JPH10155327A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH10155327A
JPH10155327A JP33462096A JP33462096A JPH10155327A JP H10155327 A JPH10155327 A JP H10155327A JP 33462096 A JP33462096 A JP 33462096A JP 33462096 A JP33462096 A JP 33462096A JP H10155327 A JPH10155327 A JP H10155327A
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JP
Japan
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load
engine
unit
threshing
failure
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Pending
Application number
JP33462096A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Yamamoto
本 明 人 山
Takashi Yamada
田 隆 史 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication of JPH10155327A publication Critical patent/JPH10155327A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無負荷運転時の駆動負荷に基づき故障
しているか否かを自動的に判断させ、故障している状態
で収穫作業が開始される不具合をなくし、始業点検の簡
略化など取扱い操作性の向上を図れる。 【解決手段】 エンジン(21)回転数を検出してエ
ンジン(21)出力制御を行うコンバインにおいて、無
負荷運転時の駆動負荷を検出して作業部(4)(8)
(34)の故障を自動的に判断するコントローラ(6
0)を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀稈を連続的に刈取
って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、刈取作業負荷、
脱穀作業負荷、または走行負荷のいずれか1つが変化す
ることにより、エンジン回転数が変化し、刈取速度、脱
穀速度、または走行速度が変更される不具合がある。そ
こで、エンジン回転数を略一定に保つようにエンジン出
力制御を行うことにより、前記各作業速度が作業負荷変
化によって変更される不具合をなくせるが、エンジンを
始動させて各作業部を作動させたとき、故障によって駆
動負荷が正常時と異なっても、故障しているか否かの判
断を作業者が容易に行い得ない不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、エン
ジン回転数を検出してエンジン出力制御を行うコンバイ
ンにおいて、無負荷運転時の駆動負荷を検出して作業部
の故障を自動的に判断するコントローラを設けたもの
で、作業負荷変化によってエンジン回転数が変化して刈
取または脱穀または走行速度が変更される不具合をなく
し得ると共に、無負荷運転時の駆動負荷に基づき故障し
ているか否かを自動的に判断させるから、故障している
状態で収穫作業が開始される不具合をなくし得、始業点
検の簡略化など取扱い操作性の向上を容易に図り得るも
のである。
【0004】また、脱穀クラッチ入時の無負荷運転によ
って脱穀部の駆動負荷を検出して脱穀部の故障を判断す
るように構成したもので、駆動負荷に基づき脱穀部が故
障しているか否かを自動的に判断させるから、脱穀部の
故障を作業者に早期に認知させ得、脱穀部が故障してい
る状態で収穫作業が開始される不具合をなくし得るもの
である。
【0005】また、走行クラッチ入時の無負荷運転によ
って走行部の駆動負荷を検出して走行部の故障を判断す
るように構成したもので、駆動負荷に基づき走行部が故
障しているか否かを自動的に判断させるから、走行部の
故障を作業者に早期に認知させ得、走行部が故障してい
る状態で収穫作業が開始される不具合をなくし得るもの
である。
【0006】また、刈取クラッチ入時の無負荷運転によ
って刈取部の駆動負荷を検出して刈取部の故障を判断す
るように構成したもので、駆動負荷に基づき刈取部が故
障しているか否かを自動的に判断させるから、刈取部の
故障を作業者に早期に認知させ得、刈取部が故障してい
る状態で収穫作業が開始される不具合をなくし得るもの
である。
【0007】また、作業クラッチ入時の無負荷運転によ
って作業部の駆動負荷を検出して作業部の故障を判断す
るように構成したもので、駆動負荷に基づき作業部が故
障しているか否かを自動的に判断させるから、作業部の
故障を作業者に早期に認知させ得、作業部が故障してい
る状態で収穫作業が開始される不具合をなくし得るもの
である。
【0008】また、作業者が穀稈を脱穀部に供給する手
扱ぎ作業時のエンジン出力を設定する手扱スイッチを設
け、手扱ぎ作業中にエンジンの手扱ぎ作業負荷が一定以
上に増大したときにエンジンを自動的に停止させるよう
に構成したもので、手扱ぎ作業中に脱穀部などの駆動負
荷が異常に増大したときにエンジンが自動的に停止し、
藁詰りなどの不具合による損傷を容易に低減し得るもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はエンジン制御回路図、図2は全
体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行ク
ローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前
記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)は
フィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処
理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)
及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(1
1)は昇降支点筒軸(12)を介して刈取部(8)を昇
降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)
終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)か
らの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タン
ク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出
する排出オーガ、(18)は運転操作部(19)及び運
転席(20)を備える運転台、(21)は運転席(2
0)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取
って脱穀するように構成している。
【0010】また、操向及び昇降用操作レバー(22)
をフロントコラム(23)に設けると共に、走行主変速
レバー(24)、走行副変速レバー(25)、刈取クラ
ッチレバー(26)及び脱穀クラッチレバー(27)を
サイドコラム(28)に設けるもので、前記運転台(1
8)内部の前側及び左側に各コラム(23)(28)を
配設させると共に、運転台(18)のステップ上面に主
クラッチペダル(29)を設け、操作部(19)を構成
している。
【0011】さらに、図4に示す如く、前記油圧シリン
ダ(11)を作動させる油圧ポンプ(30)をエンジン
(21)に常時連結させ、前記扱胴(6)を駆動する脱
穀入力プーリ(31)にテンション型脱穀クラッチ(3
2)を介してエンジン(21)の出力プーリ(33)を
連結させると共に、前記走行クローラ(2)に走行変速
出力を伝えるミッションケース(34)を備え、ミッシ
ョンケース(34)の入力プーリ(35)にテンション
型走行主クラッチ(36)を介してエンジン(21)の
出力プーリ(37)を連結させ、また前記刈取部(8)
に駆動力を伝える刈取入力プーリ(38)にテンション
型刈取クラッチ(39)を介してミッションケース(3
4)の刈取駆動プーリ(40)を連結させ、ミッション
ケース(34)の走行主変速出力を刈取部(8)に伝
え、刈取部(8)を車速同調駆動するように構成してい
る。また、前記走行クローラ(2)の回転を検出するピ
ックアップ型車速センサ(41)と、左右走行クローラ
(2)(2)の駆動を各別に中止させる左右サイドクラ
ッチ(42)(42)と、前記サイドクラッチ(42)
切動作と連動して走行クローラ(2)を制動する左右操
向ブレーキ(43)(43)と、左右走行クローラ
(2)(2)の両方を同時に制動する駐車用主ブレーキ
(44)を、前記ミッションケース(34)に設けてい
る。
【0012】さらに、図5に示す如く、前記穀稈搬送機
構(10)を形成する穀稈搬送チェン(45)を刈取部
(8)に設け、刈刃(10)によって株元を切断した穀
稈を前記搬送チェン(45)により挾持してフィードチ
ェン(5)始端部に送給すると共に、前記搬送チェン
(45)の搬送系路中に、穀稈の有無を検出するセンサ
アーム(46)とリミットスイッチ型作業センサ(4
7)を取付けている。また、前記搬送チェン(45)に
穀稈を挾持させる挾扼杆(48)を設け、該挾扼杆(4
8)を搬送チェン(45)に弾圧支持する挾扼ホルダ
(49)に、搬送チェン(45)によって送給される穀
稈量を検出するセンサアーム(50)とポテンショメー
タ形供給量センサ(51)を取付けている。そして、収
穫作業時、前記搬送チェン(45)に送られる穀稈によ
ってセンサアーム(46)を介して作業センサ(47)
が作動し、刈取り動作を確認すると共に、前記搬送チェ
ン(45)に挾持される穀稈量が変化することによって
挾扼杆(48)が搬送チェン(45)に対して接離する
ことにより、前記挾扼杆(48)の接離動作によってセ
ンサアーム(50)を介して供給量センサ(51)が作
動し、刈取部(8)で刈取られて脱穀部(4)に送給さ
れる穀稈量を前記センサ(51)によって検出するよう
に構成している。
【0013】さらに、図1に示す如く、前記エンジン
(21)の燃料噴射ポンプの燃料噴射量を調節する電子
ガバナ(52)を設けるもので、燃料噴射量を調節する
電子ガバナ(52)のラックを作動させるラックアクチ
ュエータ(53)と、燃料噴射量を検出するラック位置
センサ(54)と、エンジン(21)の回転数を検出す
るピックアップ型回転センサ(55)と、電子ガバナ
(52)内部の温度変化を検出して前記各センサ(5
4)(55)の出力を補正させるオイル温度センサ(5
6)を、電子ガバナ(52)に設けると共に、前記エン
ジン(21)の冷却水温を検出する冷却水温センサ(5
7)と、作業者が操作するアクセルレバー(58)また
はペダルの操作量を検出するポテンショメータ型アクセ
ルセンサ(59)と、前記電子ガバナ(52)を、マイ
クロコンピュータで構成する電子ガバナコントローラ
(60)に接続させ、前記各センサ(54)〜(57)
(59)値に基づきラックアクチュータ(53)を作動
制御し、エンジン(21)の回転数を略一定に保って脱
穀部(4)及び刈取部(8)などを駆動するように構成
している。
【0014】また、前記エンジン(21)、脱穀部
(4)、ミッションケース(34)など走行部、刈取部
(8)の無負荷運転時の負荷が適正か否かを表示及び警
報するランプ(61)(62)(63)(64)及びブ
ザー(65)と、エンジン(21)の出力(運転負荷)
を表示する負荷表示器(66)を、前記電子ガバナコン
トローラ(60)に接続させ、エンジン(21)始動
時、脱穀部(4)及びミッションケース(34)及び刈
取部(8)への動力出力時、各部の無負荷運転時の駆動
負荷が正常範囲内であるか否かを自動的に判断し、各ラ
ンプ(61)〜(64)及びブザー(65)によって各
部の作動状況を知らせる。また、エンジン(21)によ
って脱穀部(4)だけを駆動する手扱ぎ作業時、電子ガ
バナ(52)を手扱ぎモードで制御する手扱スイッチ
(67)を前記コントローラ(60)に接続させ、図9
のフローチャートに示す如く、手扱スイッチ(67)の
オン操作により、作業者が穀稈をフィードチェン(5)
に供給して脱穀するのに必要な動力をエンジン(21)
制御により出力させ、手扱ぎ作業に適した状態で脱穀部
(4)を駆動すると共に、手扱ぎ作業時に脱穀負荷が設
定以上に大きくなったとき、作業の異常を検出してブザ
ー(65)を鳴動させかつラックアクチュエータ(5
3)制御によりエンジン(21)を自動的に停止させる
ように構成している。また、脱穀部(4)の排藁処理部
(13)に設ける藁カッター(13a)を脱着させたと
き、または刈取部(8)に補助引起しケースを装着した
とき、試運転時に、脱穀部(4)または刈取部(8)の
駆動負荷が各部の無負荷運転時の駆動負荷よりも異常に
大きくなったとき、前記と同様に、ブザー(65)を鳴
動させかつラックアクチュエータ(53)制御によりエ
ンジン(21)を自動的に停止させるように構成してい
る。
【0015】さらに、前記操作レバー(22)操作によ
って左右操向シリンダ(68)(69)を制御して左右
サイドクラッチ(42)(42)及び左右操向ブレーキ
(43)(43)を作動させたときにオンになる左右操
向ブレーキスイッチ(70)(71)と、主クラッチペ
ダル(29)及び駐車ブレーキレバー(72)の操作に
よって主クラッチ(36)を切にしかつ主ブレーキ(4
4)を入にしたときに夫々オンになる主クラッチスイッ
チ(73)と主ブレーキスイッチ(74)と、前記車速
センサ(41)を、マイクロコンピュータで構成する作
業コントローラ(75)に接続させると共に、刈取クラ
ッチレバー(26)の刈取クラッチ(39)入操作によ
ってオンになる刈取スイッチ(76)と、脱穀クラッチ
レバー(27)の脱穀クラッチ(32)入操作によって
オンになる脱穀スイッチ(77)を、前記作業コントロ
ーラ(75)に接続させる。また、作業コントローラ
(75)と前記電子ガバナコントローラ(60)を接続
させる。そして、図9のフローチャートに示す如く、エ
ンジン(21)を始動させたとき、ラック位置センサ
(54)と回転センサ(55)の検出結果に基づき、ガ
バナコントローラ(60)によってエンジン(21)の
無負荷運転(アイドリング)時の駆動負荷即ちアイドリ
ング負荷(P1=A+B)を演算させ、アイドリング負
荷(A)が設定範囲外のときにエンジンランプ(61)
を点滅させ乍らブザー(65)を鳴動させ、エンジン
(21)部のトラブル表示によって異常を知らせる。ま
た、前記脱穀クラッチレバー(27)操作によって脱穀
クラッチ(32)を入にし、脱穀部(4)を駆動するこ
とにより、脱穀スイッチ(77)がオンになり、ラック
位置センサ(54)と回転センサ(55)の検出結果に
基づき、ガバナコントローラ(60)によって無負荷運
転時の脱穀部(4)の駆動負荷(C=P2−P1、P1
=A+B)を演算させ、無負荷運転時の脱穀負荷(C)
が設定範囲外のときに脱穀ランプ(62)を点滅させ乍
らブザー(65)を鳴動させ、脱穀部(4)のトラブル
表示によって異常を知らせる。また、前記ペダル(2
9)またはレバー(72)操作によって主クラッチ(3
6)を入にし、主クラッチスイッチ(73)がオフにな
って走行出力状態を検出したとき、ラック位置センサ
(54)と回転センサ(55)の検出結果に基づき、ガ
バナコントローラ(60)によって無負荷運転時のミッ
ションケース(34)の走行負荷(D=P3−P2、P
2=A+B+C)を演算させ、無負荷運転時の走行負荷
(D)が設定範囲外のときに走行ランプ(63)を点滅
させ乍らブザー(65)を鳴動させ、ミッションケース
(34)入力部のトラブル表示によって異常を知らせ
る。また、前記刈取クラッチレバー(26)操作によっ
て刈取クラッチ(39)を入にし、刈取部(8)を駆動
することにより、刈取スイッチ(76)がオンになり、
ラック位置センサ(54)と回転センサ(55)の検出
結果に基づき、ガバナコントローラ(60)によって無
負荷運転時の刈取部(8)の駆動負荷(E=P4−P
3、P3=A+B+C+D)を演算させ、無負荷運転時
の刈取負荷(E)が設定範囲外のときに刈取ランプ(6
4)を点滅させ乍らブザー(65)を鳴動させ、刈取部
(8)のトラブル表示によって異常を知らせるように構
成している。
【0016】上記から明らかなように、エンジン(2
1)回転数を検出してエンジン(21)出力制御を行う
コンバインにおいて、無負荷運転時の駆動負荷を検出し
て作業部(4)(8)(34)の故障を自動的に判断す
るコントローラ(60)を設け、作業負荷変化によって
エンジン(21)回転数が変化して刈取または脱穀また
は走行速度が変更される不具合をなくすと共に、無負荷
運転時の駆動負荷に基づき故障しているか否かを自動的
に判断させ、故障している状態で収穫作業が開始される
不具合をなくし、始業点検の簡略化など取扱い操作性の
向上を図るもので、脱穀クラッチ(32)入時の無負荷
運転によって脱穀部(4)の駆動負荷を検出して脱穀部
(4)の故障を判断するように構成し、駆動負荷に基づ
き脱穀部(4)が故障しているか否かを自動的に判断さ
せ、脱穀部(4)の故障を作業者に早期に認知させ、脱
穀部(4)が故障している状態で収穫作業が開始される
不具合をなくし、走行クラッチ(36)入時の無負荷運
転によって走行部であるミッションケース(34)部の
駆動負荷を検出してミッションケース(34)部の故障
を判断するように構成し、駆動負荷に基づきミッション
ケース(34)部が故障しているか否かを自動的に判断
させ、ミッションケース(34)部の故障を作業者に早
期に認知させ、ミッションケース(34)部が故障して
いる状態で収穫作業が開始される不具合をなくすと共
に、刈取クラッチ(39)入時の無負荷運転によって刈
取部(8)の駆動負荷を検出して刈取部(8)の故障を
判断するように構成し、駆動負荷に基づき刈取部(8)
が故障しているか否かを自動的に判断させ、刈取部
(8)の故障を作業者に早期に認知させ、刈取部(8)
が故障している状態で収穫作業が開始される不具合をな
くすように構成している。
【0017】また、作業クラッチである脱穀クラッチ
(32)または刈取クラッチ(39)入時の無負荷運転
によって作業部である脱穀部(4)または刈取部(8)
の駆動負荷を検出して各部(4)(8)の故障を判断す
るように構成し、駆動負荷に基づき脱穀部(4)または
刈取部(8)が故障しているか否かを自動的に判断さ
せ、脱穀部(4)または刈取部(8)の故障を作業者に
早期に認知させ、脱穀部(4)または刈取部(8)が故
障している状態で収穫作業が開始される不具合をなく
し、例えば排藁処理部(13)のカッター(13a)の
脱着に際し、該カッター(13a)が適正に装着された
ことを容易に確認できる一方、刈取部(8)に補助引起
ケースを装着させたときの動作が適正であるか否かを容
易に判断できると共に、作業者が穀稈を脱穀部(4)に
供給する手扱ぎ作業時のエンジン(21)出力を設定す
る手扱スイッチ(67)を設け、手扱ぎ作業中にエンジ
ン(21)の手扱ぎ作業負荷が一定以上に増大したとき
にエンジン(21)を自動的に停止させるように構成
し、手扱ぎ作業中に脱穀部(4)などの駆動負荷が異常
に増大したときにエンジン(21)が自動的に停止し、
藁詰りなどの不具合による損傷を低減させるように構成
している。
【0018】さらに、前記作業センサ(47)と、供給
量センサ(51)を、前記作業コントローラ(75)に
接続させると共に、前記主変速レバー(24)を収穫作
業速度域で変速動作させる変速モータ(78)を前記作
業コントローラ(75)に接続させ、図7に示す穀稈供
給量(Q)とエンジン(21)の出力(P)の相対関係
により、供給量センサ(51)から出力される刈取部
(8)の穀稈供給量(Q)に基づきエンジン(21)の
負荷変動を予測し、実際に穀稈供給量(Q)によって脱
穀負荷が増減してエンジン(21)負荷が増減するまで
に、変速モータ(78)の車速制御により、穀稈供給量
(Q)を変更し、脱穀部(4)の穀稈供給量(Q)を略
一定(Q1<Q<Q2)に保ち、エンジン(21)の負
荷変化即ち出力(P)を略一定(P5<P<P6)に維
持するように構成している。また、脱穀部(4)に送給
される穀稈供給量(Q)が基準値(Q1、Q2)内で、
エンジン(21)の出力(P)が設定値(P5、P6)
以外のとき、供給量基準値(Q1、Q2)を小さくした
り大きくすることにより、エンジン出力(P)が設定値
(P5、P6)内で作業が行えるように供給量基準値
(Q1、Q2)が補正され、エンジン(21)負荷を略
一定(P5<P<P6)に保ち乍ら作業能率を向上させ
る車速制御が行えるように構成している。
【0019】さらに、図7に示す如く、穀稈供給量
(Q)とエンジン(21)の出力(P)との関係を圃場
試験により求めてデータ入力させると共に、前記供給量
センサ(51)の一定時間前の供給量(Qm)と現在の
供給量(Qn)に基づき、供給量変化率(dQ)を演算
(dQ=1+(Qn−Qm)/Qm)し、図8に示す如
く、前記変化率(dQ)が基準(図7のデータ)よりも
大きいとき、車速制御の基準回転数(R)を1ステップ
(R1からR2、またはR2からR3)上げる一方、前
記変化率(dQ)が基準(図7のデータ)よりも小さい
とき、車速制御の基準回転数(R)を1ステップ(R2
からR1、またはR3からR2)下げるもので、前記穀
稈供給量(Q)の変化率(dQ)に基づきエンジン(2
1)の負荷即ち出力(P)を想定し、目標エンジン回転
数(R1、R2、R3)を変化率(dQ)の変動幅に応
じて高めに設定し、ラック位置センサ(54)及び回転
センサ(55)の検出結果に基づくラックアクチュエー
タ(53)自動制御の応答速度を早くすると共に、前記
変化率(dQ)の変動幅が設定値以上になったときに、
目標エンジン回転数(R1、R2、R3)を自動的に修
正し、この修正制御のハンチングを防ぐように構成して
いる。
【0020】また、上記のように、穀稈供給量(Q)の
変化率(dQ)に基づきエンジン(21)の目標回転数
(R1、R2、R3)を上げ、負荷増大に対してエンジ
ン出力(P)を増加させて補うことにより、目標エンジ
ン回転数(R3)がエンジン(21)の最大出力(P)
の設定値(例えばP×0.9=90パーセント)よりも
大きくなったとき、前記ブザー(65)を断続鳴動さ
せ、エンジン(21)の過負荷を警報し、エンジン(2
1)がオーバーヒートするのを防ぐように構成してい
る。
【0021】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、エンジン(21)回転数を検出してエンジン(2
1)出力制御を行うコンバインにおいて、無負荷運転時
の駆動負荷を検出して作業部(4)(8)(34)の故
障を自動的に判断するコントローラ(60)を設けたも
ので、作業負荷変化によってエンジン(21)回転数が
変化して刈取または脱穀または走行速度が変更される不
具合をなくすことができると共に、無負荷運転時の駆動
負荷に基づき故障しているか否かを自動的に判断させる
から、故障している状態で収穫作業が開始される不具合
をなくすことができ、始業点検の簡略化など取扱い操作
性の向上を容易に図ることができるものである。
【0022】また、脱穀クラッチ(32)入時の無負荷
運転によって脱穀部(4)の駆動負荷を検出して脱穀部
(4)の故障を判断するように構成したもので、駆動負
荷に基づき脱穀部(4)が故障しているか否かを自動的
に判断させるから、脱穀部(4)の故障を作業者に早期
に認知させることができ、脱穀部(4)が故障している
状態で収穫作業が開始される不具合をなくすことができ
るものである。
【0023】また、走行クラッチ(36)入時の無負荷
運転によって走行部(34)の駆動負荷を検出して走行
部(34)の故障を判断するように構成したもので、駆
動負荷に基づき走行部(34)が故障しているか否かを
自動的に判断させるから、走行部(34)の故障を作業
者に早期に認知させることができ、走行部(34)が故
障している状態で収穫作業が開始される不具合をなくす
ことができるものである。
【0024】また、刈取クラッチ(39)入時の無負荷
運転によって刈取部(8)の駆動負荷を検出して刈取部
(8)の故障を判断するように構成したもので、駆動負
荷に基づき刈取部(8)が故障しているか否かを自動的
に判断させるから、刈取部(8)の故障を作業者に早期
に認知させることができ、刈取部(8)が故障している
状態で収穫作業が開始される不具合をなくすことができ
るものである。
【0025】また、作業クラッチ(32)(39)入時
の無負荷運転によって作業部(4)(8)の駆動負荷を
検出して作業部(4)(8)の故障を判断するように構
成したもので、駆動負荷に基づき作業部(4)(8)が
故障しているか否かを自動的に判断させるから、作業部
(4)(8)の故障を作業者に早期に認知させることが
でき、作業部(4)(8)が故障している状態で収穫作
業が開始される不具合をなくすことができるものであ
る。
【0026】また、作業者が穀稈を脱穀部(4)に供給
する手扱ぎ作業時のエンジン(21)出力を設定する手
扱スイッチ(67)を設け、手扱ぎ作業中にエンジン
(21)の手扱ぎ作業負荷が一定以上に増大したときに
エンジン(21)を自動的に停止させるように構成した
もので、手扱ぎ作業中に脱穀部(4)などの駆動負荷が
異常に増大したときにエンジン(21)が自動的に停止
し、藁詰りなどの不具合による損傷を容易に低減できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】エンジン出力説明図。
【図5】穀稈供給量センサ部の平面図。
【図6】エンジン負荷線図。
【図7】エンジン出力線図。
【図8】エンジン回転数線図。
【図9】故障診断制御フローチャート。
【符号の説明】
(4) 脱穀部(作業部) (8) 刈取部(作業部) (21) エンジン (32) 脱穀クラッチ(作業クラッチ) (34) ミッションケース(走行部) (36) 走行クラッチ (39) 刈取クラッチ(作業クラッチ) (60) 電子ガバナコントローラ (67) 手扱スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数を検出してエンジン出力
    制御を行うコンバインにおいて、無負荷運転時の駆動負
    荷を検出して作業部の故障を自動的に判断するコントロ
    ーラを設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 脱穀クラッチ入時の無負荷運転によって
    脱穀部の駆動負荷を検出して脱穀部の故障を判断するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバ
    イン。
  3. 【請求項3】 走行クラッチ入時の無負荷運転によって
    走行部の駆動負荷を検出して走行部の故障を判断するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバ
    イン。
  4. 【請求項4】 刈取クラッチ入時の無負荷運転によって
    刈取部の駆動負荷を検出して刈取部の故障を判断するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバ
    イン。
  5. 【請求項5】 作業クラッチ入時の無負荷運転によって
    作業部の駆動負荷を検出して作業部の故障を判断するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバ
    イン。
  6. 【請求項6】 作業者が穀稈を脱穀部に供給する手扱ぎ
    作業時のエンジン出力を設定する手扱スイッチを設け、
    手扱ぎ作業中にエンジンの手扱ぎ作業負荷が一定以上に
    増大したときにエンジンを自動的に停止させるように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3272950A1 (en) 2016-07-22 2018-01-24 Kubota Corporation Work vehicle with abnormality detection system
JP2020182402A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社クボタ 走行制御装置、走行制御方法および草刈機
US11181900B2 (en) 2017-07-26 2021-11-23 Ls Mtron Ltd. Agricultural work vehicle and system and method for monitoring state of agricultural work vehicle

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