JP2004155900A - 構造化濃縮深層水を用いた土壌活性剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】稀土鉱石、トルマリン、長石等に含まれるトリウム、ウラン系列核種等は放射性壊変によってα線、β線や、残留核を発生し、水等と反応して、その化学結合やファンデルワールス力を切断し、より微細なクラスターを生成する。この性質を利用して、深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水]のクラスターの微細化を種々検討し、土壌活性剤として利用することを検討した。
【解決手段】深層水を濃縮して得られる苦汁を添加した土壌活性剤のクラスターの微細化の問題を解決するため、稀土鉱石、トルマリン、長石等を井桁状の陶磁器とし、深層水、純水、濃縮水等を処理し、水の水素結合やファンデルワールス力の切断、励起、再結合によってクラスターの微細化を達成し、土壌活性剤としての強力な植物や微生物の成長力の向上と発現を達成した。
【解決手段】深層水を濃縮して得られる苦汁を添加した土壌活性剤のクラスターの微細化の問題を解決するため、稀土鉱石、トルマリン、長石等を井桁状の陶磁器とし、深層水、純水、濃縮水等を処理し、水の水素結合やファンデルワールス力の切断、励起、再結合によってクラスターの微細化を達成し、土壌活性剤としての強力な植物や微生物の成長力の向上と発現を達成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、深層水(deep layer water)[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)]を濃縮して得られる苦汁(bittern)を利用して製造される土壌活性剤剤に関するものであり、含まれる従来にない多様なミネラルが土壌圏、水圏、気層圏等人間の生存する環境圏に対する浄化効果を有する土壌活性剤に関するものである(湧昇:B.H.McConnaughey, Introduction to Marine Biology, 10, (1970, The C. V. Mosby Company, Saint Louis,USA))。さらに、また、本発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体の作用で水のクラスター構造の微細化(構造化(structurized))をなした土壌活性剤に関するものである。ここで用いられる深層水はいずれも滞留時間が長く、また、食物連鎖の中で栄養分の連環消費がなされていない源海水であることが必要である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
微生物、動植物等を生育させるには必ず培地が必要であり、最小培地(Minimal medium)として炭素源、窒素源、ミネラル(Na,K,Mg,Fe等に代表されるミネラル)等を含む培地がよく知られる(川喜田正夫訳、David Freifelder
著、分子生物学の基礎、2頁、東京化学同人(1985))。
【0003】
しかし、微生物、動植物の種によってこの最小培地は大きく異なっており、一般的な最小培地と称するものがあらゆる生物種に対して最適培地たり得ない。
たとえば微生物の場合、原栄養体(prototroph)、栄養素要求体(auxotroph)等がありその栄養要求は千差万別 である。
【0004】
水圏、土壌圏において微生物、動植物、魚介類等を生育させた場合、加えた培地成分中から当該生物の栄養要求に従って培地中の栄養は消費される。
従って、培地中の栄養要求に合致しなかった成分は消費されず残査として濃縮残留される。この消費されない培地成分の水圏への残留蓄積によって連作障害、ウイルス、病気発生等種々問題が発生してくる。
【0005】
特に、ミネラルの場合、二次要素(secondary nutrients; Ca, Mg, Si, S)、微量要素(micronutrients; Mn, B, Fe, Cu, Zn, Mo, Cl,その他)が植物等の生育に必要(必須ミネラル)とされ、培地として供給が考慮されている。しかし、ミネラルの種類は100種以上におよび、必須のミネラルが必要量供給されているとは言えないのが現状である。
【0006】
その結果、水圏土壌圏中のミネラル不足が多くの場合発生している。その場合極微量の必須ミネラルの不足によって重篤な症状(センチュウ(nematode)などによる連作障害、ウイルス発生による養殖魚介類の大量死等)が多くの場合生じ、健全な食物連鎖を崩す有害な優占種の発生を見る。活性汚泥法による糸状性バルキング(Zoogloea bulking)の発生(須藤隆一、廃水処理の生物学、311、産業用水調査会(1977)、土木学会衛生工学委員会編、環境微生物学工学研究法、技報堂出版(1993))、湖沼の藻類の発生(渡辺真利代、原田健一、藤木博太編、アオコその出現と毒素、東京大学出版会(1994))、赤潮の発生、畑でのシストセンチュウの発生(三枝敏郎、センチュウ、農文協(1993))、松幹でのマツノザイセンチュウの発生、エビ養殖池でのウイルスによる大量死(C.J.Sindermann, D.V.Lightner ed., Developments in Aquaculture and Fisheries Science, 17, Disease Diagnosis and control in North American Marine Aquaculture, Elsevier, Amsterdam, (1988))、キノコ(Agaricus blazei Murrill)栽培中の青かび(Tricoderma sp., Aspergillus sp.,Penicillium sp.)の発生等がミネラルバランスの欠如によって引き起こされている。ガン細胞の増殖、アトピー性皮膚炎症、花粉症等もミネラルバランスの欠如が誘因となっているといえる(崔昌禄、ガン治療の決定打、特効薬はミネラルだった、現代書林(1991))。
【0007】
人体に関しては、ミネラル不足は、皮膚表皮、体内の免疫作用の低下、アトピーの発生、成人病の発症等様々な症状が発現する。従来、発明者は深層海水成分を用いた、清涼飲料、水質浄化剤、土壌活性剤等を提唱している(特開平10−150960,10−151472,10−152681, US PAT 6,254,800B1)。
【0008】
本発明者は水圏、土壌圏、気層圏の諸問題を解決するため、深層水から塩化ナトリウムを得た後に副産物として得られる苦汁をミネラル源(微量要素源)として着目して種々化学的処理を行った結果、本発明に到達したものである。また、本発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体の作用で土壌活性剤に使用する水、油、溶剤等の分子のクラスター構造の更なる微細化(構造化(structurization))をなす性質を利用して、苦汁に対して種々化学的処理を行った結果、本発明に到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の請求項1の発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体に関するものである。
【0010】
本発明の請求項2の発明は、発生体中の苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−100重量%、トルマリン0−30重量%、長石0−70重量%である請求項1記載の放射線発生体に関するものである。
【0011】
本発明の請求項3の発明は、請求項2記載の放射線発生体の微粉末を釉薬または、塗料として井桁状に組み上げたタイルの表裏に塗布し焼き上げた陶磁器の形状をした放射線発生体に関するものである。
【0012】
本発明の請求項4の発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる土壌活性剤に関するものである。
【0013】
本発明の請求項5の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−50重量%、トルマリン0−90重量%、長石0−50重量%である請求項4記載の土壌活性剤に関するものである。
【0014】
本発明の請求項6の発明は、請求項5記載の環境浄化剤の微粉末をボール状に焼き上げた陶磁器の形状をした土壌活性剤に関するものである。
【0015】
本発明の請求項7の発明は、請求項5記載の微粉末を円筒状支持体に塗布した形状の土壌活性剤に関するものである。
【0016】
本発明の請求項8の発明は、苦汁と酸/塩基/塩とよりなる土壌活性剤に関するものである。
【0017】
本発明の請求項9の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%である請求項8記載の土壌活性剤に関するものである。
【0018】
本発明の請求項10の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末を加えた土壌活性剤に関するものである。
【0019】
本発明の請求項11の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、アリシン(Allicin: 2−propene−1−sulfinothioic acid S−2−propenyl ester; thio−2−propene−1−sulfinic acid S−allyl ester)10−20000ppmを加えた土壌活性剤に関するものである。
【0020】
本発明の請求項12の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、塩基性多糖(キチン(chitin)、キトサン(chitosan)、キチン誘導体、キトサン誘導体)を10〜20000ppmを加えた土壌活性剤に関するものである。
【0021】
本発明の請求項13の発明は、苦汁に、木酢液2−30重量%を加えた土壌活性剤に関するものである。
【0022】
本発明の請求項14の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤に関するものである。
【0023】
本発明の請求項15の発明は、請求項5記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤に関するものである。
【0024】
本発明の請求項16の発明は、苦汁と酸/塩基/塩および、セルラーゼとよりなる土壌活性剤剤に関するものである。
【0025】
本発明の請求項17の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%、セルラーゼ0−10重量%である請求項16記載の土壌活性剤剤に関するものである。
【0026】
本発明の請求項18の発明は、請求項1、2および、3記載の放射線発生体と、直接的および/または、間接的に接触したことを特徴とする、請求項4〜17記載の土壌活性剤に関するものである。
【0027】
本発明の請求項19の発明は、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁を利用して製造される請求項1−6記載の放射線発生体および、請求項7〜18記載の土壌活性剤に関するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の土壌活性剤は、深層水(deep layer water)[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇海水(upwelling)または、深層水(deep layer water)]を濃縮して得られる苦汁(bittern)を利用したものである。また、含まれる従来にない多様なミネラルが水圏・土壌圏・気層圏・宇宙圏等様々な人間の生存環境に対して本質的・固有の食物連鎖を構築する土壌活性剤に関するものである。さらに、本発明は、請求項1〜6記載の苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体が、請求項7〜19記載の土壌活性剤と直接または/および、間接的に接触することによって、クラスターが微細化(構造化)される作用を有する土壌活性剤を得たものである。ここで用いられる深層水はいずれも滞留時間が長く、また、食物連鎖の中で栄養分の連環消費がなされていない原海水であることが必要である。
【0029】
本発明で利用する稀土鉱石は、フェルグソン鉱石等であり、トリウム1.8%以下、ウラン0.6%以下である。放射能濃度は370Bq/g以下で、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(施行例第19条)、電離放射線障害防止規制(労働省第41号)で、いずれも対象外である。
【0030】
本発明で利用するトルマリン(tourmaline)は、電気石とも称されるものであり、その代表的な化学組成は、3(NaX3Al6(BO3)Si6O18(OHF)4)(X=Mg, Fe, Li, Al等)である(久保哲治郎、新しい水の科学と利用技術、303(1992))。
【0031】
本発明で添加する長石は、化学組成がSiO2 56.59%, Al2O3 12.60%, Fe2O3 0.34%, CaO 0.40%, MgO 0.15%, Na2O 2.41%, K2O 7.75%, U3O8 0.01%, ThO2 1.42% R2O3 (Total rare earth) 12.00%, ZyO2 0.30%, P2O5 5.62% のものである。
【0032】
放射線発生体をマルチチャンネル波高分析器によるγ線スペクトル測定したところ、ウラン系列核種とトリウム系列核種から放出されるγ線が検出された。ウラン系列核種では、親核種238Uの娘核種である226Ra, 214Pb, 214Biから放出されるγ線が検出された。また、トリウム系列核種では親核種238Thの娘核種である228Ac, 212Pb, 212Bi, 208Tlから放出されるγ線が検出された。これらの核種について放射能濃度および、放射平衡を仮定したときの系列親核種の質量濃度を計算した。
【0033】
ウラン系列
核種 γ線のエネルギー(KeV) 放射能濃度 放射平衡成立時U濃度(%)
226Ra 186.0 0.89±0.21 0.0075±0.0017
214Pb 352.0 0.88±0.06 0.0074±0.0005
214Bi 609.3 0.86±0.06 0.0071±0.0005
【0034】
トリウム系列
核種 γ線のエネルギー(KeV) 放射能濃度 放射平衡成立時Th濃度(%)
228Ac 911.2 6.9±0.2 0.17±0.05
212Pb 300.1 6.8±0.6 0.17±0.02
212Bi 727.2 6.4±0.5 0.16±0.01
208Tl 583.1 2.6±0.06 0.18±0.04
【0035】
これらの結果は、ウラン、トリウム濃度とも安全基準値の1/100に収まっている。放射能濃度についても届出値(370Bq/g)を下回るものである。
【0036】
放射線発生体をpH0.8−pH13の範囲で溶出試験を行い放射線量を測定したところ、いずれもトリウム、ウラン等放射性物質の溶出を認めなかった。
【0037】
放射線発生体と水を直接または、間接的に接触させた場合、水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成(構造化〈structurized〉)が認められる。(綿貫邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、217, 237, 263 サイエンスフォーラム(1992))
【0038】
稀土鉱石、トルマリン、長石等に含まれるトリウム(Th)、ウラン(U)系列核種等の放射性壊変によって発生するα線、β線や、残留核(Rn等:数百eVの反跳エネルギーを有する)は水等と反応して、その化学結合(数eV)や水分子間の水素結合(hydrogen bond)やファンデルワールス力(Van der Waals force)を切断することによって、より微細なクラスター形成(構造化〈structurization〉)へと移行する。一方、深層海水に含まれるミネラルイオンは水分と水和(solvation)しやすい。深層海水に含まれるミネラルの場合、二次要素(secondary nutrients; Ca, Mg, Si, S)、微量要素(micronutrients; Mn ,B, Fe, Cu, Zn, Mo, Cl, その他)が豊富に含まれ(野崎義行、現代海洋化学の展望、海洋、号外 No.8, 5 (1995))微細なクラスターを形成して活性化されている。放射性壊変によって発生するα線、β線や、残留核は水和ミネラルイオンの微細クラスターと反応して、水素結合やファンデルワールス力(Van der Waals force)を切断することによって、さらに微細なクラスター形成へと作用する。ミネラルイオンを核に水和した水はより安定な微細クラスターを形成する(構造化〈structurization〉)。水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成が認められる。構造化の一般的な方法としては、電磁波照射(x−ray, UV, IR, microwave, radiowave)、粒子線照射(neutron, proton, electron, photon, Rn, α−ray, neutrino)、電磁場照射、核磁気共鳴等によっても可能であり、深層水、濃縮深層水、稀釈水、純水、蒸留水等を直接的または/および、間接的にこれら各種照射をすることによって容易に構造化される(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、(1992)サイエンスフォーラム)。
【0039】
通常、海洋の表層部に存在する海水のICP分析は以下の通りである: Na 10770, Mg 1290, S 905, Ca 412, K 380, Sr 8, B 4.44, Si 2, Li 0.18, Rb 0.12, Mo 0.01, Zn 0.0049, As 0.0037, U 0.0033, V 0.0025, Al 0.002, Fe 0.002, Ba0.002, Ni 0.0017, Ti 0.001, Cs 0.0004, Cr 0.0003, Sb 0.00024, Mn 0.0002, Se 0.0002, W 0.0001, Co 0.00005, Ge 0.00005, Cu 0.00003, Ga 0.00003, Zr 0.00003, Tl 0.00002, Bi 0.00002, Nb 0.00001, Sn 0.00001, Pb 0.00001, Be 0.0000056, Au 0.000004, La 0.0000031, Nd 0.0000025, Ta 0.000002, Hg 0.000002, Ce 0.0000012, Cd 0.0000005, Y0.00000013, Ag 0.00000006 (ppm)。
【0040】
海洋の深層部に存在する海水のICP分析は以下の通りである: Na 11055, Mg 1320, S 2636, Ca 410, K 372, Sr 8.1, B 4.7, Si 2.5, Li 0.18, Rb 0.12, Mo0.0055, Zn 0.0022, As 0.0026, V 0.001, Al 0.0078, Fe 0.02, Ba 0.008, Ni0.0006, Cr 0.0006, Mn 0.0013, Se <0.0002, Co 0.00004, Ge <0.01, Cu 0.00012, Sn <0.00002, Pb 0.00003, Hg <0.00002, Cd 0.00006 (ppm)。
【0041】
海洋深層水は、極地より深海溝に沈み込んだ海流が、長い滞留時間を経て回流する水であり、源流はアイルランド沖が有名であり、その他いくつか発見されている。その存在は、1991年に海水大循環ベルトコンベアモデルとしてBroeckerによって提唱されたものである。海洋深層水の特徴は、表層水と異なり一般に、Be, Sc, Ti, Fe, Ni, Cu, Zn, Ga, Ge, Se, Y, Zy, Rh, Pd, Ag, Cd, Ba, Hg, Po,Rn, Ra, La, Pr, Nd, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Lu, Ac 等の存在比が高く、Al, Mn, Co, In, Sn, Te, Pb, Bi, Th, Pu, Am等の存在比が低い。また、重同位元素の存在比が高い(野崎義行、現代海洋化学の展望、海洋、号外 No.8, 5 (1995))。
【0042】
生体内における様々な反応は液層反応である。溶媒(solvent)としては水が中心となっている。水が、より小さなクラスターによる階層構造を形成し安定化すると、ここで安定化エネルギーが得られる。この安定化エネルギーが、構造水の大きな波動放出の源である。ここで、基質(substrate)や、試薬(reagent)、ミネラル等が存在した場合、水和(solvation)によって安定化され、反応の自由エネルギー差(ΔG゜:standard free energy difference)を減少させる。この安定化エネルギーの差は生体内の酵素反応速度を最大100倍程度(pKaにして約2)高める効果を有する。
【0043】
酵素、ミネラル等の様々な基質、試薬等は構造水を結合している。これら試薬等が構造水や自由水(free water)の中に分散している構造が、水溶液である。水溶液中の、自由水に対する構造水の割合が大きくなるほど、生体反応に限らず、様々な素反応(reaction)にとってエネルギー的に有利となる。深層水とは、各種ミネラルを溶質(solute)とした構造水の一形態にすぎない。構造化の割合が最も大きい部類に属する水として深層水は考えられる。深層水のミネラル構成比(mineral valence)は表層水(surface sea water)と微妙に異なる。生命発生の由来から、生体反応には深層水のミネラルバランスの方がより適しているといえよう。
【0044】
本土壌活性剤に利用される濃縮深層水のICP発光分析法による定量分析結果は以下のとおりである:Na 630, Mg 2637, S 837, Ca 1.386, K 597, B 7.8, Li 1.017, Zn 0.00048, Al 0.011, Fe 0.0147, Mn 0.0813, Rb, Mo, As, V, Ba, Ni,Ti, Cs, Cr, Sb, Se, W, Co, Ge, Cu, Ga, Zr, Tl, Bi, Nb, Sn, Pb, Be, Au, Ta, Hg, Cd, Y, Ag < 0.00001 (ppm). pH<3.
【0045】
また、本濃縮深層水のマウスに対する急性毒性試験(経口)結果はマウス経口投与 20 ml/kg体重で死亡例を認めない。ただし、試験動物は ddy系、5週齢の雄マウス、1群10匹を使用した。
【0046】
1000−10000倍希釈液を 24 時間常温放置下後ミネラルウォーター類の原水の規格基準への適否を試験した: 一般細菌: 0 個/ml、大腸菌群:不検出、Cd<0.001, Hg<0.0005, Se<0.001l, Pb<0.005, Ba<0.1, As<0.005, Cr(VI)<0.005, CN<0.01, NO2 + NO < 2.6, F<0.1, H3BO4<1.0, Zn<0.005, Cu<0.01, Mn<0.005, 有機物等 < 2.2, 硫化物<0.05 (mg/l)。
上記試験項目については、ミネラルウォーター類の原水の規格基準に適合する。
【0047】
本濃縮深層水を任意の希釈下に土壌活性剤に加えた場合、微細なクラスターを形成し、表層水圏、表層土壌圏等にはない多様でバランスのよいミネラルが水圏、土壌圏に分布する微生物の至適な微量要素として取り込まれ、食物連鎖が構築される。本土壌活性剤を適当な希釈下に土壌圏に加えた場合、本土壌活性剤は当該圏内の微生物相、動植物相に作用し各相を活性化し、相の多様性の最適化を高める。
【0048】
また、添加された酸、塩基、塩がミネラルをイオン化し、水の構造化(クラスターの形成)、酸素の活性化、溶存化、環境微生物とのミセル化を促進する。
【0049】
本発明に供する苦汁は、深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇流海水、深層水]から食塩を製造する際に副産物として得られるものであり、また、更に、様々な濃縮を繰り返した結果得られた苦汁を利用したものである。
【0050】
本発明で添加する酸は、無機酸、有機酸、無機酸塩または有機酸塩であり、それらは単独で添加することも、あるいは併用することも可能である。それらの酸の一例としてはリン酸、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カルシウム等の無機酸塩、クエン酸、コハク酸、酢酸、酪酸、イタコン酸、酒石酸ピルビン酸、リンゴ酸、フマール酸、オキザロ酢酸、シスアコニット酸、イソクエン酸、オキザロコハク酸、α−ケトグルタル酸、コーヒー酸、シナピン酸、クマール酸、カプリン酸、アスパラギン酸、ポリアクリル酸、木酢酸、エチドロン酸、含硫珪酸、グルタミン酸、珪酸、ペンテト酸、脂肪酸(ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ミリスチン酸、ラノリン酸、テトラオレイン酸、デヒドロ酢酸、パルミチン酸、ウンデシレン酸等)、ヒアルロン酸、エデト酸、ノナン酸、グリコール酸、タンニン酸トリPEG−8アルキル(C−12−15)リン酸、パーフルオロアルキルPEGリン酸、ジラウレス−4リン酸、チオグリコール酸、ジチオグリコール酸、カルボン酸誘導体、フェノール誘導体、リン酸誘導体、スルホン酸誘導体等の有機酸がある。
【0051】
塩の一例としては、酒石酸カリウムナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸カルシウム、リンゴ酸マグネシウム、ポリアクリル酸ナトリウム、グリチルリチン酸2K、ココイルイセチオン酸Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、DNA−K、デヒドロ酢酸Na、銅クロロフィリンNa、ヒアルロン酸Na、ペンテト酸5Na、リン酸アスコルビルMg、安息香酸Na、EDTA−2Na、EDTA−3Na、EDTA−4Na、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、ベヘントリモニウムクロリド、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジステアリルジモニウムクロリド、塩素ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ステアラルコニウムクロリド、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアルトリモニウムクロリド、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルメチルアンモニウム、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレンスルホン酸Na、セチル硫酸Na、RAS−NA、デヒドロ酢酸Na、p−フェノールスルホン酸Zn、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、水添タロウグルタミン酸Na、N−ステアロイル−N−メチルタウリンNa、N−ミリストイル−L−グルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸K、硬化牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸Na、N−ラウリルヒドロキシ酢酸アミド硫酸Na、ラウロアンホジ酢酸2Na/トリデセス硫酸Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルグルタミン酸K、ラウロイルグルタミン酸Mg、ラウロイルトレオニンK、ラウロアンホジ酢酸2Na、ラウロアンホ酢酸Na、オクトキシノール−2−エタンスルホン酸Na、スルホコハク酸PEG−2オレアミド2Na、スルホコハク酸PEG−5ラウラミド2Na、スルホコハク酸PEG−5オレアミド2Na、スルホコハク酸ラウリル2Na、セテアリル硫酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、パーム核脂肪酸アミドエチルヒドロキシエチルアミノプロピオン酸Na、ラウラミノプロピオン酸Na、ポリアクリル酸Na、ポリアクリル酸K、ポリアクリル酸Li、ミリストイルメチルタウリンNa、ココイルサルコシンNa、ココイルタウリンNa、ココイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンMg、ラウリミノジプロピオン酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等の有機酸塩さらに、珪酸Al/Mg等の無機酸塩等があげられる。
【0052】
また、本発明で添加する塩基は、無機塩基または、有機塩基であり、それらは単独で添加することも、あるいは併用することも可能である。それらの塩基や塩の一例としては水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アンモニア、アミン、重炭酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム等の無機塩基、エステル化グリシルアラニン(C−末端エステル化ペプチド)、グルコサミン(アミノ糖)、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン、塩基性多糖(キチン、キトサン、キチン誘導体、キトサン誘導体)、アルカノールアミン誘導体(ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン)、アルキルアミン誘導体(メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン)等の有機塩基等があげられる。
【0053】
また、本発明で添加する多糖体は、κーカラギーナン、グルコマンナン、コンニャクマンナン、寒天オリゴ糖、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、フコイダン等があげられる。
【0054】
苦汁と酸/塩基/塩との混合率は、苦汁0−100重量%、酸/塩基/塩0−70重量%が適当である。このことによって中和や緩衝効果が現れ、苦汁に含まれるカチオンまたは、アニオン濃度が充分となる。この範囲外では酸性土壌に対する緩衝作用が低下し、イオン濃度が充分でない。酸アニオンとしては、リン酸および/または、硫酸の添加が構造化を活性化する。
【0055】
本土壌活性剤を作物に葉面散布した場合、酸素の溶存化を促進し土壌の通気性、保水性、保肥性の増進に寄与し、葉腐れ、根腐れが治癒するのみならず、害虫の繁殖が防止でき、更に糖度を増した作物を収穫することができる。
【0056】
本発明の深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水]を濃縮して得られる苦汁の微生物、動植物、魚介類、哺乳類等に対する一般的な効果としては、以下のような効果が認められる。1.水圏、土壌圏の好気性菌、通性菌の生育を促進する。2.有機物、荷電粒子の凝集作用を有する。3.浄化水中の食物連鎖を高める。4.水圏、土壌圏の植物、動物、魚類の生育促進作用を有する。5.飲料水をミネラルウォーターに変える。6.風呂水の鉱泉水化が起きる。皮膚への温泉効果が現れ、血流が盛んになり、湯冷めし難い。7.炊飯水に添加することによってふっくらと炊きあがり、炊き立て飯の味が2−3日間持続する。8.水産養殖池に添加する事によって、水質浄化、ウイルスの発生を抑制、ヘドロの発酵を抑制、藻類の発生を抑制等の効果を有する。養殖エビ、魚類の健全化、巨大化等の効果が現れる。また、ウイルスフリー(virus−free)の稚エビ、親エビの生産が可能となる(参考文献: E. Idaka et al., Application of aerated bio shelf purification to ponds and lakes, Research Report of Center for Cooperative Research, Gifu University, (2), 62−69 (1992), I. Horiuchi, E. Idaka et al., Water Treatment Method in Prawn Culture Ponds through Modern Technology, (Thailand−Japan Bilateral Seminar on Water Treatment Method in Prawn Culture Ponds through Modern Technology. Sept. 30. 1992. Eastern Hotel, Chantabuli, Thailand, Organized by Ministry of Agriculture and Cooperatives., Bank of Ayudhya.), I. Horiuchi, E. Idaka, S. Komura, Advanced biotechnical treatment of water in intensive prawn culture system, 19th Congress on Science and Technology of Thailand, 89p, (27−29, Oct., 1993, Dusit J. B. Hotel, Hat Yai, Songkhla))9.害虫の忌避効果を示す。10.活魚輸送の際噴霧(クルマエビ)、水に添加(魚介類)で長時間輸送可能。11.人畜屎尿の迅速処理、無臭化が可能。12.河川湖沼の汚染水の浄化が可能。13.水産加工廃水の凝集、微生物分解作用による浄化が可能。14.酵母や微生物の増殖を促進する。15.漬け物、納豆、みそ、醤油、アルコール類(アルコール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、紹興酒、テキーラ、どぶろく、ビール、発泡酒)の発酵を促進する。16.化粧水等に添加する事によって皮膚、毛根細胞の代謝活性化が計られる。17.ミネラルウォーター(ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーター、飲料水)の味覚を向上し、円やかなものにする。18.料理、食品(インスタント食品、加工食品、生鮮食品、魚介類、野菜、乳児食品、離乳食、家禽用・家畜用・ペット・昆虫用食品)、健康食品(AHCC、EPA、DHA、SOD酵素、DNA核酸、亜鉛、アガリクス、アセロラ、アマチャズル、アミノ酸、アルファルファ、アロエ、アントシアニン、イチジク(無花果)、イチョウ葉エキス、イソフラボン、ウーロン茶、ウコン、ウラジロ、大麦若葉エキス、オリゴ糖、カイアポイモ、ガウクルア、カキ肉エキス、カキの葉、核酸、ガジュツ、カテキン、カモミール(カモマイル)、カリン、カルシウム、ガルシニア、カワラケツメイ、甘草、きび酢、キトサン、ギムネマ、キャッツクロー、グァバ茶、クコ、クマ笹、グルコサミン、グルコマンナン、黒ゴマ、黒砂糖、黒酢、黒大豆、クロレラ、桑の葉、ケール、ケフィア、ゲンノショウコ、玄米、高麗人参、ココア、米胚芽、コラーゲン、コンドロイチン、こんぶ、サイリウム、ザクロ、サフラン、サメの軟骨、山査子、しじみエキス、シソ、シベリアジンセン、ジュアール、シリマリン、深海鮫エキス、スギナ、スクアレン、スッポン、スピルリナ、西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)、センナ、タウリン、タラの芽、鉄(ヘム鉄・非ヘム鉄)、田三七人参、田七人参、甜茶(てんちゃ)、天麻、冬虫夏草、ドクダミ、杜仲茶、納豆(菌)、納豆キナーゼ、日本山人参、乳酸菌、乳糖、ニンニク、根コンブ、ノコギリヤシエキス、梅肉エキス、ハチの子、はちみつ、ハトムギ、バナバ茶、ハブ茶、ビール酵母、ヒアルロン酸、ひじき、ビフィズス菌、姫マツタケ、ビワの葉、プアール茶、プエラリア、ふかひれ軟骨、ぶどうの種、プラセンタ、フラボノイド、ブルーベリー、プルーン、プロポリス、ペイチー茶、紅麹、紅人参、まいたけ、マカ、松の花粉、松葉エキス、マテ茶、ミツロウ、ムコ多糖類、紫イペ、めぐすりの木、免疫ミルク、木酢液、モロヘイヤ、もろみ酢、ヤツメウナギ、ヤーコン、ユズの種、ヨーグルトきのこ、ヨモギ、羅漢果、羅布麻茶、卵黄油、リコピン、リンゴ酢、ルイボス茶、ルテイン、霊芝、ローヤルゼリー)、ジュース、コーヒー、茶紅茶、烏龍茶、昆布茶、笹茶、玉露、番茶、緑茶、鳩麦、大麦、柿、ドクダミ、レイシ、アガリクス、冬虫夏草、茸類、プーアール茶、)、アルコール類(アルコール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、紹興酒、テキーラ、どぶろく、ビール、発泡酒)、アルコール飲料、乳飲料及び、炭酸飲料に添加した場合その味覚を向上し、円やかなものにする。19.化粧水等に添加することによって、アトピー、エイズ、皮膚病、肩こり等の改善、シミ・そばかす・くすみ・ほくろの除去等に効果が現れる。
【0057】
本発明の土壌活性剤に利用される、深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水]を濃縮して得られる苦汁の比重(d)は 1.01−1.65 の範囲にある。円やかさ等の味覚は当該苦汁の比重(d)に大きく影響を受ける。以下に、苦汁の比重(d)と微生物、キノコのコロニーの生育速度(mm/day)との関係を示す。
【0058】
アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)のSMY(sucrose−malt extract−yeast extract)寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.5 (d=1.2), 0.55 (d=1.3), 0.62 (d=1.4)(単位 mm/day)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。
【0059】
アガリクス・フィアルディー・ペグラー(Agaricus fiardii Pegler)のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.48 (d=1.2), 0.53 (d=1.3), 0.60 (d=1.4)(単位 mm/day)従って、苦汁の至適比重は 1.4 である。
【0060】
冬虫夏草(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo)のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.26 (control), 0.30 (d=1.2), 0.35 (d=1.3), 0.40 (d=1.4)(単位 mm/day)従って、苦汁の至適比重は 1.4 である。
【0061】
アエロモナス・ハイドロフィラ・24B(Aeromonas hydrophila var. 24B)は発明者によって染色工場排水溝の汚泥中より単離・命名された微生物である。24B株のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.24 (control), 0.3 (d=1.2), 0.34 (d=1.3), 0.42 (d=1.4)(単位 mm/day)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。(参考文献:E. Idaka et al., Degradation of azo compounds by Aeromonas hydrophila var. 24B, J. Soc. Dyers Colour. vol.94, 91−94 (1978))
【0062】
植物色素ゼブリニン(zebrinin)は発明者によって発見命名・構造決定されたアシル化アントシアニンである。pH6.5での、5日後の色素の安定性は以下の通りである:55%(control), 58%((d=1.2), 64%(d=1.3), 68%(d=1.4)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。(参考文献:E. Idaka et al., Structure of zebrinin, a novel acylated anthocyanin isolated from Zebrina pendula, Tetrahedron Lett., vol.28 (17) 1901−1904 (1987))
【0063】
本発明の苦汁の至適 pHを pH 5−11 の範囲で調べた。pH 調整は鉱酸混合液(リン酸:硫酸(2:1))または、水酸化カルシウムを用いた。
アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)のSMY(sucrose−malt extract−yeast extract)寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.2 (pH5), 0.3 (pH6), 0.54 (pH6.5), 0.50 (pH7), 0.52 (pH7.8), 0.48 (pH8.5), 0.40 (pH9.2), 0.35 (pH10.2), 0.2 (pH11),(単位 mm/day)従って、苦汁の至適pHは 6.5−8.5 である。
【0064】
以下、実施例により本発明を説明する。
【実施例1】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンを既成のタイル(140 mm x 140 mm x8 mm)5枚に釉薬として塗布し、スぺーサー(70 mm x 25 mm x 10 mm)10枚を1組として井桁に組み上げ5段の放射線発生体として、焼き上げ一体の陶磁器とした。これらは放射能濃度は370Bq/g以下で、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(施行例第19条)、電離放射線障害防止規制(労働省第41号)で、いずれも対象外である。
【0065】
深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)]や、これらの水を逆浸透膜(reverse osmosis membrane)を通過させることによって得た純水、深層水を蒸留して得た純水(蒸留水)等、原水や稀釈に用いた水はいずれも発生体に直接的または/および間接的に浸漬したものを使用した。
【0066】
浸漬した水をそのまま、または、1000 倍濃縮後放射線量を測定したところ、BG(Back Ground)と同様で、いずれも放射能は観測されなかった。水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成が認められる。水の味覚は非常にまろやかなものに変化していた。24時間および、1年間常温放置下後一般細菌、大腸菌群等の検出テストを行った:一般細菌:0個/ml、大腸菌群:不検出。蒸留水を発生体処理したもので、レタス(Lactuca sativa Paruke)の発芽試験を行ったところ、無処理のものに比較して発芽が促進された。その後の、生育にも顕著な差がみられた。苦汁を発生体処理したもので、アトピー患者の皮膚に噴霧したところ、アトピーが速やかに軽減した。水のクラスターの微細化によって、水(= structurized water)そのものの生物活性が高められているものと推定される。また、水のクラスターの微細化は、環境微生物とのクラスター形成がより、微細化され、容易に起こる。従って、食物連鎖が容易に起こる。
【0067】
蒸留水に発生体を24時間浸漬処理ものと、未処理の蒸留水の蒸発速度の比較を行ったところ、処理水のほうが未処理水に比べて蒸発速度が遅くなった。このことは、処理によって水分子の構造化が生じているものと思われる(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、 172, (サイエンスフォーラム、1992))。構造化によって、不溶性夾雑物(微生物)の取り込み、可溶化が促進され、処理水の様々な酵素反応速度への寄与が向上するものと思われる。以下の実施例では、原水、純水、稀釈水等は発生体に24時間浸漬処理したものを使用した。
【0068】
【実施例2】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。バインダーを加えて、φ7 mm 程度のボール(400−600 mg/個)に焼き上げる。ボール 200 個をメッシュの密閉ケースに入れて土壌活性剤とする。農作物・花卉園芸作物・果樹等の根圏に埋設することによって、根圏の微生物層を活性化し、健全で強固な食物連鎖を根圏に形成する。このことによって、連作障害の発生をみることなく、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成される。
【0069】
【実施例3】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。バインダーを加えて、φ7 mm 程度のボール(400−600 mg/個)に焼き上げる。ステンレス製充填カラムにボールを20Kg充填し、水道(上水、井水、雨水等)に直結した。カラム通過水を農作物・花卉園芸作物・果樹に散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成される。
このことは、放射線発生体によって、水分子間の水素結合やファンデルワールス力が切断され、微細なクラスターをなす水が苦汁の微量要素と結合し、さらに微細クラスター化することによって、根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。
【0070】
【実施例4】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%の土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。
【0071】
【実施例5】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、アリシン 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、アリシンは線虫の抑制にも有効であった。
【0072】
【実施例6】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、塩基性多糖 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、塩基性多糖は線虫の抑制にも有効であった。
【0073】
【実施例7】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、木酢液 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、木酢液は線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0074】
【実施例8】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、ミモサ抽出液 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、ミモサ抽出液は線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0075】
【実施例9】
あらかじめ、蒸留水で稀釈して苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、アルコール(MeOH, EtOH, isopropanol等)1−10w/v%の土壌活性剤を調整し、実施例4の処理水中に、10000倍稀釈で加え、稀釈液とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、アルコールは線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0076】
【実施例10】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径150ミクロン以下に破砕する。さらに苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンを水性塗料、油性塗料等と混ぜて樹脂パイプ(φ100mm I.D., 横穴をあけておく)に塗布し、土壌活性剤とする。地下茎を収穫する作物の生育促進利用することができる。朝鮮人参、甘草、アスパラガス、大根、ゴボウ、山芋等の栽培に利用することによって、早期生育、活性物質の蓄積が可能となる。甘草では、グリチルリチンの生合成が 4.0−7.2% と天然の甘草中の含量(4.1−6.1%)を上回る。通常、甘草の栽培では含量 2.5−2.8% 程度である。苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%の土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、1000−2000 倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。本液を土壌散布・用面散布することによって、生育はさらに促進される。放射線による水素結合やファンデルワールス力の切断で、根圏の水のクラスターが切断され、微細なクラスターに再構築されることによって、根圏微生物による食物連鎖が活性化される。このことによって、根圏の栄養の受け渡しがスムーズになり、地下茎の生育が促進される。
【0077】
【実施例11】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径150ミクロン以下に破砕する。さらに苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンに、保湿剤(ゲル化剤・ジェル化剤:κーカラギーナン、グルコマンナン、コンニャクマンナン、寒天オリゴ糖、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリグルタミン酸、ポリアクリルアミド、フコイダン、スクワラン等)0.1−20w/v%を加えてジェル状、ゲル状の土壌活性剤とする。砂漠等の乾燥地にて、水分を保ちながら迅速に地下茎の発育を達成するために本土壌活性剤は極めて有効である。
【0078】
【実施例12】
苦汁60%、尿素2%、リン酸カリウム5%を配合し土壌活性剤原液を得た。この原液を1000倍に希釈し、栽培中のキュウリ、ナスに1ケ月2回葉面散布した。その結果、勢いの薄れていた葉が青々と生き返り、葉に付着していた害虫も駆除できた。
【0079】
【実施例13】
苦汁60%、尿素2%、リン酸カルシウム2%、クエン酸カリウム2%を配合し土壌活性剤原液を得た。本原液を2000倍希釈し、栽培中のマスカットに1日2回7日間葉面散布行ったところ葉枯れがなくなり、粒揃いがよく、大型で艶のよい果実が得られた。マスカットの糖度は20であった。対照実験によるものは15.2であり甘さが増大した。
【0080】
【実施例14】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し1反の試験田に土壌散布を行った。散布は田植え後3リットル、1ケ月後1リットル、2ヶ月後1リットルの計3回散布した。稲作に適用した場合、土壌散布後7週間で根量3.5倍、根長2倍、根太2.5倍、茎長+180mm、茎太2倍に生育した。収穫時根量5倍、根長3倍、根太2倍、茎長+220mm、茎太3倍に生育した。株数は2株植えで平均30株になった。対照田は4株植えで平均22株であった。収穫量は10俵であった。対照田は収穫量7俵であった。青米は対照田30Kgに対し、3kgであった。試験田における化学肥料は対照田に対し25%減で実施した。試験田の収穫米は対照米に比較して大きさ、色、味がいずれも優れている。
【0081】
【実施例15】
苦汁10%、尿素2%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しメロン葉面散布を収穫までに4回行った。うどん粉病が発生したが500倍希釈液葉面散布によって抑制に成功した。収穫メロンは2−4Kgに生育した。収穫後熟成に3−4週を要する。果肉は厚く、皮の厚みは2−4mm程度であった。
【0082】
【実施例16】
苦汁10%、1N水酸化マグネシウム2%の混合液を1000倍希釈しスイカ葉面散布を4回行った。収穫スイカはサイズがやや大きめで重量30%増で糖度が対照スイカに比較して増している。収穫後4ヶ月経ても鮮度が保持されている。水耕栽培も同様の成績をあげた。
【0083】
【実施例17】
10%苦汁液を1000倍希釈し茶葉面散布を2週間毎に3回行った。得られる新芽が柔らかくしなやかで葉色が鮮やかである。二番茶、三番茶も一番茶同様であった。
【0084】
【実施例18】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しトマト葉面散布を収穫までに4回行った。30%収穫増、サイズはLLが多くなる。収穫後腐りにくく、密度が大きい。味は風味が強く、甘い。
【0085】
【実施例19】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しタマネギ土壌散布を収穫までに4回行った。平均重量420g、味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によい。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。また土壌中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しない。
【0086】
風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルは長期使用の場合、多量に含まれる硫酸による障害が発生する。また、多量に含まれる鉄イオン、アルミニウムイオン(>1000ppm)が、主たる凝集作用の示すものと思われるが時間経過によってこれら金属が析出してくる。本土壌活性剤は長期使用による鉄イオン、アルミニウムイオン、硫酸アニオン等による障害は発生しない。また、ミネラル濃度も風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルに比べて圧倒的に高く、含有するミネラルの種類も多く複雑な形態をとっている。。これは花崗岩形成の際、及び岩石形成後の風化によってミネラル成分の大半が流出してしまっていることに起因する。風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルの分析結果は次の通りである:Ca=505, P=220, Mg=3900, K=1620, Na=102, Se<5, Si=113, Ge<1, Zn=19.1, Mn=178, Fe=11600, Cu=6.47, Co=7.0, Ni=2.27, Mo<0.5, Li=1.66, V=27.1, W<1, Ba<0.5, Ti=947, Al=7650 (ppm)。
【0087】
アメリカ・ユタ州ソルトレークの岩塩から得られるミネラルについても同様に岩塩形成過程及び岩塩形成後の風化によってミネラル成分の大半が流出しているためミネラル成分の量、種類ともに深層海水から得られる苦汁に比べて劣っている。ソルトレーク産製のミネラルの分析結果は次の通りである:Be=0.02, B=320, Ammonia=1.8, Nitrate=110, Mn=112, Sc=3.9, V=0.08, Cr=0.8, Co=0.26, Ga=0.06, As=0.03, Br=2400, Y=0.12, Zr=0.02, Nb=0.02, Pd=0.34, Ag=0.02, Cd=0.1, In=0.1, Sn=0.08, Te=2, I=21.2, Cs=0.12, La=0.14, Ce=0.12, Hf=0.12, Ta=0.12, Y=0.12, Re=0.12, Pt=0.12, Au=0.02, Ag=2.59, Ti=2.59, Pb=1.58, Bi=1.58 (ppm)
【0088】
【実施例20】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し椎茸の培地木に散布を3回行った。また、子実体形成後一週間に一回散布した。得られた椎茸は肉が厚く傘が開いても厚みがありしっかりしている。味が非常によい。収穫期間が長くなり、190%の収量を得る。
【0089】
【実施例21】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を5000−10000倍希釈し切り花の花瓶または水盤中に加えた結果、花持ちがよく、水換えの必要がなくなる。菊等は花瓶中で発根する。竹は水盤中で4ヶ月間持った。
【0090】
【実施例22】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し各種堆肥、厩肥(馬糞、牛糞、鶏糞、藁、大鋸屑、おから、モヤシ、芝草等)に散布し、発酵を行った。好気性発酵が急速に進み、放線菌等に富む良好な発酵堆肥、厩肥が得られた。カビ類の発生は強く抑制される。アガリクス・ブラゼイの生育培地としても極めて優れた発酵堆肥、厩肥となった。従って、本混合液の散布はアガリクス・ブラゼイ生育培地を得るための重要な要素の1つである。
【0091】
【実施例23】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を50000倍希釈しアガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei)生育培地に散布を行った。子実体形成後1週間に1回散布した。子実体の大きさが大きくなり(直径10−30cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加した。収量も培地重量の25%(25%増)になった。一般にアガリクスはその活性成分(多糖体、ステロイド、ミネラル)含量が生育条件によって異なることが知られる。従来、天然物に比べて栽培種は活性成分含量が少ないといわれていた。これは、菌糸体形成のための培地を滅菌していたため、子実体形成率が低下し、また糸状菌の生育を抑制することが困難であったため結果的に子実体の生育不良を引き起こし、従って活性成分(多糖体、ステロイド、ミネラル)含量が低下した。従って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重要な要素の1つである。一般にキノコ類(アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murrill)、アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)、冬虫夏草類(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo, Cordyceps sobolifera (Hill.) Berk. et Broome、セミタケ、シロセミタケ、オオセミタケ、ヒメハダカセミタケ、サナギタケ、タマサナギタケ、ミドリトサカタケ、ハトジムシハリタケ、マユダマタケ、コガネムシタケ、ミヤマムシタケ、ヒメクチキタンポタケ、オサムシタケ、ハチタケ、アリタケ、ケラタケ、タンポバッタタケ、ヤンマタケ、シロアリタケ、ハエヤドリタケ、アブヤドリタケ、イリオモテクモタケ、ハダニヤドリツブタケ、トウマタンポタケ、セイヨウバッカクタケ、キビノムシタケモドキ等(清水大典、冬虫夏草図鑑、(1997)家の光協会))、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、メシマコブ(Phellinus yucatensis)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum (Bull. ex Fr.) Pers)、クロアワビタケ(Pleurotus abalonus Han, Chen et Cheng)、樺のアナ茸、シイタケ、マツタケ、マイタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム、ホンシメジ、エリンギ、ブナシメジ、キクラゲ、サルノコシカケ、レイシ、クロトュフ(Tuber melanosporum)、シロトリュフ、アミスギタケ、ツクリタケ、ヌメリスギタケ、ヒラタケ、タモギタケ、フクロタケ、ハタケシメジ、キヌガサタケ、スエヒロタケ、ニクウスバタケ、コガネゴウヤクタケ、シワタケ、アラゲニクハリタケ、キウロコタケ、チャウロコタケ、ムキタケ、カミハリタケ、ヤナギマツタケ)の子実体形成を本土壌活性剤は助長し、収量を高める。アガリクス・ブラゼイの熱水抽出液に本発明のミネラル混合液を添加したものを飲用する事によってヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pyrolli)の生育を抑制することができる。
【0092】
【実施例24】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、微生物資材と共に堆肥、厩肥、ぼかし等発酵を行うことによって微生物資材の発酵能力を飛躍的に向上、改良することが可能である。また、微生物資材の増殖培地としても使用することが可能である。また、微生物資材によって引き起こされた連作障害を克服することができる。
【0093】
【実施例25】
松枯れ病の原因は、近年次の3要素に起因するといわれている。1.排ガス等大気汚染による松の葉の気孔の閉塞。2.土壌のミネラル不足による樹勢の劣化。3.マツノザイセンチュウの寄生。
【0094】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、アスペルギルス・メレウス(Aspergillus melleus)および/またはアスペルギルス・サルフェレウス(Aspergillus sulphureus )と共に松の根周辺に散布、または穴を掘って埋設する事によって、松枯れ病の予防と、回復が可能となる。根周辺への散布によって土壌のミネラル不足の解消が可能となる。また、微生物によって殺センチュウ効果を有するメレジンが生産され、根から吸収され樹木一面にメレジンが行き渡ることによってマツノザイセンチュウが忌避される。葉面散布によって気孔の閉塞による疲弊を回復する事が可能である。メレジンは残留性、毒性を示さない。メレジンはネコブセンチュウにも同様に有効であり、畑に散布することによって作物の連作障害を解消することが可能である。
【0095】
【実施例26】
苦汁10%、木酢液2−30%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉面散布を行った結果、長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。土壌中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しない。味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によい。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。
【0096】
【実施例27】
ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯の植物は、ポリフェノールを多く含み、またミネラルを細胞内に濃縮しているため水を浄化する能力が高い(井高英一等、池・湖沼の生物棚を用いた酸化的浄化、岐阜大学地域共同研究センター研究成果報告書、2号、62−69(1992)、井高英一等、生物処理システムによる河川湖沼の水質浄化、多自然型川づくりシンポジウム講演論文集、18−31(1992))。
【0097】
また、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorusL.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryaleferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯植物の乾燥粉末は、有機物質共存下で好気的有機栄養型、嫌気的有機栄養型のいずれでも光栄養細菌(Phototrophic bacteria)(紅色硫黄細菌(Chromatiaceae)、紅色非硫黄細菌(Rhodospirillaceae))をよく育成する(Bergey’s Manual of Determinative Bacteriology, 8th edn. (1974))。光栄養細菌は水稲根圏において、根が好まない有害物質を除去し、根の呼吸・栄養代謝系を守る作用を行う。
【0098】
ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯の植物の乾燥粉末又は、抽出物に本土壌活性剤を加え、水田土壌に散布した場合、腐敗菌(Clostridium pectinovorum, Desulfovibrio desulfuricans, Erwinia carotovora, etc.)の生育が阻害され、幼穂形成期に発生する硫化水素を利用分解除去するため根の生育が著しい。また、光栄養細菌がイネの花芽形成を助けることから米の収穫増(30%)に至る。同様に、ヘドロの分解、堆肥、厩肥の発酵が効率よくなされ、腐敗菌の生育を抑制するため発酵されたヘドロ、堆肥、厩肥中に腐敗物質を含まない。
【0099】
また、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorusL.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryaleferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末又は、抽出物に本土壌活性剤を加え、飲用に供した場合、腸内で光栄養細菌の生育が促され、一方腐敗細菌の生育が阻害され、その結果整腸作用を助長する効果を有する。
【0100】
【実施例28】
有害微生物の中真核細胞群に属する酵母、糸状菌のいわゆる真菌群が農作物に重大な影響を与えている。赤カビ属(Fusarium sp.)は根系生息型寄生菌であり特定の植物にのみ特異的な寄生関係を示す。苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液にアリシン(Allicin: 2−propene−1−sulfinothioic acid S−2−propenyl ester; thio−2−propene−1−sulfinic acid S−allyl ester)を10−20000ppm加えて原液とする。この原液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉面散布することによって梅、トマト、なす、ダイコン、スイカ、キュウリ、桃、リンゴ等の赤カビ病を抑制し、植物の生長促進効果が得られる。
【0101】
【実施例29】
ミネラルは糸状菌の駆除、抑制に有効である。また、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)等の放線菌(Actinomycetes)も糸状菌の生育をよく抑制する。苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し、これにアクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomycesmonospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を加えて葉面散布、または土壌散布することによって糸状菌の制御が可能である。うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、メルティングアウト(Helminthosporium vagans)、ゾネートアイスポット(Helminthosporium gigauteum)、リーフスポット(Helminthosporium sorokinianum)、リーフブロッチ(Helminthosporium cynodontis)、レッドスレッド(Corticium tuciforme)、スライムモールド(Physarum cinereum)、さび病(Puccinia graminis)、ブラウンパッチ(Rhizoctonia solani)、ダラースポット(Sclerotinia homoeocarpa)、ピシウムブライト(Pythium aphanidermatum)、ラージパッチ(Rhizoctonia solani)、フリザムブライト(Fusarium rpseum)、フリザムパッチ(Fusarium nivale)、イエローパッチ(Nematodes)に対して効果が認められた。モヤシの茎を茶色に変色させたり、黒く変色させる菌(Macrophomina phascoli,Fusarium solani, Rhizoctonia solani, Penicillium sp.)に対して本混合液は抑制効果を示す。従って、モヤシに本混合液を散布、または浸潤することによって鮮度維持が可能である。また、広く防かび剤としても有効であり工業製品材料の変質腐食の防止、食品工場での防かび対策、家庭の風呂場、キッチン、庭での防かび、防臭に有効である。放線菌を超音波破砕、ブラウン破砕等によるセルフリー抽出液(cell−free extract)を苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液に添加しても防かび効果は有効である。本混合液は水虫の原因となる白鮮菌にたいしてもその生育を抑制するため水虫治療薬としても有効である。
【0102】
【実施例30】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、収穫した野菜、果実、花等をパック詰めする際に散布または浸潤することによって野菜、果実、花等の鮮度維持が可能である。切り花は枯れてもフラボン、葉緑素等の分解による色落ちが抑制され、また落花しない。
【0103】
【実施例31】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、豆腐、漬け物等に散布または浸潤することによって防腐効果を示し、保存期間を延長することが可能である。
【0104】
【実施例32】
近年、新しい畳の色落ちが急速になっていることが知られている。この原因は原料となるイグサの栽培時のミネラル不足に起因することが明らかとなった。深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、イグサ栽培土壌に散布することによってミネラル・リッチ(mineral rich)なイグサを収穫することができる。本イグサを用いて製畳した場合、表畳の色落ちが緩慢になる。
【0105】
【実施例33】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、植物の種子をこの液に浸した場合、種子の発芽率の向上と発芽時期の促進が期待される。スイカ、キャベツ、ほうれん草、シソ等においてそれらの効果が顕著であった。
【0106】
【実施例34】
鳥羽毛をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、散布を行う。この混合物を発酵させることによって、アミノ酸、ミネラルに富んだ堆肥を得ることができる。この際、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加する事によって堆肥の発酵をコントロールすることが可能である。
【0107】
【実施例35】
海草をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し混合する。この混合物から得られる石鹸は、毛根細胞内の脂質を溶出し、ミネラルを供給するため毛根の生育を促進し、毛髪色素の生産を促す効果を有する。また、皮膚に対してミネラル供給を促し、表皮代謝を促進する。
【0108】
【実施例36】
深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1%、塩化鉄1%、1N炭酸カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、葉面散布、土壌散布を行った場合、アブラムシ、粉ダニ等の害虫を忌避、駆除する事が可能である。本ミネラル混合液は有機栽培作物の害虫忌避に適する。本混合液は水質浄化剤としても適している。
【0109】
【実施例37】
深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1%、塩化鉄1%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、土壌散布または地下浸透させた場合、有機塩素化合物(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロホルム等)の分解を促進し、土壌汚染、地下水汚染の緩和が可能である。
【0110】
【実施例38】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加して、堆肥・厩肥に散布し発酵を行った。この場合二次発酵を行うことなくアガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei)生育培地とする事ができる。この方法による発酵培地を使用した場合、子実体の大きさが大きくなり(直径10−30cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加した。収量も培地重量の25%(25%増)になった。従って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重要な要素の1つである。一般にキノコ類(アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murrill)、アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)、冬虫夏草類(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo, Cordyceps sobolifera (Hill.) Berk. et Broome、セミタケ、シロセミタケ、オオセミタケ、ヒメハダカセミタケ、サナギタケ、タマサナギタケ、ミドリトサカタケ、ハトジムシハリタケ、マユダマタケ、コガネムシタケ、ミヤマムシタケ、ヒメクチキタンポタケ、オサムシタケ、ハチタケ、アリタケ、ケラタケ、タンポバッタタケ、ヤンマタケ、シロアリタケ、ハエヤドリタケ、アブヤドリタケ、イリオモテクモタケ、ハダニヤドリツブタケ、トウマタンポタケ、セイヨウバッカクタケ、キビノムシタケモドキ等(清水大典、冬虫夏草図鑑、(1997)家の光協会))、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、メシマコブ(Phellinus yucatensis)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum (Bull. ex Fr.) Pers)、クロアワビタケ(Pleurotus abalonus Han, Chen et Cheng)、樺のアナ茸、シイタケ、マツタケ、マイタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム、ホンシメジ、エリンギ、ブナシメジ、キクラゲ、サルノコシカケ、レイシ、クロトュフ(Tuber melanosporum)、シロトリュフ、アミスギタケ、ツクリタケ、ヌメリスギタケ、ヒラタケ、タモギタケ、フクロタケ、ハタケシメジ、キヌガサタケ、スエヒロタケ、ニクウスバタケ、コガネゴウヤクタケ、シワタケ、アラゲニクハリタケ、キウロコタケ、チャウロコタケ、ムキタケ、カミハリタケ、ヤナギマツタケ)の子実体形成を本土壌活性剤は助長し、収量を高める。
【0111】
【実施例39】
苦汁10%、キチン・キトサン10%混合液を1000倍希釈し、ホウレンソウに葉面散布を行った。得られたホウレンソウの収量は70%増加し、品質がよくなった。
【0112】
【実施例40】
牛海綿状脳症(BSE: Bovine spongiform ecephalopathy)の牛では、正常プリオン蛋白質(PrPc)の分子構造がα−ヘリックスを形成しているのに対して、異常プリオン(PrPsc)では分子間相互作用(van der Waals’s force (4−20 KJ/mol), hydrogen bond (25 KJ/mol))によってβ−シート構造をとるようになる。PrPscを含む肉骨粉を600℃/10−30秒高周波加熱処理(dry heat)では、病原体が残ることが知られる。しかし、135℃でのウェットヒート(wet heat)ではPrPscは失活する。これは、熱エネルギー(ΔE)よりも、水との分子間相互作用:水和によって安定化され、反応の自由エネルギー差(ΔG゜:standard free energy difference)を減少させることが、PrPscがウェットヒートで容易に失活する所以である。すなわち、ΔG゜>ΔET(温度差によるエネルギー差)である。
【0113】
本発明の請求項4−6記載の苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる環境浄化剤を、生ゴミ処理機の内壁または/および、外壁に塗布・付着し、実施例28に従って肉骨粉の処理を行った場合、発生するマイナスイオン・放射線によって水和したPrPscのβ−シート構造が容易に変化し、生ゴミ処理機内の食物連鎖の中で代謝される。β−シート構造は分子内アミノ酸残基間の水素結合、ファンデルワールス力に起因しており、マイナスイオン・放射線によって分子内水素結合等の切断、組み替えがなされるため、肉骨粉のゼロエミッション連続処理が可能となった。処理残査は感染作用を示さなかった。
【0114】
【実施例41】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(鉱酸、クエン酸)3%の混合液を1000−10000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水をpH 4−13 に調整しパーマ液とした。パーマ(perm, permanent wave)は、ポリペプチド中のシスチン/システイン(cystine/cysteine, CT/Cys)に起因する酸化還元反応(2SH→S−S)や水素結合、ファンデルワールス力の切断・再結合を利用したものである。1液として還元剤チオグリコール酸/ジチオグリコール酸(max. 7%/4%、アンモニウム塩/モノエタノールアミン塩、TGA(thioglycolic acid)/DTGA(dithioglycolic acid))、CT/Cys、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、重炭酸アンモニウム、ケラチン(moisture effect)、ムコ多糖、キチン、エデト酸塩、セタノール、ラウリル硫酸塩、パラベン、アミノ変性シリコン、抗炎症剤等を含む(pH9−10)。その他、還元剤としてアセチルシステイン、システアミン、チオ乳酸が使用される。2液として酸化剤臭素酸カリウム/臭素酸ナトリウム(2−5%/6−10%)、過酸化水素、ホルムアルデヒド、ベタイン、微粒子シリコン等を含む。酸性剤としてカルボン酸(クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等)が使用される。構造化微量要素はポリペプチドに配位しポリペプチドの構造水となり、S−S結合の反応のΔG°を下げ、解裂を容易にする。その結果、還元剤が弱くても解裂が起こり、毛髪頭皮への炎症が軽減され、疲労感、肩凝り等脳波(β波、δ波)への影響も軽減される。また、構造化微量要素によって、作業者の手荒れが抑制される。
【0115】
【実施例42】
海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)を直接構造化するには、本発明の放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させることによって可能である。直接接触では、放射線・マイナスイオン発生体を充填タンク、充填カラム、濾過塔方式をとることが可能である。間接構造化では、深層水の流路または、槽に放射線・マイナスイオン発生体を近接することによって可能である。また、充填済みボトルや、レトルトパックを放射線・マイナスイオン発生体に近接することによっても可能である。苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物の形態は様々な形態が可能である。混合物を粗い粉末(10μ−25mm I.D.)とすることが可能である。また、稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物を微細粉末(10μI.D.以下)とすることも可能である。これら粉末は、槽、配管等に塗布・付着したり、充填することができる。また、様々な形状の担体に塗布・付着・焼き付けすることができる。これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化深層水を製造することができる。
【0116】
海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)から得られた純水(pure water by membrane filter, RO filter, ion exchange filter)・蒸留水(distilled water)、または、一般的な純水・蒸留水を直接構造化するには、本発明の放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させることによって可能である。直接接触では、放射線・マイナスイオン発生体を充填タンク、充填カラム、濾過塔方式をとることが可能である。間接構造化では、深層水の流路または、槽に放射線・マイナスイオン発生体を近接することによって可能である。また、充填済みボトルや、レトルトパックを放射線・マイナスイオン発生体に近接することによっても可能である。苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物の形態は様々な形態が可能である。混合物を粗い粉末(10μ−25mm I.D.)とすることが可能である。また、稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物を微細粉末(10μI.D.以下)とすることも可能である。これら粉末は、槽、配管等に塗布・付着したり、充填することができる。また、様々な形状の担体に塗布・付着・焼き付けすることができる。これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化純水・構造化蒸留水、構造化イオン交換水、構造化膜浸透水を製造することができる。さらに、これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化深層水、構造化海洋深層水、構造化濃縮深層水、構造化温泉水、構造化ミネラルウォーター、構造化ボトルドウォーター、構造化化粧水、構造化(濃縮深層水)パーマ液、構造化(濃縮深層水)アルカリ助剤、構造化(濃縮深層水)酸性助剤を製造することができる。
【0117】
放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させた場合、水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成(構造化(structurized))が認められる。(綿貫邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、217, 237, 263 サイエンスフォーラム(1992))
【0118】
構造化の一般的な方法としては、電磁波照射(x−ray, UV, IR, microwave, radiowave)、粒子線照射(neutron, proton, electron, photon, Rn, α−ray, neutrino、崩壊核、放射性元素)、電磁場照射、核磁気共鳴等によっても可能であり、深層水、濃縮深層水、稀釈水、純水、蒸留水、イオン交換水、膜浸透水等を直接的または/および、間接的にこれら各種照射をすることによって容易に構造化される(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、(1992)サイエンスフォーラム)。しかし、いずれの方法によっても、本発明の放射線・マイナスイオン発生体または、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物による構造化よりも、構造化の寄与は劣っている。
【0119】
【実施例43】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(リン酸、クエン酸)3%の混合液を1000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水中に鉄鋼スラグを浸漬し、構造化微量要素を鉄鋼スラグ部分に配位し、環境浄化剤を得た。本配位を脱離するには強酸性にする必要がある。鉄鋼スラグ部分を構造化することによって、様々なマイナスイオン効果が強く現れる。溶出試験では環境基準を満たすものである(溶出試験の方法は、「土壌汚染に係る環境基準について」(平成3年環境庁告示第46号)に定める方法によるものとする。溶出基準値:Cd, Pb, As, Se < 0.01, Cr, Hg < 0.0005 (ppm))。鉄鋼スラグに含まれる金属等の分析結果は以下の通りであり、埋立処分基準値を満たしている:RHg ND (ND), Hg <0.0005 (<0.005), Cd<0.01 (<0.3), Pb<0.02 (<0.3), organic P<0.01 (<1), Cr(VI) 0.04 (<1.5), As<0.01 (<0.3), CN<0.01 (<1), Se<0.01 (<0.3), Trichloroethylene<0.001 (<0.3), Tetrachloroethylene<0.001 (<0.1)(ppm), pH 10.9, 含水率51.7% (<85%)、熱縮減量 3.17% (<15%).()内は埋立処分基準値である。 ただし、検定方法は産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年環境庁告示13号)による。ダイオキシン類の濃度は:0 ng−TEG/g−dry(ダイオキシン類濃度は 2,3,7,8−TCDD 毒性等量で示す。毒性等価係数はWHO−TEF(1998)のTEFを使用した。測定方法は「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成12年1月14日付厚生省告示第6号)によった。)
高炉から出るスラグは、可溶性珪酸、アルカリ分を含む。珪酸は稲の葉や茎の成長促進効果を有する。また、病虫害や秋落ちを防ぐ効果を有する。アルカリ分は酸性の土壌を中和する効果を有する。微量要素含有珪カル肥料として、作物の健全生育、収穫量の向上、土壌の改良効果を有する。
【0120】
【実施例44】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(リン酸、クエン酸)3%の混合液を1000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水中に鉄鋼スラグを浸漬し、構造化微量要素を鉄鋼スラグ部分に配位し、環境浄化剤を得た。本配位を脱離するには強酸性にする必要がある。鉄鋼スラグ部分を構造化することによって、様々なマイナスイオン効果が強く現れる。溶出試験では環境基準を満たすものである(溶出試験の方法は、「土壌汚染に係る環境基準について」(平成3年環境庁告示第46号)に定める方法によるものとする。溶出基準値:Cd, Pb, As, Se < 0.01, Cr, Hg < 0.0005 (ppm))。水砕スラグは軽量で、内部摩擦角が大きい(単位容積重量1.3t/m3、内部摩擦角35°)。鉄鋼スラグは、NP(Non Plasticity)のため、水に強く軟弱地盤においてもトラフィカビリティーが確保できる。長期硬化するため、重量荷重にも耐えられる。 土壌活性剤として、植物の生育を活性化する。
【0121】
鉄鋼スラグに含まれる金属等の分析結果は以下の通りであり、埋立処分基準値を満たしている:RHg ND (ND), Hg <0.0005 (<0.005), Cd<0.01 (<0.3), Pb<0.02 (<0.3), organic P<0.01 (<1), Cr(VI) 0.04 (<1.5), As<0.01 (<0.3), CN<0.01(<1), Se<0.01 (<0.3), Trichloroethylene<0.001 (<0.3), Tetrachloroethylene<0.001 (<0.1)(ppm), pH 10.9, 含水率51.7% (<85%)、熱しゃく減量 3.17% (<15%).()内は埋立処分基準値である。 ただし、検定方法は産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年環境庁告示13号)による。ダイオキシン類の濃度は:0 ng−TEG/g−dry(ダイオキシン類濃度は 2,3,7,8−TCDD 毒性等量で示す。毒性等価係数はWHO−TEF(1998)のTEFを使用した。測定方法は「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成12年1月14日付厚生省告示第6号)によった。)
【0122】
本文中[/]は[および、または]を意味する。[%]で特に指定なき場合は[重量%]とする。
【0123】
【発明の効果】
原始土壌においては本来多種のミネラルが含有されていたものと推定される。近来の施肥、農薬散布、連作によって表土は急速に疲弊し、ミネラル(微量要素)成分は流出するに至っている。本土壌活性剤は、深層水から得られる苦汁に含まれる微量要素を放射線発生体で水のクラスターの水素結合やファンデルワールス力を切断し、活性化された形で植物細胞、微生物細胞に多量に供給することを目的とするものであり、細胞の免疫力向上、増殖力向上を計るものである。その結果、作物、微生物(子実体)の収穫増、病害発生の抑制が達成されるものである。
【産業上の利用分野】
この発明は、深層水(deep layer water)[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)]を濃縮して得られる苦汁(bittern)を利用して製造される土壌活性剤剤に関するものであり、含まれる従来にない多様なミネラルが土壌圏、水圏、気層圏等人間の生存する環境圏に対する浄化効果を有する土壌活性剤に関するものである(湧昇:B.H.McConnaughey, Introduction to Marine Biology, 10, (1970, The C. V. Mosby Company, Saint Louis,USA))。さらに、また、本発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体の作用で水のクラスター構造の微細化(構造化(structurized))をなした土壌活性剤に関するものである。ここで用いられる深層水はいずれも滞留時間が長く、また、食物連鎖の中で栄養分の連環消費がなされていない源海水であることが必要である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
微生物、動植物等を生育させるには必ず培地が必要であり、最小培地(Minimal medium)として炭素源、窒素源、ミネラル(Na,K,Mg,Fe等に代表されるミネラル)等を含む培地がよく知られる(川喜田正夫訳、David Freifelder
著、分子生物学の基礎、2頁、東京化学同人(1985))。
【0003】
しかし、微生物、動植物の種によってこの最小培地は大きく異なっており、一般的な最小培地と称するものがあらゆる生物種に対して最適培地たり得ない。
たとえば微生物の場合、原栄養体(prototroph)、栄養素要求体(auxotroph)等がありその栄養要求は千差万別 である。
【0004】
水圏、土壌圏において微生物、動植物、魚介類等を生育させた場合、加えた培地成分中から当該生物の栄養要求に従って培地中の栄養は消費される。
従って、培地中の栄養要求に合致しなかった成分は消費されず残査として濃縮残留される。この消費されない培地成分の水圏への残留蓄積によって連作障害、ウイルス、病気発生等種々問題が発生してくる。
【0005】
特に、ミネラルの場合、二次要素(secondary nutrients; Ca, Mg, Si, S)、微量要素(micronutrients; Mn, B, Fe, Cu, Zn, Mo, Cl,その他)が植物等の生育に必要(必須ミネラル)とされ、培地として供給が考慮されている。しかし、ミネラルの種類は100種以上におよび、必須のミネラルが必要量供給されているとは言えないのが現状である。
【0006】
その結果、水圏土壌圏中のミネラル不足が多くの場合発生している。その場合極微量の必須ミネラルの不足によって重篤な症状(センチュウ(nematode)などによる連作障害、ウイルス発生による養殖魚介類の大量死等)が多くの場合生じ、健全な食物連鎖を崩す有害な優占種の発生を見る。活性汚泥法による糸状性バルキング(Zoogloea bulking)の発生(須藤隆一、廃水処理の生物学、311、産業用水調査会(1977)、土木学会衛生工学委員会編、環境微生物学工学研究法、技報堂出版(1993))、湖沼の藻類の発生(渡辺真利代、原田健一、藤木博太編、アオコその出現と毒素、東京大学出版会(1994))、赤潮の発生、畑でのシストセンチュウの発生(三枝敏郎、センチュウ、農文協(1993))、松幹でのマツノザイセンチュウの発生、エビ養殖池でのウイルスによる大量死(C.J.Sindermann, D.V.Lightner ed., Developments in Aquaculture and Fisheries Science, 17, Disease Diagnosis and control in North American Marine Aquaculture, Elsevier, Amsterdam, (1988))、キノコ(Agaricus blazei Murrill)栽培中の青かび(Tricoderma sp., Aspergillus sp.,Penicillium sp.)の発生等がミネラルバランスの欠如によって引き起こされている。ガン細胞の増殖、アトピー性皮膚炎症、花粉症等もミネラルバランスの欠如が誘因となっているといえる(崔昌禄、ガン治療の決定打、特効薬はミネラルだった、現代書林(1991))。
【0007】
人体に関しては、ミネラル不足は、皮膚表皮、体内の免疫作用の低下、アトピーの発生、成人病の発症等様々な症状が発現する。従来、発明者は深層海水成分を用いた、清涼飲料、水質浄化剤、土壌活性剤等を提唱している(特開平10−150960,10−151472,10−152681, US PAT 6,254,800B1)。
【0008】
本発明者は水圏、土壌圏、気層圏の諸問題を解決するため、深層水から塩化ナトリウムを得た後に副産物として得られる苦汁をミネラル源(微量要素源)として着目して種々化学的処理を行った結果、本発明に到達したものである。また、本発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体の作用で土壌活性剤に使用する水、油、溶剤等の分子のクラスター構造の更なる微細化(構造化(structurization))をなす性質を利用して、苦汁に対して種々化学的処理を行った結果、本発明に到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の請求項1の発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体に関するものである。
【0010】
本発明の請求項2の発明は、発生体中の苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−100重量%、トルマリン0−30重量%、長石0−70重量%である請求項1記載の放射線発生体に関するものである。
【0011】
本発明の請求項3の発明は、請求項2記載の放射線発生体の微粉末を釉薬または、塗料として井桁状に組み上げたタイルの表裏に塗布し焼き上げた陶磁器の形状をした放射線発生体に関するものである。
【0012】
本発明の請求項4の発明は、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる土壌活性剤に関するものである。
【0013】
本発明の請求項5の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−50重量%、トルマリン0−90重量%、長石0−50重量%である請求項4記載の土壌活性剤に関するものである。
【0014】
本発明の請求項6の発明は、請求項5記載の環境浄化剤の微粉末をボール状に焼き上げた陶磁器の形状をした土壌活性剤に関するものである。
【0015】
本発明の請求項7の発明は、請求項5記載の微粉末を円筒状支持体に塗布した形状の土壌活性剤に関するものである。
【0016】
本発明の請求項8の発明は、苦汁と酸/塩基/塩とよりなる土壌活性剤に関するものである。
【0017】
本発明の請求項9の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%である請求項8記載の土壌活性剤に関するものである。
【0018】
本発明の請求項10の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末を加えた土壌活性剤に関するものである。
【0019】
本発明の請求項11の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、アリシン(Allicin: 2−propene−1−sulfinothioic acid S−2−propenyl ester; thio−2−propene−1−sulfinic acid S−allyl ester)10−20000ppmを加えた土壌活性剤に関するものである。
【0020】
本発明の請求項12の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、塩基性多糖(キチン(chitin)、キトサン(chitosan)、キチン誘導体、キトサン誘導体)を10〜20000ppmを加えた土壌活性剤に関するものである。
【0021】
本発明の請求項13の発明は、苦汁に、木酢液2−30重量%を加えた土壌活性剤に関するものである。
【0022】
本発明の請求項14の発明は、請求項8記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤に関するものである。
【0023】
本発明の請求項15の発明は、請求項5記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤に関するものである。
【0024】
本発明の請求項16の発明は、苦汁と酸/塩基/塩および、セルラーゼとよりなる土壌活性剤剤に関するものである。
【0025】
本発明の請求項17の発明は、土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%、セルラーゼ0−10重量%である請求項16記載の土壌活性剤剤に関するものである。
【0026】
本発明の請求項18の発明は、請求項1、2および、3記載の放射線発生体と、直接的および/または、間接的に接触したことを特徴とする、請求項4〜17記載の土壌活性剤に関するものである。
【0027】
本発明の請求項19の発明は、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁を利用して製造される請求項1−6記載の放射線発生体および、請求項7〜18記載の土壌活性剤に関するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の土壌活性剤は、深層水(deep layer water)[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇海水(upwelling)または、深層水(deep layer water)]を濃縮して得られる苦汁(bittern)を利用したものである。また、含まれる従来にない多様なミネラルが水圏・土壌圏・気層圏・宇宙圏等様々な人間の生存環境に対して本質的・固有の食物連鎖を構築する土壌活性剤に関するものである。さらに、本発明は、請求項1〜6記載の苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体が、請求項7〜19記載の土壌活性剤と直接または/および、間接的に接触することによって、クラスターが微細化(構造化)される作用を有する土壌活性剤を得たものである。ここで用いられる深層水はいずれも滞留時間が長く、また、食物連鎖の中で栄養分の連環消費がなされていない原海水であることが必要である。
【0029】
本発明で利用する稀土鉱石は、フェルグソン鉱石等であり、トリウム1.8%以下、ウラン0.6%以下である。放射能濃度は370Bq/g以下で、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(施行例第19条)、電離放射線障害防止規制(労働省第41号)で、いずれも対象外である。
【0030】
本発明で利用するトルマリン(tourmaline)は、電気石とも称されるものであり、その代表的な化学組成は、3(NaX3Al6(BO3)Si6O18(OHF)4)(X=Mg, Fe, Li, Al等)である(久保哲治郎、新しい水の科学と利用技術、303(1992))。
【0031】
本発明で添加する長石は、化学組成がSiO2 56.59%, Al2O3 12.60%, Fe2O3 0.34%, CaO 0.40%, MgO 0.15%, Na2O 2.41%, K2O 7.75%, U3O8 0.01%, ThO2 1.42% R2O3 (Total rare earth) 12.00%, ZyO2 0.30%, P2O5 5.62% のものである。
【0032】
放射線発生体をマルチチャンネル波高分析器によるγ線スペクトル測定したところ、ウラン系列核種とトリウム系列核種から放出されるγ線が検出された。ウラン系列核種では、親核種238Uの娘核種である226Ra, 214Pb, 214Biから放出されるγ線が検出された。また、トリウム系列核種では親核種238Thの娘核種である228Ac, 212Pb, 212Bi, 208Tlから放出されるγ線が検出された。これらの核種について放射能濃度および、放射平衡を仮定したときの系列親核種の質量濃度を計算した。
【0033】
ウラン系列
核種 γ線のエネルギー(KeV) 放射能濃度 放射平衡成立時U濃度(%)
226Ra 186.0 0.89±0.21 0.0075±0.0017
214Pb 352.0 0.88±0.06 0.0074±0.0005
214Bi 609.3 0.86±0.06 0.0071±0.0005
【0034】
トリウム系列
核種 γ線のエネルギー(KeV) 放射能濃度 放射平衡成立時Th濃度(%)
228Ac 911.2 6.9±0.2 0.17±0.05
212Pb 300.1 6.8±0.6 0.17±0.02
212Bi 727.2 6.4±0.5 0.16±0.01
208Tl 583.1 2.6±0.06 0.18±0.04
【0035】
これらの結果は、ウラン、トリウム濃度とも安全基準値の1/100に収まっている。放射能濃度についても届出値(370Bq/g)を下回るものである。
【0036】
放射線発生体をpH0.8−pH13の範囲で溶出試験を行い放射線量を測定したところ、いずれもトリウム、ウラン等放射性物質の溶出を認めなかった。
【0037】
放射線発生体と水を直接または、間接的に接触させた場合、水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成(構造化〈structurized〉)が認められる。(綿貫邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、217, 237, 263 サイエンスフォーラム(1992))
【0038】
稀土鉱石、トルマリン、長石等に含まれるトリウム(Th)、ウラン(U)系列核種等の放射性壊変によって発生するα線、β線や、残留核(Rn等:数百eVの反跳エネルギーを有する)は水等と反応して、その化学結合(数eV)や水分子間の水素結合(hydrogen bond)やファンデルワールス力(Van der Waals force)を切断することによって、より微細なクラスター形成(構造化〈structurization〉)へと移行する。一方、深層海水に含まれるミネラルイオンは水分と水和(solvation)しやすい。深層海水に含まれるミネラルの場合、二次要素(secondary nutrients; Ca, Mg, Si, S)、微量要素(micronutrients; Mn ,B, Fe, Cu, Zn, Mo, Cl, その他)が豊富に含まれ(野崎義行、現代海洋化学の展望、海洋、号外 No.8, 5 (1995))微細なクラスターを形成して活性化されている。放射性壊変によって発生するα線、β線や、残留核は水和ミネラルイオンの微細クラスターと反応して、水素結合やファンデルワールス力(Van der Waals force)を切断することによって、さらに微細なクラスター形成へと作用する。ミネラルイオンを核に水和した水はより安定な微細クラスターを形成する(構造化〈structurization〉)。水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成が認められる。構造化の一般的な方法としては、電磁波照射(x−ray, UV, IR, microwave, radiowave)、粒子線照射(neutron, proton, electron, photon, Rn, α−ray, neutrino)、電磁場照射、核磁気共鳴等によっても可能であり、深層水、濃縮深層水、稀釈水、純水、蒸留水等を直接的または/および、間接的にこれら各種照射をすることによって容易に構造化される(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、(1992)サイエンスフォーラム)。
【0039】
通常、海洋の表層部に存在する海水のICP分析は以下の通りである: Na 10770, Mg 1290, S 905, Ca 412, K 380, Sr 8, B 4.44, Si 2, Li 0.18, Rb 0.12, Mo 0.01, Zn 0.0049, As 0.0037, U 0.0033, V 0.0025, Al 0.002, Fe 0.002, Ba0.002, Ni 0.0017, Ti 0.001, Cs 0.0004, Cr 0.0003, Sb 0.00024, Mn 0.0002, Se 0.0002, W 0.0001, Co 0.00005, Ge 0.00005, Cu 0.00003, Ga 0.00003, Zr 0.00003, Tl 0.00002, Bi 0.00002, Nb 0.00001, Sn 0.00001, Pb 0.00001, Be 0.0000056, Au 0.000004, La 0.0000031, Nd 0.0000025, Ta 0.000002, Hg 0.000002, Ce 0.0000012, Cd 0.0000005, Y0.00000013, Ag 0.00000006 (ppm)。
【0040】
海洋の深層部に存在する海水のICP分析は以下の通りである: Na 11055, Mg 1320, S 2636, Ca 410, K 372, Sr 8.1, B 4.7, Si 2.5, Li 0.18, Rb 0.12, Mo0.0055, Zn 0.0022, As 0.0026, V 0.001, Al 0.0078, Fe 0.02, Ba 0.008, Ni0.0006, Cr 0.0006, Mn 0.0013, Se <0.0002, Co 0.00004, Ge <0.01, Cu 0.00012, Sn <0.00002, Pb 0.00003, Hg <0.00002, Cd 0.00006 (ppm)。
【0041】
海洋深層水は、極地より深海溝に沈み込んだ海流が、長い滞留時間を経て回流する水であり、源流はアイルランド沖が有名であり、その他いくつか発見されている。その存在は、1991年に海水大循環ベルトコンベアモデルとしてBroeckerによって提唱されたものである。海洋深層水の特徴は、表層水と異なり一般に、Be, Sc, Ti, Fe, Ni, Cu, Zn, Ga, Ge, Se, Y, Zy, Rh, Pd, Ag, Cd, Ba, Hg, Po,Rn, Ra, La, Pr, Nd, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Lu, Ac 等の存在比が高く、Al, Mn, Co, In, Sn, Te, Pb, Bi, Th, Pu, Am等の存在比が低い。また、重同位元素の存在比が高い(野崎義行、現代海洋化学の展望、海洋、号外 No.8, 5 (1995))。
【0042】
生体内における様々な反応は液層反応である。溶媒(solvent)としては水が中心となっている。水が、より小さなクラスターによる階層構造を形成し安定化すると、ここで安定化エネルギーが得られる。この安定化エネルギーが、構造水の大きな波動放出の源である。ここで、基質(substrate)や、試薬(reagent)、ミネラル等が存在した場合、水和(solvation)によって安定化され、反応の自由エネルギー差(ΔG゜:standard free energy difference)を減少させる。この安定化エネルギーの差は生体内の酵素反応速度を最大100倍程度(pKaにして約2)高める効果を有する。
【0043】
酵素、ミネラル等の様々な基質、試薬等は構造水を結合している。これら試薬等が構造水や自由水(free water)の中に分散している構造が、水溶液である。水溶液中の、自由水に対する構造水の割合が大きくなるほど、生体反応に限らず、様々な素反応(reaction)にとってエネルギー的に有利となる。深層水とは、各種ミネラルを溶質(solute)とした構造水の一形態にすぎない。構造化の割合が最も大きい部類に属する水として深層水は考えられる。深層水のミネラル構成比(mineral valence)は表層水(surface sea water)と微妙に異なる。生命発生の由来から、生体反応には深層水のミネラルバランスの方がより適しているといえよう。
【0044】
本土壌活性剤に利用される濃縮深層水のICP発光分析法による定量分析結果は以下のとおりである:Na 630, Mg 2637, S 837, Ca 1.386, K 597, B 7.8, Li 1.017, Zn 0.00048, Al 0.011, Fe 0.0147, Mn 0.0813, Rb, Mo, As, V, Ba, Ni,Ti, Cs, Cr, Sb, Se, W, Co, Ge, Cu, Ga, Zr, Tl, Bi, Nb, Sn, Pb, Be, Au, Ta, Hg, Cd, Y, Ag < 0.00001 (ppm). pH<3.
【0045】
また、本濃縮深層水のマウスに対する急性毒性試験(経口)結果はマウス経口投与 20 ml/kg体重で死亡例を認めない。ただし、試験動物は ddy系、5週齢の雄マウス、1群10匹を使用した。
【0046】
1000−10000倍希釈液を 24 時間常温放置下後ミネラルウォーター類の原水の規格基準への適否を試験した: 一般細菌: 0 個/ml、大腸菌群:不検出、Cd<0.001, Hg<0.0005, Se<0.001l, Pb<0.005, Ba<0.1, As<0.005, Cr(VI)<0.005, CN<0.01, NO2 + NO < 2.6, F<0.1, H3BO4<1.0, Zn<0.005, Cu<0.01, Mn<0.005, 有機物等 < 2.2, 硫化物<0.05 (mg/l)。
上記試験項目については、ミネラルウォーター類の原水の規格基準に適合する。
【0047】
本濃縮深層水を任意の希釈下に土壌活性剤に加えた場合、微細なクラスターを形成し、表層水圏、表層土壌圏等にはない多様でバランスのよいミネラルが水圏、土壌圏に分布する微生物の至適な微量要素として取り込まれ、食物連鎖が構築される。本土壌活性剤を適当な希釈下に土壌圏に加えた場合、本土壌活性剤は当該圏内の微生物相、動植物相に作用し各相を活性化し、相の多様性の最適化を高める。
【0048】
また、添加された酸、塩基、塩がミネラルをイオン化し、水の構造化(クラスターの形成)、酸素の活性化、溶存化、環境微生物とのミセル化を促進する。
【0049】
本発明に供する苦汁は、深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇流海水、深層水]から食塩を製造する際に副産物として得られるものであり、また、更に、様々な濃縮を繰り返した結果得られた苦汁を利用したものである。
【0050】
本発明で添加する酸は、無機酸、有機酸、無機酸塩または有機酸塩であり、それらは単独で添加することも、あるいは併用することも可能である。それらの酸の一例としてはリン酸、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カルシウム等の無機酸塩、クエン酸、コハク酸、酢酸、酪酸、イタコン酸、酒石酸ピルビン酸、リンゴ酸、フマール酸、オキザロ酢酸、シスアコニット酸、イソクエン酸、オキザロコハク酸、α−ケトグルタル酸、コーヒー酸、シナピン酸、クマール酸、カプリン酸、アスパラギン酸、ポリアクリル酸、木酢酸、エチドロン酸、含硫珪酸、グルタミン酸、珪酸、ペンテト酸、脂肪酸(ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ミリスチン酸、ラノリン酸、テトラオレイン酸、デヒドロ酢酸、パルミチン酸、ウンデシレン酸等)、ヒアルロン酸、エデト酸、ノナン酸、グリコール酸、タンニン酸トリPEG−8アルキル(C−12−15)リン酸、パーフルオロアルキルPEGリン酸、ジラウレス−4リン酸、チオグリコール酸、ジチオグリコール酸、カルボン酸誘導体、フェノール誘導体、リン酸誘導体、スルホン酸誘導体等の有機酸がある。
【0051】
塩の一例としては、酒石酸カリウムナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸カルシウム、リンゴ酸マグネシウム、ポリアクリル酸ナトリウム、グリチルリチン酸2K、ココイルイセチオン酸Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、DNA−K、デヒドロ酢酸Na、銅クロロフィリンNa、ヒアルロン酸Na、ペンテト酸5Na、リン酸アスコルビルMg、安息香酸Na、EDTA−2Na、EDTA−3Na、EDTA−4Na、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、ベヘントリモニウムクロリド、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジステアリルジモニウムクロリド、塩素ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ステアラルコニウムクロリド、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアルトリモニウムクロリド、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルメチルアンモニウム、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレンスルホン酸Na、セチル硫酸Na、RAS−NA、デヒドロ酢酸Na、p−フェノールスルホン酸Zn、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、水添タロウグルタミン酸Na、N−ステアロイル−N−メチルタウリンNa、N−ミリストイル−L−グルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸K、硬化牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸Na、N−ラウリルヒドロキシ酢酸アミド硫酸Na、ラウロアンホジ酢酸2Na/トリデセス硫酸Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルグルタミン酸K、ラウロイルグルタミン酸Mg、ラウロイルトレオニンK、ラウロアンホジ酢酸2Na、ラウロアンホ酢酸Na、オクトキシノール−2−エタンスルホン酸Na、スルホコハク酸PEG−2オレアミド2Na、スルホコハク酸PEG−5ラウラミド2Na、スルホコハク酸PEG−5オレアミド2Na、スルホコハク酸ラウリル2Na、セテアリル硫酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、パーム核脂肪酸アミドエチルヒドロキシエチルアミノプロピオン酸Na、ラウラミノプロピオン酸Na、ポリアクリル酸Na、ポリアクリル酸K、ポリアクリル酸Li、ミリストイルメチルタウリンNa、ココイルサルコシンNa、ココイルタウリンNa、ココイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンMg、ラウリミノジプロピオン酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等の有機酸塩さらに、珪酸Al/Mg等の無機酸塩等があげられる。
【0052】
また、本発明で添加する塩基は、無機塩基または、有機塩基であり、それらは単独で添加することも、あるいは併用することも可能である。それらの塩基や塩の一例としては水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アンモニア、アミン、重炭酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム等の無機塩基、エステル化グリシルアラニン(C−末端エステル化ペプチド)、グルコサミン(アミノ糖)、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン、塩基性多糖(キチン、キトサン、キチン誘導体、キトサン誘導体)、アルカノールアミン誘導体(ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン)、アルキルアミン誘導体(メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン)等の有機塩基等があげられる。
【0053】
また、本発明で添加する多糖体は、κーカラギーナン、グルコマンナン、コンニャクマンナン、寒天オリゴ糖、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、フコイダン等があげられる。
【0054】
苦汁と酸/塩基/塩との混合率は、苦汁0−100重量%、酸/塩基/塩0−70重量%が適当である。このことによって中和や緩衝効果が現れ、苦汁に含まれるカチオンまたは、アニオン濃度が充分となる。この範囲外では酸性土壌に対する緩衝作用が低下し、イオン濃度が充分でない。酸アニオンとしては、リン酸および/または、硫酸の添加が構造化を活性化する。
【0055】
本土壌活性剤を作物に葉面散布した場合、酸素の溶存化を促進し土壌の通気性、保水性、保肥性の増進に寄与し、葉腐れ、根腐れが治癒するのみならず、害虫の繁殖が防止でき、更に糖度を増した作物を収穫することができる。
【0056】
本発明の深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水]を濃縮して得られる苦汁の微生物、動植物、魚介類、哺乳類等に対する一般的な効果としては、以下のような効果が認められる。1.水圏、土壌圏の好気性菌、通性菌の生育を促進する。2.有機物、荷電粒子の凝集作用を有する。3.浄化水中の食物連鎖を高める。4.水圏、土壌圏の植物、動物、魚類の生育促進作用を有する。5.飲料水をミネラルウォーターに変える。6.風呂水の鉱泉水化が起きる。皮膚への温泉効果が現れ、血流が盛んになり、湯冷めし難い。7.炊飯水に添加することによってふっくらと炊きあがり、炊き立て飯の味が2−3日間持続する。8.水産養殖池に添加する事によって、水質浄化、ウイルスの発生を抑制、ヘドロの発酵を抑制、藻類の発生を抑制等の効果を有する。養殖エビ、魚類の健全化、巨大化等の効果が現れる。また、ウイルスフリー(virus−free)の稚エビ、親エビの生産が可能となる(参考文献: E. Idaka et al., Application of aerated bio shelf purification to ponds and lakes, Research Report of Center for Cooperative Research, Gifu University, (2), 62−69 (1992), I. Horiuchi, E. Idaka et al., Water Treatment Method in Prawn Culture Ponds through Modern Technology, (Thailand−Japan Bilateral Seminar on Water Treatment Method in Prawn Culture Ponds through Modern Technology. Sept. 30. 1992. Eastern Hotel, Chantabuli, Thailand, Organized by Ministry of Agriculture and Cooperatives., Bank of Ayudhya.), I. Horiuchi, E. Idaka, S. Komura, Advanced biotechnical treatment of water in intensive prawn culture system, 19th Congress on Science and Technology of Thailand, 89p, (27−29, Oct., 1993, Dusit J. B. Hotel, Hat Yai, Songkhla))9.害虫の忌避効果を示す。10.活魚輸送の際噴霧(クルマエビ)、水に添加(魚介類)で長時間輸送可能。11.人畜屎尿の迅速処理、無臭化が可能。12.河川湖沼の汚染水の浄化が可能。13.水産加工廃水の凝集、微生物分解作用による浄化が可能。14.酵母や微生物の増殖を促進する。15.漬け物、納豆、みそ、醤油、アルコール類(アルコール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、紹興酒、テキーラ、どぶろく、ビール、発泡酒)の発酵を促進する。16.化粧水等に添加する事によって皮膚、毛根細胞の代謝活性化が計られる。17.ミネラルウォーター(ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーター、飲料水)の味覚を向上し、円やかなものにする。18.料理、食品(インスタント食品、加工食品、生鮮食品、魚介類、野菜、乳児食品、離乳食、家禽用・家畜用・ペット・昆虫用食品)、健康食品(AHCC、EPA、DHA、SOD酵素、DNA核酸、亜鉛、アガリクス、アセロラ、アマチャズル、アミノ酸、アルファルファ、アロエ、アントシアニン、イチジク(無花果)、イチョウ葉エキス、イソフラボン、ウーロン茶、ウコン、ウラジロ、大麦若葉エキス、オリゴ糖、カイアポイモ、ガウクルア、カキ肉エキス、カキの葉、核酸、ガジュツ、カテキン、カモミール(カモマイル)、カリン、カルシウム、ガルシニア、カワラケツメイ、甘草、きび酢、キトサン、ギムネマ、キャッツクロー、グァバ茶、クコ、クマ笹、グルコサミン、グルコマンナン、黒ゴマ、黒砂糖、黒酢、黒大豆、クロレラ、桑の葉、ケール、ケフィア、ゲンノショウコ、玄米、高麗人参、ココア、米胚芽、コラーゲン、コンドロイチン、こんぶ、サイリウム、ザクロ、サフラン、サメの軟骨、山査子、しじみエキス、シソ、シベリアジンセン、ジュアール、シリマリン、深海鮫エキス、スギナ、スクアレン、スッポン、スピルリナ、西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)、センナ、タウリン、タラの芽、鉄(ヘム鉄・非ヘム鉄)、田三七人参、田七人参、甜茶(てんちゃ)、天麻、冬虫夏草、ドクダミ、杜仲茶、納豆(菌)、納豆キナーゼ、日本山人参、乳酸菌、乳糖、ニンニク、根コンブ、ノコギリヤシエキス、梅肉エキス、ハチの子、はちみつ、ハトムギ、バナバ茶、ハブ茶、ビール酵母、ヒアルロン酸、ひじき、ビフィズス菌、姫マツタケ、ビワの葉、プアール茶、プエラリア、ふかひれ軟骨、ぶどうの種、プラセンタ、フラボノイド、ブルーベリー、プルーン、プロポリス、ペイチー茶、紅麹、紅人参、まいたけ、マカ、松の花粉、松葉エキス、マテ茶、ミツロウ、ムコ多糖類、紫イペ、めぐすりの木、免疫ミルク、木酢液、モロヘイヤ、もろみ酢、ヤツメウナギ、ヤーコン、ユズの種、ヨーグルトきのこ、ヨモギ、羅漢果、羅布麻茶、卵黄油、リコピン、リンゴ酢、ルイボス茶、ルテイン、霊芝、ローヤルゼリー)、ジュース、コーヒー、茶紅茶、烏龍茶、昆布茶、笹茶、玉露、番茶、緑茶、鳩麦、大麦、柿、ドクダミ、レイシ、アガリクス、冬虫夏草、茸類、プーアール茶、)、アルコール類(アルコール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、紹興酒、テキーラ、どぶろく、ビール、発泡酒)、アルコール飲料、乳飲料及び、炭酸飲料に添加した場合その味覚を向上し、円やかなものにする。19.化粧水等に添加することによって、アトピー、エイズ、皮膚病、肩こり等の改善、シミ・そばかす・くすみ・ほくろの除去等に効果が現れる。
【0057】
本発明の土壌活性剤に利用される、深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水]を濃縮して得られる苦汁の比重(d)は 1.01−1.65 の範囲にある。円やかさ等の味覚は当該苦汁の比重(d)に大きく影響を受ける。以下に、苦汁の比重(d)と微生物、キノコのコロニーの生育速度(mm/day)との関係を示す。
【0058】
アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)のSMY(sucrose−malt extract−yeast extract)寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.5 (d=1.2), 0.55 (d=1.3), 0.62 (d=1.4)(単位 mm/day)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。
【0059】
アガリクス・フィアルディー・ペグラー(Agaricus fiardii Pegler)のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.48 (d=1.2), 0.53 (d=1.3), 0.60 (d=1.4)(単位 mm/day)従って、苦汁の至適比重は 1.4 である。
【0060】
冬虫夏草(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo)のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.26 (control), 0.30 (d=1.2), 0.35 (d=1.3), 0.40 (d=1.4)(単位 mm/day)従って、苦汁の至適比重は 1.4 である。
【0061】
アエロモナス・ハイドロフィラ・24B(Aeromonas hydrophila var. 24B)は発明者によって染色工場排水溝の汚泥中より単離・命名された微生物である。24B株のSMY寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.24 (control), 0.3 (d=1.2), 0.34 (d=1.3), 0.42 (d=1.4)(単位 mm/day)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。(参考文献:E. Idaka et al., Degradation of azo compounds by Aeromonas hydrophila var. 24B, J. Soc. Dyers Colour. vol.94, 91−94 (1978))
【0062】
植物色素ゼブリニン(zebrinin)は発明者によって発見命名・構造決定されたアシル化アントシアニンである。pH6.5での、5日後の色素の安定性は以下の通りである:55%(control), 58%((d=1.2), 64%(d=1.3), 68%(d=1.4)。従って、苦汁の至適比重は1.4である。(参考文献:E. Idaka et al., Structure of zebrinin, a novel acylated anthocyanin isolated from Zebrina pendula, Tetrahedron Lett., vol.28 (17) 1901−1904 (1987))
【0063】
本発明の苦汁の至適 pHを pH 5−11 の範囲で調べた。pH 調整は鉱酸混合液(リン酸:硫酸(2:1))または、水酸化カルシウムを用いた。
アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)のSMY(sucrose−malt extract−yeast extract)寒天培地上におけるコロニーの生育速度は次に示すとおりである: 0.4 (control), 0.2 (pH5), 0.3 (pH6), 0.54 (pH6.5), 0.50 (pH7), 0.52 (pH7.8), 0.48 (pH8.5), 0.40 (pH9.2), 0.35 (pH10.2), 0.2 (pH11),(単位 mm/day)従って、苦汁の至適pHは 6.5−8.5 である。
【0064】
以下、実施例により本発明を説明する。
【実施例1】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンを既成のタイル(140 mm x 140 mm x8 mm)5枚に釉薬として塗布し、スぺーサー(70 mm x 25 mm x 10 mm)10枚を1組として井桁に組み上げ5段の放射線発生体として、焼き上げ一体の陶磁器とした。これらは放射能濃度は370Bq/g以下で、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(施行例第19条)、電離放射線障害防止規制(労働省第41号)で、いずれも対象外である。
【0065】
深層水[海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)]や、これらの水を逆浸透膜(reverse osmosis membrane)を通過させることによって得た純水、深層水を蒸留して得た純水(蒸留水)等、原水や稀釈に用いた水はいずれも発生体に直接的または/および間接的に浸漬したものを使用した。
【0066】
浸漬した水をそのまま、または、1000 倍濃縮後放射線量を測定したところ、BG(Back Ground)と同様で、いずれも放射能は観測されなかった。水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成が認められる。水の味覚は非常にまろやかなものに変化していた。24時間および、1年間常温放置下後一般細菌、大腸菌群等の検出テストを行った:一般細菌:0個/ml、大腸菌群:不検出。蒸留水を発生体処理したもので、レタス(Lactuca sativa Paruke)の発芽試験を行ったところ、無処理のものに比較して発芽が促進された。その後の、生育にも顕著な差がみられた。苦汁を発生体処理したもので、アトピー患者の皮膚に噴霧したところ、アトピーが速やかに軽減した。水のクラスターの微細化によって、水(= structurized water)そのものの生物活性が高められているものと推定される。また、水のクラスターの微細化は、環境微生物とのクラスター形成がより、微細化され、容易に起こる。従って、食物連鎖が容易に起こる。
【0067】
蒸留水に発生体を24時間浸漬処理ものと、未処理の蒸留水の蒸発速度の比較を行ったところ、処理水のほうが未処理水に比べて蒸発速度が遅くなった。このことは、処理によって水分子の構造化が生じているものと思われる(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、 172, (サイエンスフォーラム、1992))。構造化によって、不溶性夾雑物(微生物)の取り込み、可溶化が促進され、処理水の様々な酵素反応速度への寄与が向上するものと思われる。以下の実施例では、原水、純水、稀釈水等は発生体に24時間浸漬処理したものを使用した。
【0068】
【実施例2】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。バインダーを加えて、φ7 mm 程度のボール(400−600 mg/個)に焼き上げる。ボール 200 個をメッシュの密閉ケースに入れて土壌活性剤とする。農作物・花卉園芸作物・果樹等の根圏に埋設することによって、根圏の微生物層を活性化し、健全で強固な食物連鎖を根圏に形成する。このことによって、連作障害の発生をみることなく、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成される。
【0069】
【実施例3】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径2ミクロン以下に破砕する。さらに、海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。バインダーを加えて、φ7 mm 程度のボール(400−600 mg/個)に焼き上げる。ステンレス製充填カラムにボールを20Kg充填し、水道(上水、井水、雨水等)に直結した。カラム通過水を農作物・花卉園芸作物・果樹に散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成される。
このことは、放射線発生体によって、水分子間の水素結合やファンデルワールス力が切断され、微細なクラスターをなす水が苦汁の微量要素と結合し、さらに微細クラスター化することによって、根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。
【0070】
【実施例4】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%の土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。
【0071】
【実施例5】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、アリシン 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、アリシンは線虫の抑制にも有効であった。
【0072】
【実施例6】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、塩基性多糖 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、塩基性多糖は線虫の抑制にも有効であった。
【0073】
【実施例7】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、木酢液 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、木酢液は線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0074】
【実施例8】
あらかじめ、苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、ミモサ抽出液 200ppmの土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、10000倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、ミモサ抽出液は線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0075】
【実施例9】
あらかじめ、蒸留水で稀釈して苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%、アルコール(MeOH, EtOH, isopropanol等)1−10w/v%の土壌活性剤を調整し、実施例4の処理水中に、10000倍稀釈で加え、稀釈液とした。田畑山林に土壌散布することによって、農作物・花卉園芸作物・果樹の健全生育が達成された。水分子間の水素結合やファンデルワールス力切断が根圏微生物に対して、食物連鎖を容易に構築させた結果による。また、アルコールは線虫、害虫の抑制にも有効であった。
【0076】
【実施例10】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径150ミクロン以下に破砕する。さらに苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンを水性塗料、油性塗料等と混ぜて樹脂パイプ(φ100mm I.D., 横穴をあけておく)に塗布し、土壌活性剤とする。地下茎を収穫する作物の生育促進利用することができる。朝鮮人参、甘草、アスパラガス、大根、ゴボウ、山芋等の栽培に利用することによって、早期生育、活性物質の蓄積が可能となる。甘草では、グリチルリチンの生合成が 4.0−7.2% と天然の甘草中の含量(4.1−6.1%)を上回る。通常、甘草の栽培では含量 2.5−2.8% 程度である。苦汁3w/v%、鉱酸3w/v%の土壌活性剤を調整し、放射線処理水中に、1000−2000 倍稀釈で加え、土壌活性剤とした。本液を土壌散布・用面散布することによって、生育はさらに促進される。放射線による水素結合やファンデルワールス力の切断で、根圏の水のクラスターが切断され、微細なクラスターに再構築されることによって、根圏微生物による食物連鎖が活性化される。このことによって、根圏の栄養の受け渡しがスムーズになり、地下茎の生育が促進される。
【0077】
【実施例11】
稀土鉱石2.5Kg、トルマリン2.5Kg、長石5Kgを10Kg湿式ボールミルで240時間擦って粒子径150ミクロン以下に破砕する。さらに苦汁3w/v%を添加する。得られた、混合液を攪拌機で攪拌してエマルジョンとする。このエマルジョンに、保湿剤(ゲル化剤・ジェル化剤:κーカラギーナン、グルコマンナン、コンニャクマンナン、寒天オリゴ糖、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリグルタミン酸、ポリアクリルアミド、フコイダン、スクワラン等)0.1−20w/v%を加えてジェル状、ゲル状の土壌活性剤とする。砂漠等の乾燥地にて、水分を保ちながら迅速に地下茎の発育を達成するために本土壌活性剤は極めて有効である。
【0078】
【実施例12】
苦汁60%、尿素2%、リン酸カリウム5%を配合し土壌活性剤原液を得た。この原液を1000倍に希釈し、栽培中のキュウリ、ナスに1ケ月2回葉面散布した。その結果、勢いの薄れていた葉が青々と生き返り、葉に付着していた害虫も駆除できた。
【0079】
【実施例13】
苦汁60%、尿素2%、リン酸カルシウム2%、クエン酸カリウム2%を配合し土壌活性剤原液を得た。本原液を2000倍希釈し、栽培中のマスカットに1日2回7日間葉面散布行ったところ葉枯れがなくなり、粒揃いがよく、大型で艶のよい果実が得られた。マスカットの糖度は20であった。対照実験によるものは15.2であり甘さが増大した。
【0080】
【実施例14】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し1反の試験田に土壌散布を行った。散布は田植え後3リットル、1ケ月後1リットル、2ヶ月後1リットルの計3回散布した。稲作に適用した場合、土壌散布後7週間で根量3.5倍、根長2倍、根太2.5倍、茎長+180mm、茎太2倍に生育した。収穫時根量5倍、根長3倍、根太2倍、茎長+220mm、茎太3倍に生育した。株数は2株植えで平均30株になった。対照田は4株植えで平均22株であった。収穫量は10俵であった。対照田は収穫量7俵であった。青米は対照田30Kgに対し、3kgであった。試験田における化学肥料は対照田に対し25%減で実施した。試験田の収穫米は対照米に比較して大きさ、色、味がいずれも優れている。
【0081】
【実施例15】
苦汁10%、尿素2%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しメロン葉面散布を収穫までに4回行った。うどん粉病が発生したが500倍希釈液葉面散布によって抑制に成功した。収穫メロンは2−4Kgに生育した。収穫後熟成に3−4週を要する。果肉は厚く、皮の厚みは2−4mm程度であった。
【0082】
【実施例16】
苦汁10%、1N水酸化マグネシウム2%の混合液を1000倍希釈しスイカ葉面散布を4回行った。収穫スイカはサイズがやや大きめで重量30%増で糖度が対照スイカに比較して増している。収穫後4ヶ月経ても鮮度が保持されている。水耕栽培も同様の成績をあげた。
【0083】
【実施例17】
10%苦汁液を1000倍希釈し茶葉面散布を2週間毎に3回行った。得られる新芽が柔らかくしなやかで葉色が鮮やかである。二番茶、三番茶も一番茶同様であった。
【0084】
【実施例18】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しトマト葉面散布を収穫までに4回行った。30%収穫増、サイズはLLが多くなる。収穫後腐りにくく、密度が大きい。味は風味が強く、甘い。
【0085】
【実施例19】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈しタマネギ土壌散布を収穫までに4回行った。平均重量420g、味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によい。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。また土壌中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しない。
【0086】
風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルは長期使用の場合、多量に含まれる硫酸による障害が発生する。また、多量に含まれる鉄イオン、アルミニウムイオン(>1000ppm)が、主たる凝集作用の示すものと思われるが時間経過によってこれら金属が析出してくる。本土壌活性剤は長期使用による鉄イオン、アルミニウムイオン、硫酸アニオン等による障害は発生しない。また、ミネラル濃度も風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルに比べて圧倒的に高く、含有するミネラルの種類も多く複雑な形態をとっている。。これは花崗岩形成の際、及び岩石形成後の風化によってミネラル成分の大半が流出してしまっていることに起因する。風化花崗岩の黒雲母から硫酸抽出されたミネラルの分析結果は次の通りである:Ca=505, P=220, Mg=3900, K=1620, Na=102, Se<5, Si=113, Ge<1, Zn=19.1, Mn=178, Fe=11600, Cu=6.47, Co=7.0, Ni=2.27, Mo<0.5, Li=1.66, V=27.1, W<1, Ba<0.5, Ti=947, Al=7650 (ppm)。
【0087】
アメリカ・ユタ州ソルトレークの岩塩から得られるミネラルについても同様に岩塩形成過程及び岩塩形成後の風化によってミネラル成分の大半が流出しているためミネラル成分の量、種類ともに深層海水から得られる苦汁に比べて劣っている。ソルトレーク産製のミネラルの分析結果は次の通りである:Be=0.02, B=320, Ammonia=1.8, Nitrate=110, Mn=112, Sc=3.9, V=0.08, Cr=0.8, Co=0.26, Ga=0.06, As=0.03, Br=2400, Y=0.12, Zr=0.02, Nb=0.02, Pd=0.34, Ag=0.02, Cd=0.1, In=0.1, Sn=0.08, Te=2, I=21.2, Cs=0.12, La=0.14, Ce=0.12, Hf=0.12, Ta=0.12, Y=0.12, Re=0.12, Pt=0.12, Au=0.02, Ag=2.59, Ti=2.59, Pb=1.58, Bi=1.58 (ppm)
【0088】
【実施例20】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し椎茸の培地木に散布を3回行った。また、子実体形成後一週間に一回散布した。得られた椎茸は肉が厚く傘が開いても厚みがありしっかりしている。味が非常によい。収穫期間が長くなり、190%の収量を得る。
【0089】
【実施例21】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を5000−10000倍希釈し切り花の花瓶または水盤中に加えた結果、花持ちがよく、水換えの必要がなくなる。菊等は花瓶中で発根する。竹は水盤中で4ヶ月間持った。
【0090】
【実施例22】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し各種堆肥、厩肥(馬糞、牛糞、鶏糞、藁、大鋸屑、おから、モヤシ、芝草等)に散布し、発酵を行った。好気性発酵が急速に進み、放線菌等に富む良好な発酵堆肥、厩肥が得られた。カビ類の発生は強く抑制される。アガリクス・ブラゼイの生育培地としても極めて優れた発酵堆肥、厩肥となった。従って、本混合液の散布はアガリクス・ブラゼイ生育培地を得るための重要な要素の1つである。
【0091】
【実施例23】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を50000倍希釈しアガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei)生育培地に散布を行った。子実体形成後1週間に1回散布した。子実体の大きさが大きくなり(直径10−30cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加した。収量も培地重量の25%(25%増)になった。一般にアガリクスはその活性成分(多糖体、ステロイド、ミネラル)含量が生育条件によって異なることが知られる。従来、天然物に比べて栽培種は活性成分含量が少ないといわれていた。これは、菌糸体形成のための培地を滅菌していたため、子実体形成率が低下し、また糸状菌の生育を抑制することが困難であったため結果的に子実体の生育不良を引き起こし、従って活性成分(多糖体、ステロイド、ミネラル)含量が低下した。従って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重要な要素の1つである。一般にキノコ類(アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murrill)、アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)、冬虫夏草類(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo, Cordyceps sobolifera (Hill.) Berk. et Broome、セミタケ、シロセミタケ、オオセミタケ、ヒメハダカセミタケ、サナギタケ、タマサナギタケ、ミドリトサカタケ、ハトジムシハリタケ、マユダマタケ、コガネムシタケ、ミヤマムシタケ、ヒメクチキタンポタケ、オサムシタケ、ハチタケ、アリタケ、ケラタケ、タンポバッタタケ、ヤンマタケ、シロアリタケ、ハエヤドリタケ、アブヤドリタケ、イリオモテクモタケ、ハダニヤドリツブタケ、トウマタンポタケ、セイヨウバッカクタケ、キビノムシタケモドキ等(清水大典、冬虫夏草図鑑、(1997)家の光協会))、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、メシマコブ(Phellinus yucatensis)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum (Bull. ex Fr.) Pers)、クロアワビタケ(Pleurotus abalonus Han, Chen et Cheng)、樺のアナ茸、シイタケ、マツタケ、マイタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム、ホンシメジ、エリンギ、ブナシメジ、キクラゲ、サルノコシカケ、レイシ、クロトュフ(Tuber melanosporum)、シロトリュフ、アミスギタケ、ツクリタケ、ヌメリスギタケ、ヒラタケ、タモギタケ、フクロタケ、ハタケシメジ、キヌガサタケ、スエヒロタケ、ニクウスバタケ、コガネゴウヤクタケ、シワタケ、アラゲニクハリタケ、キウロコタケ、チャウロコタケ、ムキタケ、カミハリタケ、ヤナギマツタケ)の子実体形成を本土壌活性剤は助長し、収量を高める。アガリクス・ブラゼイの熱水抽出液に本発明のミネラル混合液を添加したものを飲用する事によってヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pyrolli)の生育を抑制することができる。
【0092】
【実施例24】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、微生物資材と共に堆肥、厩肥、ぼかし等発酵を行うことによって微生物資材の発酵能力を飛躍的に向上、改良することが可能である。また、微生物資材の増殖培地としても使用することが可能である。また、微生物資材によって引き起こされた連作障害を克服することができる。
【0093】
【実施例25】
松枯れ病の原因は、近年次の3要素に起因するといわれている。1.排ガス等大気汚染による松の葉の気孔の閉塞。2.土壌のミネラル不足による樹勢の劣化。3.マツノザイセンチュウの寄生。
【0094】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、アスペルギルス・メレウス(Aspergillus melleus)および/またはアスペルギルス・サルフェレウス(Aspergillus sulphureus )と共に松の根周辺に散布、または穴を掘って埋設する事によって、松枯れ病の予防と、回復が可能となる。根周辺への散布によって土壌のミネラル不足の解消が可能となる。また、微生物によって殺センチュウ効果を有するメレジンが生産され、根から吸収され樹木一面にメレジンが行き渡ることによってマツノザイセンチュウが忌避される。葉面散布によって気孔の閉塞による疲弊を回復する事が可能である。メレジンは残留性、毒性を示さない。メレジンはネコブセンチュウにも同様に有効であり、畑に散布することによって作物の連作障害を解消することが可能である。
【0095】
【実施例26】
苦汁10%、木酢液2−30%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉面散布を行った結果、長ネギ、なす、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、大葉、ほうれん草、ハーブ、サツマイモ、ジャガイモ、キャベツ、白菜、大根、リンゴ、梨、柿、菊、バラ等も同様に効果が顕著であった。土壌中の小生物(ミミズ等)、微生物の生育が著しく、連作障害が発生しない。味は甘く、苦みがない。製品歩留まりが非常によい。実は堅くしまっていてみずみずしく日持ちがよい。
【0096】
【実施例27】
ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯の植物は、ポリフェノールを多く含み、またミネラルを細胞内に濃縮しているため水を浄化する能力が高い(井高英一等、池・湖沼の生物棚を用いた酸化的浄化、岐阜大学地域共同研究センター研究成果報告書、2号、62−69(1992)、井高英一等、生物処理システムによる河川湖沼の水質浄化、多自然型川づくりシンポジウム講演論文集、18−31(1992))。
【0097】
また、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorusL.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryaleferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)等の沿岸帯植物の乾燥粉末は、有機物質共存下で好気的有機栄養型、嫌気的有機栄養型のいずれでも光栄養細菌(Phototrophic bacteria)(紅色硫黄細菌(Chromatiaceae)、紅色非硫黄細菌(Rhodospirillaceae))をよく育成する(Bergey’s Manual of Determinative Bacteriology, 8th edn. (1974))。光栄養細菌は水稲根圏において、根が好まない有害物質を除去し、根の呼吸・栄養代謝系を守る作用を行う。
【0098】
ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯の植物の乾燥粉末又は、抽出物に本土壌活性剤を加え、水田土壌に散布した場合、腐敗菌(Clostridium pectinovorum, Desulfovibrio desulfuricans, Erwinia carotovora, etc.)の生育が阻害され、幼穂形成期に発生する硫化水素を利用分解除去するため根の生育が著しい。また、光栄養細菌がイネの花芽形成を助けることから米の収穫増(30%)に至る。同様に、ヘドロの分解、堆肥、厩肥の発酵が効率よくなされ、腐敗菌の生育を抑制するため発酵されたヘドロ、堆肥、厩肥中に腐敗物質を含まない。
【0099】
また、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carex dispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorusL.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryaleferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末又は、抽出物に本土壌活性剤を加え、飲用に供した場合、腸内で光栄養細菌の生育が促され、一方腐敗細菌の生育が阻害され、その結果整腸作用を助長する効果を有する。
【0100】
【実施例28】
有害微生物の中真核細胞群に属する酵母、糸状菌のいわゆる真菌群が農作物に重大な影響を与えている。赤カビ属(Fusarium sp.)は根系生息型寄生菌であり特定の植物にのみ特異的な寄生関係を示す。苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液にアリシン(Allicin: 2−propene−1−sulfinothioic acid S−2−propenyl ester; thio−2−propene−1−sulfinic acid S−allyl ester)を10−20000ppm加えて原液とする。この原液を1000倍希釈し、土壌散布、または葉面散布することによって梅、トマト、なす、ダイコン、スイカ、キュウリ、桃、リンゴ等の赤カビ病を抑制し、植物の生長促進効果が得られる。
【0101】
【実施例29】
ミネラルは糸状菌の駆除、抑制に有効である。また、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)等の放線菌(Actinomycetes)も糸状菌の生育をよく抑制する。苦汁10%、鉱酸2%の混合液を1000倍希釈し、これにアクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomycesmonospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を加えて葉面散布、または土壌散布することによって糸状菌の制御が可能である。うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、メルティングアウト(Helminthosporium vagans)、ゾネートアイスポット(Helminthosporium gigauteum)、リーフスポット(Helminthosporium sorokinianum)、リーフブロッチ(Helminthosporium cynodontis)、レッドスレッド(Corticium tuciforme)、スライムモールド(Physarum cinereum)、さび病(Puccinia graminis)、ブラウンパッチ(Rhizoctonia solani)、ダラースポット(Sclerotinia homoeocarpa)、ピシウムブライト(Pythium aphanidermatum)、ラージパッチ(Rhizoctonia solani)、フリザムブライト(Fusarium rpseum)、フリザムパッチ(Fusarium nivale)、イエローパッチ(Nematodes)に対して効果が認められた。モヤシの茎を茶色に変色させたり、黒く変色させる菌(Macrophomina phascoli,Fusarium solani, Rhizoctonia solani, Penicillium sp.)に対して本混合液は抑制効果を示す。従って、モヤシに本混合液を散布、または浸潤することによって鮮度維持が可能である。また、広く防かび剤としても有効であり工業製品材料の変質腐食の防止、食品工場での防かび対策、家庭の風呂場、キッチン、庭での防かび、防臭に有効である。放線菌を超音波破砕、ブラウン破砕等によるセルフリー抽出液(cell−free extract)を苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液に添加しても防かび効果は有効である。本混合液は水虫の原因となる白鮮菌にたいしてもその生育を抑制するため水虫治療薬としても有効である。
【0102】
【実施例30】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、収穫した野菜、果実、花等をパック詰めする際に散布または浸潤することによって野菜、果実、花等の鮮度維持が可能である。切り花は枯れてもフラボン、葉緑素等の分解による色落ちが抑制され、また落花しない。
【0103】
【実施例31】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、豆腐、漬け物等に散布または浸潤することによって防腐効果を示し、保存期間を延長することが可能である。
【0104】
【実施例32】
近年、新しい畳の色落ちが急速になっていることが知られている。この原因は原料となるイグサの栽培時のミネラル不足に起因することが明らかとなった。深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、イグサ栽培土壌に散布することによってミネラル・リッチ(mineral rich)なイグサを収穫することができる。本イグサを用いて製畳した場合、表畳の色落ちが緩慢になる。
【0105】
【実施例33】
深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、植物の種子をこの液に浸した場合、種子の発芽率の向上と発芽時期の促進が期待される。スイカ、キャベツ、ほうれん草、シソ等においてそれらの効果が顕著であった。
【0106】
【実施例34】
鳥羽毛をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、散布を行う。この混合物を発酵させることによって、アミノ酸、ミネラルに富んだ堆肥を得ることができる。この際、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加する事によって堆肥の発酵をコントロールすることが可能である。
【0107】
【実施例35】
海草をあらかじめ、酸加水分解またはアルカリ加水分解した後、中和し、深層海水から得られる苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し混合する。この混合物から得られる石鹸は、毛根細胞内の脂質を溶出し、ミネラルを供給するため毛根の生育を促進し、毛髪色素の生産を促す効果を有する。また、皮膚に対してミネラル供給を促し、表皮代謝を促進する。
【0108】
【実施例36】
深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1%、塩化鉄1%、1N炭酸カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、葉面散布、土壌散布を行った場合、アブラムシ、粉ダニ等の害虫を忌避、駆除する事が可能である。本ミネラル混合液は有機栽培作物の害虫忌避に適する。本混合液は水質浄化剤としても適している。
【0109】
【実施例37】
深層海水から得られる苦汁10%、塩化アルミニウム1%、塩化鉄1%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、土壌散布または地下浸透させた場合、有機塩素化合物(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロホルム等)の分解を促進し、土壌汚染、地下水汚染の緩和が可能である。
【0110】
【実施例38】
苦汁10%、1N水酸化カルシウム2%の混合液を1000倍希釈し、アクチノミセス・ロンギスポーラス(Actinomyces longisporus)、アクチノミセス・ロンギスシム(Actinomyces longissimus)、アクチノミセス・サーモビオラセウス(Actinomyces thermoviolaceus)、ダクチロスポランギウム・タイランデンス(Dactinosporungium thailandense)、ダクチロスポランギウム・オーランティアクム(Dactinosporungium aurantiacum)、ストレプトミセス・アウレウス(Streptomyces aureus)、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)、サーモアクチノミセス・モノスポラ(Thermoactinomyces monospora)、ミクロポリスポーラ・サーモビリダ(Micropolyspora thermovirida)、ノカルディア・バクシニー(Nocardia vaccinii)から選ばれる1種若しくは2種以上の放線菌を添加して、堆肥・厩肥に散布し発酵を行った。この場合二次発酵を行うことなくアガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei)生育培地とする事ができる。この方法による発酵培地を使用した場合、子実体の大きさが大きくなり(直径10−30cm)、多糖体、ステロイド、ミネラル含量が増加した。収量も培地重量の25%(25%増)になった。従って、本混合液の散布は活性成分含量を高めるための重要な要素の1つである。一般にキノコ類(アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murrill)、アガリクス・シルバチカス・シェファー(Agaricus silvaticus Shaeffer)、冬虫夏草類(Cordyceps sinensis (Berkley) Saccardo, Cordyceps sobolifera (Hill.) Berk. et Broome、セミタケ、シロセミタケ、オオセミタケ、ヒメハダカセミタケ、サナギタケ、タマサナギタケ、ミドリトサカタケ、ハトジムシハリタケ、マユダマタケ、コガネムシタケ、ミヤマムシタケ、ヒメクチキタンポタケ、オサムシタケ、ハチタケ、アリタケ、ケラタケ、タンポバッタタケ、ヤンマタケ、シロアリタケ、ハエヤドリタケ、アブヤドリタケ、イリオモテクモタケ、ハダニヤドリツブタケ、トウマタンポタケ、セイヨウバッカクタケ、キビノムシタケモドキ等(清水大典、冬虫夏草図鑑、(1997)家の光協会))、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、メシマコブ(Phellinus yucatensis)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum (Bull. ex Fr.) Pers)、クロアワビタケ(Pleurotus abalonus Han, Chen et Cheng)、樺のアナ茸、シイタケ、マツタケ、マイタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム、ホンシメジ、エリンギ、ブナシメジ、キクラゲ、サルノコシカケ、レイシ、クロトュフ(Tuber melanosporum)、シロトリュフ、アミスギタケ、ツクリタケ、ヌメリスギタケ、ヒラタケ、タモギタケ、フクロタケ、ハタケシメジ、キヌガサタケ、スエヒロタケ、ニクウスバタケ、コガネゴウヤクタケ、シワタケ、アラゲニクハリタケ、キウロコタケ、チャウロコタケ、ムキタケ、カミハリタケ、ヤナギマツタケ)の子実体形成を本土壌活性剤は助長し、収量を高める。
【0111】
【実施例39】
苦汁10%、キチン・キトサン10%混合液を1000倍希釈し、ホウレンソウに葉面散布を行った。得られたホウレンソウの収量は70%増加し、品質がよくなった。
【0112】
【実施例40】
牛海綿状脳症(BSE: Bovine spongiform ecephalopathy)の牛では、正常プリオン蛋白質(PrPc)の分子構造がα−ヘリックスを形成しているのに対して、異常プリオン(PrPsc)では分子間相互作用(van der Waals’s force (4−20 KJ/mol), hydrogen bond (25 KJ/mol))によってβ−シート構造をとるようになる。PrPscを含む肉骨粉を600℃/10−30秒高周波加熱処理(dry heat)では、病原体が残ることが知られる。しかし、135℃でのウェットヒート(wet heat)ではPrPscは失活する。これは、熱エネルギー(ΔE)よりも、水との分子間相互作用:水和によって安定化され、反応の自由エネルギー差(ΔG゜:standard free energy difference)を減少させることが、PrPscがウェットヒートで容易に失活する所以である。すなわち、ΔG゜>ΔET(温度差によるエネルギー差)である。
【0113】
本発明の請求項4−6記載の苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる環境浄化剤を、生ゴミ処理機の内壁または/および、外壁に塗布・付着し、実施例28に従って肉骨粉の処理を行った場合、発生するマイナスイオン・放射線によって水和したPrPscのβ−シート構造が容易に変化し、生ゴミ処理機内の食物連鎖の中で代謝される。β−シート構造は分子内アミノ酸残基間の水素結合、ファンデルワールス力に起因しており、マイナスイオン・放射線によって分子内水素結合等の切断、組み替えがなされるため、肉骨粉のゼロエミッション連続処理が可能となった。処理残査は感染作用を示さなかった。
【0114】
【実施例41】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(鉱酸、クエン酸)3%の混合液を1000−10000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水をpH 4−13 に調整しパーマ液とした。パーマ(perm, permanent wave)は、ポリペプチド中のシスチン/システイン(cystine/cysteine, CT/Cys)に起因する酸化還元反応(2SH→S−S)や水素結合、ファンデルワールス力の切断・再結合を利用したものである。1液として還元剤チオグリコール酸/ジチオグリコール酸(max. 7%/4%、アンモニウム塩/モノエタノールアミン塩、TGA(thioglycolic acid)/DTGA(dithioglycolic acid))、CT/Cys、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、重炭酸アンモニウム、ケラチン(moisture effect)、ムコ多糖、キチン、エデト酸塩、セタノール、ラウリル硫酸塩、パラベン、アミノ変性シリコン、抗炎症剤等を含む(pH9−10)。その他、還元剤としてアセチルシステイン、システアミン、チオ乳酸が使用される。2液として酸化剤臭素酸カリウム/臭素酸ナトリウム(2−5%/6−10%)、過酸化水素、ホルムアルデヒド、ベタイン、微粒子シリコン等を含む。酸性剤としてカルボン酸(クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等)が使用される。構造化微量要素はポリペプチドに配位しポリペプチドの構造水となり、S−S結合の反応のΔG°を下げ、解裂を容易にする。その結果、還元剤が弱くても解裂が起こり、毛髪頭皮への炎症が軽減され、疲労感、肩凝り等脳波(β波、δ波)への影響も軽減される。また、構造化微量要素によって、作業者の手荒れが抑制される。
【0115】
【実施例42】
海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)を直接構造化するには、本発明の放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させることによって可能である。直接接触では、放射線・マイナスイオン発生体を充填タンク、充填カラム、濾過塔方式をとることが可能である。間接構造化では、深層水の流路または、槽に放射線・マイナスイオン発生体を近接することによって可能である。また、充填済みボトルや、レトルトパックを放射線・マイナスイオン発生体に近接することによっても可能である。苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物の形態は様々な形態が可能である。混合物を粗い粉末(10μ−25mm I.D.)とすることが可能である。また、稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物を微細粉末(10μI.D.以下)とすることも可能である。これら粉末は、槽、配管等に塗布・付着したり、充填することができる。また、様々な形状の担体に塗布・付着・焼き付けすることができる。これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化深層水を製造することができる。
【0116】
海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水(deep sea water)、湧昇(upwelling)海水または、深層水(deep layer water: 地下陸水で、古代に陸封されたもの、または、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水)から得られた純水(pure water by membrane filter, RO filter, ion exchange filter)・蒸留水(distilled water)、または、一般的な純水・蒸留水を直接構造化するには、本発明の放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させることによって可能である。直接接触では、放射線・マイナスイオン発生体を充填タンク、充填カラム、濾過塔方式をとることが可能である。間接構造化では、深層水の流路または、槽に放射線・マイナスイオン発生体を近接することによって可能である。また、充填済みボトルや、レトルトパックを放射線・マイナスイオン発生体に近接することによっても可能である。苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物の形態は様々な形態が可能である。混合物を粗い粉末(10μ−25mm I.D.)とすることが可能である。また、稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物を微細粉末(10μI.D.以下)とすることも可能である。これら粉末は、槽、配管等に塗布・付着したり、充填することができる。また、様々な形状の担体に塗布・付着・焼き付けすることができる。これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化純水・構造化蒸留水、構造化イオン交換水、構造化膜浸透水を製造することができる。さらに、これら、様々な製法を単独または組み合わせることによって構造化深層水、構造化海洋深層水、構造化濃縮深層水、構造化温泉水、構造化ミネラルウォーター、構造化ボトルドウォーター、構造化化粧水、構造化(濃縮深層水)パーマ液、構造化(濃縮深層水)アルカリ助剤、構造化(濃縮深層水)酸性助剤を製造することができる。
【0117】
放射線・マイナスイオン発生体と水を直接または、間接的に接触させた場合、水のクラスターの微細化は17O−NMR の半値幅が 100−140 Hz から 40−60 Hz に低下することによって認められる。また、 IR スペクトルで、1800−600 cm−1 近辺に広幅吸収帯が認められ、クラスター形成(構造化(structurized))が認められる。(綿貫邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、217, 237, 263 サイエンスフォーラム(1992))
【0118】
構造化の一般的な方法としては、電磁波照射(x−ray, UV, IR, microwave, radiowave)、粒子線照射(neutron, proton, electron, photon, Rn, α−ray, neutrino、崩壊核、放射性元素)、電磁場照射、核磁気共鳴等によっても可能であり、深層水、濃縮深層水、稀釈水、純水、蒸留水、イオン交換水、膜浸透水等を直接的または/および、間接的にこれら各種照射をすることによって容易に構造化される(綿抜邦彦、久保田昌治監修、新しい水の科学と利用技術、(1992)サイエンスフォーラム)。しかし、いずれの方法によっても、本発明の放射線・マイナスイオン発生体または、苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石の混合物による構造化よりも、構造化の寄与は劣っている。
【0119】
【実施例43】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(リン酸、クエン酸)3%の混合液を1000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水中に鉄鋼スラグを浸漬し、構造化微量要素を鉄鋼スラグ部分に配位し、環境浄化剤を得た。本配位を脱離するには強酸性にする必要がある。鉄鋼スラグ部分を構造化することによって、様々なマイナスイオン効果が強く現れる。溶出試験では環境基準を満たすものである(溶出試験の方法は、「土壌汚染に係る環境基準について」(平成3年環境庁告示第46号)に定める方法によるものとする。溶出基準値:Cd, Pb, As, Se < 0.01, Cr, Hg < 0.0005 (ppm))。鉄鋼スラグに含まれる金属等の分析結果は以下の通りであり、埋立処分基準値を満たしている:RHg ND (ND), Hg <0.0005 (<0.005), Cd<0.01 (<0.3), Pb<0.02 (<0.3), organic P<0.01 (<1), Cr(VI) 0.04 (<1.5), As<0.01 (<0.3), CN<0.01 (<1), Se<0.01 (<0.3), Trichloroethylene<0.001 (<0.3), Tetrachloroethylene<0.001 (<0.1)(ppm), pH 10.9, 含水率51.7% (<85%)、熱縮減量 3.17% (<15%).()内は埋立処分基準値である。 ただし、検定方法は産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年環境庁告示13号)による。ダイオキシン類の濃度は:0 ng−TEG/g−dry(ダイオキシン類濃度は 2,3,7,8−TCDD 毒性等量で示す。毒性等価係数はWHO−TEF(1998)のTEFを使用した。測定方法は「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成12年1月14日付厚生省告示第6号)によった。)
高炉から出るスラグは、可溶性珪酸、アルカリ分を含む。珪酸は稲の葉や茎の成長促進効果を有する。また、病虫害や秋落ちを防ぐ効果を有する。アルカリ分は酸性の土壌を中和する効果を有する。微量要素含有珪カル肥料として、作物の健全生育、収穫量の向上、土壌の改良効果を有する。
【0120】
【実施例44】
深層水を濃縮して得られる苦汁(主成分:微量要素)3%、酸(リン酸、クエン酸)3%の混合液を1000倍稀釈とした。本構造化濃縮深層水中に鉄鋼スラグを浸漬し、構造化微量要素を鉄鋼スラグ部分に配位し、環境浄化剤を得た。本配位を脱離するには強酸性にする必要がある。鉄鋼スラグ部分を構造化することによって、様々なマイナスイオン効果が強く現れる。溶出試験では環境基準を満たすものである(溶出試験の方法は、「土壌汚染に係る環境基準について」(平成3年環境庁告示第46号)に定める方法によるものとする。溶出基準値:Cd, Pb, As, Se < 0.01, Cr, Hg < 0.0005 (ppm))。水砕スラグは軽量で、内部摩擦角が大きい(単位容積重量1.3t/m3、内部摩擦角35°)。鉄鋼スラグは、NP(Non Plasticity)のため、水に強く軟弱地盤においてもトラフィカビリティーが確保できる。長期硬化するため、重量荷重にも耐えられる。 土壌活性剤として、植物の生育を活性化する。
【0121】
鉄鋼スラグに含まれる金属等の分析結果は以下の通りであり、埋立処分基準値を満たしている:RHg ND (ND), Hg <0.0005 (<0.005), Cd<0.01 (<0.3), Pb<0.02 (<0.3), organic P<0.01 (<1), Cr(VI) 0.04 (<1.5), As<0.01 (<0.3), CN<0.01(<1), Se<0.01 (<0.3), Trichloroethylene<0.001 (<0.3), Tetrachloroethylene<0.001 (<0.1)(ppm), pH 10.9, 含水率51.7% (<85%)、熱しゃく減量 3.17% (<15%).()内は埋立処分基準値である。 ただし、検定方法は産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年環境庁告示13号)による。ダイオキシン類の濃度は:0 ng−TEG/g−dry(ダイオキシン類濃度は 2,3,7,8−TCDD 毒性等量で示す。毒性等価係数はWHO−TEF(1998)のTEFを使用した。測定方法は「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成12年1月14日付厚生省告示第6号)によった。)
【0122】
本文中[/]は[および、または]を意味する。[%]で特に指定なき場合は[重量%]とする。
【0123】
【発明の効果】
原始土壌においては本来多種のミネラルが含有されていたものと推定される。近来の施肥、農薬散布、連作によって表土は急速に疲弊し、ミネラル(微量要素)成分は流出するに至っている。本土壌活性剤は、深層水から得られる苦汁に含まれる微量要素を放射線発生体で水のクラスターの水素結合やファンデルワールス力を切断し、活性化された形で植物細胞、微生物細胞に多量に供給することを目的とするものであり、細胞の免疫力向上、増殖力向上を計るものである。その結果、作物、微生物(子実体)の収穫増、病害発生の抑制が達成されるものである。
Claims (19)
- 苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる放射線発生体。
- 発生体中の苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−100重量%、トルマリン0−30重量%、長石0−70重量%である請求項1記載の放射線発生体。
- 請求項2記載の放射線発生体の微粉末を釉薬または、塗料として井桁状に組み上げたタイルの表裏に塗布し焼き上げた陶磁器の形状をした放射線発生体。
- 苦汁/稀土鉱石/トルマリン/長石とよりなる土壌活性剤。
- 苦汁成分0−30重量%に対して、稀土鉱石0−100重量%、トルマリン0−90重量%、長石0−50重量%である請求項4記載の土壌活性剤。
- 請求項5記載の微粉末をボール状の形状にした土壌活性剤。
- 請求項5記載の微粉末を円筒状支持体に塗布した形状の土壌活性剤。
- 苦汁と酸/塩基/塩とよりなる土壌活性剤。
- 土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%である請求項8記載の土壌活性剤。
- 請求項8記載の土壌活性剤に、ヤナギ(Salix subfragilis)、ハンノキ(Alnus japonica)、ハルニレ(Ulmus Davidiana)、カラコギカエデ(Acer palmatum thunb)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、オニグルミ(Juglans mandshurica)、ウメモドキ(Ilex serrato)、カンボク(Viburnum Opulus L.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ミツバウツギ(Staphylea Bumald)、アゼスゲ(Carex Thunbeigit)、ナルコスゲ(Carex curvicollis)、カサスゲ(Carexdispalata)、サンカクイ(Scirpus triqueter)、カンガレイ(Scripus triangulatus)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)、ツリフネソウ(Impatieus noli−tangere)、サワオグルマ(Senecio pierotii)、ミソハギ(Lythrum anceps)、ヒオウギアヤメ(Iris setosa)、ヨシ(Phragmites communis)、マコモ(Zizania latifolia)、ガマ(Typha latifolia)、ミクリ(Sparganium stoloniferum)、フトイ(Scirpus lacustris L.)、コウホネ(Nuphar japonicum)、ハス(Nelumbo nucifera)、ショウブ(Acorus calamus L.)、キショウブ(Iris pseudoacorus L.)、ミツガシワ(Meryanthes trifoliata)、ヒシ(Trapa natans)、アサザ(Nymphoides peltata)、ガガブタ(Nymphoides indica)、ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)、ヒルムシロ(Potamogeton destinctus)、オニバス(Euryale ferox)、ジュンサイ(Brasenia Scheberi)、トチカガミ(Hydrocharis Morsus−ranae)、エビモ(Potamogeton crispus)、ササバモ(Potamogeton malaianus)、イトモ(Potamogeton octandrus)、リュウノヒゲモ(Ophiopogon japonicum)、ボサキノフサモ(Mynophyllum verticillatum)、バイカモ(Ranunculus aquatilis)、イバラモ(Najas marina)、セキショウモ(Vallisneria asiatica)、クロモ(Hydrilla verticilleta)、ミモサ(Mimosa)から選ばれた1種若しくは2種以上の沿岸帯植物の乾燥粉末を加えた土壌活性剤。
- 請求項8記載の土壌活性剤に、アリシン(Allicin: 2−propene−1−sulfinothioic acid S−2−propenyl ester; thio−2−propene−1−sulfinic acid S−allyl ester)10−20000ppmを加えた土壌活性剤。
- 請求項8記載の土壌活性剤に、塩基性多糖(キチン(chitin)、キトサン(chitosan)、キチン誘導体、キトサン誘導体)を10〜20000ppmを加えた土壌活性剤。
- 苦汁に、木酢液2−30重量%を加えた土壌活性剤。
- 請求項8記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤。
- 請求項5記載の土壌活性剤に、ゲル化剤を1−20重量%加えた土壌活性剤。
- 苦汁と酸/塩基/塩および、セルラーゼとよりなる土壌活性剤剤。
- 土壌活性剤中の苦汁成分量が0−100重量%、酸/塩基/塩、0−10重量%セルラーゼ0−10重量%である請求項16記載の土壌活性剤剤。
- 請求項1、2および、3記載の放射線発生体と、直接的および/または、間接的に接触したことを特徴とする、請求項4〜17記載の土壌活性剤。
- 海面下200メートル以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水または、深層水を濃縮して得られる苦汁を利用して製造される請求項1−6記載の放射線発生体および、請求項7〜18記載の土壌活性剤。
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- 2002-11-06 JP JP2002322518A patent/JP2004155900A/ja active Pending
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