JPH1015279A - 全自動洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯物を傷めずにすすぎができ、そのすすぎ工
程の時間を短縮できるとともに節水することができる全
自動洗濯機を提供するものである。 【解決手段】洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始で排水
弁と給水弁１８を同時にＯＮして排水と給水を同時に行
うとともに洗濯兼脱水槽４をパルセータ５とともに脱水
工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、洗濯兼脱水
槽４の回転開始後一定時間の経過で給水弁１８をＯＦＦ
するようにした全自動洗濯機であり、洗濯物を傷めず
に、短い時間ですすぎ工程を実行できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は全自動洗濯機の改
良、特にすすぎ工程の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の全自動洗濯機において、すすぎ工
程における節水を考慮しているものとして、特開昭５−
５５２９２号公報がある。この従来例では、図７に示す
ように、洗濯工程終了後にすすぎ工程に入ると、排水弁
がＯＮして排水を始めるとともに駆動モータに通電して
パルセータを回転させる。

【０００３】この動作を水槽内の水位が予め設定した一
定水位に低下するまで行い、この水位を検知すると給水
弁をＯＮして給水を行い、これをすすぎ工程の時間内繰
り返して行って、次工程へ進む構成となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の洗濯機では排水とパルセータの回転が同時に行われ、
ある一定の水位を検知するまで給水が始まらず、又すす
ぎ工程時間内にパルセータを回転させるため、布がらみ
の原因となり洗濯物に傷みが発生する惧れがあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の全自動
洗濯機は、底面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を水
槽内に回転自在に設けるとともに洗濯物の容量検知手段
及び水槽内の水位センサーを備え、パルセータの単独回
転と洗濯兼脱水槽とパルセータの同時回転とにより、洗
濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全自
動洗濯機において、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始
で排水弁と給水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時に
行うとともに洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水工
程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼脱
水槽の回転開始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦＦ
するようにしたことを特徴としている。

【０００６】上記構成によると、すすぎ工程において、
洗濯後の汚水を排水しながら、これと同時に行われる給
水動作で水槽内の水を十分な水位に保持し、しかもこの
すすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとともに脱水
工程時と逆方向に間欠回転することになる。

【０００７】その結果、水槽内の水位が十分に保たれ、
しかも洗濯兼脱水槽がパルセータとともに逆方向に間欠
回転することから、洗濯物を傷めることなくすすぐこと
ができるとともにすすぎ時間を短縮することができる。

【０００８】請求項２の発明の全自動洗濯機は、上記請
求項１の全自動洗濯機において、上記洗濯兼脱水槽のＯ
Ｎ，ＯＦＦ時間を上記洗濯物の容量に応じて変化させる
ようにしたことを特徴としている。

【０００９】従って、この構成によると洗濯物の容量に
応じて洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ時間が変化すること
になる。その結果、より洗濯物を傷めることなくすすぐ
ことができるとともにすすぎ時間を短縮することができ
る。

【００１０】又、請求項３の発明の全自動洗濯機は、上
記請求項１の全自動洗濯機において、上記洗濯工程終了
後のすすぎ工程中における洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ
回転の合計時間を上記洗濯物の容量に応じて変化させる
ようにしたことを特徴としている。

【００１１】従って、この構成によると洗濯物の容量に
応じて洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転の合計時間が変
化することになる。その結果、より洗濯物を傷めること
なくすすぐことができるとともにすすぎ時間を短縮する
ことができる。

【００１２】又、請求項４の発明の全自動洗濯機は、底
面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を水槽内に回転自
在に設けるとともに洗濯物の容量検知手段及び水槽内の
水位センサーを備え、パルセータの単独回転と洗濯兼脱
水槽とパルセータの同時回転とにより、洗濯、すすぎ、
脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全自動洗濯機にお
いて、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始で排水弁と給
水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時に行うとともに
洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水工程時とは逆方
向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼脱水槽の回転開
始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦＦするように
し、かつ上記一定時間内において上記水槽内の水位が所
定の水位以下になった場合上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，Ｏ
ＦＦ回転の時間を変えるようにしたことを特徴としてい
る。

【００１３】上記構成によると、すすぎ工程において、
洗濯後の汚水を排水しながら、これと同時に行われる給
水動作で水槽内の水を十分な水位に保持し、しかもこの
すすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとともに脱水
工程時と逆方向に間欠回転することになる。更に、洗濯
兼脱水槽の回転開始後一定時間内において上記水槽内の
水位が所定の水位以下になった場合、上記洗濯兼脱水槽
のＯＮ，ＯＦＦ回転の時間を変え得る。

【００１４】その結果、水槽内の水位が十分に保たれ、
しかも洗濯兼脱水槽がパルセータとともに逆方向に間欠
回転することから、洗濯物を傷めることなくすすぐこと
ができるとともにすすぎ時間を短縮することができる。
又、万一水槽内の水位が極端に少なくなった場合には洗
濯兼脱水槽とパルセータの回転を押さえることになるか
ら、洗濯物の傷みを極力押さえることができる。

【００１５】請求項５の発明の全自動洗濯機は、底面に
パルセータを備えた洗濯兼脱水槽を水槽内に回転自在に
設けるとともに洗濯物の容量検知手段及び水槽内の水位
センサーを備え、パルセータの単独回転と洗濯兼脱水槽
とパルセータの同時回転とにより、洗濯、すすぎ、脱水
の一連の洗濯動作を自動的に行う全自動洗濯機におい
て、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始で排水弁と給水
弁を同時にＯＮして排水と給水を同時に行うとともに洗
濯兼脱水槽を脱水工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転
させ、上記洗濯兼脱水槽の回転開始後一定時間の経過で
上記給水弁をＯＦＦするようにし、かつ上記一定時間内
において上記水槽内の水位が所定の水位以下になった場
合上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転を停止するよう
にしたことを特徴としている。

【００１６】上記構成によると、すすぎ工程において、
洗濯後の汚水を排水しながら、これと同時に行われる給
水動作で水槽内の水を十分な水位に保持し、しかもこの
すすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとともに脱水
工程時と逆方向に間欠回転することになる。更に、洗濯
兼脱水槽の回転開始後一定時間内において上記水槽内の
水位が所定の水位以下になった場合、上記洗濯兼脱水槽
のＯＮ，ＯＦＦ回転を停止させることになる。

【００１７】その結果、水槽内の水位が十分に保たれ、
しかも洗濯兼脱水槽がパルセータとともに逆方向に間欠
回転することから、洗濯物を傷めることなくすすぐこと
ができるとともにすすぎ時間を短縮することができる。
又、万一水槽内の水位が極端に少なくなった場合には洗
濯兼脱水槽とパルセータの回転を停止させることになる
から、洗濯物の傷みを極力押さえることができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明にかかる全自動洗濯機の実
施の形態を図に従って説明する。図１は本発明を具現化
した全自動洗濯機を示す側面断面図である。同図におい
て、１は洗濯機本体、２はこの洗濯機本体１内に防振機
構３を介して懸架された水槽、４はこの水槽２内に回転
自在に設けられた洗濯兼脱水槽であり、外周面に多数の
小口４ａを有している。

【００１９】この洗濯兼脱水槽４内の底面にはパルセー
タ５が設けられ、これら洗濯兼脱水槽４とパルセータ５
は上記水槽２の底部中心部を上下に貫通している復筒式
の回転軸６にて両者が同時に、又パルセータ５のみが単
独で回転できるようになっている。

【００２０】上記回転軸６は水槽２の下方に設置された
クラッチ機構７より導出されており、このクラッチ機構
の動作に従って上記洗濯兼脱水槽４とパルセータ５が上
述のように両者が同時に、又パルセータ５のみが単独で
回転できるようになっている。クラッチ機構７には回転
軸６に制動をかけるブレーキ手段が設けられている。８
は上記水槽２の底部側方に配置された駆動モータであ
り、その回転力がモータ軸９、プーリー１０、ベルト１
１及びプーリー１２を介して上記クラッチ機構７に伝達
される。

【００２１】図２により詳細を示すように、上記モータ
軸９には上記プーリー１０と一体成型された冷却ファン
１３が設けられ、そのプーリー１０がネジ１４にてモー
タ軸９に固定されている。

【００２２】上記クラッチ機構７は洗濯及びすすぎ工程
時に洗濯兼脱水槽４の回転を阻止するよう洗濯兼脱水槽
４に直結された脱水軸６ａに係合するクラッチレバー１
５と、このクラッチ１５を駆動する排水ソレノイド１６
と、脱水工程時に上記パルセータ５に直結している洗濯
軸６ｂの回転力を脱水軸６ａに伝達して洗濯兼脱水槽４
を高速回転させるスプリングクラッチ１７とを備え、洗
濯軸軸６ｂに上記プーリー１２を設けて駆動モータ８の
回転力を受ける構成になっている。

【００２３】上記構成により、脱水運転を行うときには
排水ソレノイド１６の駆動によりクラッチレバー１５が
開放、即ち脱水軸６ａへの係合が解除され、スプリング
クラッチ１７により駆動モータ８の回転力が脱水軸６ａ
に伝達されてプーリー１２と洗濯兼脱水層４とを同じ回
転数で回転させることになる。

【００２４】上記洗濯機本体１の上部の上面板後部には
図３に示すように給水管１９の通路をＯＮ，ＯＦＦする
給水弁１８と、該給水弁１８からの水道水を水槽２内に
供給する給水口２０と、水槽２内の水位を検知する水位
センサー２１と、脱水工程時に洗濯兼脱水槽４内の洗濯
物のアンバランスを検知するアンバランス検知器２２が
備えられている。

【００２５】図４は本発明の全自動洗濯機の動作制御回
路を示すもので、その中心をなすのがマイクロコンピュ
ータ（以下「マイコン」と云う）２３である。このマイ
コン２３の信号入力部として各種設定及び操作を行うた
めの操作スイッチ２４、上蓋の開閉に連動する安全スイ
ッチ２５、上記水位センサー２１、リセット回路２６、
クロック回路２７、容量検知回路２８が接続され、出力
部として駆動モータ８を駆動するモータ駆動回路２９、
クラッチ及び排水弁用のソレノイド駆動回路３０及び上
記給水弁１８をＯＮ，ＯＦＦするための給水弁駆動回路
３１が夫々接続されている。

【００２６】本発明の全自動洗濯機は上述のように構成
され、以下にその作用について説明する。図５は本発明
の全自動洗濯機におけるすすぎ工程の第１の実施形態を
示すフロチャートを示す図であり、そのすすぎ工程は次
のように実行される。

【００２７】このすすぎ工程は、駆動モータ８の駆動に
伴うパルセータ５のみの回転で洗濯物を洗濯していた洗
濯工程の終了に伴ってスタートされる。すすぎ工程がス
タートすると、マイコン２３の指令に従って、排水ソレ
ノイド１６がＯＮ（ステップ）され排水弁が開放して
排水が開始されるとともにクラッチ機構７も洗濯側から
脱水側に切り替えられる。又この排水の開始と同時に給
水弁１８にも通電がなされ給水が開始される（ステップ
）。

【００２８】この給水の開始に従って、上記駆動モータ
８を脱水時と逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転（間欠回転）さ
せて洗濯兼脱水槽４とパルセータ５を同時回転させ、洗
濯物に均等に給水されるようにする（ステップ）。こ
の排水、給水及び洗濯兼脱水槽４とパルセータ５の逆方
向同時回転を一定時間（ステップ）行った後、給水弁
１８をＯＦＦ（ステップ）し、次工程へ移行する。

【００２９】この第１の実施形態において、上記ステッ
プの駆動モータ８のＯＮとＯＦＦ時間を洗濯工程中に
水位センサー２１にて検知していた容量（水位）に応じ
て変化させることにより、効率良くすすぎを行うことが
できる。その一例を次表１に示す。

【００３０】

【表１】

【００３１】又、上記第１の実施形態において、上記ス
テップの駆動モータ８のＯＮ，ＯＦＦの合計時間を洗
濯工程中に水位センサー２１にて検知していた容量（水
位）に応じて変化させることにより、効率良くすすぎを
行うことができる。その一例を次表２に示す。

【００３２】

【表２】

【００３３】図６は本発明の全自動洗濯機におけるすす
ぎ工程の第２の実施形態を示すフロチャートを示す図で
あり、そのすすぎ工程は次のように実行される。

【００３４】まず、このすすぎ工程は、上記第１の実施
形態と同様に駆動モータ８の駆動に伴うパルセータ５の
みの回転で洗濯物を洗濯していた洗濯工程の終了の伴っ
てスタートされる。すすぎ工程がスタートすると、マイ
コン２３の指令に従って、排水ソレノイド１６がＯＮ
（ステップ）され排水弁が開放して排水が開始される
とともにクラッチ機構７も洗濯側から脱水側に切り替え
られる。又この排水の開始と同時に給水弁１８にも通電
がなされ給水が開始される（ステップ）。

【００３５】この給水の開始に従って、上記駆動モータ
８を脱水時と逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転（図中＃１で示
された１.０秒の間欠回転）させて洗濯兼脱水槽４とパ
ルセータ５を同時回転させ、洗濯物に均等に給水される
ようにする（ステップ：モータ通電Ａ）。

【００３６】そして、このモータ通電Ａの動作は一定の
時間の間実行されることになるが、その動作中水槽２内
の水位を水位センサー２１にて監視（ステップ）し、
給水弁１８による給水量より排水弁による排水量の方が
多くなって水槽２内の水位が低下し、結果極少となった
場合、ステップはに移行して上記駆動モータ８のＯ
Ｎ，ＯＦＦ時間を図中＃２で示す０.５秒間隔に変化さ
せる。

【００３７】そして、上記ステップの開始から一定時
間が経過すると（ステップ）、給水弁１８をＯＦＦ
（ステップ）し、次工程へ移行する。

【００３８】この第２の実施形態において、上記ステッ
プで極少水位を検知すると、上記のように駆動モータ
８のＯＮとＯＦＦ時間を変化させるのではなく、停止さ
せることにより、洗濯物を傷めることなく、効率良くす
すぎを行うことができる。

【００３９】

【発明の効果】本発明は上述のように構成されるもので
あり、請求項１の発明の全自動洗濯機は、底面にパルセ
ータを備えた洗濯兼脱水槽を水槽内に回転自在に設ける
とともに洗濯物の容量検知手段及び水槽内の水位センサ
ーを備え、パルセータの単独回転と洗濯兼脱水槽とパル
セータの同時回転とにより、洗濯、すすぎ、脱水の一連
の洗濯動作を自動的に行う全自動洗濯機において、洗濯
工程終了後のすすぎ工程の開始で排水弁と給水弁を同時
にＯＮして排水と給水を同時に行うとともに洗濯兼脱水
槽をパルセータとともに脱水工程時とは逆方向にＯＮ，
ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼脱水槽の回転開始後一定時
間の経過で上記給水弁をＯＦＦするようにしたこ構成で
ある。

【００４０】従って、この発明によると、すすぎ工程に
おいて、洗濯後の汚水を排水するとともにこれと同時に
行われる給水動作で水槽内の水を十分な水位に保ち、し
かもこのすすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとと
もに脱水工程時と逆方向に間欠回転することになるか
ら、洗濯物を傷めることなくすすぐことができるととも
にすすぎ時間を短縮することができる。

【００４１】請求項２の発明の全自動洗濯機は、上記請
求項１の全自動洗濯機において、上記洗濯兼脱水槽のＯ
Ｎ，ＯＦＦ時間を上記洗濯物の容量に応じて変化させる
ようにした構成である。

【００４２】従って、この発明によると洗濯物の容量に
応じて洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ時間が変化すること
になり、洗濯物を傷めることなくすすぐことができると
ともにすすぎ時間を短縮することができる。

【００４３】又、請求項３の発明の全自動洗濯機は、上
記請求項１の全自動洗濯機において、上記洗濯工程終了
後のすすぎ工程中における洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ
回転の合計時間を上記洗濯物の容量に応じて変化させる
ようにした構成である。

【００４４】従って、この発明によれば洗濯物の容量に
応じて洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転の合計時間が変
化することになり、更に洗濯物を傷めることなくすすぐ
ことができるとともにすすぎ時間を短縮することができ
る。

【００４５】又、請求項４の発明の全自動洗濯機は、底
面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を水槽内に回転自
在に設けるとともに洗濯物の容量検知手段及び水槽内の
水位センサーを備え、パルセータの単独回転と洗濯兼脱
水槽とパルセータの同時回転とにより、洗濯、すすぎ、
脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全自動洗濯機にお
いて、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始で排水弁と給
水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時に行うとともに
洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水工程時とは逆方
向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼脱水槽の回転開
始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦＦするように
し、かつ上記一定時間内において上記水槽内の水位が所
定の水位以下になった場合上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，Ｏ
ＦＦ回転の時間を変えるようにした構成である。

【００４６】この発明によれば、すすぎ工程において、
洗濯後の汚水を排水しながら、これと同時に行われる給
水動作で水槽内の水を十分な水位に保持し、しかもこの
すすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとともに脱水
工程時と逆方向に間欠回転することになる。

【００４７】更に、洗濯兼脱水槽の回転開始後一定時間
内において上記水槽内の水位が所定の水位以下になった
場合、上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転の時間を変
え得る。従って、水槽内の水位が十分に保たれ、しかも
洗濯兼脱水槽がパルセータとともに逆方向に間欠回転す
ることから、洗濯物を傷めることなくすすぐことができ
るとともにすすぎ時間を短縮することができる。又、万
一水槽ないの水位が極端に少なくなった場合には洗濯兼
脱水槽とパルセータの回転を押さえることになるから、
洗濯物の傷みを極力押さえることができる。

【００４８】請求項５の発明の全自動洗濯機は、底面に
パルセータを備えた洗濯兼脱水槽を水槽内に回転自在に
設けるとともに洗濯物の容量検知手段及び水槽内の水位
センサーを備え、パルセータの単独回転と洗濯兼脱水槽
とパルセータの同時回転とにより、洗濯、すすぎ、脱水
の一連の洗濯動作を自動的に行う全自動洗濯機におい
て、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開始で排水弁と給水
弁を同時にＯＮして排水と給水を同時に行うとともに洗
濯兼脱水槽を脱水工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転
させ、上記洗濯兼脱水槽の回転開始後一定時間の経過で
上記給水弁をＯＦＦするようにし、かつ上記一定時間内
において上記水槽内の水位が所定の水位以下になった場
合上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転を停止するよう
にしたこと構成である。

【００４９】この発明によれば、すすぎ工程において、
洗濯後の汚水を排水しながら、これと同時に行われる給
水動作で水槽内の水を十分な水位に保持し、しかもこの
すすぎ工程中に洗濯兼脱水槽がパルセータとともに脱水
工程時と逆方向に間欠回転することになる。更に、洗濯
兼脱水槽の回転開始後一定時間内において上記水槽内の
水位が所定の水位以下になった場合、上記洗濯兼脱水槽
のＯＮ，ＯＦＦ回転を停止させることになる。

【００５０】従って、水槽内の水位が十分に保たれ、し
かも洗濯兼脱水槽がパルセータとともに逆方向に間欠回
転することから、洗濯物を傷めることなくすすぐことが
できるとともにすすぎ時間を短縮することができる。
又、万一水槽内の水位が極端に少なくなった場合には洗
濯兼脱水槽とパルセータの回転を停止させることになる
から、洗濯物の傷みを極力押さえることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全自動洗濯機の実施の形態の概略側面
断面図である。

【図２】本発明の全自動洗濯機の要部拡大図を示す図で
ある。

【図３】本発明の全自動洗濯機の上面図である。

【図４】本発明の全自動洗濯機の制御回路を示すブロッ
ク的電気回路図である。

【図５】本発明の全自動洗濯機に基づくすすぎ工程の第
１の実施形態の動作説明に供されたフロチャートを示す
図である。

【図６】本発明の全自動洗濯機に基づくすすぎ工程の第
２の実施形態の動作説明に供されたフロチャートを示す
図である。

【図７】従来の全自動洗濯機の動作説明に供されたフロ
チャートを示す図である。

【符号の説明】

１ 洗濯機本体 ２ 水槽 ４ 洗濯兼脱水槽 ５ パルセータ ６ 回転軸 ７ クラッチ機構 ８ 駆動モータ １８ 給水弁

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を
   水槽内に回転自在に設けるとともに洗濯物の容量検知手
   段及び水槽内の水位センサーを備え、パルセータの単独
   回転と洗濯兼脱水槽とパルセータの同時回転とにより、
   洗濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全
   自動洗濯機において、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開
   始で排水弁と給水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時
   に行うとともに洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水
   工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼
   脱水槽の回転開始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦ
   Ｆするようにしたことを特徴とする全自動洗濯機。
2. 【請求項２】上記洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ時間を上
   記洗濯物の容量に応じて変化させるようにしたことを特
   徴とする請求項１に記載の全自動洗濯機。
3. 【請求項３】上記洗濯工程終了後のすすぎ工程中におけ
   る洗濯兼脱水槽のＯＮ，ＯＦＦ回転の合計時間を上記洗
   濯物の容量に応じて変化させるようにしたことを特徴と
   する請求項１に記載の全自動洗濯機。
4. 【請求項４】底面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を
   水槽内に回転自在に設けるとともに洗濯物の容量検知手
   段及び水槽内の水位センサーを備え、パルセータの単独
   回転と洗濯兼脱水槽とパルセータの同時回転とにより、
   洗濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全
   自動洗濯機において、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開
   始で排水弁と給水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時
   に行うとともに洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水
   工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼
   脱水槽の回転開始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦ
   Ｆするようにし、かつ上記一定時間内において上記水槽
   内の水位が所定の水位以下になった場合上記洗濯兼脱水
   槽のＯＮ，ＯＦＦ回転の時間を変えるようにしたことを
   特徴とする全自動洗濯機。
5. 【請求項５】底面にパルセータを備えた洗濯兼脱水槽を
   水槽内に回転自在に設けるとともに洗濯物の容量検知手
   段及び水槽内の水位センサーを備え、パルセータの単独
   回転と洗濯兼脱水槽とパルセータの同時回転とにより、
   洗濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作を自動的に行う全
   自動洗濯機において、洗濯工程終了後のすすぎ工程の開
   始で排水弁と給水弁を同時にＯＮして排水と給水を同時
   に行うとともに洗濯兼脱水槽をパルセータとともに脱水
   工程時とは逆方向にＯＮ，ＯＦＦ回転させ、上記洗濯兼
   脱水槽の回転開始後一定時間の経過で上記給水弁をＯＦ
   Ｆするようにし、かつ上記一定時間内において上記水槽
   内の水位が所定の水位以下になった場合上記洗濯兼脱水
   槽のＯＮ，ＯＦＦ回転を停止するようにしたことを特徴
   とする全自動洗濯機。