板516との間隙から前記ストッ
カ510の内部に突出可能である。前記案内板516の
下部には取付部材526を介してストッパ528が回動
自在に軸着され、該ストッパ528は前記案内板516
に画成された孔部530から前記ストッカ510内に突
出自在である。前記ストッパ528の上部には、直線状
の切欠部532が形成され、一方、該ストッパ528の
下部には円弧状の膨出部534が形成され、該膨出部5
34にはシリンダ536のピストンロッド538の端部
が回動自在に軸着される。前記シリンダ536の端部は
前記案内板516の下部に固着され、略L字状に形成さ
れた取付部材540に回動自在に軸着される。前記シリ
ンダ536および前記ストッパ528は前記案内板51
6の下部に固着されたケーシング542によって覆われ
ている。前記案内板516の端部には保持部材546を
介して通路548の一端部が固着され、該通路548の
略中央部には後述するピストンピン28が接近したこと
を検出する近接センサ550が設けられる。
【0030】前記ピストンピン搬送機構502は、図1
2に示すように、前記テーブル12の近傍にフレーム5
60が立設され、該フレーム560には前記ピストンピ
ン供給機構500の通路548の端部近傍に指向して延
在する基板562が固着される。該基板562には、図
10、図11に示すように、略筒状に形成されたガイド
部材564が設けられ、該ガイド部材564の孔部56
6は上方に指向してテーパ状に拡径している。前記基板
562の上部には前記通路548の延長線上に傾斜した
板状部材568が固着され(図8参照)、該板状部材5
68と前記通路548とは板状の屈曲板570によって
接続される(図10参照)。前記板状部材568は前記
ガイド部材564の孔部566に指向して傾斜する傾斜
面572が形成されている。前記基板562には側板5
74が立設され、該側板574には前記板状部材568
の上部に近接センサ576が設けられる。前記側板57
4の上部にはシリンダ578のピストンロッド580が
水平方向に変位可能に固着され、該ピストンロッド58
0には下方に延在する変位板582が固着される。該変
位板582の略中央部にはピン部材584が立設され、
該ピン部材584はカム板586の摺動孔588に係合
する。該カム板586はその下部が薄肉に形成されてい
ると共に、前記カム板586には略クランク状に形成さ
れた回動板590が固着され、該回動板590の端部は
前記基板562の上部に固着された支持部材592にピ
ン部材593を介して軸着される。
【0031】前記フレーム560には前記ガイド部材5
64の下方に略L字状に形成されたピストンピン載置台
594が固着される。該ピストンピン載置台594には
孔部596が画成され、該孔部596には近接センサ5
98が配設される(図10参照)。
【0032】前記フレーム560には、図12に示すよ
うに、保持部材600が固着され、該保持部材600に
は軸部材602を介して腕部材604が回動自在に設け
られる。前記フレーム560の上部にはテーブル616
が固着され、該テーブル616にはシリンダ610が固
着される。該シリンダ610のピストンロッド612は
前記フレーム560に画成された孔部614を挿通して
突出し、該ピストンロッド612の端部は軸部材608
を介して前記腕部材604に形成された突部606に回
動自在に軸着される。従って、前記シリンダ610が付
勢されると、前記腕部材604は軸部材602を中心に
矢印B、C方向に回動する。前記腕部材604の端部に
は把持部620が設けられ、該把持部620は前記腕部
材604の端部に固着された保持部材622を備え、該
保持部材622には屈曲形成された当接面624が形成
されている。また、前記保持部材622には孔部626
が水平方向に延在して画成され、該孔部626の一端部
は蓋部材628によって閉塞される。前記孔部626に
はコイルスプリング636が挿入され、該コイルスプリ
ング636の一端部は前記蓋部材628に着座してい
る。
【0033】前記腕部材604の端部には支持部材63
7が固着され、該支持部材637には略L字状に形成さ
れた挟持部材638が回動自在に軸着される。該挟持部
材638の一端部には前記コイルスプリング636の他
端部が着座し、従って、前記挟持部材638は矢印D方
向に付勢されている。前記挟持部材638の一端部には
突部642が形成され、前記腕部材604が矢印B方向
に回動したときに前記フレーム560に設けられたスト
ッパ644に前記突部642が当接することにより、挟
持部材638はコイルスプリング636の弾発力に抗し
て矢印E方向に回動する。前記挟持部材638の他端部
にはストッパ646が設けられ、前記挟持部材638の
矢印D方向の変位範囲を規制する。
【0034】前記フレーム560の上部には、図13、
図14に示すように、前記腕部材604の上方に前記ピ
ストンピン押圧機構504が固着される。該ピストンピ
ン押圧機構504は前記フレーム560の上部に固着さ
れ、略L字状に形成された支持部材650を備え、該支
持部材650の上部には板状部材652が固着される。
該板状部材652にはシリンダ654が垂設され、該シ
リンダ654のピストンロッド656は前記板状部材6
52に画成された孔部658を挿通して下方に突出す
る。前記板状部材652には、図14に示すように、前
記シリンダ654の軸線と平行に筒状の案内部材660
a、660bが立設され、該案内部材660a、660
bの内部にはガイドロッド662a、662bが摺動自
在に挿通される。該ガイドロッド662a、662bの
上部にはフランジ部664a、664bが形成され、該
フランジ部664a、664bが前記案内部材660
a、660bの上部に当接することにより、前記ガイド
ロッド662a、662bが脱落することが防止され
る。
【0035】前記ガイドロッド662a、662bおよ
びピストンロッド656の下部には変位板666が前記
支持部材650と平行に固着される。従って、前記シリ
ンダ654が付勢されると、前記案内部材660a、6
60bに前記ガイドロッド662a、662bが案内さ
れながら前記変位板666が上下方向に変位する。前記
変位板666の端部には垂直方向に延在してスライド板
668が固着される。該スライド板668の下部には取
付部材670を介して調節ねじ672が設けられ、該調
節ねじ672の端部は前記変位板666の下面に当接す
る。このため、前記調節ねじ672を回転させて前記取
付部材670から突出する前記調節ねじ672の長さを
変化させることにより、前記変位板666と前記スライ
ド板668との位置が調整される。前記支持部材650
には前記スライド板668を案内する案内部材674が
固着され、さらに、該案内部材674の上方には取付部
材676を介して発光部678と受光部680が前記ス
ライド板668の両側に配設される。前記スライド板6
68の上部には略コ字状に形成された板状部材684が
設けられ、該板状部材684の内部と前記スライド板6
68の上端とによりスリット686が形成される。従っ
て、前記スライド板668、スリット686、発光部6
78および受光部680により変位検出センサが構成さ
れ、前記スライド板668が変位して前記発光部678
と受光部680との間隙にスリット686が位置した際
に、受光部680には発光部678から発光された光が
受光されることにより、前記変位板666が所定量変位
したことが検出される。
【0036】前記変位板666の下部には、図13に示
すように、筒状のノズル部690が垂直方向に延在して
固着され、該ノズル部690の先端には段部692を介
して後述するピストンピン28の内部に嵌入するノズル
本体693が形成される。該ノズル部690の側部には
当該ノズル部690の軸方向に延在する孔部694に連
通する通路696が画成され、該通路696には図示し
ない潤滑油供給源が接続される。前記ノズル部690の
下部には複数の孔部706が前記ノズル部690の軸方
向に直交し、半径方向外方に延在して画成され、該孔部
706は弁部材708によって前記孔部694と遮断さ
れている。前記弁部材708は孔部694に加わる圧力
が高くなると、前記孔部694と前記孔部706とを連
通させるように構成されている。
【0037】前記フレーム560の側部には、図12に
示すように、シリンダ710が水平方向に延在するよう
に固着され、該シリンダ710のピストンロッド712
には該ピストンロッド712の変位方向と直交する方向
に延在してシリンダ714が固着される。該シリンダ7
14のピストンロッド716には板状部材718が固着
され、該板状部材718には孔部720が画成され、該
孔部720には前記ピストンロッド716の変位方向と
平行に摺動自在な棒状部材722が設けられる。該棒状
部材722の一端部にはフランジ部724が形成され、
該フランジ部724が前記板状部材718に当接可能に
構成されることにより、前記棒状部材722は脱落が防
止される。前記棒状部材722にはコイルスプリング7
26が該棒状部材722を囲繞して設けられ、該コイル
スプリング726の一端部は前記板状部材718に着座
する。前記棒状部材722の他端部には取付部材728
を介して温度センサ730が固着され、前記コイルスプ
リング726の他端部は前記取付部材728に当接し、
従って、前記温度センサ730は矢印F方向に常時付勢
されている。
【0038】次いで、前記クリップ装着装置20につい
て説明する。このクリップ装着装置20は、図15〜図
17に示すように、フレーム800を備え、該フレーム
800には水平方向に延在して支持部材802が固着さ
れる。該支持部材802には取付部材804を介してレ
ール部材806が固着され、該レール部材806の一端
部近傍には孔部807が画成される。前記レール部材8
06の他端部には、図18に示すように、当該レール部
材806の下部、且つその延在方向に沿ってシリンダ8
08が固着される。該シリンダ808のピストンロッド
810には変位部材812を介して前記レール部材80
6の上部を摺動自在なスライダ814が固着される。前
記スライダ814には後述するクリップ30が挿通自在
な孔部816が画成されると共に、該孔部816の上方
には円柱部材818が配設され、該円柱部材818の周
囲を囲繞するようにパーツフィーダから略円形状のクリ
ップ30が順次供給される。前記孔部816を形成する
壁部の一部にはクリップ30の向きを規制するためのガ
イド板820が固着される。前記スライダ814の上部
には該スライダ814の長手方向に軸線を一致させたシ
リンダ822が固着され、該シリンダ822のピストン
ロッド824には略L字状に形成されたシャッタ826
が固着され、該シャッタ826には前記ガイド板820
が挿通するスリット827が画成される。このため、前
記ピストンロッド824が変位すると、前記孔部816
が開閉する。前記シャッタ826の上面はスライダ81
4の上面に対してクリップ30の厚さと等しい高さだけ
低く形成され、従って、孔部816がシャッタ826に
よって閉塞されている際、該シャッタ826にはクリッ
プ30が一つだけ載置される。
【0039】前記支持部材802には、図15、図17
に示すように、モータ等の回転駆動源830が固着さ
れ、該回転駆動源830には屈曲形成された搬送アーム
832が回動自在に設けられる。該搬送アーム832の
端部には、図18に示すように、クリップ30が嵌入自
在な孔部834が画成された摺動部材836が固着さ
れ、該摺動部材836は円弧状に形成されたレール部材
838の上部を摺動自在に構成される。前記フレーム8
00には、図19に示すように、垂直方向に延在する支
持板849を介して水平方向に延在する板状部材850
が固着され、該板状部材850には軸線が垂直方向に延
在するシリンダ852が固着される。該シリンダ852
のピストンロッド854は前記板状部材850に画成さ
れた孔部856を貫通して下方に突出する。前記フレー
ム800には前記板状部材850の下方に垂直方向に延
在してレール部材858が固着され、該レール部材85
8には摺動部材860a、860bが摺動自在に設けら
れる。該摺動部材860a、860bには変位部材86
2が固着され、該変位部材862の上部および下部には
水平板864a、864bが固着される。一方の水平板
864aには前記ピストンロッド854が連結され、従
って、前記シリンダ852が付勢されると、変位部材8
62は前記レール部材858に沿って上下方向に変位す
る。前記水平板864aには軸線が垂直方向に延在する
ようにシリンダ870が固着され、該シリンダ870の
ピストンロッド872は前記水平板864aに画成され
た孔部874を挿通して該水平板864aの下部に突出
している。前記ピストンロッド872の端部には円柱部
材876が固着され、該円柱部材876には摺動部材8
78が固着され、該摺動部材878は前記変位部材86
2に垂直方向に延在して設けられたレール部材880に
摺動自在に係合している。前記円柱部材876の下部に
は棒状の装着部材882が固着され、該装着部材882
は前記水平板864bに固着された筒状部材884の孔
部886に摺動自在に挿入される。前記孔部886を形
成する壁部には、図22に示すように、ガイド板888
が固着され、一方、前記装着部材882には前記ガイド
板888が嵌入するスリット890が画成されている。
前記装着部材882の下部には、図19に示すように、
段部892を介して突部894が形成され、該突部89
4の先端部には斜面部896が形成される。
【0040】前記水平板864bの上部には、図20に
示すように、ガイドプレート898が固着され、該ガイ
ドプレート898には案内通路900が画成される。該
案内通路900は前記筒状部材884の孔部886に連
通している。前記案内通路900を形成する対向した壁
部902a、902bは、図23に示すように、前記筒
状部材884に指向して徐々に幅が狭くなるように形成
されている。前記ガイドプレート898上には略L字状
に形成された押圧部材904が摺動自在に設けられ、該
押圧部材904の一端側には湾曲した凹部906が画成
されている。前記押圧部材904の他端部には前記水平
板864bの端部に保持部材908を介して固着された
シリンダ910のピストンロッド912が固着される。
従って、前記シリンダ910が付勢されると、該ピスト
ンロッド912が延びて前記押圧部材904は前記ガイ
ドプレート898上を摺動し、案内通路900の内部に
挿入される。
【0041】前記ガイドプレート898上には、図20
に示すように、板状部材914が固着され、該板状部材
914にはガイド板916が垂直方向に延在して固着さ
れる。該ガイド板916には円柱部材918が嵌合さ
れ、該円柱部材918の上部はテーパ状に縮径して形成
されると共に、前記円柱部材918の端部は前記レール
部材838に画成された孔部919に挿入される。前記
円柱部材918の下部にはスリット920が画成され、
該スリット920には略扇状に形成された揺動板922
が回動自在に設けられる。
【0042】本実施の形態に係るピストンおよびコンロ
ッドの組付装置10は、基本的には以上のように構成さ
れるものであり、次に、本実施の形態で使用されるピス
トン22およびコンロッド24について説明する。
【0043】このピストン22は、図21に示すよう
に、略円柱形に形成され、その一端部には凹部1002
が湾曲形成され、他端部にはスカート部1004が形成
されている。前記ピストン22にはその軸線方向に沿っ
てコンロッド24が挿入される凹部1008が画成され
ている。前記ピストン22の外周には図示しないピスト
ンリングが装着されるリング溝1006a〜1006c
が画成され、一方、前記ピストン22の外周には凹部1
009a、1009bが画成され、該凹部1009a、
1009bの底部には前記ピストン22の軸線と直交す
る方向にピストンピン装着孔1010a、1010bが
前記凹部1008に連通して画成される。該ピストンピ
ン装着孔1010a、1010bを形成する壁部にはク
リップ30が装着される周回するクリップ溝部1016
a、1016bが画成されている。
【0044】コンロッド24の一端部には前記ピストン
22の凹部1008に挿入される小端部1020が形成
され、該小端部1020にはピストンピン28が挿通す
るピストンピン装着孔1022が画成されている。前記
コンロッド24の他端部には大端部1024が形成さ
れ、該大端部1024には図示しないクランクシャフト
が挿通される連結孔1032が形成される。
【0045】前記ピストンピン装着孔1010a、10
10bおよび1022に装着されるピストンピン28は
略円筒形に形成され、その孔部1040の中央部は段部
1042を介して縮径して形成されている。
【0046】前記クリップ溝部1016a、1016b
に装着されるクリップ30は、図22に示すように、弾
性を有する金属の如き材料で略C字状に形成され、従っ
て、該クリップ30には間隙部1042が画成されてい
る。
【0047】本実施の形態に係る組付方法によって組み
つけられるピストン22およびコンロッド24は、基本
的には以上のように構成されるものであり、次に、組付
装置10の動作について、本実施の形態に係る組付方法
との関連で説明する。
【0048】先ず、ピストン22およびコンロッド24
が位置決め機構を構成する位置決め治具26に載置され
る工程について説明する。この場合、図21に示すよう
に、予めピストン22の凹部1008にコンロッド24
の小端部1020が挿入され、一方のクリップ溝部10
16aにはクリップ30が装着されている。また、ピス
トン支持部114のピストン136は下降しており、ピ
ン部材140の先端は案内部材160の内部に位置して
いる。さらに、シリンダ170a、170bのピストン
ロッド172a、172bが縮退して把持部192a、
192bは互いに離間する方向に変位している(図3参
照)。また、コンロッド支持部116においても同様
に、把持部228a、228bは互いに離間する方向に
変位している。
【0049】以上のような準備段階を経て、ピストン2
2およびコンロッド24が人手またはロボットアーム等
により位置決め治具26に載置される。このとき、図2
に示すように、ピストン22はピストンピン装着孔10
10a、1010bが垂直方向に延在するようにピスト
ン支持部114に載置され、案内部材160の上部は前
記ピストン22の一方の凹部1009aに嵌入する。ま
た、コンロッド24の大端部1024はコンロッド支持
部116に載置される。
【0050】次に、図示しない圧縮空気供給源が付勢さ
れると、圧縮空気が通路134から室132に導入さ
れ、シリンダ130のピストン136が上昇する。この
ため、ピン部材140がピストン22の一方のピストン
ピン装着孔1010a、コンロッド24のピストンピン
装着孔1022、ピストン22の他方のピストンピン装
着孔1010bの順に挿通される。従って、ピストン2
2とコンロッド24が前記シリンダ130に対して位置
決めされる。
【0051】次いで、シリンダ170a、170bおよ
びシリンダ212a、212bが付勢され、把持部19
2a、192bおよび把持部228a、228bは、図
3に示すように、互いに接近する方向に変位し、ワーク
であるピストン22の凹部1009bの底部には当接部
194a、194bが当接し、コンロッド24の大端部
1024の上部には当接部230a、230bが当接す
る。このようにしてピストン22およびコンロッド24
は位置決め治具26に位置決め固定される。
【0052】次に、テーブル12の図示しない回転駆動
源が付勢され、ピストン22およびコンロッド24がこ
の位置決め治具26と共に位置決め機構を構成する位置
決め装置14側に移動する。このとき、位置決め装置1
4のシリンダ304のピストンロッド306は縮退して
おり、変位板326は上昇した位置にある。位置決め治
具26が、図4に示すように、変位板326の下方に移
動すると、シリンダ304が付勢されて前記変位板32
6が下降し、位置決めピン332の凹部334には位置
決め治具26のピン部材140の先端に形成された縮径
部144が係合する。シリンダ304から延在するピス
トンロッド306のさらなる変位作用下に、位置決めピ
ン332はさらに下降し、ピン部材140が押圧されて
下降する。このため、位置決めピン332はワークであ
るピストン22の一方のピストンピン装着孔1010
b、コンロッド24のピストンピン装着孔1022、ピ
ストン22の他方のピストンピン装着孔1010aの順
に挿通される。このとき、ピストンピン装着孔1010
a、1010bの角度が垂直方向に対して誤差がある
と、ピストン22のピストンピン装着孔1010a、1
010bを形成する壁部は位置決めピン332の外周に
押圧される。このため、変位部材120の湾曲面122
が台部材126の傾斜面129に対して摺動して支持部
材106が傾動することにより、ピストン22およびコ
ンロッド24は位置決めピン332に対して位置決めさ
れる。このため、以降の工程でピストンピン28をピス
トンピン装着孔1010a、1010bに装着する際、
ピストンピン28とピストンピン装着孔1010a、1
010bとの間に誤差が発生して該ピストンピン28が
装着できなくなる懸念がない。
【0053】次に、ピストン22およびコンロッド24
を加熱して熱膨張させる工程について説明する。先ず、
加熱装置16のシリンダ404のピストンロッド406
は縮退しており、変位板426は上昇している。
【0054】以上のような準備段階を経て、前述のよう
に位置決めされたピストン22およびコンロッド24
は、テーブル12の回転によって加熱装置16を構成す
る変位板426の下方に搬送される。このとき、ピスト
ンピン装着孔1010a、1010bおよびコンロッド
24のピストンピン装着孔1022は加熱装置16のノ
ズル部438と同軸線上となり、該ノズル部438の噴
出口440は一方のピストンピン装着孔1010bの開
口部に向いている。次いで、シリンダ404が付勢され
ると、変位板426が下降し、箱部材450はピストン
22を囲繞する。
【0055】次いで、図示しない電源装置がオンされ、
発熱体442が付勢され、且つ送風機444が駆動され
ると、円筒体436の内部に空気が強制的に送り込ま
れ、該空気は前記発熱体442により加熱される。この
ようにして加熱された空気は噴出口440からピストン
ピン装着孔1010bに吹き付けられ、このため、加熱
された空気はピストンピン装着孔1010bからコンロ
ッド24のピストンピン装着孔1022、ピストン22
の他方のピストンピン装着孔1010aに導入され、ピ
ストン22およびコンロッド24の小端部1020が加
熱される。従って、ワークとしてのピストン22および
コンロッド24の小端部1020が熱膨張し、それぞれ
のピストンピン装着孔1010a、1010bおよび1
022の直径が拡径し、以降の工程でピストンピン28
を装着する際、該ピストンピン28を容易にピストンピ
ン装着孔1010a、1010b、1022に挿入する
ことができる。このとき、ピストン22は箱部材450
に覆われているため、加熱された空気が拡散することが
抑制され、ピストン22およびコンロッド24の小端部
1020を効率よく加熱することが可能である。
【0056】次いで、ピストンピン28を装着する工程
について説明する。
【0057】ピストンピン装着装置18のストッカ51
0には、図10に示すように、多数のピストンピン28
が蓄えられている。このピストンピン28は開口部51
8から通路548に順次導出され、近接センサ550に
よって検出される。ところが、複数のピストンピン28
は互いの摩擦によりストッカ510の内部で互いにブリ
ッジされて通路548に円滑に導出されなくなることが
ある。この場合、近接センサ550によって検出される
ピストンピン28がなくなるので、シリンダ536を付
勢してストッパ528を回転させると、切欠部532が
案内板516と平行になる。同時に、シリンダ520が
付勢されて押圧部材524が案内板516と一方の側板
512aとの間隙からストッカ510内に突出し、ピス
トンピン28を押圧する。このため、ストッカ510の
内部でブリッジされている複数のピストンピン28が崩
れて通路548から該ピストンピン28が導出される。
【0058】一方、通路548の端部は、図10に示す
ように、カム板586によって遮断されているため、こ
のピストン28が該通路548の端部に導出されること
はない。このとき、ピストンピン搬送機構502を構成
するシリンダ610のピストンロッド612が縮退し、
図12に2点鎖線で示すように、腕部材604が矢印B
方向に回動して把持部620の突部642はストッパ6
44に当接し、挟持部材638はコイルスプリング63
6の弾発力に抗して矢印E方向に回動して該挟持部材6
38の当接面645と保持部材622の当接面624と
の間隔が大きくなる。
【0059】図11に示すように、シリンダ578が付
勢されてピストンロッド580が伸張すると、カム板5
86が上昇してピストンピン28は板状部材568の端
部に転動する。前記シリンダ578が再び付勢されてピ
ストンロッド580が縮退すると、図25に示すよう
に、変位板582によってピストンピン28が押圧さ
れ、該ピストンピン28は傾斜面572からガイド部材
564のテーパ状の孔部566を通って垂直方向に変位
され、ピストンピン載置台594に載置される。このと
き、ピストンピン28は挟持部材638の当接面645
と保持部材622の当接面624との間に挿入される。
同時に、シリンダ578の変位作用下にカム板586の
摺動孔588を形成する壁部をピン部材584が摺動
し、該カム板586が回動して通路548が閉塞され
る。このため、次のピストンピン28がカム板586に
当接してその移動が停止される。
【0060】以上のような準備段階を経て、テーブル1
2が回動して前述のように加熱されたピストン22およ
びコンロッド24がピストンピン装着装置18に移動す
ると、図12に示すように、シリンダ710が付勢され
てピストンロッド712が伸張し、さらにシリンダ71
4が付勢されて温度センサ730がピストン22の端部
に当接する。そして、該温度センサ730によりピスト
ン22の温度を測定する。
【0061】次に、図26に示すように、ピストンピン
押圧機構504のシリンダ654を付勢してピストンロ
ッド656の変位作用下にノズル部690を下降させる
と、該ノズル部690の先端はピストン22の一方のピ
ストンピン装着孔1010b、コンロッド24のピスト
ンピン装着孔1022、ピストン22の他方のピストン
ピン装着孔1010aの順に挿入される。そして、図示
しない潤滑油供給源を付勢すると、潤滑油は通路696
から孔部694に導入され、弁部材708の作動下に孔
部694と孔部706が連通し、潤滑油は孔部706か
ら噴出してピストンピン装着孔1010a、1010b
を形成する壁部に塗布される。
【0062】次いで、潤滑油供給源の付勢を停止して潤
滑油の塗布を終了し、シリンダ654が付勢されてノズ
ル部690が上昇する。そして、ピストンピン搬送機構
502のシリンダ610が付勢されて、図12に示すよ
うに、腕部材604が矢印C方向に回動する。このと
き、突部642はストッパ644から離間するため挟持
部材638は矢印D方向に回動し、当接面624と当接
面645が互いに接近し、ピストンピン28が挟持され
る。このため、図27に示すように、ピストンピン28
は腕部材604の回動作用下にピストン22とノズル部
690の間に搬送される。
【0063】次に、前記温度センサ730の出力信号か
らワークとしてのピストン22の温度が所定温度より高
いことを確認し、再びピストンピン押圧機構504のシ
リンダ654が付勢されてノズル部690が下降する
と、該ノズル部690先端の縮径部698がピストンピ
ン28の孔部に嵌入される。前記ノズル部690の更な
る下降作用下にピストンピン28の外周は当接面62
4、645を摺動してピストンピン28が下降し、図2
8に示すように、ピストン22の一方のピストンピン装
着孔1010b、コンロッド24のピストンピン装着孔
1022、ピストン22の他方のピストンピン装着孔1
010aの順に挿入される。ピストンピン28の下端部
はクリップ溝部1016aに装着されたクリップ30に
当接し、該ピストンピン28の下降が停止する。このと
き、スライド板668がノズル部690の下降と共に変
位し、スリット686が発光部678と受光部680と
の間隙内に到達すると、発光部678から発光した光が
受光部680に受光され、ノズル部690が所定量だけ
下降したことが検出される。もし、受光部680に発光
部678から発光された光が一瞬受光された後、すぐに
受光されなくなった場合には、クリップ30がクリップ
溝部1016aに装着されず、ピストンピン28が所定
位置からさらに下方に変位しているものと判断され、こ
のピストン22およびコンロッド24は製造工程から取
り除かれる。
【0064】以上のようにしてピストンピン28がピス
トン22およびコンロッド24に装着される。
【0065】次に、クリップ30を装着する工程につい
て説明する。
【0066】先ず、図17、図18に示すように、クリ
ップ30が図示しないパーツフィーダから円柱部材81
8を囲繞して搬送され、円柱部材818には複数のクリ
ップ30が積層して収納される。前記複数のクリップ3
0の中、円柱部材818の最下部に位置するクリップ3
0の間隙部1042にはガイド板820が挿入され、従
って、クリップ30は所定の向きに配列される。シリン
ダ808が付勢されるとスライダ814が矢印H方向に
変位し、シャッタ826の上部には前記複数のクリップ
30の中、円柱部材818の最下部に位置するクリップ
30が一つだけ載置されて変位する。スライダ814の
孔部816がレール部材806の孔部807に連通する
と、シリンダ822が付勢されてシャッタ826が変位
し、クリップ30が孔部816、807から落下して搬
送アーム832の孔部834に挿入され、レール部材8
38の上部に載置される。
【0067】次に、回転駆動源830が付勢されると搬
送アーム832が回動して摺動部材836がレール部材
838上を変位し、クリップ30は、図19に示すよう
に、円柱部材918の上方に搬送される。このため、ク
リップ30はレール部材838の孔部919から落下し
て円柱部材918の周囲に蓄積される。このとき、クリ
ップ30の間隙部1042にはガイド板916および揺
動板922が挿通され、クリップ30は所定の向きに配
列される。円柱部材918には複数のクリップ30が積
層して収納され、このように円柱部材918に蓄積され
たクリップ30の中、最も下部に位置するクリップ30
は、図23に示すように、案内通路900上に載置され
る。
【0068】以上のような準備段階を経て、テーブル1
2が回動して前述のようにピストンピン28が装着され
たピストン22およびコンロッド24が筒状部材884
の下方に搬送される。
【0069】次に、シリンダ910が付勢されると、図
24に示すように、押圧部材904がガイドプレート8
98に沿って矢印J方向に変位し、凹部906を形成す
る壁部によりクリップ30を押圧する。このため、クリ
ップ30は案内通路900内部を筒状部材884側に移
動する。このとき、クリップ30は案内通路900を形
成する徐々に幅狭となる壁部902a、902bによっ
て楕円形状に変形する。そして、このクリップ30は楕
円形状に変形された状態で、図20に示すように、筒状
部材884の孔部886に進入する。ここで、クリップ
30は装着部材882の斜面部896に当接して進入方
向が下方向に修正され、前記クリップ30の外周型より
もやや小さい径に設定された孔部886の内部に傾斜し
て挿入される。クリップ30の外周部はその弾性によっ
て孔部886を形成する壁面に押圧され、従って、クリ
ップ30は孔部886の内部に傾斜し、且つ楕円形状に
保持される。このとき、クリップ30の間隙部にはガイ
ド板888が挿通し、クリップ30は所定の方向に向い
て保持される。
【0070】次いで、シリンダ852が付勢されると
(図19参照)、変位部材862が下降し、図29に示
すように、筒状部材884の下端部がピストン22に当
接する。このとき、ピストン22およびコンロッド24
のピストンピン装着孔1010a、1010b、102
2は筒状部材884の孔部886と同軸的に連通する。
【0071】次に、シリンダ870が付勢されると(図
19参照)、装着部材882が下降し、突部894はク
リップ30の内周部に挿入される(図30参照)。この
とき、傾斜したクリップ30の上方に位置する部位が装
着部材882の段部892に当接し、さらに装着部材8
82が下降すると、クリップ30が孔部886の壁面か
ら受ける応力によって縮径して略水平に変位し、段部8
92に係合する。この状態で装着部材882がさらに下
降してピストン22に画成された一方のピストンピン装
着孔1010bに所定量挿入されると、クリップ30が
クリップ溝部1016bに係合し、その弾性によって拡
径してクリップ30の装着が完了する。
【0072】ピストンピン装着孔1010bのクリップ
溝部1016bにクリップ30が装着されると、テーブ
ル12が回転してピストン22およびコンロッド24が
所定の位置に移動し、人手またはロボットアーム等によ
り次の工程に搬送される。
【0073】以上のようにして、ピストン22およびコ
ンロッド24にピストンピン28、クリップ30が装着
される。
【0074】この組付装置10はテーブル12が所定角
度回転する度に位置決め装置14によってピストン22
およびコンロッド24が位置決めされ、加熱装置16に
よってピストン22、コンロッド24が加熱され、ピス
トンピン装着装置18、クリップ装着装置20によって
ピストンピン28、クリップ30が装着される。このた
め、ピストン22、コンロッド24にピストンピン28
およびクリップ30を連続的に装着することが可能であ
る。
【0075】
【発明の効果】本発明に係るピストンおよびコンロッド
の組付方法とその装置によれば、以下のような効果なら
びに利点が得られる。
【0076】ピストンおよびコンロッドは位置決め機構
を構成する位置決め治具に位置決めされ、加熱装置によ
って加熱されて熱膨張し、ピストンピン装着装置、クリ
ップ装着装置によってそれぞれピストンピン、クリップ
が装着され、該ピストンとコンロッドとが自動的に一体
化される。このため、高度な技術を有する専任の作業者
が不要となり、生産コストを低廉化することができると
ともに、製造時間を短縮することが可能となる。
【0077】また、加熱工程ではピストンおよびコンロ
ッドを箱部材で囲繞し、ピストンピン装着孔に加熱され
た空気を吹き付けてピストンおよびコンロッドを加熱す
るため、簡易な機構で加熱装置を構成することが可能で
あり、組付装置の製造コストを低廉化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピストンおよびコン
ロッドの組付装置を示す概略平面図である。
【図2】図1の組付装置に使用される位置決め治具の概
略斜視図である。
【図3】図2の位置決め治具の一部縦断面側面図であ
る。
【図4】図1の組付装置に使用される位置決め装置の概
略斜視図である。
【図5】図4の位置決め装置の一部縦断面正面図であ
る。
【図6】図1の組付装置に使用される加熱装置の概略斜
視図である。
【図7】図6の加熱装置の一部縦断面正面図である。
【図8】図1の組付装置に使用されるピストンピン装着
装置の概略斜視図である。
【図9】図8のピストンピン装着装置の一部拡大斜視図
である。
【図10】図8の装着装置に使用されるピストンピン供
給機構の縦断面図である。
【図11】図10のピストンピン供給機構のXI−XI
線断面図である。
【図12】図8の装着装置に使用されるピストンピン搬
送機構の一部切欠平面図である。
【図13】図8の装着装置に使用されるピストンピン押
圧機構の一部断面側面図である。
【図14】図13のピストンピン押圧機構の一部縦断正
面図である。
【図15】図1の組付装置に使用されるクリップ装着装
置の一部省略斜視図である。
【図16】図15のクリップ装着装置に使用される装着
機構の一部省略斜視図である。
【図17】図15のクリップ装着装置の概略平面図であ
る。
【図18】図17のクリップ装着装置の一部縦断側面図
である。
【図19】図17のクリップ装着装置に使用される装着
機構の一部縦断側面図である。
【図20】図19のクリップ装着装置の一部拡大縦断側
面図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る組付方法によって
組み付けられるピストンおよびコンロッドの縦断正面図
である。
【図22】図19に示すクリップ装着装置の一部拡大横
断面図である。
【図23】図19に示すクリップ装着装置の案内通路を
示す一部省略横断面図である。
【図24】図23のクリップ装着装置の使用方法を示
し、案内通路をクリップが摺動している状態の一部省略
横断面図である。
【図25】図11のピストンピン供給機構の使用方法を
示し、ピストンピンをガイド部材に挿通させている状態
の部分断面図である。
【図26】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ノズルがピストンピン装着孔に挿入された状態の
一部縦断側面図である。
【図27】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ノズルがピストンピンに係合した状態の一部縦断
側面図である。
【図28】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ピストンピンがピストンピン装着孔に装着された
状態の一部縦断側面図である。
【図29】図20のクリップ装着装置の使用方法を示
し、筒状部材が下降してピストンに当接した状態の一部
縦断側面図である。
【図30】図20のクリップ装着装置の使用方法を示
し、クリップがクリップ溝に装着された状態の一部縦断
側面図である。
【符号の説明】
10…組付装置 12…テーブル 14…位置決め装置 16…加熱装置 18…ピストンピン装着装置 20…クリップ装着
装置 22…ピストン 24…コンロッド 26…位置決め治具 28…ピストンピン 30…クリップ 106…支持部材 114…ピストン支持部 116…コンロッド
支持部 120…変位部材 126…台部材 140…ピン部材 228a、228b
…把持部 332…位置決めピン 438…ノズル部 442…発熱体 450…箱部材 510…ストッカ 586…カム板 620…把持部 668…スライド板 678…発光部 680…受光部 686…スリット 730…温度センサ 832…搬送アーム 882…装着部材 884…筒状部材 900…案内通路 902a、902b…壁部 1010a、1010b…ピストンピン装着孔 1016a、1016b…クリップ溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 修 埼玉県和光市本町8−1 本田技研工業株 式会社埼玉製作所和光工場内 (72)発明者 鈴木 孝雄 埼玉県和光市本町8−1 本田技研工業株 式会社埼玉製作所和光工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブルに設けられた位置決め機構の位置
    決めピンをピストンおよびコンロッドにそれぞれ設けら
    れているピストンピン装着孔に挿入して該ピストンおよ
    びコンロッドを位置決めする工程と、 前記ピストンおよびコンロッドを加熱装置によって加熱
    し、ピストンおよびコンロッドを熱膨張させる工程と、 前記ピストンとコンロッドの前記ピストンピン装着孔に
    ピストンピン装着装置によってピストンピンを挿入する
    工程と、 前記ピストンのピストンピン装着孔を形成する壁部に画
    成されたクリップ溝にクリップ装着装置によってクリッ
    プを装着する工程と、 からなり、前記それぞれの工程の間に前記テーブルを所
    定角度ずつ回動し、前記ピストンおよびコンロッドを前
    記加熱装置、前記ピストンピン装着装置および前記クリ
    ップ装着装置に順次搬送してピストンとコンロッドとを
    自動的に一体化する工程を有することを特徴とするピス
    トンおよびコンロッドの組付方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のピストンおよびコンロッド
    の組付方法において、 前記ピストンおよびコンロッドを加熱する工程は、 前記位置決め機構に載置位置決めされたピストンおよび
    コンロッドのそれぞれのピストンピン装着孔と前記加熱
    装置に設けられたノズルとが対応して配置されるように
    搬送する工程と、 前記加熱装置に設けられた送風機によって空気を前記ノ
    ズルに導入すると共に、前記ノズルに設けられた発熱体
    を介して空気を加熱することにより、該加熱された空気
    を前記ノズルから前記ピストンおよびコンロッドに吹き
    付ける工程と、 を有することを特徴とするピストンおよびコンロッドの
    組付方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のピストンおよびコンロッド
    の組付方法において、 前記ピストンおよびコンロッドに加熱された空気を吹き
    付ける工程の前に、 前記ピストンおよびコンロッドを箱部材で囲繞する工程
    を有することを特徴とするピストンおよびコンロッドの
    組付方法。
  4. 【請求項4】回転可能なテーブルと、 前記テーブルに対応して設けられ、ピストンおよびコン
    ロッドにそれぞれ設けられているピストンピン装着孔に
    位置決めピンを挿通して該ピストンとコンロッドとを位
    置決めする位置決め機構と、 前記ピストンおよび前記コンロッドを加熱して熱膨張さ
    せる加熱装置と、 前記ピストンとコンロッドの前記ピストンピン装着孔に
    ピストンピンを挿入するピストンピン装着装置と、 前記ピストンのピストンピン装着孔を形成する壁部に画
    成されたクリップ溝にクリップを装着するクリップ装着
    装置と、 を備えることを特徴とするピストンおよびコンロッドの
    組付装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のピストンおよびコンロッド
    の組付装置において、 前記加熱装置は、前記ピストンおよびコンロッドが搬送
    されたときに前記ピストンのピストンピン装着孔と対応
    する位置に配設されるノズル部と、 前記ノズル部に設けられ、空気を加熱する発熱体と、 前記ノズル部に設けられ、該ノズル部のノズル先端から
    加熱された空気を前記ピストンとコンロッドのピストン
    ピン装着孔に指向して強制的に送風する送風機と、 を備えることを特徴とするピストンおよびコンロッドの
    組付装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のピストンおよびコンロッド
    の組付装置において、 前記加熱装置は、前記ピストンおよびコンロッドのピス
    トンピン装着孔近傍を囲繞する箱部材を備えることを特
    徴とするピストンおよびコンロッドの組付装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のピストンおよびコンロッド
    の組付装置において、 前記箱部材は、前記位置決め機構により位置決めされた
    ピストンおよびコンロッドに対して進退自在であること
    を特徴とするピストンおよびコンロッドの組付装置。
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