JPH10152419A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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Publication number
JPH10152419A
JPH10152419A JP31246796A JP31246796A JPH10152419A JP H10152419 A JPH10152419 A JP H10152419A JP 31246796 A JP31246796 A JP 31246796A JP 31246796 A JP31246796 A JP 31246796A JP H10152419 A JPH10152419 A JP H10152419A
Authority
JP
Japan
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hair
group
compound
production example
hair cosmetic
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Application number
JP31246796A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sakai
雅彦 坂井
Hisami Sugino
久実 杉野
Yuji Hirano
祐司 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Priority to EP97120006A priority patent/EP0845256A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 融点が0〜50℃のアミド化合物を含有
する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪にしなやかさを与えるとともに感触を改
善することができ、また枝毛防止効果も得られる。特に
感触としては、パサつかず、指通りが良く、きしまず、
まとまり易く、毛髪はつやがあり、脂っぽくなく好まし
い油性感で自然な感触が得られ、健康的でみずみずし
く、若々しい印象の毛髪を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪にしなやかさ
を与え、感触を改善することができる毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】毛髪に関する一般的な悩みとして、パサ
ツキの増大等の感触の悪化や、毛髪の脆弱化など、数多
くの変化が認識されている。これらの毛髪の物性の変化
は、毛髪が機械的又は化学的処理を日常的に長期にわた
って受けたことが原因と考えられ、これらに対応すべ
く、例えばパサツキの増大等の感触の悪化には油剤など
が用いられてきた。
【0003】しかしながら、パサツキを抑えるために添
加する油剤は脂っぽい感触や、重い感じを与えたり、す
べりが改善されてもきしみが感じられるなどの問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、毛髪のパサツキを抑えてしっかりまとめ、感触を改
善することができる毛髪化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のアミド化合物
を用いれば、毛髪をしなやかにしてしっかりまとめ、毛
髪の感触を改善することができる毛髪化粧料が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、融点が0〜50℃の
アミド化合物を含有する毛髪化粧料を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるアミド化合物
は、融点が0〜50℃、好ましくは10〜40℃のもの
である。この範囲外のものでは、組成物中に安定に配合
することが困難である。なお、本発明において、融点
は、JIS−K7121−1987−9−9.1(2)
に従って測定した補外融点開始温度で示した。
【0008】このようなアミド化合物としては、例えば
イソステアリン酸アミド、イソパルミチン酸アミド、イ
ソミリスチン酸アミド等の酸アミドや、次の一般式
(1)〜(3)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
炭素数1〜40のヒドロキシル化されていてもよい炭化
水素基を示し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、
炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又
は2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただ
し、R3 が単結合のときはR4 は水素原子である。)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を
示し、R3aは炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐
鎖のアルコキシ基を示す。)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ
意味を示し、R4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロ
ピルオキシ基を示す。ただし、R3 が単結合のときR4b
は水素原子である。)で表わされるアミド誘導体などが
挙げられる。
【0015】これらのうち、アミド誘導体(1)におい
て、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜40の
直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のヒドロキシル化され
ていてもよい炭化水素基を示す。R1 及びR2 として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ
シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノ
ナデシル、ヘンエイコシル、ドコシル、ノナコシル、ト
リアコンチル、イソステアリル、イソヘプタデシル、2
−エチルヘキシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデ
シル、8−ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジエ
ニル、2−ヘプチルウンデシル、9−オクタデセニル、
1−ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、
2−ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタ
デシル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒド
ロキシ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。
【0016】R1 としては炭素数8〜26の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばオ
クチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、ドコシル、トリアコンチル、イソス
テアリル、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウンデシ
ル及び9−オクタデセニル等が挙げられる。R1 として
特に好ましい炭化水素基は炭素数12〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基であり、例えばドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシル及びメチ
ル分岐イソステアリル基等が挙げられる。
【0017】R2 としては炭素数9〜25の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばノ
ニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタ
デシル、ヘンエイコシル、ノナコシル、イソヘプタデシ
ル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデシル、8−ヘプ
タデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル、1−ヒド
ロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、2−ヒド
ロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタデシル、
11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒドロキシ−
8−ヘプタデセニル等が挙げられる。R2 として特に好
ましい炭化水素基は炭素数11〜21の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基であり、例えばウンデシル、トリデシル、
ペンタデシル、ヘプタデシル、ヘンエイコシル及びメチ
ル分岐イソヘプタデシル基等が挙げられる。
【0018】R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキレン基又は単結合を示し、アルキレン基として
は例えばメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチル
エチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメ
チレン、1,1−ジメチルエチレン、1−エチルエチレ
ン、1−メチルテトラメチレン、2−エチルトリメチレ
ン等が挙げられる。R 3 としては炭素数1〜6の直鎖の
アルキレン基が好ましく、このうちメチレン、エチレン
及びトリメチレンが特に好ましい。
【0019】R4 は水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒドロキシ
プロピルオキシ基を示し、アルコキシ基としては例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシル
オキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、1−メチルエ
トキシ及び2−エチルヘキシルオキシ等が挙げられる。
4 としては水素原子、炭素数1〜8のアルコキシ基及
び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が好ましく、
このうち水素原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、1−メチルエトキシ、2−エチルヘキシルオ
キシ及び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が特に
好ましい。
【0020】アミド誘導体(1)としては、特に一般式
中のR1 、R2 、R3 及びR4 がそれぞれ上述の特に好
ましい範囲の基である場合を組合せた化合物が好まし
い。
【0021】また、アミド誘導体(2)において、R1
及びR2 は上記と同様の意味を示し、同様の基が好まし
い。また、R3aとしてはアミド誘導体(1)のR3 にお
いて例示したアルキレン基からメチレン及びエチレンを
除いた基が挙げられる。R3aとしては炭素数3〜6の直
鎖のアルキレン基が好ましく、このうちトリメチレンが
特に好ましい。R4aのアルコキシ基としては、アミド誘
導体(1)のR4 と同様の基が挙げられ、同様の基が好
ましい。
【0022】また、アミド誘導体(3)において、
1 、R2 及びR3 は上記と同様の意味を示し、R4b
水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアル
コキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基を示
す。R1 、R2 及びR3 として具体的には、アミド誘導
体(1)と同様の基が挙げられ、同様の基が好ましい。
4bの炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキ
シ基としては、アミド誘導体(1)のR4 と同様の基が
挙げられ、水素原子、R4 と同様のアルコキシ基及び
2,3−エポキシプロピルオキシ基が好ましい。
【0023】これらのアミド誘導体(1)〜(3)のう
ち、特に、一般式(1)で表わされるものが好ましい。
【0024】アミド誘導体(1)は、例えば次の製造法
1又は製造法2によって得ることができる。
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同様
の意味を示し、R4fは水素原子又は炭素数1〜12の直
鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基を示す。ただし、R3
が単結合のときはR4fは水素原子である。R6 、R8
10及びR11は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和若
しくは不飽和の炭化水素基を示すが、好ましくは炭素数
1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、特に好ましく
はメチル基である。R9は水素原子、アルカリ金属原子
又はCOR8基を示し、R7 及びR12はハロゲン原子、メシ
レート基、トシレート基等の脱離基を示す。R7 として
は、入手の容易さ等の点から塩素原子及び臭素原子、特
に塩素原子が好ましく、R12としては、入手の容易さ等
の点からメシレート基及びトシレート基が好ましい。)
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】(式中、R1 、R2 、R6 〜R12は上記と
同様の意味を示し、R3gは炭素数1〜6の直鎖又は分岐
鎖のアルキレン基を示す。)
【0031】製造法1及び製造法2の各工程の反応条件
は次のとおりである。
【0032】工程1)グリシジルエーテル(7)とアミ
ン(8F)又は(8G)を、無溶媒で、あるいは水又は
メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級ア
ルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、ヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、あるいはこれらの任意の混合溶媒中等において、室
温〜150℃で反応させることにより、アミノアルコー
ル誘導体(4F)又は(4G)を製造することができ
る。
【0033】工程2)アミノアルコール誘導体(4F)
又は(4G)に、脂肪酸エステル(9)好ましくは脂肪
酸メチルエステル、脂肪酸エチルエステル等の脂肪酸低
級アルキルエステルを、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等の
アルカリ土類金属水酸化物、炭酸カリウム等のアルカリ
金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸
塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコ
ラート等の塩基性触媒の存在下、常圧〜0.01mmHgの
減圧下に室温〜150℃で反応させることにより、アミ
ド誘導体(2F)又は(2G)を製造することができ
る。この際、塩基性触媒の使用量はアミノアルコール誘
導体(4F)又は(4G)に対して0.01〜0.2当
量が好ましく、また反応により生じるアルコールを系外
に除去しながら行うと、反応が速く進行するので好まし
い。
【0034】工程3)アミド誘導体(2F)又は(2
G)はまた、アミノアルコール誘導体(4F)又は(4
G)に脂肪酸クロライド(10)を、無溶媒であるいは
クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等の
エーテル系溶媒、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の炭化水素系溶媒、あるいはこれらの任意の混合
溶媒中等において、ピリジン、トリエチルアミン等の第
三級アミン等の塩基の存在下又は無存在下、室温〜10
0℃で反応させてアミド−エステル誘導体(11F)又
は(11G)に変換後、
【0035】工程4)そのエステル基を、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアル
カリ土類金属炭酸塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のア
ルカリ金属アルコラート等の塩基性条件下等で、選択的
に加水分解することによっても製造することができる。
【0036】工程5)アミド誘導体(2F)又は(2
G)に1〜20当量のエポキシド(12)、好ましくは
エピクロルヒドリンを、無溶媒であるいは水又はテトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒、ヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、あるいはこれ
らの任意の混合溶媒中等において、1〜10当量の水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化
物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム
等のアルカリ土類金属炭酸塩の存在下、室温〜150℃
で反応させることによりアミド誘導体(3F)又は(3
G)を製造することができる。この際、テトラブチルア
ンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロ
ライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、
ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ビステ
トラオキシエチレンステアリルメチルアンモニウムクロ
ライド等の第四級アンモニウム塩やラウリルジメチルカ
ルボキシアンモニウムベタイン等のベタイン等の相間移
動触媒の存在下で反応を行うことが収率の面等で好まし
い。
【0037】工程6)アミド誘導体(3F)又は(3
G)を、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金
属水酸化物、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭
酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩等の塩基性条
件下又は硫酸、塩酸等の鉱酸、三フッ化ホウ素、四塩化
スズ等のルイス酸、酢酸、テトラデカン酸、ヘキサデカ
ン酸等のカルボン酸、p−トルエンスルホン酸等のスル
ホン酸等の酸性条件下、あるいは塩基−酸混合条件下
で、室温〜300℃で水和することにより、アミド誘導
体(1F)又は(1G)を製造することができる。
【0038】工程7)アミド誘導体(1F)又は(1
G)はまた、アミド誘導体(3F)又は(3G)にカル
ボン酸誘導体(13)、好ましくは酢酸等の低級脂肪
酸、酢酸ナトリウム等の低級脂肪酸アルカリ金属塩、無
水酢酸等の低級脂肪酸無水物を単独あるいは組合せて、
トリエチルアミン等の第三級アミン等の塩基性触媒の存
在下又は無存在下で、反応させて、エステル−アミド誘
導体(14F)又は(14G)に変換後、
【0039】工程8)そのエステル基を、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアル
カリ土類金属炭酸塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のア
ルカリ金属アルコラート等の塩基性条件下等で、選択的
に加水分解することによっても製造することができる。
【0040】工程9)アミド誘導体(1F)又は(1
G)はまた、アミド誘導体(3F)又は(3G)にカル
ボニル化合物(15)、好ましくはアセトン、メチルエ
チルケトン等の低級脂肪族ケトンを、硫酸、塩酸、リン
酸等の鉱酸、酢酸等のカルボン酸、三フッ化ホウ素、四
塩化スズ等のルイス酸等の酸触媒の存在下に反応させ
て、1,3−ジオキソラン−アミド誘導体(16F)又
は(16G)に変換後、
【0041】工程10)硫酸、塩酸、リン酸等の鉱酸、
酢酸等のカルボン酸、p−トルエンスルホン酸等のスル
ホン酸等の酸性条件下等で脱ケタール化することによっ
ても製造することができる。
【0042】工程11)1,3−ジオキソラン−アミド
誘導体(16F)又は(16G)はまた、アミド誘導体
(2F)又は(2G)にグリセロール誘導体(17)
を、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金
属水酸化物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水
酸化物、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カ
ルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水素化ナトリウ
ム等のアルカリ金属水素化物等の塩基の存在下で、無溶
媒であるいはN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエー
テル等のエーテル系溶媒、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素系溶媒、あるいはこれらの任
意の混合溶媒中等において、反応させることによっても
製造することができる。
【0043】このようにして得られるアミド誘導体
(1)は、公知の方法により精製することができる。本
発明においては、アミド誘導体(1)を純度100%に
精製した精製物でも、特に精製を行わずに中間体や反応
副生成物を含んだ純度70〜100%の混合物でも、効
果、性能に優れ、かつ安全性にも問題がなく使用するこ
とができる。また、アミド誘導体(1)には水和物に代
表される溶媒和物も含まれる。
【0044】製造法1によって得られるアミド誘導体
(1)としては、例えば次のものが挙げられる。
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】製造法2によって得られるアミド誘導体
(1)としては、例えば次のものが挙げられる。
【0048】
【化13】
【0049】アミド化合物としては、特に総炭素数30
以上のN−置換アミド化合物が好ましい。また、アミド
化合物は、結合水を1重量%以上、特に5重量%以上保
持できるものがより好ましい。ここで結合水の含有率
は、まず、室温で試料に水を添加し、均一相を維持でき
る最大添加量を測定して結合水量とし、次に試料の総重
量に対する結合水の総重量を百分率で示した値とし、次
式に従って求めることができる。
【0050】
【数1】
【0051】これらのアミド化合物は、1種又は2種以
上を組合せて用いることができ、全組成中に0.001
〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.01〜4
0重量%、更に0.1〜20重量%配合すると、べたつ
きがなく、かつ毛髪にしなやかさを付与でき、より好ま
しい。
【0052】本発明の毛髪化粧料には、更に油剤を配合
することができ、感触をより向上させ、また感触を調整
することができ、好ましい。かかる油剤としては、通常
の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、
例えば炭化水素類、ロウ類、動植物油脂、高級アルコー
ル、高級脂肪酸、アミドアミン類、グリセリン類、エス
テル類、エーテル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0053】具体的には、炭化水素類としては、例えば
流動パラフィン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィ
ン等が挙げられ、ロウ類としては、例えばミツロウ、鯨
ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等が挙げられ、動植物
油脂としては、例えばヒマシ油、カカオ油、ミンク油、
アボガド油、オリーブ、マカデミアナッツ油等が挙げら
れる。
【0054】高級アルコールとしては、例えばセチルア
ルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコー
ル、アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、カラナ
ービルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラウリル
アルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチル
ドデカノール等の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基を有する高級アルコール類が挙げられる。
【0055】高級脂肪酸としては、例えばステアリン
酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、1
8−メチルエイコサン酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられ、
アミドアミン類としては、例えば直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等が
挙げられ、グリセリン類としては、例えばプロピレング
リコール、グリセリン等が挙げられる。
【0056】エステル類としては、例えばミリスチン酸
イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノ
ステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイ
ル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸
オクチルドデシル、トリメチルヘキサニルトリメチルヘ
キサノエート、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸
トリデシル等の高級脂肪酸エステル;12−イソステア
リン酸コレステリルエステル、マカデミアナッツ脂肪酸
コレステリルエステル等の高級脂肪酸/コレステロール
エステル;オレイン酸モノグリセリド、パルミチン酸モ
ノグリセリド、ベヘニン酸モノグリセリド、イソステア
リン酸モノグリセリド等の高級脂肪酸/グリセリンエス
テルなどが挙げられる。
【0057】エーテル類としては、例えばイソステアリ
ルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレン
ブチルエーテル、イソステアリルコレステリルエーテル
等が挙げられる。
【0058】シリコーン類としては、例えば(a)〜
(h)で表わされるものが挙げられる。 (a)一般式(21)〜(24)で表わされるポリエー
テル変性シリコーン。
【0059】
【化14】
【0060】(式中、R21は水素原子又は炭素数1〜1
0の炭化水素基を示し、aは15以上の数、bは1以上
の数、cは1〜6の数、dは1〜300の数、eは0〜
300の数、fは0〜6の数、gは2〜500の数を示
す)
【0061】式中、R21で示される炭化水素基として
は、炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基が
好ましく、特にメチル基が好ましい。aとしては20〜
500が好ましく、bは1〜100が好ましく、cは2
〜4が好ましく、dは2〜50が好ましく、eは0〜5
0が好ましく、fは2〜4が好ましく、gは2〜50が
好ましい。なお、式中のaが15未満の場合には、優れ
た仕上がり感が得られず、好ましくない。これらのポリ
エーテル変性シリコーンとしては、市販品を好適に使用
することができ、好ましいものとしては、例えばSH3
772C、SH3773C、SH3775C(以上、東
レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、KF352
A、KF353A、KF615A、KF945A(以
上、信越化学社製)、シルウェットL−7001、L−
7002、L−7602(以上、日本ユニカー社製)な
どを挙げることができる。
【0062】(b)一般式(25)で表わされるジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン又は
ジフェニルポリシロキサン。
【0063】
【化15】
【0064】(式中、R22は同一又は異なって、メチル
基、フェニル基又は-OSi(CH3)3を示し、hは3以上の数
を示す) 式中、R22としてはメチル基が好ましく、hは50〜3
000が好ましい。これらのポリシロキサンのうち、特
にジメチルポリシロキサンが好ましく、例えばSH20
0シリーズ(粘度100cs以上)、BY11−004
(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、K
F96シリーズ(粘度100cs以上)、KF96Hシリ
ーズ、X−21−7501G(以上、信越化学社製)な
どの市販品を好適に使用することができる。
【0065】(c)一般式(26)で表わされる長鎖ア
ルキル変性シリコーン。
【0066】
【化16】
【0067】(式中、R23は炭素数10〜50の炭化水
素基を示し、iは0〜1000の数、jは1〜1000
の数を示す) 式中、R23で示される炭化水素基としては、炭素数15
〜40の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基が好ましく、
iは10〜500が好ましく、jは10〜500が好ま
しい。
【0068】(d)一般式(27)で表わされるアルコ
キシ変性シリコーン。
【0069】
【化17】
【0070】(式中、R24は炭素数10〜30の炭化水
素基を示し、kは3〜100の数、lは1〜50の数を
示す) 式中、R24で示される炭化水素基としては、炭素数12
〜20の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基が好ましく、
特にセチル基、ステアリル基が好ましい。また、kは5
〜50が好ましく、lは2〜20が好ましい。
【0071】(e)一般式(28)で表わされるアミノ
変性シリコーン。
【0072】
【化18】
【0073】〔式中、R25は同一又は異なって、水素原
子、ヒドロキシル基、メチル基又はメトキシ基を示し、
26は-(CH2)o-(OC2H4)p-(OC3H6)q-(NHC2H4)N(R27)2
は-(CH2)o-(OC2H4)p-(OC3H6)q-(NHC2H4)N+(R27)3・Z
-(R27は同一又は異なって、水素原子子、炭素数1〜
6の炭化水素基を示し、Zはハロゲンイオン又は有機ア
ニオンを示し、oは1〜6の数、p及びqは0〜6の数
を示す)を示し、mは3〜300の数、nは1〜50の
数を示す〕
【0074】式中、R25としては、ヒドロキシル基、メ
チル基が好ましく、R26としては-(CH2)3-NHC2H4NH2
好ましく、mは3〜300が好ましく、nは1〜20が
好ましい。
【0075】(f)一般式(29)又は(30)で表わ
されるブンテ塩変性シリコーン。
【0076】
【化19】
【0077】(式中、Xはアルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニア、アミン又は第4級アンモニウム塩を
示し、rは1〜6の数、s及びtは1〜20の数を示
し、かつs/t>1である) 式中、Xとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ
金属、第4級アンモニウム塩が好ましく、rは2〜4が
好ましく、s及びtは5〜20が好ましい。
【0078】(g)一般式(31)で表わされるシリコ
ーン樹脂。
【0079】
【化20】
【0080】(式中、R28は同一又は異なって、メチル
基又はフェニル基を示し、u及びvは10〜100の数
を示し、かつu/v=0.1〜10である) 式中、R28としてはメチル基が好ましく、u及びvは1
0〜50が好ましい。
【0081】(h)オキサゾリン変性シリコーンエラス
トマー。例えばオルガノポリシロキサンセグメントの末
端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個に、ヘテロ原
子を含むアルキレン基を介して、下記一般式
【0082】
【化21】
【0083】〔式中、R29は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、w
は2又は3の数を示す。〕で表わされる繰り返し単位か
らなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)が結合して
なるオルガノポリシロキサンであって、オルガノポリシ
ロキサンセグメントと該ポリ(N−アシルアルキレンイ
ミン)の重量比が98/2〜40/60であり、重量平
均分子量が50,000〜500,000のものが挙げ
られる。
【0084】これらの油剤のうち、特に炭化水素類、エ
ステル類、シリコーン類が好ましく、更に流動パラフィ
ン、スクワレン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシルが好ましい。
【0085】また、油剤は1種又は2種以上を組合せて
用いることができ、全組成中に0.001〜50重量%
配合するのが好ましく、特に0.01〜40重量%、更
に0.1〜20重量%配合するのが好ましい。
【0086】本発明の毛髪化粧料には、更にポリマーを
配合することができ、少量の使用でハリコシ感を付与し
たり、油剤の効果を高めることができ、また、安定性を
高めることもできるので好ましい。かかるポリマーとし
ては、通常の化粧料等に用いられるものであれば特に制
限されず、例えばノニオンポリマー、両性ポリマー、ア
ニオンポリマー、カチオンポリマー、天然多糖類及びそ
の誘導体等のいずれをも使用することができる。
【0087】具体的には、ノニオンポリマーとしては、
例えばポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン
〔ルビスコール K12,K30(以上、BASF社
製)、PVP K15,K30(以上、GAF社製)
等〕、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体〔ル
ビスコール VA28,VA73(以上、BASF社
製)、PVP/VAE−735,S−630(以上、G
AF社製)等〕、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/
プロピオン酸ビニル三元共重合体〔ルビスコール VA
P343(BASF社製)等〕、ポリビニルピロリドン
/アルキルアミノアクリレート共重合体〔ルビフレック
ス(BASF社製)、コポリマー845,937,95
8(以上、GAF社製)等〕、ポリビニルピロリドン/
アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体〔ルビフレ
ックス VBM35(BASF社製)等〕、ポリビニル
ピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプ
ロラクタム共重合体〔コポリマー VC−713(GA
F社製)等〕等のポリビニルピロリドン系ポリマー;ポ
リエチレングリコール20000000〔ポリオックス
WSR N−60K(ユニオンカーバイド社製)等〕
の高重合ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
【0088】両性ポリマーとしては、例えばジアルキル
アミノエチル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル
酸アルキルエステル共重合体〔ユカフォーマー M−7
5,SM(以上、三菱油化社製)等〕、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/ア
クリル酸オクチルアミド共重合体〔アンフォマー 28
−4910(ナショナル・スターチ社製)等〕等の両性
アクリル系ポリマーなどが挙げられる。
【0089】アニオンポリマーとしては、例えば(メ
タ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体
〔プラサイズL53P(互応化学社製)、ダイヤホール
ド(三菱油化社製)等〕、アクリル酸/アクリル酸アル
キルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体〔ウル
トラホールド8(BASF社製)、アンフォマーV−4
2(ナショナル・スターチ社製)等〕、エチルアクリレ
ート/メチルメタクリレート/メタクリル酸/アクリル
酸共重合体〔アマホールドDR−25(ユニオンカーバ
イド社製)等〕等の酸性アクリル酸系ポリマー;メチル
ビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステ
ル共重合体〔ガントレッツ ES−225,ES−42
5,ES−335,SP−215(以上、GAF社製)
等〕等の酢酸ビニルエーテル系ポリマー;アクリルアミ
ド・アクリルエステル系四元共重合体〔特開平2−18
0911号公報に記載のもの等〕等の塩基性アクリル系
ポリマー;ジエチレングリコール・シクロヘキサジメタ
ノール・イソフタル酸・スルホイソフタル酸縮合物〔E
astmanAQ−38S,AQ−55S(以上、イー
ストマンケミカルプロダクツ社製)等〕等の水分散性ポ
リエステル樹脂;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体〔レ
ジン28−1310(ナショナル・スターチ社製)、ル
ビセットCA66(BASF社製)等〕、酢酸ビニル/
クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体〔レジン28
−2930(ナショナル・スターチ社製)等〕、酢酸ビ
ニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体〔ルビ
セットCAP(BASF社製)等〕等の酸性ポリ酢酸ビ
ニル系ポリマーなどが挙げられる。
【0090】カチオンポリマーとしては、例えば(第4
級化)(メタ)アクリル酸ビニルピロリドン/アミノア
ルコール共重合体〔ガフカット734,755(以上、
GAF社製)、コポリマー845(GAF社製)等〕;
カチオン性セルロース誘導体〔セルコート L−20
0,H−100,H−60(以上、ナショナル・スター
チ社製)、クウォタリーソフトポリマー LM−200
(ユニオンカーバイド社製)、ポリマーJR−400,
JR−125,JR30M(以上、ユニオンカーバイド
社製)、ジャガーC−13(セラニーズ社製)等〕;塩
化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、〔マーコート
100(メルク社製)等〕、塩化ジメチルジアリルアン
モニウム/アクリルアミド共重合体〔マーコート550
(メルク社製)等〕の塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム誘導体などが挙げられる。
【0091】天然多糖類及びその誘導体としては、例え
ばカルボキシセルロースナトリウム塩等のセルロースガ
ム、セチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、結晶性セルロース、カルボキシ
メチルセルロース/塩、ニトロセルロース、ステアジモ
ニウムヒドロキシセルロース、ステアジモニウムヒドロ
キシプロピルオキシエチルセルロース、ノンオキシニル
エチルセルロース等のセルロース類;ヒドロキシプロピ
ルキトサン〔キトフィルマー(一丸ファルコス社製)
等〕、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキト
サン、キトサンと一価酸又は二価酸との塩〔キトサン・
ピロリドンカルボン酸塩、キトサン・乳酸塩、キトサン
・グリコール酸塩、キトサン・アジピン酸塩、キトサン
・コハク酸塩等〕等のキチン・キトサン誘導体;カラギ
ーナン;アラビアゴム、アカシアガム、アミロース、コ
ーンスターチ(アミロペクチン等)、デキストリン、カ
ラヤガム、ペクチン、スクレロチンガム、トラガカンス
ガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアー
ガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒアルロン酸ナ
トリウム、アルギニン、アルギニン酸塩〔テキサミン5
58,テキサミン778(以上、ヘンケル社製)等〕、
可溶性デンプン、ジアルデヒドデンプン、デンプン、デ
ンプンリン酸エステル、タラガム、アカシアガム、アラ
ビノガラクタン、タマリンド、ファーセラン、ガラクタ
ン、マンナン、プルラン等が挙げられる。
【0092】これらのポリマーのうち、特にポリエチレ
ングリコール20000000、ジアルキルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸アルキル
エステル共重合体、ヒドロキシプロピルキトサンが好ま
しい。
【0093】また、ポリマーは1種又は2種以上を組合
せて用いることができ、全組成中に0.001〜20重
量%配合するのが好ましく、特に0.01〜10重量
%、更に0.1〜5重量%配合するのが好ましい。
【0094】本発明の毛髪化粧料には、更に浸透促進剤
を配合することができ、しなやかさをより付与すること
ができるので好ましい。かかる浸透促進剤としては、通
常の化粧料等に用いられるものであれば特に制限され
ず、例えば次の一般式(32)又は(33)
【0095】
【化22】
【0096】
【化23】
【0097】〔式中、R33は炭素数1〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基を示す。〕で表わされる有機溶剤等
が挙げられる。
【0098】かかる有機溶剤の具体例としては、エタノ
ール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、ベンジルア
ルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコー
ル、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアル
コール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエ
タノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、
プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテル、グリセリン;更にN−メチ
ルピロリドン、N−ヘキシルピロリドン、N−オクチル
ピロリドン、N−ラウリルピロリドン等のピロリドン誘
導体などが挙げられる。
【0099】これらのうち、特にイソプロパノール、n
−プロパノール、ベンジルアルコール、2−ベンジルオ
キシエタノール、ピロリドン誘導体が好ましい。
【0100】また、浸透促進剤は1種又は2種以上を組
合せて用いることができ、全組成中に0.001〜20
重量%配合するのが好ましく、特に0.01〜10重量
%、更に0.1〜5重量%配合するのが好ましい。
【0101】本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほ
か、通常の化粧料等に配合される成分、例えば界面活性
剤、抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効剤;パラベ
ン類等の防腐剤;染料及び顔料等の着色剤;紫外線吸収
剤、植物抽出物、収れん剤、アミノ酸、蛋白質、蛋白質
加水分解物、血行促進剤、保湿剤、育毛剤、養毛剤、一
重項酸素消去剤、抗酸化剤、香料、色素などを、本発明
の効果を損なわない範囲において、適宜配合することが
でき、通常の方法に従って製造することができる。
【0102】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用される
化粧料のすべてを指し、この中には例えばプレシャンプ
ー剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナ
ー、ヘアトリートメント、セットローション、ブロース
タイリングローション、ヘアスプレー、泡状スタイリン
グ剤、ジェル状スタイリング剤、ヘアリキッド、ヘアト
ニック、ヘアクリーム、育毛剤、養毛剤、パーマネント
ウェーブ第1剤、パーマネントウェーブ第2剤、永久染
毛剤、一時染毛剤等が含まれる。また、剤型としてもそ
の用途に応じて水溶液、エタノール溶液、エマルジョ
ン、サスペンジョン、ゲル、液晶、固型、エアゾール等
の各種形態とすることができる。
【0103】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪をしなやか
にしてしっかりまとめ、感触を改善することができ、ま
た枝毛防止効果も得られる。特に感触としては、パサつ
かず、すべり、指通りが良く、きしまず、まとまり易
く、毛髪はつやがあり、脂っぽくなく好ましい油性感で
自然な感触が得られ、健康的でみずみずしく、若々しい
印象の毛髪を与える。また、本発明の毛髪化粧料を毛髪
にくり返し適用することにより、当該成分を毛髪へ浸透
させ、毛髪を改質させる効果がより高められる。
【0104】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、製造例1〜10においては、アミド誘導体(1)を
前記製造法1に従って製造した。
【0105】製造例1 攪拌装置、滴下ロート、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た2リットル5口フラスコに、3−メトキシプロピルア
ミン743.2g(8.34mol)及びエタノール15
0mlを仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱攪拌しつ
つ、これにヘキサデシルグリシジルエーテル165.9
g(0.56mol)を3時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に80℃で12時間攪拌した後、エタノール及び
過剰の3−メトキシプロピルアミンを減圧下に加熱留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
することにより、アミノアルコール誘導体(4a)19
6.5g(収率91%対ヘキサデシルグリシジルエーテ
ル)を得た(工程1)。
【0106】
【化24】
【0107】攪拌装置、滴下ロート、窒素導入管及び蒸
留装置を備えた1リットル5口フラスコに、溶融した上
記(工程1)で得た化合物(4a)61.3g(15
8.1mmol)及びナトリウムメトキシド28%メタノー
ル溶液1.53g(7.91mmol)を仕込み、窒素雰囲
気下60℃で30分間攪拌した。次に、同条件下でこれ
にテトラデカン酸メチル38.3g(158.1mmol)
を1時間かけて滴下した。滴下終了後、更に減圧下(8
0〜10Torr)60℃で5時間攪拌し、反応を完結させ
た。反応混合物を冷却後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、アミド誘導体(2a)
88.7g(収率94%)を得た(工程2)。
【0108】
【化25】
【0109】攪拌装置、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た1リットル5口フラスコに、上記(工程2)で得た化
合物(2a)94.5g(158.0mmol)、テトラブ
チルアンモニウムブロマイド1.53g(4.74mmo
l)、エピクロルヒドリン32.2g(347.6mmo
l)、水酸化ナトリウム12.6g(315.0mmol)
及びトルエン66mlを仕込み、窒素雰囲気下45℃で1
0時間攪拌した。得られた反応混合物を70℃にて水で
3回洗浄後、トルエン及び過剰のエピクロルヒドリンを
減圧下に加熱留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、アミド誘導体(3
a)94.9g(収率92%)を得た(工程5)。
【0110】
【化26】
【0111】攪拌装置を備えた100ミリリットルオー
トクレーブに、上記(工程5)で得た化合物(3a)7
1.3g(109.0mmol)、水11.78g(65
4.1mmol)、水酸化ナトリウム0.087g(2.1
8mmol)及びテトラデカン酸0.87g(4.36mmo
l)を仕込み、密閉系にて160℃で6時間攪拌した。
反応混合物を冷却後、80℃にて2%食塩水で2回洗浄
した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより、目的とするアミド誘導体(1a)68.
3g(収率93%)を得た(工程6)。
【0112】
【化27】
【0113】攪拌装置、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た500ミリリットル4口フラスコに、上記(工程5)
で得た化合物(3a)31.0g(47.4mmol)、水
11.9g(663.7mmol)、酢酸ナトリウム13.
6g(165.9mmol)及び酢酸104.9g(174
6.8mmol)を仕込み、窒素雰囲気下70℃で19時間
攪拌した。過剰の酢酸を減圧下加熱留去し、エステル−
アミド誘導体(14a−1)、(14a−2)及び(1
4a−3)を含む混合物を得た(工程7)。
【0114】
【化28】
【0115】次に、これらのエステル−アミド誘導体を
含む混合物をフラスコから取り出すことなく、これに4
8%水酸化ナトリウム水溶液59.3g(711.2mm
ol)、水18g及びブタノール200mlを加え、80℃
で3時間攪拌した。ブタノールを減圧下に加熱留去し、
残渣をトルエン250mlに希釈後、70℃にて水で2回
洗浄した。トルエンを減圧下に加熱留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、目的とするアミド誘導体(1a)22.3g(収率
70%)を得た(工程8)。
【0116】製造例2 攪拌装置、滴下ロート、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た10リットル5口フラスコに、3−メトキシプロピル
アミン4680g(52.5mol)及びエタノール90
0gを仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱攪拌しつ
つ、これにヘキサデシルグリシジルエーテル1045g
(3.50mol)を3時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に80℃で1時間攪拌した後、エタノール及び過
剰の3−メトキシプロピルアミンを減圧下に加熱留去
し、アミノアルコール誘導体(4a)を主成分とする生
成物を得た(工程1)。
【0117】上記(工程1)で得た、10リットル5口
フラスコ中の化合物(2a)を主成分とする生成物に、
水酸化カリウム9.82g(0.175mol)を加え、
窒素吹き込み下、減圧下(60〜10Torr)80℃で生
成してくる水を留去しながら3時間攪拌した。次に、同
条件下で攪拌しながら、これにテトラデカン酸メチル8
82.3g(3.64mol)を3時間かけて滴下した。
この際、生成してくるメタノールを留去した。滴下終了
後、更に窒素吹き込み下、減圧下(60〜10Torr)6
0〜45℃で生成してくるメタノールを留去しながら1
0時間攪拌して反応を完結させ、アミド誘導体(2a)
を主成分とする生成物を得た(工程2)。
【0118】上記(工程2)で得た、10リットル5口
フラスコ中の化合物(2a)を主成分とする生成物に、
テトラブチルアンモニウムブロマイド33.9g(0.
105mol)、エピクロルヒドリン712.5g(7.
70mol)及びトルエン2100gを加え、窒素吹き込
み下、減圧下(150〜50Torr)45℃で攪拌しなが
ら48%水酸化ナトリウム水溶液1750.0g(2
1.0mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に同条件下で10時間攪拌して反応を完結させた。反応
混合物を、70℃にて水で4回洗浄後、トルエン及び過
剰のエピクロルヒドリンを減圧下に加熱留去し、アミド
誘導体(3a)を主成分とする生成物を得た(工程
5)。
【0119】上記(工程5)で得た、10リットル5口
フラスコ中の化合物(3a)を主成分とする生成物に、
水378.2g(21.0mol)、48%水酸化ナトリ
ウム水溶液5.83g(0.070mol)及びテトラデ
カン酸32.0g(0.14mol)を加え窒素雰囲気
下、100℃で2.5日間攪拌した。反応混合物を80
℃にて2%食塩水で3回洗浄した後、減圧下に加熱脱水
し、目的とする化合物(1a)を主成分とする生成物2
261.5gを得た(工程6)。この生成物は、化合物
(1a)を70%含有しており、他に下記式で示す中間
体及び反応副生成物等が含有されていた。
【0120】
【化29】
【0121】
【化30】
【0122】製造例3 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりにヘキサデカン酸メチルを用いた以外は、製造例1
の工程1及び2と同様に反応を行い、アミド誘導体(2
b)を得た(工程1及び2)。
【0123】
【化31】
【0124】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2b)を
用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行い、
アミド誘導体(3b)を得た(工程5)。
【0125】
【化32】
【0126】製造例1の工程6において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3b)
を、更にテトラデカン酸の代わりにヘキサデカン酸を用
いた以外は、製造例1の工程6と同様に反応を行い、目
的とするアミド誘導体(1b)を得た(工程6)。
【0127】
【化33】
【0128】攪拌装置及び窒素導入管を備えた500ミ
リリットル4口フラスコに、上記(工程5)で得た化合
物(3b)34.1g(50.0mmol)、無水酢酸2
5.5g(250.0mmol)及びトリエチルアミン2
5.3g(250.0mmol)を仕込み、窒素雰囲気下1
00℃で10時間攪拌した。反応混合物を加熱下、減圧
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製することにより、エステル−アミド誘導体
(14b)34.9g(収率89%)を得た(工程
7)。
【0129】
【化34】
【0130】攪拌装置及び窒素導入管を備えた200ミ
リリットル4口フラスコに、上記(工程7)で得た化合
物(14b)33.9g(43.2mmol)、ナトリウム
メトキシド28%メタノール溶液0.42g(2.16
mmol)及びメタノール200mlを仕込み、窒素雰囲気
下、室温で3.5時間攪拌した。反応混合物を加熱下、
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、目的とするアミド誘
導体(1b)16.0g(収率53%)を得た(工程
8)。
【0131】攪拌装置及び窒素導入管を備えた3リット
ル4口フラスコに、上記(工程2)で得た化合物(2
b)45.2g(72.0mmol)、水素化ナトリウム
2.86g(119.2mmol)及びトルエン800mlを
仕込み、窒素雰囲気下55℃で30分間攪拌した。次
に、これに1,2−イソプロピリデンジオキシ−3−ト
シルオキシプロパン34.8g(121.5mmol)を加
え、100℃で18時間攪拌した。反応混合物を、氷冷
下、2−プロパノール20mlを加えて未反応の水素化ナ
トリウムを不活性化した後、加熱下、減圧濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製することにより、1,3−ジオキソラン−アミド誘導
体(16b)51.0g(収率96%)を得た(工程1
1)。
【0132】
【化35】
【0133】攪拌装置及び窒素導入管を備えた2リット
ル4口フラスコに、上記(工程11)で得た化合物(1
6b)51.0g(68.9mmol)、トシル酸−一水和
物0.50g(2.63mmol)及びメタノール500ml
を仕込み、窒素雰囲気下室温で12時間攪拌した。反応
混合物を加熱下、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、目
的とするアミド誘導体(1b)41.0g(収率85
%)を得た(工程10)。
【0134】製造例4 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりにドデカン酸メチルを用いた以外は、製造例1の工
程1及び工程2と同様に反応を行い、アミド誘導体(2
c)を得た(工程1及び2)。
【0135】
【化36】
【0136】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに、上記(工程2)で得た化合物(2c)
を用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行
い、アミド誘導体(3c)を得た(工程5)。
【0137】
【化37】
【0138】製造例1の工程7において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3c)を
用いた以外は、製造例1の工程7及び8と同様に反応を
行い、目的とするアミド誘導体(1c)を得た(工程7
及び8)。
【0139】
【化38】
【0140】製造例5 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりに花王(株)製ルナックP−70(テトラデカン
酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸の重量比3:7
0:27の混合物)を加熱還流下、硫酸触媒の存在下に
メタノールと反応させることにより製造したルナックP
−70のメチルエステルを用いた以外は、製造例1の工
程1及び工程2と同様に反応を行い、アミド誘導体(2
d)を得た(工程1及び2)。
【0141】
【化39】
【0142】製造例3の工程11において、化合物(2
b)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2d)を
用いて反応を行い、得られた1,3−ジオキソラン−ア
ミド誘導体(16d)を精製することなく次の工程10
の反応を行った以外は、製造例3の工程11及び10と
同様に反応を行い、目的とするアミド誘導体(1d)を
得た(工程11及び10)。
【0143】
【化40】
【0144】製造例6 製造例1の工程1において、ヘキサデシルグリシジルエ
ーテルの代わりにオクタデシルグリシジルエーテルを用
いた以外は、製造例1の工程1と同様に反応を行い、ア
ミノアルコール誘導体(4e)を得た(工程1)。
【0145】
【化41】
【0146】製造例1の工程2において、化合物(4
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(4e)を
用いた以外は、製造例1の工程2と同様に反応を行い、
アミド誘導体(2e)を得た(工程2)。
【0147】
【化42】
【0148】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2e)を
用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行い、
アミド誘導体(3e)を得た(工程5)。
【0149】
【化43】
【0150】製造例1の工程7において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3e)を
用いた以外は、製造例1の工程7及び8と同様に反応を
行い、目的とするアミド誘導体(1e)を得た(工程7
及び8)。
【0151】
【化44】
【0152】製造例7 製造例1の工程2において、化合物(4a)の代わりに
製造例6の工程1で得た化合物(4e)を、更にテトラ
デカン酸メチルの代わりにヘキサデカン酸メチルを用い
た以外は、製造例1の工程2と同様に反応を行い、アミ
ド誘導体(2f)を得た(工程1及び2)。
【0153】
【化45】
【0154】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに化合物(2f)を用いた以外は、製造例
1の工程5と同様に反応を行い、アミド誘導体(3f)
を得た(工程5)。
【0155】
【化46】
【0156】製造例1の工程7において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3f)を
用いた以外は、製造例1の工程7及び8と同様に反応を
行い、目的とするアミド誘導体(1f)を得た(工程7
及び8)。
【0157】
【化47】
【0158】製造例8 製造例1の工程1において、ヘキサデシルグリシジルエ
ーテルの代わりにテトラデシルグリシジルエーテルを用
いた以外は、製造例1の工程1と同様に反応を行い、ア
ミノアルコール誘導体(4g)を得た(工程1)。
【0159】
【化48】
【0160】製造例1の工程2において、化合物(4
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(4g)
を、更にテトラデカン酸メチルの代わりにヘキサデカン
酸メチルを用いた以外は、製造例1の工程2と同様に反
応を行い、アミド誘導体(2g)を得た(工程2)。
【0161】
【化49】
【0162】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに、上記(工程2)で得た化合物(2g)
を用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行
い、アミド誘導体(3g)を得た(工程5)。
【0163】
【化50】
【0164】製造例1の工程7において、化合物(3
a)の代わりに、上記(工程5)で得た化合物(3g)
を用いた以外は、製造例1の工程7及び8と同様に反応
を行い、目的とするアミド誘導体(1g)を得た(工程
7及び8)。
【0165】
【化51】
【0166】製造例9 製造例1の工程1において、3−メトキシプロピルアミ
ンの代わりに2−メトキシエチルアミンを用いた以外
は、製造例1の工程1と同様に反応を行い、アミノアル
コール誘導体(4h)を得た(工程1)。
【0167】
【化52】
【0168】製造例1の工程2において、化合物(4
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(4h)
を、更にテトラデカン酸メチルの代わりにヘキサデカン
酸メチルを用いた以外は、製造例1の工程2と同様に反
応を行い、アミド誘導体(2h)を得た(工程2)。
【0169】
【化53】
【0170】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2h)を
用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行い、
アミド誘導体(3h)を得た(工程5)。
【0171】
【化54】
【0172】製造例1の工程6において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3h)を
用いた以外は、製造例1の工程6と同様に反応を行い、
目的とするアミド誘導体(1h)を得た(工程6)。
【0173】
【化55】
【0174】製造例3の工程11において、化合物(2
b)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2h)を
用いた以外は、製造例3の工程11と同様に反応を行
い、1,3−ジオキソラン−アミド誘導体(16h)を
得た(工程11)。
【0175】
【化56】
【0176】製造例3の工程10において、化合物(1
6b)の代わりに上記(工程11)で得た化合物(16
h)を用いた以外は、製造例3の工程11と同様に反応
を行い、目的とするアミド誘導体(1h)を得た(工程
10)。
【0177】製造例10 製造例1の工程1において、3−メトキシプロピルアミ
ンの代わりにエチルアミンを用いた以外は、製造例1の
工程1と同様に反応を行い、アミノアルコール誘導体
(4i)を得た(工程1)。
【0178】
【化57】
【0179】製造例1の工程2において、化合物(4
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(4i)
を、更にテトラデカン酸メチルの代わりにヘキサデカン
酸メチルを用いた以外は、製造例1の工程2と同様に反
応を行い、アミド誘導体(2i)を得た(工程2)。
【0180】
【化58】
【0181】製造例1の工程5において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程2)で得た化合物(2i)を
用いた以外は、製造例1の工程5と同様に反応を行い、
アミド誘導体(3i)を得た(工程5)。
【0182】
【化59】
【0183】製造例1の工程6において、化合物(3
a)の代わりに上記(工程5)で得た化合物(3i)を
用いた以外は、製造例1の工程6と同様に反応を行い、
目的とするアミド誘導体(1i)を得た(工程6)。
【0184】
【化60】
【0185】実施例1 表1〜表3に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造
し、これを使用したときの毛髪の感触について評価し
た。結果を表1〜表3に示す。なお、実施例において示
した融点は、セイコー電子工業株式会社製の示差走査熱
量計(DSC)を用い、試料の約1mgをDSCセル(5
μl )に入れ、走査温度−10〜200℃、昇温速度2
℃/分で測定し、JIS−K7121−1987−9−
9.1(2)の補外融点開始温度を融点として示した。
【0186】(評価方法)長さ約20cm、約6gの毛髪
を洗浄後水分をふき取り、毛髪化粧料を、毛髪に対する
化粧料の重量比0.1で塗布し、自然乾燥した。この毛
髪の感触の変化をパネラー9名により官能評価した。評
価は本発明品と比較品を評点−2点から2点のスコアで
採点することにより行い、9名の平均値を求めた。評点
は高いほど優れている。
【0187】
【表1】
【0188】
【表2】
【0189】
【表3】
【0190】表1〜表3の結果から明らかなように、本
発明の毛髪化粧料はいずれも、毛髪の感触を改善する効
果に優れ、若々しい印象の毛髪を与えた。
【0191】実施例2 表4に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの毛髪の感触を評価した。評価は、実施
例1と同様にして毛髪を処理し、成分を十分に浸透させ
た後に洗浄、乾燥して表在の毛髪化粧料を除去した後、
実施例1と同様にして行った。結果を表4に示す。
【0192】
【表4】
【0193】表4の結果から明らかなように、本発明の
毛髪化粧料はいずれも表在のアミド化合物を洗浄除去し
た後でも優れた感触改善効果、及びしなやかさの付与効
果を示し、内部に浸透して毛髪物性を根本的に改善して
いることが確認された。
【0194】実施例3 表5に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの毛髪の感触を評価した。評価は、実施
例1と同様にして毛髪を処理し、成分を60℃で1時間
浸透させた後に洗浄、乾燥して表在の毛髪化粧料を除去
した後、実施例1と同様にして行った。結果を表5に示
す。
【0195】
【表5】
【0196】表5の結果から明らかなように、浸透促進
剤を配合すると、感触改善及び柔軟化効果がより向上す
ることが確認された。
【0197】試験例1 実施例1で製造した毛髪化粧料(本発明品2)につい
て、ダメージ回復改善効果を評価した。すなわち、長さ
約20cm、約6gの毛髪に還元酸化処理を三回繰り返し
て激しいダメージを与え、この毛髪を洗浄後水分をふき
取り、毛髪化粧料を、毛髪に対する化粧料の重量比0.
1で塗布し、自然乾燥した。この毛髪の感触の変化を実
施例1と同様な方法で評価した。結果を表6に示す。
【0198】
【表6】
【0199】表6の結果から明らかなように、毛髪は還
元酸化処理によりダメージを受け、感触、つや、ハリ、
コシが著しく低下するが、本発明の毛髪化粧料を塗布す
ることにより、低下した諸物性は健常な毛髪に近いレベ
ルまで改善され、優れたダメージ回復効果が得られた。
【0200】実施例4 表7に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの毛髪の感触を実施例1と同様にして評
価した。結果を表7に示す。
【0201】
【表7】
【0202】表7の結果から明らかなように、油剤を配
合するとすべりやパサツキが変化し、感触がより改善さ
れた。
【0203】実施例5 表8に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの毛髪の感触を実施例1と同様にして評
価した。結果を表8に示す。
【0204】
【表8】
【0205】表8の結果から明らかなように、ポリマー
を配合すると、毛髪にハリコシを与える効果が高められ
た。
【0206】実施例6 表9に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの毛髪の感触を実施例2と同様にして評
価した。結果を表9に示す。
【0207】
【表9】
【0208】表9の結果から明らかなように、本発明の
毛髪化粧料は、すべり、パサツキを変化させ、感触が改
善された。
【0209】試験例2 毛髪化粧料で処理した毛髪の枝毛発生率を評価した。す
なわち、実施例1で得られた本発明品1及び2並びに比
較品1を用い、実施例1と同様にして毛髪化粧料で処理
した毛髪、及び対照として未処理の毛髪について、10
00回ブラッシングをくり返して毛髪に機械的なダメー
ジを与えた。毛髪化粧料で処理した場合の枝毛発生数を
対照の未処理の場合の枝毛発生数で除して、枝毛発生率
を求めた。すなわち、枝毛発生率が低いほど、損傷が少
ないことを示す。結果を表10に示す。
【0210】
【表10】
【0211】表10の結果から明らかなように、本発明
の毛髪化粧料で処理した毛髪は枝毛発生率が低く、機械
的ダメージによる損傷を抑えられた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が0〜50℃のアミド化合物を含有
    する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 アミド化合物が、総炭素数30以上のN
    −置換アミド化合物である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 アミド化合物が、次の一般式(1)〜
    (3) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜4
    0のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示
    し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
    レン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、炭素数1〜
    12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−
    ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただし、R3
    単結合のときはR4 は水素原子である。) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を示し、R3a
    炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示
    し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキ
    シ基を示す。) 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ意味を示し、
    4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖
    のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基
    を示す。ただし、R3 が単結合のときR4bは水素原子で
    ある。)で表わされるアミド誘導体から選ばれるもので
    ある請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 更に、油剤を含有する請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 更に、ポリマーを含有する請求項1〜4
    のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 更に、浸透促進剤を含有する請求項1〜
    5のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
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EP97120006A EP0845256A3 (en) 1996-11-22 1997-11-14 Hair cosmetic compositions comprising an amide derivative
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999007333A1 (fr) * 1997-08-11 1999-02-18 Kao Corporation Produit de soin capillaire
US7419656B2 (en) 2002-05-10 2008-09-02 Kao Corporation Hair dye compositions

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999007333A1 (fr) * 1997-08-11 1999-02-18 Kao Corporation Produit de soin capillaire
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