JPH1015257A - レ−シングコ−ス構成装置 - Google Patents

レ−シングコ−ス構成装置

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JPH1015257A
JPH1015257A JP19395096A JP19395096A JPH1015257A JP H1015257 A JPH1015257 A JP H1015257A JP 19395096 A JP19395096 A JP 19395096A JP 19395096 A JP19395096 A JP 19395096A JP H1015257 A JPH1015257 A JP H1015257A
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rope
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Mitsuyoshi Hara
光良 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レ−シングコ−スのレ−ンを構成するブイを
水位の変化に関係なく常に同じ位置に留めておくことが
できるブイ支持ロ−プ牽引機構を備えたレ−シングコ−
ス構成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 ガイド部材2にフロ−ト5を備えた昇降
体3をフロ−ト5の動きに追随して上下動自在となるよ
うに設置し、昇降体3から出る支持ロ−プ9に所定間隔
置きに上端にブイ13を備えた枝ロ−プ12を固定し、
支持ロ−プ9の先端は、フロ−ト15から下方に延びる
支軸に設置された定滑車18と対をなす動滑車23に固
定し、フロ−ト15をつなぎ止める牽引ロ−プ24を前
記支軸の下端部に固定し、定滑車18から伸びて動滑車
23に掛回した後定滑車18を介して垂下させたロ−プ
の下端にウエイト26を垂下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海、湖、ダム湖等に
設置されるカヌ−、ボ−ト等のレ−シングコ−スを構成
するレ−シングコ−ス構成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カヌ−やボ−ト等のレ−スに際しては、
海の入江や湖等にブイを並置してレ−ンを構成すること
により行われる。このコ−スを構成するブイは、水位に
関係なく常に同じ場所に位置し、その場所において水位
に応じて上下動するように配慮する必要があるが、毎日
水位が変化する海や年間5m以上も水位が変化するダム
湖等において、この要求を満たすことは難しい。即ち、
1つのレ−ンを構成する各ブイは、水中に渡された支持
ロ−プに固定された枝ロ−プの上端に取り付けられてい
るが、水位が変化することにより支持ロ−プの緊張度合
が変わってしまうと、ブイは定位置に留まることができ
ないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、レ−
シングコ−スのレ−ンを構成するブイを水位の変化に関
係なく常に同じ位置に留めておくためには、ブイを支持
するロ−プの張力を常に一定に保持する必要があるが、
従来はこの要請に応え得る簡易な構成のブイ支持ロ−プ
牽引機構を備えたレ−シングコ−ス構成装置は提唱され
ていなかった。そこで本発明は、そのような要請に応え
得るブイ支持ロ−プ牽引機構を備えたレ−シングコ−ス
構成装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、桟橋、岸壁等
に固定されたガイド部材に第1のフロ−トを備えた昇降
体を前記フロ−トの動きに追随して上下動自在となるよ
うに設置し、前記昇降体から出る支持ロ−プを前記昇降
体の水中に位置する部分の下部を経て伸ばし、前記支持
ロ−プには所定間隔置きに上端にブイを備えた枝ロ−プ
を固定し、前記支持ロ−プの先端は、第2のフロ−トか
ら下方に延びる支軸の下端部に設置された定滑車と対を
なす動滑車に固定し、また、前記第2のフロ−トをつな
ぎ止める牽引ロ−プを前記支軸の下端部に固定し、ある
いは、その部分を経由して前記第2のフロ−トに固定
し、更に前記第2のフロ−ト又は定滑車から伸びて前記
動滑車に掛回した後前記定滑車を介して垂下させたロ−
プの下端に前記支持ロ−プを緊張させるウエイトを垂下
して成るレ−シングコ−ス構成装置、を以て上記課題を
解決した。
【0005】本発明はまた、桟橋、岸壁等に固定された
ガイド部材に昇降体を上下動自在となるように設置し、
前記昇降体から供給される先端に浮力体を備えたロ−プ
を、前記ガイド部材の上部に設置した滑車に掛け回した
後水中に引込み、水中に固定設置した滑車に掛け回し、
前記昇降体から出る支持ロ−プを前記昇降体の水中に位
置する部分の下部を経て伸ばし、前記支持ロ−プには所
定間隔置きに上端にブイを備えた枝ロ−プを固定し、前
記支持ロ−プの先端は、フロ−トから下方に延びる支軸
の下端部に設置された定滑車と対をなす動滑車に固定
し、また、前記フロ−トをつなぎ止める牽引ロ−プを前
記支軸の下端部に固定し、あるいは、その部分を経由し
て前記フロ−トに固定し、更に前記フロ−ト又は定滑車
から伸びて前記動滑車に掛回した後前記定滑車を介して
垂下させたロ−プの下端に前記支持ロ−プを緊張させる
ウエイトを垂下して成るレ−シングコ−ス構成装置、を
提唱するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき添付図
面に依拠して説明する。図1は本発明に係る装置の中間
省略構成図、図2、3はその一端部のそれぞれ異なる構
成例を示す図である。図2は、海等のように比較的水位
の変化が小さい場合の施工例であり、図3は、ダム湖等
のように水位の変化が大きい場合の施工例である。な
お、図1には、図2及び図3に示すそれぞれ異なる構成
例を一緒に表現してある。
【0007】先ず、図1及び図2に示す例から説明する
に、そこにおいて1は桟橋で、そこにガイド部材2が設
置される。ガイド部材2には、昇降体3が配備される。
昇降体3は、例えば水面上に位置する垂直部3aと水平
部3b、及び水面下に位置する普通傾斜状態にされる傾
斜部3cから成り、その水平部3bにフロ−ト5と主ウ
インチ6が設置される。また、垂直部3aにはガイドロ
−ラ7が適宜数取り付けられ、それがガイドレ−ルとし
て機能するガイド部材2の垂直部分に係合状態にされる
ことにより、昇降体3がガイド部材2に昇降可能とな
る。
【0008】フロ−ト5には、必要に応じて重り8が設
置される。また、傾斜部3c下端部に、主ウインチ6か
ら繰り出される支持ロ−プ9を掛け回すロ−ラ−10が
設置される。支持ロ−プ9には所定間隔置きに枝ロ−プ
12が固定され、各枝ロ−プ12の上端にブイ13が取
り付けられる。
【0009】図4は本装置の他端部の構成例を示す図で
ある。そこにおいて14はフロ−ト15に設置されたベ
−スで、その上面に2つの調整ウインチ16、17が設
置され、また、その下面に一対の定滑車18、19を軸
支する支軸20が設置される。支軸20は、フロ−ト1
5に形成された透孔21を通って、水中に延びる。
【0010】一方の調整ウインチ16から繰り出される
ロ−プ22は、定滑車18からこれと対をなす動滑車2
3へと掛け回され、その先端は定滑車18を経て垂下さ
れ、その下端にウエイト26が固定される。このウエイ
ト26は、常時動滑車23を引張って支持ロ−プ9を緊
張させる役目を果たすもので、これが水中に位置するよ
うにロ−プ22の長さが設定される。上記支持ロ−プ9
の先端は動滑車23に固定される。他方の調整ウインチ
17から繰り出されるロ−プ24は動滑車19に掛け回
され、その先端は海底ないし湖底、あるいは、岸壁、桟
橋等に固定状態にされる。
【0011】上記ガイド部材2及び昇降体3の構成は、
コ−スレイアウトを示す図5におけるC地点に、レ−ン
数に応じた数併設される。一方、図4に詳述した側の構
成はD地点に設置され、それらから伸びる牽引ロ−プ2
4は普通E地点(支点25)1個所にまとめられる。
【0012】上記構成において水位が水面Aより水面B
に上昇すると、昇降体3においては水面の上昇に応じて
フロ−ト5が上昇しようとする。昇降体3はその垂直部
3aがロ−ラ−7を介してガイド部材2に取り付けられ
ているため、その全体がガイド部材2に対し上下動自在
の状態となっている。従って、上記フロ−ト5の上昇動
作は大きな抵抗なく昇降体3全体に伝わり、昇降体3は
フロ−ト5と一体となって上昇する。
【0013】一方、支持ロ−プ9の先端部においても、
フロ−ト15が水位の変化に応じて上下動するが、水面
Aの位置から上昇を始めると、調整ウインチ16、17
から繰り出されているロ−プ22、24の長さは一定で
あり(本装置設置時に設定される。)、且つ、各調整ウ
インチ16、17から各定滑車18、19までの距離は
不変であるため、定滑車19がロ−プ24の先端固定部
を支点25として、定滑車19と支点25間の距離を半
径とする円弧に沿って上方に移動していこうとする。即
ち、ベ−ス14及びフロ−ト15は、上昇しつつ水平方
向(上昇時には図におてい左方向)に移動しようとす
る。
【0014】その結果、支持ロ−プ9の張力によって動
滑車23が引かれ、動滑車23は次第に定滑車18から
離れ、ウエイト26は次第に引き上げられていく。その
際、支持ロ−プ9の水面からの距離は常に一定(例えば
2m)に保たれていて枝ロ−プ12が弛むことはなく、
ブイ13は常に同じ位置で水面の変化に応じて上下動す
ることになる。
【0015】なお、フロ−ト15の上下動に伴う水平方
向への移動距離をできるだけ少なくするために、支点2
5は水面の最高時と最低時の中間付近に設置することが
好ましい(図1では支点25は海底に位置してい
る。)。
【0016】図1及び図3に示す第2の実施形態は、上
記第1の実施形態の構成中フロ−ト5及びウエイト8を
除くと共に、昇降体3の上下動を惹起する構成を付加し
たものである。即ち、そこにおいて28は昇降体3の垂
直部3aに設置された補助ウインチで、そこから繰り出
されたロ−プ29が、ガイド部材2の上端部に設置され
た滑車30を経由して水中に導かれる。そして、その先
端部は、水中に固定状態にされた滑車31に掛け回され
た後、上方に引張られてその先端に浮力体32が取り付
けられる。
【0017】滑車31は例えば、海底等に配備されたウ
エイト33等に設置される。なお、図では滑車31は水
底に配置されているが、必ずしも水底付近に配置する必
要はなく、中間位置あるいはそれよりも上方に配置する
こととしてもよい。34は昇降体3に設置された調整ウ
エイトである。35は支持ロ−プ9の水面からの距離を
一定に保持するためのフロ−トで、ブイ13の各枝ロ−
プ12と同じ長さの枝ロ−プ36によって支持ロ−プ9
に取り付けられる。枝ロ−プ36の下端には、支持ロ−
プ9を緊張させるためのウエイト37が垂下される。な
お、この場合の昇降体3は、通常水面よりも上方に位置
する。
【0018】この場合、補助ウインチ28から浮力体3
2までのロ−プ29の長さ及び滑車30、31間のロ−
プ29の長さは一定のため、浮力体32が上昇すると、
ロ−プ29が浮力体32側に引かれて補助ウインチ2
8、換言すれば昇降体3が引上げられ、逆に浮力体32
が下降すると、ロ−プ29が補助ウインチ28側に供給
されて昇降体3が下がる。
【0019】上記2つの実施形態の内図1及び図2に示
す構成は、海のように毎日水位が変化するが、その変化
の範囲が比較的小さい場合に適用されるものであり、ま
た、図1及び図3に示す構成は、ダム湖のように年間を
通しての水位の変化が比較的大きい場合(10m以上変化
する場合もある。)に適用される。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、簡易な
構成であって施工容易であり、しかもレ−ンを構成する
ブイを水位の変化に関係なく常に同じ位置において水位
に応じて自動的に上下動させることができ、また、水位
の変化が大きい場合(例えばダム湖)と小さい場合(例
えば海)にそれぞれ対応して構成することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る装置の全体構成図である。
【図2】 本発明に係る装置の一端部構成図である。
【図3】 本発明に係る装置の一端部の他の構成図であ
る。
【図4】 本発明に係る装置の図2に示す側と反対側の
構成図である。
【図5】 本発明に係る装置を用いて構成したレ−スコ
−スのレイアウト例を示す図である。
【符号の説明】
2 ガイド部材 3 昇降体 5 フロ−ト 9 支持ロ−プ 12 枝ロ−プ 13 ブイ 15 フロ−ト 18 定滑車 20 支軸 22 ロ−プ 23 動滑車 24 牽引ロ−プ 26 ウエイト 29 ロ−プ 32 浮力体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桟橋、岸壁等に固定されたガイド部材に
    第1のフロ−トを備えた昇降体を前記フロ−トの動きに
    追随して上下動自在となるように設置し、前記昇降体か
    ら出る支持ロ−プを前記昇降体の水中に位置する部分の
    下部を経て伸ばし、前記支持ロ−プには所定間隔置きに
    上端にブイを備えた枝ロ−プを固定し、前記支持ロ−プ
    の先端は、第2のフロ−トから下方に延びる支軸の下端
    部に設置された定滑車と対をなす動滑車に固定し、ま
    た、前記第2のフロ−トをつなぎ止める牽引ロ−プを前
    記支軸の下端部に固定し、あるいは、その部分を経由し
    て前記第2のフロ−トに固定し、更に前記第2のフロ−
    ト又は定滑車から伸びて前記動滑車に掛回した後前記定
    滑車を介して垂下させたロ−プの下端に前記支持ロ−プ
    を緊張させるウエイトを垂下して成るレ−シングコ−ス
    構成装置。
  2. 【請求項2】 桟橋、岸壁等に固定されたガイド部材に
    昇降体を上下動自在となるように設置し、前記昇降体か
    ら供給される先端に浮力体を備えたロ−プを、前記ガイ
    ド部材の上部に設置した滑車に掛け回した後水中に引込
    み、水中に固定設置した滑車に掛け回し、前記昇降体か
    ら出る支持ロ−プを前記昇降体の水中に位置する部分の
    下部を経て伸ばし、前記支持ロ−プには所定間隔置きに
    上端にブイを備えた枝ロ−プを固定し、前記支持ロ−プ
    の先端は、フロ−トから下方に延びる支軸の下端部に設
    置された定滑車と対をなす動滑車に固定し、また、前記
    フロ−トをつなぎ止める牽引ロ−プを前記支軸の下端部
    に固定し、あるいは、その部分を経由して前記フロ−ト
    に固定し、更に前記フロ−ト又は定滑車から伸びて前記
    動滑車に掛回した後前記定滑車を介して垂下させたロ−
    プの下端に前記支持ロ−プを緊張させるウエイトを垂下
    して成るレ−シングコ−ス構成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015217164A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 イトケンテクノ株式会社 ワイヤ張力調整装置
JP2016150162A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 イトケンテクノ株式会社 ワイヤ張力調整装置
JP2017086546A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 イトケンテクノ株式会社 ワイヤ張力調整装置

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