JPH10152658A - 粘着フィルム - Google Patents
粘着フィルムInfo
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- JPH10152658A JPH10152658A JP8328035A JP32803596A JPH10152658A JP H10152658 A JPH10152658 A JP H10152658A JP 8328035 A JP8328035 A JP 8328035A JP 32803596 A JP32803596 A JP 32803596A JP H10152658 A JPH10152658 A JP H10152658A
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- film
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- Liquid Crystal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
る粘着フィルムの開発 【解決手段】アクリル樹脂系粘着剤に反射材及び架橋剤
とトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤とを混合
し、得られた粘着剤組成物をフィルム上に塗布したあと
剥離フィルムにて粘着剤層を挟持してなる粘着フィル
ム。
Description
示デバイスに使用される粘着フィルムに関するものであ
る。
液晶を封入し、電極基盤の電極に電圧を印加することに
よって光学的性質が変化する液晶の性質を利用し、所望
の表示パターンを得る素子である。このような液晶表示
素子は、素子の厚みが薄く表示パターンを自由に選択す
ることができ、かつ、消費電力が非常に低く、低電圧駆
動が可能であり、CMOS−ICの直接駆動ができるこ
とから、電卓、エアコン、電話機などのほとんどの表示
部分の表示装置として使用されている。例えば、ツイス
トネマチック型液晶表示素子は、前記2枚の上下電極基
盤の外側に偏光板を備えている素子であり、この素子の
各ドットにスイッチング素子(TFT)を付けて駆動さ
せられ、カラーフィルターと組み合わせた表示体が液晶
テレビや液晶ムービーに使用されている。
とり方から次の3つのタイプに区分される。即ち、
(1)常にバックライトを用いて、液晶表示装置の使用
される環境つまり表示装置の置かれている周囲の明るさ
に関係なく表示が読み取れる透過型、(2)バックライ
トを用いず、光源として外光を利用する反射型(周囲が
暗いと表示を読みとるのが非常に困難であり使用条件が
限られる)、(3)液晶表示装置の置かれている環境す
なわち周囲の明るさに合わせて反射型と透過型を使い分
ける半透過型、の3つである。半透過型は、周囲が明る
い場合はバックライトを用いず外光を光源として反射型
に用い、周囲が暗い場合にのみバックライトを光源とす
る透過型とに使い分ける。もしくはバックライトの明る
さを落とし常時点灯として外光とバックライトの明るい
方を主として光源に使うタイプである。以上3タイプの
中でも、半透過型の液晶表示装置は周囲環境に関係なく
使用でき、かつ明るい場所ではバックライトを使用しな
いか、光量を絞っている省電力でもあることから半透過
型の使用比率は大きなウェイトを占めるようになってき
ている。半透過型液晶表示装置の構成は、通常、表示面
から1)偏光板、2)液晶セル、3)半透過偏光板、
4)バックライトとなっている。
通常の偏光板に半透過フィルムを粘着剤もしくは接着剤
により貼り合わせたもので、半透過層の側を液晶セルの
面と反対側になるように設置される。しかしながら偏光
板はその使用用途により明るさ、色調、偏光度、耐久性
等の要求されるレベルが各種各様であり、また半透過フ
ィルムについても同様に全光線反射率、全光線透過率、
拡散光線反射率、拡散光線透過率、色調、風合い、耐久
性等種々の要求特性がある。これらの要求を同時に満足
させる組み合わせを偏光板メーカーが偏光板製造時に偏
光板と半透過フィルムを貼り合わせて製造しているのが
通常である。しかしながら、このような多種多様の要求
に応えるため偏光板の選定、半透過フィルムの選定は試
行錯誤を繰り返しながら決定されているのが現状であ
り、更に、市販されている半透過フィルムはその反射、
透過特性が限られているので要求通りの半透過偏光板を
製造するのは容易ではない。
を解決するため、半透過偏光板を次の3つのパーツに分
けて考えた。すなわち、(1)半透過の機能部分(半透
過層)と(2)バックライト側のフィルム(一般には白
濁した半透明のフィルムであり半透過層と一体化されて
いる。)、(3)偏光板の3つである。これらのそれぞ
れを単独に取り扱うことで多種多様のニーズに応えられ
るよう鋭意検討を行った結果、本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、(1)アクリル樹脂系粘着剤に反射材及
び架橋剤を配合し、得られた粘着剤組成物をフィルム上
に塗布したあと剥離フィルムにて粘着剤層を挟持してな
る構成の粘着フィルム、(2)アクリル樹脂系粘着剤に
反射材及び架橋剤を配合し、得られた粘着剤組成物を塗
布するフィルムが剥離フィルムである(1)の粘着フィ
ルム、(3)反射材量の割合が粘着剤固形分量と反射材
量の合計に対し5〜40%である(1)の粘着フィル
ム、(4)全光線反射率が30〜70%及び全光線透過
率が10〜70%の半透過機能を有する(1)又は
(2)の粘着フィルム、に関する。
系粘着剤に反射材及び架橋剤を配合したものは、光が反
射する性質と透過する性質の双方の性質を有している
(この性質を半透過性という)。ここで使用されるアク
リル樹脂系粘着剤としては光学用途に使用しうるもので
あれば特に制限はなく、その用途により選択できる。一
般に光学用途の粘着剤は、その平均分子量や、分子量分
布、重合物を構成しているモノマーの特性から耐久性の
上で大きく次のように分類されている。即ち、通常の環
境条件であれば問題ない程度の民生タイプ、100℃以
上の比較的高温、及び70℃、関係湿度80%以上の高
湿度条件でも問題を生じない高耐久タイプ、民生タイプ
と高耐久タイプの中間に位置する中耐久タイプである。
使用する粘着剤のタイプは、用途に応じた耐久性を満足
すればどのタイプの粘着剤を使用しても差し支えない。
ル樹脂系粘着剤に対して常用のものであれば特に制限は
なく、例えば脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシ
アネート等のポリイソシアネート化合物、ブチルエーテ
ル化スチロールメラミン等のメラミン化合物、エポキシ
樹脂系化合物、金属塩等がその目的、用途により選択さ
れ、用いられる。架橋剤の使用量はアクリル樹脂系粘着
剤100重量部あたり0.001〜10重量部、好まし
くは0.005〜5重量部、さらに好ましくは0.01
〜5重量部程度がよい。
リル樹脂系粘着剤中に分散した状態で光沢を保持するも
のであれば特に制限はない。例えば、真珠顔料として用
いられる酸化チタン(アナターゼ)被覆雲母粒子、酸化
チタン(ルチル)被覆雲母粒子がある。また、各種金属
および酸化物、硫化物等の金属化合物の粉末があげられ
る。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、アルミ
ニウム、銀、シリカ、アルミナ等があげられる。反射材
は、通常粉末の状態でアクリル樹脂系粘着剤と混合され
るが粉末の粒径については特に制限はない。反射、透過
の要求特性に合わせて調製されるものであり、一般に粒
径が小さいと反射特性が上がりきめ細かい風合いとな
り、粒径が大きいと透過特性が上がってきめの粗い風合
いとなる。一般的には5〜130μmの粒径が好まし
く、この範囲の中で反射、透過の要求特性に適合すべく
選定される。
リル樹脂系粘着剤の不揮発分と反射材の合計量に対し5
〜40重量%がよい。反射材の割合が小さいと透過特性
が上がり、大きいと反射特性が上がるが、要求される光
学特性に合わせて割合を調製する。その割合が40重量
%を超えた場合、アクリル系樹脂粘着剤のフィルムに対
する粘着力が著しく低下する。また、5重量%未満であ
れば反射の効果が著しく低下し、反射材の不均一分散に
よる斑も生じ易い。
剤および反射材、架橋剤の混合物を塗布するフィルムは
光学用途に供されるものであれば特に限定されない。半
透過フィルムとして要求される光学特性を満たすもので
あればどのようなフィルムを使用しても差し支えない。
例えば、材質としてはポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム、ポリカーボネイトフィルム、トリアセ
チルセルロースフィルム、ABS樹脂フィルム、アクリ
ル樹脂フィルム等があげられる。また、フィルムの形態
としては、例えば白濁した半透明のマットフィルム、透
明フィルム、フィルム片面に離型処理を施した透明剥離
フィルム、透明着色フィルム等があげられる。特に、透
明剥離フィルム上に塗布することにより半透過層を透明
剥離フィルムで挟持したフィルムは、半透過層に粘着性
があるため、片面を目的にあった偏光板、片面を上述の
マットフィルム、透明フィルム、着色フィルム等任意に
貼り合わせることが可能となり、要求にあった特性の半
透過偏光板を容易に製造可能ならしめる。フィルムの厚
さは20〜100μm程度が好ましい。
常の剥離フイルムが使用出来るが、好ましいものは透明
なポリエステル樹脂製フイルムである。又、剥離性向上
のためにシリコンコーティングされた透明フイルムが好
ましい。シリコンは縮合型、付加型いずれでも使用でき
る。
反射率が30〜70%、かつ全光線透過率が10〜70
%であることが好ましい。ここで、全光線反射率が30
%未満であれば、反射の光源が外光であることから光量
的に不充分となり実用的でない。また、全光線反射率が
70%を超えると、全光線透過率を10%以上に維持す
るのは困難となる。また、全光線透過率が10%未満で
あれば、表示を読みとるのに必要なバックライトの光量
を増大する必要が生じ、実用的ではない。さらに、全光
線透過率が70%を超えると、全光線反射率を30%以
上に維持することが困難となる。
成分を溶剤中で混合し、得られた粘着剤液を上記のフィ
ルムに、乾燥後の厚さが5〜100μm、好ましくは5
〜40μm程度となるように、塗布後溶剤を乾燥し、次
いで剥離フィルムを粘着剤面に貼り合わせることにより
得ることができる。ここで溶剤としては、メチルエチル
ケトン、トルエン等の低沸点の有機溶剤が使用出来る。
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、全光線反射率、全光線透過率は積分球付き分
光光度計を用いて測定した結果である。
000部と、架橋剤としてサイデン化学(株)製AT−
3002を15部、反射材として二酸化チタン被覆マイ
カ(日本光研(株)製SME−90)を250部、更に
加工性をあげるため溶剤としてメチルエチルケトンを5
00部添加してフィルム上に乾燥後の厚さが30μmと
なるように塗布した。フィルムは東洋紡(株)製透明P
ETフィルムA−4100を用いた。塗布した後、溶剤
を乾燥して剥離フィルムを粘着剤面に貼り合わせ、半透
過粘着フィルムを得た。この半透過粘着フィルムの全光
線反射率は69.8%、全光線透過率は13.5%であ
った。このようにして得られた粘着フィルムを通常の保
管場所(光学フィルムを保管する場所、温度20±10
℃、関係湿度60±5%)で1ヶ月間保管し、剥離フィ
ルムを剥して偏光フィルムと貼り合わせたところ、製造
時に粘着剤を貼り合わせたときと比べて粘着力に差異は
なかった。また、耐久性においても、製造時に粘着剤を
貼り合わせたときと比べて差異はなかった。
5を1000部、架橋剤として綜研化学(株)製D−5
90を1部、反射材として二酸化チタン被覆マイカ(メ
ルクジャパン(株)製イリオジン−120)を40部、
更に加工性をあげるため溶剤としてトルエンを400部
添加して剥離フィルム上に乾燥後の厚さが30μmとな
るように塗布した。剥離フィルムはリンテック(株)製
のPET38Aを用いた。塗布した後、溶剤を乾燥して
剥離フィルムを粘着剤面に貼り合わせ、粘着剤の両面が
剥離フィルムである半透過粘着フィルムを得た。この半
透過粘着フィルムの全光線反射率は53.0%、全光線
透過率は43.1%であった。このようにして得られた
粘着フィルムを実施例1と同様の保管場所に1ヶ月間保
管し、一方の剥離フィルムを剥して偏光板に、次いで他
方の剥離フィルムを剥してダイアホイル(株)製白濁P
ETフィルムE−130と貼り合わせたところ、製造時
に粘着剤を貼り合わせたときと比べて粘着力に差異はな
かった。また、耐久性においても、製造時に粘着剤を貼
り合わせたときと比べて差異はなかった。
より、半透過層を半透過偏光板のパーツとして取り扱え
るようになった。したがって、半透過偏光板を構成する
基材フィルム、半透過層、偏光板の各種組み合わせが可
能となり、要求特性を迅速に満たすことが可能となっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】アクリル樹脂系粘着剤に反射材及び架橋剤
を配合し、得られた粘着剤組成物をフィルム上に塗布し
たあと剥離フィルムにて粘着剤層を挟持してなる構成の
粘着フィルム。 - 【請求項2】アクリル樹脂系粘着剤に反射材及び架橋剤
を配合し、得られた粘着剤組成物を塗布するフィルムが
剥離フィルムである請求項1の粘着フィルム。 - 【請求項3】反射材の割合がアクリル樹脂系粘着剤の不
揮発分と反射材の合計量に対し5〜40%である請求項
1記載の粘着フィルム。 - 【請求項4】全光線反射率が30〜70%及び全光線透
過率が10〜70%の半透過機能を有する請求項1また
は2に記載の粘着フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32803596A JP3728035B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 粘着フィルム |
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JP32803596A JP3728035B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 粘着フィルム |
Publications (2)
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JPH10152658A true JPH10152658A (ja) | 1998-06-09 |
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ID=18205794
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32803596A Expired - Lifetime JP3728035B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 粘着フィルム |
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-
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- 1996-11-25 JP JP32803596A patent/JP3728035B2/ja not_active Expired - Lifetime
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