JPH10153811A - スライドカバー付きカメラ - Google Patents

スライドカバー付きカメラ

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JPH10153811A
JPH10153811A JP9161059A JP16105997A JPH10153811A JP H10153811 A JPH10153811 A JP H10153811A JP 9161059 A JP9161059 A JP 9161059A JP 16105997 A JP16105997 A JP 16105997A JP H10153811 A JPH10153811 A JP H10153811A
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JP
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slide cover
camera
closed position
cover
slide
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Application number
JP9161059A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Ota
英史 太田
Kiyosada Machida
清貞 町田
Junichi Omi
淳一 尾見
Noboru Akami
昇 赤見
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラを大型化させることなく、スライドカ
バーの浮き上がりを防止することができるスライドカバ
ー付きカメラを提供する。 【解決手段】 カメラ本体1前面の上端および下端のそ
れぞれに近接した位置に形成され、スライドカバー3を
閉位置と開位置との間でスライド可能に支持する2本の
レール1a,1bと、スライドカバー3に形成され、ス
ライドカバー3のスライド方向の全長よりも短い係合長
により、スライドカバー3をレール1a,1bにスライ
ド可能に取付ける爪部3a,3bとを備え、スライドカ
バー3の閉位置方向端部に形成され、スライドカバー3
が閉位置にあるときに閉位置方向端部をカメラ本体1に
対して固定する係止部3cによりスライドカバー3の浮
き上がりを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズの前面
を覆う閉位置と撮影レンズの前面から退避する開位置と
の間でスライド可能なスライドカバー付きカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラを示す図12において、1
01はカメラ本体、102は撮影時にはカメラ本体10
1からカメラ前面方向に突出するとともに、撮影以外の
時には沈胴可能に設けられたレンズ鏡筒、103はカメ
ラ前面に取付けられ、沈胴されたレンズ鏡筒102を覆
う閉位置とレンズ鏡筒102から退避する開位置との間
でスライド可能とされたスライドカバー、108はカメ
ラ底面に取付けられ、カートリッジ室を開閉するカート
リッジ室蓋である。スライドカバー103はカメラ本体
101前面の上下端部にそれぞれ形成されたレール10
1aにより案内されてスライド可能とされている。
【0003】図12に示すカメラでは、スライドカバー
103が閉位置から開位置に至るどの位置にある場合
も、スライドカバー103の横幅(スライド方向)の全
体がレール101aと嵌合するように、レール101a
を図12において左端にあたるカメラ側面まで延設して
いる。これにより閉位置から開位置に至るあらゆる位置
において、スライドカバー103の浮き上がり(カメラ
本体1の前面からの浮き上がり)が抑止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示す
カメラではスライドカバー103の開方向に向ってカメ
ラ側面までレール101aを延しているので、図12の
配置においてレール101aとカメラ底面に取付けられ
たカートリッジ蓋108とが互いに接触してしまう。こ
のような接触を回避するためには、レール101aの位
置をさらにカメラ前面側に移動させる必要があり、その
分カメラが大型化してしまう。
【0005】また、スライドカバーと連動したスイッチ
やスライドカバーの移動を規制したり検知したりするた
めの各種の装置等をスライドカバーにより視覚的に隠し
たい場合がある。しかしこの場合に、スライドカバーが
開位置にあっても閉位置にあっても隠れる領域を確保す
るためには、スライドカバーの横幅(スライド方向の
幅)を大きくしなければならず、カメラが大型化すると
いう問題がある。
【0006】本発明は、カメラを大型化させることな
く、スライドカバーの浮き上がりを防止することができ
るスライドカバー付きカメラを提供することを目的とす
る。また、本発明は、カメラを大型化させることなく、
各種の装置をスライドカバーにより覆い隠すことができ
るスライドカバー付きカメラを提供することを別の目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)実施の形態を示す図1〜図11に対応づけて説明
すると、請求項1に記載の発明は、レンズ鏡筒2をカメ
ラ前面方向から覆う閉位置およびレンズ鏡筒2から退避
する開位置の間をカメラ本体1に即して移動可能とされ
たスライドカバー3と、カメラ本体1前面の上端および
下端のそれぞれに近接した位置に形成され、スライドカ
バー3を閉位置と開位置との間でスライド可能に支持す
る2本のレール1a,1bと、スライドカバー3に形成
され、スライドカバー3のスライド方向の全長よりも短
い係合長により、スライドカバー3をレール1a,1b
にスライド可能に取付ける係合部3a,3bと、スライ
ドカバー3の閉位置方向端部に形成され、スライドカバ
ー3が閉位置にあるときに閉位置方向端部をカメラ本体
1に対して固定する係止部3cとを備えることにより上
述の目的が達成される。 (2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスラ
イドカバー付きカメラにおいて、係止部3cをスライド
カバー3の閉位置方向端部の中央付近に取付けたもので
ある。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記
載のスライドカバー付きカメラにおいて、係止部3cを
係合部3a,3bに対してカメラ本体1前面側に位置さ
せ、係止部3cの係止力および係止部3cと係合部3
a,3bとの距離に基づくモーメントによってスライド
カバー3の回動を抑制するようにしたものである。 (4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のスライドカバー付きカメラにおいて、カ
メラ本体1の前面に、開位置にあるスライドカバー3の
一部を収納し、スライドカバー3の開方向端部側がカメ
ラ本体1から浮き上がることを防止する浮き上がり防止
部材11を設けたものである。 (5)請求項5に記載の発明は、レンズ鏡筒22をカメ
ラ前面方向から覆う閉位置およびレンズ鏡筒22から退
避する開位置の間をカメラ本体に即して移動可能とされ
たスライドカバー27と、スライドカバー27をカメラ
本体から取り外したと仮定したときに、カメラ前面方向
から視認可能なカメラ本体に形成された装置21aとを
備え、スライドカバー27の開位置方向端部に突出部2
7aを形成し、スライドカバー27が開位置にある場合
には、突出部27aのカメラ背面側に装置21aが隠れ
ることによりカメラ前面方向から装置21aが視認でき
ないようにするとともに、スライドカバー27が閉位置
にある場合には、スライドカバー27のカメラ背面側に
装置21aが隠れることによりカメラ前面方向から装置
21aが視認できないようにしたことにより上述の目的
が達成される。 (6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のスラ
イドカバー付きカメラにおいて、装置をカメラ本体に形
成された開口21aとしたものである。 (7)請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のスラ
イドカバー付きカメラにおいて、閉位置にあるスライド
カバー27の突出部27aを収納する収納部21bと、
収納部21bの内部で突出部27aを支持し閉位置にあ
るスライドカバー27のガタ付きを抑制する支持装置3
3とを備えるものである。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態− 以下、図1〜図6を用いて、本発明によるスライドカバ
ー付きカメラの第1の実施の形態について説明する。
【0010】図1〜図3において、1はカメラ本体、2
はカメラ本体1に取付けられ、撮影時にはカメラ前面に
向けて突出し(図3参照)、撮影時以外はカメラ本体1
内に沈胴可能とされた(図4参照)レンズ鏡筒、3はカ
メラ本体1の前面にスライド可能に取付けられたスライ
ドカバーである。
【0011】図1および図2に示すように、カメラ本体
1の前面のレンズ鏡筒2の上部にはファインダー対物レ
ンズ4および測距用AFの窓5が、カメラ本体1の前面
右側にはストロボ発光部6が、それぞれ設けられてい
る。また、図1および図2に示すようにカメラ本体1の
上面にはレリーズボタン7が突設され、図2および図3
に示すようにカメラ本体1の底面にはカートリッジ室を
開閉するカートリッジ蓋8が回動可能に取付けられてい
る。
【0012】図1および図2に示すように、スライドカ
バー3の上端部および下端部は、それぞれスライドカバ
ー3の中央部に比べて横幅(AB方向の幅)が小さくさ
れ、図1、図2および図5に示すようにスライドカバー
3の上端部にはカメラ本体1の方向に屈曲した形状の爪
部3aが、スライドカバー3の下端部には爪部3aと同
様の形状の爪部3bが、それぞれ形成されている。
【0013】図1〜図3および図5に示すように、カメ
ラ本体1の前面の上下端には、それぞれレール1aおよ
びレール1bが形成されており、図5に示すようにスラ
イドカバー3の爪部3aがレール1aと、爪部3bがレ
ール1bとそれぞれ係合している。爪部3aおよび爪部
3bはそれぞれレール1aおよびレール1bに沿って摺
動可能とされ、これによりスライドカバー3がカメラ本
体1の前面に即して図1および図2においてAB方向に
スライド可能とされている。レール1a,1bはスライ
ドカバー3が図1に示す閉位置および図2に示す開位置
の間を移動するときの爪部3a,3bの移動範囲に対応
した長さとされ、図1および図2に示すように、カメラ
左側面までは延設されていない。
【0014】図2および図4に示すように、カメラ本体
1の前面にはウイング部11がカメラ本体1と一体に取
付けられており、開位置あるいは開位置と閉位置との中
間にあるスライドカバー3の一部がウイング部11とカ
メラ本体1との間に形成された貫通孔に収納可能とされ
ている。これによりスライドカバー3の開方向端部側の
浮き上がりが防止される。
【0015】図1に示すように、スライドカバー3をA
方向にスライドさせ閉位置に到達させると、沈胴された
レンズ鏡筒2がスライドカバー3内に収納される。また
図2に示すように、スライドカバー3をB方向にスライ
ドさせ開位置に到達させると、レンズ鏡筒3はスライド
カバー3から露出されるので、撮影が可能となる。
【0016】図1および図2に示すように、スライドカ
バー3の右端には係止部3cが突設されており、係止部
3cにはカメラ前面方向に突出した突起3dが形成され
ている。また図4および図6に示すように、カメラ本体
1には係止部3cと係合可能に形成された係止部1cが
形成され、係止部1cには突起3dを収納する凹部1d
が形成されている。
【0017】スライドカバー3を閉位置に向けてA方向
に移動させると、係止部3cの弾性変形を伴って係止部
3cが係止部1cに入り込む。スライドカバー3が閉位
置に到達すると、図4および図6に示すように、変形に
より蓄えられた係止部3cの弾性力によって係止部3c
に突設された突起3dが係止部1cに形成された凹部1
dにはまり込み、これによりスライドカバー3が閉位置
に固定される。
【0018】上述のように、スライドカバー3には中央
部に比べて幅の狭い上下端に形成された爪部3a,3b
を介してレール1a,1bと係合しているので、スライ
ドカバー3とレール1a,1bとの係合代は短くされて
いる。しかも爪部3a,3bとレール1a,1bとの間
には摺動を可能とするための間隙(遊び)がある。この
ため仮にレール1a,1bによる支持のみとした場合に
は、スライドカバー3は爪部3a,3bとレール1a,
1bとの接触点を支点として回動しやすく、とくに図1
における左端部でスライドカバー3の浮き上がりが問題
となる。すなわち、スライドカバー3がカメラの鉛直軸
(図1及び図2において上下方向に延びる軸)を回動軸
とする回転方向に回動して、図1におけるスライドカバ
ー3の左端がカメラ前面側に浮き上がってしまう。
【0019】しかるに第1の実施の形態のカメラでは、
スライドカバー3が閉位置にある場合、係止部3cと係
止部1cとの接触によりスライドカバー3の回動が妨げ
られるので、スライドカバー3の浮き上がりを抑制する
ことができる。
【0020】この点についてさらに説明すると、スライ
ドカバー3はカメラ本体1の前面形状に即して湾曲して
いるため、スライドカバー3の閉方向端部の中央付近に
形成された係止部3cの位置を基準とすると、図5に示
すようにレール1a,1bおよび爪部3a,3bはカメ
ラ背面に向けてある程度後退した位置に形成されてい
る。したがって、例えば爪部3a,3bとレール1a,
1bとの接触により形成されるスライドカバー3の回転
軸Xに対して、係止部3cはカメラ前方に距離dだけ離
れた位置にくる。このため、係止部3cと回動軸Xとの
距離を大きくとることができ、係止部3cでの係止力お
よび上述の距離に基づくモーメントにより、スライドカ
バー3の回動を効果的に抑止することができる。なお図
5の符号3cは係止部3cの位置を示したものである。
【0021】また、係止部3cと係止部1cとの係合に
よりクリック機能を発揮させる必要があるので、スライ
ドカバー3が閉位置にあるときスライドカバー3のAB
方向の移動については遊びがゼロとなり、またAB方向
の係止力はある程度強く設定される。ところが、図5に
示すように、係止部3cと回動軸Xとはカメラの前後方
向にずれた位置関係にあるため、スライドカバー3のX
軸回りの回動は係止部3cのAB方向成分の運動を伴う
こととなる。このため係止部3cによるAB方向の係止
力がスライドカバー3の回動を抑制するモーメントとし
て有効に機能することとなり、閉位置にあるスライドカ
バー3の浮き上がりが効果的に抑制できる。
【0022】次に、閉位置にあるスライドカバー3にB
方向の力を印加してゆくと、スライドカバー3の微小な
移動に伴って係止部3cの弾性変形が徐々に大きくな
り、B方向の力が一定値を越えると突起3dと凹部1d
との係合が外れる。係合が外れた後、スライドカバー3
をB方向にスライドさせると、図2および図4に示すよ
うに、スライドカバー3の開方向端部側がウイング部1
1の貫通孔に収納される。スライドカバー3をB方向に
完全にスライドさせるとスライドカバー3は開位置に到
達するが、このときもスライドカバー3の一部がウイン
グ部11に収納されている。このように、閉位置からあ
る程度スライドカバー3をB方向にスライドさせるとス
ライドカバー3の一部がウイング部11に挿入されるの
で、スライドカバー3の回動がウイング部11により規
制され、スライドカバー3の浮き上がりが抑制される。
【0023】第1の実施の形態のカメラでは、スライド
カバー3の爪部3a,3bの幅(図1および図2におけ
るAB方向の幅)を小さくしたので、レール1a,1b
を短くすることができ、したがって、図3に示すように
カートリッジ蓋8とレール1a,1bとの干渉が生じな
い。また、閉位置では係止部3cおよび係止部1cを係
合させるようにし、開位置ではウイング部11にスライ
ドカバー3を挿入させるようにしたので、スライドカバ
ー3の浮き上がりを抑制することができる。
【0024】−第2の実施の形態− 以下、図7〜図11を用いて、本発明によるスライドカ
バー付きカメラの第2の実施の形態について説明する。
【0025】図7および図8において、21はカメラ本
体、22は撮影レンズ22aを収納するレンズ鏡筒、2
3はファインダー対物レンズ、24はAF(オートフォ
ーカス)投光窓、25はAF(オートフォーカス)受光
窓、26はストロボ窓である。レンズ鏡筒22は撮影時
(カメラの電源をオンしたとき)にカメラ前方に向けて
繰り出され、非撮影時にはカメラ本体21内に沈胴可能
とされている。
【0026】27は沈胴したレンズ鏡筒22をカメラ前
面側から覆う閉位置と、レンズ鏡筒22から退避する開
位置との間をカメラ本体21に沿ってスライド可能に設
けられたスライドカバーであり、図7〜図9の各図はス
ライドカバー27が開位置にある状態を、図10および
図11はスライドカバー27が閉位置にある状態をそれ
ぞれ表している。スライドカバー27が開位置にあると
きには、繰り出し動作によりレンズ鏡筒22をカメラ本
体21から突出させることができ(図8参照)、これに
より写真撮影が可能となる。
【0027】図8〜図11に示すように、スライドカバ
ー27の閉方向端部(図7において右方端部)には突出
片27aが形成され、さらにスライドカバー27の裏面
(カメラ背面側の面)の突出片27aの近傍には切欠部
27bが形成されている。また図7〜図11に示すよう
に、カメラ本体21には、開位置におけるスライドカバ
ー27の切欠部27bに対向して開口21aが形成され
ている。
【0028】図8および図9において、28はレンズ鏡
筒22の繰り出しおよび繰り込み動作と連動して回転す
るカム付きギアである。図8に示すように、カム付きギ
ア28はモータ42を動力として回転するギア機構43
を介して駆動されるが、ギア機構43の駆動力はカム付
きギア28のみならず、レンズ鏡筒22のヘリコイド機
構(不図示)にも同時に伝達されるように構成されてい
るため、レンズ鏡筒22の繰り出しおよび繰込み動作に
同期してカム付きギア28が回転する。図8において、
41はモータ42を制御する制御装置である。
【0029】30は開位置にあるスライドカバー27の
移動を禁止するための係止レバーである。係止レバー3
0は回転軸29回りに回動可能に設けられた第1部材3
0Aおよび第2部材30Bと、第1部材30Aを反時計
回り方向に、第2部材30Bを時計回り方向にそれぞれ
付勢するばね30Cとからなる。
【0030】図9に示すように、第1部材30Aはばね
30Cのばね力によって常にカム付きギア28のカム部
に当接されており、カム付きギア28の回転にともなっ
て第1部材30Aの接触部位が移動し、そのときのカム
の高さが変化する。図8および図11を比較参照すれば
分かるように、カムの高さに応じて第1部材30Aの回
動角が変化し、第1部材30Aと結合された第2部材3
0Bも第1部材30Aとともに回動軸29の回りを回動
する。上述のように、カム付きギア28はレンズ鏡筒2
2の繰り出しおよび繰込みと同期して回転するので、第
1部材30Aおよび第2部材30Bの回動はレンズ鏡筒
22の移動と同期したものとなる。第2部材30Bには
爪部30Baが形成されており、爪部30Baは第2部
材30Bの回動に応じて、開口21aから本体カバー2
1の外側(カメラ前面側)に突出する突出位置と、本体
カバー21内に収納される収納位置との間を移動する。
【0031】図7、図8、図10および図11に示すよ
うに、本体カバー21には、閉位置にあるスライドカバ
ー27の突出片27aを収納する収納部21bが形成さ
れている。図8において、33はその一端部が収納部2
1bの内部に露出され、カメラ前後方向に摺動可能に設
けられたクリックピン、34は取付具34aを介してカ
メラ本体21に取付けられ、クリックピン33をカメラ
前方に向けて付勢する付勢ばねである。クリップピン3
3の他端にはクリップピン33の他の部分よりも大きな
径を有する頭部33aが形成され、頭部33aによって
付勢ばね34のばね力を受ける。また図8に示すよう
に、頭部33aが本体カバー21と当接することによ
り、クリップピン33のカメラ前方への移動が制限され
る。
【0032】以上のように構成された第2の実施の形態
のカメラの動作について、次に説明する。第2の実施の
形態のカメラでは、不図示のメインスイッチがスライド
カバー27と連動しており、撮影者がスライドカバー2
7を開位置に操作するとメインスイッチがオンするよう
に構成されている。また、スライドカバー27が開位置
にある場合には、不図示の操作ボタンを操作することに
よりメインスイッチをオフさせることができる。
【0033】図11に示すようにスライドカバー27が
閉位置にあり、したがってメインスイッチがオフのとき
には、レンズ鏡筒22はリセット位置(沈胴した位置)
にある。このとき係止レバー30の第1部材30Aはカ
ム付きギア28のカムの低い部位に当接しており、爪部
30Baが本体カバー21の外部に突出しない収納位置
まで第2部材30Bがばね30Cのばね力により反時計
回り方向に回動されている。またこのとき、開口21a
はスライドカバー27により覆われており、カメラ前面
側から視認することはできない。
【0034】図10および図11に示す状態からスライ
ドカバー27を操作し、図7、図8および図9に示すよ
うにスライドカバー27を開位置に移動させると、メイ
ンスイッチがオンする。メインスイッチがオンすると、
制御装置41からの信号に従ってモータ42が正転し、
リセット位置にあったレンズ鏡筒22はギア機構43を
介して駆動され、撮影可能位置まで繰り出される。
【0035】このときカム付きギア28はレンズ鏡筒2
2の繰り出しに同期して回転し、レンズ鏡筒22が撮影
可能位置に到達したときには、図8および図9に示すよ
うに第1部材30Aはカム付きギア28のカムの高い部
位に当接する。すなわち、レンズ鏡筒22の繰り出しに
ともない、第1部材30Aはギア28のカムにより時計
回り方向に押込まれるので、第1部材30Aがばね30
Cの付勢力に抗して図8、図9および図11において時
計回り方向に回動し、ばね30Cを介して第1部材30
Aと結合された第2部材30Bもまた、時計回り方向に
回動する。
【0036】図8および図9に示すように、第2部材3
0Bが時計回りに回動すると、第2部材30Bに形成さ
れた爪部30Baは開口21aからカメラ外部に突出す
る突出位置に到達し、爪部30Baの先端がスライドカ
バー27の切欠部27b内に収納される。このため、ス
ライドカバー27が開位置にある場合にスライドカバー
27に閉位置に向かう力を加えたとしても、爪部30B
aと切欠部27bの側面との当接によりスライドカバー
27の移動が阻止され、それ以上スライドカバー27を
移動させることができない。したがって、誤操作等によ
ってスライドカバー27が不用意に閉方向に移動されて
しまうことが禁止される。また、このとき、第2の実施
の形態のカメラでは、スライドカバー27の突出片27
aが形成されているために開口21aがスライドカバー
27(突出片27a)により完全に覆い隠され、カメラ
前面側から視認できない。
【0037】一方、スライドカバー27が開位置にある
状態(図7、図8および図9)からメインスイッチをオ
フすると、制御装置41からの信号に従ってモータ42
が逆転し、レンズ鏡筒22が繰込まれる。レンズ鏡筒2
2の繰込み動作と連動してカム付きギア28が回転(逆
転)するので、図11に示すように第2部材30Bは反
時計回り方向に回動し、レンズ鏡筒22が完全に沈胴し
た状態では爪部30Baが本体カバー21から突出しな
い収納位置に到達する。したがって、レンズ鏡筒22の
沈胴後には、スライドカバー27の閉方向への移動が許
容される。
【0038】次に、図11に示すようにスライドカバー
27を閉位置に移動させると、突出片27aが収納部2
1bに収納される。このとき、収納部21bに収納され
た突出片27aに向けてクリックピン33が付勢ばね3
4のばね力により押し当てられ、突出片27aはクリッ
クピン33と本体カバー21との間に挟み込まれる。こ
のようにスライドカバー27が閉位置にある場合には、
突出片27aがクリックピン33と本体カバー21との
間に挟み込まれるので、スライドカバー27のガタつき
が減少する。また、突出片27aを収納部21bから退
避させるためには、クリックピン33との間、あるいは
本体カバー21との間の摩擦力に対抗するだけの、ある
程度の力(クリック力に対抗する力)が必要となるの
で、不用意にスライドカバー27を開けてしまうおそれ
が減少する。
【0039】以上のように、第2の実施の形態のスライ
ドカバー付きカメラでは、スライドカバー27が開位置
にあるときに係止レバー30とスライドカバー27とが
係合状態にあるので、スライドカバー27の移動が禁止
される。またスライドカバー27が閉位置にあるときに
は、突出片27aが収納部21b内で挟み込まれるの
で、充分なクリック力が獲得でき、不用意にスライドカ
バー27を開けてしまうおそれが減少するとともに、ス
ライドカバー27のガタつきが低減される。
【0040】さらに第2の実施の形態では、開位置にあ
るスライドカバー27の突出片27aにより覆い隠され
る位置に開口21aが形成され、図7および図10に示
すように、スライドカバー27の位置に依存せず常に開
口21aがスライドカバー27により覆い隠される。仮
に突出片27aを形成せずスライドカバー27の開方向
端部を直線で構成し、しかもスライドカバーの横幅(ス
ライド方向の幅)を第2の実施の形態と同一とした場合
には、開位置および閉位置におけるスライドカバーのオ
ーバラップ領域が小さくなり、本体カバー21に形成さ
れた開口等の装置を隠すためのスペースが確保できな
い。また、突出片27のような突出部を設けずにこのよ
うなスペースを確保するためにはスライドカバーの横幅
を大きくせざるを得ず、カメラの大型化を招く。
【0041】また、第2の実施の形態では、開口21a
を常にスライドカバー27で覆うようにしたのでカメラ
への不要な引っ掛かり等が防止でき操作性が向上すると
ともに、カメラ正面から見たときに開口21aが認識さ
れないので、デザイン上好ましいカメラを得ることがで
きる。また、スライドカバー27の移動を禁止するため
の機構である係止レバー30や切欠部27b等、および
スライドカバー27にクリック力を与えるための機構で
あるクリックピン33やばね34等もカメラ正面側から
見えない位置に配置しているので、カメラの操作性やデ
ザインを害しない。
【0042】本実施の形態では、開位置にあるスライド
カバー27の突出片27aのカメラ背面側に開口21a
を形成し、開口21aを利用して開位置にあるスライド
カバー27の移動を禁止するロック機構を設けるように
している。しかし、このようなロック機構に代えてスラ
イドカバーの移動と連動するスイッチやスライドカバー
の位置を検出する検出機構等を設けてもよい。
【0043】発明の実施の形態および請求項1〜4の記
載において、爪部3a,3bが係合部に、ウイング部1
1が浮き上がり防止部材に、それぞれ対応する。また、
発明の実施の形態および請求項5〜7の記載において、
開口21aが装置に、突出片27aが突出部に、クリッ
クピン33が支持装置に、それぞれ対応する。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、スライ
ドカバーのスライド方向の全長よりも短い係合長によ
り、スライドカバーをレールにスライド可能に取付ける
係合部をスライドカバーに形成したので、カメラの大型
化を回避できる。またこのとき、スライドカバーが閉位
置にあるときに、スライドカバーをカメラ本体に対して
固定する係止部をスライドカバーの閉位置方向端部に形
成したので、閉位置にあるときのスライドカバーの浮き
上がりが抑制される。請求項3に記載の発明によれば、
係止部は係合部に対してカメラ本体前面側に位置してい
るので、スライドカバーの回動を効果的に抑制すること
ができる。請求項4に記載の発明によれば、カメラ本体
の前面に開位置にあるスライドカバーの一部を収納する
浮き上がり防止部材を設けたので、閉位置にあるときの
みならず、開位置にある場合においてもスライドカバー
の開方向端部側の浮き上がりを抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、スライドカバーの開位
置方向端部に突出部を形成し、スライドカバーが開位置
にある場合には、開位置にあるスライドカバーの突出部
のカメラ背面側に装置が隠れることによりカメラ前面方
向から装置が視認できないようにするとともに、スライ
ドカバーが閉位置にある場合には、スライドカバーのカ
メラ背面側に装置が隠れることによりカメラ前面方向か
ら装置が視認できないようにしたので、装置を常にスラ
イドカバーにより覆い隠すようにした場合でも、カメラ
の大型化を回避することができる。またカメラの操作性
を低下させずデザインを害しない。請求項7に記載の発
明によれば、収納部の内部で突出部を支持し、閉位置に
あるスライドカバーのガタ付きを抑制するので、カメラ
の操作性を低下させずデザインを害しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスライドカバー付きカメラの第1
の実施の形態において、スライドカバーが閉位置にある
状態を示す図。
【図2】図1に示す実施の形態のカメラにおいて、スラ
イドカバーが開位置にある状態を示す図。
【図3】図2のIII−III線方向からみた状態を示す図。
【図4】図1のIV−IV線における断面図。
【図5】図1のV−V線における断面図。
【図6】図4のC部を示す拡大図。
【図7】スライドカバーが開位置にある状態の第2の実
施の形態のスライドカバー付きカメラをカメラ前面から
見た図。
【図8】図7のVIII−VIII線における断面図。
【図9】図8の係止レバーの近傍を示す拡大図。
【図10】スライドカバーが閉位置にある状態の第2の
実施の形態のスライドカバー付きカメラをカメラ前面か
ら見た図。
【図11】図10のXI−XI線における断面図。
【図12】従来のスライドカバー付きカメラを示す図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 1a レール 1b レール 2 レンズ鏡筒 3 スライドカバー 3a 爪部 3b 爪部 3c 係止部 11 ウイング部 21 本体カバー 21a 開口 21b 収納部 22 レンズ鏡筒 27 スライドカバー 27a 突出片 33 クリックピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤見 昇 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒をカメラ前面方向から覆う閉
    位置および前記レンズ鏡筒から退避する開位置の間をカ
    メラ本体に即して移動可能とされたスライドカバーと、 カメラ本体前面の上端および下端のそれぞれに近接した
    位置に形成され、前記スライドカバーを前記閉位置と前
    記開位置との間でスライド可能に支持する2本のレール
    と、 前記スライドカバーに形成され、前記スライドカバーの
    スライド方向の全長よりも短い係合長により、前記スラ
    イドカバーを前記レールにスライド可能に取付ける係合
    部と、 前記スライドカバーの閉位置方向端部に形成され、前記
    スライドカバーが閉位置にあるときに前記閉位置方向端
    部をカメラ本体に対して固定する係止部とを備えること
    を特徴とするスライドカバー付きカメラ。
  2. 【請求項2】 前記係止部は前記スライドカバーの閉位
    置方向端部の中央付近に取付けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のスライドカバー付きカメラ。
  3. 【請求項3】 前記係止部は前記係合部に対してカメラ
    本体前面側に位置し、前記係止部の係止力および前記係
    止部と前記係合部との距離に基づくモーメントによって
    前記スライドカバーの回動を抑制するようにしたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のスライドカバー付
    きカメラ。
  4. 【請求項4】 前記カメラ本体の前面には、前記開位置
    にある前記スライドカバーの一部を収納し、前記スライ
    ドカバーの開方向端部側が前記カメラ本体から浮き上が
    ることを防止する浮き上がり防止部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    スライドカバー付きカメラ。
  5. 【請求項5】 レンズ鏡筒をカメラ前面方向から覆う閉
    位置および前記レンズ鏡筒から退避する開位置の間をカ
    メラ本体に即して移動可能とされたスライドカバーと、 前記スライドカバーを前記カメラ本体から取り外したと
    仮定したときに、カメラ前面方向から視認可能な前記カ
    メラ本体に形成された装置とを備え、 前記スライドカバーの開位置方向端部に突出部を形成
    し、前記スライドカバーが前記開位置にある場合には、
    前記突出部のカメラ背面側に前記装置が隠れることによ
    りカメラ前面方向から前記装置が視認できないようにす
    るとともに、前記スライドカバーが閉位置にある場合に
    は、前記スライドカバーのカメラ背面側に前記装置が隠
    れることによりカメラ前面方向から前記装置が視認でき
    ないようにしたことを特徴とするスライドカバー付きカ
    メラ。
  6. 【請求項6】 前記装置は前記カメラ本体に形成された
    開口であることを特徴とする請求項5に記載のスライド
    カバー付きカメラ。
  7. 【請求項7】 前記閉位置にある前記スライドカバーの
    前記突出部を収納する収納部と、 前記収納部の内部で前記突出部を支持し前記閉位置にあ
    る前記スライドカバーのガタ付きを抑制する支持装置と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のスライドカ
    バー付きカメラ。
JP9161059A 1996-09-25 1997-06-18 スライドカバー付きカメラ Pending JPH10153811A (ja)

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