JPH10152681A - 深層海水成分を用いた土壌活性剤 - Google Patents

深層海水成分を用いた土壌活性剤

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JPH10152681A
JPH10152681A JP9284194A JP28419497A JPH10152681A JP H10152681 A JPH10152681 A JP H10152681A JP 9284194 A JP9284194 A JP 9284194A JP 28419497 A JP28419497 A JP 28419497A JP H10152681 A JPH10152681 A JP H10152681A
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soil
soil activator
bittern
mixture
seawater
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Hidekazu Itaka
英一 井高
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers
    • C05G5/23Solutions

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  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水圏・土壌圏中の微生物に対して有効な培地
として作用し、当該圏内の微生物層の多様性を増加さ
せ、当該圏内に存在する微生物、動植物、魚介類を直接
的、間接的に活性化する土壌活性剤を提供すること。 【構成】 苦汁成分1ppm−100重量%に対して、
酸、塩基及び/または塩、塩基性多糖を配合したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は農業、園芸用土壌活性
剤に関するものであり、水圏・土壌圏中の微生物に対し
て有効な培地として作用し、当該圏内の微生物層の多様
性を増加させ、当該圏内に存在する微生物、動植物、魚
介類を直接的、間接的に活性化する土壌活性剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】微生
物、動植物等を生育させるには必ず培地が必要であり、
最小培地(Minimal medium)として炭素
源、窒素源、ミネラル(Na,K,Mg,Fe等に代表
されるミネラル)等を含む培地がよく知られる(川喜田
正夫訳、David Freifelder著、分子生
物学の基礎、2頁、東京化学同人(1985))。
【0003】しかし、微生物、動植物の種によってこの
最小培地は大きく異なっており、一般的な最小培地と称
するものがあらゆる生物種に対して最適な培地たり得な
い。たとえば微生物の場合、原栄養体(prototr
oph)、栄養素要求体(auxotroph)等があ
りその栄養要求は千差万別である。
【0004】水圏、土壌圏において微生物、動植物、魚
介類等を生育させた場合、加えた培地成分中から当該生
物の栄養要求に従って培地中の栄養は消費される。従っ
て、培地中の栄養要求に合致しなかった成分は消費され
ず残査として濃縮残留される。この消費されない培地成
分の水圏、土壌圏への残留蓄積によって連作障害、ウイ
ルス、病気発生等種々問題が発生してくる。
【0005】特に、ミネラルの場合、二次要素(sec
ondary nutrients;Ca,Mg,S
i,S)、微量要素(micronutrients;
Mn,B,Fe,Cu,Zn,Mo,Cl,その他)が
植物等の生育に必要(必須ミネラル)とされ、培地とし
て供給が考慮されている。しかし、ミネラルの元素種は
100種以上におよび、その化学種としての形態は安定
同位体、放射性同位体等を含む極めて複雑な様相を呈し
ているため、必須のミネラルが必要量供給されていると
は言えないのが現状である。ミネラルの参考文献には以
下のものがある:J.de Langre,Seasa
lt’s hidden powers−The bi
ologicalaction of all oce
an minerals on body and m
ind,Happiness Press, Maga
lia, CA,U.S.A.(1993);ジャック
・ド・ラングレ著、小牧久時監修、原悠太郎訳、自然海
塩の超健康パワー、徳間書店(1995);満田久輝、
宮崎基嘉編、栄養化学、朝倉書店;武者宗一郎、自然塩
健康法、講談社;日本たばこ産業塩技術調査室、世界の
塩II;丸元淑生、丸元康生、最新ミネラル読本、新潮
文庫;真島真平、ニガリと現代病、東京経済。ミネラル
の生理作用と代謝に関しては以下の参考文献がある:遠
藤克己、三輪一知、生化学ガイドブック、247、(1
988)南江堂。
【0006】その結果、水圏、土壌圏中のミネラル不足
が多くの場合発生している。その場合極微量の必須ミネ
ラルの不足によって重篤な症状(センチュウ(nema
tode)などによる連作障害、ウイルス発生による養
殖魚介類の大量死等)が多くの場合生じ、健全な食物連
鎖を崩す有害な優占種の発生を見る。活性汚泥法による
糸状性バルキング(Zoogloea bulkin
g)の発生(須藤隆一、廃水処理の生物学、311、産
業用水調査会(1977)、土木学会衛生工学委員会
編、環境微生物学工学研究法、技報堂出版(199
3))、湖沼の藻類の発生(渡辺真利代、原田健一、藤
木博太編、アオコその出現と毒素、東京大学出版会(1
994))、赤潮の発生、畑でのシストセンチュウの発
生(三枝敏郎、センチュウ、農文協(1993))、松
幹でのマツノザイセンチュウの発生、エビ養殖池でのウ
イルスによる大量死(C.J.Sindermann,
D.V.Lightner ed.,Developm
ents in Aquaculture and F
isheries Science,17,Disea
seDiagnosis and control i
n North American Marine A
quaculture,Elsevier,Amste
rdam,(1988);Claudio Chave
z Justo編、世界のエビ類養殖−その基礎と技
術、緑書房(1990);藤本岩夫、えび養殖読本、水
産社(1991))、キノコ(Agaricus Si
lvaticus Shaeffer,Agaricu
s fiardii Pegler(Agaricus
blazei Murrill))栽培中の青かび
(Tricoderma sp.,Aspergill
us SP.,Penicillium sp.)の発
生等がミネラルバランスの欠如によって引き起こされて
いる。ガン細胞の増殖、アトピー性皮膚炎症、花粉症等
もミネラルバランスの欠如が誘因となっているといえる
(河木成一、塩で万病を治す、現代書林;白倉卓夫、温
泉・お風呂健康法、保健同人社;崔昌禄、ガン治療の決
定打、特効薬はミネラルだった、現代書林(199
1))。
【0007】本発明者は土壌圏の諸問題を解決するた
め、海面下200メートル以上の深海から取水した深層
海水または、湧昇流海水から塩化ナトリウムを得た後に
副産物として得られる苦汁をミネラル源として着目して
種々化学的処理を行った結果、本発明に到達したもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の請求項1
の発明は、土壌活性剤としてその組成が苦汁と酸および
/または塩とよりなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2の発明は、土壌活性剤と
してその組成が苦汁と塩基とよりなることを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項3の発明は、請求項1、2
または3記載の土壌活性剤中の苦汁成分量が1ppm−
100重量%であることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4の発明は、請求項3記載
の土壌活性剤に、ヤナギ(Salix subfrag
ilis)、ハンノキ(Alnus japonic
a)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、
カラコギカエデ(Acer palmatum thu
nb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshu
rica)、オニグルミ(Juglans mands
hurica)、ウメモドキ(Ilex serrat
o)、カンボク(Viburnum Opulus
L.)、ノリウツギ(Hydrangea panic
ulata)、ミツバウツギ(Staphylea B
umald)、アゼスゲ(Carex Thunbei
git)、ナルコスゲ(Carex curvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripus triangul
atus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda ci
nnamomea)、ツリフネソウ(Impatieu
s noli−tangere)、サワオグルマ(Se
necio pierotii)、ミソハギ(Lyth
rum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris
setosa)、ヨシ(Phragmites com
munis)、マコモ(Zizania latifo
lia)、ガマ(Typha latifolia)、
ミクリ(Sparganium stolonifer
um)、フトイ(Scirpus lacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamusL.)、キショ
ウブ(Iris pseudoacorus L.)、
ミツガシワ(Meryanthes trifolia
ta)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ
(Nymphoides peltata)、ガガブタ
(Nymphoidesindica)、ヒツジグサ
(Nymphaea tetragona)、ヒルムシ
ロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogeton o
ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
gon japonicum)、ボサキノフサモ(My
nophyllum verticillatum)、
バイカモ(Ranunculus aquatili
s)、イバラモ(Najasmarina)、セキショ
ウモ(Vallisneria asiatica)、
クロモ(Hydrilla verticillet
a)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しく
は2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末および/または熱水
抽出液を加えたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5の発明は、請求項3記載
の土壌活性剤に、アリシン(Allicin:2−pr
opene−1−sulfinothioic aci
dS−2−propenyl ester;thio−
2−propene−1−sulfinic acid
S−allyl ester)1−20000ppm
を加えたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項6の発明は、請求項3記載
の土壌活性剤に、塩基性多糖(キチン(Chiti
n)、キトサン(chitosan)、キチン誘導体、
キトサン誘導体)を10〜20000ppmを加えたこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の請求項7の発明は、土壌活性剤の
組成が、苦汁と、1−30重量%の木酢液からなること
を特徴とする。
【0015】本発明の請求項8の発明は、苦汁に、ヤナ
ギ(Salix subfragilis)、ハンノキ
(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulm
usDavidiana)、カラコギカエデ(Acer
palmatum thunb)、ヤチダモ(Fra
xinus mandshurica)、オニグルミ
(Juglans mandshurica)、ウメモ
ドキ(Ilex serrato)、カンボク(Vib
urnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hy
drangea paniculata)、ミツバウツ
ギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ
(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ
(Carex curvicollis)、カサスゲ
(Carexdispalata)、サンカクイ(Sc
irpus triqueter)、カンガレイ(Sc
ripus triangulatus)、ヤマドリゼ
ンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツ
リフネソウ(Impatieus noli−tang
ere)、サワオグルマ(senecio Piero
tii)、ミソハギ(Lythrum ancep
s)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨ
シ(Phragmites communis)、マコ
モ(Zizania latifolia)、ガマ(T
ypha latifolia)、ミクリ(Sparg
aniumstoloniferum)、フトイ(Sc
irpus lacustris L.)、コウホネ
(Nupharjaponicum)、ハス(Nelu
mbo nucifera)、ショウブ(Acorus
calamus L.)、キショウブ(Iris p
seudoacorus L.)、ミツガシワ(Mer
yanthes trifoliata)、ヒシ(Tr
apa natans)、アサザ(Nymphoide
speltata)、ガガブタ(Nymphoides
indica)、ヒツジグサ(Nymphaea t
etragona)、ヒルムシロ(Potamoget
on destinctus)、オニバス(Eurya
le ferox)、ジュンサイ(Brasenia
Scheberi)、トチカガミ(Hydrochar
is Morsus−ranae)、エビモ(Pota
mogeton crispus)、ササバモ(Pot
amogeton malaianus)、イトモ(P
otamogeton octandrus)、リュウ
ノヒゲモ(Ophiopogon japonicu
m)、ボサキノフサモ(Mynophyllum ve
rticillatum)、バイカモ(Ranuncu
lus aquatilis)、イバラモ(Najas
marina)、セキショウモ(Vallisner
ia asiatica)、クロモ(Hydrilla
verticilleta)、ミモサ(Mimos
a)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の
乾燥粉末および/または熱水抽出液を加えたことを特徴
とする。
【0016】本発明の請求項9の発明は、土壌活性剤の
組成が、苦汁と、1−20000ppmのアリシン(A
llicin: 2−propene−1−sulfi
nothioic acid S−2−propeny
l ester;thio−2−propene−1−
sulfinic acid S−allyl est
er)から構成されることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項10の発明は、土壌活性剤
として、その組成が、苦汁と、1−20000ppmの
塩基性多糖(キチン(chitin)、キトサン(ch
itosan)、キチン誘導体、キトサン誘導体)から
構成されることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項11の発明は、請求項7,
8,9または10記載の土壌活性剤中の苦汁成分量が1
ppm−100重量%であることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項12の発明は、請求項1,
2,3,4,5,6,7,8,9および、10記載の土
壌活性剤の成分として用いた苦汁が、海面下200メー
トル以上の深海から取水した深層海水または、湧昇流海
水を濃縮して製造されものを利用していることを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の土壌活性剤は、海面下2
00メートル以上の深海から取水した深層海水または、
湧昇(upwelling)流海水を濃縮して製造され
た苦汁(bittern)自身、及び海面下200メー
トル以上の深海から取水した深層海水または、湧昇流海
水を濃縮して製造された苦汁に酸、塩基、塩等を添加し
て得られるものである。さらに、海面下200メートル
以上の深海から取水した深層海水または、湧昇流海水を
濃縮して製造された苦汁にアリシン、木酢液、塩基性多
糖、植物粉末又は/及び植物抽出物等を加えて得られる
ものである。本土壌活性剤を適当な希釈下に土壌圏に加
えた場合、本土壌活性剤は当該圏内の微生物相、動植物
相に作用し各相を活性化し、食物連鎖(food ch
ain)を構築し、相の多様性の最適化を高める。
【0021】また、添加された酸、アルカリイオンが酸
素の活性化を最適化し、酸素の溶存化を促進し土壌の通
気性、保水性、保肥性の増進に寄与する。
【0022】本土壌活性剤を作物に葉面散布した場合、
葉腐れ、根腐れが治癒するのみならす、害虫の繁殖が防
止でき、更に糖度を増した作物を収穫することができ
る。
【0023】本発明に供する、海面下200メートル以
上の深海から取水した深層海水または、湧昇流海水を濃
縮して製造された苦汁は、食塩を製造する際に副産物と
して得られるものである。
【0024】本発明で添加する酸は、無機酸、有機酸、
無機酸塩または有機酸塩であり、それらは単独で添加す
ることも、あるいは併用することも可能である。それら
の酸や塩の一例としてはリン酸、硫酸、硝酸、塩酸等の
無機酸、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸ア
ンモニウム、硫酸カルシウム等の無機酸塩、クエン酸、
コハク酸、酢酸、イタコン酸、酒石酸ピルビン酸、リン
ゴ酸、フマール酸、オキザロ酢酸、シスアコニット酸、
イソクエン酸、オキザロコハク酸、α−ケトグルタル
酸、コーヒー酸、シナピン酸、クマール酸、アスパラギ
ン酸、木酢酸等の有機酸、酒石酸カリウムナトリウム、
酢酸ナトリウム、クエン酸カリウム、コハク酸カルシウ
ム、リンゴ酸マグネシウム等の有機酸塩等があげられ
る。
【0025】海面下200メートル以上の深海から取水
した深層海水または、湧昇流海水を濃縮して製造された
苦汁と酸との混合率は、苦汁1ppm−100重量%、
酸または塩1ppm−30重量%程度が適当である。こ
れはアルカリ土壌に対する中和や緩衝作用が高められ、
苦汁に含まれるカチオン濃度を充分なものにする効果が
認められる。
【0026】本発明で添加する塩基は、無機塩基又は、
有機塩基であり、それらは単独で添加することも、ある
いは併用することも可能である。それらの塩基の一例と
しては水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化カリウム炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム等の無機塩基、尿素、ピリ
ジン、ピペリジン、アニリン、トシル化グリシルアラニ
ン(C−末端トシル化ペプチド)、エステル化グリシル
アラニン(C−末端エステル化ペプチド)、グルコサミ
ン(アミノ糖)、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギ
ン等の有機塩基等があげられる。
【0027】海面下200メートル以上の深海から取水
した深層海水または、湧昇流海水を濃縮して製造された
苦汁と塩基との混合率は、苦汁1ppm−100重量
%、塩基1ppm−30重量%が適当である。これは酸
性土壌に対する緩衝作用を高め、苦汁に含まれるカチオ
ン濃度を十分なものにする効果が認められる。
【0028】アニオンとしては、土壌改良には硫酸アニ
オンの添加が効力を高める。また、作物の発育促進には
リン酸アニオン、クエン酸アニオン、琥珀酸アニオンが
有効であった。
【0029】本土壌活性剤を土壌に散布する場合、50
0−1000倍希釈が最適濃度である。一方、葉面散布
では1000〜10000倍希釈が最適濃度である。散
布回数は1ケ月に2−3回が適当である。水耕栽培の場
合、10000〜100000倍希釈が適当である。
【0030】本土壌活性剤に用いた、海面下200メー
トル以上の深海から取水した深層海水または、湧昇流海
水を濃縮して製造された苦汁のICP発光分析法による
定量分析結果は以下のとおりである:Cl=1400
0,Na=37100,K=12200,Mg=442
00,S=19800,Br=1700,B=120,
Ca=100,Sr=19,Li=19,Si=4,I
〈3,P=2,Mn=1.1,Al=0.5,Fe=
0.1,Ba=0.1,Be〈0.1,AS〈0.1,
Se〈0.1,Mo〈0.1,Ru〈0.1,Sn
〈0.1,Pm〈0.1,Lu〈0.1,Tl〈0.
1,Bi〈0.1,Nb〈0.1,In〈0.1,Te
〈0.1,Pr〈0.1,Ge〈0.1,Sb〈0.
1,Pb〈0.1,Ce〈0.1,Ga〈0.1,Ni
〈0.1,Nd〈0.1,Pd〈0.1,Rh〈0.
1,Hg〈0.1,Tb〈0.1,Er〈0.1,Sm
〈0.1,Cu〈0.1,Mo〈0.1,Tm〈0.
1,Zn〈0.1,Ho〈0.1,La〈0.1,Ti
〈0.1,Dy〈0.1,Gd〈0.1,Co〈0.
1,Ag〈0.1,Zr〈0.1,Eu〈0.1,Y
〈0.1,Yb〈0.1,Sc〈0.1,Cd〈0.
1,V〈0.05,Cr〈0.05,Hf〈0.01,
Ta〈0.01,W〈0.01,Re〈0.01,Os
〈0.01,Ir〈0.01,Pt〈0.01,Au
〈0.01,Hg〈0.01,Po〈0.01(pp
m)
【0031】また、本土壌活性剤のマウスに対する急性
毒性試験(経口)結果はマウス経口投与20ml/kg
体重で死亡例を認めない。ただし、試験動物はddy
系、5週齢の雄マウス、1群5匹を使用した。
【0032】10000倍希釈液を24時間常温放置下
後ミネラルウォーター類の原水の規格基準への適否を試
験した:一般細菌:0個/ml、大腸菌群:不検出、C
d〈0.001mg/l,Hg〈0.0005mg/
l,Se〈0.001mg/l,Pb〈0.005mg
/l,Ba〈0.1mg/l,As〈0.005mg,
Cr(VI)〈0.005mg/l,CN〈0.01m
g/l,NO2+NO=2.5mg/l,F〈0.1m
g/l,H3BO4〈1.0mg/l,Zn〈0.00
5mg/l,Cu〈0.01mg/l,Mn〈0.00
5mg/l,有機物等=2.0mg/l,硫化物〈0.
05mg/l。上記試験項目については、ミネラルウォ
ーター類の原水の規格基準に適合する。
【0033】本土壌活性剤の作物等に対する効果として
は以下のような効果が認められる。 1.収穫物の品質向上(色、艶、香り、形、大きさ、重
量、水分量、糖度、柔らかさ、日持ち等)。2.単位収
穫量が増加、歩留まりの向上。3.単位面積当たりむ
1.5〜2倍の作付けが可能。4.根が長くなり、量が
増加。5.健全で強く成育するため、風水害、冷害、害
虫に強い。6.連作障害を起こさない。7.土壌が柔ら
かくなりバクテリヤ、ミミズ等が増殖する。8.害虫の
忌避効果を示す。9.肥料の使用量40〜80%低減可
能。10.液肥、農薬等と同時散布可能。11.水耕栽
培に最適。12.良質な堆肥・厩肥を生成する。13.
収穫後散布で鮮度保持可能。14.活魚輸送の際噴霧
(クルマエビ)、水に添加(魚介類)で長時間輸送可
能。15.開花後の花の持ちが良好。16.除草剤等農
薬の分解が促進される。17.風呂水の鉱泉水化が起き
る。皮膚への温泉効果が現れ、血流が盛んになり、湯冷
めし難い。18.炊飯水に添加することによってふっく
らと炊きあがり、炊き立て飯の味が2−3日間持続す
る。19.水産養殖池に添加する事によって、水質浄
化、ウイルスの発生を抑制、ヘドロの発酵を抑制、藻類
の発生を抑制等の効果を有する。養殖エビ、魚類の健全
化、巨大化等の効果が現れる。また、ウイルスフリー
(virus−free)の稚エビ、親エビの生産が可
能となる(参考文献:E.Idaka et al.,
Application of aerated bi
o shelf purification to p
onds and lakes,Research R
eport of Center for Coope
rative Research,Gifu Univ
ersity,(2),62−69(1992),
I.Horiuchi,E. Idaka et a
l.,Water Treatment Method
in Prawn Culture Ponds t
hrough Modern Technology,
(Thailand−Japan Bilateral
Seminar on Water Treatme
nt Method in Prawn Cultur
e Pondsthrough Modern Tec
hnology.Sept.30.1992.East
ern Hotel,Chantabuli,Thai
land,Organized by Ministr
y of Agriculture and Coop
eratives.,Bank of Ayudhy
a.), I.Horiuchi,E.Idaka,
S.Komura,Advanced biotech
nical treatment of wateri
n intensive prawn culture
system,19th Congress on
Science and Technology of
Thailand,89p,(27−29,Oc
t.,1993,DusitJ.B.Hotel,Ha
t Yai,Songkhla))20.人畜屎尿の迅
速処理、無臭化が可能。21.河川湖沼の汚染水の浄化
が可能。22.水産加工廃水の凝集、微生物分解作用に
よる浄化が可能。23.酵母の増殖を促進する。24.
漬け物の発酵を促進する。25.化粧水等に添加する事
によって皮膚、毛根細胞の代謝活性化が計られる。2
6.ミネラルウォーターの味覚を向上し、円やかなもの
にする。27.料理、食品、健康食品、ジュース、コー
ヒー、茶、紅茶、乳飲料及び、炭酸飲料に添加した場合
その味覚を向上し、円やかなものにする。
【0034】本発明の土壌活性剤に利用される、海面下
200メートル以上の深海から取水した深層海水また
は、湧昇流海水から得られた苦汁の比重(d)は1.2
−1.4の範囲にある。円やかさ等の味覚は当該苦汁の
比重(d)に大きく影響を受ける。以下に、苦汁の比重
(d)と微生物、キノコのコロニーの生育速度(mm/
day)との関係を示す。
【0035】アガリクス・シルバチカス・シェファー
(Agaricus silvaticus Shae
ffer)のSMY(sucrose−malt ex
tract−yeast extract)寒天培地上
におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである:
0.4(control),0.5(d=1.2),
0.55(d=1.3),0.62(d=1.4)(単
位mm/day)従って、苦汁の至適比重は1.4であ
る。
【0036】アガリクス・フィアルディー・ペグラー
(Agaricus fiardiiPegler)の
SMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示
すとおりである:0.4(control),0.48
(d=1.2),0.53(d=1.3),0.60
(d=1.4)(単位mm/day)従って、苦汁の至
適比重は1.4である。
【0037】冬虫夏草(Cordyceps sine
nsis(Berkley)Saccardo)のSM
Y寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すと
おりである:0.26(control),0.30
(d=1.2),0.35(d=1.3),0.40
(d=1.4)(単位mm/day)従って、苦汁の至
適比重は1.4である。
【0038】アエロモナス・ハイドロフィラ・24B
(Aeromonas hydrophila va
r.24B)は発明者によって染色工場排水溝の汚泥中
より単離・命名された微生物である。24B株のSMY
寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとお
りである:0.24(control),0.3(d=
1.2),0.34(d=1.3),0.42(d=
1.4)(単位mm/day)従って、苦汁の至適比重
は1.4である。(参考文献:E.Idaka eta
l.,Degradation of azo com
pounds byAeromonas hydrop
hila var.24B,J.Soc.DyersC
olour.vol.94,91−94(1978))
【0039】植物色素ゼブリニン(zebrinin)
は発明者によって発見命名・構造決定されたアシル化ア
ントシアニンである。pH6.5での、5日後の色素の
安定性は以下の通りである:55%(contro
l),58%((d=1.2),64%(d=1.
3),68%(d=1.4)。従って、苦汁の至適比重
は1.4である。(参考文献:E.Idaka et
al.,Structureofzebrinin,a
novel acylated anthocyan
in isolated from Zebrina
pendula,Tetrahedron Let
t.,vol.28(17)1901−1904(19
87))
【0040】本発明の土壌活性剤の至適pHをpH5−
11の範囲で調べた。pH調整は鉱酸混合液(リン酸:
硫酸(2:1))または、水酸化カルシウムを用いた。
アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaric
us silvaticus Shaeffer)のS
MY(sucrose−malt extract−y
east extract)寒天培地上におけるコロニ
ーの生育速度は次に示すとおりである:0.4(con
trol),0.2(pH5),0.3(pH6),
0.54(pH6.5),0.50(pH7),0.5
2(pH7.8),0.48(pH8.5),0.40
(pH9.2),0.35(pH10.2),0.2
(pH11),(単位mm/day)従って、苦汁の至
適pHは6.5−8.5である。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 苦汁60%、尿素2%、リン酸カリウム5%を配合し土
壌活性剤原液を得た。この原液を10000倍に希釈
し、栽培中のキュウリ、ナスに1ケ月2回葉面散布し
た。その結果、勢いの薄れていた葉が青々と生き返り、
葉に付着していた害虫も駆除できた。
【0042】実施例2 苦汁60%、尿素2%、リン酸カルシウム2%、クエン
酸カリウム2%を配合し土壌活性剤原液を得た。本原液
を20000倍希釈し、栽培中のマスカットに1日2回
7日間葉面散布行ったところ葉枯れがなくなり、粒揃い
がよく、大型で艷のよい果実が得られた。マスカットの
糖度は19であった。対照実験によるものは15.2で
あり甘さが増大した。
【0043】実施例3 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈し1反の試験田に土壌散布を行った。散布は
田植え後3リットル、1ケ月後1リットル、2ヶ月後1
リットルの計3回散布した。稲作に適用した場合、土壌
散布後7週間で根量3.5倍、根長2倍、根太2.5
倍、茎長+150mm、茎太2倍に生育した。収穫時根
量5倍、根長3倍、根太2倍、茎長+200mm、茎太
3倍に生育した。株数は2株植えで平均28株になっ
た。対照田は4株植えで平均22株であった。収穫量は
9俵であった。対照田は収穫量7俵であった。青米は対
照田30Kgに対し、3kgであった。試験田における
化学肥料は対照田に対し25%減で実施した。試験田の
収穫米は対照米に比較して大きさ、色、味がいずれも優
れている。
【0044】実施例4 苦汁10%、尿素2%、1N水酸化カルシウム2%の混
合液を1000倍希釈しメロン葉面散布を収穫までに4
回行った。うどん粉病が発生したが500倍希釈液葉面
散布によって抑制に成功した。収穫メロンは2−3Kg
に生育した。収穫後熟成に3−4週を要する。果肉は厚
く、皮の厚みは2−4mm程度であった。
【0045】実施例5 苦汁10%、1N水酸化マグネシウム2%の混合液を1
000倍希釈しスイカ葉面散布を4回行った。収穫スイ
カはサイズがやや大きめで重量25%増で糖度が対照ス
イカに比較して増している。収穫後4ヶ月経ても鮮度が
保持されている。水耕栽培も同様の成績をあげた。
【0046】実施例6 10%苦汁液を1000倍希釈し茶葉面散布を2週間毎
に3回行った。得られる新芽が柔らかくしなやかで葉色
が鮮やかである。二番茶、三番茶も一番茶同様であっ
た。
【0047】実施例7 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈しトマト葉面散布を収穫までに4回行った。
30%収穫増、サイズはLLが多くなる。収穫後腐りに
くく、密度が大きい。味は風味が強く、甘い。
【0048】実施例8 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈しタマネギ土壌散布を収穫までに4回行っ
た。平均重量400g、味は甘く、苦みがない。製品歩
留まりが非常によい。実は堅くしまっていてみずみずし
く日持ちがよい。長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、
トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイ
モ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、
柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。また土壌
中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作
障害が発生しない。
【0049】風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミ
ネラル(参考文献:綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい
水の科学と利用技術234−242(1992)サイエ
ンスフォーラム、「シーマロックス」シンポジウム、新
しい水活性剤「シーマロックス」−その現状と将来展望
(1993.5.24.)ウォーターデザイン研究会)
は長期使用の場合、多量に含まれる硫酸による障害が発
生する。また、多量に含まれる鉄イオン、アルミニウム
イオン(>1000ppm)が、主たる凝集作用の示す
ものと思われるが時間経過によってこれら金属が析出し
てくる。本土壌活性剤は長期使用による鉄イオン、アル
ミニウムイオン、硫酸アニオン等による障害は発生しな
い。
【0050】また、ミネラル濃度も風化花崗岩の黒雲母
から硫酸抽出されたミネラルに比べて圧倒的に高く、含
有するミネラルの種類も多く複雑な形態をとってい
る。。これは花崗岩形成の際、及び岩石形成後の風化に
よってミネラル成分の大半が流出してしまっていること
に起因する。風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミ
ネラルの分析結果は次の通りである:Ca=505,P
=220,Mg=3900,K=1620,Na=10
2,Se〈5,Si=113,Ge〈1,Zn=19.
1,Mn=178,Fe=11600,Cu=6.4
7,Co=7.0,Ni=2.27, Mo〈0.5,
Li=1.66,V=27.1,W〈1,Ba〈0.
5,Ti=947,Al=7650(ppm)。綿抜邦
彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術234
−242(1992)サイエンスフォーラム、「シーマ
ロックス」シンポジウム、新しい水活性剤「シーマロッ
クス」−その現状と将来展望、10頁(1993.5.
24.)ウォーターデザイン研究会参照。
【0051】アメリカ・ユタ州ソルトレークの岩塩から
得られるミネラルについても同様に岩塩形成過程及び岩
塩形成後の風化によってミネラル成分の大半が流出して
いるためミネラル成分の量、種類ともに深層海水から得
られる苦汁に比べて劣っている。ソルトレーク産製のミ
ネラルの分析結果は次の通りである:Be=0.02,
B=320,Ammonia=1.8,Nitrate
=110,Mn=112,Sc=3.9,V=0.0
8,Cr=0.8,Co=0.26,Ga=0.06,
As=0.03,Br=2400,Y=0.12,Zr
=0.02,Nb=0.02,Pd=0.34,Ag=
0.02,Cd=0.1,In=0.1,Sn=0.0
8,Te=2,I=21.2,Cs=0.12,La=
0.14,Ce=0.12,Hf=0.12,Ta=
0.12,Y=0.12,Re=0.12,Pt=0.
12,Au=0.02,Ag=2.59,Ti=2.5
9,Pb=1.58,Bi=1.58(ppm)
【0052】実施例9 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈し椎茸の培地木に散布を3回行った。また、
子実体形成後一週間に一回散布した。得られた椎茸は肉
が厚く傘が開いても厚みがありしっかりしている。味が
非常によい。収穫期間が長くなり、180%の収量を得
る。
【0053】実施例10 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を50
00−10000倍希釈し切り花の花瓶または水盤中に
加えた結果、花持ちがよく、水換えの必要がなくなる。
菊等は花瓶中で発根する。竹は水盤中で4ヶ月間持っ
た。
【0054】実施例11 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈し各種堆肥、厩肥(馬糞、牛糞、鶏糞、藁、
大鋸屑、おから、モヤシ、芝草等)に散布し、発酵を行
った。好気性発酵が急速に進み、放線菌等に富む良好な
発酵堆肥、厩肥が得られた。カビ類の発生は強く抑制さ
れる。アガリクス・シルバチカス(Agaricus
silvaticus Shaeffer)等の生育培
地としても極めて優れた発酵堆肥、厩肥となった。従っ
て、本混合液の散布はアガリクス・シルバチカス生育培
地を得るための重要な要素の1つである。
【0055】実施例12 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を50
000倍希釈しアガリクス・シルバチカス生育培地に散
布を行った。子実体形成後1週間に1回散布した。子実
体の大きさが大きくなり(直径10−30cm)、多糖
体、ステロイド、ミネラル含量が増加した。収量も培地
重量の25%(25%増)になった。一般にアガリクス
はその活性成分(多糖体、ステロイド、ミネラル)含量
が生育条件によって異なることが知られる。従来、天然
物に比べて栽培種は活性成分含量が少ないといわれてい
た。これは、菌糸体形成のための培地を滅菌していたた
め、子実体形成率が低下し、また糸状菌の生育を抑制す
ることが困難であったため結果的に子実体の生育不良を
引き起こし、従って活性成分(多糖体、ステロイド、ミ
ネラル)含量が低下した。従って、本混合液の散布は活
性成分含量を高めるための重要な要素の1つである。一
般にキノコ類の子実体形成を本土壌活性剤は助長し、収
量を高める。アガリクス・ブラゼイの熱水抽出液に本発
明のミネラル混合液を添加したものを飲用する事によっ
てヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter
pyrolli)の生育を抑制することができる。
【0056】実施例13 苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を10
00倍希釈し、EM菌群(比嘉照夫監修、「農業富民」
別冊EMのすべて(1994)毎日新聞社、比嘉照夫、
微生物の農業利用と環境保全、(1991)農文協)と
共に堆肥、厩肥、ぼかし等発酵を行うことによってEM
菌群の発酵能力を飛躍的に向上、改良することが可能で
ある。また、EM菌群の増殖培地としても使用すること
が可能である。また、EM菌群によって引き起こされた
連作障害を克服することができる。
【0057】実施例14 松枯れ病の原因は、近年次の3要素に起因するといわれ
ている。1.排ガス等大気汚染による松の葉の気孔の閉
塞。2.土壌のミネラル不足による樹勢の劣化。3.マ
ツノザイセンチュウの寄生。
【0058】苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の
混合液を1000倍希釈し、アスペルギルス・メレウス
・ユカワ(Aspergillus melleus
Yukawa)および/またはアスペルギルス・サルフ
ェレウス(フレセニウス)トム−エ・チャーチ(Asp
ergillus sulphureus(Frese
nius)Thom et Church)と共に松の
根周辺に散布、または穴を掘って埋設する事によって、
松枯れ病の予防と、回復が可能となる。根周辺への散布
によって土壌のミネラル不足の解消が可能となる。ま
た、微生物によって殺センチュウ効果を有するメレジン
が生産され、根から吸収され樹木一面にメレジンが行き
渡ることによってマツノザイセンチュウが忌避される。
葉面散布によって気孔の閉塞による疲弊を回復する事が
可能である。メレジンは残留性、毒性を示さない。メレ
ジンはネコブセンチュウにも同様に有効であり、畑に散
布することによって作物の連作障害を解消することが可
能である。
【0059】実施例15 苦汁10%、木酢液2−30%、1N水酸化カルシウム
2%の混合液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉
面散布を行った結果、長ネギ、なす、キュウリ、カボチ
ャ、トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマ
イモ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、
梨、柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。土壌
中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作
障害が発生しない。味は甘く、苦みがない。製品歩留ま
りが非常によい。実は堅くしまっていてみすみずしく日
持ちがよい。
【0060】実施例16 ヤナギ(Salix subfragilis)、ハン
ノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(U
lmus Davidiana)、カラコギカエデ(A
cer palmatum thunb)、ヤチダモ
(Fraxinus mandshurica)、オニ
グルミ(Juglans mandshurica)、
ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク
(Viburnum Opulus L.)、ノリウツ
ギ(Hydrangea paniculata)、ミ
ツバウツギ(Staphylea Bumald)、ア
ゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコ
スゲ(Carex curvicollis)、カサス
ゲ(Carex dispalata)、サンカクイ
(Scirpus triqueter)、カンガレイ
(Scripus triangulatus)、ヤマ
ドリゼンマイ(Osmunda cinnamome
a)、ツリフネソウ(Impatieus noli−
tangere)、サワオグルマ(Senecio p
ierotii)、ミソハギ(Lythrumance
ps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、
ヨシ(Phragmites communis)、マ
コモ(Zizania latifolia)、ガマ
(Typha latifolia)、ミクリ(Spa
rganium stoloniferum)、フトイ
(Scirpuslacustris L.)、コウホ
ネ(Nuphar japonicum)、ハス(Ne
lumbo nucifera)、ショウブ(Acor
us calamus L.)、キショウブ(Iris
pseudoacorus L.)、ミツガシワ(M
eryanthes trifoliata)、ヒシ
(Trapa natans)、アサザ(Nympho
idespeltata)、ガガブタ(Nymphoi
des indica)、ヒツジグサ(Nymphae
a tetragona)、ヒルムシロ(Potamo
geton destinctus)、オニバス(Eu
ryale ferox)、ジュンサイ(Brasen
ia Scheberi)、トチカガミ(Hydroc
haris Morsus−ranae)、エビモ(P
otamogeton crispus)、ササバモ
(Potamogeton malaianus)、イ
トモ(Potamogeton octandru
s)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon jap
onicum)、ボサキノフサモ(Mynophyll
um verticillatum)、バイカモ(Ra
nunculus aquatilis)、イバラモ
(Najas marina)、セキショウモ(Val
lisneria asiatica)、クロモ(Hy
drilla verticilleta)、ミモサ
(Mimosa)等の沿岸帯の植物は、ポリフェノール
を多く含み、またミネラルを細胞内に濃縮しているため
水を浄化する能力が高い(井高英一等、池・湖沼の生物
棚を用いた酸化的浄化、岐阜大学地域共同研究センター
研究成果報告書、2号、62−69(1992)、井高
英一等、生物処理システムによる河川湖沼の水質浄化、
多自然型川づくりシンポジウム講演論文集、18−31
(1992))。
【0061】また、ヤナギ(Salix subfra
gilis)、ハンノキ(Alnus japonic
a)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、
カラコギカエデ(Acer palmatum thu
nb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshu
rica)、オニグルミ(Juglans mands
hurica)、ウメモドキ(Ilex serrat
o)、カンボク(Viburnum Opulus
L.)、ノリウツギ(Hydrangea panic
ulata)、ミツバウツギ(Staphylea B
umald)、アゼスゲ(Carex Thunbei
git)、ナルコスゲ(Carex curvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripustriangula
tus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cin
namomea)、ツリフネソウ(Impatieus
noli−tangere)、サワオグルマ(Sen
ecio pierotii)、ミソハギ(Lythr
um anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris s
etosa)、ヨシ(Phragmites comm
unis)、マコモ(Zizania latifol
ia)、ガマ(Typha latifolia)、ミ
クリ(Sparganium stoloniferu
m)、フトイ(Scirpus lacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
ョウブ(Iris pseudoacorus
L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
oliata)、ヒシ(Trapanatans)、ア
サザ(Nymphoidespeltata)、ガガブ
タ(Nymphoides indica)、ヒツジグ
サ(Nymphaea tetragona)、ヒルム
シロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogeton o
ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
gonjaponicum)、ボサキノフサモ(Myn
ophyllum verticillatum)、バ
イカモ(Ranunculus aquatili
s)、イバラモ(Najas marina)、セキシ
ョウモ(Vallisneria asiatic
a)、クロモ(Hydrilla verticill
eta)、ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯植物の乾
燥粉末は、有機物質共存下で好気的有機栄養型、嫌気的
有機栄養型のいずれでも光栄養細菌(Phototro
phic bacteria)(紅色硫黄細菌(Chr
omatiaceae)、紅色非硫黄細菌(Rhodo
spirillaceae))をよく育成する(Ber
gey’s Manual of Determina
tive Bacteriology,8th ed
n.(1974))。光栄養細菌は水稲根圏において、
根が好まない有害物質を除去し、根の呼吸・栄養代謝系
を守る作用を行う。
【0062】ヤナギ(Salix subfragil
ls)、ハンノキ(Alnus japonica)、
ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコ
ギカエデ(Acer palmatum thun
b)、ヤチダモ(Fraxinus mandshur
ica)、オニグルミ(Juglans mandsh
urica)、ウメモドキ(Ilex serrat
o)、カンボク(Viburnum Opulus
L.)、ノリウツギ(Hydrangea panic
ulata)、ミツバウツギ(Staphylea B
umald)、アゼスゲ(Carex Thunbei
git)、ナルコスゲ(Carex curvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripus triangul
atus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda ci
nnamomea)、ツリフネソウ(Impatieu
s noli−tangere)、サワオグルマ(Se
necio pierotii)、ミソハギ(Lyth
rumanceps)、ヒオウギアヤメ(Iris s
etosa)、ヨシ(Phragmites comm
unis)、マコモ(Zizania latifol
ia)、ガマ(Typha latifolia)、ミ
クリ(Sparganium stoloniferu
m)、フトイ(Scirpuslacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
ョウブ(Iris pseudoacorus
L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
oliata)、ヒシ(Trapa natans)、
アサザ(Nymphoidespeltata)、ガガ
ブタ(Nymphoides indica)、ヒツジ
グサ(Nymphaea tetragona)、ヒル
ムシロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogeton o
ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
gon japonicum)、ボサキノフサモ(My
nophyllum verticillatum)、
バイカモ(Ranunculus aquatili
s)、イバラモ(Najas marina)、セキシ
ョウモ(Vallisneria asiatic
a)、クロモ(Hydrilla verticill
eta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若
しくは2種以上の沿岸帯の植物の乾燥粉末又は、抽出物
に本土壌活性剤を加え、水田土壌に散布した場合、腐敗
菌(Clostridium pectinovoru
m,Desulfovibrio desulfuri
cans,Erwinia carotovora,e
tc.)の生育が阻害され、幼穂形成期に発生する硫化
水素を利用分解除去するため根の生育が著しい。また、
光栄養細菌がイネの花芽形成を助けることから米の収穫
増(25%)に至る。同様に、ヘドロの分解、堆肥、厩
肥の発酵が効率よくなされ、腐敗菌の生育を抑制するた
め発酵されたヘドロ、堆肥、厩肥中に腐敗物質を含まな
い。
【0063】また、ヤナギ(Salix subfra
gilis)、ハンノキ(Alnus japonin
lca)、ハルニレ(Ulmus Davidian
a)、カラコギカエデ(Acer palmatum
thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mand
shurica)、オニグルミ(Juglans ma
ndshurica)、ウメモドキ(Ilex ser
rato)、カンボク(Viburnum Opulu
s L.)、ノリウツギ(Hydrangeapani
culata)、ミツバウツギ(Staphylea
Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbe
igit)、ナルコスゲ(Carexcurvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripus triangul
atus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda ci
nnamomea)、ツリフネソウ(Impatieu
s noli−tangere)、サワオグルマ(Se
necio pierotii)、ミソハギ(Lyth
rum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris
setosa)、ヨシ(Phragmites com
munis)、マコモ(Zizania latifo
lia)、ガマ(Typha latifolia)、
ミクリ(Sparganium stolonifer
um)、フトイ(Scirpus lacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nuciera)、ショ
ウブ(Acorus calamus L.)、キショ
ウブ(Iris pseudoacorusL.)、ミ
ツガシワ(Meryanthes trifoliat
a)、ヒシ(Trapanatans)、アサザ(Ny
mphoidespeltata)、ガガブタ(Nym
phoides indica)、ヒツジグサ(Nym
phaea tetragona)、ヒルムシロ(Po
tamogeton destinctus)、オニバ
ス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Br
asenia Scheberi)、トチカガミ(Hy
drocharis Morsus−ranae)、エ
ビモ(Potamogeton crispus)、サ
サバモ(Potamogeton malaianu
s)、イトモ(Potamogeto noctand
rus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogonja
ponicum)、ボサキノフサモ(Mynophyl
lum verticillatum)、バイカモ(R
anunculus aquatilis)、イバラモ
(Najas marina)、セキショウモ(Val
lisneria asiatica)、クロモ(Hy
drilla verticilleta)、ミモサ
(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の
沿岸帯植物の乾燥粉末又は、抽出物に本土壌活性剤を加
え、飲用に供した場合、腸内で光栄養細菌の生育が促さ
れ、一方腐敗細菌の生育が阻害され、その結果整腸作用
を助長する効果を有する。
【0064】実施例17 有害微生物の中真核細胞群に属する酵母、糸状菌のいわ
ゆる真菌群が農作物に重大な影響を与えている。赤カビ
属(Fusarium sp.)は根系生息型寄生菌で
あり特定の植物にのみ特異的な寄生関係を示す。苦汁1
0%、1N水酸化カルシウム2%の混合液にアリシン
(Allicin:2−propene−1−sulf
inothioic acid S−2−propen
yl ester;thio−2−propene−1
−sulfinic acid S−allyl es
ter)を10−20000ppm加えて原液とする。
この原液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉面散
布することによって梅、トマト、なす、ダイコン、スイ
カ、キュウリ、桃、リンゴ等の赤カビ病を抑制し、植物
の生長促進効果が得られる。
【0065】実施例18 ミネラルは糸状菌の駆除、抑制に有効である。また、ア
クチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyc
es longisporus)、アクチノミセス・ロ
ンギスシム(Actinomyces longiss
imus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(A
ctinomyces thermoviolaceu
s)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Da
ctinosporungium thailande
nse)、ダクチロスポランギウム・オーランティアク
ム(Dactinosporungium auran
tiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(St
reptomyces aureus)、サーモアクチ
ノミセス・ブルガリス(Thermoactinomy
ces vulgaris)、サーモアクチノミセス・
モノスポラ(Thermoactinomyces m
onospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリ
ダ(Micropolyspora thermovi
rida)、ノカルディア・バクシニー(Nocard
ia vaccinii)等の放線菌(Actinom
ycetes)も糸状菌の生育をよく抑制する。苦汁1
0%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し、これにア
クチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyc
es longisporus)、アクチノミセス・ロ
ンギスシム(Actinomyces longiss
imus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(A
ctinomyces thermoviolaceu
s)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Da
ctinosporungium thailande
nse)、ダクチロスポランギウム・オーランティアク
ム(Dactinosporungium auran
tiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(St
reptomyces aureus)、サーモアクチ
ノミセス・ブルガリス(Thermoactinomy
ces vulgaris)、サーモアクチノミセス・
モノスポラ(Thermoactinomyces m
onospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリ
ダ(Micropolyspora thermovi
rida)、ノカルディア・バクシニー(Nocard
ia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2
種以上の放線菌を加えて葉面散布、または土壌散布する
ことによって糸状菌の制御が可能である。
【0066】うどんこ病(Sphaerotheca
fuliginea)、メルティングアウト(Helm
inthosporium vagans)、ゾネート
アイスポット(Helminthosporium g
igauteum)、リーフスポット(Helmint
hosporium sorokinianum)、リ
ーフブロッチ(Helminthosporium c
ynodontis)、レッドスレッド(Cortic
ium tuciforme)、スライムモールド(P
hysarum cinereum)、さび病(Puc
cinia graminis)、ブラウンパッチ(R
hizoctonia solani)、ダラースポッ
ト(Sclerotinia homoeocarp
a)、ピシウムブライト(Pythium aphan
idermatum)、ラージパッチ(Rhizoct
onia solani)、フリザムブライト(Fus
arium rpseum)、フリザムパッチ(Fus
arium nivale)、イエローパッチ(Nem
atodes)に対して効果が認められた。モヤシの茎
を茶色に変色させたり、黒く変色させる菌(Macro
phomina phascoli,Fusarium
solani,Rhizoctonia solan
i,Penicillium sp.)に対して本混合
液は抑制効果を示す。
【0067】従って、モヤシに本混合液を散布、または
浸潤することによって鮮度維持が可能である。また、広
く防かび剤としても有効であり工業製品材料の変質腐食
の防止、食品工場での防かび対策、家庭の風呂場、キッ
チン、庭での防かび、防臭に有効である。放線菌を超音
波破砕、ブラウン破砕等によるセルフリー抽出液(ce
ll−free extract)を苦汁10%、1N
水酸化カルシウム2%の混合液に添加しても防かび効果
は有効である。本混合液は水虫の原因となる白鮮菌にた
いしてもその生育を抑制するため水虫治療薬としても有
効である。
【0068】実施例19 深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウ
ム2%の混合液を1000倍希釈し、収穫した野菜、果
実、花等をパック詰めする際に散布または浸潤すること
によって野菜、果実、花等の鮮度維持が可能である。切
り花は枯れてもフラボン、葉緑素等の分解による色落ち
が抑制され、また落花しない。
【0069】実施例20 深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウ
ム2%の混合液を1000倍希釈し、豆腐、漬け物等に
散布または浸潤することによって防腐効果を示し、保存
期間を延長することが可能である。
【0070】実施例21 近年、新しい畳の色落ちが急速になっていることが知ら
れている。この原因は原料となるイグサの栽培時のミネ
ラル不足に起因することが明らかとなった。深層海水か
ら得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混
合液を1000倍希釈し、イグサ栽培土壌に散布するこ
とによってミネラル・リッチなイグサを収穫することが
できる。本イグサを用いて製畳した場合、表畳の色落ち
が緩慢になる。
【0071】実施例22 深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウ
ム2%の混合液を1000倍希釈し、植物の種子をこの
液に浸した場合、種子の発芽率の向上と発芽時期の促進
が期待される。スイカ、キャベツ、ほうれん草、シソ等
においてそれらの効果が顕著であった。
【0072】実施例23 鳥羽毛をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分
解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、
1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈
し、散布を行う。この混合物を発酵させることによっ
て、アミノ酸、ミネラルに富んだ堆肥を得ることができ
る。
【0073】この際、アクチノミセス・ロンギスポーラ
ス(Actinomyces longisporu
s)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinom
yces longissimus)、アクチノミセス
・サーモビオラセウス(Actinomyces th
ermoviolaceus)、ダクチロスポランギウ
ム・タイランデンス(Dactinosporungi
um thailandense)、ダクチロスポラン
ギウム・オーランティアクム(Dactinospor
ungium aurantiacum)、ストレプト
ミセス・アウレウス(Streptomyces au
reus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Th
ermoactinomyces vulgari
s)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Therm
oactinomyces monospora)、ミ
クロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropoly
spora thermovirida)、ノカルディ
ア・バクシニー(Nocardia vaccini
i)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加
する事によって堆肥の発酵をコントロールすることが可
能である。
【0074】実施例24 海草をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解
した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、1
N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し混
合する。この混合物から得られる石鹸は、毛根細胞内の
脂質を溶出し、ミネラルを供給するため毛根の生育を促
進し、毛髪色素の生産を促す効果を有する。また、皮膚
に対してミネラル供給を促し、表皮代謝を促進する。
【0075】実施例25 深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1
%、塩化鉄1%、1N炭酸カルシウム2%の混合液を1
000倍希釈し、葉面散布、土壌散布を行った場合、ア
ブラムシ、粉ダニ等の害虫を忌避、駆除する事が可能で
ある。本ミネラル混合液は有機栽培作物の害虫忌避に適
する。本混合液は水質浄化剤としても適している。
【0076】実施例26 深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1
%、塩化鉄1%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を
1000倍希釈し、土壌散布または地下浸透させた場
合、有機塩素化合物(トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエチレン、クロロホルム等)の分解を促進し、土壌汚
染、地下水汚染の緩和が可能である。
【0077】苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の
混合液を1000倍希釈し、アクチノミセス・ロンギス
ポーラス(Actinomyces longispo
rus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actin
omyces longissimus)、アクチノミ
セス・サーモビオラセウス(Actinomycest
hermoviolaceus)、ダクチロスポランギ
ウム・タイランデンス(Dactinosporung
ium thailandense)、ダクチロスポラ
ンギウム.オーランティアクム(Dactinospo
rungium aurantiacum)、ストレプ
トミセス・アウレウス(Streptomyces a
ureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(T
hermoactinomyces vulgari
s)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Therm
oactinomyces monospora)、ミ
クロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropoly
spora thermovirida)、ノカルディ
ア・バクシニー(Nocardia vaccini
i)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加
して、堆肥・厩肥に散布し発酵を行った。
【0078】この場合二次発酵を行うことなくアガリク
ス・ブラゼイ(Agaricusblazei)生育培
地とする事ができる。この方法による発酵培地を使用し
た場合、子実体の大きさが大きくなり(直径10−30
cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加し
た。収量も培地重量の25%(25%増)になった。従
って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重
要な要素の1つである。一般にキノコ類の子実体形成を
本土壌活性剤は助長し、収量を高める。
【0079】実施例27 苦汁10%、キチン・キトサン10%混合液を1000
倍希釈し、ホウレンソウに葉面散布を行った。得られた
ホウレンソウの収量は50%増加し、品質がよくなっ
た。
【0080】実施例28 苦汁60%、リン酸30%、リン酸カリウム10%を配
合し土壌活性剤原液を得た。この原液を1000倍に希
釈し、栽培中のキュウリ、ナスに1ケ月2回葉面散布し
た。その結果、勢いの薄れていた葉が青々と生き返り、
葉に付着していた害虫も駆除できた。
【0081】実施例29 苦汁60%、リン酸20%、リン酸カルシウム10%、
クエン酸10%を配合し土壌活性剤原液を得た。本原液
を2000倍希釈し、栽培中のマスカットに1日2回7
日間葉面散布行ったところ葉枯れがなくなり、粒揃いが
よく、大型で艷のよい果実が得られた。マスカットの糖
度は19.9であった。対照実験によるものは15.6
であり甘さが増大した。
【0082】実施例30 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し1反
の試験田に土壌散布を行った。散布は田植え後3リット
ル、1ケ月後1リットル、2ヶ月後1リットルの計3回
散布した。稲作に適用した場合、土壌散布後7週間で根
量4倍、根長2.5倍、根太2.5倍、茎長+150m
m、茎太2倍に生育した。収穫時根量5−6倍、根長3
倍、根太2.5−3倍、茎長+200mm、茎太3倍に
生育した。株数は2株植えで平均30株になった。対照
田は4株植えで平均22株であった。収穫量は9俵であ
った。対照田は収穫量7俵であった。青米は対照田30
Kgに対し、1升であった。試験田における化学肥料は
対照田に対し25%減で実施した。試験田の収穫米は対
照米に比較して大きさ、色、味がいずれも優れている。
【0083】実施例31 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈しメロ
ン葉面散布を収穫までに4回行った。うどん粉病が発生
したが500倍希釈液葉面散布によって抑制に成功し
た。収穫メロンは2−3Kgに生育した。収穫後熟成に
3−4週を要する。果肉は厚く、皮の厚みは2−4mm
程度であった。
【0084】実施例32 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈しスイ
カ葉面散布を4回行った。収穫スイカはサイズがやや大
きめで重量25%増で糖度が対照スイカに比較して増し
ている。収穫後4ヶ月経ても鮮度が保持されている。水
耕栽培も同様の成績をあげた。
【0085】実施例33 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し茶葉
面散布を2週間毎に3回行った。得られる新芽が柔らか
くしなやかで葉色が鮮やかである。二番茶、三番茶も一
番茶同様であった。
【0086】実施例34 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈しトマ
ト葉面散布を収穫までに4回行った。50%収穫増、サ
イズはLLが多くなる。収穫後腐りにくく、密度が大き
い。味は風味が強く、甘い。
【0087】実施例35 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈しタマ
ネギ土壌散布を収穫までに4回行った。平均重量420
g、味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によ
い。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。
長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、大
葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイモ、キ
ャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ等も同
様に効果が顕著であった。また土壌中の小生物(ミミズ
等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しない。
【0088】実施例36 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し椎茸
の培地木に散布を3回行った。また、子実体形成後一週
間に一回散布した。得られた椎茸は肉が厚く傘が開いて
も厚みがありしっかりしている。味が非常によい。収穫
期間が長くなり、200%の収量を得る。
【0089】実施例37 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を5000−10000
倍希釈し切り花の花瓶または水盤中に加えた結果、花持
ちがよく、水換えの必要がなくなる。菊等は花瓶中で発
根する。竹は水盤中で4ヶ月間持った。
【0090】実施例38 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し各種
堆肥、厩肥(馬糞、牛糞、鶏糞、藁、大鋸屑、おから、
モヤシ、芝草等)に散布し、発酵を行った。好気性発酵
が急速に進み、放線菌等に富む良好な発酵堆肥、厩肥が
得られた。カビ類の発生は強く抑制される。アガリクス
・ブラゼイの生育培地としても極めて優れた発酵堆肥、
厩肥となった。従って、本混合液の散布はアガリクス・
ブラゼイ生育培地を得るための重要な要素の1つであ
る。
【0091】実施例39 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を50000倍希釈しア
ガリクス・ブラゼイ(Agaricus blaze
i)生育培地に散布を行った。子実体形成後1週間に1
回散布した。子実体の大きさが大きくなり(直径10−
30cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加
した。収量も培地重量の25%(25%増)になった。
一般にアガリクスはその活性成分(多糖体、ステロイ
ド、ミネラル)含量が生育条件によって異なることが知
られる。従来、天然物に比べて栽培種は活性成分含量が
少ないといわれていた。
【0092】これは、菌糸体形成のための培地を滅菌し
ていたため、子実体形成率が低下し、また糸状菌の生育
を抑制することが困難であったため結果的に子実体の生
育不良を引き起こし、従って活性成分(多糖体、ステロ
イド、ミネラル)含量が低下した。従って、本混合液の
散布は活性成分含量を高めるための重要な要素の1つで
ある。一般にキノコ類の子実体形成を本土壌活性剤は助
長し、収量を高める。アガリクス・ブラゼイの熱水抽出
液に本発明のミネラル混合液を添加したものを飲用する
事によってヘリコバクター・ピロリ(Helicoba
cter pyrolli)の生育を抑制することがで
きる。
【0093】実施例40 苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し、E
M菌群(比嘉照夫監修、「農業富民」別冊EMのすべて
(1994)毎日新聞社)と共に堆肥、厩肥、ぼかし等
発酵を行うことによってEM菌群の発酵能力を飛躍的に
向上、改良することが可能である。また、EM菌群の増
殖培地としても使用することが可能である。また、EM
菌群によって引き起こされた連作障害を克服することが
できる。
【0094】実施例41 松枯れ病の原因は、近年次の3要素に起因するといわれ
ている。1.排ガス等大気汚染による松の葉の気孔の閉
塞。2.土壌のミネラル不足による樹勢の劣化。3.マ
ツノザイセンチュウの寄生。
【0095】苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000
倍希釈し、アスペルギルス・メレウス・ユカワ(Asp
ergillus melleus Yukawa)お
よび/またはアスペルギルス・サルフェレウス(フレセ
ニウス)トム−エ・チャーチ(Aspergillus
sulphureus(Fresenius)Tho
m et Church)と共に松の根周辺に散布、ま
たは穴を掘って埋設する事によって、松枯れ病の予防
と、回復が可能となる。根周辺への散布によって土壌の
ミネラル不足の解消が可能となる。また、微生物によっ
て殺センチュウ効果を有するメレジンが生産され、根か
ら吸収され樹木一面にメレジンが行き渡ることによって
マツノザイセンチュウが忌避される。葉面散布によって
気孔の閉塞による疲弊を回復する事が可能である。
【0096】メレジンは残留性、毒性を示さない。メレ
ジンはネコブセンチュウにも同様に有効であり、畑に散
布することによって作物の連作障害を解消することが可
能である。アスペルギルス・メレウス・ユカワ(Asp
ergillus melleus Yukawa)、
アスペルギルス・サルフェレウス(フレセニウス)トム
−エ・チャーチ(Aspergillus sulph
ureus(Fresenius)Thom et C
hurch)等の菌株は、バージーのマニュアル(R.
E.Buchanan & N.E.Gibbons
Ed.,Bergey`s Manual of De
terminativeBacteriology,8
th.Ed.,The Williams & Wil
kinsCo.,Baltimore(1974))に
記載され、日本微生物株保存機関連盟に加入の保存機関
であるIFO等に保存されており、また、自然界からも
容易に単離する事ができる。
【0097】実施例42 苦汁10%、木酢液2−30%、鉱酸2%の混合液を1
000倍希釈し、土壌散布、または葉面散布を行った結
果、長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコ
シ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイ
モ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ
等も同様に効果が顕著であった。土壌中の小生物(ミミ
ズ等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しな
い。味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によ
い。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。
【0098】実施例43 ヤナギ(Salix subfragilis)、ハン
ノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(U
lmus Davidiana)、カラコギカエデ(A
cer palmatum thunb)、ヤチダモ
(Fraxinus mandshurica)、オニ
グルミ(Juglans mandshurica)、
ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク
(Viburnum Opulus L.)、ノリウツ
ギ(Hydrangea paniculata)、ミ
ツバウツギ(Staphylea Bumald)、ア
ゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコ
スゲ(Carex curvicollis)、カサス
ゲ(Carex dispalata)、サンカクイ
(Scirpus triqueter)、カンガレイ
(Scripus triangulatus)、ヤマ
ドリゼンマイ(Osmunda cinnamome
a)、ツリフネソウ(Impatieus noli−
tangere)、サワオグル(Senecio pi
erotii)、ミソハギ(Lythrumancep
s)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨ
シ(Phragmites communis)、マコ
モ(Zizania latifolia)、ガマ(T
ypha latifolia)、ミクリ(Sparg
anium stoloniferum)、フトイ(S
cirpuslacustris L.)、コウホネ
(Nuphar Japonicum)、ハス(Nel
umbo nucifera)、ショウブ(Acoru
s calamus L.)、キショウブ(Iris
pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Me
ryanthes trifoliata)、ヒシ(T
rapa natans)、アサザ(Nymphoid
espeltata)、ガガブタ(Nymphoide
s indica)、ヒツジグサ(Nymphaea
tetragona)、ヒルムシロ(Potamoge
ton destinctus)、オニバス(Eury
ale ferox)、ジュンサイ(Brasenia
Scheberi)、トチカガミ(Hydrocha
ris Morsus−ranae)、エビモ(Pot
amogeton crispus)、ササバモ(Po
tamogeton malaianus)、イトモ
(Potamogetonoctandrus)、リュ
ウノヒゲモ(Ophiopogon japonicu
m)、ボサキノフサモ(Mynophyllum ve
rticillatum)、バイカモ(Ranuncu
lus aquatilis)、イバラモ(Najas
marina)、セキショウモ(Vallisner
ia asiatica)、クロモ(Hydrilla
vertilleta)、ミモサ(Mimosa)等
の沿岸帯の植物は、ポリフェノールを多く含み、またミ
ネラルを細胞内に濃縮しているため水を浄化する能力が
高い(井高英一等、池・湖沼の生物棚を用いた酸化的浄
化、岐阜大学地域共同研究センター研究成果報告書、2
号、62−69(1992)、井高英一等、生物処理シ
ステムによる河川湖沼の水質浄化、多自然型川づくりシ
ンポジウム講演論文集、18−31(1992))。
【0099】また、ヤナギ(Salix subfra
gilis)、ハンノキ(Alnus japonic
a)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、
カラコギカエデ(Acer palmatum thu
nb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshu
rica)、オニグルミ(Juglans mands
hurica)、ウメモドキ(Ilex serrat
o)、カンボク(Viburnum Opulus
L.)、ノリウツギ(Hydrangea panic
ulata)、ミツバウツギ(Staphylea B
umald)、アゼスゲ(Carex Thunbei
git)、ナルコスゲ(Carex curvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripustriangula
tus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cin
namomea)、ツリフネソウ(Impatieus
noli−tangere)、サワオグルマ(Sen
ecio pierotii)、ミソハギ(Lythr
um anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris s
etosa)、ヨシ(Phragmites comm
unis)、マコモ(Zizania latifol
ia)、ガマ(Typha latifolia)、ミ
クリ(Sparganium stoloniferu
m)、フトイ(Scirpus lacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
ョウブ(Iris pseudoacorus
L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
oliata)、ヒシ(Trapanatans)、ア
サザ(Nymphoidespeltata)、ガガブ
タ(Nymphoides indica)、ヒツジグ
サ(Nymphaea tetragona)、ヒルム
シロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogeton o
ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
gonjponicum)、ボサキノフサモ(Myno
phyllum verticillatum)、バイ
カモ(Ranunculus aquatilis)、
イバラモ(Najas marina)、セキショウモ
(Vallisneria asiatica)、クロ
モ(Hydrilla verticilleta)、
ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯植物の乾燥粉末は、
有機物質共存下で好気的有機栄養型、嫌気的有機栄養型
のいずれでも光栄養細菌(Phototrophic
bacteria)(紅色硫黄細菌(Chromati
aceae)、紅色非硫黄細菌(Rhodospiri
llaceae))をよく育成する(Bergey’s
Manual of Determinative
Bacteriology,8th edn.(197
4))。光栄養細菌は水稲根圏において、根が好まない
有害物質を除去し、根の呼吸・栄養代謝系を守る作用を
行う。
【0100】ヤナギ(Salix subfragil
is)、ハンノキ(Alnus jponica)、ハ
ルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギ
カエデ(Acer palmatum thunb)、
ヤチダモ(Fraxinusmandshuric
a)、オニグルミ(juglans mandshur
ica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、
カンボク(viburnum Opulus L.)、
ノリウツギ(Hydrangea paniculat
a)、ミツバウツギ(Staphylea Bumal
d)、アゼスゲ(Carex Thunbeigi
t)、ナルコスゲ(Carex curvicolli
s)、カサスゲ(Carex dispalata)、
サンカクイ(Scirpus triqueter)、
カンガレイ(Scripus triangulatu
s)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinna
momea)、ツリフネソウ(Impatieus n
oli−tangere)、サワオグルマ(Senec
io pierotii)、ミソハギ(Lythrum
anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris seto
sa)、ヨシ(Phragmites communi
s)、マコモ(Zizania latifoli
a)、ガマ(Typha latifolia)、ミク
リ(Sparganium stoloniferu
m)、フトイ(Scirpuslacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
ョウブ(Iris pseudoacorus
L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
oliata)、ヒシ(Trapa natans)、
アサザ(Nymphoidespeltata)、ガガ
ブタ(Nymphoides indica)、ヒツジ
グサ(Nymphaea tetragona)、ヒル
ムシロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogetonoc
tandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopog
on japonicum)、ボサキノフサモ(Myn
ophyllum verticillatum)、バ
イカモ(Ranunculus aquatili
s)、イバラモ(Najas marina)、セキシ
ョウモ(Vallisneria asiatic
a)、クロモ(Hydrilla verticill
eta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若
しくは2種以上の沿岸帯の植物の乾燥粉末に本土壌活性
剤を加え、水田土壌に散布した場合、腐敗菌(Clos
tridium pectinovorum,Desu
lfovibrio desulfuricans,E
rwinia carotovora,etc.)の生
育が阻害され、幼穂形成期に発生する硫化水素を利用分
解除去するため根の生育が著しい。また、光栄養細菌が
イネの花芽形成を助けることから米の収穫増(25%)
に至る。同様に、ヘドロの分解、堆肥、厩肥の発酵が効
率よくなされ、腐敗菌の生育を抑制するため発酵された
ヘドロ、堆肥、厩肥中に腐敗物質を含まない。
【0101】また、ヤナギ(Salix subfra
gilis)、ハンノキ(Alnus japonic
a)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、
カラコギカエデ(Acer palmatum thu
nb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshu
rica)、オニグルミ(Juglans mands
hurica)、ウメモドキ(Ilex serrat
o)、カンボク(Viburnum Opulus
L.)、ノリウツギ(Hydrangea panic
ulata)、ミツバウツギ(Staphylea B
umald)、アゼスゲ(Carex Thunbei
git)、ナルコスゲ(Carex curvicol
lis)、カサスゲ(Carex dispalat
a)、サンカクイ(Scirpus triquete
r)、カンガレイ(Scripustriangula
tus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cin
namomea)、ツリフネソウ(Impatieus
noli−tangere)、サワオグルマ(Sen
ecio pierotii)、ミソハギ(Lythr
um anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris s
etosa)、ヨシ(Phragmites comm
unis)、マコモ(Zizania latifol
ia)、ガマ(Typha latifolia)、ミ
クリ(Sparganium stoloniferu
m)、フトイ(Scirpus lacustris
L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
ョウブ(Iris pseudoacorus
L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
oliata)、ヒシ(Trapanatans)、ア
サザ(Nymphoidespeltata)、ガガブ
タ(Nymphoides indica)、ヒツジグ
サ(Nymphaea tetragona)、ヒルム
シロ(Potamogeton destinctu
s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
nae)、エビモ(Potamogeton cris
pus)、ササバモ(Potamogeton mal
aianus)、イトモ(Potamogeton o
ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
gonjponicum)、ボサキノフサモ(Myno
phyllum verticillatum)、バイ
カモ(Ranunculus aquatilis)、
イバラモ(Najas marina)、セキショウモ
(Vallisneria asiatica)、クロ
モ(Hydrilla verticilleta)、
ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種
以上の沿岸帯植物の乾燥粉末に本土壌活性剤を加え、飲
用に供した場合、腸内で光栄養細菌の生育が促され、一
方腐敗細菌の生育が阻害され、その結果整腸作用を助長
する効果を有する。
【0102】実施例44 有害微生物の中真核細胞群に属する酵母、糸状菌のいわ
ゆる真菌群が農作物に重大な影響を与えている。赤カビ
属(Fusarium sp.)は根系生息型寄生菌で
あり特定の植物にのみ特異的な寄生関係を示す。苦汁1
0%、鉱酸2%の混合液にアリシン(Allicin:
2−propene−1−sulfinothioic
acid S−2−propenyl ester;
thio−2−propene−1−sulfinic
acid S−allyl ester)を10−2
000ppm加えて原液とする。この原液を1000倍
希釈し、土壌散布、または葉面散布することによって
梅、トマト、なす、ダイコン、スイカ、キュウリ、桃、
リンゴ等の赤カビ病を抑制し、植物の生長促進効果が得
られる。
【0103】実施例45 ミネラルは糸状菌の駆除、抑制に有効である。また、ア
クチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyc
es longisporus)、アクチノミセス・ロ
ンギスシム(Actinomyces longiss
imus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(A
ctinomyces thermoviolaceu
s)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Da
ctinosporungium thailande
nse)、ダクチロスポランギウム・オーランティアク
ム(Dactinosporungium auran
tiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(St
reptomyces aureus)、サーモアクチ
ノミセス・ブルガリス(Thermoactinomy
ces vulgaris)、サーモアクチノミセス・
モノスポラ(Thermoactinomyces m
onospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリ
ダ(Micropolyspora thermovi
rida)、ノカルディア・バクシニー(Nocard
ia vaccinii)等の放線菌(Actinom
ycetes)も糸状菌の生育をよく抑制する。
【0104】苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000
倍希釈し、これにアクチノミセス・ロンギスポーラス
(Actinomyces longisporu
s)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinom
yces longissimus)、アクチノミセス
・サーモビオラセウス(Actinomyces th
ermoviolaceus)、ダクチロスポランギウ
ム・タイランデンス(Dactinosporungi
um thailandense)、ダクチロスポラン
ギウム・オーランティアクム(Dactinospor
ungium auraniacum)、ストレプトミ
セス・アウレウス(Streptomycesaure
us)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Ther
moactinomyces vulgaris)、サ
ーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoact
inomyces monospora)、ミクロポリ
スポーラ・サーモビリダ(Micropolyspor
a thermovirida)、ノカルディア・バク
シニー(Nocardia vaccinii)から選
ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を加えて葉面散
布、または土壌散布することによって糸状菌の制御が可
能である。これら菌株は、バージーのマニュアル(R.
E.Buchanan & N.E.Gibbons
Ed.,Bergey’s Manual of De
terminative Bacteriology,
8th.Ed.,The Williams & Wi
lkins Co.,Baltimore(197
4))に記載され、日本微生物株保存機関連盟に加入の
保存機関であるIFO等に保存されており、また、自然
界からも容易に単離する事ができる。
【0105】うどんこ病(Sphaerotheca
fuliginea)、メルティングアウト(Helm
inthosporium vagans)、ゾネート
アイスポット(Helminthosporium g
igauteum)、リーフスポット(Helmint
hosporium sorokinianum)、リ
ーフブロッチ(Helminthosporium c
ynodontis)、レッドスレッド(Cortic
ium tuciforme)、スライムモールド(P
hysarum cinereum)、さび病(Puc
cinia graminis)、ブラウンパッチ(R
hizoctonia solani)、ダラースポッ
ト(Sclerotinia homoeocarp
a)、ピシウムブライト(Pythium aphan
idermatum)、ラージパッチ(Rhizoct
onia solani)、フリザムブライト(Fus
arium rpseum)、フリザムパッチ(Fus
arium nivale)、イエローパッチ(Nem
atodes)に対して効果が認められた。モヤシの茎
を茶色に変色させたり、黒く変色させる菌(Macro
phomina phascoli,Fusarium
solani,Rhizoctonia solan
i,Penicillium sp.)に対して本混合
液は抑制効果を示す。従って、モヤシに本混合液を散
布、または浸潤することによって鮮度維持が可能であ
る。また、広く防かび剤としても有効であり工業製品材
料の変質腐食の防止、食品工場での防かび対策、家庭の
風呂場、キッチン、庭での防かび、防臭に有効である。
放線菌を超音波破砕、ブラウン破砕等によるセルフリー
抽出液(cell−free extract)を苦汁
10%、鉱酸2%の混合液に添加しても防かび効果は有
効である。本混合液は水虫の原因となる白鮮菌にたいし
てもその生育を抑制するため水虫治療薬としても有効で
ある。
【0106】実施例46 深層海水から得られる苦汁10%、鉱酸2%の混合液を
1000倍希釈し、収穫した野菜、果実、花等をパック
詰めする際に散布または浸潤することによって野菜、果
実、花等の鮮度維持が可能である。切り花は枯れてもフ
ラボン、葉緑素等の分解による色落ちが抑制され、また
落花しない。
【0107】実施例47 深層海水から得られる苦汁10%、鉱酸2%の混合液を
1000倍希釈し、豆腐、漬け物等に散布または浸潤す
ることによって防腐効果を示し、保存期間を延長するこ
とが可能である。
【0108】実施例48 近年、新しい畳の色落ちが急速になっていることが知ら
れている。この原因は原料となるイグサの栽培時のミネ
ラル不足に起因することが明らかとなった。深層海水か
ら得られる苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍
希釈し、イグサ栽培土壌に散布することによってミネラ
ル・リッチなイグサを収穫することができる。本イグサ
を用いて製畳した場合、表畳の色落ちが緩慢になる。
【0109】実施例49 深層海水から得られる苦汁10%、鉱酸2%の混合液を
1000倍希釈し、植物の種子をこの液に浸した場合、
種子の発芽率の向上と発芽時期の促進が期待される。ス
イカ、キャベツ、ほうれん草、シソ等においてそれらの
効果が顕著であった。
【0110】実施例50 鳥羽毛をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分
解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、
鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し、散布を行う。こ
の混合物を発酵させることによって、アミノ酸、ミネラ
ルに富んだ堆肥を得ることができる。この際、アクチノ
ミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces
longisporus)、アクチノミセス・ロンギス
シム(Actinomyces longissimu
s)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Acti
nomyces thermoviolaceus)、
ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dacti
nosporungiumthailandens
e)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム
(Dactinosporungium aurant
iacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Str
eptomyces aureus)、サーモアクチノ
ミセス・ブルガリス(Thermoactinomyc
es vulgaris)、サーモアクチノミセス・モ
ノスポラ(Thermoactinomyces mo
nospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ
(Micropolyspora thermovir
ida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardi
a vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種
以上の放線菌を添加する事によって堆肥の発酵をコント
ロールすることが可能である。
【0111】実施例51 海草をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解
した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、鉱
酸2%の混合液を1000倍希釈し混合する。この混合
物から得られる石鹸は、毛根細胞内の脂質を溶出し、ミ
ネラルを供給するため毛根の生育を促進し、毛髪色素の
生産を促す効果を有する。また、皮膚に対してミネラル
供給を促し、表皮代謝を促進する。
【0112】実施例52 深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1
%、塩化鉄1%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈
し、葉面散布、土壌散布を行った場合、アブラムシ、粉
ダニ等の害虫を忌避、駆除する事が可能である。本ミネ
ラル混合液は有機栽培作物の害虫忌避に適する。本混合
液は水質浄化剤としても適している。
【0113】実施例53 深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1
%、塩化鉄1%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈
し、土壌散布または地下浸透させた場合、有機塩素化合
物(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロ
ロホルム等)の分解を促進し、土壌汚染、地下水汚染の
緩和が可能である。
【0114】苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000
倍希釈し、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Act
inomyces longisporus)、アクチ
ノミセス・ロンギスシム(Actinomyces l
ongissimus)、アクチノミセス・サーモビオ
ラセウス(Actinomyces thermovi
olaceus)、ダクチロスポランギウム.タイラン
デンス(Dactinosporungium tha
ilandense)、ダクチロスポランギウム・オー
ランティアクム(Dactinosporungium
aurantiacum)、ストレプトミセス・アウ
レウス(Streptomyces aureus)、
サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoac
tinomyces vulgaris)、サーモアク
チノミセス・モノスポラ(Thermoactinom
yces monospora)、ミクロポリスポーラ
・サーモビリダ(Micropolyspora th
ermovirida)、ノカルディア・バクシニー
(Nocardia vaccinii)から選ばれる
1種若しくは2種以上の放線菌を添加して、堆肥・厩肥
に散布し発酵を行った。
【0115】この場合二次発酵を行うことなくアガリク
ス・ブラゼイ(Agaricusblazei)生育培
地とする事ができる。この方法による発酵培地を使用し
た場合、子実体の大きさが大きくなり(直径10−30
cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加し
た。収量も培地重量の25%(25%増)になった。従
って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重
要な要素の1つである。一般にキノコ類の子実体形成を
本土壌活性剤は助長し、収量を高める。
【0116】
【発明の効果】原始土壌においては本来多種のミネラル
が含有されていたものと推定される。近来の施肥、農薬
散布、連作によって表土は急速に疲弊し、ミネラル成分
は流出するに至っている。本土壌活性剤は、海面下20
0メートル以上の深海から取水した深層海水または、湧
昇流海水を濃縮して得られる苦汁に含まれるミネラル成
分を活性化された形で植物細胞、微生物細胞に多量に供
給することを目的とするものであり、細胞の免疫力向
上、増殖力向上を計るものである。その結果、食物連鎖
が構築され、作物、微生物(子実体)の収穫増、病害発
生の抑制が達成されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C09K 101:00 109:00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】苦汁と酸および/または塩とよりなる土壌
    活性剤。
  2. 【請求項2】苦汁と塩基とよりなる土壌活性剤。
  3. 【請求項3】土壌活性剤中の苦汁成分量が1ppm−1
    00重量%である請求項1または2記載の土壌活性剤。
  4. 【請求項4】請求項3記載の土壌活性剤に、ヤナギ(S
    alix subfragilis)、ハンノキ(Al
    nus japonica)、ハルニレ(Ulmus
    Davidiana)、カラコギカエデ(Acer p
    almatum thunb)、ヤチダモ(Fraxi
    nus mandshurica)、オニグルミ(Ju
    glans mandshurica)、ウメモドキ
    (Ilex serrato)、カンボク(Vibur
    num Opulus L.)、ノリウツギ(Hydr
    angea paniculata)、ミツバウツギ
    (Staphylea Bumald)、アゼスゲ(C
    arex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Ca
    rex curvicollis)、カサスゲ(Car
    exdispalata)、サンカクイ(Scirpu
    s triqueter)、カンガレイ(Scripu
    s triangulatus)、ヤマドリゼンマイ
    (Osmunda cinnamomea)、ツリフネ
    ソウ(Impatieus noli−tanger
    e)、サワオグルマ(Senecio pieroti
    i)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒ
    オウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Ph
    ragmites communis)、マコモ(Zi
    zania latifolia)、ガマ(Typha
    latifolia)、ミクリ(Sparganiu
    m stoloniferum)、フトイ(Scirp
    us lacustris L.)、コウホネ(Nup
    har japonicum)、ハス(Nelumbo
    nucifera)、ショウブ(Acorus ca
    lamus L.)、キショウブ(Iris pseu
    doacorus L.)、ミツガシワ(Meryan
    thes trifoliata)、ヒシ(Trapa
    natans)、アサザ(Nymphoides p
    eltata)、ガガブタ(Nymphoides i
    ndica)、ヒツジグサ(Nymphaea tet
    ragona)、ヒルムシロ(Potamogeton
    destinctus)、オニバス(Euryale
    ferox)、ジュンサイ(Brasenia Sc
    heberi)、トチカガミ(Hydrocharis
    Morsus−ranae)、エビモ(Potamo
    getoncrispus)、ササバモ(Potamo
    geton malaianus)、イトモ(Pota
    mogeton octandrus)、リュウノヒゲ
    モ(Ophiopogon japonicum)、ボ
    サキノフサモ(Mynophyllum vertic
    illatum)、バイカモ(Ranunculusa
    quatilis)、イバラモ(Najas mari
    na)、セキショウモ(Vallisneria as
    iatica)、クロモ(Hydrillaverti
    cilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれ
    た1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末および
    /または熱水抽出液を加えた土壌活性剤。
  5. 【請求項5】請求項3記載の土壌活性剤に、アリシン
    (Allicin:2−propene−1−sulf
    inothioic acid S−2−propen
    ylester;thio−2−propene−1−
    sulfinic acidS−allyl este
    r)1−20000ppmを加えた土壌活性剤。
  6. 【請求項6】請求項3記載の土壌活性剤に、塩基性多糖
    (キチン(Chitin)、キトサン(chitosa
    n)、キチン誘導体、キトサン誘導体)を1−2000
    0ppmを加えた土壌活性剤。
  7. 【請求項7】苦汁に、木酢液1−30重量%を加えた土
    壌活性剤。
  8. 【請求項8】苦汁に、ヤナギ(Salix subfr
    agilis)、ハンノキ(Alnus japoni
    ca)、ハルニレ(Ulmus Davidian
    a)、カラコギカエデ(Acer palmatum
    thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mand
    shurica)、オニグルミ(Juglans ma
    ndshurica)、ウメモドキ(Ilex ser
    rato)、カンボク(Viburnum Opulu
    s L.)、ノリウツギ(Hydrangeapani
    culata)、ミツバウツギ(Staphylea
    Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbe
    igit)、ナルコスゲ(Carex curvico
    llis)、カサスゲ(Carex dispalat
    a)、サンカクイ(Scirpus triquete
    r)、カンガレイ(Scripustriangula
    tus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cin
    namomea)、ツリフネソウ(Impatieus
    noli−tangere)、サワオグルマ(Sen
    ecio pierotii)、ミソハギ(Lythr
    um anceps)、ヒオウギアメ(Iris se
    tosa)、ヨシ(Phragmites commu
    nis)、マコモ(Zizania latifoli
    a)、ガマ(Typha latifolia)、ミク
    リ(Sparganium stoloniferu
    m)、フトイ(Scirpus lacustris
    L.)、コウホネ(Nuphar japonicu
    m)、ハス(Nelumbo nucifera)、シ
    ョウブ(Acorus calamus L.)、キシ
    ョウブ(Iris pseudoacorus
    L.)、ミツガシワ(Meryanthes trif
    oliata)、ヒシ(Trapanatans)、ア
    サザ(Nymphoides peltata)、ガガ
    ブタ(Nymphoides indica)、ヒツジ
    グサ(Nymphaea tetragona)、ヒル
    ムシロ(Potamogeton destinctu
    s)、オニバス(Euryale ferox)、ジュ
    ンサイ(Brasenia Scheberi)、トチ
    カガミ(Hydrocharis Morsus−ra
    nae)、エビモ(Potamogeton cris
    pus)、ササバモ(Potamogeton mal
    aianus)、イトモ(Potamogeton o
    ctandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopo
    gonjaponicum)、ボサキノフサモ(Myn
    ophyllum verticillatum)、バ
    イカモ(Ranunculus aquatili
    s)、イバラモ(Najas marina)、セキシ
    ョウモ(Vallisneria asiatic
    a)、クロモ(Hydrilla verticill
    eta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若
    しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末および/または
    熱水抽出液を加えた土壌活性剤。
  9. 【請求項9】苦汁に、アリシン(Allicin:2−
    propene−1−sulfinothioic a
    cid S−2−propenylester;thi
    o−2−propene−1−sulfinic ac
    id S−allyl ester)1−20000p
    pmを加えた土壌活性剤。
  10. 【請求項10】苦汁に、塩基性多糖(キチン(Chit
    in)、キトサン(chitosan)、キチン誘導
    体、キトサン誘導体)を1−20000ppmを加えた
    土壌活性剤。
  11. 【請求項11】土壌活性剤中の苦汁成分量が1ppm−
    100重量%である請求項7,8,9または10記載の
    土壌活性剤。
  12. 【請求項12】海面下200メートル以上の深海から取
    水した深層海水または、湧昇流海水を濃縮して得られる
    苦汁を利用して製造される請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9および、10記載の土壌活性剤。
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