JPH10155439A - 生麺の品質改良剤および各種麺の原料粉 - Google Patents
生麺の品質改良剤および各種麺の原料粉Info
- Publication number
- JPH10155439A JPH10155439A JP8332995A JP33299596A JPH10155439A JP H10155439 A JPH10155439 A JP H10155439A JP 8332995 A JP8332995 A JP 8332995A JP 33299596 A JP33299596 A JP 33299596A JP H10155439 A JPH10155439 A JP H10155439A
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- JP
- Japan
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- noodles
- raw
- weight
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、うどん、蕎麦、あるいはラ−メン
などの麺原料粉に添加すりことにより保存性および腰、
歯切れの良い生麺に仕上げることができる生麺の品質改
良剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、環状オリゴ糖0.1〜0.3
重量%、炭酸ナトリウム又はリンゴ酸ナトリウム0.1
〜0.2重量%、プロプレングリコ−ルなどの品質安定
剤0.4〜0.6重量%と、残部が水から組成される品
質改良剤を、麺の原料粉100重量部に対して2.5重
量部添加混合して生麺を製造するものである。
などの麺原料粉に添加すりことにより保存性および腰、
歯切れの良い生麺に仕上げることができる生麺の品質改
良剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、環状オリゴ糖0.1〜0.3
重量%、炭酸ナトリウム又はリンゴ酸ナトリウム0.1
〜0.2重量%、プロプレングリコ−ルなどの品質安定
剤0.4〜0.6重量%と、残部が水から組成される品
質改良剤を、麺の原料粉100重量部に対して2.5重
量部添加混合して生麺を製造するものである。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、うどん、蕎麦、あ
るいはラ−メンなどの原料粉に添加することにより、保
存性および腰、歯切れの良さを醸しだす生麺の品質改良
剤に関するものである。
るいはラ−メンなどの原料粉に添加することにより、保
存性および腰、歯切れの良さを醸しだす生麺の品質改良
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりうどん、蕎麦、あるいはラ−メ
ンなどの生麺の製法、例えばうどんの場合では、小麦粉
に澱粉、グルテンの添加量を調整することにより、麺の
腰や触感を変え、更に食塩水を添加しこねることによ
り、その生麺の保存性および麺の腰の強さを増した生麺
の製造を行っている。
ンなどの生麺の製法、例えばうどんの場合では、小麦粉
に澱粉、グルテンの添加量を調整することにより、麺の
腰や触感を変え、更に食塩水を添加しこねることによ
り、その生麺の保存性および麺の腰の強さを増した生麺
の製造を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、市場に
流通、販売される生麺は品質維持(麺の老化防止)や日
持ちを良くするために、澱粉、グルテンの添加や食塩水
を多目に添加することが多く、その為に味覚が低下する
問題がある。そこで本発明では上記問題点となる澱粉、
グルテン、食塩水を使用せずに保存性および味覚の優れ
た生麺を製造するための品質改良剤を提供することを目
的とするものである。
流通、販売される生麺は品質維持(麺の老化防止)や日
持ちを良くするために、澱粉、グルテンの添加や食塩水
を多目に添加することが多く、その為に味覚が低下する
問題がある。そこで本発明では上記問題点となる澱粉、
グルテン、食塩水を使用せずに保存性および味覚の優れ
た生麺を製造するための品質改良剤を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
如き構成の品質改良剤によって達成できる。即ち環状オ
リゴ糖0.1〜0.3重量%、炭酸ナトリウム又はリン
ゴ酸ナトリウム0.1〜0.2重量%、プロプレングリ
コ−ルなどの品質安定剤0.4〜0.6重量%と残部が
水から構成されるものである。そこで上記構成の品質改
良剤を各種麺の原料粉100gに対して2.5gを添加
混合し、十分にこねた上でゆで麺を製造する。
如き構成の品質改良剤によって達成できる。即ち環状オ
リゴ糖0.1〜0.3重量%、炭酸ナトリウム又はリン
ゴ酸ナトリウム0.1〜0.2重量%、プロプレングリ
コ−ルなどの品質安定剤0.4〜0.6重量%と残部が
水から構成されるものである。そこで上記構成の品質改
良剤を各種麺の原料粉100gに対して2.5gを添加
混合し、十分にこねた上でゆで麺を製造する。
【0005】上記本発明の主成分である環状オリゴ糖
は、ぶどう糖が環状に結合したものであり、食品加工の
分野で多く利用されている環状オリゴ糖として澱粉を基
質にして微生物酵素の力により作られるサイクロデキス
トリンがある。このサイクロデキストリンの利用目的と
して食品の酸化,光分解,熱分解,揮散等の防止、異味
異臭の除去、吸湿固化防止、物性の改良,食品加工の効
率化がある。
は、ぶどう糖が環状に結合したものであり、食品加工の
分野で多く利用されている環状オリゴ糖として澱粉を基
質にして微生物酵素の力により作られるサイクロデキス
トリンがある。このサイクロデキストリンの利用目的と
して食品の酸化,光分解,熱分解,揮散等の防止、異味
異臭の除去、吸湿固化防止、物性の改良,食品加工の効
率化がある。
【0006】又上記品質安定剤としてのプロプレングリ
コ−ルは、食品の保存性を高めること更に品質維持のた
めに使用するものであり、プロプレングリコ−ルの他
に、穀物から酵素の力を借りて作った無水結晶マルト−
スなどがある。更に上記炭酸ナトリウム、リンゴ酸ナト
リウムを使用することにより、麺に腰と適度の弾力性を
持たせることができ、かつ麺の堅さ等の物性を変化させ
ない作用がある。
コ−ルは、食品の保存性を高めること更に品質維持のた
めに使用するものであり、プロプレングリコ−ルの他
に、穀物から酵素の力を借りて作った無水結晶マルト−
スなどがある。更に上記炭酸ナトリウム、リンゴ酸ナト
リウムを使用することにより、麺に腰と適度の弾力性を
持たせることができ、かつ麺の堅さ等の物性を変化させ
ない作用がある。
【0007】次に各成分の範囲限定理由を詳述する。環
状オリゴ糖0.1〜0.3重量%とするのは、0.1重
量%未満の場合では麺の弾力性および堅さが低下し、又
0.3重量%を超えた場合では麺が脆くなり、更に食味
が悪くなる。炭酸ナトリウム、又はリンゴ酸ナトリウム
0.1〜0.2重量%とするのは、0.1重量%未満で
は麺に水ぽっさが出る。又0.2重量%を超えた場合で
は麺に炭酸特有の臭気が出て味覚が低下する。プロプレ
ングリコ−ルなどの品質安定剤を0.4〜0.6%とす
るのは、0.4重量%未満では麺の光沢が低下し、0.
6重量%を超える場合では麺に甘味が出て麺特有の食味
が悪くなる。
状オリゴ糖0.1〜0.3重量%とするのは、0.1重
量%未満の場合では麺の弾力性および堅さが低下し、又
0.3重量%を超えた場合では麺が脆くなり、更に食味
が悪くなる。炭酸ナトリウム、又はリンゴ酸ナトリウム
0.1〜0.2重量%とするのは、0.1重量%未満で
は麺に水ぽっさが出る。又0.2重量%を超えた場合で
は麺に炭酸特有の臭気が出て味覚が低下する。プロプレ
ングリコ−ルなどの品質安定剤を0.4〜0.6%とす
るのは、0.4重量%未満では麺の光沢が低下し、0.
6重量%を超える場合では麺に甘味が出て麺特有の食味
が悪くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下に示
す。 実施例1 環状オリゴ糖0.1重量%、炭酸ナトリウム0.2重量
%、プロプレングリコ−ル0.6重量%および残部が水
から組成される生麺の品質改良剤を製造した。そしてう
どんの原料粉である小麦粉100gに対して2.5gの
品質改良剤を噴霧しながら小麦粉全体とまんべんなく混
合添加する。
す。 実施例1 環状オリゴ糖0.1重量%、炭酸ナトリウム0.2重量
%、プロプレングリコ−ル0.6重量%および残部が水
から組成される生麺の品質改良剤を製造した。そしてう
どんの原料粉である小麦粉100gに対して2.5gの
品質改良剤を噴霧しながら小麦粉全体とまんべんなく混
合添加する。
【0010】このようにしてうどん麺の原料粉を製造
し、この原料粉に必要な水分を与えながらこねることに
より生麺を製造することができる。上記生麺を茹でたう
どん麺を食した結果、堅さおよび弾力性の大きいうどん
麺となった。
し、この原料粉に必要な水分を与えながらこねることに
より生麺を製造することができる。上記生麺を茹でたう
どん麺を食した結果、堅さおよび弾力性の大きいうどん
麺となった。
【0011】実施例2 環状オリゴ糖0.1重量%、リンゴ酸ナトリウム0.2
重量%、プロプレングリコ−ル0.6重量%および残部
が水から組成される生麺の品質改良剤を製造した。そし
て上記実施例1で詳述した方法により生麺を製造し、茹
でたうどん麺を食した結果、程よい堅さおよび弾力性の
あるうどん麺となった。
重量%、プロプレングリコ−ル0.6重量%および残部
が水から組成される生麺の品質改良剤を製造した。そし
て上記実施例1で詳述した方法により生麺を製造し、茹
でたうどん麺を食した結果、程よい堅さおよび弾力性の
あるうどん麺となった。
【0012】なおうどん麺の他にそば麺、あるいは中華
麺に対しても同様な結果となった。又主原料粉である小
麦粉には、強力粉、準力粉などのようにグルテンが配合
されていない純粋な小麦粉を使用するものである。
麺に対しても同様な結果となった。又主原料粉である小
麦粉には、強力粉、準力粉などのようにグルテンが配合
されていない純粋な小麦粉を使用するものである。
【0013】
【発明の効果】本発明では、生麺の品質改良剤によって
製造された生麺は、茹で上げた後の保存状態が良く、か
つ堅さおよび弾力性のある状態を維持することができ
る。又従来のように食塩水を使用しないために、塩分の
取りすぎによる身体への影響がなく、かつ味覚の安定し
た生麺の製造が可能となる。
製造された生麺は、茹で上げた後の保存状態が良く、か
つ堅さおよび弾力性のある状態を維持することができ
る。又従来のように食塩水を使用しないために、塩分の
取りすぎによる身体への影響がなく、かつ味覚の安定し
た生麺の製造が可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 環状オリゴ糖0.1〜0.3重量%、炭
酸ナトリウム0.1〜0.2重量%、プロプレングリコ
−ルなどの品質安定剤0.4〜0.6重量%と、残部が
水とからなることを特徴とする生麺の品質改良剤。 - 【請求項2】 上記請求項1記載の生麺の品質改良剤
を、各種麺の原料粉100重量部に対して約2.5重量
部添加混合したことを特徴とする各種麺の原料粉。 - 【請求項3】 環状オリゴ糖0.1〜0.3重量%、炭
酸ナトリウム0.1〜0.2重量%、プロプレングリコ
−ルなどの品質安定剤0.4〜0.6重量%と、残部が
水とからなることを特徴とする生麺の品質改良剤 - 【請求項4】 上記請求項3記載の生麺の品質改良剤
を、各種麺の原料粉100重量部に対して約2.5重量
部添加混合したことを特徴とする各種麺の原料粉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332995A JPH10155439A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 生麺の品質改良剤および各種麺の原料粉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332995A JPH10155439A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 生麺の品質改良剤および各種麺の原料粉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155439A true JPH10155439A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18261126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8332995A Pending JPH10155439A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 生麺の品質改良剤および各種麺の原料粉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10155439A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005278567A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Showa Sangyo Co Ltd | 乾燥麺類の製造方法 |
JP2012085620A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Nissin Foods Holdings Co Ltd | 麺製品 |
WO2014038497A1 (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-13 | 株式会社ヤクルト本社 | イネ科植物の緑葉とオリゴ糖を含有する麺 |
JP2019103450A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 有限会社うどんの萬栄 | 麺の品質改良剤、麺、および麺の製造方法 |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP8332995A patent/JPH10155439A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005278567A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Showa Sangyo Co Ltd | 乾燥麺類の製造方法 |
JP2012085620A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Nissin Foods Holdings Co Ltd | 麺製品 |
WO2014038497A1 (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-13 | 株式会社ヤクルト本社 | イネ科植物の緑葉とオリゴ糖を含有する麺 |
JPWO2014038497A1 (ja) * | 2012-09-05 | 2016-08-08 | 株式会社ヤクルト本社 | イネ科植物の緑葉とオリゴ糖を含有する麺 |
JP2019103450A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 有限会社うどんの萬栄 | 麺の品質改良剤、麺、および麺の製造方法 |
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